■これまでのあらすじ中学受験のためツム子が通っている塾で、同じクラスで成績トップの良子がいじめられたことが発覚。クラス担任のオイカリ先生はすぐに加害者探しを始め、荷物検査を実施。すると良子宛ての嫌がらせの手紙と同じメモ帳を持っていたツム子が加害者だと先生は思い込み、別室でいじめを認めろと詰め寄るのだった。この日からお気に入りの良子が塾に来なくなったことで、塾長から早く解決するよう言われた先生は「すべてツム子のせい」だと思い、ツム子につらくあたってはクラスから脱落させようとする。クラス替えテストでは、異なる出題範囲をツム子に伝え、それをほかの生徒に黙っているよう強要までした。しかしクラスメイトが真相を話してくれたことで先生の悪事が明らかに。先生は最後の望みを掛けて良子に電話するが、良子から「自分が手紙を書いた」と告白され、ショックを受けるのだった。■返り咲き…!■何のごめんなの?何に対しての「ごめん」なのかハッキリ言われず、ツム子は良子が何を考えているのか想像できませんでした。ツム子が先生に犯人だと思われていじめ抜かれてるときに、良子は家庭教師を雇っていて、オイカリ先生がいなくなって復帰したらあっさりクラス1位に返り咲き…。急に馬鹿馬鹿しくなったツム子は、塾を辞めたくなってしまったのでした。ツムママさんの当時の記憶によると、良子は「オイカリ先生のことが好きだったけど嫌いになったから塾を休みたくて…、なんかごめんね」というニュアンスだったとのこと。少なくとも良子はツム子が加害者扱いされたのを知っていて、それをオイカリ先生に否定しなかった。もちろん否定したら自作自演がバレるわけで、子どもだったし仕方ないのかもしれない。自己防衛だったのかもしれない。だけど…。ツム子は自分の中に生まれた感情を消化できず、良子を許せなかったのです…。次回に続く「あの日、私はいじめの加害者にされた」(全64話)は12時更新!
2024年06月01日保育士の中田馨さんが、おじいちゃんやばあちゃんの子育てについて教えてくれました。子育てに協力してくれるのはとてもありがたいけれど……もしかしたらパパやママを困らせている行動をしていることもあるかも……!?こんにちは! 保育士の中田馨です。保育園を運営していると、多くのおじいちゃん、おばあちゃんが、お孫さんの子育てに協力してくださっています。中には、毎日の送り迎えを担ってくださっている方も。 おじいちゃん、おばあちゃんにとってお孫さんはかわいくて仕方がない存在でもあるので、ついつい、いろいろなことをしてあげたくなりますよね。今回は、おじいちゃん、おばあちゃんのちょっと困った行動についてお話しします。 無理して外遊びを頑張ろうとするご自身の体力に合った子育てをしようとしていますか? お孫さんに「楽しんでほしい!」という気持ちが大きくて、自分の体力以上の遊びを提供しようとしていないか、今一度思い返してみましょう。 例えば、公園に行くにしても、お孫さんが遊びたいだけ遊ばせると疲れることもあると思います。疲れてきたなと思ったときに突然、道路に向かって走り出した子どもを追いかけることはできますか? 子どもにとってチャレンジが必要な、大きな遊具で遊ばせたとき、子どもが「怖いよ」と言ったら迎えに行けますか? お孫さんの気持ちも大切ですが、ご自身の体力や判断力などを配慮しながら、外遊びをしてくださいね。 良かれと思って、毎週会いに来るお孫さんがかわいいからといって、会いに来る頻度が多いとしんどくなるパパやママもいるようです。例えば、パパが「ママが大変だから、手伝ってやってよ」と言ったとしても、それはあくまでパパの意見でママはそんなこと思っていないかもしれません。 そんな場合、なかなかママから「毎週は来ないでください」とは言いづらいもの。本当に毎週のように助けが必要なのか? を見極めなければいけませんね。特に出産直後のママは、他の人が赤ちゃんを抱くことに不安を抱き、気持ちが不安定になることもあります。「大変だから手伝ってあげている」ではなく、どれくらい手伝いが必要なのか? 手伝いの必要量を直接ママに聞いた方がいいでしょう。 子どもは意外と聞いています! 孫の前でパパやママの小言を言うのはNG!お孫さんを預かっているときに、思わず子どもの前でパパやママの小言を言ってしまうおじいちゃんやおばあちゃんもいるようです。特に、パパやママの子育てや家事の方法に疑問を感じたときなどが多いかもしれませんね。 子どもに「ママ(パパ)のこういうところがダメね」などと言わないようにしてください。子どもに直接言わなくても、おじいちゃんとおばあちゃんでパパやママの小言の話をしないようにしましょう。 子どもはどれだけ小さくてもちゃんと聞いています。言葉の意味は分からなくても「パパとママのこと困った顔でお話している」という雰囲気は察知しています。どうしても言いたいときは、お孫さんが自宅に帰ってからがよいでしょう。 おじいちゃん、おばあちゃんだからできることおじいちゃん、おばあちゃんだからこそ、孫にできることって何でしょう? パパやママが喜んでくれることって何でしょう? 私は自分自身うれしかったのが「昔遊びを伝えてくれる」ことでした。例えば、コマ回しやけん玉、お手玉、紙相撲やわらべ歌などなど。それから「絵本をじっくり読んでくれること」です。 時間を気にすることなく、子どもが満足するまでじっくり遊んでくれたり、絵本を読んでくれる父には感謝しかありませんでした。このように、おじいちゃん、おばあちゃんだからこそできることをぜひ見つけて、お孫さんと関わってみてくださいね。 子育ての方法は、時代によって変化しています。おじいちゃんやおばあちゃんがお孫さんにしてあげたいこともあると思いますが、まずは、パパやママがしている子育てスタイルを知って、認めることからスタートです。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2024年06月01日義両親に子育てや家事を任せて仕事に熱心な勤務先の女性社長。一方で、身内に頼れず時短勤務で早々に退社して育児をしている私。そんな生活を続けるある日、社長から「もっと仕事量を増やせない?」と言われて……。 仕事と育児の両立について、社長は… 私は社長とスタッフ計4名、女性ばかりの小さな事務所に勤めています。社長と私は同じ年に出産。社長は産後2週間で職場へ復帰しましたが、私は1年の育休をもらいました。社長の夫は仕事で不在が多く、同居する義両親に子どものお世話を任せて、社長は23時ごろまで残業する毎日。一方私は、必ず17時半に帰宅して園へのお迎えと家事をこなし、寝かしつけ後に残った仕事を家で行っていました。 社長と私、独身の若手スタッフの2人と、何とかいいバランスで会社が回っていると思っていたある日、社長から「あなたはいつも17時半に帰っているけれど、保育園は延長保育を使ったら19時ごろまで預けられるわよね? もっと仕事量を増やせない?」と打診されます。さらに、「私は土曜保育も利用して働いているのに、あなたは土日必ず休むわよね。昔は夜中も土日も関係なく仕事していたのに、今は子どもを言い訳にしてラクしてるように見えるんだけど」と冷い発言まで……。私が驚きのあまり言葉に詰まっていると、若手スタッフAさんが声をあげました。当初『結婚や出産をしても女性が働き続けられる環境を作りたい』と社長が言っていたこと、社長がそんなことを言うのならここで働き続けるのは無理かもしれないということを社長へ伝えます。さらにもうひとりの若手スタッフBさんが、社長が納期に余裕のある仕事まで深夜残業して行っていることを指摘し、「正直私たちは帰りにくいです……。帰れるときは早く帰りましょう!」と応戦。 スタッフの気持ちを知った社長は、言いにくそうに家庭の事情を話してくれました。実は、社長が早めに帰宅すると、子どもが自分の存在に気づいて起きてしまい、なかなか寝てくれないのだそう。そのため、子どもが寝静まる深夜まで残業をしていたようです。社長は夫が家を不在にしがちな中、義両親との生活がストレスになっていること、会社の売り上げが落ちていることに焦って私に当たってしまったことを話し、謝ってくれました。 それぞれの本音を打ち明け合ったことで、「今は家庭と子育てを両立するための環境づくりの時期だと思って、踏ん張りましょう」と気持ちを新たにした私たち。社長は、できるだけ子どもと一緒の時間を作れるよう生活を見直し、深夜まで残業をするこもなくなりました。職場でも家庭でも、あらゆる場でお互いの境遇や変化を理解し合うことが大切だと感じた出来事です。 作画/Pappayappa著者:廣瀬佐奈
2024年05月31日天外塾事務局(所在地:神奈川県茅ヶ崎市、代表:岡)は、セミナー「教育と子育てを皆で探求しよう!ダイアログ2024」を2024年6月18日(火)より全8講、開講します。また、各セミナー終了後には、録画配信も予定しております。教育と子育てを皆で探求しよう!ダイアログ2024【新緑の中、子供がすくすく伸びるためのサポートをご一緒に探求しませんか?】お子さんが「ちゃんと社会に適合して、いい人生を歩んでほしい」というのはすべての親の共通の願いでしょう。「社会」というのが厳然と存在しており、それに合うように子供をあたかも動物を調教するようにトレーニングしなければいけない、というのが少し前までの常識でした。それが「いい学校、いい会社、出世」という呪縛になり、激しい受験戦争に子どもたちを駆り立ててきました。いまではその呪縛はだいぶ薄らいできましたが、それに代わる社会共通の子育て目標はまだ地平に姿を現しておらず、お子さんをどう育てたらよいのか、迷っておられる親御さんも多いと思います。日本という国は明治時代も、終戦直後も「戦士を育てる教育」が実践されました。それはとてもうまくいき、列強の植民地にされず、また一面焼け野原の中から奇跡の復興を遂げました。いまでも多くの人が教育といえば「戦士の教育」しかないと信じています。それが「いい学校、いい会社、出世」という一本道に子どもたちを追い込んできたのです。たしかに、いままでは多くの企業で売り上げ、利益、規模拡大に貢献する「戦士」を尊重しておりましたので、「戦士」を育てた方が出世をする傾向がありました。天外塾の講師・天外も、若い頃はまぎれもない猛烈企業戦士でした。ところがいま、社会も企業も大きく変容しようとしております。2018年1月に刊行されベストセラーになったF.ラルー『ティール組織』は、「人類の意識が次のレベル(the Next Stage of Human Consciousness)に達したがため、彼が“ティール”と名付けた新しい組織運営法が出現した」という内容です。「ティール組織」では、上下関係や指示・命令がなく、一人ひとりの自主性が重んじられ、「全体性」が発揮されることが求められます。「全体性」というのは、鎧を脱いで自然に振舞うことです。まだ数は少ないですが、そういう企業ではもはや「戦士」は活躍できません。さらに深堀りすると、社会の枠を子どもに押し付けると、子どもは魂の底からの叫びを抑圧し、伸びやかな人間性を失います。むしろ、魂の声をしっかり聴いて自らの足でしっかり歩ける子の方が、いかなる環境の中でもたくましく生きていけるようになります。いまのように、社会が大きく変容しつつあるときの子育ての難しさは、大人が必ずしも子育ての目標にはなり得ないことです。あなたと同じように育ってしまうと、あなたのお子さんは次の社会では取り残されてしまうかもしれません。あなたが親から受けてきた子育て、学校で受けてきた教育は、次の世代には通用しない部分を含んでいます。いまの時代の子育て・教育は、親や教師のサイドの意識の成長なしでは語れません。このセミナーでは、四人の最先端教育実践者と二人の教育研究家と共に、自らを見つめながら、皆さんで次の時代を支える 子育てのあり方を熱く語ります。このエクサイティングなオープン・ダイアログの場にぜひご参加ください。参加者を下記の通り、募集いたします。【セミナー概要】第1講2024年06月18日(火)13:00~17:00/リアル開催@茅ケ崎湘南癒しのヒーリングスペース/講師:天外 伺朗第2講2024年07月02日(火)13:00~17:00/リアル開催@かえつ有明中・高等学校/講師:木村 智浩+田中 理紗第3講2024年07月16日(火)13:00~17:00/リアル開催@ヒロック初等部/講師:蓑手 章吾第4講2024年07月30日(火)09:00~13:00/Zoom開催/講師:竹村 詠美第5講2024年08月13日(火)13:00~17:00/リアル開催@茅ケ崎湘南癒しのヒーリングスペース/講師:原 陽一郎第6講2024年08月27日(火)13:00~17:00/リアル開催@茅ケ崎湘南癒しのヒーリングスペース/講師:坪谷 ニュウエル 郁子第7講2024年09月10日(火)13:00~17:00/リアル開催@白馬会場 白馬インターナショナルスクール/講師:Chris Balme(通訳あり)/草本 朋子第8講2024年09月27日(金)13:00~17:00/リアル開催@きのくに子どもの村学園(和歌山)/講師:堀 真一郎*全講Zoomによるリモート受講が可能です。*第1講、第5講、第6講は茅ケ崎湘南癒しのヒーリングスペース、第2講は、かえつ有明中・高等学校(東京・江戸川区東雲)、第3講は、ヒロック初等部(東京・用賀)、第7講は白馬インターナショナル・スクール、第8講はきのくに子どもの村学園(和歌山)での開催です(詳細は別途お知らせします)。宿泊先はご自身で手配ください。● 全講/ファイヤーキーパー:「茅ケ崎湘南癒しのヒーリングスペース」/かえつ有明中・高等学校/ヒロック初等部/白馬インターナショナルスクール(Zoomも可)※終了後 懇親会予定● オブザーバー:Zoomにて講師:天外 伺朗(てんげしろう)参加費:A. ファイアーキーパー :16万円B. ファイアーキーパー(寄付) :16万円*C. オブザーバー :8万円D. 再受講/ファイアーキーパー(寄付):8万円E. 再受講/ファイアーキーパー :8万円*白馬インターナショナルスクール全額寄付8名様(残席3名様限定)会場:以下会場にて開催いたします。● 第1講、第5講、第6講茅ケ崎湘南癒しのヒーリングスペース所在地:〒253-0055 神奈川県茅ケ崎市中海岸1-1-12● 第2講かえつ有明中・高等学校 所在地 :東京都江東区東雲2丁目16-1アクセス:最寄り駅は「東雲」「豊洲」から学校まで都営バスで約8分です。● 第3講ヒロック初等部 所在地 :東京都世田谷区上用賀5丁目23ー2アクセス:用賀駅(東急田園都市線線)より徒歩で15分● 第7講白馬インターナショナルスクール 所在地 :長野県北安曇郡白馬村北城アクセス:白馬駅(JR大糸線)より車で数分懇親会:17:00~希望者(各セミナー終了後)その他、Zoomでの配信や終了後には録画配信も予定しております。※録画は仕上がり次第、参加者に配信させていただきます。■お申込み、詳細はこちらから「教育と子育てを皆で探求しよう!ダイアログ2024」(会場/Zoom/録画) ■お問合せ主催: 天外塾事務局MAIL: officejk@onyx.ocn.ne.jp ■天外 伺朗(てんげしろう)プロフィール天外 伺朗元ソニー上席常務。工学博士(東北大学)、名誉博士(エジンバラ大学)。2006年まで42年間ソニーに勤務。その間、CD(コンパクトディスク)、NEWS(専門家向けコンピュータ・ワークステーション)、AIBO(犬型ロボット)などの開発を主導した。その後、ソニー・インテリジェンス・ダイナミクス研究所 株式会社所長兼社長などを歴任。ホロトロピック・ネットワークを主宰、医療改革や教育改革に携わり、瞑想や断食を指導し、また「天外塾」というセミナーを開いている。次第にすべての人の意識の変容と、社会の進化を加速することを主眼にした塾に変わっていっている。さらに2014年より「社員の幸せと生きがい、社会貢献を大切にする企業」を発掘しするための「ホワイト企業大賞」も立ち上げ10年間代表を務めた。著書に『運命の法則』、『「ティール時代」の子育ての秘密』、『「生きる力」の強い子を育てる』、『「人類の目覚め」へのガイドブック』、『実存的変容 人類が目覚め「ティールの時代」が来る』、『「ザ・メンタルモデル」痛みの分離から統合へ向かう人の進化のテクノロジー』(由佐美加子・共著)、『自然経営 ダイヤモンドメディアが開拓した次世代ティール組織』(武井浩三・共著)、『幸福学×経営学 次世代日本型組織が世界を変える』(小森谷浩志・前野隆司・共著)、『人間性尊重型 大家族主義経営 新しい「日本型経営」の夜明け』(西泰宏・共著)、『無分別智医療の時代へ』、『日本列島祈りの旅1』、『出雲王朝の謎を解く』、『融和力』、『シン・コミュニティ論』など著書多数。他、瞑想や断食を指導。現在、医療改革、教育改革、企業経営改革、人間力を高めること、最新の組織、コミュニティを深掘りすることにも取り組んでいる。【会社概要】会社名 : 株式会社 office JK(代表=岡)所在地 : 〒253-0054 神奈川県茅ケ崎市東海岸南3-2-7事業内容: セミナー/講演会/出版/PRマーケティングURL : 公式ホームページ 公式Facebook 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年05月31日■これまでのあらすじ中学受験のための進学塾で、いつも成績1位の優等生・良子がいじめに遭った。良子をひいきしていた担任のオイカリ先生は加害者探しをする中で、同じクラスのツム子がやったのだと確信。本人に罪を無理にでも認めさせようとするが、ツム子はやっておらず否定するのだった。かわいい良子が塾に来なくなったので、問題解決のためツム子をクラスから追い出そうと先生は嫌がらせを始める。さらにクラス替えテストの出題範囲についてツム子だけ誤ったものを伝えるのだった。結果、成績上位クラスにいられなくなったツム子は、クラスメイトによってすべてオイカリ先生の策略であったことを知る。するとその話が塾長まで届き、オイカリ先生は担任から外されることに。しかし良子の証言があれば塾長の判断も変わるかと思った先生は、良子に最後の望みを掛ける。しかし良子から自分が犯人だと打ち明けられ…。■ふたりは仲がよかった!?■これは夢!?「良子は完全に被害者なのか…?」それは、ツムママさんが当時からずっと疑問に思っていることだそうです。自分の身を守るためのウソだったのか、それともツム子を陥れるためのウソだったのか?ツム子が先生に疑われたのは、「いじめのメモが原因」で、そのメモは「良子が」ツム子と新居に配ったものでした。しかも「新居が休みの日」にあんな(教室で泣き出す)ことをして…、「ツム子が疑われる」と1ミリも思わなかったのか?そう考えると、謎は深まるばかり。唯一わかっているのは「良子がオイカリ先生のことが好きだった」ということ。でも事件後、良子はもう先生のことを好きではなくなっていました。明らかに良子をひいきしていたオイカリ先生はどう思っていたのでしょうか。次回、ツム子が良子を…!?次回に続く「あの日、私はいじめの加害者にされた」(全64話)は12時更新!
2024年05月31日近くの公立ではなく魅力的な私立へ。コロナ禍以降、有事における対応の速さや、学習環境の良さ、中学受験対策などを理由に、私立小学校へ子どもを進学させる親御さんが増えています。まだ幼稚園に通い出したばかり、文字も読めない子どもたちを、どのように合格に導くのでしょうか。小学校受験専門「コノユメSCHOOL」を運営し、10年以上小学校受験をする親子を見て来た大原英子さんにお話を伺いました。■“生活全般”が試験範囲となる小学校受験、「親の修行という部分もあると思います」首都圏の小学校受験は、8~10月に願書受付、9~12月に面接や試験が行われ、11月にはほとんどの学校の結果が出ています。試験内容も、ペーパー試験だけでなく、行動観察、運動テスト、指示行動、口頭試問、絵画・工作、面接など多岐にわたり、事前の準備や練習が必要です。限られた時間の中で子どもを合格に導ける親の特徴として、大原さんは、「言い訳をしない」「子どもを中心にする」「判断力をもつ」の3つを挙げています。「小学校受験は生活全般が試験範囲。やることが多いので、言い訳をしていると進まないんです。働いているから時間がない、子どもがやらない、子どもの気持ちがわからない、ではなく、そういう現状を前提にして、どうするかを考えるしかない。ポジティブに自分がコントロールできるところをどうしたらいいか考えていけば前に進めるのですが、言い訳をしていると何も現実は変わらないので、『言い訳をしない』ことが大事です」(大原さん、以下同)大原さん自身もお子さんの中学受験を通し、子どもが思い通りに動いてくれない歯がゆさは経験済み。その上で、「親のマインドシフト」が大切だと話します。「受験は、親の忍耐、親の修行という部分もあると思います。私自身は比較的優等生タイプで親に言われたことを素直にやってきたのですが、私の息子たちは全く違う。どうして宿題をやらない状態であんなに元気に学校に行けるかな、と不思議に思うぐらいです(笑)。でも『自分ならこうする』と考えてもストレスしか溜まらないので、自分の成功体験や考え方、こうすべき、こうあるべきをいったん全部横に置いて、子どもがどうしたらもっとやりたくなるかを考える。そのマインドに親がシフトできると、強いと思います」■受験に必須の習い事はある?「親の言葉は絶大、子どもの気持ちを汲み取るのも励ますのも親にしかできない」受験に向けて準備を進めていくうちに、あれもやらせたい、これもやらせたいと課題やノルマが山積みになることも。「親が出すぎてしまうと、子どもはボーっとして置いてきぼりになってしまいます。親は全速力で走っているのに、子どもは付いて来ていないという状態の家庭は意外と多いんです。子どもの状態を良く見て、子どものペースに合わせて理解させていくのが小学校受験の勉強には必要です」受験すると決めたのは親なので、親のやる気が空回りするのかもしれませんが、そこは我慢。小学校受験の隠れテーマは「親子バトル」と言われるぐらい、幼児も「やらされることは嫌」なのです。遊び感覚で楽しく取り組めるよう、子どもとの向き合い方、声掛けの仕方などを親が工夫していく必要があります。これは習い事についても同じです。「受験に役立つと言われている習い事もあるのですが、習い事で合否が決まることはないので、子どもがやりたいといったものを習わせてあげたらいいと私は思います。何を習うかよりも、習い事をどう親子で取り組んでいるか、それをどう成長につなげているかが大切です」子どもが習い事を辞めたいと言ったときも、親の対応が子どもの成長を左右します。「本当に辞めたがっているなら辞めさせてあげて、何かにつまずいているだけなら親が手助けしてあげるなど、子どもの気持ちが大事なんです。3歳から6歳って、まだ生まれて数年じゃないですか。つい最近なんですよ。そんな子たちが親の声掛けによってすごく頑張れるんです。親の言葉は絶大で、苦しい気持ちを汲み取るのも、励ますのも親しかできないこと。そこで親御さんが子どもをしっかり見てあげると、逆に成長の機会になってくれるんです」■ネット上にあふれる情報「良し悪しを判断する能力が求められる」限られた時間の中で前向きに、かつ、子ども中心に取り組んでいても、“お受験初心者”の親子が合格への最適解を見つけるのは困難なケースも多いです。ましてや、ネット上にあふれる情報が正しいのか、自分たちに必要なのかを判断するには経験値が圧倒的に足りません。それを補うのが、経験者や専門家のアドバイスであり、大原さんがサポートしたいと考えている部分の一つです。「小学校受験って中学校受験よりも情報量が少ないのでブラックボックスというか…情報の正しさや子どもとの相性などを、一つ一つ判断していく必要があるんです。コノユメSCHOOLでは、私が精査した情報の提供や、在校生の親と話す機会を設けていますし、オンラインライブ講座での質問も受けていますので、足りない部分や抜けている部分を補えているのかなと」例えば、志望校選びや願書対策の情報収集は熱心なのに、合否に直結する入試傾向分析が手薄になる家庭が多いので、その点も注意して欲しいと言います。「小学校受験には、『巧緻性(こうちせい)』といって手先の器用さを見る試験があるのですが、雙葉小学校では1分程度でひたすらビーズを通して玉結びをする…など、毎年短時間でちょっとした作業をすることが求められます。一方、横浜双葉小学校は、紙を丸く切って色を塗って画用紙に貼って束ねる…などと指示がいっぱい出て、それをどんどんやっていくような試験が出ます。このように学校ごとに試験内容の傾向が違うのに、的外れなものを練習してしまう家庭がけっこうあるんです」入試傾向が変わる可能性があることを前提に土台を固めることは必要ですが、最終的な学校別の対策も必要。それなのに親御さんの中には、なんとなく幼児教室に通わせて満足している方やイメージで動いている方が多いのです。「生活にまつわる全てが試験範囲となる小学受験。洗濯物をたたんだり、お弁当包みしたり、体操もあれば、みんなで飾り付けしたりゲームしたりと。試験範囲が幅広すぎるからこそ、志望校にどんな試験が出るかはちゃんと見ておく必要があります」■親の心配が子どもを落ち込ませる「1つ1つの変化を重く受け止めすぎ」4月~5月は様々な環境の変化があり、子どもの集中力がなくなってしまうケースも多く見られます。イマイチやる気がでない五月病のような状態で夏休みに突入し、スランプのような状態のまま、受験直前期に突入してしまうご家族も。このスランプ状態から立ち直るためには、どのようなことができるのでしょうか。「そういう時は、しっかりと休ませることが大事です。4月になって年長さんの役割が出てきたり、先生が変わったり、部屋が変わったり…大人だって環境が変わったら緊張して疲れるじゃないですか。子どもはもっと小さくて、もっと疲れやすいのに、親御さんはスランプだと思ってしまう。お子さんの1つ1つの変化を重く受け止めすぎちゃうんです」親にとっても、それが初めて経験する子どもの受験であることが多いです。経験値が低いため、不安で繊細になってしまいます。冷静になって周囲を見れば、皆が同じような状態なのに、自分の子どもだけを見て心配を募らせてしまのです。そんな時、一番良くないのは、「親も元気をなくしてしまうこと」だと大原さんは言います。「子どもが元気なくなる大きな理由のひとつが親なんです。親が心配して、『大丈夫?』『できた?できてない?』と言い続けていると、呪文のように聞かされ続けた子は『自分はできてないんだ』『元気がないんだ』って思い込んで、元気がなくなっちゃうんです。だから、何かうまくいかないと感じた時は、親がリセットしなければいけないんです」ところが、多くの親御さんは自分がリセットしなければならないとは思っていない。そのため、親子ともに元気のないまま悩み続けてしまうのです。「子どもがスランプだ、元気がないと感じたら、いったん落ち着きましょう。大丈夫です。3ヵ月前と比べてみてください。できることがすごく増えているはずですから」■幼い子どもには酷?小学校受験の経験をどのように“糧”とするか「昔は模試だと言って本番に向かわせることが多かったのですが、今は子ども自身が受験と認識して受ける時代。面接で、『この学校の名前はなんでしょう?』『なんでこの学校に来たの?』と聞かれるので、子どもが本番と意識していかなければ対処できません。だからこそ、不合格だった時は親子ともに自分のせいだと落ち込んでしまうこともあります。でも、どれだけ頑張っても落ちるときは落ちるのが受験です。全力でやっても、いいときも悪いときもあり、それは誰のせいでもないんです」社会人になってからは結果だけが求められることもありますが、子ども時代の失敗は成長のプロセス。全力でやったのなら問題ないと大原さんは断言します。「10年ほどスクールを運営していますが、実は小学校受験がうまくいかなかったご家庭から連絡をいただくこともあります。『小学校受験は全部落ちたけど中学受験で難関校に受かりました』とか『学ぶ習慣がつきました』とか『これを頑張ろうって決めたことをその後も頑張って特技になりました』など、物事に対する取り組み方を幼い頃から学んだので頑張れたという声をいただけるんです。合否に関わらず、小学校受験の範囲は生活全般なので、この時期学んだことは、生活力や考え方、プレゼンテーションなどの土台になると思います」準備に必要な時間や労力は親子共に相当なものになる小学校受験。それでも、子どもの将来を考え、悩み、一緒に過ごした時間は、子ども自身と家族の成長を促す大切な時間となることは間違いありません。取材・文/森下なつPROFILE/大原英子株式会社コノユメ代表取締役東京大学卒業後、大手通信会社勤務。その後、自身の母親が30年続けている受験絵画教室のメソッドを活かし、2011年小学校受験専門幼児教室設立。小規模教室ながら、慶應義塾幼稚舎42名、早稲田実業学校初等部39名、慶應義塾横浜初等部46名(2022年度実績)など、難関校に多数合格者を輩出。2022年5月に株式会社コノユメを設立。苦しい子育てをクリエイティブでエキサイティングな子育てに変えるべく奮闘中。自身も二児の母。
2024年05月31日小学1年生の長女に漢字小テストが返ってきました。娘は何ごともなくプリントと同じように渡してきたのですが、見た瞬間に私は大爆笑してしまったのです……。 漢字の小テスト長女は国語の教科が苦手という意識があるようで、漢字にも興味がありません。娘はまず帰宅したら連絡袋に入っているプリントをテーブルに置きます。その中に漢字の小テストが混じっていました。テストでいい点数をとると、必ず直接「見て!」と渡してくるので良い点数ではないことはわかりました。「やり直しをさせたほうがいいのかなあ」とじっくり見ていると、珍解答が2つも! 1つめは「人ぶつ」を「ひとぶつ」と解答。これはしょうがない間違いなのですが、2つ目の珍解答があまりにも想定外だったのです! これは笑う!娘の珍解答「小川」の正解は「おがわ」ですが、娘が答えた解答はなんと「ちいかわ」。これには大爆笑してしまいました。写真を撮って夫にも報告。娘は「何でそんなに笑うの~」と顔が赤くなりながらも、何だかうれしそうでした。 私たちが子どもだったときにこの解答はなかっただろうなあ、今はやりのキャラクターが原因の珍解答だなとおもしろく感じてしまいました。そして、この間違いのおかげで、娘は「小川」の読み方をしっかり覚えることができたので良かったです。 娘は真剣にやっているテストなので笑ってはいけませんが、この解答には笑ってしまったし小学1年生の間違いってかわいいな、記念に残しておきたいなと思いました。長女にとっては赤っ恥体験となってしまいましたが、私にとってはかわいらしいほっこりした思い出です。※写真はイメージです。著者:松谷 えりな
2024年05月30日■これまでのあらすじ中学受験に備え進学塾に通っていたツム子は、所属している成績上位クラスの担任にいじめの加害者だと決めつけられてしまう。同じクラスで1番成績が優秀な良子の机に入っていた嫌がらせの手紙が、ツム子のメモ帳と同じ紙で書かれていたからというのが先生の主張。やっていないツム子は認めないが、信じてもらえない。しかも良子がそれ以来塾に来なくなったことから、先生は自分の評価が下がるのを避けるためなんとしても良子を復帰させようとする。ツム子をいじめ抜き、クラス替えテストの出題範囲の変更をツム子にだけ伝えないなど、その行いはひどいもので…。先生の狙い通り下のクラスに脱落したツム子は、クラスメイトから先生の悪事を聞かされる。それを聞いていたコワモテ先生によって塾長に話が渡り、オイカリ先生は担任をはずれることに。しかし、最後の望みを掛けて良子に電話をするのだが…。■先生、私です…■俺はなんのために…!?「先生…、私です」開口一番、そう言った良子。最初、オイカリ先生は電話に出たときのあいさつだと思いますが…。しかしすぐにそれが、あの手紙を書いた人物のことを言っているのだと気づきます。「じゃあ俺は何のためにつむ田をいじめたんだ!?」「なぜあんなことまでしてクラスから追い出したんだ…!?」「なんのために自分の職場までも手放さなければならなかったんだ…!?」オイカリ先生はショックで言葉が出て来ません…。すると、良子はオイカリ先生に頭をなでられるのが「すごく怖かった」と話し始め…。次回に続く「あの日、私はいじめの加害者にされた」(全64話)は12時更新!
2024年05月30日2023年12月に、文部科学省が「公立高校入試は生理による不調で追試が可能」とする通知を全国の教育委員会などに出しました。このことを受け今回は、受験生が抱える生理の不安や、実際にとられた対策を調査しています。中高生の8割以上が「受験日と生理日が重なることに不安を感じた」初めに、受験経験のある中高生を対象に、受験日と生理日が重なることに対して不安を感じたことがあるかを聞きました。「ある」と答えた人は85.4%、「ない」と答えた人は14.6%という結果となりました。さらに、受験日と生理日が重なることに対して「不安を感じたことがある」と回答した人に、どのような不安があったかを尋ねました。「生理痛などの体調不良への不安」が81.9%で最も多く、次に「経血漏れなどの不安」66.2%、「試験に対して、自分の実力を出し切れるか不安」59.8%、「生理に伴う精神的な不安」49.5%と続きました。体調不良や経血漏れなどの身体的な不安だけでなく、精神的な不安を抱える人も多いことがわかりました。生理対策として、低用量ピルの服用や医療機関にかかる人は1割未満次に、受験日までに検討した生理への対策を聞きました。「夜用など長時間生理用ナプキンを用意する」が62.2%と最も多く、次いで「カイロなどを使った防寒対策を実施する」56.0%、「生理用品などを多めに用意する」49.8%、「市販の鎮痛剤を準備する」35.9%となり、スーパーやドラッグストアなど市販で購入できるものを使って対策する人が多いことがわかりました。一方で、「ピル処方による生理日調整をする」5.3%、「婦人科を受診して、相談する」3.3%となり、医療機関を活用した対策を実施している人は1割未満とかなり少数でした。また、生理への対策を「特に何も検討しなかった」と回答した人は9.1%と少数でした。その理由を聞いたところ、「我慢するしかないと思ったため」「どのような対策をすべきかわからなかったため」という回答もあり、生理痛や経血漏れなどに不安を抱えながらも対策をとっていない人がいることがわかりました。生理への対策を考えるうえで、例えば、日頃から自身の生理周期や症状について記録をつけることで、自分に合った対策を立てやすくなります。市販薬を上手に活用することも対策のひとつです。また、婦人科を受診し、低用量ピルの処方によって生理日移動や月経困難症などの不快症状を緩和する方法もあります。痛みがひどい、経血量が多いなど悩みがある際は、我慢せずに保護者など周りの大人への相談や、婦人科の受診を検討してみましょう。文科省の生理の不調による追試対応の認知度は約2割と低く……2023年12月、公立高校入試の受験日と生理日が重なった生徒への対応について、「追試は可能」とする通知が文部科学省より全国の都道府県の各教育委員会などに出ました。この通知について「知っている」と回答した人は、中学生で15.2%、高校生で23.1%、「知らない」と回答した人は、中学生で84.8%、高校生で76.9%でした。また、子ども(中学生から大学生)を持つ母親に同様の質問をしたところ、「知っている」17.9%、「知らない」82.1%で、いずれも約8割が知らないという結果となり、認知度が低いようです。自身の受験の際には「追試制度」を利用したいと思う人は6割以上!次に、追試対応の認知の有無にかかわらず、この通知についてどう思うかを聞いたところ、「必要な制度だと思った」と回答した人は、中学生で78.6%、高校生で86.6%、母親で75.9%となりました。制度を知らなかった人も含め、必要な制度だと感じた人が多いようです。また、中高生で受験経験が無い人に「自分が受験する際に、この制度を利用したいと思いますか?」と聞いたところ、「利用したいと思う」64.0%、「利用したいとは思わない」10.0%、「わからない」21.9%という結果となり、実際に自分でも制度を利用したいと考える人が6割以上いることがわかりました。必要な制度だと思った理由は、回答が多かった順に「生理が重く、コントロールが難しい人もいるため」は中高生91.2%、母親93.0%、「生理の影響を受けず実力を発揮できると思ったため」は中高生63.9%、母親62.4%、「体調を整えて試験を受けられる人が増えることは、公平だと感じるため」は中高生55.8%、母親54.3%となりました。「このような通知が出ることで、生理に対する理解が深まると思ったため」と回答した人は、中高生で34.6%、母親で44.1%おり、こういった制度の拡大によって、生理に対する理解度の向上を期待している人が一定数いることがわかります。また、親世代は周囲の理解を促したいと考える人が子どもの世代よりも多いようです。一方で、少数ですが「特に必要な制度だと思わなかった」と回答した人もいました。その理由として、「他の体調不良では考慮されないこともあるので、不公平に感じるため」は中高生56.3%、母親58.3%、「利用条件があり、実際に活用するのは難しいと感じるため」は中高生43.8%、母親25.0%、「生理日はある程度管理できるので、事前に対策をとるべきと感じるため」は中高生12.5%、母親33.3%という結果となりました。他の体調不良が考慮されない場合もあることから、6割近くが、制度を不公平だと感じていることがわかりました。ほとんどの女性に毎月のように当たり前に訪れる生理ですが、それに伴うカラダとココロの変化には個人差があり、またストレスや環境の変化により、時には普段と違う症状が出る場合もあります。日頃から女性自身が自分の生理と上手に付き合うことも必要ですが、受験という挑戦の場に女性たちが安心して臨むためには、周囲の理解やサポートも整うことが大切ではないでしょうか。試験会場の設備とルールに関する声が多数。生理に対して求める配慮とは?最後に、受験と生理に関することで、どのような配慮があるといいと思うかを自由回答で聞いたところ、「トイレに行きやすいよう配慮してほしい」「生理に対する理解を深めてほしい」「別室での試験を希望する」など、たくさんの声が寄せられました。その一部を紹介しています。【中学生の声】★トイレに行ける時間をこまめに作る★学校のトイレに緊急時に使えるようナプキンを置いておく★生理で寒かったりした時のために受験時に膝掛けを持ち込んでも良いとする配慮【高校生の声】★受験会場でのナプキンの常設★室内の温度や温める道具(ブランケットなど)の持ち込みの許可★別室で試験を受けられること★男子がいると声をかけづらいため女子だけの部屋で受験とかいいと思います★そもそもの生理への理解を深める機会を増やすことで制度への理解も推進してほしい【保護者の声】★試験会場である受験校のトイレにナプキンが設置されていると良いなと思います★生理について知識無い人が多いのでもっと多くの人に生理痛のことへの理解を深めて欲しい★ピルへの正しい理解を広げて欲しい★試験監督者に女性を配置していただけると有り難い調査結果まとめ今回の調査では、受験と生理が重なることに不安を感じている人が多く、生理用品の量の調整や鎮痛剤の利用など、各々で対策を講じていることがわかりました。一方で、婦人科を受診し対策を取っている人は少ないといった現状がうかがえました。低用量ピルの服用により、生理に伴う症状の緩和や、受験日と生理日が重なるのを避けることも可能ですが、前もって準備をすることが必要です。そのため、まずは婦人科を受診し相談することがおすすめです。「追試制度」については、必要な制度だと思ったとの声や自分が受験する際に利用したいとの声が多く上がりました。また、通常の試験会場でも生理に対し理解や一定の配慮を求める声が多いことがわかりました。同社では、「本調査の結果が、これから受験を迎える女性の生理対策の選択肢を増やし、受験生本人や親だけではなく、周囲の人たちが生理について正しく理解するきっかけになることで、誰もが安心して受験に臨める環境づくりの一助となることを願っています」とコメントしています。調査概要調査実施時期:2024年4月12日(金)〜4月22日(月)調査方法および人数:「ルナルナ」、「ルナルナ 体温ノート」、「ルナルナ ベビー」にて調査有効回答数:女性 1,938名エムティーアイ(マイナビ子育て編集部)<関連記事>✅女の子の体毛事情、「お手入れしている/気になっている」が小学4年で5割超、ママの声は「気にならない程度に生えていてよい」が最多✅我慢できない生理痛を抱える女性はなんと6割!毎回痛み止めを飲んでいる人も過半数に上る✅MSDが、俳優・見上 愛さんを起用した子宮頸がん疾患啓発の新キャンペーン『いつかじゃなく、「今」だ。』を開始
2024年05月30日ドラマ『おいハンサム‼︎』(フジテレビ系)の魅力は、その“豊かさ”である。ごはん時に家族みんなで囲む食卓、お母さんがいってらっしゃいと送り出してくれる玄関先、会社の先輩とランチタイムに滑り込んだ人気の洋食屋さん。なにげない日常のふとした瞬間に、豊かさを感じる。■恋と家族とご飯をめぐるホームコメディ娘たちの幸せを願ってやまない父(吉田鋼太郎)、恋愛運がイマイチな長女・由香(木南晴夏)、モラハラ夫と離婚して自由の身になった次女・里香(佐久間由依)、ヒモ同然の彼氏が売れっ子漫画家に進化した三女・美香(武田玲奈)、そんな家族のドタバタを見守る母(MEGUMI)を描いた『おいハンサム‼︎』は、恋と家族とご飯をめぐるホームコメディだ。タイトルの“ハンサム”とは、父がちょっと良いことを言った際に用いられる。いうなれば伊藤家の中で最上級の褒め言葉が“ハンサム”なのだ。漫画『おいピータン‼︎』(講談社)を中心に複数の作品で構成された本作は、原作者・伊藤理佐のユーモラスな世界観を存分に味わえる実写化作品になっている。2022年1月期に放送された際には、コアなドラマ好きからジワジワと評判が広がり、最終的にはそのクールを代表する作品の一つとなった。そして今年の4月には『おいハンサム‼︎2』が放送され、6月にはまさかの劇場版が待っている。ドラマシーズン2の放送が終わった今、やっぱり好きな作品だなぁ……としみじみ思う。■変なドラマだけど、どこか居心地が良い思い起こせば『おいハンサム‼︎』の第1話はすごく奇妙だった。というのも、卵かけごはんに黄身だけを使っても許されるような自由(どんな自由?)を求めた美香が、一人暮らしをゴネるシーンから唐突に始まったのだ。夢の一人暮らしはスタートするものの、これからは食器などもこだわってみようと意気込んでいた矢先に、沸騰するとピーピー音が鳴る実用的なやかんを携えた父が新居を訪れる。この時点で、変なドラマかもしれないと思った。そして次のシーンでは、夕飯時にリクエストされたタンメンを作っていた里香が、タンメンを“ワンタン麺”と勘違いしていた夫(桐山連)に逆ギレされていたのである。その時私は確信したのだ、これは変なドラマなのだと。不貞腐れた夫がその後「タンメン」でしか会話しなくなったのも変だったが、初回の放送にも関わらず、家族の紹介はサラッと触れた程度で、まるで私たち視聴者がすでに伊藤家のことを知っているとでもいうように、物語はどんどん進んでいったのである。けれど、その違和感はわりと早い段階で薄まっていった。独特の空気感に慣れたというか、例えるならば「友達の家に遊びに行った時お父さんとお母さんもいて緊張したけど、30分も経てば慣れてきた」あの感覚と同じ。私の日常にドラマが入り込んだのではなく、私が伊藤家の日常におじゃまさせてもらっていることに気がついたのだ。この家族のちょっと屈折したところも、どこか居心地が良かった。■誰しもが共感する日常生活のちょっとした場面『おいハンサム‼︎』が他より群を抜いているところは、なんといっても日常生活の解像度の高さだ。“あるある”と“ないない”が混在した伊藤家の日常は、一風変わったエピソードも飛び出てくるが、それでもどこか自分にフィットするような感覚がある。例えば恋愛に悩んだ時、似たようなシチュエーションを描いた少女漫画に助けを求めたことはあるなとか。深夜のスーパーを梯子して自家製ホットドッグを作ったことはないけど、やってみたいなとか。恋人が浮気相手との別れ話の際に、コーヒーではなく、コーヒーゼリーを食べてたらそりゃあムカつくだろうなとか。伊藤家と自分を重ねては、つい思いを巡らせてしまう。本作への“好き”を自覚した状態で始まった『おいハンサム‼︎2』は、伊藤家のことをより身近に感じるようになっていた。恋愛もご飯もおいしいところをちょこちょこ食べた方がいいと思っていた不倫体質の由香が、お腹いっぱいになること、つまり“満たされること”は幸せなのだと気づいた第3話は、大袈裟ではなく、日本中すべての人に見てほしいエピソードである。■『おいハンサム‼︎2』が教えてくれた人生の醍醐味さらに最終回一歩手前、第7話も紹介したい。伊藤家の日常の“象徴”である母が、体調を崩してしまう回だ。神妙なトーンの父から連絡を受けた娘たちは、すぐさま病院に駆けつける。これまで当たり前のようにあった伊藤家の日常が、初めて揺らいだ瞬間だった。家族で無事を祈る中、母がよく作ってくれたサンドイッチのことを思い出す。一人前にしてはいつも多めの量だった。紫蘇やチーズが入ってて、どこを食べてもおいしいようにバターやマヨネーズを隅々まで塗ってくれて、パンの耳もきれいに切られていた。もしかしたら、おいしいサンドイッチを家族に食べさせるために、母はひたすらパンの耳だけを食べていたのだろうか。娘たちが母の深い愛情に涙していると、そのサンドイッチ美談を横で聞いていた父から真実を告げられる。実は大量に余ったパンの耳を、オーブンでカリッと焼き、ラスクのようにして酒のつまみにすることが、母の楽しみだったのだ。むしろそれを食べたいがために、サンドイッチを作っていたのだと。端っこまで具を詰めていたのは、ラスクにした時によりおいしくなるからだ。他人からはムダだと思われていたものが、実はメインディッシュだったーーそんなことが、人生にはあるのかもしれない。いや、むしろ人生の醍醐味ってそういうことなのかも。無事に退院した母を囲み、白ワインと“いつもの”ラスクを嗜む伊藤家を眺めていると、暖かい気持ちがじんわり広がってくる。その時、私のなにげない日常にも“豊かさ”を感じたのだ。(文:明日菜子、イラスト:タテノカズヒロ)
2024年05月30日小学校の頃、支援級に通っていた次男ですが、大学生の今は、支援を必要としていません。今回の特集では、環境調整(※1)をすることを第一に心がけながら、彼を育てた中高時代について書いてみます。■中学校の調査書に障害のことを書くべきか?中学校になれば本人をとりまく環境は、親の目の届かない範囲まで広がります。言い換えれば、「社会に委ねるしかないフェーズ(局面)」が増えるのです。今回は、私が社会とどのようにコミュニケーションをしたのか? について書いてみます。次男は中学受験をして、私学に通いました。中学入学時に学校に提出する調査書には「学校側に何か知っておいて欲しいことはありますか?」という問がありました。この欄に「支援級に通っていたことを書くかどうか?」について、小学校6年時の担任の先生に相談に行くことにしました。なぜなら、小学校を卒業する時点で、彼はまだ小さな支援が必要だったからです。たとえば、物の管理が苦手なので、「親が学校に置きっぱなしになっている上着7枚をとりにいく。そのついでに、ロッカーやお道具箱を整理する」といったことです(本人に何度言っても、上着を持ち帰れることはありませんでした)。小学校の担任の先生からは、こんなアドバイスをいただきました。「彼は学級経営に支障をきたすタイプではありません。調査書で先入観を持たれるよりも、湧太くんを見てもらった後の情報開示の方が良いのではないでしょうか?」。■校風が子どもにはとても重要小学校の担任の先生のアドバイスどおり、調査書には何も書かず、中学1年生に入学した最初の個人面談で、口頭で担任の先生に次の3項目をお伝えしました。(1)通級経験があり、広汎性発達障害という診断がついています(2)彼に定型発達の子のような育ちは、望んでいません(3)学級経営に支障が出ない限りは、「彼にはできないこともある」と考慮いただけると嬉しいです万一学級経営に支障をきたすような場合は、家庭で全力フォローをするのですぐに教えてください。その時の担任の先生の回答は、「大丈夫ですよ。全員が湧太くんみたいな子だったら困りますが、湧太くんみたいな子は、どの学年にもいますから」でした。この先生には、中1~高2まで担任して頂きました。もしかしたら、「自分の手元に置いておこう」と、ご配慮くださったのかもしれません。その後の個人面談でも、「授業態度、生活態度、忘れ物など、彼はすべての項目でクラスのワースト3に入っていますが、ワースト1の項目はないので、まぁ、良いんじゃないですか?」と、手綱をゆる~く持って接してくださっていた印象です。彼の通った学校は、キリスト教をベースにした家庭的でおっとりとした校風です。彼なりの育ちを見守っていただけたという意味で、この校風に助けられました。もしガチガチに管理するタイプの学校だったら、親子ともども苦しかったと思います。■子どもが発達障害であることをカミングアウトする?私学中学に通うとなると、お友だちも総替わりです。小学校時代は支援級に通っていたこともあり、周囲は「叱られるようなことばかりする湧太」を、「そういう存在」として受容してくれていました。私は、この状態を「市民権がある」と表現しています。▼目指すは、市民権の獲得!「あいつ、ちょっと変わっているけど、いいところもあるし、いいんじゃないの?」みたいな存在です。私は、発達障害のある子の子育てで目指すラインは「ふつう」ではなく、「市民権の獲得」だと考えています。何を隠そう、発達障害の特性が強い私の生存戦略が「市民権の獲得」だったからです。▼部活のママ友には早めにカミングアウトここからは、「私は、こう考えた」という私見として話を聞いて欲しいと思います。中学・高校という難しい時期に、発達障害の特性を周囲に伝えることの是非は、100人いれば100とおりの考え方があるでしょう。私の場合は、大きく2つの理由で、彼が入っている部活のママ友には早めにカミングアウトをしました。(1)部活は、彼の学校生活の多くの時間を占める場所であること(2)万が一問題が起きた時、早めに対処するため「変な遠慮はせず、早めに教えてもらいたい」と考えてカミングアウトしたせいか、ママ友には、随分と助けていただきました。▼カミングアウトのおかげで助かった部活トラブル高校2年生の時は、家庭として「部活の会計係」をお引き受けしました。精算すべきレシートは息子が預かって私に渡すはずですが、全紛失。息子の同級生たちは、お母さん経由で精算金額を教えてくれました。そして私も、同級生くんに「精算金を息子に渡したのでピックアップをお願いします」とお母さん経由でお伝えしていました。協力体制をお願いしておいて、本当によかったです。■「できない」ことを諦める発達障害というのは、「できることと、できないことの差が激しい状態」です。「できない」ことを、あたかも「できる」風にするには、他の人の数倍の労力を使います。そうであるなら、最初から「そこはできない」と諦める。そして周囲にSOSを出したり、ご迷惑をおかけしていたならば、襟を正してお詫びをする力も必要です。息子は、多動で不注意ゆえに、「やらかす」ことが多々ありました。たとえば、足を出して友だちを転ばせケガをさせる、友だちの持ち物を壊す、細々とした校則違反…。保護者会の前に、息子に「私が知っておくことは?」と聞くと、「家庭としてお詫びが必要な案件」が数件出てくるのが常でした。保護者会では、菓子折りを複数持ってクラスをまたいでお詫びをしたり、保護者会の後に先生にお詫びに伺ったり、「お詫び行脚」をしていました。今では、懐かしい思い出ですが。■発達障害の特性を「怠けている」と言われた場合2019年度から、特別支援教育に関する内容が、教職課程の必須科目になりました。「先生が発達障害についてまったく理解がない」ということは今後、減っていくと思います。けれども、実際の社会では、いまだ発達障害への理解が進んでいない人もいます(中高年に多い印象です)。私自身が、発達障害の傾向がある当事者です。発達障害についての理解がない人から、「怠けている。努力が足りない」とお説教をされたり、特性を理解してもらおうと話をしても、それを「発達障害と言えば何でも通ると思って、開き直っている」と言われたこともあります。ここについては、今でも私自身、トライ&エラー中です。自分として試行錯誤をした結果、発達障害について理解がない相手とは、適正な距離をとるのが良いように感じます。世界は広いのですから、相手を価値観を変えようと奮闘するより、他の世界に目を向けた方が建設的だと思います。こんな自分の経験を踏まえ、発達障害の特性がある場合、最終的には、大きくは次の3つが必要だと私は考えています。1)発達障害の特性を否定されない環境(人間関係も含め)を選ぶ2)必要に応じSOSを出す、迷惑をかけた場合は素直に謝る3)生活上の細かい部分は工夫をする上記は、その人が置かれている生活環境によって違うので、自分でトライ&エラーで学んでいくしかありません。私は、息子が家庭にいるうちに「この子と一緒に、トライ&エラーが何回できるかな?」と、考えています。トライ&エラーの回数を増やすことは、経験値という息子の財産を増やしていることだと思います。イメージとしては、「将来大きな花が咲くために、植木鉢に栄養を蓄えている」といった感じでしょうか。■発達障害の診断を受けた息子の今!中学校・高校時代の母の支援について、本人はどう思っていたのでしょうか? 湧太:母のお蔭で、担任や周囲が障害のことを理解してくれていた。学校生活は、のびのびと過ごすことができました。次回は、生きていくための必須項目、「お金の管理」について考えてきたことを書いてみます。※1【環境調整とは?】次男への支援を考える時、私はWHOの社会モデルを使って障害を捉えました。「社会のスタンダード」にわが子を矯正するのではなく、「社会のスタンダード」に対してと、わが子ができないことを見極め、具体的な「手立て」で環境を整える。そんな視点での支援です。本記事はあくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は専門機関にご相談ください。■楢戸ひかるの著書 『ギフテッド応援ブック −生きづらさを「らしさ」に変える本−』(小学館刊) 定価1,760円(税込)/192ページ著:楢戸ひかる監修:片桐正敏(北海道教育大学旭川校教授)取材協力:小泉雅彦/日高茂暢/ギフテッド応援隊マンガ:黒川清作 ギフテッドの生きづらさをリアルに描いたストーリーマンガ80ページと、約100ページの解説で構成。 当事者たちの「生きづらさ」を「らしさ」に変えるために必要なサポートのあり方についても提案した書籍。
2024年05月30日高学年になってからの学校トラブル。先生の叱責がきっかけで、からかいのターゲットにある日学校で、ハルはクラスの男子たちが純粋そうな女子に対して「〇〇って知ってる?」と性的な言葉をわざと使って質問し、からかっている場面に遭遇しました。困惑している女子を見て、ハルは「僕も分からないから、辞書で調べてみるよ」と辞書を開こうとしました。すると、男子たちはさらに騒ぎ立て、慌てていた担任の先生はハルのその行動にビックリしてしまい、「やめなさいハル君!!」とすごい剣幕で叱りました。ハルはなぜ自分が叱られたのか理解できず、ぼくが悪かったのか……と困惑し、落ち込んでしまいました。その後、その出来事をきっかけに、強めな男子たちはハルをからかいのターゲットにするようになりました。わが子が置かれた状況を知り、激しく動揺。これ以上からかわれないために「強く言い返しなさい」と伝えたが……元気がなさそうなハルの様子が気になっていた私は、ハルに学校で何かあったのかたずねました。ハルから事情を聞いた私は、激しく動揺しました。「もっと毅然と強くならなければ、ハルはこれからもからかいの対象になってしまう!」と感じ、ハルに「強く言い返さないままだと、もっとからかわれる。言い返すことができないのなら家で練習してみなさい」と言ってしまったのです。すると、ハルは「僕はできない……強く言い返すとか、そんなことしたくない!」と泣きだし、過呼吸になってしまいました。その様子を目の当たりにし、やっと自分の対応が間違っていたことに気がついた私は、ハルへかけた言葉を心から後悔しました。Upload By 安田ふくこすぐにハルに謝り、抱きしめながら「お母さんが間違ったよ、本当にごめん。大変な状況の中、葛藤して頑張っていたんだよね……。あなたは間違っていないし、決して弱くもなかった。むしろ優しさという“本当の強さ”を持っているって、お母さん気がついたよ」と伝えました。強く言い返すことができない気持ちごと受け止め、本質にあるハルの優しさを認めることこそ、母親としての役割なのだと痛感しました。するとハルは「自分にとって納得できない、大変なことを“やれ”って言われるのは苦しい。つらくても頑張ってる時は、家族にはそんなふうに“あなたは間違ってない、とても頑張ってる”って言ってもらいたかった」と泣きながらも、自分の思いを伝えてくれ、落ち着きを取り戻しました。「もっとこうしなさい」ではなく「一緒に考えてみる」ことで得た気づきとは?それからは、気が強く支配的なところのある男子が、たとえひどい言葉で“自分たちに従わず、周囲とは反応が異なる溶け込めないハル”を傷つけようとしてきても、以前ほどには気持ちが動揺しなくなりました。しかし、引き続きハルの気持ちを見守ってはいました。小6のある日、ある強気な男子にひどい言葉で傷つけられ、ハルが落ち込んだことがありました。その頃の私は「もっとこうしなさい」ではなく「ハルと一緒に考えてみる」という発想を持つようになっていました。そして「なぜハルはひどいことを言われるのか?」だけではなく、「なぜ相手はひどい言葉で傷つけてくるのか?」と、ハルと一緒に客観的に考えてみるようにもなりました。これまでどうしても私は、発達が独特でゆっくりなハルを心配するあまり、「早く周囲に溶け込めるように、周囲と足並みを合わせられるように……」と考えてきました。ですが、そう考えることを少し改め、今ある状態を多面的に捉えることで分かったことがありました。攻撃してくる相手は、実は自分自身の心の弱さを隠しているのだということ。周囲とは異なる人を攻撃することで自分を保っている、そんな弱いところがあるのだということです。Upload By 安田ふくこそのことに気づいたハルも「じゃあ自分の心は、そんな小さなものに囚われなくて良いんだね」と前を向き、一回り成長したように見えました。それからはハルも私も、「強く見えるだけ」ではない「本当の強さ」とは何かを、いつも心に留めるようになりました。トラブルを経験して、親子共に大きく変わった考え方この高学年で経験したトラブルがきっかけで、親子の関係も大きく変わったように感じます。周囲に無理にでも溶け込ませよう、溶け込もうとするよりも、「そういうところがあるんだね。それも大切なあなた。よく頑張って生きている。人とは違うそんな面も、私はとっても素敵だと思う」、そんなスタンスで向き合ったほうが、子どもにとっても親の自分にとっても良いということを心の底から感じたのでした。Upload By 安田ふくこそして、そんなふうに至った思いは長男が高校生となった今でも、私と長男の関係の基盤となっており、日々を支えてくれているように思います。執筆/安田ふくこ(監修:森先生より)小学校も高学年ともなると、大人の目が行き届きにくくなったり、人間関係の悩みも複雑になることが増えてきますよね。親に相談できない子どもも多いところ、ふくこさんとお子さんは、日頃からしっかりとコミュニケーションを取っていて信頼関係が築けているのですね。子どもから相談されると、親としては良かれと思って「あなたはもっとこうしたほうがいい」というアドバイスをしがちです。しかし、アドバイスは、心が弱っているときには、「批判」のように感じてしまうことがあります。まずは「家族はそのままの自分を受け入れてくれる」という安心感が必要なのです。外の世界でどんなに理不尽な思いをしても、家庭が子どもにとって「心の安全基地」としてしっかり機能していると、子どもは傷付いた心を回復することができます。そしてまた外の世界に冒険に出ることができるようになるのです。まずは「つらかったね」「がんばったね」と受け入れてあげましょう。その上で、同じ目線から対策を一緒にたてるといいですね。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2024年05月30日皆さんは、子育てのことで悩んでしまったことはありますか?今回は、夫の普段の姿が子どもの一言で発覚した話と、読者の感想を紹介します。息子の表情が曇りだす義姉と姪に息子をみてもらい、久しぶりに美容院に行くことにした主人公。快く引き受けた義姉と姪は、息子と楽しくおしゃべりをしながらおもちゃで遊んでいました。楽しい会話のなかで「息子くんは、いつもパパと何して遊んでるの?」と姪が質問をしたとき、息子の表情が曇ります。まったく育児をしていなかった出典:CoordiSnap暗い表情の息子は「ぼく、パパと一緒に遊んでない」と告げたのです。休日は、昼寝優先で息子と遊んだことがないという夫の行動が、義姉と姪に知られた瞬間でした。子育てはすべて主人公に丸投げ状態な夫に…。読者の感想主人公は何も言っていなかったですが、息子の発言から夫が何もしていないことがわかってしまいましたね。幼い息子に暗い顔をさせる夫に、腹が立ちました。(30代/女性)夫が何もしていないことは、息子も感じ取っていたのですね…。子育てに興味がない夫のことを知って、義姉もショックだろうと思いました。(20代/女性)※この記事はユーザーのエピソードをもとに作成しています。※実際に募集した感想をもとに記事化しています。(CoordiSnap編集部)
2024年05月30日子どもが小学1年生のときの話になります。週末電車に乗って自宅に帰るときでした。小さいころから電車が大好きで、その日も電車に乗れるのを楽しみにホームで待っていました。息子を救ったものとは…!?アナウンスが流れ、息子のテンションがだんだんと高くなります。電車がきて、乗ろうとした瞬間目の前から息子がいなくなりました。「え?」と思った瞬間、「ママー!」と下から呼ぶ声。電車とホームの間にすっぽりとはまっている息子。私も息子もパニック状態でいると、近くにいた外国人旅行者の方が息子を抱き上げてくれて、助けてくれました。 なんと、息子の背負っていたリュックがちょうど引っ掛かりホームの下には落ちることなかったようで、一安心でした。もし、もっと年齢が小さかったら、もしリュックを背負ってなかったらホームの下にまで落ちていたんじゃないかと思うとゾッとします。 「下を見なよ。」と電車に乗るときは、息子に声をかけることをこの体験以来徹底しています。ホームに着いてから、乗る直前としつこいくらいに声掛けをするようになりました。下に落下もせず怪我などなかったので今では笑い話にはなっていますが、当時は頭がパニックでした。 ◇ ◇ ◇ 電車やバスなど、見ているだけと思っていても子どもは何をするかわかりません。思いもよらぬ事故が起こってしまう前に、子どもから目を離さずしっかりと手を繋ぎましょう。子どもには大人と離れると危ないこと、ホームに落ちてしまったら、扉に挟まれてしまったらなど、危険であることを普段から話し、理解してもらうのも良いかもしれませんね。 作画/さくら著者:吉田紀子40代、現在は19歳、15歳の姉妹を育てる母。専業主婦をしながら、子供の受験勉強のフォローをしている。
2024年05月29日「託児付きランチのここるく」などの子育て支援サービスを行う株式会社ここるく(本社:東京都渋谷区、代表:山下真実、以下 ここるく)は、2024年5月14日に創立10周年を記念した子育てシンポジウム「こどもまんなか時代の子育て」を開催。第一部「昭和・平成・令和の子育て」・第二部「こども誰でも通園時代の子育て支援」と題し、玉川大学教育学部教授の大豆生田啓友先生、Z世代から上智大学3年生の野尻彩菜さん、「こども誰でも通園制度」試行的事業実施園の堀昌浩園長をゲストに迎えて議論が交わされたシンポジウム全編を、約2時間の動画として5月29日にYouTubeに公開いたしました。ここるく創立10周年記念子育てシンポジウムここるくは、子育て負担感の増加・孤立化・歴史的少子化という時代背景の中で産声をあげ、ちょっと抱っこを代わってもらうことで子育てに好循環が生まれるようにと親子へのサポートを続けて参りました。10周年の今、日本はこども家庭庁の創設やこども基本法の施行により「こどもまんなか社会の実現」へ大きく転換しようとしています。乳幼児期のこどもが身体的・精神的・社会的に幸せ(ウェルビーイング)であることが、全ての人の生涯にわたるウェルビーイングを生み出す。だから子育て当事者だけでなく、社会全体で子育てに積極的に関わっていくという共通認識を持ち(※下図参照)、それぞれがアクションを起こしていくことが「こどもまんなか社会」の実現には不可欠です。ここるくは、こどもと直接接する人である保護者・こどもが過ごす空間である乳幼児教育や保育施設への支援を拡充していくと共に、企業や地域社会とこどもの関わりを生む役割を担って参ります。本動画の視聴が、少しでも多くの人の「こどもまんなかアクション」に繋がることを願っています。こども家庭庁「はじめの100か月の育ちビジョン」より「こどもまんなかチャート」引用:「幼児期までのこどもの育ちに係る基本的なビジョン(はじめの100か月の育ちビジョン)」(令和5年12月22日閣議決定)|こども家庭庁 ■動画前編:開会のご挨拶~第一部「昭和・平成・令和の子育て」ここるく子育てシンポジウム 会場の様子第一部は、女性の就業率や出生数のデータと共に子育て史100年を振り返りながら、こどもまんなか時代のこれからの子育てについてのトークセッション。近年のアンケート結果では、子育てへの肯定的な感情が減り否定的感情が増えていることが紹介されると、現在21歳の野尻さんからは、就職活動を控える中で大学の一般教養で学んだジェンダーギャップ指数をきっかけに子育てと仕事の両立に大きな不安を抱えていることが話されました。第一部より大豆生田啓友教授大豆生田教授は、乳幼児教育・保育の専門家でありながらも自身の子育て中に「子育ては女性がするもの」という認識が染み付いていたことに気づく経験があったことを明かし、「はじめの100か月の育ちビジョン」( )を紹介。「こどもまんなか社会」はこどもだけが真ん中なのではなく、こどもを真ん中に捉えて関わっていくことが全ての人たちのウェルビーイングに繋がることを共有し、ビジョン5「こどもの育ちを支える環境や社会の厚みを増す」について、それぞれが明日から実践できる「こどもまんなかアクション」についてアイディアを出し合いました。ここるくYouTube【こどもまんなか時代の子育て:前編】~子育て史100年&今日からできる!こどもまんなかアクション ■動画後編:第二部「こども誰でも通園時代の子育て支援の在り方」~総括第二部より堀昌浩園長と山下真実第二部は、異次元の少子化対策としてこの4月から本格実施前の試行的実施が始まった「こども誰でも通園制度」をテーマに、2023年度モデル事業の段階から当制度を実施している栃木県栃木市の認定こども園さくらの堀昌浩園長をお招きしたトークセッション。「こども誰でも通園制度」が生まれた背景には、全国の0-2歳児の約6割が未就園であることが挙げられます。全てのこどもに良質な成育環境を提供すること、また子育て負担感の軽減などの成育環境へと繋がる支援を、これまでの保育園・幼稚園が利用対象者としてきた世帯だけに限らず、全ての子育て世帯に届けるための制度が「こども誰でも通園制度」です。モデル事業からの参画により実施から2年目を迎えた認定こども園さくらでは、「こどもはこども社会で育つ、お子さんにこども社会を体験させてみませんか?」というメッセージを発信しています。保育園に行くと在園児童たちによって形成されているこども社会があります。堀園長は、未就園で利用するこどもの人数を全体の約5%程度にすることで、未就園児でも自然とそのこども社会の中に加わっていく姿を目の当たりにしているのだそう。保護者側もこのメッセージによりこども主体の制度利用への認識が高まっており、利用者間での利用枠の譲り合いやコミュニティの形成といった互助意識が生まれています。こどもも同じ地域の中で生きる一人の「人」として捉え、様々な垣根を取り払いながら「お互い様」の気持ちで手を取り合っていくこと。こうした「CO-育て(共育て)社会」の形成が少子化対策の根幹ではないかという意見には、会場の参加者からも大きなうなずきが寄せられました。ここるくでは「こども誰でも通園制度」利用のための情報をできるだけ分かりやすくお伝えできるよう、制度の詳細や最新の試行的実施自治体・園情報をまとめて発信しています。ここるくnote 【こどもまんなか時代の子育て:後編】~こども誰でも通園制度とは&地域で増やすこどもとの関わり ■登壇者プロフィール<玉川大学教育学部教授 大豆生田 啓友先生>大豆生田啓友教授専門は乳幼児教育学・保育学・子育て支援。青山学院大学大学院文学研究科教育学専攻修了後、青山学院幼稚園教諭等を経て現職。日本保育学会理事、こども環境学会理事。こども家庭庁「こども家庭審議会」(親会)委員および「幼児期までのこどもの育ち部会」委員(部会長代理)。NHK Eテレ『すくすく子育て』をはじめ、TV出演や講演活動など幅広く活動中。『非認知能力を育てる「しつけない」しつけのレシピ0歳~5歳児の生活習慣が身につく』(講談社、共著)ほか著書多数。<社会福祉法人 鐘の鳴る丘友の会 認定こども園さくら 堀 昌浩園長>堀昌浩園長こども主体の保育に先進的に取組んできた経験から、保育園・認定こども園・幼稚園という枠を越えて新しい保育・乳幼児教育を普及させるため「一般社団法人Learning Journey」( )を立上げ全国の保育の質向上に取り組む。2023年度のモデル事業開始と同時に「こども誰でも通園制度」を実施。<上智大学 総合グローバル学部3年生 野尻 彩菜さん>野尻彩菜さん2003年生まれ。神奈川県立横浜国際高等学校在学時に児童労働問題を研究したことをきっかけに、2023年ガーナでのビレッジステイプログラムに参加。日本とガーナの子育ての違いに衝撃を受ける。現在アフリカ地域研究を専攻しながら、学生団体「シャクル」( )や認定NPO法人「まなびと」( )ボランティアなどの学外活動にも取り組み、今回女性の働き方や日本の子育てについて自身の率直な疑問をぶつけたいと登壇が決定!<株式会社ここるく 代表取締役 山下 真実>山下真実関西学院大学卒。米国留学によりMBA取得、米系投資銀行・金融系リスクマネジメントでのキャリアを重ねる中、出産をきっかけに子育て支援という新領域へ。2013年、本邦初の託児付きランチサービス「ここるく」を創業。サービスを通じて得られる子育てママのインサイトと、MBA・コンサルで得た専門知識の両面から、サービス開発や育休復帰・働き方改革コンサルティングなども手掛ける。2022年から株式会社イオンファンタジー 社外取締役。『第14回女性起業家大賞』最優秀賞受賞、三菱UFJ銀行主催『Rise Up Festa』最優秀賞受賞。2023年『保育園一年生』(サンマーク出版)を共同監修。■株式会社ここるく 会社概要ここるくは、「夢を持って育つこどもと自信を持って向き合う親にあふれた社会」をビジョンに、託児付きランチサービス「ここるく」・乳幼児教育「はじめの親子教室」・子育て領域の新規事業開発コンサルティングの3つの事業を展開。商号 : 株式会社ここるく代表 : 代表取締役 山下 真実本社所在地: 〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿4丁目11-6電話 : 03-6314-2242設立 : 2013年12月11日資本金 : 300万円従業員数 : 9名事業内容 :・コンサルティング事業・乳幼児教育事業・託児付きランチサービス『ここるく』の運営受賞等 :・日本商工会議所・全国商工会議所女性会連合会主催『第14回女性起業家大賞』最優秀賞・三菱東京UFJ銀行主催『第1回Rise Up Festa』最優秀賞■「託児付きランチのここるく」ホームページURL: ■株式会社ここるく コーポレートサイトURL: 株式会社ここるくは、「こどもまんなか応援サポーター」です。#こどもまんなかやってみた#こどもまんなかやってみた 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年05月29日■これまでのあらすじ進学塾に通い、中学受験を目指すツム子は、最近成績上位クラスに上がったばかりで、毎日緊張している。そんなある日、同じクラスでいつも成績1位の良子がいじめを受けたと知らされる。良子をえこひいきしていた担任のオイカリ先生は、自分の経験から加害者はツム子で間違いないと思い、ツム子に罪を認める発言をさせようと躍起になる。しかしいじめをやっていないツム子は否定するばかり。塾長からの自分への評価を確固としたものにしたいオイカリ先生は、休んでいる良子を塾に戻すためツム子を下のクラスに落とそうと計画。クラス替えテストの範囲について、ツム子にだけ間違った範囲を知らせる。迎えたクラス替えテストで下のクラスに落ちたツム子だったが、クラスメイトが打ち明けてくれたことによって事実を知ることに。そしてオイカリ先生の行いが明らかにされ、先生は自宅待機に。しかし、自分には「良子がいる」ことを思い出し…。■良子に最後の望みを掛け…■電話に出てくれ…!良子に電話を掛けるオイカリ先生。「塾の関係者とは話したくない」と言っている良子の気持ちに寄り添い、母親は申し出を断ろうとしますが、クラス担任を辞めることになったと聞いて良子に話してみることにします。「頼む…出てくれ!」「おまえだけは… おまえのために…」良子に最後の望みを掛けて、反応を待つオイカリ先生でしたが、良子が電話に出てくれて…!?いったい良子は何を語る!?次回に続く「あの日、私はいじめの加害者にされた」(全64話)は12時更新!
2024年05月29日少子化に伴い2023年度の小中学校の在学者数は過去最少となっているにも関わらず、人気小学校の入学倍率は10倍以上と首都圏での“小学校受験”熱が高まっています。ごく一部の富裕層が挑むイメージがありましたが、受験に挑戦する家庭は増えていると言います。なぜ今、都市部での小学校受験が過熱化しているのでしょうか。小学校受験専門「コノユメSCHOOL」を主催する幼児教育コンサルタントの大原英子さんにお話を伺いました。■人気は早慶一貫校や伝統校だけじゃない中学受験に強い学校、独自の教育施策も小学校受験に関する情報サイト「お受験じょうほう」によると、首都圏における2024年度入試の志願者数は2万6962人*。受験者数こそ前年度よりやや減少しているものの、難関校・人気校の倍率は10倍以上と高く、私立小学校の受験は激化しています。(*東京・神奈川・埼玉・千葉・茨木・国立の公表値を合算)小学校受験を目指す世帯は最低でも年収1200万越えは当たり前と言われ、幼児教室の対応や試験対策でかかりきりになるため、ワ―ママには不利だという声もありました。しかし近年、リモートワーク等の柔軟な働き方が認められ、幼児教室や習い事の送り迎えも夫婦で協力して乗り越えられるように。共働きで世帯年収を上げる“パワーカップル”と言われるご家庭が続々と参入。子どもが一人っ子で教育費を全投入できる状況であれば、変わらず難関ではありますが、一般家庭にも道は開かれつつあります。なぜ無試験で入れる公立小学校がすぐ近くにあるのに、大学受験以上の倍率がある狭き門に挑むのか。その理由として、2000人以上の子どもを有名小学校合格に導いてきた大原さんは「中学校受験の過熱化が一因」と分析します。「中学受験世代の親が比較的多く、激化する中学受験を避けるために小学校受験を選ばれているのだと思います。特に早慶の一貫校など、中学受験を回避しながら、ある程度の学歴が得られる学校が変わらず人気を保っています。青山、学習院など大学まで行ける伝統校も人気ですし、女子校では雙葉、白百合学園など中学受験の偏差値が高い学校が小学校受験でも人気が高くなる傾向にあります」(大原さん、以下同)一方で、一貫校でなくても、中学校受験に向けて良い環境で学ばせたいという理由で小学校受験を選択する方もいるといいます。「洗足学園小学校や東京都市大学付属小学校など、“中学受験に向けてフォローしますよ”と言う学校も人気です。特に洗足はここ数年で受験者数がかなり増えているので、中学校受験に向けて良い環境で学ばせたいと考えるご家庭が増えているのだと思います」他にも、英語、ICT、自然体験、図書教育など、学校ごとに様々な教育施策を打ち出していますし、学童を備えている学校もあるため、子どもをどのような環境で学ばせるかの選択肢は多岐にわたります。「少子化の中でどう個性を打ち出していくかは、小学校側も工夫されているのではないかと思います。コロナ禍を経て、何かあった時の学校の対応の格差も明確になってきていますし、学級崩壊などの話を聞くと、選べるのであれば、整った環境で学習させたいと、教育環境を選ぶ方が多い印象です」■6年間過ごす場所、子どもの資質か校風か…何を重視すべき?魅力的な校風に惹かれても、自分の子どもに合うのかどうかは別問題です。のんびりしている子を進学校に入れても大丈夫なのか。環境に適応できるのか。小学校未就学児の場合、子どもの意志を志望校に反映させることも難しく、どの選択がベストなのか悩むことも多くなります。子どもの資質、子どもに合う学校はどのようにして見極めたらよいのでしょうか。「この学校、ウチの子どもに合いますか?という質問はすごく多いのですが、3歳から6歳ぐらいの子どもって、環境に合わせて変化できる子が多いんです。むしろ学校に入ったら、その環境が当たり前だと思って過ごすので、『今の子どもの状態』よりも『どういう環境で学ばせたいか』を考えればよいと私は思います」まずは家庭の教育方針を固め、その上で、共学か男子校・女子校か、宗教観、一貫校か受験対策校か、アフタースクールの充実、設備面、学校までの距離などの条件をかけあわせて考えると志望校を絞りやすいといいます。「自律、思いやりなど学校の教育方針も色々とありますが、子どもに『前衛的なリーダーに育ってほしい』と思う家庭が、伝統を重んじる保守的な校風の学校に入れてしまうと、合わないですよね。なので、子どもの個性や資質は見た上で、この子をどんなふうに育てたいか、将来像にあわせて学校を選ぶとよいです」■時間がない共働き夫婦、どう受験に挑む?「誰にでもできることは思い切って外注」志望校を選ぶのは親でも、入学許可を出すのは学校側。入試に合格する必要があります。そのための受験対策講座や幼児教室があるのですが、小学校就学前の幼児は、保育園、幼児教室、公園など、どこに行く場合でも1人で行かせるわけにはいかないので、保護者の同行が欠かせません。勉強をする時も、基本的には文字が読めないので、問題文を読んであげなければいけません。子ども中心の生活を余儀なくされる受験生活、時間のない共働き夫婦の参入は難しいと言われてきましたが、実際どのような状況なのでしょうか。「働きながら時間のやりくりをされている方は、今とても多いです。シッターさんや祖父母に手伝ってもらう、父親がリモートワークの合間をぬって幼児教室に連れて行く、なんてご家庭もあります。個人的に相談されたときは、『子どものことだけで時間配分しないで、自分のやっていることすべての中で、自分がやらなければならないことと、そうではないものを分けてみたら?』とアドバイスします」忙しい時に家事代行やコンビニを利用することはダメではないと割り切って、自分の時間や子どもと向き合う時間を確保。受験対策にも「親でなければできないこと」と「誰でもできること」があるので、誰にでもできることは思い切って外注することが解決の糸口になります。「例えば、日々の『こんなことがあったよ』『こんなの作ったから見て』という話を受け止めたり、一緒に体験に行ったりなどは、親にしかできないので忙しくても頑張らなくてはいけません。でも、ペーパー問題の問題文を読み上げるとか、ちょっとした絵の描き方を教えるとかは、親じゃなくてもできるんです」例えば、大原さんがコノユメSCHOOLオンラインで提供している動画教材も、そのうちのひとつ。絵画・工作などの実践プログラムや、受験につながる季節行事の知識などを教える動画で、子どもは、動画の中の“大原先生”と一緒に勉強し、親はその間に家事など他のことをする時間ができるのです。「動画学習を取り入れることで、親御さんは心の余裕ができますし、お子さんは自分でできたという気持ちにつながります。それに試験本番でも、やりかたを画像や言葉で指示されるので、親が手取り足取り教えるよりも、子どもが見て聞いて理解することが大事。もともとは親御さんのサポートのために作った動画でしたが、意外にも試験に直結していましたね」親どころか“目の前に人がいる状態”でなくても大丈夫なのは、目から鱗。頼れる人がいない夫婦でも気軽に実践できる方法です。「本来3歳から5歳の子どもって、できることがどんどん増えていくので、毎日成長があって、あれもできた、これもできたってほめてあげられる時期なんです。でも親がいっぱいいっぱいになってしまうと、そういうことに目を向けられなくなってしまう。仕事も家事も育児も“全部完璧”ってところからちょっと手を抜いて、楽しんだり人に任せたり。そうするだけで変わるんじゃないかなと思います」■学童保育付き、オンライン…共働き夫婦に魅力的な学校も実際、私立小学校にお子さんを通わせている共働きの親は多く、私立小学校ならではのサポートもあるといいます。「先日聖心女子学院初等科にお子さんを通わせているお母さんのお話を聞く会をコノユメSCHOOLで行ったのですが、その方が『体感的には働いている母親の方が多い』とおっしゃっていたんです。聖心女子学院初等科や東京農業大学稲花小学校、さとえ学園小学校など学童保育がついている学校もありますし、お母さんが働いていても通いやすいような学校もあります」親が時間のやりくりをできたとしても、幼い頃から受験を経験することは、子ども自身の幸せにつながるのでしょうか?「受験しなければ、子どもと公園に行ってお花を見て春だねっていうこともないし、洗濯物のたたみ方を教えることもないし、忙しい中ペーパーに向き合う時間をとることも、食事の配膳を意識することも、たぶんないと思うんですよね。受験って合否が出るので、最終的に『否』となった時に親も子ども自分のせいしてしまいがちです。でも、小学校受験で将来なんて決まらないし、あくまでも人生の通過点なので、親子で一緒に取り組むこと、それ自体が良い経験、学びになると思います」コロナ禍を経て注目され始めた公立と私立の差。激化する中学校受験。まだまだ根強い学歴社会。共働き夫婦の参入。様々な理由を経て注目されるようになった小学校受験は、子どもだけでなく、親子の、家族全員の成長につながるのかもしれません。取材・文/森下なつPROFILE/大原英子株式会社コノユメ代表取締役東京大学卒業後、大手通信会社勤務。その後、自身の母親が30年続けている受験絵画教室のメソッドを活かし、2011年小学校受験専門幼児教室設立。小規模教室ながら、慶應義塾幼稚舎42名、早稲田実業学校初等部39名、慶應義塾横浜初等部46名(2022年度実績)など、難関校に多数合格者を輩出。2022年5月に株式会社コノユメを設立。苦しい子育てをクリエイティブでエキサイティングな子育てに変えるべく奮闘中。自身も二児の母。
2024年05月29日次男の湧太(仮名)は、小学校低学年の頃、特別支援学級に通っていました。大学生となった今は、支援は必要なく暮らせています。今回の連載では、そんな彼の中学・高校生活を伴走しながら考えたことを綴ります。 ■「うちの子、発達障害かも!?」と思ったら今回の連載は、2016年に掲載された『「うちの子、発達障害かも!?」と思ったら』の続編となります。実際にわが子が発達障害と診断されたライターが実体験を連載形式でお届けします。■「俺って、発達障害なの?」つい先日、「お母さん、俺って、発達障害なの?」と、息子の湧太から聞かれました。「何で?」と聞いたら、「発達障害の友だちに、『お前も、絶対に発達障害だろ!』って、言われた~!」と屈託なく話す彼を見て、「これで、良かったんだ」と思いました。私が息子を育てるにあたり、多大な影響を受けたのが、NPO法人えじそんくらぶ代表の高山恵子先生(※1)です。日本の発達障害分野を牽引されてきた高山先生は、よくこんなふうにおっしゃいます。「発達障害の子」ではなく、「湧太くん with発達障害」と表現しよう「発達障害の特性」からくる、困った状態はたしかにあります。けれども「湧太くん with発達障害」という表現には、「湧太という個性を大切にして慈しもう」そんな意思を感じます。■「普通」のやり方で子どもを育てられなかったら?高山先生はご自身がADHD(注意欠如・多動症)と診断されていて、小さい頃からたくさんの失敗を繰り返してきたそうです。「失敗のたびに、祖母が私にかけてくれた言葉がある」と、高山先生は言います。それは…。失敗は成功のもと、次にうまくいく方法を考えればいいこの言葉は、私が育児をする上での座右の銘にもなりました。「頑張れ」といった精神論ではなく、「今、ここにいる湧太」と楽しく暮らす方法を具体的に考えること。一般的なやり方でうまくいかないのなら、うまくいく工夫(手立て)を考えればいい…。ただ、それだけの話なんだと思ったら、とても気が軽くなりました。そして、困ったことが起きた時は、こんな「問い」を自分に返す習慣をつけました。湧太が暮らしやすくなるために、私ができることは何だろう?■子どもの特性を矯正せずに親ができる対策結論から言えば、私ができることは環境調整(※2)です。環境調整とは、子どもの特性を矯正するのではなく、特性があっても大丈夫なように、子どもの周辺環境を整えるイメージです。「環境調整」という概念を最初に知った時、コペルニクス的な発想の転換だと感じました。環境調整については、この記事の最後に少し詳しい説明を入れましたので、良かったらお目通しください。■「モノをなくさない」が前提になった社会に親ができること環境調整を、具体例に考えてみましょう。たとえば、湧太は、物の管理が壊滅的にできませんでした。ADHD傾向がある子に対して、「なくしものを『しない』支援」にトライしたことがある人なら、大変さはイメージしていただけると思います。今の日本社会は「なくしものはしない」ことが前提になっています。でも、湧太は爆発的になくしものする…。「なくしものはしない」という(社会の)前提に湧太を矯正するのではなく、湧太がなくしものをしても大丈夫なように、環境の方を整えます。私が実践した工夫(手立て)を3つほどご紹介しましょう。■私が実践した環境調整3例1)傘や手袋は消耗品と考え、ビニール傘や100均手袋を大量に購入しておく2)鍵は専用のホルダーで管理をし、本人には持たせない3)お弁当箱は、「タッパーとお箸箱」のセットを何組も作る■「できない」ことを、解像度高くイメージする湧太は、数限りない紛失劇を繰り返しました。上に書いたもの以外でも、学ラン(2着)、歯科矯正の器具、履いて出かけた靴、部活動の共有品(ボールが入った袋)などなど…。「そんなものがなくなるの?」と思うものも、たくさんありました。いちいち「なんでなくすの!」と怒っていたら身が持ちません。「今回はそれなんだ!」と、ちょっと面白がる気持ちで対応しているうちに、私のキャパは広くなりました。「特性がある子との生活」というのは、「なんで(誰もが普通にできることが)できないの?」といった感じで、「なんで?」の連続になります。私は、自分に「発達障害の特性」があったので、「何でできないの?」と言われる側の人間でした。言い換えれば、できないことをイメージしやすかったのです。ご自身が定型発達の親御さんの場合、「何でできないかがわからない。そこを、うまくイメージできない」という話はよく聞きます。そうなると、「頑張りや努力が足りないからだ」といった精神論に行きがちです。そうではなく、まずは「できない」ということを、保護者が解像度高くイメージする。そして工夫(手立て)を具体的に考える。工夫(手立て)のひとつ、ひとつは小さなことですが、それを積み重ねていくことが、「今、ここにいる湧太」と楽しく暮らすことと思っています。■発達障害の診断を受けた息子の今!母の支援、息子は気がついていたのでしょうか? 本人に聞いてみました!湧太:母がなくしものを叱らずに対処してくれていたのは、印象に残っています。そのお蔭で、「なくしものをしてしまったらどうしよう」といった気持ちに引きづられることなく、自由に生活することができました。今回は、家庭で今すぐできる支援についてお伝えしました。次回は、社会(学校・友だち)とのお付き合いについてお話します。【発達障害という「診断」について】私は、認知機能がかなり凸凹で、ASD(自閉スペクトラム症)の傾向があります。発達障害と「診断」を受けるには、「発達障害の特性」とされる診断項目を、基準より多く満たしている必要があります。つまり「発達障害の特性」をひとつ、ふたつ、持っているだけでは、発達障害という「診断」はつかないのです。私の場合は、「発達障害の特性」をいくつか持っていますが、仕事上や家庭で大きく困ってはいないので、「発達障害の傾向がある」という状態です。※1.【高山恵子(たかやまけいこ)さん】NPO法人えじそんくらぶ代表。ハーティック研究所 所長。臨床心理士。薬剤師。専門はAD/HD等高機能発達障害のある人のカウンセリングと教育を中心にストレスマネジメント講座などにも力を入れている。※2.【環境調整とは】発達障害への支援を考える時、「世界基準では『障害』をどう捉えられているのか」を知っておくと良いでしょう。WHO(世界保健機関)は、障害を「個人(医学)モデル」ではなく、「社会モデル」で捉えています。この場合の「障害」とは、「社会への参加を制限されること」です。たとえば、足が不自由だった場合で考えてみます。「個人(医学)モデル」は、足が不自由であることを個人的な問題として捉えています。足の機能訓練をして歩けるようにしたり、介護者を募ったりといったアプローチは、いわば従来の障害の捉え方です。一方で、「社会モデル」の場合は、必要とする人には公費で車椅子を支給し、社会全体をバリアフリー仕様にするなど、社会の環境調整をすれば、その人は社会参加を制限されませんから、「障害」とは捉えません。私がやっている「息子の周辺環境の整備」は、いわば「社会の環境調整」です。発達障害の特性があることは、国籍や性別を本人が選べないことと似ています。そうであるなら、発達障害の特性に付随する「大変さ」を本人だけが背負うのではなく、社会の環境を整えるサポートを一緒にできると良いなと思っています。本記事はあくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は専門機関にご相談ください。■楢戸ひかるの著書 『ギフテッド応援ブック −生きづらさを「らしさ」に変える本−』(小学館刊) 定価1,760円(税込)/192ページ著:楢戸ひかる監修:片桐正敏(北海道教育大学旭川校教授)取材協力:小泉雅彦/日高茂暢/ギフテッド応援隊マンガ:黒川清作 ギフテッドの生きづらさをリアルに描いたストーリーマンガ80ページと、約100ページの解説で構成。 当事者たちの「生きづらさ」を「らしさ」に変えるために必要なサポートのあり方についても提案した書籍。
2024年05月29日■これまでのあらすじ小6のツム子は、希望の中学校に受験するため塾に通っている。しかしある日、担任のオイカリ先生の憶測によって、クラスで常に1位の成績を収める良子をいじめた加害者にされてしまう。いじめなんてしていないツム子は否定するが、先生には信じてもらえなくて…。いじめのせいで塾に来なくなった良子を早く復活させ、塾長に自分をアピールしたい先生は、ツム子いじめを開始。良子が戻れるようツム子を成績上位クラスから追い出そうと、クラス替えテストの出題範囲を変更し、ツム子以外の生徒にだけ知らせるのだった。間違った出題範囲でテスト勉強をしてきたツム子は下のクラスに行くことが決まるが、クラスの三平が声を掛けて来て、オイカリ先生の策略を知らせてくれる。そしてその話を聞いていたコワモテ先生が塾長に話してくれて、オイカリ先生は自宅待機になるのだが…。■自分から辞表を書く!?■人生終わった…自分の心配ばかりするオイカリ先生に、呆れてしまう塾長。ところが先生は往生際が悪く、さらに「これにはワケが…!」と塾長に話し始めるが、塾長は「謝罪で忙しいから言い訳は後にしてくれます?」とあしらう。「終わった…、俺の人生」今度こそは堪忍するかに見えたオイカリ先生だったが、私物を片付けながら良子の机に入っていた「良子への嫌がらせメモ」を発見。そして、「俺には良子がいた」ことに気づき…!?次回に続く「あの日、私はいじめの加害者にされた」(全64話)は12時更新!
2024年05月28日【関連】藤本美貴さん激怒! ディズニーランドで何度も腹痛を訴えトイレに行く長男を不審に思い…「お前にはまだ早い!」なぜそこにピンポイントで……?(※画像は藤本美貴さんオフィシャルブログより)藤本美貴さんは自身のYouTubeで、視聴者から寄せられた「子育ての中で起こる不可解な出来事(子育てミステリー)」についてトーク。どれも共感しまくりのようでした。たとえば「知らぬ間に家に石が増えている」というミステリー。藤本さんの長男も石集めに熱中していたといい、石のみならず「枝も好き」。収集するだけではなく「枝を削って剣にする」こともあったそうで「職人?みたいな」様子だったとか。「大事な予定があるときに限って(子どもが)熱を出す」にも深く頷いた藤本さん。少し前まで元気いっぱいだったはずが、「旅行のときや発表会の数日前」というタイミングで熱を出すのはよくあるといい、特に長女が小さい頃はそのようなケースが多かったと振り返ります「防水シートなどでおねしょ対策をしていても、おむつを脱いでおねしょしている」という大惨事も、悲しいかな、よく聞く子育てミステリーですが、藤本さんもやはり経験済み。「ちょうど防水シートがないところにおねしょしている」こともあったそうで、どれだけ厳重に対策していても、濡らして欲しくない場所にピンポイントでおねしょするというのは本当に不思議ですよね。「パジャマを着せて寝かせたのに、起きたら肌着とパンツの寒そうな姿になっている」のもよくあること。子どもは体温が高いので暑くて脱いでしまうようですが、藤本さんは「風邪をひかれたらめんどくさい」と、子どもがパンツ一丁になっている姿に気づいたらその都度、何かしら着せるようにしていると話しました。息子の機嫌を取りたいわけじゃないのに「反抗期の息子にイライラしながらも、買い物の際には息子の大好きなお菓子や食材を買ってしまう」という、ある意味では子どもというよりママ側のミステリーにも、藤本さんは深く共感。反抗的な態度を取られて「『もう買わない!』って言ったっていいぐらいなのに、(スーパーでは)『これ好きだな』って選んでる」という自身の経験を明かしました。反抗期の息子の機嫌を取ろうという気持ちではなく、ただただ自然と行ってしまうのだと説明し、そんなときに藤本さんは「私、母親だわ……!」と実感するとか。ちなみに、藤本さんの子育てミステリーは「運動会なのに体操服を忘れる」「運動会で暑いのに長袖を持っていく」というもの。事前に体操服を持ったか確認したにもかかわらず、体操服の下のみを2枚持っていったりしたそうで、藤本さんは「聞いたのに」「言ったじゃん!」「信じられない」と憤慨です。ただ、渦中にいるときは大混乱を招く子育てミステリーですが、後から思い出してみるとほっこりしたり、笑えたりする思い出になっているものが多いですね。子どもの「忘れ物あるある」予防できる?子どもが学校に通っている際、忘れ物があると本当に困るもの。最終的なゴールとしては子どもが自分自身で持ち物を管理できるようになってほしいところですが、最初のうちは親がサポートするのもある程度は必要でしょう。学校の準備をするとき、必要なものがいろんなところに点在していると、室内を移動している途中で準備をするものが頭の中から抜け落ちてしまいやすくなります。これは大人でも同じですよね。できれば「1カ所で完了」できるようにセッティングしておくと、親子ともに楽になるでしょう。日々の持ち物の管理については「支度ボード」を使うのも有効。市販のものを含めてさまざまな支度ボードがありますが、簡単に1枚の紙に書き出して貼っておくだけでも、思い出しやすくなります。出し入れしやすい収納は人によって違います。親が決めた方法でうまくいかないときも子どもを一方的に責めるのではなく、どうすれば使いやすいか子どもの意見を聞きながら一緒に考えてみましょう。行事の持ち物など、日常使いではない特別なものは、前日のうちに目につきやすいところに見えるように置いておき、たとえ本人が忘れそうになっても家族がすぐ気づいて声をかけるなど、カバーする体制を整えておくといいでしょう。ただ、子どもにとって「忘れ物をする経験」も大切。先生への伝え方やリカバー方法を自分で学び、人に「助けてほしい」と頼んだり、あるいは他の子が困っているときに助けたり……臨機応変な対応を身につけるひとつのきっかけとも言えます。なんでも親が先回りしてサポートしすぎず、持ち物を管理しやすい仕組みを親子で一緒に作ったら、あとは自走するのを見守る姿勢でもいいかもしれません。参照:忙しいときに限って発生しがちな「子どもの忘れ物」をなくすために。暮らしの専門家が実践してる“4つのポイント”
2024年05月28日隣人のペットに悩んだ経験がある人が45%!トラブルを自覚する飼い主は12%「隣人のペットに悩んだことはありますか?」という質問に、何らかの悩みがあると回答した人は44.5%でした。特に多い項目は「鳴き声がうるさい」(32.1%)、「においが気になる」(16.7%)です。これらは都市部で多く、住宅が密集していることも理由の一つと想定されます。また、ペットを飼っている人に「隣人とのトラブル経験がありますか?」と聞いたところ、「はい」と回答した割合は11.6%と「隣人のペットに悩んだ人」の約4分の1でした。都内の「隣人のペットに関する悩み」について、ペットを飼っている人と飼っていない人の回答にいくつかの違いが見られました。「脱走した・しそうで不安」との回答の割合は、飼っている人で8.3%、飼っていない人で0.9%と9倍以上の差。「噛まれそう・噛みそうで不安」との回答の割合は、飼っている人で16.7%、飼っていない人で5.5%と3倍以上の差があります。ペットを飼っていない人の想定以上に、「脱走」や「ケガ」のリスクが示唆されます。加えて、「隣人のペットで困ったエピソード」(自由記述回答 223件)をChatGPT-4oを用いて分析しました。エピソードの内容は「鳴き声の問題」が50%、「フン尿の処理」が25%、「においの問題」が約15%、「脱走や放し飼い」が約10%でした。一部エピソードを抜粋しています。・「犬が昼夜問わず吠えてうるさい」(神奈川県、30代、会社員)・「エレベーターに尿」(東京都、30代、会社員)・「エレベーターなど共用部でのにおいが気になります」(東京都、20代、会社員)・「隣家の留守中、猫が餌を求めに来て困りました」(兵庫県、30代、主婦)飼いたいペット・飼っているペットは、どちらも「猫」が1位に!飼いたいペット1位は猫(29.7%)、2位は犬(29.2%)で、3位以下のウサギ(5.5%)、魚(5.4%)を大きく離しました。飼っているペットでも猫(44.2%)と犬(33.1%)が最も多く、魚(19.0%)、ハムスター・モルモット(7.0%)、鳥(6.2%)と続きます。ウサギ、ハムスター、魚、鳥といったペットでは、都市部の割合の方が高くなりました。「飼っているペット」で犬が猫に大きく離された理由としては、飼育コスト、管理の手間、住宅環境の制約が考えられます。一般社団法人ペットフード協会の調査によれば、犬1頭あたり1ヶ月で17,858円、猫1頭あたり10,993円ほど必要とされています(※1)。※1【一般社団法人ペットフード協会】「令和5年犬猫飼育実態調査」 調査概要調査期間:2024年5月3日〜5月13日調査機関:いえらぶGROUP調査対象:【エンドユーザー】「いえらぶコラム」読者や同社SNSフォロワーなど、【不動産会社】「いえらぶCLOUD」を利用している不動産会社の従業員など有効回答:【エンドユーザー】1,149件、【不動産会社】337件調査手法:インターネット調査いえらぶGROUP(マイナビ子育て編集部)<関連記事>✅『うるさい』と5歳の子どもが突然女に引っぱたかれ、私は鉛筆で刺された。「子連れ美術鑑賞」に関する調査に寄せられた戦慄の体験談✅買って後悔した車の色ランキング、1位は何色? 4位は「シルバー・グレー」、3位は「レッド」がランクイン✅親権を持たない男性の約5割が「養育費を満額支払っていない」と判明!「妥当な金額は?」の質問にリアルな回答
2024年05月28日今回のお仕事ハックは「やる気が何か分からない」とのお悩みについて、コラムニストのヨダエリさんがアドバイス。やる気が何か分からない上司からよく「お前はやる気が感じられない。やる気を見せろ!」と言われます。でも私は自分なりにやることはやって普通に働いているつもりです。一体、やる気ってなんなのでしょうか?そんなにやる気って大事ですか?(制作職/20代)「やる気がない」「やる気を出せ」「やる気を見せろ」。日常的に使われるフレーズですよね。でも、これらの表現、よく考えたらとても曖昧。「やる気」という、そもそも目に見えないものを「出せ」「見せろ」と要求され、「見えない」と文句を言われた日には……出してるわーーーーい!と、反論したくなることだってあるでしょう。なぜなら、目に見えないものについて、「ある」「ない」「出してる」「出してない」と論議しているわけなので。……何が言いたいのかというと、今回のお悩みを読んで、そもそも「やる気」という言葉のチョイスに問題がある!と気づかされたのです。職場は経済活動を行う場所。つまり売り上げに結びつく何らかの貢献をすることが求められます。営業職のように売り上げがハッキリ分かる職種でなくても、部署やチームの中で何らかの貢献をしていたら、つまり仕事ぶりが評価されていたら、「やる気が感じられない」とは言われないはず。もちろん中には「仕事はできるが態度が悪い」「仕事はできるが遅刻が多い」といった人もいたりしますが、その場合もっと具体的な言い方で注意されると思います。では、「やる気」は、何を注意したい時に使われる言葉なのでしょう?「やる気を見せろ」と叱ってくる人は、あなたに何を求めているのでしょう?「自発性」だと思います。「自分なりにやることはやって普通に働いているつもり」とあなたは言っており、おそらく上司もそこは分かっているはず。でも、上司は満足していません。なぜならあなたの仕事に自発性を感じられないから。ものすごくシンプルに例えると。「この窓を拭いておいて」と指示された時、隣の窓も汚れていたらそこも拭いてきれいにする人は、“やる気のある人=自発性のある人”。そこまでは指示されてないし、と放置する人は、“やる気が感じられない人=自発性のない人”。つまり、「やる気がない」とは、最低限のことしかしない、言われたことしかやらない、「こうすればもっと良くなると思ったのでこうしてみた」などの+αを加えない……ということ。どうでしょう、思い当たる部分ありませんか?「思い当たるけど、それをダメだと言われるのはちょっと……」と感じるのであれば、今の職場や職種はあなたに向いていないのかも。人それぞれ望む働き方は異なるものですし、職場によっても人材に求める意識や姿勢は異なります。指示されたことを正確にやれば基本的にはOK、という職場や職種もあるので、異動や転職を考えるのも一案です。一方、「やる気ってそういう意味か……今後は自発性を持つよう意識してみよう」と思えるのであれば、今の環境で心機一転、頑張ってみましょう!自分なりに真面目にやっている時に言われる「やる気」とは「自発性」のこと。注意された!なんで?と腑に落ちない時は思い出してみてください。Point.・「やる気」は目に見えず定義も曖昧なので、自分と他者との間で齟齬が生じやすい・真面目に仕事をしている時に言われる「やる気を見せろ」=「自発性を見せろ」・言われたことしかしない、+αを加えない、などが自分に思い当たらないか考えてみよう・求められる働き方と自分の望む働き方が一致していないなら、異動や転職を考えるのも一案(文:ヨダエリ、イラスト:黒猫まな子)
2024年05月28日■これまでのあらすじツム子は、中学受験のため塾に通う小学6年生。塾で上位クラスに上がったばかりのツム子は、必死でついていこうとする。しかし担任のオイカリ先生から、同じクラスで成績トップの良子をいじめたと決めつけられ、そこからツム子を取り巻く環境が一変してしまう。ツム子が罪を認めないこと、そして良子が塾に来なくなったことに腹を立てた先生はツム子いじめを始め、さらに下のクラスに落とすため計画を立てる。ツム子には内緒で、クラス分けテストの範囲を変更したのだ。テストで良い点数を取れば先生の態度も変わると信じていたツム子だが、テストの結果で下のクラスに落ちることに。しかし、同じクラスの三平から真相を知らされ驚愕。しかも三平から親を悲しませることになるから「黙っていてほしい」と言われてしまう。先生の悪事をバラしたいツム子は、どうしたらいいのか頭を抱えるが…。■話を聞いていた人物が!■オイカリ先生の行いがバレて…オイカリ先生にされてきたことを大人たちに伝えたいツム子と、ツム子に謝罪するも先生に自分が言ったとバレるのが怖い三平。ふたりはどうしたらいいのか途方に暮れていました。そんなとき、ふたりの前に現れたのがコワモテ先生。話を詳しく聞くと、すぐに行動してくれたのでした。そして、塾長に自宅待機を命じられるオイカリ先生…。この期に及んで「私はクビでしょうか…?」と質問しますが、塾長には呆れられてしまい…。次回に続く「あの日、私はいじめの加害者にされた」(全64話)は12時更新!
2024年05月27日「里帰りするんでしょ」と、誰もがそう声をかけてきて……。母親のことが苦手な私は里帰り出産をしない少数派で、里帰りしないその選択は親不孝なのだろうか……。そう悩んでいました。実際に里帰りしないで2人の子どもを出産。デメリットばかりではない、夫婦で向き合った出産と育児の経験をお伝えします。 母親が苦手な私は「里帰りしない出産」へ私は遠方へ嫁いだため、母親と会うことも少なくなっていました。待望の妊娠が判明してすぐ私が考えていたのは、里帰り出産をしなくてもいい方法でした。母親のことが苦手な私。里帰り出産をして、母親と顔を合わせれば喧嘩してしまう……。 出産後、実家で子育てすることを想像しただけでストレスを感じました。周囲の反対を押し切り、夫を説得し、誰も頼ることのできない自宅アパートに残ることを私は決意しました。 出産! 産後1カ月を乗り切った方法出産当日。初めての陣痛も夫婦で乗り越え、無事に元気な男の子を出産しました。私の入院中、夫は自分のことだけでも大変だったのに、わが子を迎え入れるために部屋を掃除し、さらに退院の準備でバタバタしたようです。 退院後、必要な物はネットで購入。注文した翌日に商品は届きます。退院1週間後の健診は、タクシーを利用しました。産後1カ月の間、洗濯は後回し、掃除もしない……。食事は健康的なメニューの宅配弁当に頼り乗り切ったのです。 里帰りしない出産の最大の利点は?無理しないことを大前提に、私はファミリーサポートや産後ヘルパーなどさまざまなサービスを利用することに。おかげで産後3週間は、ほぼわが子のお世話だけをして体を休められました。何より私の心が穏やかでした。 ただただ眠るわが子を夫婦で愛おしく見つめ、困ったことは夫婦で試行錯誤する。産後1カ月間、わが子と私のために頑張ってくれた夫。いつもそばにいてくれた夫のことを本当に信頼し、良いパートナーだと実感できました。里帰りしない出産で私の心身は健康に、そして家族の絆は深くなったと感じています。 産後はささいなことで不安になったり、苛立ったりしていた私ですが、実家に帰れば余計なストレスを感じていたはずです。しかしアパートに残ったことで、夫や友人に相談しながら育児に奮闘できました。2人目も里帰りはしませんでしたが、さらに夫がたくましく思えました。もし3人目を妊娠しても、迷うことなく私は里帰りしない出産を選択します。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラストレーター/ライコミ著者:山本加奈子2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年05月27日同ランキングは、国や地域ごとの文化や習慣によっても大きく変化する”パーソナルスペース※に関する考え方”に焦点を当てたもの。全47都道府県の20〜59歳の計4,700名を対象としたアンケート結果を集計しています。また、全国の、4つの異なる世代(Z世代、ミレニアル世代、Y世代、X世代)の男女100名ずつ計400名に実施したアンケートでは、私生活、仕事、年代など様々なセクションでの「気まずいと感じるシチュエーション」や「気まずい時に話す話題」なども明らかにしています。※パーソナルスペースとは、個人の体の周りにあるその人だけの空間のこと。他人に入ってこられると不快に思う空間であるため、パーソナルスペースを侵害されると、不安や緊張感が高まったり、相手に対して警戒心を抱いたりします。パーソナルスペースに敏感な都道府県は「山口県」と「岐阜県」が同率1位都道府県別にパーソナルスペースに関する考え方を調査したところ、パーソナルスペースに敏感な都道府県のランキングは以下のようになりました。ランキングは、山口県と岐阜県が同率1位となり、続いて3位が愛知県、4位が群馬県という結果になりました。愛知県と千葉県以外は、都道府県別人口密度ランキング21〜45位であることから、パーソナルスペースに敏感なエリアの多くは人口密度が低いと言えます。参照:【都道府県】人口密度ランキング 2024年1月人口密度が低いところは、生活スペースが広いのが特徴です。地方都市で一般的にマイカー通勤をする人の割合が多く、都心部の満員電車のような環境に遭遇することは日常的に少ないと言えます。大都市や人口密集地域と比べて、地方都市では他者との距離を重視する文化や社会的な価値観が根付きやすく、パーソナルスペースに対する感受性が高い傾向があると考えられます。パーソナルスペースに敏感ではない都道府県トップは「京都府」に反対に、パーソナルスペースに敏感でない都道府県ランキングは以下のとおりです。パーソナルスペースに敏感でない都道府県の1位は京都府、2位は山形県、3位は兵庫県と続きます。京都府・兵庫県・埼玉県・福岡県・茨城県の5県は、いずれも都道府県別の人口密度ランキングで12位以内に入っています。しかし、他の5県は29位以降に入っており、北海道に至っては最下位の47位です。参照:【都道府県】人口密度ランキング 2024年1月このことから、パーソナルスぺースが狭いことは人口密度とさほど関係がないことがわかります。人口密度だけでは測れない、都道府県ごとの環境や習慣なども関係があるのでしょう。たとえば、第1位の京都府はオーバーツーリズムが懸念されるほど近年、外国人観光客が増え続けています。インバウンド密度が高いことや、外国人観光客が多く訪れることで人々が他者との交流を積極的に求める文化が根付いていることが、パーソナルスペースに影響を与えているのかもしれませんね。飲食店、スーパー、駅などで起きる「あるある」が「気まずいシチュエーション」上位にパーソナルスペースに関する調査の中で、全都道府県共通の「気まずいと感じるシチュエーション」についても明らかになりました。ランキングTop5は以下の通りです。調査の結果、飲食店、スーパー、駅など人が密集する場所で「気まずい瞬間あるある」が起きることが浮き彫りになりました。人々が最も気まずいと感じる瞬間は「お店で食べるときに隣の人と肩がぶつかりそうになる程スペースが狭い時」でした。食事はリラックスするための時間です。親しい人となら問題ないかもしれませんが、知らない人に対してはパーソナルスペースが広くなるのかもしれません。2位の「レジでの会計」は、個人の支出情報を他人に知られたくない場面であり、広めのパーソナルスペースが必要です。距離が近すぎると、プライバシーの侵害を感じやすいことから、多くの人が気まずさを感じるのだと考えられます。3位の「駅の改札でのトラブル」は、相手に迷惑をかけてしまったという申し訳なさが気まずさにつながっているのでしょう。4位の「海外の人からのハグ」と5位の「エスカレーター」は、選択の意外性が気まずさになるのかもしれません。「ハグをする・しない」「エスカレーターの段を詰める・詰めない」は、その人が選択することができるからです。調査概要マンツーマンのオンライン英語レッスン Preply調べ年齢:20〜59歳エリア:47都道府県人数:・4,700名・4つの異なる世代(Z世代、ミレニアル世代、Y世代、X世代)の男女100名ずつ※ランキングによって調査対象が異なりますPreply(プレプリー)(マイナビ子育て編集部)<関連記事>✅『うるさい』と5歳の子どもが突然女に引っぱたかれ、私は鉛筆で刺された。「子連れ美術鑑賞」に関する調査に寄せられた戦慄の体験談✅東大生の7割が「占いを信じていない」、それなら「おみくじは引かない?」に対しての現役東大生102人中85%の回答✅生活のゆとり「かなりある」が70歳以上が23%で最多、40代が4.5%で最小―「心の豊かさより物の豊かさ」という声も増える
2024年05月27日息子が1歳のころのお話です。私にとって、1人目だった息子の子育ては、不安でいっぱいでした。「息子にはどう育ってほしい?」という私に夫が返してくれた一言が、今でも忘れられません。子育ては悩みごとの連続私たち夫婦は息子の教育に興味があったので、妊娠中のころから2人で何冊もの育児書を読んでいました。一生懸命育てよう!と夫婦で意気込んでいましたが、いざ生まれてみると、思うようにいかないことばかり。 当時は、育児書の情報がすべてのような気がしていました。夫も一緒に考えてくれるのですが、仕事があるので、どうしても息子と過ごす時間が長いのは私。 息子は単語を話せるようになるのが遅く、どうしたら話すようになるかと試行錯誤していたときは、「ゆっくり話しかけてみたらどう?」「本を読む時間をもっと増やしてみたら?」と夫なりに考えてくれたアドバイスに、「もうやってるわ!」とイライラしたことも。 個性なのか、発達の遅れなのか、その違いもわからなくなってきて、自分の育て方に原因があるのかな、と落ち込んでいました。 思いがけない夫の返答「息子には、どう育ってほしい?」 何かのテレビ番組がきっかけだったと思います。夫と一緒に見ていたので、その流れで聞いてみました。「やさしい人」とか「自分で考えられる人」とか、そういった返答がくると思っていた私に夫は、「〇〇(私)のように育ってほしいな」と。 思いがけない返答に、「え! 私のようにって、例えば?」と聞くと、夫は「特別ここがというわけではなくて……。今まで隣で見ていて、人柄とか、周りにいる人たちとか、すごくいいなって思っているから、だから、〇〇(私)のように育ってほしいと思う」と言ってくれたのです。 私はその瞬間、とても救われました。うまく育てられないのは、自分のせいなのではないかと思っていたけれど、それでもそんな自分のように育ってほしいと言ってくれる人がいるのです。自分が肯定された気がして、とてもラクになりました。それからは、育児書も読むけれど、自分の考えや感覚を信じて子育てをするようにしています。 息子が4歳になった今、まだまだ子育ての悩みはつきませんが、そのたびに「〇〇(私)のように育ってほしいな」と夫に言われたことを思い出します。これからも私を救ってくれるであろう、忘れられない出来事です。 イラスト/うちここ著者:まつもと まお
2024年05月27日大変だった放課後等デイサービス探し。わが家の場合は……この春小学校1年生になった息子は、全領域DQ(発達指数)が境界域で、医療機関での診断はまだ受けていませんが、日頃の行動を見ているとASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)の特性がそれぞれ当てはまるように感じています。私が放課後等デイサービス、通称「放デイ」を初めて意識したのは、息子が年長の夏、就学相談を経て特別支援学級への進学を決めた時でした。私の住む地域には36の放課後等デイサービスがあり、特色もそれぞれ。放課後等デイサービス探しは「やることが多い」「関係者が多い」「出向く場所が多い」「よく分からない用語がいっぱい」と大変でした。わが家の放課後等デイサービス探しについて、そして今現在通っている2つの放課後等デイサービスの「決め手」についてお話します。地域には36の放課後等デイサービスが!個別問い合わせ、説明会参加で情報収集実は年長の夏まで療育を受けたことがなかった息子。息子の発達検査を担当されていた発達支援センターの方から「今の息子さんは、園での集団生活から得ているものが大きいので、マンツーマンや小集団の療育よりもそちらを優先したほうがいいと思う」と言われていたためでした。それもあって私は「児発(児童発達支援)」という言葉も、「受給者証」の取得の仕方も知らない状態でした。Upload By ユーザー体験談私が住んでいる自治体には36の放課後等デイサービスがありました。ネットで検索しホームページを見ましたが、どの施設も良いことしか書いていないのでなかなか決めきれません。ひとまず家から通いやすい10件に絞り、個別問い合わせを始めました。電話の時点で「もういっぱいなので、見学に来ていただいても受け入れられません」と言われたこともありました。また、電話で見学を申し込み行ってみると、重度の障害のある方の利用が80%以上ということが分かり、実施されているプログラムなども、発達グレーゾーンの息子向けではないことを知ることもありました。私は、放課後等デイサービスによって利用者層が違うということを全く知りませんでした。先方も忙しい中時間をつくって対応してくださったのに、申し訳ないことをしたと思っています。見学申し込みをする際は、「うちの子にはこんな特性があって、そんな子が利用できる放課後等デイサービスを探しているんですけど……」といった感じで、子どもの障害の程度をさりげなく伝え、「うちは特別支援学校の生徒が中心なんです」とか、「うちにはお子さんと似たタイプの子がたくさん来てますよ」などといった回答を先方から引き出せれば、お互いのミスマッチが防げると思いました。そして秋、市役所で行われた「放課後等デイサービス説明会」に行きました。前半は申し込み方法の説明、後半は、大会議室に移動して、市内のいろんな放課後等デイサービスのブースをまわりながら、気になった所に見学の申し込みをする……といった流れでした。スタッフの方に話を伺いながら、「スタッフの方の熱量や知識は本当にバラバラだな」とも知りました。たくさんのスタッフの方と話すのは疲れますが、直接話すのはとても大事なポイントだったと思います。私はこの時のスタッフの方の印象で「見学を申し込む・申し込まない」を決めました。わが家が通う2ヶ所の放課後等デイサービス。その決め手は?今現在、息子は2つの放課後等デイサービスに通っているのですが、それぞれの施設に異なる「決め手」があります。1ヶ所目の放課後等デイサービスの決め手となったのは、「体験利用後の息子の反応」でした。その施設は、自宅からギリギリ徒歩圏内と近く、責任者の方の説明もしっかりしていたので、「息子との相性さえ良ければ、ここに決めよう」と思いながら体験に行きました。体験は1時間ほどで、息子と先生方とほかの利用者の子どもたちだけで過ごすスタイルでした(後日、責任者の方から、そのときの息子の様子とそれを踏まえどのようなプログラムを提案したいかについて話がありました)。体験が終わる時刻に迎えに行くと、息子が目をキラキラさせながら出てきて、「楽しかった!次はいつ行くの?」。息子に合っていたんだなと思いました。また、体験利用の日は、すでにその施設を利用している男の子が出迎えてくれて、その子ととても仲良く過ごせたとも聞きました。息子は不器用さなどもあったせいか、当時こども園では若干自信喪失気味で、家庭でも消極的な発言をよくしていました。そんな頃に、息子のイキイキした姿を見ることができたのが嬉しくて、即決しました。Upload By ユーザー体験談そしてもう1ヶ所の放課後等デイサービスの決め手となったのは「私との相性」でした。こちらは自宅からやや遠く、子どもをマンツーマンで見てもらえる点は魅力だったものの、1日の利用時間は60分だけ、施設での送迎対応はなし……と保護者の負担が大きそうな印象があり、契約するかどうかをギリギリまで悩んでいました。ただ、責任者の方の説明がとても分かりやすく共感できる内容だったのです。運営会社の前身が学習塾で、集団授業が苦手な子どもたちがいることへの問題意識から、発達支援の事業展開に至ったこと、そのため、放課後等デイサービスでは母体の塾のノウハウを生かした学習指導なども取り入れられるとのことでした。また、この放課後等デイサービス責任者の方の優しさと厳しさの加減が私にとって非常に好ましく、私よりおそらく20歳くらい年下の女性にもかかわらず、「なんだか合う!この人いいな」と感じました。これが決め手となってこちらにも通わせていただくことになりました。Upload By ユーザー体験談実際通ってみたら……?この2ヶ所に決めた結果、現在息子も私も楽しく通えています!それぞれのスタッフのみなさんは聞き上手で、息子の話にも保護者の話にもしっかり耳を傾けてくださいます。また、スタッフ間の連携もきちんと取れている印象で、「この人とあの人とでは、言ってることが違う」みたいなことがないのも信頼できます。うちの息子も含め、放課後等デイサービスに通う子どもたちの中には感情のコントロールが難しいお子さんも少なからずいると思うので、その分、スタッフの方々が精神的に安定した方だと、安心感があります。発達障害がある子どもの育児では、園や学校、相談事業所、児童発達支援・放課後等デイサービスとの連携が鍵になってくることがしばしばあるので、やり取りが密になってもストレスを感じなくて済む人が放課後等デイサービスの責任者だとやりやすいと実感しているところです。息子は今のところ、学校生活(特別支援学級、交流級のいずれも)、学童保育とも特に違和感なく楽しみながら過ごせているようです。とはいえ、これまでとは生活リズムが変わり、教室では毎日新しい経験があるので、帰ってきて「疲れた~」と口にすることもあります(保護者の私も同じかもしれません)。そんな今の息子にとってこの2ヶ所の放課後等デイサービスは、リラックスして楽しめる居場所になっているように思います。Upload By ユーザー体験談イラスト/ネコ山エピソード参考/苗(監修:室伏先生)放課後等デイサービスの選び方に関する実体験の共有をありがとうございます。放課後等デイサービスをどのように選んだらよいですか、というご質問はとてもよくいただきますので、このような経験談は、放課後等デイサービスの利用を検討している多くの親御さんにとって非常に参考になると思います。著者さんのように、実際に見学をされたり、スタッフの方々とお話をして、施設ごとの違いを感じ取ることはとても重要ですよね。ほかの親御さんのご意見も参考になる部分もあると思いますが、あるお子さんにとっては居心地がよく得られるものも多い放課後等デイサービスであったとしても、賑やかな場所を好まないお子さんにとっては騒がしすぎたり、お子さん自身が興味を持てる療育内容でなければ期待される効果が得られなかったり、支援員やほかの利用者さんと相性が合わなかったり、などの可能性があります。放課後等デイサービスを選ぶ際には、現実的に通える範囲かどうか(送迎の有無も含めて)、お子さんの障害の程度や特性に療育内容が合っているかどうか、お子さんの興味や性格に合っているかどうか、お子さん・ご家族がストレスなく気持ちよく通えるかどうかなどを考える必要があります。これらの点を考慮すると、選ぶのはとても大変です。それでも、相性の良い放課後等デイサービスに出合い、お子さんが充実した小学校生活を送れることを願っています。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2024年05月27日第1子出産し子育て支援センターに通うようになり、そのときママ友さんと知り合ったときの話です。ママ友さんの子も年齢は1つ上で同じ女の子なので話も合いLINE交換しました。公園で遊んだり引き続き休みは子育て支援センターで子ども同士遊ばせて私たちは仕事に関して話をしたり夫の愚痴を言ったりしました。 どうしたの…?ある日、ランチに行きたいという話が出たので近くで、人気の牛カツやハンバーグがおいしいカフェに行くことを提案し、ママ友も了解してくれました。当時ウキウキで行ったらママ友は表情が暗く疲れきってました。 食べたり飲んだりして話を聞こうと思い席につくと、「はぁー!」と深いため息で更に「食欲ないんでショートケーキだけでいいです」と言いスマホをいじりだしたのです。話を聞く雰囲気じゃなかったので私だけ楽しみにしていた牛カツランチをさっさと食べて、私から「もう帰りましょうか?」と言い、「そうですね」とママ友も言ったので1時間いましたが特に会話せず帰りました。 後日、普段通りに保育園で会いました。そのときはニコニコしていてランチの話はせず、「保育園の連絡帳の中身が薄いんですよねー」と話していました。気分にムラがある人なのかなと思い、ほどほどの付き合いにしようと思いました。 作画/マキノ 著者:斉藤相子天真爛漫な女の子とわんぱくな男の子を育てながら福祉職に従事するワーママ。晩酌が大好きで週1は夫と飲んでいる。
2024年05月26日■これまでのあらすじ中学受験に備え進学塾に通うツム子は、同じクラスでいつもテストで1位の良子をいじめた加害者にされてしまう。クラス担任のオイカリ先生が、良子宛てに書かれた嫌がらせの手紙と同じメモ用紙をツム子が持っていたことから、ほかに調査もせず決めつけたのだった。別室で「認めろ」と詰め寄られるが、やっていないツム子は否定。ツム子に罪を認めさせ、いじめが原因で塾に来なくなった良子を来させたい先生は、ツム子を成績上位クラスから追い出す作戦に出る。クラス分けテストの出題範囲をツム子に内緒で変更し、ほかの生徒にも黙っておくよう指導するのだった。そしてテスト当日、ツム子の上位クラス脱落が決定。帰宅しようとするツム子に、同じクラスの三平が先生の悪行を暴露してくる。しかし、三平は「内緒にしてほしい」と言い出し…。■なぜ教えてくれたの?■どうしたらいいの…?罪悪感からツム子に本当のことを話してくれた三平。しかし、ツム子に話したことをオイカリ先生が知ったら…、きっと自分も下のクラスに落とされるはず。そうなったら、高い授業料を払って塾に行かせ、応援してくれている親を泣かせることになる。だから「黙っていてほしい」と三平は言うのでした。三平の気持ちはわかるし、ツム子だってお母さんを泣かせたくない。オイカリ先生のしたことは絶対許せないから、今すぐにバラしたい。でも、そしたら三平が…。どうしたらいいの? 答えの出ない難題にツム子は…?次回に続く「あの日、私はいじめの加害者にされた」(全64話)は12時更新!
2024年05月26日皆さんは、職場環境に悩んだ経験はありますか? 今回は「休みに反対する店長」にまつわる物語とその感想を紹介します。学級閉鎖になり…子育てをしながら、働いている主人公。あるとき主人公は店長に「子どものクラスが学級閉鎖になりました」と伝え…。子どもの世話のため、5日間休みをもらえないかと相談しました。しかし店長は休むことに反対で、子どもを1人で留守番させろと言います。小学1年生の子どもを1人で留守番させるのは心配で、主人公は「できません」と答えました。すると店長は「両親や夫に頼みなさい」と言いますが…。主人公の両親は遠方に住んでいて、夫も海外出張中です。悩んでいると、店長が「ならシフトを誰かに代わってもらいなさい」と言ってくれたのですが…。有給は禁止出典:Youtube「スカッとドラマ」「有給は使っちゃダメ」と言われ、主人公は困惑しつつも「はい」と返事。さらに「それに5日間も休むんだから、来週は休みなしよ」と店長は言います。その言葉に「え?」と戸惑う主人公なのでした。読者の感想子どもが理由で休むのは仕方ないですが「有給はダメ」と言う店長の言動には納得いきません。子育て中の親が働きやすい環境になってほしいなと感じました。(20代/女性)子どもの世話を両親や夫に頼めない主人公は、とても不安で大変だったと思います。人手が足りないのかもしれませんが、子育てをしている主人公への配慮がもっとあってもいいですよね。(40代/女性)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。※実際に募集した感想をもとに記事化しています。※こちらのお話は体験談をもとに作成しています。(lamire編集部)
2024年05月26日