まもなく新年度です。入園入学、進級、引っ越し、習いごとや塾通いをはじめるなど、新しい生活への期待が膨らむ一方で、ちょっとしたドキドキや不安を感じているママもいらっしゃるかもしれません。新生活を控えるこの時期だからこそ、子どもが安心して過ごせるよう、防犯についてあらためて考えてみませんか?安全インストラクターの武田信彦さんに、普段から子どもに教えておきたいこと、身に付けておきたいことを、詳しく教えていただきました。お話をうかがったのは…武田信彦(たけだ・のぶひこ)さん うさぎママのパトロール教室 主宰。安全インストラクター。日本犯罪社会学会、日本安全教育学会所属。大学在学中に国際的な犯罪防止NPOの活動に参加。都内を中心とした防犯活動を経て「うさぎママのパトロール教室」を開設。「一般市民ができる防犯」をテーマに、全国で講演や体験型プログラムによるワークショップを展開し、各世代に実践しやすい防犯のノウハウをわかりやすく伝えている。著書に『もしもテロにあったら、自分で自分の命を守る民間防衛マニュアル』(ウェッジ)など。知らない人にあいさつされたら…。子どもにどうやって教えていますか?みなさんは子どもに、知らない人にあいさつされたときの対処法をどう教えていますか?あいさつは大切だけど、知らない相手だったらスルーしたほうがいいのかも…と悩ましく思う保護者の方は多いかもしれませんね。実際に、ワークショップなどで子どもたちに「知らない人にあいさつされたらどうする?」と聞くと、最近では3割、多いときは半分くらいの子が「逃げる」と答えます。私は、「防犯はコミュニケーションの延長にある」と考えています。だから、あいさつや会話はどんな人とでもしていいと思っています。知らない人だからとシャットアウトしてしまうと、いざというときに助けてもらえる可能性まで狭めることにつながるからです。だからといって、誰にでも警戒心を解いて近づいていい、というわけではありません。相手の言動や行動を観察し、ちょっとおかしいなと思ったら離れる、助けを求められることが大切です。このように、子どもが自分で危険を察知し、回避できる力を「安全力」と呼んでいます。そして安全力は、防犯の知識と、相手のことを観察したり、助けを求めたりできるコミュニケーション力が両立してこそ、発揮されます。親子のコミュニケーションで、子どもの「安全力」を高める!防犯の知識と、コミュニケーション力。これらのベースには親子間の意思疎通が不可欠です。子どもと話しておきたいこと、保護者がやっておきたいことを具体的にみていきましょう。■子どもがひとりきりになるとき、場所を把握するまずは、子どもがひとりきりになるシーンや場所を洗い出してみましょう。学校や児童館、習いごと、友だちの家からの帰り道など、各家庭のライフスタイルによってそのシーンは様々なので、親子で確認してみてください。よく聞いてみると、親が知らない道を通っていたり、いつの間にか行動範囲が広がっていたりしているかもしれません。また、自宅やマンションの敷地に入ってからも、ひとりきりの時間は続いていることもお忘れなく。心配なときは、キッズケータイなどのGPS機能を活用するのもよいでしょう。■遊びに「安全力」レッスンを取り入れよう!後にも触れますが、街中で誰かとあいさつしたり、会話をするときは「触れられない距離」を保つのが防犯のキーポイントになります。その最低限の距離の目安は約1メートル。広げた新聞紙の横幅程度です。私のワークショップでは、新聞紙を巻いた棒を使って、おおむねの距離感を子どもにつかんでもらっています。たとえば、これを「自分の全方位1メートル以内にママを入れたらいけないゲーム」として、遊びながら親子でレッスンしてみてはいかがでしょう。実際にやってみることで、距離感を体で覚えることができますよ。■誰かに見守られている、つながっている安心感を子どもに「どんなときでも警戒しながら過ごしなさい」と言っても現実的には難しいですし、かえって不安をあおってしまいます。社会にはよからぬことを考えている人より善意を持っている人のほうが多く、街中には地域の人はもちろん、ボランティアでパトロールを行っている人もいます。そんな多くの目に見守られていることを子どもに伝え、不安を和らげてあげてくださいね。そして、子どもが出かけるときは「気を付けてね」と声をかけることも大切です。「気を付けてね」の一言が、子どもの安全スイッチを入れるきっかけにもなるのです。働くママであれば、キッズケータイなどを通しての声かけでもOKです。どこにいても誰かに見守られ、つながっている。これは子どもにとって大きな安心材料になるはずです。はなれているときも、つながれる安心感を。子どもの近くで見守ったり声かけができないときに、安心をサポートしてくれるツールのひとつがキッズケータイです。この春新登場した富士通のキッズケータイは、親子でより安心して使える機能がたっぷり。ひとりで大丈夫かな? とちょっと心配になるシーンでも、子どもに寄り添って、いつでもつながれる安心をサポートします。【たとえばこんなシーンで】・そろそろ学校や塾から家に帰る時間かな?会社や買い物などで自宅にいなくても、子どもが帰宅したら、親のスマホに通知がいきます。(※)はなれていても、ちゃんと帰宅したかどうかがわかるから安心。※「おかえり通知」機能。利用するには、IoTデバイス「Tomoru」が必要です。・一緒に外出したとき、はぐれてしまった公園で遊んでいる時やお買い物中、子どもが見守り範囲(Bluetooth®の接続範囲)から離れたときには親のスマホ、キッズケータイの両方にお知らせが届きます。(※)※Bluetooth®で接続。対応可能機種と使い方などは こちら から確認できます。・ひとりで遊びにいったとき、どこにいるのかな?いつもより帰りが遅いけれど大丈夫? そんなときに子どもの居場所をGPS確認できます。(※)もちろん防犯ブザー機能付き。ストラップをひっぱると大音量ブザーとサイドライトが点滅すると同時に、親にも自動で音声発信し、位置情報も通知できます。※docomoが提供する「イマドコサーチ」サービスへの加入が必要です。・落としたり濡らしたりは子どもの日常。公園遊びでも安心!富士通ならではの高い防水・防塵性能と堅牢性で、ちょっと落としたり濡れたりしても大丈夫。また、普通の携帯電話は長く使うと色が剥がれてボロボロになりますが、富士通のキッズケータイは本体の色が剥げない特殊な加工、抗菌コートも施されているので、きれいなまま長く使えます。【他にもこんな機能が!】親が使い慣れた自分のスマホでキッズケータイの連絡先や定型文を編集できるので入力の手間が省けます。また、よく連絡する人をあらかじめ登録しておけば、通話やメール送信もワンタッチでできます。さらに、位置情報や防犯ブザーなどの安心にかかわることはよりわかりやすくひとまとめにして、親が暗証番号で管理できるようになりました。富士通のキッズケータイについてもっと知りたい方は、 こちら から。これだけは伝えておきたい! 危険を遠ざける、6つの行動次に、実際の生活のなかではどうやったら「安全力」を発揮できるか、子どもに教えておきたい6つのアクションをご紹介します。その1:周りをよく見る、よく聞くクセをひとりで行動するときは、自分に近づいてくる人や車、自転車などを見たり、音を聞いたりして、関心を持ちながら歩きます。駐輪場に自転車を止めるとき、家のカギを開けるときなどもきょろきょろしてみます。この「きょろきょろする」行動が、犯罪などの「予防力」につながるのです。その2:距離をとる先にお話ししたとおり、コミュニケーション力をはぐくむうえで、あいさつはとても大切です。このときに守りたいのが、相手が誰であっても、触れられたリ、つかまれたりしない距離(約1メートル以上)を保つことです。この距離を保っていれば、異変を感じたときに逃げ出しやすくなります。その3:「できません」をはっきり言うもしもなにかをお願いされたり、ものをあげると言われても、はっきりと断ります。覚えるせりふは「できません」の一言でOK。けれど、いざその場になると困っている人を助けたい気持ちになる優しい子もいると思います。そんなときには、周囲の他の大人に「困っている人がいます」と声をかけて介入してもらいましょう。その4:こわい・いやだと感じたらすぐ逃げるちょっとでも様子がおかしいな、と感じたら、迷わずダッシュで逃げます。近くの友だちの家、学校や児童館、図書館などの公共施設、病院やお店など、いざというときに駆け込める場所を日ごろから親子でチェックしておきましょう。意外と、子どものほうが逃げ場所の引き出しを持っていることが多いです。その5:大きな声と身振りで「助けて!」いざというとき、周囲に人がいたら大きな声と身振りで「助けて」を伝えましょう。このとき「そこの黄色い服のお姉さん!」など、具体的に呼びかけるとより効果的です。その6:防犯ブザーは「腰」がおすすめもしものときの助けになるのが、防犯ブザーです。大きな音が鳴ると相手は一瞬びっくりしますので、逃げる隙が生まれやすくなります。ただし、持っていれば安心、というわけではありません。使い方をきちんと理解しておくことと、いつでも手の届くところにあることが大切です。おすすめなのは腰のあたり。移動ポケットなどに着けてもよいでしょう。逆に、首にかけるのはどこかにひっかかったりする心配があるので避けましょう。親子、地域とのコミュニケーション。あたたかい環境が防犯につながるこれまで、わかりやすいように「防犯」という言葉を使ってきましたが、防犯は文字通り「犯罪を防ぐ」こと。子どもにとっては、ちょっと怖いような、ネガティブにとらえられがちな言葉です。けれど、本来の防犯は、子ども自身の「安全力」を高めてあげることや、保護者や地域の人々とつながり、見守りといった、あたたかい環境があってこそだと私は思っています。繰り返しになりますが、やっぱりそこにはコミュニケーションが欠かせません。日ごろから親子で話をして子どもの行動を把握しておく、防犯の知識を教えておく、そしてあいさつを通して地域の人々とコミュニケーションをしておく。それが、ひいては防犯につながります。お子さんに話すときも、不安にさせるのではなく、「いつでもつながっているよ!」「安全力をアップしよう!」とポジティブに語ってあげてくださいね。最後に私から保護者のみなさんにご提案です。子どもだけでなくみなさんも、地域で見守りやパトロール活動をしている人を見かけたら、ぜひあいさつしてみてください。そんなママ・パパの姿はお手本として子どもの目に映るでしょうし、そして、私たちのように見守り活動をしている人にとっても、励みになります。親子、地域の人々とのコミュニケーションを通して、子どもが安心して過ごせる環境をみんなでつくっていく。そんなよい循環のお手伝いができたらと思っています。(インタビュー/武田信彦さん)
2017年03月06日こんにちは。元教習指導員の奈都木あやです。子どもの交通事故が報じられるたび、わが子のことのように心を痛めている方は多いと思います。そして、どうかわが子だけは……と、切に祈るのが親心ですね。しかし、「車に気を付けるのよ」という言葉だけでは、事故防止の効果はあまり期待できません。子どもは何をどう気を付ければよいのかわかっていないからです。まずは、交通事故の傾向を知りましょう。そして、子どもに自分の身を守る方法を教えましょう。●子どもの交通事故発生状況子どもたちは、いつ、どこで、どんな交通事故に遭っているのか?まずは、警視庁が発表した『子供の交通人身事故発生状況(平成28年上半期)』をご説明します。※ここでの子どもとは、幼児、小学生、中学生をさしています。・いつ……季節は6月、曜日は水曜日が最も多く発生しています。また、時間帯は16〜18時が一番多く 、次いで、14〜16時となっています。・どこで……交差点での事故が53.1% 、単路が28.7%です。・だれが……小学生が65.3%、中学生が24.1%、幼児が10.6%です。小学生がダントツの1位 なのです。さらに、小学生の内訳をみてみると、女子が162件に対して男子は326件です。なんと、男子は女子の約2倍も交通事故に遭っているのです。・どんな……“飛び出し”による交通事故が最多 となっています。次に、“横断違反”です。横断違反は、横断歩道以外の場所を歩いていたとか、斜め横断などです。●事故多発場所! 交差点での事故防止対策●(1)内輪差を意識した待ち位置交差点を渡る以前に、まず信号待ちの立ち位置について確認してみましょう。車が曲がるとき、後輪が前輪よりも内側を通ります。これを、“内輪差”と呼びます。この内輪差を意識していない、もしくは、後輪の位置を掴めていないドライバーは、左折時、歩道に脱輪することがあります。もしも、お子さんが車道すれすれのところで信号待ちをしていたら?左折車に巻き込まれないように、車道からなるべく離れたところで待つ ように教えましょう。●(2)交差点を渡るときの注意●>基本中のキホン! 「右よし、左よし!」信号が青に変わったら、うれしくて猛ダッシュしたくなるのが子ども。しかし、信号が変わった直後は最も危険なタイミング です。もう赤信号に変わっているのに交差点に突っ込んでくる車をときどき見かけますね。青信号に変わったら、まず、左右の確認を徹底させましょう。●>アイコンタクトで右左折車との事故を回避!“青信号=安全”、“横断歩道=安全”ではありません。青信号に従って横断歩道を渡っていても、右左折車が通ることはあります。普通、自分が渡る方向の歩行者用信号が青ということは、車道用の信号も青である ことを理解させましょう。※スクランブル交差点のように、歩行者と車の信号の色が別々のものもあります。子どもは身長が低いため、目立ちにくく、右左折車に見落とされてはねられるという危険がつきものです。ドライバーと目を合わせ、車が止まることを確認してから渡る習慣をつけさせましょう。●見通しの悪い交差点の攻略法(信号機が設置されていない場合)子どもに「見通しの悪い交差点ってなあに?」と尋ねられたら、なんと答えますか?「建物や看板があったりして、右や左が見えにくい交差点よ」というところまではきっと大丈夫ですね。「それで、交差点ってなあに?」なんて問い詰められると、ちょっと困ってしまいそうですね。道路交通法上は、“二つ以上の道路が交わる部分”です(道交法第2条1項5号)。つまり、T字路やY字路も交差点です。もちろん、信号機や横断歩道があるかどうかは関係ありません。改めて観察してみれば、住宅街は交差点だらけであることに気付くはずです。意外と危険な場所に暮らしているということになりますね。現に、警視庁のデータでも、子どもの事故は自宅から500m以内の発生が61.5% であると発表されています(平成28年上半期)。そこで、お子さんを見通しの悪い交差点で事故に遭わせないための対策です。●自宅周辺の危険な交差点を親子でチェック!「見通しの悪い交差点」といっても、子どもはどこがそれに当たるのかわかりません。親子で実際に歩いて、そこがどのように危険であるかを教えましょう。●安全確認は最低でも2回“見えない=車がない”ではありません。見通しが悪くても、見えている部分に何もなければ、安全だと思いこんでしまいがちです。まず、見える部分を確認して進んだ後、見通せるところでもう一度、左右の確認をしましょう。親子で一緒に練習しておきましょう。●飛び出しと横断時の注意点●下校時が最も多い「走らない。広がらない。ふざけない 」を合言葉にしましょう。好奇心旺盛で、楽しいことが大好きな子どもには難しいお約束ではありますね。下校時ともなれば、開放感でいっそう難しいかもしれません。しかし、地道な家庭でのしつけが事故防止につながります。日頃から、親子で根気よく唱えましょう。●駆け足横断が多い道路の向こう側に友だちがいる。あるいは、家族がいる。低学年が、高学年についていこうとして急いでいる。理由はさまざまですが、子どもの飛び出し事故の典型です。駆け足横断はとにかく安全不確認になりやすい ものです。子どもを一人で送り出すときには、時間に余裕を持たせ、慌てさせないこと。親が同伴のときにも、「ぐずぐずしないで早く渡って」などと急かさないようにしましょう。●駐車車両の前後駐車車両の陰から飛び出して交通事故に遭う……危険予測の分野ではテッパンともいえる事故のパターン です。特に、子どもは自分の姿がドライバーには見えていないということを予想しづらいものです。駐車車両が危険だというだけではなく、「近寄らないように」と言い聞かせておきましょう。●番外編(自宅のガレージ、商業施設の駐車場)事故の発生件数としては交差点ほど多くはありません。しかし、子育て中のパパママにはぜひ気を付けていただきたい危険箇所です。●自宅のガレージ●>死角に注意死角とは見えない部分のことです。運転教本によると、普通自動車の死角は、前方4m・運転席側1m・助手席側4m・後方12mです。車のすぐそばで、小さな子どもが遊んでいれば、運転席からは見えません。時折、自宅のガレージで親が子をひき、死なせてしまうという事故が報じられています。まず、乗車する前に必ず車の周囲を確認する習慣を身に付けましょう。そして、子ども自身にも車には死角があることを教えておきましょう 。まず、キーを抜いた状態で、子どもを運転席に座らせます(座高はクッションや座布団で調節しましょう)。大人が車の死角部分に立った後、その場でしゃがんで見せましょう。百聞は一見にしかず。車のそばで遊んではいけない理由を納得してくれるはずです。●>後追い防止めでたく子どもが死角を理解できたからといって、安心はできません。子どもは忘れやすいものです。子どもが一人で家を抜け出し、出かける親を追いかけてくるということがあります。つまり、乗車前に車の周囲を確認しても、時間が経てば状況は変わるということです。自宅のガレージから車を出す際には、必ず、家族間で子どもの監視役を決めておきましょう 。●商業施設の駐車場●>降車時は大人が先に!子どもを先に車から降ろすのは大変危険です。やはり、うれしくて通路に飛び出したり、他の車の死角に入って事故に遭うことも考えられます。まず、大人が先に降りることを習慣にしましょう。●>目も手も離さない!ママは両手に荷物いっぱい。そして、買い物中はじっとしていない子どもを叱りつけてぐったり……。そんな光景はどこの商業施設の駐車場でも珍しくないものです。しかし、最後の力を振り絞って、お子さんを守りましょう。まず、片手でも空いていれば、必ず、子どもと手をつなぎましょう。もしも、どうしても両手が塞がっているときは、“ れっしゃごっこ”やその他ママのアイデア で親の背後につかせましょう。このとき、子どもの両手はお母さんの腰をしっかりつかむようにお約束しましょう。「二両編成でまいりまーす」「車駅に到着後、切り離し作業を行いまーす」などなど。こんなセリフで、飛び出しやすい年頃の子どもは意外と乗ってくれるはずです。しかし、それでも子どもが危険な行動に出てしまったら、すぐに荷物を手放せるように心の準備はお忘れなく。子どもの交通事故防止は一日にしてならず。簡単なことではありませんが、日々の努力が、きっとお子さんを救ってくれるはずです。【参考文献】・『交通事故学』石田敏郎・著・『学科教本』『運転教本』中部日本自動車学校・発行・『子どものための交通安全教育入門』大谷亮・金光義弘・谷口俊治・向井希宏・小川和久・山口直範(編)・『ポケット六法』有斐閣・発行【参考リンク】・子供の交通人身事故発生状況~平成28年上半期~ | 警視庁(PDF)()・小学生の交通人身事故発生状況~平成28年上半期~ | 警視庁(PDF)()●ライター/奈都木あや(元教習指導員)●モデル/KUMI(陸人くん、花音ちゃん)
2017年01月28日あなたの住んでいる地域は安全でしょうか? 最近では都会だけでなく地方でもさまざまな事件が起こっています。子どもたちの安全を守るために親ができることはあるのか。地域の治安について、パパとママに調査をしてみました。Q.地域の治安、不安を感じる?1.感じる 25.7%2.少し感じる 45.7%3.あまり感じない 25.0%4.感じない 2.7%5.わからない・どちらとも言えない 0.9%治安に不安を感じるという人と、少し不安を感じるという人を合計すると71.4%に。ほどんどの人が、今の世の中何があってもおかしくないと思っていることが分かる結果になりました。■うちの近所で実際にこんなことが!自分の地域だけは大丈夫と思っていたのに、実は自分の子どもが危ない目にあいそうになったという人もいました。慣れた土地だから、毎日歩いている場所だからというだけでは安心できない時代なのかもしれません。「先日、高校生の娘が駅で変な人に声をかけられ、後をつけられました。たまたま安全週間でおまわりさんがいたので助けを求めたそうです。何があるかわからないから怖いです」(神奈川県 50代女性)「不審者情報が頻繁に入ります。よくパトカーなどに乗った警察官が巡回してくれていますが、心配なので子どもだけで出かけないように注意しています」(兵庫県 40代女性)「田舎だからと安心していたら、つい最近、娘が変質者に遭遇し追いかけられて号泣するということがありました。長く住み慣れている場所でも安心しちゃダメなんだなと実感させられました」(千葉県 30代女性)■何もなくても心配するくらいがちょうどいい不審者などの情報はなくても、少し不安に感じて警戒しているくらいがちょうどいいのかもしれません。何かあってからでは遅いというのが親心です。「登校時はお友だちと待ち合わせていくのでやや安心ですが、下校時はほぼ一人なのでお迎えに行きます。高校生の娘も暗い時間の登下校なので、自宅から駅までは送迎です」(鹿児島県 40代女性)「とくに何もなくても、少し不安を感じているくらいがちょうどいいと思います。いつどこで何が起きてもおかしくない世の中ですから」(神奈川県 40代女性)「子どもにはなるべく一人で帰らない、暗くなるまえに家に帰るように言っています」(鳥取県 40代女性)■そばにいられない働くママができること仕事を持つママの場合、下校時にお迎えに行ったりすることはむずかしいのが現実です。自分がそばにいられないからこそ、地域とのつながりを積極的に持つことが大切なのかもしれません。「働いているので子どもを見守るには限界があります。子供会に入ったり、町内会の活動に参加したり、万が一のときに力になってもらえるように、地域に貢献できるよう親が努力しているところです。子どもに携帯を持たせる方法もありますが、まずは近所のつながりからだと考えています」(広島県 30代女性)Q.地域の治安、不安を感じる?アンケート回答数:3394件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年01月18日映画『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』が、2016年12月にTOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショーされる。イギリス軍のキャサリン・パウエル大佐と国防相のベンソン中将は、テロリストたちが大規模な自爆テロを実行しようとしていることをつきとめる。攻撃の指令を出すが殺傷圏内に幼い少女がいることがわかった。安全な会議室から戦争に干渉する彼らがとった行動とは……。罪なき少女を犠牲にしてまでもテロリストを殺害すべきか、現代の戦争の闇を映しながら正義とモラルを問う。監督は『ツォツイ』でアカデミー賞外国語映画賞を受賞し『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』などを手掛けたギャヴィン・フッド。またプロデューサーは『英国王のスピーチ』でアカデミー賞主演男優賞を受賞し、『キングスマン』にも主演したコリン・ファースと期待の高まるタッグだ。豪華なのはスタッフ陣だけではない。強烈な正義感をもって任務遂行を推し進める指揮官キャサリンを演じるのは『クイーン』でアカデミー賞主演女優賞を受賞したヘレン・ミレン。また共演には、テレビドラマ『ブレイキング・バッド』で3度のエミー賞を受賞しオファーが殺到中のアーロン・ポールが。また、『ハリー・ポッター』シリーズのアラン・リックマンがベンソン中将を演じ、彼にとって本作は日本で上映される生前最後の出演作になる。【概要】『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』公開時期:2016年12月公開劇場:TOHOシネマズ シャンテ 他全国ロードショー!監督:ギャヴィン・フッドプロデューサー:コリン・ファースキャスト:ヘレン・ミレン、アーロン・ポール、アラン・リックマン配給:ファントム・フィルム©eOne Films (EITS) Limited
2016年08月25日『子ども用ハーネスは奴隷制度を思い出させる』。かつて、ワイドショーの司会者がこう発言したことが話題になったのをご存じですか?子ども用ハーネスとは、歩き始めの幼児などに取り付ける迷子ヒモのことです。子どもが思わぬ方向に急に走り出しても、ハーネスをつけていれば大丈夫。最近ではリュックタイプのものや天使の羽をあしらったものなど、機能性・デザイン性もバッチリの商品が出ており、やんちゃなお子さんの育児に奮闘するママたちに重宝されています。しかしその一方で、その使用については販売開始当初からかなりの賛否両論が繰り広げられてきました。冒頭の奴隷制度発言のように、子どもの養育にとって適切とはいえないのではないかという意見も後をたちません。今回は、育児中のパパ・ママたちに「子ども用ハーネスについてズバリどう思う?」と直撃インタビューしてみました。●賛成派は「子どもの命を守れるのは親だけ」「育児には絶対必要」実際によく動くお子さんを育てたことがあるママ・パパたちからは、賛成の声が多く上がりました。『子ども用ハーネス、使いたいと思ってます。2歳の息子がいるのですが、駐車場とかで急に消えてしまうことがしょっちゅうあるんです。ハーネスがあれば目の届かない場所には絶対に行けないわけですから、危険はなくなりますよね』(20代女性/事務職)『これに反対してる人って育児経験ないとしか思えませんよ。赤ちゃんを抱っこしながら2歳児をつれて、さらに両手に荷物を持って車から降りるときとかあるんですよ?子どもの命を第一に考えるなら、ハーネスは絶対必要な道具です 』(30代女性/薬局勤務)また、実際に使っていたという人からはこんな声も。『妻が出産するまでは自分も大反対でした。でも生まれてみたらまさかの双子。2人が同時にバラバラの方向に走って行ったりするんですよ。ひとりを追いかけているうちにもう片方が車道に出ていたことがあり、ハーネスを購入しました。知らない人から「かわいそう」とか、「犬みたい、虐待じゃないの」って言われたこともありますが、そういう人が子どもの命を守ってくれるわけじゃないですからね。腹がたちましたけど、ずっと使い続けていました』(40代男性/広告業)確かに、複数の子どもたちを同時に見なければならないような場合には重宝しそうですね。●反対派は『ペットみたいでかわいそう』『昔はこんなものなかった』『昔はこんなものなかった。ヒモでつながれている姿を見るとペットみたいでとても不快です 。そういう親に限ってスマホを見ていたりおしゃべりに夢中だったりと子どもをちゃんと見ていない。子どもをヒモでつなぐ前に、自分の手と目を離さない努力をすべきです』(40代男性/自営業)『買ったけれど、いざ装着してみるとやっぱりかわいそうで結局使いませんでした。そもそも、あちらこちらを探求して回って子どもは成長するもの。その成長の芽を摘み取っていることにほかならないのでは?』(20代女性/介護職員)反対派の意見の多くは「見た目がひどい」「かわいそう」というものでした。やはり、ヒモでつながれている姿からはあまりいいイメージが抱かれないようです。幼児教育のプロはこのようなコメントをしました。『ハーネスで繋いでいれば確かに安全ですよね。でもそのことによって、子どもにきちんと危機管理を教える機会がなくなります 。「車道に出たら危ないんだよ」「歩くときはママの手をしっかり握らないとダメだよ」ということをお子さんに伝えないまま、漫然とハーネスを繋いで安心しているママたちには大きな疑問を持ちます』(30代女性/幼稚園教諭)園で散歩に行く際も、日常的にハーネスを使っている家庭の子どもたちは先生と手を繋ぎたがらないことが多いとか。ハーネスに頼り過ぎると、どうして手を繋がなければいけないのかを理解できなくなってしまうのかもしれませんね。●ハーネスは「手を繋いだまま」「ヒモを短く持つ」がルール!ハーネス反対派の意見には「犬の散歩のように見える」という物が非常に多かったのですが、これは間違った使用法が蔓延しているから。ここで、子ども用ハーネスの正しい使い方をおさらいしておきましょう。子ども用ハーネスは、子供と手をつないだまま使うものです。ヒモは短め、地面に垂れ下がらないくらいの長さに調節しましょう。犬のハーネスのようにリードを長くのばして、子どもをずっと先に歩かせるという使い方はNG。伸ばしたヒモの間に別の子どもが引っかかって転んでしまうこともあります。また、使うシーンもあくまで人混みや道路を歩くときだけ。広場や公園など、子どもが自由に走り回ってもいい場所では外してあげるのが原則です。遊具にヒモが引っかかると窒息などの原因となることがあります。便利な道具でも、使用方法をを間違えると思わぬ事故につながります。もしも使うなら、正しい使い方をしっかり覚えておきましょう。----------いかがでしたか?賛成派も反対派も、子どもの命を第一に考えていることには変わりありません。時と場所、状況によっては、子ども用ハーネスで命を守ることも“アリ”の選択肢なのではないでしょうか。●文/パピマミ編集部
2016年07月21日新年度のスタートから1ヶ月がたちました。入園、入学、進学など、新しい環境に慣れるのに精一杯だったお子さんも、ゴールデンウィークが明けたいま、ほんの少し気がゆるみやすくなったり、注意力が散漫になったりするころかもしれません。特に、子どもの成長にともない、親の目から離れる時間が増えてくると、どうしても気になるのが身の回りの安全のこと。中学生の少女が連れ去られ、監禁されていた事件も記憶に新しく、あらためてわが子の防犯への意識が高まっているパパ・ママは多いのではないでしょうか。そこで今回は、子どもの安全のために役立つ、防犯サービスをご紹介します。■子どもの被害件数は2万件以上! 事前の情報キャッチが鍵に平成27年度版の警察白書から13歳未満の子どもの被害件数をみてみると、平成17年で34,459件発生していたのが、26年では24,707件と、年々ゆるやかに減少しています。しかし、犯罪の内容をみると、26年中は強制わいせつが1,095件、公然わいせつ133件、略取・誘拐109件と、決して見過ごせない数字になっています。そこで、警視庁が子どもの防犯の取り組みとして行っているのが「メールけいしちょう」サービス。無料登録をすることで、各地域で起きた事件などの情報がメールで配信される仕組みです。エリアの選択はもちろん、声かけ、公然わいせつなど、子どもに対する犯罪のみの情報を受信する設定も可能です。いち早く情報をキャッチできれば、子どもへの警戒の呼びかけがスムーズに行えそうです。警視庁以外にも、子どもが安心して過ごせる取り組みを行うさまざまな団体や企業があります。■「防犯笛」の配布活動も。子どもたちを見守る、マクドナルドの取り組み自分の身に危険がせまっているとき、幼い子どもでもとっさに吹くだけで「ピーッ」と大きな音が出る防犯笛は、もしものときにそなえて常に持たせておきたいアイテムです。マクドナルドでは、2003年に沖縄県の店舗が地域の要請を受けて防犯笛を提供したことからはじまり、毎年新小学1年生を対象に、全国各地の教育委員会や警察と協力しながら、小学校で防犯笛の配布を行っています。2016年は47都道府県で、新1年生の約80%にものぼる85万9,223個を提供しています(2016年4月5日現在)。マクドナルドのロゴと同じイエローカラーの防犯笛は、ランドセルやバッグにつけているだけでも目立ちやすく、防犯に一役買いそうです。また、防犯笛の配布活動以外にも、全国の幼稚園や保育園、小学校で人気キャラクター、ドナルド・マクドナルドによる防犯・食育教室「ハロードナルド」の開催や、一部地域の店舗では、いざというときに子どもが駆け込める「子供110番の家」の活動も行っており、長年にわたって安全・安心な街づくりのサポートをしています。■もしものときのSOSに! 「タクシーこども110番」東京ハイヤー・タクシー協会では、子どもを犯罪や事件などから守るための取り組みとして「タクシーこども110番」制度を設けています。これは、子どもから助けを求められたらタクシー内で保護し、警察の指示のもと安全確保に努める取り組み。該当するタクシーには左右の後ろドア横に、警視庁のマスコットキャラクター「ピーポくん」が描かれたステッカーが貼られています。怖い目にあいそうなとき、近くの道路にタクシーを見つけたら迷わずSOSを出すよう、お子さんに教えておくとよいでしょう。子どもが怖い目にあうさまざまなニュースに心を痛めるたびに、どこかで「わが子にかぎって」と思うのではないでしょうか。しかし、考えたくないことですが、可能性はゼロではありません。親も子もたしかな情報と知識を身につけ、ひとりひとりが防犯意識を持つことはもちろん、犯罪がおこりにくい街の雰囲気づくりをすることも、子どもを犯罪から遠ざけるために大切なことです。身近にある団体や企業が、さまざまな取り組みとともに地域の目として子どもたちの安全・安心を見守っていることを知ると、少し安心感につながりそうです。この機会にお子さんと防犯について話し合ったり、防犯サービスを上手に活用しながら、大切なわが子が毎日のびのびと、安心して過ごせる環境を整えてみてはいかがでしょうか。参考資料・ 平成27年度版警察白書 ・ メールけいしちょう ・ タクシーこども110番(一般社団法人 東京ハイヤー・タクシー協会) ・ 日本マクドナルド:(McDonald's CSR Report 2015)
2016年05月12日こんにちは。心理カウンセラーの小高千枝です。みなさんは日常生活の中で「安心感」を感じていますか? 「安心感」はおそらく無意識なものなので、きっと “意識” することがないかもしれません。私にとって、臨床の現場だけではなく、大切な家族や友人と過ごすとき、限られた環境の中において『安心、安全』は重要なキーワード。常に意識をしながら毎日を過ごしています。また、“安心できる環境”は「居心地の良さ」をもたらしてくれます。今回は、ざわついた心も落ち着かせてくれる「安心安全な環境の作り方」についてお話をしましょう。安心安全な 「人的」「時間的」「空間的」環境を持つ人間は、無意識の中でホッとする時間があるからこそ、心身をリセットし、リスタートすることができます。その根底には、 “安心・安全” がつきものです。例えば臨床の現場において、私(小高千枝)は● “心理カウンセラー” “メンタルトレーナー” として 安心安全な「人的」環境でなければなりません。●臨床開始~終了まで “クライエントさまと過ごす空間” は、 安心安全な「空間的」環境でなければなりません。● “臨床中の時間” は安心安全な「時間的」環境でなければなりません。これらはカウンセリング、メンタルトレーニングの基本となります。そのため、クライエントさまにとっての “安心、安全” がここにあるのです。では、みなさんの日常生活を思い浮かべてみましょう。 「常に安心感に囲まれている必要がある」ということではなく、ご自分が帰りつく場所(リセット、リスタート)に、安心、安全を見出してみてください。・人的環境: ご家族、パートナー、友人・空間的環境:職場、自宅、カフェ ・時間的環境:バスタイム、運動している時間、パートナーと過ごす時間…など。さぁ、みなさんはいくつ出てきましたか?安心できる “アイテム” を揃えて、「自分軸」を明確化するリスク分散のために、安心できる環境はひとつである必要はありません。様々な安心材料があると、「●●が駄目でも○○があるから頑張れる」という気持ちが湧き上がってきます。私の場合、自宅に仕事を持ち帰ることもありますが、基本的には完全プライベート空間として気に入ったものしか置いておらず、すべてのアイテムが安心材料になっています。感情に寄り添う音楽や香り、あたたかみのある柔らかい灯りをともす照明、見ていても触れていても安心するラグマット。五感に響くもの、そして穏かさを取り戻せるものを置いています。サロンでは、自分を律して臨床に挑むときと、臨床後やリラックスして執筆に取り組むときのモードに合わせて自分の環境を整え、安心モードに切り替えます。そのため、サロンはまさに安心感の宝庫。そういった環境をいくつか用意したり、アイテムを揃えると、より自分軸もはっきりしてきます。自分軸が明確だと、心がざわざわと揺れ動いたとき、不安定なときは立ち返ることができ、とても効果的です。自分がどうありたいのか? 「自己承認」を意識すること先ほど、プライベート空間の自宅のお話をしましたが、自分の “素” “真実の姿” を表現している環境だからこそ、自宅の生活には自己承認・自己満足を取り入れてみることをおススメしています。リラックスモードであることはOKです。ただ、だらしない格好やしぐさが基軸になり過ぎてしまうと、どんなに自分を着飾り装っていても、どこかでその本性は出て来てしまいます。他者から見られる自分を意識して “キレイ” に対して意識を持つことは最初はOK。ただ、他者評価を気にしてばかりの美は後々苦しくなり、美の習慣を続けることはできません。「他人にどう思われたいか?」ではなく、「自分自身がどう在りたいか?」「自分をどうよくしていきたいか?」が大切なのです。そういう “自分を良くしたい” と思う気持ちは、安心してリラックスできるプライベート空間だからこそ育まれるものです。さまざまなコミュニティに関わるアラフォー世代は、何かと心がざわつきがち。何があっても素の自分に戻れる、心から安心してリラックスできる場所を確保しておくことは、とても大切なことなのです。
2016年03月22日「道路には飛び出さない」「ママのそばから離れない」など、安全のためにお子さんとしている約束はたくさんあると思いますが、気になるのは、子どもがしっかり理解できているかどうか。子どもに伝わるように約束するためのポイントを安全教育の専門家である宮田美恵子さんに聞きました。交通事故【ママが難しいと感じていること・困ること】● 何かに夢中になるなど、他のことに気を取られると道路に飛び出しそうになる。● いくら約束をしても忘れてしまう。約束ポイント1約束を守れない年齢であることを忘れずに就学前の子どもの交通事故で一番多いのは、「飛び出し」です。あんふぁん読者アンケートにも「ヒヤッとした体験」として「飛び出し」がたくさん挙がっていました。この年頃の子どもたちは、道路の向こう側にパパが見えたらパパしか見えなくなるし、ボールが転がっていったらボールしか見えません。自分とパパだけ、自分とボールだけの世界になってしまい、走っている車は目に入らないのです。自己中心的な世界に生きているので、「飛び出しちゃだめ」といくら約束をしても、守るのがまだ難しい年齢なんですね。これは交通ルールの約束に限ったことではありません。安全の約束をすることはとても大切ですが、そういう年齢だということを頭に入れて、大人が先回りして子どもを守ることも忘れないでください。約束ポイント2守ってほしいことをその場で教える交通安全の約束については、よく遊びに行く公園や歩く道を「交通」という観点を持って、親子で実際に歩くのがお勧めです。年長さんだったら、小学校までの通学路を一緒に歩いてみましょう。交通安全では、「止まる・待つ・見る」の3つが大切です。横断歩道があったら、「ここでは、この位置で止まって待つんだよ」と、その場で具体的に教えてください。子どもに歩道と車道の境界線の所で待つように言うと、本当に線ギリギリの所で待つことが多いんです。車に巻き込まれることがあるので、「一歩下がって待つ」など、安全な位置を教えましょう。次に「見る」ですが、子どもたちは「右・左」を見ているようで見ていないことが多いもの。頭は動かしているのですが、車やバイクなどが来ていないかを確認しようという意識がないのですね。そこで、横断歩道を渡るときは、「運転手さんの顔を見て渡ろうね」と教えてあげてください。アイコンタクトを送ることでドライバー側の注意も呼び起こせます。約束ポイント3子どもの目線で危険ポイントを探す親子で実際に歩くときに気を付けてほしいのが、大人と子どもの身長差です。大人にとっては見通しのよい交差点でも、身長の低い子どもにとっては植え込みが視界を遮ってしまい、車が見えない危ない交差点ということがよくあります。交差点などでは、一度しゃがんで子どもと同じくらいの目線で周囲を見てみましょう。町歩きは、子どもにとってどんな所が危険なのか親が気付くためのものでもあります。連れ去り・迷子【ママが難しいと感じていること・困ること】● 知らない人に話し掛けられたときの対応の教え方。好意で話し掛けてくる人にはどうしたらいいか。● 困った人を装って近づいてくる人への対応の教え方。● ほんのちょっと目を離した隙に見失ってしまう。● いくら約束をしても忘れてしまう。約束ポイント1危険回避の約束だけでなくマナーも一緒に教える例えば「あいさつをちゃんとしようね」「困っている人には親切にしようね」と教えているのに、「知らない人に声を掛けられたら無視するんだよ」と約束をすることは矛盾しますね。子どもに疑問を感じさせる約束は望ましくありません。まず、あいさつをすること自体は問題ありません。小学生になって登下校の途中で道を聞かれることがあった場合は、知っていれば答えるように教えていいのです。子どもに守らせたい約束は、「付いていかないこと」です。悪いことをする人は、子どもを移動させようとしますから、「一緒に来てほしい」と言われても付いていってはいけないことを、しっかり伝えましょう。もし本当に困っている人だったとしても、「ママにだめだって言われているから」と断るのは許されること。失礼にはなりません。約束ポイント2子どもが迷わなくて済むようにできるだけ簡単に子どもが守りやすい約束は「これだけ守っていればいい」というもの。「知らない人に付いていってはだめよ」という約束は、「知らない人」の判断が難しいものです。例えば、いつも公園のベンチに座っているおじいさんは、子どもにとって「知っている人」になっているかもしれません。子どもの「知っている人」が安全な人とは限らないのです。「ママとパパ以外の人に付いていってはだめよ」と、一つのことだけ守ればいいようにしましょう。「ママは他の人にあなたを連れてきてほしいと頼むことはしないから、『ママの所に連れていってあげる』と言われても付いていってはだめ」と丁寧に教えてあげてください。ママ友にお迎えなどを頼むときは、事前に「今日は◯◯ちゃんのママにお迎えを頼んだから、一緒に帰ってね」と子どもに伝えておきましょう。ショッピングモールやデパートなどで迷子になると、近くにいた人が、迷子センターに子どもを連れていくことがありますね。でも「ママ以外の人に付いていかない」約束と矛盾させないようにするならば、係の人を呼んで、その場で迷子がいることが分かるような対応をしてもらうことが理想です。現実的に難しい問題もありますが、子どもが混乱しないよう周囲が共通認識を持つように努力していきたいですね。約束ポイント3子どもの目線で危険ポイントを探す子どもたちが自分自身を守るために、知っておいてほしいことに「パーソナルスペース」があります。これは「自分の縄張り」のようなもの。普通の会話をするとき、相手に近づき過ぎると違和感がありますね。相手とのちょうどいい離れ具合というのがあって、それを「パーソナルスペース」と呼びます。悪いことをしようとする人は、子どものパーソナルスペースに侵入してきますから、この感覚を持っていることが、危険回避につながっていきます。私は「自分のふうせん」と名付けたプログラムを作り、子どもたちに次のように教えています。「自分の体が全部入るくらいの風船があると思ってみて。外を歩くときは、◯◯ちゃんはその風船の中に入っているんだよ。風船が割れちゃうくらい近くに寄ってくる人がいて、◯◯ちゃんが怖いな、嫌だなと思ったらその人から離れるんだよ」。パーソナルスペースの感覚を持つことは、危険回避だけでなく、相手の空間を尊重できる力、状況に応じて空間を縮めたり広げたりできる力、つまりコミュニケーション能力の獲得にも関係します。実は安全教育というのは、自分を守るとともに、相手に配慮する、嫌な気持ちにさせないという大事な側面があるんですね。安全に関する約束をするときには、ぜひこのパーソナルスペースも一緒に教えてみてください。あんふぁん読者アンケートQ1.ママのうっかりで、子どもが迷子になった、連れ去られかけたなど、ヒヤッとしたことはある?Q2.ヒヤッとしたのはどんなこと?園のお友達と「よーいどんっ」と急に走り出して、勢い余って国道まで出ていきそうになったことがあります。必死に走って止めました。北海道/年中ママ駐車場でバックしてきた車にひかれそうになりました。子どもは身長が低く、運転席から見えにくいので、注意しなくちゃと思いました。埼玉県/年少ママ信号が赤なのに渡ろうとしたことがあります。「赤は止まる」と理解していると思っていたのですが…。岐阜県/年長ママ連れ去り・迷子駅で上の子をトイレに連れていくため、「荷物を見てて」と下の子を少しだけ一人にしました。その間に見知らぬおばちゃんに話し掛けられ、「ママはあっちだから」と連れていかれそうになったことがあります。東京都/年中ママ子どもがトイレに一人で行くと言うので、出入り口で待っていたのですが、知らないうちに子どもが出てきていて、お互い見つけられず焦りました。宮城県/年中ママアドバイス買い物中の見失いを防ぐために子どもを退屈させない工夫を今回のアンケートでは、「買い物中に迷子になって青ざめた」という声がとても多くありました。ショッピングモールやデパートなど、子どもにとって誘惑の多い場所では、そこに入る前に「手をつなごうね」など、その場であらためて約束をしましょう。できれば、「最初にママの洋服を買って、ご飯を食べて、最後におもちゃのコーナーに行こうね」など、子どもに予定を話してあげるといいですね。何をするのか分からない状態で引っ張り回されていると、子どもは楽しくありませんし、暇な状態です。興味を引くものがあったら、見に行ってしまう気持ちになるのも分かります。「ここでは長靴を買うよ」など、子どもに話し掛けながらの買い物は、見失いを防ぐ一つの方法になります。(宮田さん)お話を聞いたのは:宮田美恵子さんみやた・みえこ日本こどもの安全教育総合研究所理事長、順天堂大学医学部協力研究員。幼児・児童・生徒を対象にした安全教育の他、成人を対象とした市民安全のための生涯学習活動にも力を入れている。illustrationFUJII Megumi
2016年03月04日大人も子ども大好きなカレー。人気の献立ですが、子どもが口にすることを考えると甘口のルウを使用する、というご家庭が多いのではないでしょうか。甘口のカレーも、それはそれでおいしいものですが、パパやママにとってはちょっと物足りないと思うことがあるのでは?今回ご紹介するレシピは辛さを抑えている代わりに、その物足りなさを香味野菜の旨味でカバーしています。ニンニクのほかに子どもが敬遠しがちなショウガやセロリを使いますが、細かくみじん切りにしてしまえば、まったく気になりません。化学調味料の配合が気になるルウも安心安全な商品を使用すれば、大人も子どもも大満足なカレーの出来上がりです。甘口は旨味でカバー。 大人も子どもも喜ぶ安心安全カレーのレシピ(対象年齢:1歳半~)<材料>・カレールウ(今回は「こどものためのカレールウ」を使用)・水(箱に記載された分量よりも50mlほど多めに)・玉ねぎ 1/2個・セロリ 茎の部分約10cm・ショウガ 1片・ニンニク 1片・鶏もも肉 1枚・しょう油 大さじ1~3(お好みで調節)・オリーブオイル 適量・塩 適量<作り方>1.ニンニク、ショウガ、セロリなるべく細かくみじん切りにする。2.玉ねぎをみじん切りにする。3.鶏の胸肉は一口大にカットする。4.熱していないフライパンにオリーブオイルを敷き、その上にみじん切りにしたニンニクを入れ弱火にかける。5.ニンニクの香りが立ってきたら、玉ねぎとセロリ、ショウガを入れ、ひとつまみの塩を入れてよく炒める。6.玉ねぎやセロリがしんなりしてきたら、鶏肉を入れ、表面の色が変わるまで炒める。7.6の鍋に水(カレールウの箱に記載されている分量より+50ml)入れて、約30分中火にかける。8.いったん火を止め、カレールウを2~3回に分けて溶かしながら入れていく。9.再び火にかけ、中弱火で10分ほど煮込み、とろみを出す。10.仕上げにしょう油を大さじ1~3を入れ、味をととのえて出来上がり。さらにおいしく作るためのワンポイントアドバイス今回は鶏肉で作りましたが、ひき肉とも相性がいい味です。最後、仕上げに入れるしょう油は大さじ1ずつ入れ、その都度味を見ながら量を調整してください。また、とろみを調節する際は水ではなく牛乳を入れると、よりまろやかな味に仕上がります。(KMmama)
2016年01月14日カスペルスキーは12月10日、メッセンジャー上の個人情報の安全性について、同社のブログ「Kaspersky Daily」で解説した。ブログの冒頭で「セキュリティが不十分な手段を日々使っている人は大勢います」と、セキュリティを意識せずにメッセンジャーを利用する人が多いことを指摘している。電子フロンティア財団(EFF)が行った調査では、各メッセンジャーソフトの安全性をポイントで評価したが、SkypeとAIM、Blackberry Messengerは1ポイント、Viber、Google Hangouts、Facebook Messenger、Snapchat、WhatsAppは2ポイントと低評価だった。高評価だったのは、5ポイントを獲得したApple iMessageと、4ポイントを獲得したTelegramだった。WhatsAppの場合は今後、Open Whisper Systemsのプロトコルに対応すれば、暗号化の信頼性という点で、近いうちにもっと高いポイントを獲得する可能性はあると評価している。評価の低いメッセンジャーソフトは、通信を暗号化しているものの、暗号鍵の変更や相手の本人確認を行っておらず、開発企業が利用者個人の通信内容を読むことができてしまう。また、コードの所有権という事情から、脆弱性を見つけてパッチを適用できる人物は各企業のスタッフに限られる。大手のメッセンジャーソフトはセキュリティが不十分であるが、あまり知られていないソフトでセキュリティが高いものもある。実際に、Chatsecure、CryptoCat、Signal、Silent Textは、EFFの評価で最高得点を獲得した。また、AdiumとPidginのOTRメッセージ、Retroshare、Subrosaは6ポイントであった。VoIPサービスでは、7ポイントを獲得したRedPhoneとSilent Phone、それから6ポイントを獲得したJitsiの安全性が高い。安全なメッセンジャーは、暗号鍵が傍受されて通信内容が流出しないように、動的な暗号鍵を使用しているほか、利用者のコミュニティでバグや脆弱性を見つけて問題を解決しているという。また、メッセンジャーの開発企業が個人のメッセージにアクセスできない。メッセンジャーソフトを選ぶ時、圧倒的多数の人がセキュリティやプライバシーが保証されるのかを気にせず、単に使い慣れた便利な手段を使い続けようとする傾向がある。ブログでは、その点について「そのような行動は、いわば道路を横断するのに決められた横断歩道を使わず、好き勝手な場所で渡るようなもの」と注意を促している。
2015年12月11日マクニカネットワークスは11月24日、安全な企業向けファイル共有クラウドサービス「Box」をより安全に利用するためのクラウドセキュリティソリューションとして、「Skyhigh for Box」を販売開始したと発表した。Skyhighのクラウドサービス「Skyhigh for ShadowIT」のアドオンとして提供される。Skyhigh for Boxは、「Skyhigh for ShadowIT」上で、企業のクラウド利用状況を可視化・リスク分析を行い、企業として許可していないリスクの高いファイル共有サービスを検知する。「Skyhigh for Box」を利用した「Box」を企業標準のファイル共有サービスとすることで、シャドーITへの対応策として大きな効果を発揮するという。Skyhigh for Boxを経由してBoxへのアクセスを行うことで、アクティビティ監視や、アノマリ検知、DLP、共有制限の機能を提供し、クラウドサービスであるBoxのさらなるセキュリティ強化を実現する。
2015年11月24日ペンタセキュリティシステムズは10月1日、「マイナンバーは安全なのか」と題するセキュリティコラムを公開した。コラムでは、韓国で実施されている住民登録番号と比較して、日本のマイナンバーの安全性を解説している。住民登録番号は1968年から韓国で実施されている制度。生年月日、性別、出生地、検証番号などが個人に対し13ケタの数字で割り当てられ、番号で個人を特定できる設計となっている。開始当初はセキュリティ上の問題は起きなかったものの、近年は多数の情報漏洩事故が発覚し、社会問題になっている。問題となった理由について、コンピューターシステムで個人情報を取り扱うようになったからと指摘している。コンピューターで使われる個人番号の機能は「識別(Identification)」と「認証(Authentication)」に大別され、個人番号を通じて当該個人が誰なのかを「識別」し、その人が番号に当たる人であるかどうかを「認証」する仕組みになっている。住民登録番号の情報漏洩事故の多くは、住民登録番号を「識別」と「認証」の機能を区分せず混用したこと、個人番号の暗号化を行っていなかったことが主な原因となっている。住民登録番号に個人を特定できる情報が盛り込まれていたため、さらに問題は深刻化した。「識別」と「認証」機能の混用する危険性は、住民登録番号を通じて個人の身分を確認したり、入力者が個人番号保有者の本人であることを証明したりしてしまうこと。さらに、他人の住民登録番号がわかれば、その人になりすますことも可能である。問題が起きた経緯を受け、韓国政府は現在、個人情報関連法の改正を進めている。方向性は「識別」と「認証」の完全な分離と安全な保管を目指すのが妥当と同社は分析している。一方の日本国内のマイナンバー制度において住民登録番号と大きく異なるのが、個人情報が盛り込まれていない点だ。また、現時点での政府の発表によると、個人を「識別」するためにのみ使われ「認証」には使われない方針になっている。マイナンバーの仕組みは、任意の人が誰なのかを「識別」して特定し、その後本当にその人なのかをマイナンバーとは別の「認証情報」を通じて確認する。「認証情報」とは、その人のみが知っている知識、その人のみが持っている所有物など。同社は、住民登録番号関連問題を見てきた経緯からマイナンバーを分析すると、現時点で一応「安全」だと判断できるという。同社は、マイナンバーが安全だと見なすポイントとして以下を挙げている。マイナンバーは「識別」のためにのみ使われるべき。「認証」には使ってはいけない。暗証番号、生体情報などの認証情報は、識別者のマイナンバーとは別のものでなければならない。個人情報と認証情報は、それぞれ暗号化して安全に管理しなければならない。両情報は物理的に分離された場所に保管することを推奨する。暗号化する場合、暗号鍵を徹底管理することによりセキュリティを高めなければならない。なお、改正に向かう韓国の個人情報関連法では、個人情報と認証情報を分離し、暗号化して保管。住民登録番号に代わる他の識別者番号制度を作り、細心の注意を払って住民登録番号を収集するようになる。この点を踏まえ、住民登録番号はマイナンバーと類似した方向性になると見られている。
2015年10月07日Twitterは9月17日、サービスをより安全に使うための「セーフティセンター」の提供を開始した。セーフティセンターは、Twitterを安全に使うためのノウハウをまとめたWebページ。Twitterをどのように使ったら良いか、ポリシー違反があった時にどのような行動を起こしたら良いかなどを知るために活用できる。Webページでは、若年層、保護者、教職員向けのセクションが用意されているが、若年層がTwitterを安全に使うためのアドバイスなどを掲載している。また、アカウントの安全性を高めるためのパスワードの作り方、ユーザー本人だけがTwitterにアクセスできるようにするするログイン認証の方法なども紹介している。万一のトラブルがあった際などを想定し、運営元にポリシー/ルール違反の報告方法を解説。報告後にTwitterがルール違反と判断したアカウントに対しては、ツイートとプロフィールが削除の対象になる。なお、トラブルが脅迫行為につながった場合などは地域の執行機関/捜査機関に相談してほしいとしている。
2015年09月18日損害保険ジャパン日本興亜は8月25日、横浜市民の交通安全とリスク管理に関する取り組みにおいて、相互の協力が可能な分野を推進するために、横浜市と「市民の交通安全とリスク管理に関わる包括連携に関する協定」を提携したことを発表した。横浜市が損害保険会社と包括連携協定を締結するのは、今回が初となる。横浜市では現在、"自転車を正しく使ってみんなが快適に過ごせるまち"を目指して「自転車総合計画」の策定を進めている。損保ジャパン日本興亜では、自動車保険などの引き受け実績を元に交通安全とリスク管理に関するノウハウを有しており、横浜市の進める計画策定等に寄与する協力について提案し、今回の協定に至ったという。協定は相互に連携および協力を行い、安全管理体制の構築に向けた情報提供や制度設計などの各種取り組みを通じて、横浜市民の日常生活における安心と安全の向上に資することを目的としている。具体的な内容としては、「自転車交通事故発生時のセーフティーネットの構築」「交通安全事業や道路管理上のリスク管理に資する各種データ分析や資料の提供」「交通安全啓発活動や交通安全教育に関わる各種取り組み」を予定している。その中で、自転車保険加入に向けた周知・啓発や、道路の保守管理に関わる賠償事故情報や事故発生時の対応に関する情報の提供、交通安全講習会への講師派遣などを行うとしている。
2015年08月25日ペンタセキュリティは7月22日、「オープン・ソース・ソフトウェア(Open Source Software)」の安全性について、同社ブログで解説している。「オープン・ソース・ソフトウェア」とは、従来の「クローズド・ソース・ソフトウェア(Closed Source Software、以下CSSと言う)」に対立する概念のことだ。「ソースコードに対する全てのユーザのアクセスを許可することで、自主参加や協力によって最高の技術を生み出すことができる」という概念は、ある種の哲学としての魅力を備える。OSSの哲学に共感する開発者は、開発や配布、修正の作業に積極的に参加しているという。OSSのメリットは、多くのユーザがそのほとんどを無料でダウンロードし、学習用に使用できる点。これによって企業は人材確保が容易になり、システムの導入コストを削減できる。また異種ソフトウェア間の相互連動性が高く、利便性の向上や課題と解決策をユーザが共有しながら運用する開発環境が確立しているため、CSSに比べて技術の進歩が速いのも大きなメリットと言える。しかし、100%個人の参加意志によって開発が行われるため、確実で具体的な発展は期待できない点がデメリットと言えるだろう。OSSの直接開発および配布、デバッギングには、世界の数多くの開発者が参加している。その結果、閉鎖的な組織の中で開発される独占的ソフトウェアに比べ、比較的安定的な操作が保証されている。その一方で、こうしたOSSの信頼性と安定性は、多くの開発者が積極的に参加した結果得たものなので、その開発状況や評判を注意深く検討する必要が発生するのも事実だ。また、OSSは独占的ソフトウェアに比べ、不確実で不明確な発展をする場合が多い。突然アップデートが停止されたり、ライセンス関連の法的イシューが発生しポリシーが変更されることもある。そうなった場合、ダウンロードしたOSSが高い安全性を持っていても、それを生かせない結果になってしまう。OSSはユーザのそれぞれのフィードバックに断片的に対応し、全体の仕様を整えていくものだ。そのため、例え問題が発生した場合でも、OSSの仕様が確立されるまでの間は、総合的な検討は不可能という結論が出て、「セキュリティ性」を左右する問題となってしまう。OSSの大部分は安全と言える。問題が発生すれば全世界の数多くの開発者が問題の解決に当たるため、OSSを構成する各機能はその部分に限っては完璧に安全と言えるからだ。しかし、ソフトウェア全体の仕様を視野に入れるなら、一概に安全とは言い切れないのが現状だ。つまり、全体ICTシステムの各階層や各部分を縦横問わず全体的に検討し、総合的に完成するべきなのが「セキュリティの体系」と言える。OSSを利用してシステムを構成する際は、各機能における構成を整えた最終の全体構成図を基に、セキュリティを設計・点検する必要があるだろう。代表的なOSSである「MySQL」を見てみると、そのシステムの安全性について、ユーザがいかに検討を重ねなければいけないかが分かる。事実、「MySQL」にはデータ暗号化のためのツールも多く、ほぼ全ての暗号化方法論をサポートされている。このことは、部分的な機能における安全対策の、ある程度の堅牢性を保証する事実だ。しかし、「MySQL」のシステム全体の仕様に関し、安全性を確認するには、多くの手順を踏む必要がある。「MySQL」のデータベースをエンジンレベルで暗号化するシステムを構築し、場合によってはAESのような国際標準暗号アルゴリズムもサポートできるようにする必要がある。また、パスワード暗号化のためには一方向暗号化を、インデックスカラムのためには部分暗号化を、PCI-DSS準拠のためにはクレジットカード番号のマスキング機能を有効にする必要があるだろう。これらの手順を踏めば、OSSが安全であるか確認可能だ。しかし、これらの確認は本来データベースのセキュリティ専門家の仕事であり、もしユーザがこれらの手順をすべて踏めば、本来の業務を妨げる一因になってしまうだろう。ペンタセキュリティは、OSSの安全性に関し「データベースのセキュリティのためには、データベースのセキュリティソリューションを利用すればよい」と結論を出している。
2015年07月28日おしゃれでかわいい、しかも安い子ども服がたくさん売られているので、パパやママはつい手が伸びてしまうのでは? しかし、デザイン性だけを求めるあまり、子どもの安全を守れていない服も中にはあります。おしゃれな服はいろいろありますが、安全性があってこそのデザイン性ということを忘れないで! 今回は、安全で安心できる子どもの服選びのポイントを紹介していきましょう。安全な子ども服選びのポイント(1)子どもの成長に合ったデザインか年齢の低い子の場合、デザイン性よりも機能性を重視することが大切です。たとえば、帽子代わりにもなるので一見便利そうなフード付きのパーカーでも、フードのサイズが大きすぎると、被った時の視野が狭くなってしまい、危険が伴う可能性があります。また、フードに紐があるものは、紐がどこかに引っかかって、思わぬ事故に巻き込まれることもあります。そのほか、ボタンやホックのついている服であれば、力が加わった時外れる仕様になっているかどうかもチェックしておきましょう。安全な子ども服選びのポイント(2)必要以上の装飾品がないかボタンやレースなどの装飾品はかわいいですが、必要以上についていると、それが何かに引っかかってしまい転倒につながるといった危険性も出てきます。また、ファスナーのついているズボンは、皮膚の表面を巻き込むおそれがあるので、年齢の低い子にはゴム仕様のものを選んだほうがよいでしょう。安全な子ども服選びのポイント(3)ボタンやホックはきちんと縫い付けられているか赤ちゃん服の場合、赤ちゃんが誤飲することのないよう、ボタンやホックがきちんと縫い付けられているかどうかを、着せる前にチェックしておきましょう。おむつ変えや着替えのしやすさを考慮されているデザインですが、赤ちゃんが飲み込みやすい小さいサイズなので、うっかり取れてしまうと要注意です。ほとんどの乳児用の服には、赤ちゃんがボタンやホックを引っ張っても取れないような工夫がされていますが、より安心して着せるためにも、しっかりと確認しておくほうがよいですね。安全な子ども服選びのポイント(4)滑り止め加工されているか靴下やタイツなどを購入する際は、足裏部分に注目しましょう。転倒しやすい子どもを配慮して、ほとんどの製品が滑り止め加工を施しているはずです。子どもはすぐに走ってしまいますし、体のバランスでどうしても転倒しやすいもの。滑り止め加工がないと危険なので、必ずチェックしておいてください。番外編:衣類のタグ、どうしてる?服についているタグが「チクチクする」という子どももいます。そこで最近は、タグにも配慮し、肌を刺激しないよう工夫された子ども服が増えているようです。購入する際、注意して見てみるとよいでしょう。もしもタグが大きな服を買ってしまっても、はさみで切ってしまえば、チクチクから解放されます。ただし、切り方によっては余計に不快感を覚えることもあるので、必ずタグの根本からカットするようにしてください。安全性に優れ、安心して子どもに着せられる服を選ぶのはママの役目。安全面に配慮された上で、なおかつデザイン性の高い服も多くあるので、服選びの際、今回紹介したポイントも考慮して選んでみてはいかがでしょう。
2015年07月20日シマンテックは7月16日、子どもの安全なインターネット利用に対する調査結果を発表し、夏休みに向けて保護者への提案を行った。ゲストとして三児の母となるタレントの辻希美さんが登場、トークセッションも行われた。○自分の子ども、インターネットで何をしているか知ってますか?調査結果を説明したのは、4月からノートン事業統括本部長に就任したアリエン ヴァン ブロックランド氏だ。今回の調査は、消費者行動とインターネットセキュリティに対する意識調査としてシマンテックが行った認識調査(1,020人)のうち、子どもを持つと回答した577人を対象にまとめたものだ。「インターネットで子どもの安全性についてどの程度自信がありますか?」という問いに対して、79%の保護者が安全性を確信していると回答。一方「あなたの子どもがオンラインで何をしているのかどのぐらい知っていますか?」という質問に対して、正確に知っていると回答したのは12%で、意識のかい離が見られる。子どもがインターネットでSNSアカウントを持っていると答えた回答者が25%いるのに対し、子どもがSNSにどのぐらい時間を費やしているかわからないと回答した人が31%、子どものPCやスマートフォンの中身を確認していないという回答が88%、子どものインターネット活動をチェックしていないという回答が54%と、保護者が意外に無関心である実態が浮き彫りになっている。インターネットの情報共有について子どもと話したことがある保護者は半数以下、インターネットにおける行動に関してルール作りや対策をしている保護者は約3分の1と、保護者が積極的に行動していないという結果だ。プロダクトマーケティング部の古谷氏はインターネットの利用に対して、「オープンに話し合い、正しい知識を与えつつ、保護者機能の付いたセキュリティソフトの利用」を提案する。今回の調査は「子ども」の対象年齢が明確になっていないので、完璧に実践するのは難しいかもしれない。だが、インターネット利用に対して子どもと話し合ってルールを作るということは、以前よりも強く言われている。調査結果を見る限り、今後も啓蒙活動が必要だと感じた。○ママタレントの辻希美さんと古谷氏のトークセッションスペシャルゲストとして、三児(7歳・4歳・2歳)の母となる辻希美さんが登場。自らの体験を語ってくれた。辻さんは「子ども用のスマホやタブレット」を用意しておらず、辻さんのスマホを順番に使わせているため、子どもの利用時間は一日30分にも満たないという。一方でフィルタリングソフトを使っておらず、閲覧履歴も全部は確認できていないとのこと。また、親のスマホがロックしてあっても、見よう見まねで勝手にロックを解除。スマホの利用も、常に親の目が届く範囲で行っていないということで、保護者機能の必要性を感じていた。
2015年07月16日NBCのTV番組「The Hacking of America」は、クレジットカード詐欺、安全ではないWi-Fiネットワーク、悪意あるスマートフォンアプリなど、われわれが日々対面しているサイバーセキュリティのリスクを取り扱ったものだ。サイバー犯罪は言うまでもなく大きなテーマで、日々紙面を賑わしている。米小売業のTargetやAnthemの顧客情報流出は、数百万人もの消費者の個人情報と財務情報を漏洩してしまった。Sophosは安全を維持するためのツールと情報の提供を通じて、これらのサイバー犯罪に対抗するのを支援している。Sophosのセキュリティリサーチ担当グローバルトップのJames LyneはNBCの「TODAY Show」と「NBC Nightly News」に出演し、NBCのTom Costello氏にハッカーがいかに簡単にわれわれの情報を取得しているのかについて語った。LyneがNBCに出演してサイバーセキュリティの重大さについて説明したのは、これが初めてではない。Lyneは”Warbiking Project”として、コンピューターを搭載した自転車で都市のWi-Fiネットワークの安全性を調べる自転車ツアーを行ったが、NBCはこれまでにもこのような公衆のWi-Fiホットスポットの危険性についての調査を紹介している。
2015年06月04日家の中で大地震にあったらどうしますか? 小さな子をもつママやパパは、その瞬間、自分だけでなく子どもの安全も守りながら、適切に行動しなければなりません。突然大きな揺れがきても、家の中は安全でしょうか? 今回は、子どもと自分の身を守る、とっさの避難方法や、自宅を安全な場所にするためのチェックポイントを紹介します。■ぐらっときた! その瞬間にどう身を守る? 子どもがそばにいる場合は震度7以上の地震は、何かにつかまっていないとその場に留まることもできないような揺れです。吊り下げ式の照明は壁や天井にぶつかって割れ、机の上や棚に置かれている物は飛んできます。そんな時、子どもがそばにいたら、なるべく安全なところで、子どもと向かい合わせになった状態で、子どもの頭を大人のおなかで覆うように抱きかかえて座りこみましょう(写真参照)。抱っこでは、子どもが腕の中から飛び出してしまうので危険です。子どもが2人以上いる場合は、机の下などに避難し、まずは落下物から身を守りましょう。■地震の時、子どもが離れたところにいる場合は子どもがすぐには親の手の届かない、離れた場所にいる時に大地震がきた場合、あわててそばに行こうとするのは危険です。揺れがおさまるまで待ちましょう。子どもの名前を呼ぶのもやめてください。名前を何度も呼ぶと、小さな子は周りの状況もわからずママやパパのところに行こうとするので、これも危険な行為です。子どもは恐怖で泣き叫ぶかもしれませんが、まずは大人が冷静になって、その場で頭をかかえて座り込むように指示しましょう。「だんご虫のポーズになって」と教えると小さな子にもイメージしやすいので、普段からこのポーズはしっかり教えておきましょう。■あなたの家は安全? 子ども目線で家の中をチェックしてみよう地震対策でまず一番にやるべきことは、「自宅を安全な場所にすること」といわれています(注)。小さな子どもがいる家は、特に念入りに対策をして、危険を減らしましょう。大きな家具の固定も重要ですが、余計な物をなるべく置かないようにすることも重要です。とりわけ、避難経路になる廊下やベランダなどには、なるべく物を置かないようにしましょう。高いところに重い物は置いていないつもりでも、大人にとって腰の位置にあるものは、小さな子どもにとっては頭の上です。子どもの目線になって、落ちてくるものはないか、もう一度チェックしてみましょう。食器棚の中身も飛び出さないように、扉にはすべてフックを付けたほうが安全です。電子レンジや炊飯器、ノートパソコン、花びんなども、頭に落ちれば重傷を負います。ジェルマットを敷くといった工夫をして、できるだけ固定しましょう。■ママの意識が家族を変える、できるところから少しずつ地震対策を家の中の地震対策、できるところから少しずつ始めてみませんか。地震のことを意識するだけで、今まで見えていなかった危険に気付くでしょう。ママが意識するようになると、家族の意識も変わってきます。小さな子でも、「自分の身は自分で守る」という意識を持つのは大事なこと。心の準備ができていれば大きな揺れが来ても、命を守れる可能性が高まります。大きな地震に、家族みんなでしっかり備えましょう。(注)『地震から子どもを守る50の方法』(国崎信江・著/ブロンズ新社)より
2015年05月31日子どもができると、食の安全性が気になり出すもの。「遺伝子組み換え食品なんて、子どもに食べさせたくない」と思うママやパパも多いでしょう。しかし、実はスーパーで売られている加工食品の大半に、「遺伝子組み換え」品種が混入していることをご存じですか?■どこに使われているの? 見えない遺伝子組み換え食品2015年4月現在、日本で流通している遺伝子組み換え品種は全部で8品目290種類あり、大半がとうもろこしと大豆です(注1)。それらは、おもに家畜の飼料やコーンスターチ、食用油や果糖ぶどう糖液糖などの原料として姿を変え、知らないうちに食卓に上がっています。日本では主原料の3位以内、かつ全重量の5%以上混入しているもの以外は表示の対象外で、「遺伝子組み換えでない」と書かれていても5%未満であれば混入が許されているので、表示を見ても完全に避けることはできません。日本における食物の最大の輸入元であるアメリカでは、とうもろこしの93%、大豆の94%が遺伝子組み換え(GM)品種です。日本では家畜の飼料用作物のの自給率は26%しかなく(注2)、「国産牛」であっても、飼料は輸入に頼っているのが現状です(注3)。それはつまり、家畜がエサとして摂取した遺伝子組み換え食品が、回りまわって私たちの体にも確実に入っているということ。遺伝子組み換え食品は、どこに使われているのかが見えづらいところがやっかいなのです。(注1)日本で流通しているおもな遺伝子組み換え品種は、以下の通り。大豆(枝豆、大豆もやしを含む)、とうもろこし、ばれいしょ、なたね、綿実、アルファルファ、てん菜、パパイヤ( 農林水産省ホームページ より)(注2)出典:ISAAA2014、作付け面積より算出(注3)出典:農林水産省「食料需給表」 ■「遺伝子組み換えってなぁに?」子どもにこう聞かれたら、どう答えますか?そもそも遺伝子組み換え食品(GMO)の何が問題なのかと言うと、いくら安全性が保たれているとは言っても、遺伝子を操作された作物を摂取することで、人体に悪影響がまったくないとは言い切れないことです。現に「GM食品がアレルギー発症の原因になっている」ということが、大きな問題になっています。世界的にGM品種の作付面積は広がっていますが、人体や生態系への影響を懸念する声は根強く、欧州ではGMフライドポテトの不買運動が起きたり、震災があった国ではGM種子の寄付を断ったり、世界各地で強い抗議や反対の声が上がっています。知っているようで知らない遺伝子組み換えのこと。気になってきた方は、4月25日(土)から「パパ、遺伝子組み換えってなぁに?」というドキュメンタリー映画が公開されているので、ご覧になってはいかがでしょうか。この映画の監督のジェレミー・セイファート氏は、アメリカで3人の子を育てるパパであり、子育てを通して「食」について深く考えるようになったといいます。ふとしたことから興味を持った、「遺伝子組み換え作物」について知るため、家族を連れて旅に出るジェレミー。アメリカでは現在、GM食品への表示義務がないため、その存在についてほとんどの国民は知りません(注4)。この映画は、取材を通して遺伝子組み換え食品の実態に迫りながら、「どんな食べ物を、家族で選択していくのか」という答えをみつけるまでの家族の成長物語になっています。「どんな食べ物を選択するか」、それは「どんな未来を選択するか」という問いでもあります。できれば家族と一緒に観て「私たちはどうする?」と話し合ってみてくださいね。<「パパ、遺伝子組み換えってなぁに?」 公式サイト >2015年4月25日(土)より、東京・渋谷アップリンクほか全国順次公開(注4)2014年5月に、バーモント州で米国初となる「GM食品表示義務付け法」が可決され、2016年7月から施行される。
2015年04月28日スカイマークは3月2日、安全の維持・向上を図りつつ、選ばれる航空会社を目指すべく、「経営・安全改革会議」を設置したことを発表した。「経営・安全改革会議」は新生スカイマークとしての全社的な取り組み方針について議論・周知するとともに、各委員会運営の監督を行う会議で、スカイマークから代表取締役会長の井手隆司氏と代表取締役社長の有森正和氏、インテグラルから代表取締役の佐山展生氏、代表取締役の山本礼二郎氏がメンバーになっている。改善すべき課題の抽出やそれに対する解決策について、事業改善委員会、サービス向上委員会、営業推進委員会、職場環境改善委員会と、4つの委員会において部門横断的に議論する。また、安全管理体制の継続的な改善を目的に常設されている独立機関の安全推進委員会は、全委員会を安全面から監督するという。スカイマークは「経営・安全改革会議」設置にともない、「全社一丸となって、新生スカイマークを創り上げていく所存でございます」とコメントしている。
2015年03月04日Googleは2月19日、インターネットの安全を推進する公募企画「ウェブレンジャープログラム」を開始すると発表した。ウェブレンジャープログラムは、インターネットを安全に使うためのアイデアを収録した動画を募るというもの。対象は、中学生、高校生、専門学校生で、投稿された動画はYoutube上に公開される。グーグルでは、プログラムのルールとして2つのミッションを用意。1つが「みんながインターネットをより安心・安全に使えるように、君ならではの作戦を立て、遂行せよ」で、もう1つが「その活動を紹介する動画を作成し、 YouTubeにアップロードせよ」となる。優れた動画を企画・実施した5組にアンバサダー賞を用意する。受賞者は、6月にGoogle東京オフィスで開催される表彰式に招待される。プログラムの開始にあたり、ウェブレンジャープログラムの参加者を対象に、3月21日と3月22日に「ウェブレンジャートレーニングセッション」を開催する。
2015年02月20日Texas Instruments(TI)は2月12日、機能安全ソフトウェア開発プロセス「SafeTI」が、ISO 26262とIEC 61508の各機能安全規格に準拠したソフトウェアコンポーネントの開発への適合認証を取得したと発表した。今回、独立した調査機関であるTUV NORDが同プロセスの査定を行った。そして、同社では、マイコン「Hercules」用ソフトウェアコンポーネント向けに、同社の認証取得済みのソフトウェア開発プロセスに準拠して開発された「SafeTI」CSP群(コンプライアンスサポートパッケージ群)の供給も開始した。これらのCSP群は、「Hercules」ソフトウェアを使って最終システムの機能安全の認証取得を実現しようとするユーザーのために開発されたという。また、これらのCSP群には、統計解析や動的解析テスト結果、各要件へのコードのトレーサビリティ、コードの適用範囲、コード品質のメトリクスなどが含まれている。ユーザーのソフトウェアの検証作業を軽減する他、動作する製品を提供することで、最終システムの機能安全の認証取得に役立つという。さらに、同社では、これらのCSP群の開発に、LDRA(Liverpool Data Research Associates)のソフトウェア解析ツールスイートを使用している。そして、CSP群はLDRAunitを使ったテストオートメーションユニットを提供しており、付属のユニットレベルのテストケース群を独自の動作環境で実行し再現できる。加えて、HALCoGen(Hardware Abstraction Layer Code Generator)のデバイスドライバ群と、「Hercules」マイコン製品向けのSafeTI Diagnostic Libraryで利用可能となっており、製品の市場投入期間の短縮、検証作業の軽減や、ソフトウェアの認証取得作業の簡素化に役立つとしている。なお、現在、評価バージョンのCSP群や、単一ターゲットまたは複数ターゲット向けの完備した量産ライセンスは供給中。
2015年02月17日富士通エフ・アイ・ピーと富士通ソーシアルサイエンスラボラトリは1月27日、簡単かつ安全に、電子メールと同様の操作でファイル送信を実現するソリューションの販売を開始すると発表した。このソリューションは、富士通FIPが提供している暗号化ファイル伝送ツール「FUJITSU Security Solution Confidential Posting(Confidential Posting)」と、富士通SSLが提供しているメール誤送信防止製品「FUJITSU Security Solution SHieldMailChecker誤送信防止(SHieldMailChecker 誤送信防止)」を連携させたもの。従来の「SHieldMailChecker 誤送信防止」と同様、宛先などに基づき送信リスクを自動検出し、利用者に通知、再確認を促すことで、誤送信対策を行う。さらに、今回の連携により、送信リスクを通知する確認画面において、「添付ファイルを暗号化する」のチェックボックスを選択するだけで、添付ファイルのみを自動的に分離して暗号化し、安全に送信することが可能になるという。
2015年01月28日富士通は1月19日、ドライバーの安全運転を支援するウェアラブルセンサー「FUJITSU Vehicle ICT FEELythm(FEELythm)」を2015年2月より運輸業者向けに販売開始すると発表した。同製品はドライバーの耳に装着したセンサーで取得した脈波情報などからドライバーの眠気状態を検知し、本人および運行管理者に通知するというもの。自動キャリブレーションと学習機能により、バイタルデータの個人差による精度のばらつきを解消することができるという。また、長距離運行での活用が想定されており、5日間連続使用が可能なバッテリーを搭載している。運行管理システムとの連携面では、デジタコなどの車載機と接続することで、運行管理者がドライバーの状態をリアルタイムに確認し、データに基づいて最適な指示を出すことができるようになる。同社は「今後、運転者情報や緊張の条件を蓄積・分析したハザードマップなどの活用により、事前に危険予測を行い運輸業での運輸安全マネジメント支援を拡大していく」とコメントしており、3年間で7万台の販売を目指すとしている。
2015年01月19日ルネサス エレクトロニクスは1月13日、自動車向け機能安全とセキュリティの対応支援を統合した「自動車向け機能安全・セキュリティサポートプログラム(Safety and Security Support Program for Automotive)」の提供を開始すると発表した。同社は、自動車向け事業で世界中のあらゆるアプリケーションから蓄積したユースケースと、これまでのデバイス開発のノウハウを併せてデータベース化している。このデータベースを活用し、システム構成に合わせた安全分析や安全を考慮したセキュリティ脅威分析のツールを同プログラムによって提供するという。これにより、規格が求める最適なアーキテクチャやコモンセンスを簡単に開発へ反映することができる他、安全分析・セキュリティ脅威分析の作業軽減も可能となるとしている。同プログラムでは、ハードウェア安全要求やセキュリティ要求を構築する際の、ハードウェアに密接に関わる部分のソフトウェアが提供される。具体的には、CPU自己診断、各種診断、およびセキュリティ機能を実現するソフトウェアが提供され、機能安全の場合はセーフティアプリケーションノートや安全分析と、車載セキュリティの場合では脅威分析とそれぞれ相関が取られており、開発プロセスとの親和性を高くしている。ユーザーは、これらの内容に従うだけで、システムの構築に必要な診断ソフトウェアの開発などを簡単に実現でき、アプリケーションソフトウェアの開発など、他の業務に注力できる。ルネサスには、150名を超える機能安全管理者やレビュワの有資格者を有し、製品開発に携わっている。また、セキュリティに関してもICカードなど多くの知見を持ったエキスパートを有し、自動車向けの標準化活動にも貢献している。同プログラムでは、このようなノウハウ・英知を結集した確証方策レポートや検証レポートといった作業成果物も一括して提供される。また、必要に応じその検証支援、教育(e-ラーニング)やコンサルティングも行われるという。同社では、これらのソリューションを提供し、ユーザの安全なシステム開発に貢献するとコメントしている。なお、同プログラムは、自動車向け半導体製品への適応を予定しており、1月30日より、ボディシステム向けソリューション「RH850」から順次提供が開始される予定。
2015年01月13日名古屋眼鏡は1月下旬、子ども用の花粉防止メガネ「スカッシーセーフティー」(キッズサイズ・ジュニアサイズ/税別3,000円)を発売する。2014年の花粉飛散シーズン、同シリーズの出荷状況はキッズ用サイズが全体の20%を占めたという。また各機関の調べでも、子どもの花粉症の発症が年々増えていることが発表されている。一方で、メガネの使用方法の誤りや不慮の事故により、目の周りをケガするなどの事故も発生しているという。そうした状況から、同社では子ども向けに特化した、安全性の高い花粉防止メガネを発売するに至ったとのこと。同商品は、花粉の侵入を防ぐためのフード部分にシリコンを採用し、すき間が少なく、肌にやさしくフィットするのが特徴。万一の衝撃などで、フードが押し当てられてしまった場合の危険も軽減されるとのこと。また、シリコンフードは簡単に取り外せるため、手入れもしやすく、清潔に保つことができるという。フレーム部分の素材には、柔軟性に富んだ「TR90」を使用。また、耳に掛ける部分が調節できるソフトアームを採用し、子どもの顔にも合う仕上がりに。なお、レンズは度付レンズに交換が可能とのこと。
2015年01月07日日本マクドナルドは「食の安全」に対する一般消費者の意識や関心の高まりを受けて、「食の安全」に関する数々の取り組みを行ってきた。まずは8月、オフィシャルページ内に、商品の品質および品質管理に関するQ&Aサイト「『見える、マクドナルド品質』~品質管理について、お話しします」を開設。顧客から実際に問い合わせの多い質問をまとめ、それに対する回答を掲載した。そして9月からは、同サイト内に「マクドナルド食材紀行」と題した連載をスタート。その第一弾として、日本マクドナルド用のチキン商品の加工を行うタイの工場に関する動画とレポートをアップした。○第二弾は「ビーフパティ」の製造工程を辿るそれに続く第二弾として主力商品であるハンバーガーの「ビーフパティ」(※ハンバーガーのハンバーグ部分)の製造工程に関する動画とレポートが先週掲載された。本稿は、その「ビーフ篇」の撮影風景を取材した筆者によるレポートである。11月中旬、まず筆者が訪れたのは、千葉県山武市にある「スターゼン千葉工場」だ。この工場は、マクドナルドの「ビーフパティ」のみを製造している工場であるという。-20℃に保たれた冷凍トラックから直接倉庫へと搬入された牛肉を、いっさいの「つなぎ」を使わずに練り上げ、機械によってひとつひとつ成型される「ビーフパティ」。その原材料となる牛肉は、箱に貼ってあるラベルによって原産国はもちろん、加工工場名、加工日などが厳重に管理されている。さらに、工場で製造された「ビーフパティ」はランダムに採取され、細菌や病原菌の有無など、日本マクドナルド独自の品質管理基準に則った検査を受けるという。実際、工場に併設されたラボでは、白衣を着た担当者が細菌検査を行っていた。ちなみに、この工場には実際の店舗と同じ調理設備が設置されており、そこで実際に調理したのち「味」のチェックと評価も行われているのだという。データの管理も重要だが、最後に信頼できるのは、人間の「舌」ということだろう。11月下旬、次に筆者が訪れたのは、牛肉の輸出元のひとつ――オーストラリアの「テイズ・オーストラリア」社だ。1946年より精肉業に携わってきたテイズ家と精肉加工会社が共同出資で設立した「テイズ・オーストラリア」。筆者が案内されたのは、この「テイズ」社のブリスベン郊外にある工場だった。と畜から冷却、加工・包装、そして輸送に至るまでを一手に担うこの工場。白衣に白長靴、そして髪の毛の落下を防止するネットを装備したのち入場した工場の内部は、始業前の入念な清掃作業の最中だった。作業台はもちろん、床や天井に至るまで徹底的に清掃する作業員たち。そして、始業と同時に「枝肉」と呼ばれる牛の塊がそこにゆっくりと運び込まれていく。流れ作業で一体一体ていねいに切り分けられていく「枝肉」。その手さばきは、実に鮮やかなものだった。なお、始業前には、工場の検査官が清掃状況を逐一チェックしてまわり、作業台や枝肉の表面からサンプルを採取。それらは、第三者機関である「シンビオ・アライアンス」社に毎日送り届けられ、そこで細菌検査や感染症の有無など、厳重な検査を受けることになるのだという。その後、筆者ら一行が向かったのは、工場から車で2時間ほどの距離にある牧場――オーストラリアの一般的な牧場「ブラック・ソー・アンガス」だった。見渡す限り広大な平原が広がる土地。門を潜り抜けてからしばらくすると、放牧された牛たちに取り囲まれる。筆者がイメージしていた「牧場」とは、少々勝手が異なるようだ。そう、このように「牛舎」を用いず、牧草地をローテーションしながら牛を自由に育てるのがオーストラリアの流儀なのだ。牧場管理者は言う。「ストレスこそが、牛の品質にとって最大の敵なのです」。ただし、自由とは言っても、牛たちの耳たぶには2006年から全州で義務付けられている電子タグが取り付けられており、そこには牛の生年から病歴まで様々な情報が記録されている。しかも、出生牧場からと畜までの移動履歴が中央のデータベースで一元的に管理されており、万が一の時に遡れるよう厳密な「トレーサビリティー」が確保されているのだ。そもそも、日本のみならず世界100カ国以上の国々に牛肉を輸出している畜産大国オーストラリア。かの国にとって自国の牛肉の安全と品質管理は、文字通り国をあげて取り組むべき最重要事項なのだろう。工場や牧場主らによる不断の努力と、それをサポートする検査機関、そして国が一体となって取り組む安全と品質管理。世間を騒がせた中国の鶏肉問題とは、そもそもの成り立ちや考え方が違うのだ。一連の取材を通して筆者が感じたのは、そんなごく当たり前の結論であった。なお、これらの現地の様子やさらに詳しい情報は、日本マクドナルドのホームページに随時アップされているのでそちらも合わせてチェックしてもらいたい。自社商品の安全と品質に関する詳細な情報の開示と、原材料およびその工程の透明化を推進すること。日本マクドナルドの今後の取り組みに、引き続き注目したい。
2014年12月26日誰もが知っているアロマテラピーですが、実はフランスやドイツでは、専門の医師が診断して精油を処方することもある伝統的な自然療法と位置づけられています。そのため、安全に楽しむには、正しい知識と注意が必要です。それについては、 以前 お話しさせていただきました。しかし、体が未熟な子どもや体の状態が普段と違う妊婦さんがアロマテラピーを行う場合は、それ以外にも精油選びや使用方法に注意が必要です。■妊婦さんのアロマテラピーは、精油選びに注意妊娠中は、つわりやこむらがえりだけでなく、気分が落ち込んだりイライラしたり夜眠れなかったり、さまざまな症状が出ます。症状が軽い場合は、アロマの力を借りて改善するのもよいでしょう。ただし、精油の中には通経作用(月経を起こさせる)やホルモンに似た作用があるもの、神経刺激のあるものなどがあるので、妊婦さんは特に精油選びに注意が必要です。妊娠中でも使える精油は、以下の通りです。<妊娠15週以降から使える精油>柑橘系精油(※1)、ラベンダー、ティートリー、ローズウッド、ネロリ、パルマローザ<妊娠20週(6ヵ月)以降から使える精油>上記に加え、イランイラン、カモミールR・G、サイプレス、サンダルウッド、ジュニパー、ゼラニウム、パチュリ、マジョラム、ユーカリ、ローズ、ローズマリー(※1) レモングラスやレモンユーカリは柑橘系精油ではありませんので、妊娠中は使用を控えましょう。妊婦の場合、芳香浴を行う際は濃度にも要注意。1回の使用につき3滴以下、キャリアオイル(植物油)などで希釈する場合は1%以下の濃度で使用しましょう。■子どものアロマテラピーは、使用方法と濃度に注意子どもと言っても、乳幼児と小学生とでは体の発達や体重など大きな差があり、使用方法や濃度などが変わってきます。<3歳未満の乳幼児にアロマテラピーを行う場合>基本的に精油の使用はしません。トリートメント(マッサージ)はキャリアオイルのみで行います。ただし、芳香浴のみは生後6ヵ月以降から可。<3歳以上~12歳未満の子どもにアロマテラピーを行う場合>使用できる精油は柑橘系、ラベンダー、ティートリー、ユーカリ、カモミールR、ゼラニウム、フランキンセンスなど(※2)。トリートメントを行う際、キャリアオイルなどで希釈する場合は、0.5%以下の濃度で使用しましょう。(※2)ペパーミント、ローズマリー、レモングラス、シトロネラ、レモンユーカリなどは皮膚刺激などがあるので、低濃度での使用にとどめてください。アロマテラピーって、こんなに気をつけなければいけないもの? と思ってしまうかもしれませんが、天然の精油のパワーがすばらしいからこそ、いろいろと禁忌があるのです。妊婦さんでも子どもでも、心を落ち着かせたりリフレッシュしたり、アロマテラピーを活用することによって状況が改善する場面はたくさんあるはずです。選択を慎重に行って安全に楽しみたいですね。
2014年12月03日自転車の安全利用促進委員会は、子どもを持つ30代~40代の主婦を対象に「子どもの自転車に関する意識調査」を実施した。調査は10月10日~11日にかけて実施し、516人から有効回答を得た。○重視点1位は「子どもの体型にあっているか」子どもに自転車を初めて買い与えた時期と2台目の自転車を買い与えた時期について尋ねたところ、1台目購入のタイミングは「幼稚園・保育園の入園時」(70.5%)が最も多かった。そのうちの46.9%が小学校入学のタイミングで2台目に買い替えている。これまで、子どもの自転車を購入した際に重視した点について聞くと、最も多い回答は「子どもの体型にあっているか」(72.5%)、次いで「子どもが乗りやすい自転車であるか」(69.0%)だった。「安全性」(50.4%)と回答した人は、「価格」(62.6%)、「デザイン」(61.6%)よりも少なく、自転車自体の安全性に関してはまだ意識されていないようだ。○心配な点は「事故の被害者になること」子どもが自転車を利用する際に心配なことは何か尋ねたところ、1位は「事故の被害者になる」(85.9%)、2位は「交通量が多い道路での運転」(84.3%) という結果になった。また、3位には「加害者になること」(79.8%)があがっており、被害者になることを心配するのと同様、自身の子どもが加害者になってしまうことを心配している回答も多い。そうした意識が影響してか、「子どもは自転車保険に加入していますか?」という問いに対しては、45.2%と約半数が「加入している」と回答した。○6割が購入後の定期点検は行っていない子どもに買い与えた自転車をサイクルショップで定期点検する頻度を聞くと、「定期点検はおこなっていない」(63.6%)という回答が最も多かった。購入時に自転車の子どもにあったフィット感・操縦性を求める保護者が多いが、大半は購入後の自転車のメンテナンスには、関心を持っていないことが明らかとなった。
2014年11月28日