最終戦争後の荒廃した地球。正義感あふれる野生児・コナンが、世界征服を目論む組織に狙われる少女・ラナを助け冒険の旅に出る。宮崎駿さんが初監督を務めたことで知られるアニメ『未来少年コナン』。46年前に放送された名作を、世界的に活躍する演出家インバル・ピントがダビッド・マンブッフと共に舞台化を手がける。インバルというと、日本ではこれまでにミュージカル『100万回生きたねこ』や『ねじまき鳥クロニクル』などを、美しくファンタジックな舞台美術に、コンテンポラリーダンスの表現を取り入れた創造性の高い演出で、観客を釘付けにしてきた人。宮崎駿さんの46年前の初監督作。「想像の上のものが見られるはずです」「初めてインバルさんの舞台を観たとき、ひと言目が『なんだこれ、すっげぇ』でした。いろんな技術が出てきている今の時代に、新しい技術を取り入れながらも、舞台機構や装置、小道具、そして何より人の体というオーソドックスな手法を使って、こんなこともできるんだっていう想像外のものを目の前で見せてくれる。なるほどこれが鬼才と言われる理由かって思いました」と話すのは、本作でコナンを演じる加藤清史郎さん。インバル作品というと、フィジカルと舞台美術や照明などでシーンを舞台上に描き出し、それをつなぎ合わせることで物語を紡いでゆき、セリフもあくまでその要素のひとつという印象。これまでとはまるで違う表現を求められる現場にまだ戸惑っている様子。「作品自体は絶対に面白くなるんですが、そこに自分の名前が並んでいるのが、驚きとプレッシャーです(苦笑)。これまでも動く役はいろいろ演じてきましたが、俊敏さの種類が違って、しなやかさや伸びやかさが求められるというか…。事前にワークショップもあったんですが、何かの技を習得するというより、ひたすら自分の体を知って、その感覚を研ぎ澄ましていくことを求めていた感じです。すごいのは、同じ動きであっても質感を変えるだけで見え方が全然違うということ。例えば、バク転の動きをするとして、僕がやるとただのバク転になってしまうけれど、やる人がやれば、前から何かが来るのを避けてのけぞって後ろに下がるという動きに見えてくる。ただ自分ができてないので、しょげたりしょげかけたりしています」原作アニメは、SF冒険譚でありながら戦争の虚しさや人間の本質、人間愛なども描かれている。「一見ポップに見えるけれど、描いているものはすごく深くて重みがあります。’70年代に作られた作品だけれど、今を生きる僕たちが観てもしっかり届く。伝えたいメッセージを強い言葉で主張するんじゃなく、自然な形で人の心に訴えかけるのがすごいですよね。刺さるというより、染み込んでいくような…。この間、カンパニー全員で共有する時間があったんですが、インバルが、今の時代にこの作品をやることにものすごく意味があるし、僕らはそれを届けないといけないんだと話していて、本当にそうだなと思いました。今回の舞台も、アニメと同じように世界が壊れていくプロローグから始まります。そこをいろんな手法を使って見せていくんですが、最初は人の体だったものが徐々に別のものに見えてきたり、急に人じゃないものになったり。舞台なのにスクリーンを見ているような瞬間もあるし、縦だった世界が横になったり重力を感じさせない場面もあったり。想像を超えた世界が広がっているので、あらゆる世代の方に観てほしいですね」舞台『未来少年コナン』宮崎駿監督作、不朽の名作冒険アニメーション『未来少年コナン』(1978年)を舞台化。朽ち果てた地球の片隅、孤島「のこされ島」で野生児のように生きる主人公の少年・コナン(加藤清史郎)。ある日、謎めいた少女・ラナ(影山優佳)と出会うことで、島しか知らなかったコナンの世界は開き、予想もしない大冒険が始まる――。5月28日(火)~6月16日(日)東京芸術劇場プレイハウス原作/宮崎駿監督アニメ『未来少年コナン』演出・振付・美術/インバル・ピント演出/ダビッド・マンブッフ出演/加藤清史郎、影山優佳、成河、門脇麦、宮尾俊太郎、今井朋彦、椎名桔平ほかS席平日¥11,000、土・日曜¥11,800サイドシート平日・土・日曜ともに¥9,000ホリプロチケットセンター TEL:03・3490・4949大阪公演あり。かとう・せいしろう2001年8月4日生まれ、神奈川県出身。子役を経て、ドラマや舞台で活躍。近作に、ドラマ『最高の教師』、ミュージカル・ピカレスク『LUPIN ~カリオストロ伯爵夫人の秘密~』などがある。シャツ¥4,950パンツ¥6,930(共にCASPER JOHN)中に着たメッシュプルオーバー¥4,950(AIVER) 以上シアン PR TEL:03・6662・5525※『anan』2024年5月29日号より。写真・森川英里スタイリスト・金 順華(sable et plage)ヘア&メイク・入江美雪希インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2024年05月29日東京・三鷹の森ジブリ美術館にて24日、あす25日からスタートする企画展示「君たちはどう生きる展」第二部・レイアウト編の内覧会が開催され、スタジオジブリの宮崎吾朗監督が出席。宮崎駿監督が次回作になるかもしれない創作活動を行っていることを明かした。同企画展には、宮崎駿監督自ら描き下ろしたパノラマボックス「ワラワラ」が展示されるが、このパノラマボックスは、7年かけて制作した映画『君たちはどう生きるか』がひと段落した後、「本人の暇つぶし」(吾朗監督)として過去作のパノラマボックスを制作し始めたという。吾朗監督は「過去作ばかりではつまらないから、次回作でもつくってよ、と言ったら、今それをつくっているんですけど」と明かし、「それが本当に次回作になるかはわからないけど、昔懐かしい冒険活劇風で、期待している」と漏らしていた。同企画展は、映画『君たちはどう生きるか』のために描かれた手描きの絵を3回に分けて展示する企画展示の第二部、レイアウト編(11月10日まで)。宮崎駿監督による絵コンテをもとに、カットを担当する原画マンが描いたレイアウト206点が展示される。レイアウトには、宮崎駿監督や作画監督、美術監督など、多くの人の手を渡りながら、描いては消され、描き直され、修正が入れられ、指示が書き足され、それが、その後のアニメーション制作作業の設計図となっていく。『君たちはどう生きるか』の総カット数は約1250カットあり、複数のレイアウトが描かれたカットもあるため、展示されているのは、吾朗監督が「独断と偏見」で選んだ6分の1。吾朗監督は「100%手描きでレイアウトを描いているのは稀。一枚一枚のレイアウトに込められた描くことの力、描かれた絵の力を感じてもらえたら」と話していた。11月23日から第三部・背景美術編を予定している。三鷹の森ジブリ美術館の入館は日時指定の予約制。
2024年05月24日宮崎駿が原案・脚本・画面設定を、高畑勲が監督を務めた名作アニメ『パンダコパンダ』『パンダコパンダ雨ふりサーカス』の中国語吹替版(日本語字幕付き)の限定上映が決定。年7月19日(金)から8月1日(木)まで、池袋HUMAXシネマズで2本立て上映される。アニメーション映画『パンダコパンダ』は1972年に公開され、日本中にパンダブームを巻き起こした作品。宮崎駿と高畑勲がコンビを組み製作・公開された本作は、後の高畑・宮崎作品の源流とも言われ、いまもなお愛され続ける名作ファンタジーだ。今回の上映は、本作をより多くの方に楽しんでもらうための初の中国語吹替版(日本語字幕付き)となる。また、上映期間中には限定の入場者特典配布や劇場物販も予定されている。マルチクリアケース 990円(税込)入場者特典:限定デザインポストカード(シネマカフェ編集部)
2024年05月24日株式会社トムス・エンタテインメント(本社:東京都中野区 代表取締役社長:竹崎忠 以下 トムス)は、原案・脚本・画面設定:宮崎駿、監督:高畑勲による名作アニメ『パンダコパンダ』『パンダコパンダ 雨ふりサーカス』について、中国語吹替版(日本語字幕付き)にて2024年7月19日(金)~8月1日(木)、池袋HUMAXシネマズで限定上映いたします。「パンダコパンダ」中国語吹替版上映 メインビジュアル【概要】名作アニメーション映画『パンダコパンダ』は、日本中にパンダブームを巻き起こした1972年に、原案・脚本・画面設定:宮崎駿、演出:高畑勲がコンビを組み制作、公開された作品です。本作は、後の高畑・宮崎作品の源流とも言われ、今もなお愛され続ける名作ファンタジーとなっております。この度、本作をより多くの方にお楽しみいただくべく、初の中国語吹替版(日本語字幕付き)にて、池袋HUMAXシネマズでの公開が決定いたしました。また、本上映限定の入場者特典の配布や、上映期間中の劇場物販の実施も予定しております。この機会に是非、大きなスクリーンで生き生きと動くキャラクター達を、お楽しみください。【上映概要】タイトル : 『パンダコパンダ』『パンダコパンダ 雨ふりサーカス』※2本立て中国語タイトル : 『熊猫家族』『熊猫家族 雨中马戏团』上映時間 : 74分公開期間 : 2024年7月19日(金)~2024年8月1日(木)公開劇場 : 池袋HUMAXシネマズチケット : 劇場のチケットシステムにて順次販売予定チケット料金 : 一律1300円配給 : 株式会社トムス・エンタテインメント中国語吹替版予告編: ※チケット販売の詳細につきましては、劇場サイトをご参照ください。池袋HUMAXシネマズ: 【入場者特典概要】先着順で限定デザインポストカード(全1種)を配布いたします。入場者特典:限定デザインポストカード(表)入場者特典:限定デザインポストカード(裏)※ポストカードは無くなり次第終了となります。【物販情報】■マルチクリアケースパンちゃん、パパンダの顔を大きくレイアウトしたマルチクリアケース。カラビナ付きなので小物を入れて持ち歩きにとっても便利です。価格 :990円(税込)サイズ:W120×H70×W12mm素材 :本体 PVC、金具 鉄マルチクリアケース■缶フレークシール色とりどりで表情豊かなフレークシールの5デザイン×4枚入り。マットな質感の缶には楽しげな3人をデザイン。小物入れとして使うのもおすすめです!価格 :990円(税込)サイズ:缶 直径64×H45mm、シール W35×H35mm以内素材 :缶 鉄、シール 紙缶フレークシール※写真は一例です。※内容は予告なく変更になる場合がございます。【作品概要】■『パンダコパンダ』ストーリー小学生ながらしっかり者のミミ子は、竹やぶ近くの家におばあちゃんとふたりで暮らしていた。ある日おばあちゃんが田舎の法事に行くため、ミミ子はしばらくの間ひとり暮らしすることに。大張り切りのミミ子が家に帰るとパンダのパンちゃんとパパンダ親子が現れて?竹やぶがお気に入りのパパンダはミミ子のパパ代わりとして居候を決め、ミミ子はパンちゃんのママになって楽しい新生活がスタート。だけど動物園の園長さんがパパンダたちを迎えにきて…。■『パンダコパンダ 雨ふりサーカス』ストーリー竹やぶ近くの家で毎日楽しく暮らすミミ子とパンちゃんとパパンダたち。そんなある日、家に怪しいふたり組が忍び込む。泥棒だと大喜びするミミ子たちに驚き、ふたり組は一目散に逃げ出してしまうが、パンちゃんがもうひとりの可愛い侵入者・仔トラのトラちゃんを見つけふたたび家中大騒ぎに!じつは迷子だったトラちゃんをサーカス団に送り届けたミミ子たちはサーカスへ招待される。でもその晩に大雨が降り、街は海のようになってしまい……。■スタッフ原案・脚本・画面設定:宮崎駿演出 :高畑勲作画監督 :大塚康生、小田部羊一美術監督 :『パンダコパンダ』福田尚郎『パンダコパンダ 雨ふりサーカス』小林七郎撮影監督 :清水達正音楽 :佐藤允彦主題歌 :水森亜土「ミミちゃんとパンダコパンダ」製作・著作・配給 :株式会社トムス・エンタテインメント【関連サイト】公式ホームページ: 公式Xアカウント : @pandakopanda50トムスショップ : パンダコパンダグッズ販売サイト (C)TMS 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年05月24日スタジオジブリ最新作『君たちはどう生きるか』の制作過程を追ったドキュメンタリー『宮崎駿と青サギと… ~「君たちはどう生きるか」への道~』が、7月3日(水)にブルーレイとDVDで発売されることが決定。これに加え、特別保存版として両作品がセットになった商品も同時に発売される。『君たちはどう生きるか』は、宮崎駿(※崎=たつさき)監督が約10年ぶりに手掛けた作品で、劇場公開時には大ヒットを記録。その後、第96回米国アカデミー賞長編アニメーション映画部門賞など、国内外の映画賞を多数受賞している。その制作の舞台裏に迫る『宮崎駿と青サギと… ~「君たちはどう生きるか」への道~』は、7年という異例の独占密着で、スタジオジブリで起きていたことを浮かび上がらせる2時間のドキュメンタリー。NHKで放送された「プロフェッショナル 仕事の流儀 ジブリと宮崎駿の2399日」の未編集素材を加え、再編集された完全版となっている。さらに、『ルパン三世 カリオストロの城』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』など宮崎監督が手掛けた全12作品を収めた『宮崎駿監督作品集』の増補改訂版も同日発売。新たに最新作『君たちはどう生きるか』と映像特典として『On Your Mark』が追加されている。「宮崎駿監督作品集」映像特典「On Your Mark」© 1995 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli各作品、最新HDマスターを使用した高画質な本編を収録し、劇場ポスターのキーアートで統一したジャケットによるデジパック仕様。解説、フィルモグラフィー掲載のブックレット付きとなる。© Hayao Miyazaki 原作:モンキー・パンチ ©TMS © 1984 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, H © 1986 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli © 1988 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli © 1989 Eiko Kadono/Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, N © 1992 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, NN © 1997 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, ND © 2001 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, NDDTM © 2004 Diana Wynne Jones/Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, NDDMT © 2008 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, NDHDMT © 2013 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, NDHDMTK © 2023 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli『君たちはどう生きるか』関連商品『宮崎駿と青サギと… ~「君たちはどう生きるか」への道~』ブルーレイ:5,170円(税込)DVD:4,180円(税込)『君たちはどう生きるか 特別保存版』『君たちはどう生きるか』と『宮崎駿と青サギと… ~「君たちはどう生きるか」への道』を一緒にした特別なセット。ブルーレイ:12,650円(税込)DVD:9,350円(税込)©2023 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli ©2024 NHK『宮崎駿監督作品集』ブルーレイ:72,600円(税込)DVD:48,400円(税込)© Hayao Miyazaki原作:モンキー・パンチ ©TMS© 1984 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, H © 1986 HayaoMiyazaki/Studio Ghibli © 1988 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli© 1989 Eiko Kadono/Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, N © 1992Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, NN © 1997 HayaoMiyazaki/Studio Ghibli, ND © 2001 Hayao Miyazaki/StudioGhibli, NDDTM © 2004 Diana Wynne Jones/HayaoMiyazaki/Studio Ghibli, NDDMT© 2008 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, NDHDMT© 2013 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, NDHDMTK© 2023 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli(シネマカフェ編集部)■関連作品:君たちはどう生きるか 2023年7月14日より公開©2023 Studio Ghibli
2024年05月10日映画『青春18×2 君へと続く道』(5月3日公開)の公開初日舞台挨拶が3日に都内で行われ、シュー・グァンハン、清原果耶、道枝駿佑、黒木華、藤井道人監督が登場した。同作は、藤井道人監督の最新作で初の国際プロジェクトとなる日台合作映画。台湾で話題を呼んだジミー・ライの紀行エッセイ『青春18×2日本慢車流浪記』にインスパイアされたスター・チャン・チェンが企画し、「日本×台湾」「18年前×現在」を舞台に国境と年月を超えた切なくも美しいラブストーリーが繰り広げられる。○■映画『青春18×2 君へと続く道』に出演する道枝駿佑アジアで公開される同作について、道枝だは「率直に嬉しいですね。このお話をいただいたのが、『もっとアジアに出ていきたい』という目標が固まったタイミングだったので、勝手ながらご縁を感じていますし、こうして世界中の皆さんに届けることができるのを本当に嬉しく思います」と心境を表す。また、電車がトンネルを抜けて雪景色が広がるシーンが目に焼き付いているという道枝。実際に走る電車の中での撮影となり、タイミングが難しかったそう。「トンネルを抜けるのが何回かあったんですよね。3回ぐらい。もう少しでトンネル抜けそうだなというところで『3、2、1』と感覚でやってました。バッチリタイミングがはまってくれたのでよかったなと思います」と振り返る。藤井監督は「アーティストとしての活躍もしてるから、3の3でね、全部うまくいったかな」と称えていた。
2024年05月03日「彼はピュアで真面目で、センスもある」ーー藤井道人監督がそう語る横で、俳優・道枝駿佑は恐縮そうに、しかし嬉しそうにはにかむ。5月3日に公開を控える、藤井監督の最新映画『青春18×2 君へと続く道』で、主人公・ジミー(シュー・グァンハン)が旅の道中で出会うバックパッカーの青年・幸次を、道枝が演じた。藤井監督にとってはラブコールが実った形となり、道枝にとっては藤井監督初の国際プロジェクトに参加が叶った形となる。まずは、藤井監督から見た俳優・道枝駿佑の魅力について言葉にしてもらった。道枝駿佑は、3つの要素がバランス良く揃った俳優――藤井監督の作品に道枝さんが出演されるのは、今作が初めてですね。オファーのきっかけは何だったのでしょうか?藤井道人監督(以下、藤井)もともと、みっちーは存在としてものすごく魅力的だな、と思っていたんです。周りの誰に聞いても、若手のなかで芝居が良いのは道枝くんだ、と名前が挙がるし、僕自身『今夜、世界からこの恋が消えても』(2022)などを観ていて、一緒に映画づくりをしてみたいという気持ちが強くなっていきました。「どんな人なんだろう?」と勝手に不安に思っていたんです。でも、彼はすごくピュアな人。基本的に「純度」がないと映画は撮れないと僕は思っているので、一度お話させてもらって、彼となら一緒に映画をつくっていけるな、と確信しました。道枝駿佑(以下、道枝)嬉しいです、ありがとうございます。――道枝さんが今作で演じられたのは、バックパッカーの青年・幸次という役柄です。36歳になったジミーが日本を旅する道中で、たまたま出会うキャラクターですが、藤井監督にとって彼はどういった立ち位置にいますか?藤井もし僕がいま36歳で旅に出たとしたら、道中でどんな青年に出会いたいだろう? って考えたんです。きっとジミーは、旅に出られなかった18歳の頃を思い返して、後悔を抱えていたはず。当時、勇気を出して旅に出ていたら、また違った未来が待っていたかもしれない……。そう思っているときに、道枝くんが演じた幸次のような、底抜けに明るい青年に出会えたとしたら?きっとジミーは「日本で初めての友達」が欲しかったんです。短い間でも一緒に過ごすうちに、自分の人生を肯定できるような友達。幸次には幸次の旅があり、ジミーにはジミーの旅がある、そう思えるような友達。そうなると幸次は、明るくてピュアな心を持った青年じゃなくちゃいけません。イメージにぴったりハマるのは道枝くんだったので、ダメもとでオファーしました。――道枝さん、ベタ褒めですね。道枝ずっとラブコールを送ってくださっていたのを知っていたので、オファーをいただいたときは、とっても嬉しかったです。撮影が始まる前も、藤井監督とお食事に行かせてもらって、たくさんお話しさせていただきました。藤井監督にとって初の国際プロジェクトに参加させてもらう意味でも、すごく光栄な機会にご一緒できて、最高にありがたいです。――藤井監督は、実際に道枝さんが幸次を演じられているのを見て、あらためて俳優としての魅力はどんなところにあると思われますか?藤井たくさんありすぎるんですけど、やはり彼はピュアだし、真面目なんです。そして、さらにセンスまである。この「ピュア」「真面目さ」「センス」の3つがバランス良く備わっている俳優は稀有です。そして何よりも僕は、彼の作品に対する向き合い方を尊敬しています。僕は彼よりも15〜6歳上だけど、年齢が離れていても関係なく尊敬できる。今回はすごく短い撮影期間だったけれど、もしこの先も力を貸してくれたら、と思っています。台湾の人にとって、特別な雪景色を――本作は藤井監督にとって初の国際プロジェクトです。あらためて、この作品に込めた思いを教えていただけますか。藤井僕自身のルーツが台湾にあることも大きいんですが、やっぱり20代からずっと日本で頑張ってきたけれど、外の世界も見てみたいっていう時期がずっとあったんです。台湾に留学もしたり、何度も何度も足しげく通ったりして、いろいろな人と出会い、今回のチャンスをいただきました。無事に台湾で公開となったことに、心から安堵しています。みっちーはもちろん、台湾の俳優であるシュー・グァンハンさん、清原果耶さんなど、素晴らしい俳優に出演してもらえました。映画の撮影にはつらいことが付きものなんですけど、今回はほぼゼロに近いんですよ。とても楽しい撮影でした。――道枝さん演じる幸次と、グァンハンさんが演じるジミーが出会う雪景色のシーンが、とても印象的です。藤井実は僕、すごく雪が苦手なんです。道枝ええ!? そうなんですか?藤井そうなの。前に雪で滑って骨折しちゃったことがあって。なのにどうして、雪景色が印象深い映画を撮ったかというと……ちょっと、これを見てください(藤井監督がスマートフォンを取り出す)。今回の企画書のうちの一枚なんですが。――まさに綺麗な、一面の雪景色ですね。道枝本当だ! 綺麗ですね。藤井たぶん、みっちーも初めて見るよね。最初に「この映画を撮ってほしいんです」って、この企画書を見せてもらったんです。台湾って、ほぼ雪が降らないんですよ。彼らにとって、雪景色そのものが特別な風景なんです。それこそ台湾に住む方たちも、2019年以降のコロナ禍の影響で、会いたい人に会えない、行きたい場所に行けないもどかしさを感じていたはず。それは僕たちも一緒です。一生懸命につくってもらった企画書を見ているうちに「この映画をつくることで、彼らの特別な風景を形にしたい、叶えてあげたい」という気持ちが強くなっていきました。二人で作り上げた幸次のキャラクター――一枚の雪景色から始まった、特別な思い入れのある作品なんですね。道枝さんは、初めて藤井組の撮影に参加してみて、いかがでしたか。道枝藤井組は手を抜かない、妥協しないチームだと聞いていて、実際に撮影前の食事会でも「藤井組は大変だぞ」と言われる場面もあったのですが……。僕にとっては、和気あいあいとしながらも、しっかり作品づくりに向き合えた実感がある現場でした。もちろん緊張もしました。でも、僕が演じさせてもらった幸次が、僕の数倍明るいキャラクターだったので、楽しくお芝居させてもらった記憶しかないです。――幸次というキャラクター像は、どのように作り上げていったんですか?藤井「幸次ってこういう役だよね、こういう性格だよね」と話し合いました。現場で打ち合わせしながらキャラクターを作り上げていくっていう過程を、みっちーと挑戦してみたかったんです。ずっと彼は、主役として作品を背負わなきゃならない立場が多かったと思うけれど、今回は「もっと自由でもいいし、映画の現場って楽しいんだよ」ってことを伝えたかった。みっちーだからこそ、あんなに良い幸次になってるんだと思います。僕も、まるで自分の功績かのように周りに自慢してるんですよ。そんなみっちーは、幸次を演じてみてどうだった?道枝自分で言うのも変かもしれないんですけど、幸次はすごくかわいらしい青年で、見ていて愛くるしさを感じました。この物語において、バトンを繋いでいくような位置にいるキャラクターだと思うので、藤井監督の作品にそういったポジションで出演できること自体、あらためて嬉しく感じるような役柄だな、と。――さきほど、幸次は自分の数倍明るいキャラクターだと仰っていましたが、ご自身のなかにある明るさを引き出す形で演じられたのでしょうか?道枝そうですね……たとえば、雪原を走っていったり雪合戦をしたりするシーンでは、ほぼアドリブで、はっちゃけながら自由にやらせてもらいました。親しい人といるときの自分に、幸次の根っからの明るさも足しつつ、明るく元気に一生懸命やろう! と思いながら演じていました。それが映像にも表れていたらいいな、と思います。芝居をすることの楽しさを教わった現場――ジミーが幸次と出会うのは、とある場所へ向かう電車のなかですよね。途中で電車を降りて雪合戦をするシーンなどもありますが、撮影現場で大変だったことは何ですか?藤井もう、とにかく寒かったよね! 撮影中に、みっちーの靴のなかに雪が浸水してきて。道枝ああ、そうでしたね、雪合戦のシーンで!藤井ただでさえ寒いのに、あれはかわいそうだった。申しわけない。あとは、電車でトンネルを抜けるシーンがあるんですけど、ちゃんと本物の電車に乗って撮影しているんですよ。トンネルに入ってから抜ける時間も、秒単位で調整しながら撮影したよね。「トンネルを抜けるまであと10秒です!」みたいな。道枝ホームに停まっている間に撮影しなきゃならないシーンもあって、発車するまでの数分で撮り切らなきゃいけなかったんですよね。時間制限があるなかで撮影するのは、すごく新鮮でした。藤井そのシーンで言うと、びっくりしたことがあるんです。ジミー役のグァンハンに「印象に残っているシーンは?」って訊いたら、みっちーとの電車のシーンだ、と。幸次とジミーの二人がホームで別れるシーンで、お互いに「バイバイ」って言い合ってすぐに電車の扉が閉まって、そのまま発車して……。あのあと、そのままグァンハンと会ってないんでしょ?道枝そうです。そのまま「おつかれさまです!」でした。藤井そりゃ、印象に残るよね。本当に電車は走り去っていって、そのあとも撮影は続いていく。そんなふうに、ドキュメンタリー的に撮っていくことも多かったです。――その瞬間でしか捉えられない感情を映すために、効果的な手法のように感じます。道枝さんは、今回の撮影を通して、藤井監督から学んだことは何ですか?道枝作品に向かう楽しさ、お芝居をすることの楽しさについて、あらためて実感できる現場でした。映画づくりにおいて、やっぱり楽しいのが一番だな、と。もちろん大変なことも苦しいこともありますけど、そんな状況すらも楽しむんだ! ってことを教えてもらいました。電車に乗りながら撮影するのも、言葉の壁がありながらも、グァンハンさんとコミュニケーションをとりながら役をつくっていくのも、僕にとっては初めての経験が詰まった現場で。正直、撮影前は「どうしたらいいんだろう!?」って思うことも多かったんですけど、監督はもちろんスタッフの方もフォローしてくださったので、助かりました。基本的なことですが、周りの方々に感謝することの大切さも身に染みました。――「撮影そのものを楽しむ現場づくり」は、藤井監督にとって意図したものなのでしょうか?藤井今回の現場でつらかったこと……きっと、探せばあるはずなんです。でも覚えていないってことは、それだけこのキャストとスタッフで映画を撮ったこと自体が楽しかったんだろうな、と。たとえば電車のシーンもそう。思い返せば大変だったはずなんです。トンネルの長さに合わせてセリフを言わなきゃいけないとか、タイミングを合わさなきゃいけない時点で大変ですよね。一度外したら、また撮り直しになるわけですから。でも結局は、大人が集まって文化祭をやっているような一体感、団結が、映画作りには大事だと思うんです。そこに俳優部が加わって、さらにカッコよく、より良い映画をつくる土台が固まる。そのための現場にしていきたいな、と常々思っています。旅は、肩書きを失える――道枝さんは、幸次のバックパッカーとしての生き方について、どう思いますか?道枝幸次自身も言っていたように、旅をしながら生きるって「自分探し」だと思うんです。一回きりの人生なんだから楽しみたいっていう、18歳ながら達観した考えを持っている幸次を演じながら、狙わずとも出会った人の背中を押しているところも含めて、やっぱり素敵な青年だな、と思いました。――いわば幸次は「名言製造機」と言えるくらい、短い時間で印象に残る言葉をたくさん口にしていますよね。道枝本当にそう思います。きっと幸次は、自分として生きる人生はこの一回きりだとわかっていて、時間を無駄にしたくないと思っている。自分を客観的にも主観的にも捉えられているし、僕自身も、彼の「やりたいことは全部やりたい」っていう気持ちには共感します。できる限り、応援してくださる皆さんの期待に応えたいと思っていますし、一度きりの人生なら悔いが残らないように、全部出し切りたいという思いがあります。――鈍行列車での一人旅、道枝さんも興味ありますか?道枝あります! なにわ男子のメンバーである藤原(丈一郎)も、一人でオーストラリアに行ったみたいで。僕も憧れます。やっぱり旅って、人と人が出会う大きなきっかけにもなりますし、自分を見つめ直す機会にもなりますから。藤井僕はけっこう、悩んだら一人旅に出るタイプ。今回の映画も、勇気を出して台湾に留学して出会った人たちがチャンスを繋いでくれました。出たとこ勝負の人生が、さまざまな出会いを生んでくれたんだと思います。みっちー、旅はいいよ、肩書きを失えるから。みっちーはもう、日本じゃ普通に出歩けないと思うけど、南米とか行っちゃえばわからないから。道枝そっか、何も気にせず歩けるんですね。藤井普通にスーパーとかファーストフード店とかに行って、普段はできないようなシンプルな「日常」が送れる。ただ場所が変わるだけで、文化の違いも知れるしね。海外に一人でいたら、なんでも自分で解決しなきゃいけないから、精神的にも強くなれる気がする。みっちー、ドローンが趣味だって言ってたよね。僕はぜひ、みっちーに世界一周してもらって、各地でドローンを飛ばしまくってほしいな。道枝いいな、やってみたいです! 海外だったら、もちろんこの映画の舞台でもある台湾にも行ってみたいですし、ロサンゼルスにも行ってみたい。高校のときの修学旅行先がロスだったんですけど、お仕事で行けなかったのでリベンジしたいです。あとは、ドローンを飛ばすならウユニ塩湖で絶景を撮りたいな。飛ばせるのかどうかわからないけど(笑)。藤井監督、道枝駿佑に全力で謝罪?藤井実は僕、みっちーに謝りたいことがあるんです。道枝え、なんですか!? 何かありましたっけ。藤井みっちー、打ち上げに来てくれたでしょう。本当にうちのチームの打ち上げって、段取りと民度が低すぎて……大学のサークルの飲み会みたいな感じだから。みっちーにとっては、20歳になって初めてお酒を交わす打ち上げの場だったらしくて、もうほんと、すみませんでした。道枝いやいや、楽しかったですよ!藤井僕だったら「もう二度と打ち上げなんか行きたくない!」と思うくらいだったのに、ちゃんと真ん中にいて、その場のスタッフみんなに優しく接してくれて……。そのあと何とか名誉挽回しようとして、みっちーに「ご飯に行く?」って誘ってるうちに、お互い忙しくなってきちゃって。今度あらためて、もうちょっと良い打ち上げをしたいです。道枝撮影のときはなかなか喋れなかったけど、打ち上げで初めてお話できたスタッフさんもいらっしゃって、すごく楽しかったです。藤井みっちーの日頃の「皆さんの期待に応えたい」っていう姿勢は、打ち上げの場でも十分伝わってきました。キャストやスタッフ、分け隔てなく全員に目線を合わせてくれて。やっぱりスタッフのなかには、キャストには声をかけづらい心理があるかもしれないけれど、みっちーは常にフラットだから心地よくて。みっちーには恩があるので、もし彼から「この作品で監督決まってないんですけど」って声をかけてもらえたら、どんな作品でも手伝う気持ちでいますよ。道枝こちらこそ、ぜひお願いします!取材・文:北村有撮影:小川遼ヘアメイク:(藤井監督)西田美香(道枝さん)三浦由美スタイリング:(藤井監督)皆川bon美絵、(道枝さん)井元文子(FUMIKO INOMOTO)<作品情報>『青春18×2 君へと続く道』2024年5月3日(金・祝) TOHO シネマズ 日比谷ほか全国ロードショー配給:ハピネットファントム・スタジオ(C)2024「青春18×2」Film Partners公式サイト:
2024年05月01日藤井道人監督初の国際プロジェクト『青春18×2 君へと続く道』より、シュー・グァンハンと道枝駿佑(なにわ男子)が登場する本編映像が公開された。今回の映像は、長野県長野市と新潟県長岡市を繋ぐ、JR飯山線で出会った主人公・ジミー(シュー・グァンハン)とバックパッカー・幸次(道枝さん)とのシーン。台湾でアミ(清原さん)と出会ったころのことを思い出しながら、「一人旅、すごいですね」と話しかけるジミーに、「よく旅って自分探しって言うじゃないですか?でも、自分は自分だし、一回きりの人生思いっきり楽しみたいんすよね、俺は」と返す幸次。トンネルの出口に近付くと、幸次がジミーを運転室前に連れていき、カウントダウンを始める。その瞬間、あたり一面に雪景色が広がり、ジミーは言葉にならない感動を噛みしめながら、アミと一緒に観た映画『Love Letter』のことを思い出す。実際に運行している電車に乗り、数十秒しかないトンネル内での限られた時間で撮影されたこだわりのシーンとなっており、台湾でプレミア上映された際には、「ワッ」と感嘆の声が場内に広がった。そんな冬の日本の景色を美しく映し取る日本パートには、「ジミーの旅路をリアルに描きたい」という藤井監督のこだわりが詰まっており、藤井監督は「僕たちはジミーのように実際に電車に乗って旅をしました。乗り換えで40分待ちなんてざらですし、雪が降ったら電車も止まる。そうした体験を出来たことで、ドキュメンタリースタイルで日本パートを撮影できました。とにかくリアルにこだわったルートになっているので、公開後に“聖地巡礼”を楽しんでください」とコメントしている。『青春18×2 君へと続く道』は5月3日(金)よりTOHO シネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:青春18×2 君へと続く道 2024年5月3日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©️ 2024「青春 18×2」film partners
2024年05月01日宮崎駿(※崎=たつさき)監督のアニメーション映画を舞台化した「となりのトトロ」(My Neighbour Totoro)の、イギリス・ロンドンのウェストエンドでの無期限のロングラン上演が決定。本舞台は、映画『となりのトトロ』で音楽を担当した久石譲が発案し、日本テレビとロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)が共同で製作した。初演は22年にロンドンのバービカン劇場で行われ、23年11月から今年3月まで同劇場で再演。その間、全公演が完売し、29万人を動員。さらにローレンス・オリビエ賞で最多6冠を獲得するなど、高い評価を受けている。舞台「となりのトトロ」(C) Studio Ghibli久石譲は初演時、「この映画には普遍性があるから、まったく違うカルチャーで育った人たちが違う言語でやっても、きっと世界中の人に伝わるはず」とコメントしていたが、その言葉通り、多くの観客に愛される作品となった。日本テレビのプロデューサーでスタジオジブリの取締役である依田謙一は、「久石譲さんがリードしてくださった作品を大切に上演していきたい。日本企業が日本のコンテンツでウェストエンドでの幹事公演を始めることは初めての試みです。長く愛されることで映画を観たいと思う人が増えると嬉しい」と意気込んでいる。公演地となるジリアン・リン・シアターは、アンドリュー・ロイド・ウェバーが所有し、「キャッツ」を生んだ劇場で、ウェストエンドでは珍しい横長の構造。RSCのプロデューサーであるグリゼルダ・ヨークは、「本作をロングランするなら一番合うと思っていた劇場。ネコバスも窮屈な思いをしなくて済みます」と喜びを語った。ジリアン・リン・シアタータイトルデザインも手掛けたスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは「人々がロンドンを思い浮かべる時、トトロを思い出してくれると嬉しいです」とコメントしている。コメントフェリム・マクダーモット(演出)映画を愛してくださっている方にも、新たにメイとサツキの物語を知った方にも、あらゆる層の観客から受けている愛をいつも嬉しく思っています。この舞台の喜びをロンドン・ウェストエンドでより多くの方々と共有できることは大変な名誉なことです。「となりのトトロ」の成功が続くことに驚きつつ、人生に二度とはない演劇経験を心より誇りに思います。鈴木敏夫(スタジオジブリ プロデューサー)人々がロンドンを思い浮かべるとき、トトロを思い出してくれると嬉しいです。依田謙一(日本テレビ プロデューサー/スタジオジブリ 取締役)久石譲さんがリードしてくださった作品を大切に上演していきたいと思います。日本企業が日本のコンテンツでウェストエンドでの幹事公演を始めることは初めての試みです。長く愛されることで、映画を観たいと思う人が増えると嬉しいです。ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーとのパートナーシップに感謝します。グリゼルダ・ヨーク(ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー プロデューサー)「となりのトトロ」は想像力と勇気の物語であり、私たち自身の中にいる子供の頃の声を呼び覚まし、普段夢見るその先にある信じることの大切さを思い出させてくれます。この公演をロンドンのジリアン・リン・シアターでより多くのお客様にご覧頂けることは、私が夢見たことを越えることです。久石譲さん、そしてスタジオジブリ、日本テレビとのパートナーシップに感謝します。日程:2025年3月8日(土)~無期限ロングラン会場:ロンドンジリアン・リン・シアターにて上演チケット:2024年5月3日(金)一般発売エグゼクティブ・プロデューサー:久石譲原作:宮崎駿「となりのトトロ」音楽:久石譲脚色:トム・モートン=スミス演出:フェリム・マクダーモット製作:日本テレビ/ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(シネマカフェ編集部)
2024年04月24日三鷹の森ジブリ美術館では、宮崎駿監督作『君たちはどう生きるか』の新企画展示が5月25日(土)からスタートする。新展示は、“第二部レイアウト編”と題され、レイアウトを、200点あまり展示する。レイアウトとは、そのカットの背景やキャラクターの位置関係、動きの指示、カメラワークなどが書き込まれた、アニメーションの設計図。本作では、原画担当のアニメーターによって描かれ、宮崎監督と作画監督が確認・修正。製作過程で描かれた絵のほとんどが、紙に鉛筆と絵の具で描かれているという意味において、近年では稀な手描きアニメーション作品。本企画展示では、製作過程において描かれた絵をそのまま展示し、手描きの表現の豊かさと、カットにこめられた力と思いが感じられる展示を目指しており、3期にわたり、展示物を半年ごとに全て入れ替えて公開中だ。新企画展示「君たちはどう生きるか」展第二部レイアウト編は5月25日(土)~11月10日(日)三鷹の森ジブリ美術館にて開催予定。(シネマカフェ編集部)■関連作品:君たちはどう生きるか 2023年7月14日より公開©2023 Studio Ghibli
2024年04月10日第96回米アカデミー賞の授賞式が3月10日に開催され、宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』が長編アニメーション賞を受賞した。宮崎監督にとっては、『千と千尋の神隠し』以来21年ぶり、2度目のアカデミー賞受賞となる。宮崎監督の10年ぶりの新作となった同作は、戦争中に疎開した少年が死んだ母親と再会するため、不思議なアオサギに導かれて異世界に迷い込むファンタジー。宮崎監督の自伝的要素が込められているという。今回の受賞を機に再び、注目が集まる宮崎作品。そこで本誌は、30代以上の女性300人を対象に、「宮崎駿アニメで一番面白かった作品」についてアンケートを実施した。第3位は宮崎監督の映画初監督作品として知られる『ルパン三世 カリオストロの城』1979年に公開された『ルパン三世 カリオストロの城』は、モンキー・パンチ原作のアニメ『ルパン三世』の劇場用映画2作目として制作された。ルパン三世シリーズのなかでも異色作だが、コミカルなアクションシーンが満載で、《わくわくドキドキ感があり楽しめた》(60代/専業主婦)《ルパン三世シリーズが好きだから》(30代/会社勤務)《何回見ても飽きないし、孫も喜んでいるので好きです》(70歳以上/パート・アルバイト)と、ルパンファンからの支持も高い。また、政略結婚を迫られる美少女・クラリスを救うルパンの冒険活劇は、《ルパン三世とクラリスのやりとりがよかった。銭形警部がかっこいい》(40代/パート・アルバイト)《何度見ても古さを感じない》(60代/専業主婦)《あらすじも内容もよかった》(60代/パート・アルバイト)といった声が多数。映画公開から40年以上が経っても、人々の記憶に強く刻まれている。第2位は2001年公開時『タイタニック』を抜いて日本歴代興行収入1位を記録した『千と千尋の神隠し』宮崎監督が原作・脚本・監督を務めた同作。八百万の神々が住む異世界に迷い込んでしまった10歳の少女・千尋が、湯屋で働きながらさまざまな困難を乗り越えていく物語は、《印象的だったから》(30代/専業主婦)《子供から大人まで楽しめる内容でぐんぐん物語に入り込めました》(70歳以上/専業主婦)《舞台背景が好きです》(30代/無職)《なんとなくほっこりする感じがいいかな》(70歳以上/専業主婦)など、幅広い世代から親しまれている。さらに、千尋を守る少年ハクや、魔女の湯婆婆など印象的なキャラクターが多数登場したことから、《キャラクターも設定もよかった》(40代/その他の職業)《登場人物が個性的で映像も美しい》(70歳以上/専業主婦)《キャラクター全て好き》(60代/会社勤務)《ハクがカッコよかった》(30代/会社勤務)などの声が寄せられた。第1位に選ばれたのは昭和30年代前半の日本を舞台にした『となりのトトロ』母の療養のために田舎に引っ越してきたサツキとメイの姉妹が、子供にしか見えないトトロやネコバスなど不思議な生き物と心を通わせる姿を描く同作。《キャラクターが可愛かった。ほっこりするストーリーもいい》(40代/派遣社員・契約社員)《田舎という自分の身近な場所が舞台になっているので、こうだったら楽しいなと思いながら見ることができたから》(30代/無職)《トトロが可愛かった。日本の夏の風景がキレイ》(40代/専業主婦)《トトロに会ってみたいと思えた》(50代/パート・アルバイト)《大人になった今でもトトロやメイちゃん、サツキのセリフや動きがとても可愛く、ずっと好きです》(30代/派遣社員・契約社員)と熱烈な声が。また、ファンタジーでありつつも、姉妹の強い絆や母親への思いなどが描かれたことから、《家族愛の中に、子どもの愛がある、愛らしい作品》(50代/会社勤務)《親子愛に溢れていて感動した》(60代・専業主婦)《ほのぼのとした愛の家族の日常にほっと安堵が得られたこと》(70歳以上・専業主婦)《(宮崎監督作品で)初めて見た作品で、大人が見ても楽しかった》(60代/無職)と、見る人に感動を与えたようだ。近年は大人向けの哲学的なストーリーの作品が多いが、やはり支持されたのは宮崎駿アニメらしい「ワクワクドキドキ感」と「不思議でかわいいキャラクター」。噂されている次回作では、そんなファンの声に応えてくれる!?【宮崎駿アニメの中で一番面白かった作品ランキング】1位『となりのトトロ』(1988年)77%2位『千と千尋の神隠し』(2001年)47%3位『ルパン三世 カリオストロの城』(1979年)36%4位『魔女の宅急便』(1989年)31%5位『天空の城ラピュタ』(1986年)29%6位『風の谷のナウシカ』(1984年)26%7位『もののけ姫』(1997年)19%8位『ハウルの動く城』(2004年)9%9位『崖の上のポニョ』(2008年)8%9位『君たちはどう生きるか』(2023年)8%【調査概要】調査対象:全国の30代以上の女性300人調査方法:WEBでのアンケート(クロス・マーケティングのセルフアンケートツール『QiQUMO』を使用)
2024年03月19日第96回米アカデミー賞の授賞式が3月10日に開催され、宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』が長編アニメーション賞を受賞した。宮崎監督の作家性が強く出た作風に評価がわかれた同作は、1月30日現在での国内興行収入が88億4000万円。声優には、菅田将暉、木村拓哉、柴咲コウなど豪華キャストが勢揃いしたが、前作『風立ちぬ』の120億にはおよばない。今回の受賞を機に再び、注目が集まる宮崎アニメ。そこで本誌は、30代以上の女性300人を対象に、「宮崎駿アニメで一番つまらなかった作品」についてアンケートを実施した。第3位は宮崎監督の10年ぶりの新作として昨年公開された『君たちはどう生きるか』太平洋戦争中、母を亡くした12歳の少年が疎開先の田舎で謎のアオサギと出会い、異世界に迷い込むファンタジー作品。公開前のプロモーションや試写会をいっさい行わなかったこともあり、《まだ見ていない》(50代/専門職)《内容を知らない》(50代/派遣社員・契約社員)《つまらなそう》((40代/派遣社員・契約社員)という声が寄せられた。異世界を旅する少年の成長譚のなかに宮崎監督の自伝的要素も込められているという同作。映画を見たという人も、《何が言いたいのかさっぱりわからなかった》(60代/パート・アルバイト)《難しかった》(30代・無職)など、物語の内容が難解だったことを低評価の理由に挙げている。続く第2位は宮崎監督が模型雑誌で連載していた漫画を原作にした『風立ちぬ』同作は、零戦の設計者・堀越二郎の半生と、作家・堀辰雄の小説の内容が題材となった。実在の人物が登場し、関東大震災や戦争などの史実もストーリーに盛り込まれたが、《普通過ぎてしっかりとしたポリシーが感じられなかった》(60代/無職)《実在の人物のストーリーに興味がわかなかった。変にテーマ性を持ってこられると面白いと思わない》(30代/無職)《ストーリーに全く共感できなかった。登場人物にあまり魅力がなかった》《戦争というテーマが好きではなかった》(40代/専門職)と、否定的な声が寄せられた。また、ジブリらしいファンタジー要素やハラハラ、ドキドキの空中戦などもなかったからか、《堅苦しい感じがして》(50代/専業主婦)《印象が残っていない》(30代/派遣社員・契約社員)という声も。’13年に公開された同作を最後に、宮崎監督は長編アニメ製作から引退することを発表していたが、『君たちはどう生きるか』制作のために復帰した。そして第1位に選ばれたのは豚の姿になった飛行艇乗りが主人公の『紅の豚』。1920代末期のイタリアのアドリア海を舞台に、飛行艇に乗って空賊を倒して賞金を稼ぐ豚の姿をした主人公ポルコと歌手のジーナの恋模様を描いた同作。宮崎監督が、中年の男たちのために制作し、ほかのジブリ作品とは一線を画す大人向けの作品となったが、《興味のある題材でなかった》(70代/専業主婦)《内容が難しいと思った》(40代/パート・アルバイト)《当時、子供だった私にはストーリーや世界観が理解できなくてつまらなかった》(30代/無職)《心が惹かれなかった》(40代/会社勤務)などの声が多数。自分自身に魔法をかけて豚の姿になった主人公は、《キャラクターに共感できなかった》(30代/会社勤務)《子供ながらにキャラクターが怖かった》(30代/専業主婦)と、あまり受け入れられなかったようだ。ストーリーが難解なものや、ジブリらしいかわいいキャラクターが登場しない作品が、多くの女性の不評を買ってしまったよう。次回作には大人から子供まで夢中になれる愛すべきキャラクターの登場を期待したい!【宮崎駿アニメの中で一番つまらなかった作品ランキング】1位『紅の豚』(1992年)54人2位『風立ちぬ』(2013年)51人3位『君たちはどう生きるか』(2023年)39人4位『ルパン三世 カリオストロの城』(1979年)36人4位『崖の上のポニョ』(2008年)36人6位『ハウルの動く城』(2004年)22人7位『風の谷のナウシカ』(1984年)19人7位『もののけ姫』(1997年)19人9位『千と千尋の神隠し』(2001年)10人10位『となりのトトロ』(1988年)6人【調査概要】調査対象:全国の30代以上の女性300人調査方法:WEBでのアンケート(クロス・マーケティングのセルフアンケートツール『QiQUMO』を使用)
2024年03月19日映画『青春18×2 君へと続く道』(5月3日公開)の完成披露試写会が18日に都内で行われ、清原果耶、道枝駿佑、黒木華、黒木瞳、藤井道人監督が登場した。同作は藤井道人監督の最新作で初の国際プロジェクトとなる日台合作映画。台湾で話題を呼んだジミー・ライの紀行エッセイ『青春18×2日本慢車流浪記』にインスパイアされたスター・チャン・チェンが企画し、「日本×台湾」「18年前×現在」を舞台に国境と年月を超えた切なくも美しいラブストーリーが繰り広げられる。台湾の俳優 シュー・グァンハンと清原がW主演を務めている。○■映画『青春18×2 君へと続く道』舞台挨拶に道枝駿佑登場実際に走る電車の中で撮影したという同作。バックパッカーの幸次を演じた道枝は「ジミーさん(シュー・グァンハン)とお別れするシーンがあるんですけど、僕と幸次が……」と、言い間違えてしまう。「違う違う違う、幸次とジミーさんが!」と言い直し、「ホームで撮影だったんですけど、実際に撮影でもお別れだったので、印象に残ってます」と語った。また、作品にちなみ「忘れられない出会い」についての話になると、道枝は「憧れの先輩が山田涼介くん。山田涼介くんのドラマを見て事務所に履歴書を送ろうと思ったので、今こうしてデビューして山田くんに思いを伝えられたのがすごい嬉しいです」と語る。山田の反応についても「すごい喜んでくださって」と明かし、「これからもずっと僕の憧れです」と宣言した。最後にはキャストが「18×2」ポーズを取るも、一見バラバラのポーズに、客席は「間違えているのでは」とザワザワ。実は「18」ポーズと「36」ポーズを交互に取っていたそうで、道枝は「合ってるから」というようなことを口パクで観客に訴えていた。
2024年03月18日道枝駿佑と板垣李光人が共演する「マルス-ゼロの革命-」よりクランクアップの様子が到着した。道枝駿佑演じる謎多きカリスマ転校生・美島零(ゼロ)に導かれた落ちこぼれ高校生たちが【マルス】という7人の動画集団を結成し、悪事に手を染める大人たちに正義の鉄槌を下す姿を描いてきた本作。この度、ついに迎える最終回を目前に、美島零・ゼロ役の道枝駿佑と、逢沢渾一役の板垣李光人がクランクアップを迎えた。ゼロと渾一で迎えたラストシーンという、物語を締めくくる最後のシーンを撮り終え、監督から「OK!」がかかると、スタッフから「オールアップです!」との声が。まずは、お馴染みとなった桜明学園の白い学ラン姿で笑顔を見せた板垣さんが監督と固い握手。オオカミの形の真っ赤な花束を受け取ると、「『マルス-ゼロの革命-』という作品と逢沢渾一という役に出逢えて本当に幸せでした」と感慨深そうに語った。日々、悩みながら演じ抜いた役に愛着を見せつつも、「あらためて自分の未熟さも痛感」と反省も。「また皆さんとご一緒できるときには、もっと成長した姿を見せられるように精進したい」と板垣さんらしい前向きなコメントで締めくくった。続く道枝さんには、全身白い衣装に映える真っ白なオオカミ型の花束が。これまでのイメージを180度覆すようなゼロという役を「普段の僕とは割と正反対な役柄で、どうすればいいんだろうと悩みながらやっていた」と回顧。撮影当初は平川雄一朗監督からも多く指導を受けたことをふり返り、「これが3カ月続くのは本当に大変だな」と思っていたことも明かした。それでもその苦悩や葛藤を乗り越え、クランクアップを迎えたいま、「すごくやりがいを感じる現場でした」と道枝さん。「すごく大変でしたが、すごく楽しかったです!」と充実の、まさに“やりきった”表情を見せた。そして最後は板垣さんとがっちりとハグ。劇中でも名コンビぶりを見せてくれた2人の物語がついに完結した瞬間となった。そして19日夜9時からの最終回放送を前に、放送直前インスタライブが緊急決定。放送を目前に控えた明日よる8時40分ごろから、道枝さん、板垣さん、吉川愛の3人が集まり、これまでの撮影秘話やクランクアップまでのエピソードなどを語り合うという。もちろん目前に迫った最終回の見どころや注目ポイントも解説。長い撮影期間を共にしてきた3人だからこそ話せる貴重なトークに注目したい。道枝駿佑(美島零/ゼロ・役)コメント本当に3カ月間お世話になりました!普段の僕とは割と正反対な役柄で、どうすればいいんだろうと悩みながらやっていたんですけど、クランクインして平川雄一朗監督にめちゃめちゃしごいていただいて、「これが3カ月続くのは本当に大変だな」と思いながらのスタートでした。でも皆さんの助けがあったからこそ乗り越えられた作品だったと思いますし、すごくやりがいを感じる現場でした。すごく大変でしたが、すごく楽しかったです!ありがとうございました!板垣李光人(逢沢渾一・役)コメント約3カ月お疲れ様でした。本当にお世話になりました。『マルス-ゼロの革命-』という作品と逢沢渾一という役に出会えて本当に幸せでしたし、だからこそこの作品をよりよいものにするためにはどうしたらいいだろう、と日々悩んで考えながら芝居をしていました。スタッフの皆さんのお力添えをいただいて、最後まで走り切ることができました!あらためて自分の未熟さみたいなものも痛感しましたので、また皆さんとご一緒できるときには、もっと成長した姿を見せられるように精進したいと思います。本当にありがとうございました!「マルス-ゼロの革命-」は毎週火曜日21時~テレビ朝日系にて放送中。(シネマカフェ編集部)
2024年03月18日映画『君たちはどう生きるか』の「第96回 米アカデミー賞」長編アニメーション映画部門賞ノミネート会見が11日にスタジオジブリで行われ、スタジオジブリ 鈴木敏夫プロデューサーが出席した。宮崎駿監督作品としては、2002年米公開の『千と千尋の神隠し』、2005年米公開の『ハウルの動く城』、2014年米公開の『風立ちぬ』に続く4度目の米アカデミー賞ノミネートになった同作。日本時間きょう早朝に行われた「第96回 米アカデミー賞」で長編アニメーション映画賞を受賞した。○■鈴木敏夫P、宮崎駿監督の第一声明かす「みっともないのはわかってると……」一度、引退を発表した宮崎駿監督が、復帰して約7年の制作期間を経て完成させた同作。鈴木Pは「作品というのはいつもこれが最後だと思って作るんですよね。その次のスケジュールが決まってるっていうのは、本来変なこと。映画監督というのは、常にそういうことにさらされてると思うんですよ」と話す。「何しろ7年の間にいろんなことが起きたわけで、だから、宮崎は今回特に『果たして今回の作品がいろんな人にどうやって受け取られるんだろうか、皆さんにちゃんと見てもらえるんだろうか?』といつも以上に心配が大きかったんですよ。日本での興行が始まったとき、お客さんが来てるかどうかものすごく気にしてました」と明かした。また、宮崎監督からのコメントについて聞かれると、鈴木Pは「もう二度と作らないって大記者会見やったじゃないですか。(宮崎は)あれをすごく反省しているんです」と代弁。「今回作るときだって、僕は彼がやりたがってるのはなんとなくわかったんですけど、知らん顔していたんです。(宮崎監督の)最初の言葉は『みっともないのはわかっている』と言ったんです(笑)。それと同時に言ったことがあって『もう世間には出ません』と。これは本心だと思っていて、一生懸命皆さんの前でご説明しても結果として嘘になった。本人としてはその愚行を繰り返したくないという気持ちだと思います。仕方がないからそれに関しては僕が引き受けてやっていく次第です」と宮崎監督が公の場に姿を現さない理由を明かした。
2024年03月11日雑木林には、高さ40メートルにもなるナラの木が100本以上も並んでいた。埼玉県所沢市と東京都東村山市にまたがる「淵の森」は、世界的名匠・宮崎駿監督(83)にゆかりの深い地だ。「『淵の森』は、所沢市在住の宮崎さんが映画『となりのトトロ』の構想を練った場所の1つです。’96年に宮崎さんが寄付した3億円をもとに、所沢市と東村山市が土地を購入し、監督が会長を務める『淵の森の会』が、植物の生育環境保全や清掃活動に取り組んでいます。宮崎さんの奥さんの朱美さんも主要メンバーの1人です。監督より年上ですから80代後半ですが、いまもよく森で作業をしています。松の木に虫がつかないように、幹にワラをまいたり、活躍しているんです」そう語るのは、市民団体「淵の森の会」事務局長の安田敏男さん。森を守る活動を通じ、安田さんと宮崎夫妻の交流は、27年に及ぶという。「引退すると宣言したり、今回のように復帰してみたりしていますが、結局芸術家というのは、体が動かなくなるまで仕事を続けるのだな、ということが宮崎さんを見ていてよくわかりました」日本時間の3月11日、第96回アカデミー賞授賞式が行われた。「宮崎監督の10年ぶりの長編作品『君たちはどう生きるか』が長編アニメーション賞を受賞しました。21年ぶり2度目の快挙ですが、ノミネートされたとき、盟友である鈴木敏夫プロデューサーも《『千と千尋の神隠し』に引き続き、2度目のオスカーがもらえたら本当に嬉しいです》と、コメントしていました」(映画関係者)83歳で、いまも旺盛に創作意欲をかき立てているという宮崎監督。その癒しの場となっているのが淵の森であり、日々を支えているのが3歳年上の妻・朱美さんなのだ。「宮崎監督と朱美夫人が結婚したのは’65年。アニメ制作会社『東映動画』で2人ともアニメーターとして働いていたのです。いわば職場結婚でした。’67年に長男・吾朗さん、’70年に次男・敬介さんが誕生し、夫妻は選択を迫られることになりました」(前出・映画関係者)宮崎監督はインタビューで次のように語っている。《女房は東映動画時代の仲間だったので、一本の作品にどれだけ労力を費やすか、僕の仕事を理解しています。といっても、実は女房も、絵をずっと描いていたかったのです。結婚するとき、共働きの約束をしました。で、下の子が生まれるまで、僕も子供の保育園の送り迎えをしていましたが、冬の寒い帰り道で、上の子が眠りながら歩いたりするのを見て「共働きは無理」と判断しました》(『中日新聞』’92年1月31日付)作画力に秀で、将来を嘱望されていた朱美さんに、仕事を諦めてもらったことに、《女房には申し訳なかった、と今もそう思っています》とも語っていた監督。その負い目は、結婚から半世紀以上たった現在も消えていないという。「朱美夫人は、作品の鑑定眼も優れており、夫や息子の吾朗監督の作品にも、歯に衣着せず批評するそうです。吾朗監督が手がけた『コクリコ坂から』(’11年公開)に対しても『アニメーションがいまひとつだったわね』という具合で、『アーヤと魔女』(’21年公開)で、初めて褒めてもらえたのです。宮崎監督も、ほとんど褒めてもらったことはないそうです」(前出・映画関係者)■朱美夫人は「絵は私のほうが宮崎よりうまいのよ」朱美夫人は、いまも“アニメ制作のプロ”という矜持を保ち続けているようだ。前出の安田さんは、夫妻の関係についてこう語る。「講演会を開催したとき、『どうしたら、宮崎さんのように素敵な女性と結婚できるのですか?』という質問があったのです。それに対して『自分から5メートル以内にいる女性となら結婚できますから』と答えていて、宮崎さんらしいなと思いました。ぶっきらぼうな言い方でしたが、奥さんとの職場結婚が間違いではなかったという思いを込めた回答だったと思います。宮崎さんなりの愛情表現でしたね。いっぽうで奥さんは『絵は私のほうが宮崎よりうまいのよ』と言っていたことがあります。『でも、結婚したら私が絵を描く仕事を辞めることになっちゃった』と、寂しげでしたね」自宅では、宮崎監督は妻に頭が上がらないという。現在生活している自宅は25年前の’99年に建築され、安田さんも招待されたことがあったが、贖罪のためか奥さん優先の間取りだったという。「『女房のリビングです』と案内された部屋は、テーブルなんかもよいもので広々としていました。『こっちが私の部屋ですよ』と、見せてもらったのは、屋根裏の6畳ぐらいの部屋だったので、奥さんのことをすごく立てているのだなと思いました」’13年に一度引退を表明した際、朱美夫人について聞かれて、「家内には『お弁当は今後もよろしくお願いします。まことに申し訳ございませんが』と言いました」と、答えていた宮崎監督。これからも“恐妻弁当ぐらし”で、不朽の名作を目指していく。
2024年03月11日『千と千尋の神隠し』以来、21年ぶり2度目のオスカーを受賞したスタジオジブリ最新作『君たちはどう生きるか』の鈴木敏夫プロデューサーが3月11日、スタジオジブリで行われた会見に出席し、受賞した瞬間の宮崎駿監督の様子などを伝えた。会見に登場した鈴木プロデューサーは、「彼(宮崎監督)のアトリエがそばにありまして、そこで彼は待ち構えていました」と語ると「電話で話したのですが、興奮していましたね。もともと『俺は気にしていないから』と一生懸命自分の気持ちを抑えるような仕草を見せていましたが、(喜びが)漏れ出ているような感じでした。結構欲しがらないと言いながら、欲しいんだなと思いました。その後も緊張が続いていたようです」とユーモアを交えて報告する。今回の長編アニメ映画賞には、『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』など良質のアニメーション作品もノミネートされていたが、見事オスカーを手にした。鈴木プロデューサーは「基準があるのだろうけれど、正直僕にはどうして選ばれたのかは分からない。アカデミー協会の会員の方に感謝するのみです」と語ると「でも僕は日本のお客さんよりもアメリカの方がすんなり受け入れやすかったのかなと思うんです」と持論を展開する。さらに鈴木プロデューサーは「映画の公開中はあまり言わなかったのですが、彼(宮崎監督)が何をやっているのか、何となく分かっていたんです」と続けると「旧約聖書の黙示録。宮崎の黙示録だと思ったんです。それは映像を観ていると分かる。その意味で、アメリカの方がストーリーは受け入れやすかったんじゃないかなと思っています」と作品の解釈を述べていた。鈴木プロデューサー自身も「こういう受賞は時の運だと思っているので、やっぱり発表された瞬間は心の底から嬉しかった。それ以上の感情はありません」と語ると、「アカデミー賞というのは僕も映画ファンの一人なので注目していたのですが、作品を選ぶ基準が面白い。やっぱりすごい賞」と感無量な表情を浮かべていた。『風立ちぬ』から10年の歳月が流れた。鈴木プロデューサーは宮崎監督について「引退、復帰とオオカミ少年と言われていたこともありました」とふり返ると、「でもいつも最後だと思っているんです」と、常に決死の覚悟で作品に臨んでいることを明かす。日本国内のみならず世界的にも大きな成功を遂げている本作だが、今後について鈴木プロデューサーは「まだ白紙です。僕も宮崎も準備から含めると10年近くの歳月を要し疲労が残っている。それを取るにはもう少し時間が掛かるので、疲れが取れてから考えたい」と述べると「長編を作るというのはとても大変なこと。いまは短編をやったらどうか……という話をしています」と今後の展望について、ほんの少し語っていた。(シネマカフェ編集部)■関連作品:君たちはどう生きるか 2023年7月14日より公開©2023 Studio Ghibli
2024年03月11日第96回アカデミー賞授賞式が3月11日(日本時間)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、スタジオジブリ製作・宮崎駿(※崎=たつさき)監督作品『君たちはどう生きるか』が長編アニメ映画賞に輝いた。スタジオジブリの作品が、同賞に輝くのは、第75回アカデミー賞の『千と千尋の神隠し』以来21年ぶり2度目となる(宮崎監督作品としては、『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』『風立ちぬ』に続く4度目のノミネートだった)。宮崎監督が長編作品からの引退を撤回し、原作・脚本・監督を手掛けた本作。少年時代に感銘を受けた書籍「君たちはどう生きるか」からタイトルを採用し、自伝的要素を含むオリジナルストーリーとして完成させた冒険活劇ファンタジー映画だ。公開日まで一切詳細情報を明かさない異例のプロモーションも話題を集めた。主題歌は、米津玄師による「地球儀」。山時聡真、菅田将暉、柴咲コウ、木村拓哉らが声優を務めた。昨年12月、『The Boy and the Heron(少年とサギ)』のタイトルで、北米公開されると、週末興行ランキングで初登場1位に輝き、スタジオジブリ作品最大のヒットスタートを切った。批評家からの評価も圧倒的で、ゴールデングローブ賞、英国アカデミー賞をはじめ、数々のオスカー前哨戦でアニメ映画賞を受賞。その勢いはアカデミー賞まで衰えず、有終の美を飾った。【『君たちはどう生きるか』海外での主な受賞歴】「第89回ニューヨーク映画批評家協会賞」アニメ映画賞「ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞」作品賞トップ10「第49回ロサンゼルス映画批評家協会賞」アニメ映画賞「第44回ボストン映画批評家協会賞」アニメ映画賞「第36回シカゴ映画批評家協会賞」アニメ映画賞「フィラデルフィア映画批評家協会賞」アニメ映画賞、外国語映画賞「第28回サンディエゴ映画批評家協会賞」アニメ映画賞「第28回フロリダ映画批評家協会賞」作品賞、アニメ映画賞、作曲賞(久石譲)「第81回ゴールデングローブ賞」アニメ映画賞「第44回ロンドン映画批評家協会賞」アニメ映画賞「第51回アニー賞」長編作品ストーリーボード賞、長編作品キャラクター・アニメーション賞「第77回英国アカデミー賞」アニメ映画賞(シネマカフェ編集部)■関連作品:君たちはどう生きるか 2023年7月14日より公開©2023 Studio Ghibli
2024年03月11日「第96回アカデミー賞」ライブストリームに、映画『君たちはどう生きるか』(英題:The Boy and the Heron)より監督の宮崎駿とスタジオジブリ・プロデューサーの鈴木敏夫が登場した。宮崎監督10年ぶりとなる長編映画最新作『君たちはどう生きるか』は、監督が少年時代に感銘を受けた書籍「君たちはどう生きるか」からタイトルを採用し、全く別のオリジナルストーリーとして完成させた冒険活劇ファンタジー。海外でも注目され、「第96回アカデミー賞」では長編アニメ映画賞にノミネート。宮崎監督の長編アニメ映画賞ノミネートは、史上最多タイ4度目となる。今回映像では、宮崎監督と鈴木プロデューサーのコメントが流れた。物語について、自伝かと問われると、「いや、でもコロナ禍にあったことですね」と回答。7年という、これまでとは異なる長い製作期間をふり返り、「よく最後までいけた」「終わらない作品じゃないかと思いました」とコメントしている。「第96回アカデミー賞授賞式」は3月11日(月)7時~WOWOWにて生中継・ライブ配信。※宮崎駿監督の「崎」、正しくは「たつざき」(シネマカフェ編集部)■関連作品:君たちはどう生きるか 2023年7月14日より公開©2023 Studio Ghibli
2024年03月04日日本時間3月11日に行われる“映画の祭典”第96回アカデミー賞。長編アニメーション賞にノミネートされている宮崎駿(83)監督作『君たちはどう生きるか』に受賞の期待がかかるなか、宮崎監督が見せた”まさかの近影”が話題を集めている。3月3日、アカデミー賞公式YouTubeチャンネル「Oscars」がライブ配信を行った。長編アニメーション部門にノミネートされた作品の製作者などからが登壇し、司会と映画について語るという内容で、宮崎監督とプロデューサーの鈴木敏夫氏(73)は、事前収録された映像で登場した。鈴木氏は冒頭で「アカデミー協会と投票してくださったみなさんに感謝します」とノミネートへの感謝を述べると、宮崎監督に「宮さん、この作品は自伝なんですか?」と質問。宮崎監督は「いや、でも心の中にあったことですね」と答える。その後は“作品を作ってよかったこと”という質問に対して「最後まで終わったこと。残ったのはボロボロになっている自分です」と自虐混じりに答え、苦労を経て映画が完成したことについて「お金が増えたからです」と笑いながら鈴木氏をねぎらうなど、終始和やかな様子だった。おなじみのコンビネーションを見せた2人だが、宮崎監督をよく見ると“トレードマーク”ともいえる立派にたくわえられた髭が完全に剃り落とされているのだ。そんな宮崎監督の“激変”ぶりに動画のコメント欄やSNS上では驚く声が続出した。《宮﨑駿監督、なんだか違和感あると思ったら、髭がなくなってるからだ!!!!!お元気そうでよかったです》《え?宮崎監督、ヒゲ剃った!?一瞬誰か分からなかったよ!》《宮さん髭ないと全然ちげーな》《髭の無い宮崎駿監督を見たのは多分人生で初めてなので、別人のコラ画像だと思ってしまった》『千と千尋の神隠し』以来となる2度目の受賞も囁かれる宮崎監督。授賞式に備え、”イメチェン”も済まし準備は万全?
2024年03月04日宮崎駿監督(83)の『君たちはどう生きるか』が2月18日、英国アカデミー賞のアニメ映画賞を受賞した。イギリスの公共放送BBCによれば、日本の作品がアニメ映画賞を受賞するのは初めてだという。昨年7月に日本で公開された『君たちはどう生きるか』は10年ぶりに宮崎監督が、脚本も自ら手掛けた長編作品として注目を集めた。だが、事前にストーリーが明かされなかったこともあり、「よくわからなかった」「子供には難しいのでは」という声も多かった。公開直後に本誌が取材した映画コメンテーターもこう語っていた。「終了したとき客席もドヨドヨしていましたが、実は私も初めて見たときは『何を訴えたいのか、よくわからないな』という感想を抱きました(笑)。そして2回目を見て、なるほど、と……」だが12月に北米で公開されると、“ジブリ史上最高額の興行収入を記録”と話題になり、3月11日に授賞式が行われるアカデミー賞の長編アニメーション賞にもノミネートされている。宮崎監督本人がキャスト・スタッフ限定の試写会で《おそらく訳がわからなかったでしょう。私自身、訳がわからないところがありました》とコメントした“難解作”は、なぜ欧米で高い評価を受けているのか?脚本家で映画ライターの竹内清人さんに聞いた。■日本とはタイトルが変わっている「日本で難解ととらえられたのは、おそらくタイトルの影響もあると思います。吉野源三郎による小説『君たちはどう生きるか』が原作であると、最初に刷り込まれてしまっていたので、『いったいどういう話になるの』と戸惑ってしまった面はあるでしょう。あえて宣伝をしなかったこともあり、観客がどんどん裏読みしてしまい、難しくとらえすぎてしまったのです。蓋を開けてみれば、宮崎さんの自伝に近い内容だった(笑)。いっぽう英語圏でのタイトルは『The Boy and the Heron(少年とサギ)』と非常にシンプルです。少年がサギと出会って、異界で冒険を経て成長していくストーリーだということがわかりやすく伝わったのだと思います」“ヒーローの成長物語”として素直に受け止められたのには、タイトル以外にも理由があるという。「神話学者のジョーゼフ・キャンベルは、世界中の神話はおおよそ1つのパターンに基づいていると提唱しています。それを映画に応用するために、ストーリーコンサルタントのクリストファー・ボグラーは、ストーリーを12のプロセスに整理したのです」竹内さんによれば、それは下記のようなものだという。【1】日常世界に主人公が不満を抱く【2】主人公がその世界から冒険に旅立とうとする【3】旅立ちの際に、他人から邪魔されたり、躊躇したりする【4】未知との恐怖を乗り越え、師匠と出会う【5】最初の関門を突破する【6】試練に立ち向かいながら、仲間や宿敵と出会う【7】もっとも危険な場所に接近する【8】最大の試練を受ける【9】報酬を受ける【10】帰路につく【11】もう一度困難に立ち向かい再生する【12】宝を持って帰還する「『君たちはどう生きるか』にも、この12のプロセスは当てはまります。絵コンテを描きながら物語を作っていく宮崎さんは、おそらく長年の経験則で本能的にこのメソッドを導き出しているのだと思います。欧米では日本と異なり、余計なバイアスがないために、ベーシックなヒーロー物語として受け入れやすかったのでしょう」最後に、宮崎監督のオスカー受賞の可能性について竹内さんに聞いた。「CG全盛の時代、『君たちはどう生きるか』の手描きアニメーションの魅力も非常に高く評価されています。また10年近くの充電期間を経て発表されたものが、これだけエネルギーにあふれた作品だということも審査員から評価されると思いますので、『千と千尋の神隠し』に続く2度目のオスカー獲得も充分ありえると思います」
2024年02月23日ジブリパークの新エリア「魔女の谷」が開園し、新たなCMが到着した全国公開中の宮崎駿監督(※崎の正式表記はたつさき)10年ぶりとなる最新作『君たちはどう生きるか』(製作:スタジオジブリ)が、第96回米アカデミー賞長編アニメーション映画部門賞にノミネート。第81回ゴールデン・グローブ賞のアニメーション映画賞も受賞するなど、現在北米の賞レースにおいて大きな注目を集めている。そんな世界を席巻中のスタジオジブリから、この度、“15秒の最新作”となる、ジブリパークの新エリア「魔女の谷」開園を記念した新CMが公開。15秒の間に描かれるのは、「ハウルの城」に良く似た城が火を吹き、音を鳴らし、星がかがやく不思議な世界を歩いていく姿。絵コンテは宮崎駿、演出・原画に、『ハウルの動く城』で作画監督を担当し、『君たちはどう生きるか』にもメインスタッフとしても携わった山下明彦、美術には同じく『君たちはどう生きるか』にも参加し、『ハウルの動く城』で美術監督を担当した吉田昇というスタッフ陣によって制作された。スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは「このCMは宮崎吾朗が父・宮崎駿に依頼して、それにこたえたもの」とコメントしている。ジブリパーク魔女の谷_メリーゴーランド(C) Studio Ghibli「魔女の谷」は魔女が登場するスタジオジブリ作品をイメージしたヨーロッパ風の街並みのあるエリアで、三方を谷に囲まれ、ジブリパーク最大の敷地面積を有する。『魔女の宅急便』の「グーチョキパン屋」や「オキノ邸」、『ハウルの動く城』の「ハッター帽子店」、『アーヤと魔女』の「魔女の家」といった映画の世界をモチーフにした建物があり、レストランや新グッズなども充実。メリーゴーランドやフライングマシンなどの遊具も楽しめる。中でも一際目立つのが、巨大な「ハウルの城」。大きな炉のある居間やハウルの寝室やバスルームなど、作品の世界に入り込める。ジブリパーク新エリアとなる「魔女の谷」は3月16日(土)開園。(シネマカフェ編集部)
2024年02月13日宮崎駿監督映画『君たちはどう生きるか』の音楽を担当した久石譲のインタビュー映像が、アカデミー賞公式YouTube「Oscars」で公開された。『君たちはどう生きるか』(The Boy and the Heron)は、宮崎監督10年ぶりの最新作。「第81回ゴールデン・グローブ賞」アニメ映画賞受賞、「第51回アニー賞」7部門ノミネート、「第78回毎日映画コンクール」大藤信郎賞受賞など、国内外で注目されている。そして先月、「第96回アカデミー賞」のノミネート作品発表が行われ、本作が長編アニメ映画賞部門に選出。今回公開された映像では、本作の映像とともに久石さんのインタビューが収録されており、そこでは宮崎駿監督とのやり取り、青サギの登場シーンの音楽や、本作のメインテーマ曲である「Ask me why」の制作秘話が語られている。コメント欄には「本当に天才ですね」、「この一年で聞いた中で最高のサウンドトラック」、「これが作曲賞にノミネートされなかったことが未だに信じられない」などの声が寄せられている。(シネマカフェ編集部)■関連作品:君たちはどう生きるか 2023年7月14日より公開©2023 Studio Ghibli
2024年02月07日宮崎駿初監督作品の舞台化「未来少年コナン」のキャスト第1弾が発表された。「未来少年コナン」とは、最終戦争後の荒廃した地球を舞台に、恐れを知らない野生児コナンがなおも権力にしがみつく人間たちと戦う冒険アドベンチャー。今回これを舞台化するのは、ミュージカル「100万回生きたねこ」や「ねじまき鳥クロニクル」などを手掛けるインバル・ピント、世界的振付家マギー・マランの子息ダビッド・マンブッフが共に演出を担う。脚本は、舞台芸術集団 地下空港主宰・伊藤靖朗。近年では「らんまん」を手掛けた阿部海太郎が音楽を担当。その音楽に詩人大崎清夏が歌詞を乗せる。キャストには、超人的な運動神経をもつ素直で正義感の強いコナン役を加藤清史郎、コナンの相棒となるジムシー役を成河が務めるほか、コナンと出会い葛藤しながら心が揺れ動くモンスリーを門脇麦、自由を求める海の男・船長ダイスを宮尾俊太郎、コナンと対峙する影の独裁者レプカを今井朋彦、コナンの育ての親おじい/ラナの祖父ラオ博士の2役を椎名桔平が演じる。なお、東京公演の最速抽選先行は、2月5日(月)より開始となる。キャストコメント・加藤清史郎まず、この素敵な出会いに感謝です。僕は『未来少年コナン』が本当に大好きになりました。素敵な方々によって手がけられたこの大好きな作品をこんなにも素敵な方々と一緒に舞台化させていただけること、心より嬉しく思うと同時に、とっっっても緊張しています。笑ですが! 本当の太陽に育まれた少年コナン、本当の意味であのタンクトップと短パンが似合うように、そして、今の時代を生きる皆様にこそ観ていただきたい、そう胸を大きく張って言うことができる『未来少年コナン』を作り、お届けするために精一杯精進致します。最後に、本っ当に楽しみです!・成河またインバルの作品に参加させていただけることが何よりも嬉しいです。座組も新旧入り混じり、新しい挑戦の始まりにワクワクしています。知り合いに「コナンやるんだよ」と言うとまず確実に名探偵かと思われるのですが、違います。未来少年です。インバルが宮崎駿ファンなのは聞いていましたが、まさかそこかと唸りました。まだまだ稽古前なので妄想ばかり膨らむ毎日ですが、インバルにしか出来ない、インバルらしい作品に仕上がるよう、そして原作ファンの方々にインバルの事が大好きになってもらえるよう、座組一丸となって、細部にまでこだわった創作に励みたいと思います。・門脇麦こんなに早くインバルとまた仕事ができるなんて!海太郎さんとまたご一緒できるなんて!あのコナンと舞台上で会えるなんて!幸せづくしで夢心地です。高い壁と向き合う日々が始まろうとしていますが、心強い仲間たちとともに楽しみながら乗り越えていこうと思います。・宮尾俊太郎子供の頃に大好きだった未来少年コナン、そして今も大好きな宮崎駿さんの作品に関われることを大変嬉しく思います。あの世界を演出のインバル・ピントさんをはじめ今回のチームで一体どんな形になっていくのか楽しみです。どんな時代も力強く生き抜く人間の性根を表現できたらと思います。・今井朋彦インバルとの創作は『100万回生きたねこ』以来、2度目になります。前回の稽古場の印象は「雑然」でした。舞台でダンスの振付けが始まったかと思うと、ピアノのそばでは歌の練習が始まり、別の一角では芝居の稽古が始まる・・・しかも同時並行で(笑)。まるでクラフト工房のように、それぞれのパーツを、それぞれの職人があちこちで作っている。やがてそれらが劇場という空間でひとつになる。そんな工程を共にした感覚があります。今回はどんなパーツを、どんなオーダーで作ることになるのか、今から楽しみです。・椎名桔平2018年の舞台『レインマン』でご一緒したプロデューサーから、大好きな演出家だと聞かされて観劇した舞台が事の始まりでした。村上春樹さんの原作を舞台化したその作品は、歌やダンスを積極的に取り入れた演出でファンタジーに溢れていました。その演出家のインバル・ピントさんの新作に参加が決まり、今からワクワク&ドキドキです。そして今回、宮崎駿さんの「未来少年コナン」を舞台化するという。名作なのは勿論、今の時代だからこそ胸に突き刺さる「新たな物語」として、皆さんにお届け出来たらと思っています。▼ストーリー西暦20XX年、人類は超磁力兵器を使用し、地球の地殻を破壊、大変動が起こった。五つの大陸はことごとく海の底に沈み、栄華を誇った人類の文明は滅び去った。それから20年後、孤島・のこされ島では少年コナンが育ての親・おじいと二人で暮らしていたが、ある日、謎の少女ラナが島に流れ着き、コナンの運命が動き出す。島には工業都市インダストリアから行政局次長モンスリーが飛来して、ラナを誘拐してしまう。コナンはラナを助け出すため、いかだに乗って冒険の旅に出ることに。 旅先では謎の野生児・ジムシーやインダストリアの貿易局員・船長ダイスなどと出会ってゆく。一方、自然に溢れたラナの故郷・ハイハーバーには、天才科学者・ブライアック・ラオ博士の居どころを探すインダストリアの行政局長レプカ率いる兵士たちが襲いかかる。コナンは仲間たちと巡り合い、大切な人を守るために様々な困難に立ち向かってゆく。そして人類に残された世界で、新しい未来を切り拓いてゆくのであった。舞台「未来少年コナン」は5月28日(火)~6月16日(日)東京芸術劇場 プレイハウスにて上演。※ツアー公演あり(シネマカフェ編集部)
2024年02月02日人生初という金髪で主演ドラマ『マルス-ゼロの革命-』(テレビ朝日系)に挑む、なにわ男子の道枝駿佑(21)。これまでの“かわいい男の子”イメージを「ぶっ壊す」新境地とは――。初挑戦の金髪で、美男子ぶりに磨きがかかった道枝駿佑。主演ドラマ『マルス-ゼロの革命-』の役作りのため、生まれて初めて髪をブリーチしたという。「まだ慣れなくて、鏡を見るたび新鮮な気持ちになります。染めた翌日にメンバーと会ったら、(西畑)大吾くんには『チャラ!』と言われて、丈くん(藤原丈一郎)には、ニヤニヤしながら写真を撮られました(笑)。これまで髪の毛のケアを一切してこなくて。髪の傷みも気にしなかったのですが、今は優しく扱うようにしています」本作で道枝が演じる美島零=ゼロは、カリスマ的な魅力を持ち、過激な言動もいとわない。一方の道枝本人は、本誌のインタビューで「自己評価があまり高くない」と語るほど謙虚な性格だ。「自分自身を内側から“ぶっ壊す”つもりで演じています。いつもの優しくて穏やかなイメージは封印して、説得力のある芝居をしたい。撮影期間中は、とにかくゼロになりきって、役に染まる感覚を味わいたいです。もしかしたら、ふだんの顔つきも変わってくるかもしれませんね」気合十分な道枝は、ゼロを演じ切るために、日々自主トレーニングをしているそう。「ゼロは感情の振り幅が大きいので、鏡の前で喜怒哀楽の練習をしています。それぞれの感情を1から10のレベルで表現したり、色と結びつけてイメージしたり。現場では、共演者のみんなと表情筋のトレーニングも。片方の眉毛を上げる表情を作りたいのですが、僕にはうまくできなくて……。今、特訓中なんです」劇中、ゼロは学校内の“落ちこぼれ”を集めた動画集団「マルス」を結成。大人が作った社会に反旗を翻すが、その姿はやはり、道枝自身の性質とはかけ離れているよう……。「僕自身は、反抗期すらなかったですからね(笑)。高校時代も、周りを引っ張るどころか、たまにボケるくらいで、基本的には静かなタイプ。まだゼロのような自信は持てていないですが、振り切ってやるしかないという覚悟で臨んでいます!」
2024年02月02日劇場版アニメ『名探偵ホームズ』宮崎駿 演出話セレクション/デジタルリマスター版が、2024年3月22日(金)から4月18日(木)までの2週間、全国でリバイバル上映される。劇場版アニメ『名探偵ホームズ』宮崎駿演出、全国でリバイバル上映『名探偵ホームズ』は、コナン・ドイルの有名小説シリーズ『シャーロック・ホームズ』にユニークなアレンジを加えてアニメ化した作品。登場人物はすべて擬人化した犬で、名探偵ホームズや友人のワトソン、宿敵モロアッチ教授とオッチョコチョイな手下2人など、愉快で魅力的なキャラクターたちが活躍する冒険活劇となっている。劇場版アニメ『名探偵ホームズ』では、テレビアニメ『名探偵ホームズ』全26話の中から、宮崎駿が演出を務めた『青い紅玉(ルビー)』『海底の財宝』『ミセス・ハドソン人質事件』『ドーバー海峡の大空中戦!』の4話をセレクト。飛行機、軍艦、潜水艦など、あらゆるメカを駆使した追いかけっこのスリルとサスペンスに加え、ギャグと笑いが詰まったアクションも満載。老若男女をとわずに楽しむことができる。『この世界の片隅に』の片渕須直など日本を代表するクリエイターが参加また、制作の宮崎駿をはじめ、脚本には『この世界の片隅に』で知られる片渕須直、作画監督・キャラクターデザインは『耳をすませば』『火垂るの墓』を担当した近藤喜文、美術監督には『天空の城ラピュタ』『時をかける少女』を手掛けた山本二三など、名立たるクリエイター陣が参加している。さらに、今回のリバイバル上映ではオリジナルの来場者特典も配布予定。詳細は後日発表されるため、今後の情報も要チェックだ。劇場版アニメ『名探偵ホームズ』あらすじ霧の都・ロンドンのベーカー街にいるのは、パイプがトレードマークの名探偵ホームズだ。助手のワトソンとともに、難解な事件を明晰な頭脳で推理・解決。「名探偵ホームズ」テレビシリーズのうち、宮崎駿演出作品を抜粋した特別編集版第一弾、第二弾。<青い紅玉の巻/海底の財宝の巻>ロンドン上空に、奇声をあげて飛び回る真っ赤な怪鳥が現れた。市民が騒然とするなか、モロアッチは宝石店から“青い紅玉”を盗み出すことに成功するが、ポケットに入れていた“青い紅玉”はうっかりすられてしまう。スリを働いたのは、少年の振りをしたワケあり少女ポリー。ひょんなことからポリーと知り合ったホームズたちは、モロアッチからポリーと“青い紅玉”を守ることになるが...。ロンドン中に「冒険家ライサンダー大佐、海底でナポレオンの財宝を発見」というニュースが駆け巡っていた頃、ホームズとワトソンは、極秘製造中の潜航艇が盗まれた事件を解決するため、軍の司令官に招集されていた。ホームズが犯人のモロアッチ教授のアジトを教えると、憤慨した司令官は軍艦で出撃。司令官に反感を持つワトソンとやる気の起きないホームズを乗せて、軍艦はモロアッチの盗んだ潜航艇を追う。<ミセス・ハドソン人質事件の巻/ドーバー海峡の大空中戦!の巻>ホームズのせいで失敗続きのモリアーティは、腹いせにハドソン夫人を誘拐。モリアーティは彼女の解放条件として、ホームズが美術館から名画を盗み出すことを提案するが、その真の目的は、窃盗によってホームズが逮捕されることだった。一方、アジトに連行されたハドソン夫人は、怯えるどころか部屋を掃除し始める天然ぶりを発揮。ホームズたちはハドソン夫人救出に乗りだすが…。【作品情報】『劇場版 名探偵ホームズ 青い紅玉(ルビー)の巻/海底の財宝の巻』上映年:1984年監督・演出:宮崎駿脚本:片渕須直声の出演:柴田侊彦、富田耕生、大塚周夫『劇場版 名探偵ホームズ ミセス・ハドソン人質事件の巻/ドーバー海峡の大空中戦!の巻』上映年:1986年監督:御厨恭輔脚本:片渕須直絵コンテ、演出:宮崎駿声の出演:広川太一郎、富田耕生、麻上洋子、大塚周夫上映情報劇場版アニメ『名探偵ホームズ』40周年記念上映公開日:2024年3月22日(金)~期間限定上映公開劇場:全国117館チケット料金:一般1,600円、高校生以下1,000円(各種サービスデーや他の割引サービスは利用不可)※公開劇場は順次追加予定※劇場により上映日・上映期間が異なる、詳しくは各劇場のホームページを確認<公開劇場>■3月22日(金)~4月4日(木)[北海道]札幌シネマフロンティア[宮城]MOVIX仙台、ユナイテッド・シネマ フォルテ宮城大河原、イオンシネマ新利府[山形]イオンシネマ天童[茨城]MOVIXつくば、シネマサンシャイン土浦、ユナイテッド・シネマ水戸[栃木]MOVIX宇都宮[群馬]MOVIX伊勢崎[埼玉]MOVIXさいたま、MOVIX三郷、イオンシネマ春日部、イオンシネマ大井、イオンシネマ熊谷、イオンシネマ川口、ユナイテッド・シネマ新座、ユナイテッド・シネマ ウニクス上里[千葉]MOVIX柏の葉、キネマ旬報シアター ※3月23日(土)~、京成ローザ10、イオンシネマ幕張新都心[東京]新宿ピカデリー、池袋HUMAXシネマズ、グランドシネマサンシャイン 池袋、MOVIX亀有、ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場、ユナイテッド・シネマ豊洲、ユナイテッド・シネマとしまえん、イオンシネマ板橋、イオンシネマむさし村山、イオンシネマ シアタス調布、MOVIX昭島、シネマサンシャイン平和島[神奈川]チネチッタ、イオンシネマ港北ニュータウン、イオンシネマ新百合ヶ丘、MOVIX橋本、シネプレックス平塚、シネマワールド小田原(小田原コロナシネマワールド)[新潟]イオンシネマ新潟西[富山]イオンシネマとなみ[石川]ユナイテッド・シネマ金沢[福井]シネマワールド福井(福井コロナシネマワールド)[長野]イオンシネマ松本[岐阜]シネマワールド大垣(大垣コロナシネマワールド)[静岡]MOVIX清水、シネマサンシャインららぽーと沼津[愛知]ミッドランドスクエア シネマ、ユナイテッド・シネマ豊橋18、ユナイテッド・シネマ稲沢、ユナイテッド・シネマ岡崎、シネマワールド安城(安城コロナシネマワールド)、シネマワールド小牧(小牧コロナシネマワールド)、イオンシネマ名古屋茶屋、イオンシネマ大高[滋賀]イオンシネマ近江八幡[京都]MOVIX京都、イオンシネマ京都桂川[大阪]なんばパークスシネマ、MOVIX堺、イオンシネマ シアタス心斎橋[兵庫]MOVIXあまがさき、塚口サンサン劇場、kino cinéma神戸国際、OSシネマズ 神戸ハーバーランド[奈良]ユナイテッド・シネマ橿原[和歌山]イオンシネマ和歌山[岡山]イオンシネマ岡山[広島]シネマワールド福山(福山コロナシネマワールド)、イオンシネマ広島西風新都[山口]シネマサンシャイン下関[香川]イオンシネマ宇多津[福岡]ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13、ユナイテッド・シネマ福岡ももち、ユナイテッド・シネマなかま16、シネマワールド小倉(小倉コロナシネマワールド)、イオンシネマ福岡[佐賀]イオンシネマ佐賀大和[熊本]熊本ピカデリー[大分]セントラルシネマ三光[宮崎]セントラルシネマ宮崎[鹿児島]シネマサンシャイン姶良■4月5日(金)~4月18日(木)[北海道]イオンシネマ江別、イオンシネマ旭川駅前[岩手]イオンシネマ北上[宮城]イオンシネマ名取[山形]イオンシネマ三川[福島]イオンシネマ福島[茨城]イオンシネマ守谷[群馬]イオンシネマ太田[埼玉]イオンシネマ浦和美園、イオンシネマ越谷レイクタウン[千葉]イオンシネマ市川妙典、イオンシネマ千葉ニュータウン[東京]イオンシネマ多摩センター、イオンシネマ日の出[神奈川]イオンシネマ海老名、イオンシネマ座間、イオンシネマみなとみらい[新潟]イオンシネマ新潟南[石川]イオンシネマ新小松[岐阜]イオンシネマ各務原[愛知]イオンシネマ長久手、イオンシネマ常滑[三重]イオンシネマ東員[滋賀]イオンシネマ草津[京都]イオンシネマ高の原[大阪]イオンシネマ四條畷[兵庫]イオンシネマ加古川、イオンシネマ三田ウッディタウン[山口]イオンシネマ防府[徳島]イオンシネマ徳島[香川]イオンシネマ綾川[愛媛]イオンシネマ今治新都市[福岡]イオンシネマ大野城[熊本]イオンシネマ熊本※上映日や上映時間は各劇場に確認※チケット販売は各劇場にて行う
2024年01月27日第96回アカデミー賞の受賞作品が発表。宮﨑駿の『君たちはどう生きるか』が長編アニメ映画賞を受賞した。さらに、山崎貴監督『ゴジラ-1.0』が視覚効果賞受賞を果たした。作品賞は『オッペンハイマー』また、クリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』が最多の13部門ノミネートを果たし、作品賞に輝いた他、監督賞、キリアン・マーフィーの主演男優賞、ロバート・ダウニー・Jr.の助演男優賞、撮影賞、編集賞などを受賞。11部門でノミネートされた『哀れなるものたち』は、エマ・ストーンの主演女優賞、美術賞、衣装デザイン賞などにおいて受賞を果たしている。作品賞◆アカデミー作品賞受賞:『オッペンハイマー』『American Fiction(原題)』『落下の解剖学』『バービー』『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』『マエストロ:その音楽と愛と』『パスト ライブス/再会』『哀れなるものたち』『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』『関心領域』監督賞◆アカデミー監督賞受賞:クリストファー・ノーラン『オッペンハイマー』ジョナサン・グレイザー『関心領域』ジュスティーヌ・トリエ『落下の解剖学』マーティン・スコセッシ『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』ヨルゴス・ランティモス『哀れなるものたち』主演男優賞◆アカデミー主演男優賞受賞:キリアン・マーフィー『オッペンハイマー』ブラッドリー・クーパー『マエストロ:その音楽と愛と』コールマン・ドミンゴ『ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男』ジェフリー・ライト『American Fiction(原題)』ポール・ジアマッティ『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』主演女優賞◆アカデミー主演女優賞受賞:エマ・ストーン『哀れなるものたち』アネット・ベニング『ナイアド ~その決意は海を越える~』キャリー・マリガン『マエストロ:その音楽と愛と』リリー・グラッドストーン『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』ザンドラ・ヒュラー『落下の解剖学』助演女優賞◆アカデミー助演女優賞受賞:ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』アメリカ・フェレーラ『バービー』ダニエル・ブルックス『カラーパープル』エミリー・ブラント『オッペンハイマー』ジョディ・フォスター『ナイアド ~その決意は海を越える~』助演男優賞◆アカデミー助演男優賞受賞:ロバート・ダウニー・Jr.『オッペンハイマー』マーク・ラファロ『哀れなるものたち』ロバート・デ・ニーロ『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』ライアン・ゴズリング『バービー』スターリング・K・ブラウン『American Fiction(英題)』国際長編映画賞◆アカデミー国際長編映画賞受賞:『関心領域』『Io Capitano(原題)』『PERFECT DAYS』『Society of the Snow(英題)』『The Teachers’ Lounge(英題)』長編アニメ映画賞◆アカデミー長編アニメ映画賞受賞:『君たちはどう生きるか』『マイ・エレメント』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』『ニモーナ』『ロボット・ドリームズ』脚本賞◆アカデミー脚本賞受賞:ジュスティーヌ・トリエ、アルチュール・アラリ『落下の解剖学』ジョシュ・シンガー、ブラッドリー・クーパー『マエストロ:その音楽と愛と』サミー・バーチ、アレックス・メチャニク『May December(原題)』セリーヌ・ソン『パスト ライブス/再会』デヴィッド・ヘミングソン『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』脚色賞◆アカデミー脚色賞受賞:コード・ジェファーソン『American Fiction(原題)』グレタ・ガーウィグ、ノア・バームバック『バービー』クリストファー・ノーラン『オッペンハイマー』トニー・マクナマラ『哀れなるものたち』ジョナサン・グレイザー『関心領域』撮影賞◆アカデミー撮影賞受賞:『オッペンハイマー』『伯爵』『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』『マエストロ:その音楽と愛と』『哀れなるものたち』編集賞◆アカデミー編集賞受賞:『オッペンハイマー』『落下の解剖学』『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』『哀れなるものたち』『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』美術賞◆アカデミー美術賞受賞:『哀れなるものたち』『バービー』『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』『ナポレオン』『オッペンハイマー』衣装デザイン賞◆アカデミー衣装デザイン賞受賞:『哀れなるものたち』『バービー』『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』『ナポレオン』『オッペンハイマー』メイクアップ&ヘアスタイリング賞◆アカデミーメイクアップ&ヘアスタイリング賞受賞:『哀れなるものたち』『Golda(原題)』『マエストロ:その音楽と愛と』『オッペンハイマー』『雪山の絆』音響賞◆アカデミー音響賞受賞:『関心領域』『マエストロ:その音楽と愛と』『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』『オッペンハイマー』『ザ・クリエイター/創造者』作曲賞◆アカデミー作曲賞受賞:『オッペンハイマー』『American Fiction(原題)』『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』『哀れなるものたち』歌曲賞◆アカデミー歌曲賞受賞:『バービー』What Was I Made For?/ビリー・アイリッシュ、フィニアス・オコネル『ジョン・バティステ: アメリカン・シンフォニー』It Never Went Away『バービー』I’m Just Ken『フレーミングホット!チートス物語』The Fire Inside『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』Wahzhazhe (A Song For My People)視覚効果賞◆アカデミー視覚効果賞受賞:『ゴジラ-1.0』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: VOLUME 3』『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』『ナポレオン』『ザ・クリエイター/創造者』長編ドキュメンタリー賞◆アカデミー長編ドキュメンタリー賞受賞:『20 Days in Mariupol(原題)』『Bobi Wine: The People’s President(原題)』『Four Daughters(原題)』『The Eternal Memory(原題)』『To Kill a Tiger(原題)』短編ドキュメンタリー賞◆アカデミー短編ドキュメンタリー賞受賞:『The Last Repair Shop(原題)』『Island in Between(原題)』『Nai Nai & Wài Pó(原題)』『The ABCs of Book Banning(原題)』『The Barber of Little Rock(原題)』短編アニメ映画賞◆アカデミー短編アニメ映画賞受賞:『WAR IS OVER! Inspired by the Music of John and Yoko(原題)』『Letter to a Pig(原題)』『Ninety-Five Senses(原題)』『Our Uniform(原題)』『Pachyderme(原題)』短編実写映画賞◆アカデミー短編実写映画賞受賞:『The Wonderful Story of Henry Sugar』『Invincible(原題)』『Knight of Fortune(原題)』『Red, White and Blue(原題)』『The After(原題)』
2024年01月26日藤井道人監督作『青春18×2 君へと続く道』の公開日が5月3日(金・祝)に決定。予告編が解禁された。さらに道枝駿佑、黒木華、松重豊、黒木瞳ら新キャストと、主題歌を「Mr.Children」が担当することも発表された。『余命10年』などの藤井道人監督最新作となる本作は、台湾の超人気スター俳優シュー・グァンハン(グレッグ・ハン)と日本の若手実力派、清原果耶のダブル主演で贈る日台合作映画。“初恋の記憶”をめぐり、18年前と現在の想いが切なく交錯するラブストーリーだ。この度、シュー・グァンハン演じるジミーが旅の道中に出会う個性豊かな面々のキャストが解禁。ジミーが長野県飯山線の電車の中で出会うバックパッカーの青年・幸次役を演じるのは道枝駿佑。映画初主演作となった『今夜、世界からこの恋が消えても』のヒットも記憶に新しくアジアでも知名度が急上昇中、テレビドラマ「マイ・セカンド・アオハル」や「マルス-ゼロの革命-」など、話題作の出演が相次ぐ彼が、本作のタイトル【18×2】のキーにもなる“36歳”になったジミーが出会う“18歳”の青年を演じる。ジミーが立ち寄る新潟県長岡市にあるネットカフェのアルバイト店員で、偶然見かけたランタン祭りにジミーを案内する由紀子を演じるのは、『せかいのおきく』『キリエのうた』、TBS日曜劇場「下剋上球児」等、映画・ドラマともに出演作が後を絶たない黒木華。藤井組には3作目の参加で監督からの信頼も厚く、「本作では大切なセリフを託した」(藤井監督)そう。本作で演じる役柄では、ビジュアルも含め新たな一面を見せる。アミ(清原果耶)が生まれ育った町の住人・中里を演じるのは、俳優界きってのバイプレーヤー・松重豊。藤井監督が手掛けた『余命10年』にも出演、大人気ドラマ「孤独のグルメ」シリーズをはじめ、数々の映画・ドラマに絶えず出演し続ける彼の佇まいは、ジミーの旅の終盤で物語に安定感をもたらす。そして、アミの故郷、福島県只見町に暮らすアミの母親役には、黒木瞳。名実ともに確固たる地位を築いてきた俳優業だけでなく、昨今は監督業、舞台演出など多岐に渡り活躍の場を広げている。以前より藤井監督の作品が好きで今回自ら参加を熱望、藤井監督からの「どんな俳優でも町や生活にどう馴染むかを大事にしたい」というリクエストに応え、従来のオーラを封印し役に挑んだ。「Mr.Children」そして、本作の主題歌を手掛けるのは「Mr.Children」。藤井監督も10代から愛聴する憧れのバンドであり、自身の監督人生の第二章の始まりとも語る本作で主題歌にと熱望し、今回のコラボレーションが実現。脚本段階で制作された楽曲は、監督、プロデューサー陣を唸らせるほど作品の本質を捉えており、藤井監督は撮影期間中も常にこの曲を聴き、「作品づくりのぶれない芯になった」、「僕にとっては原点ですし、今回の主題歌も『Mr.Childrenしかいない』と言いはしましたが……まさか叶うとは。『記憶の旅人』という素晴らしい曲を書き下ろしてくださったMr.Childrenの皆さんに本当に感謝しています」とコメントしている。さらに、主題歌「記憶の旅人」が初披露となる予告編映像も解禁。日本と台湾の壮大で美しい風景と18年前と現在という時代を映し出し、ジミーとアミの青春と呼ぶには切なすぎる物語をより一層エモーショナルに彩っている。Mr.Children コメントかつて自分の中に「確かにあったもの」そして今も自分の中に「あって欲しいと強く願うもの」がこの映画の冒頭から終わりまで、ずっと流れていてその懐かしさ 奥ゆかしさ 温かさはすぐ近くにあるのに、もう手が届かないようでもどかしくて もどかしくてたまらなく人恋しくなるこの映画に関わる上で不純なものは極力取り除いて音楽として抽出したつもりです。それだけが私たちに出来ることでした。2024年に、こんな素敵な映画が生まれてくれたこと、そして、この映画に関われたことが、有り難くて、嬉しくて今はただ感謝でいっぱいです。ありがとうMr.Children 桜井和寿幸次役 道枝駿佑 コメント藤井監督の作品、また監督にとって初の国際プロジェクトに参加させていただけることは大変光栄でした。海外に向けた作品に出演することが夢だったので、率直にすごく嬉しかったです。電車に乗りながら、駅から駅までの移動中に撮れるシーンを撮っていく、ホームに止まっている間に撮れるカットを撮るなど、時間に制限がある中で、できることをやっていく感じが僕にとっては初めての挑戦で、すごく新鮮でした。試行錯誤しながら、楽しくお芝居させて頂くことができました。この作品は、人が人と交わり出会うことによってどう成長するのか、そして人の温かさ・人情を、スクリーンを通して感じていただける映画だと思います。是非劇場に足を運んで頂けたらと思います。由紀子役 黒木華 コメント監督にお話をいただいた時、私が演じる由紀子のビジュアルは決まっており、今まであまりやった事のない役柄と髪型だったので、とても楽しみでした。撮影は、ランタンを飛ばすシーンが本当に美しくて、実際に台湾に観に行きたいと思った程、印象に残っています。藤井監督との撮影では、いつも刺激的な出会いや経験が出来るので、本当にありがたい限りです。ジミーが、アミと過ごした18年前の想いを胸に、現在の日本での様々な出会いを経て変わっていく姿を楽しんでいただければ幸いです。裕子役 黒木瞳 コメント最初に脚本を読んだとき、台湾と日本の国境を越えた愛の物語と、時間を味方にして愛がどのように浄化されていくのかという深いテーマに泣いてしまいました。藤井監督の作品はとても好きで全て拝見しており、いつかご一緒できたらいいなと思っていましたので、夢が叶い大変嬉しかったです。演出もものすごく繊細で、刺激的でした。ジミーが愛する人が育った国、日本の旅を通して、心の傷をどのように雪解けさせていくのかを美しい日本の風景とともにお楽しみいただけたらと思います。ジミーとアミ、二人の愛の行く末を、切なく、清らかな気持ちでご覧になって頂きたいです。『青春18×2 君へと続く道』は5月3日(金・祝)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:青春18×2 君へと続く道 2024年5月3日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©️ 2024「青春 18×2」film partners
2024年01月25日宮崎駿監督の最新作『君たちはどう生きるか』が、第96回 アカデミー賞 長編アニメーション映画部門賞にノミネートされたことが23日、明らかになった。宮崎監督作品としては、2002年米公開の『千と千尋の神隠し』、2005年米公開の『ハウルの動く城』、2014年米公開の『風立ちぬ』に続く4度目のノミネートに。『千と千尋の神隠し』は日本作品で初めての受賞となった。『君たちはどう生きるか』は2023年12月8日からアメリカ&カナダにて2,205館で公開され、公開初日から3日間(12月8日~10日)のオープニング興収(先行上映含む)で約1297万ドル(約19億円)を記録し、日本映画オリジナル作品としては初となる、北米週末興行収入ランキング第1位を獲得した。公開前から、クリスチャン・ベール、デイブ・バウティスタ、ジェンマ・チャン、ウィレム・デフォー、カレン・フクハラ、マーク・ハミル、ロバート・パティンソン、フローレンス・ピューなど超豪華な英語吹き替え版キャストが大きな話題となり、11月22日からニューヨーク、ロサンゼルスの4館で先行上映が開始され、アメリカでの宮崎駿監督作品の劇場平均興収として過去最高成績を記録。ニューヨーク・タイムズやロサンゼルス・タイムズなど、観客を後押しする好意的なレビューが各メディアから出ており、12月1日にはニューヨーク映画批評家協会賞のBest Animated Filmを、12月10日にはロサンゼルス映画批評家協会賞のBest Animationとボストン映画批評家協会賞Best Animated Film、1月7日には日本作品としては初めて、第81回ゴールデン・グローブ賞のアニメーション映画賞を受賞するなど、賞レースにおいても大きな注目を集めていた。また、台湾では10月6日に公開され、週末興行ランキング4週連続1位を獲得。10月25日に公開となった韓国では、週末興行ランキング2週連続1位を記録し、公開8週目で観客動員数200万人を突破。11月1日に公開されたフランスでも、週末の興行ランキング1位を獲得(観客動員数64万人)し、フランスでのスタジオジブリ作品の興行として、初週末の動員数の最高記録を更新、12月17日時点で観客動員数150万人を突破と、年末年始に公開となった、メキシコ、イギリス・アイルランド、イタリアでもスタジオジブリ作品として過去最高の興行成績となるなど、世界中で注目を集めている。世界各国での公開を前に海外映画祭へも続々と出品され、“邦画として初”、アニメーション作品としては“世界初“のオープニング上映作品に選出された「第48回トロント国際映画祭」を始め、「第71回サン・セバスティアン国際映画祭」や「第61回ニューヨーク映画祭」など、由緒ある国際映画祭にて上映された。○■スタジオジブリ 鈴木敏夫プロデューサー コメント『千と千尋の神隠し』に引き続き2度目のオスカーがもらえたら、本当に嬉しいです。3月の発表を心待ちにします。
2024年01月24日1月23日(現地時間)、映画賞の最高峰であるアカデミー賞のノミネート発表が行われ、長編アニメ映画賞部門にスタジオジブリ製作・宮崎駿(※崎=たつさき)監督作品『君たちはどう生きるか』(英題:The Boy and the Heron)が選出されたことが明らかになった。宮崎駿が原作・脚本・監督を手掛けた本作は、監督が少年時代に感銘を受けた書籍「君たちはどう生きるか」からタイトルを採用し、まったく別のオリジナルストーリーとして完成させた冒険活劇ファンタジー映画。公開後、米津玄師による主題歌「地球儀」や山時聡真、菅田将暉、柴咲コウ、木村拓哉らがボイスキャストとして参加していることが大きな話題となった。これまでニューヨーク映画批評家協会賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞、ボストン映画批評家協会賞、第81回ゴールデングローブ賞ほか数々の映画賞で「最優秀アニメーション賞」を受賞している。同部門には『君たちはどう生きるか』を始め、井上雄彦監督の『THE FIRST SLAM DUNK』、立川譲監督の『BLUE GIANT』、原恵一監督の『かがみの孤城』、新海誠監督の『すずめの戸締まり』の5作品が日本からの候補作として挙がっていたが、今回は『君たちはどう生きるか』のみのノミネーションとなった。スタジオジブリ作品として同部門でのノミネートは2017年の『レッドタートル ある島の物語』(第89回アカデミー賞)以来、さらに受賞ともなれば2003年の『千と千尋の神隠し』(第75回アカデミー賞)以来、実に21年ぶりの快挙となる。ノミネートを受けて、スタジオジブリ・鈴木敏夫プロデューサーは「「千と千尋の神隠し」に引き続き2度目のオスカーがもらえたら、 本当に嬉しいです。3月の発表を心待ちにします。」とコメントを寄せている。アニメ映画賞部門にはこのほかに、『マイ・エレメント』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』『ニモーナ』『ロボット・ドリームズ』がノミネートされている。第96回アカデミー賞の結果発表&授賞式は2024年3月10日(現地時間)に行われる。(シネマカフェ編集部)■関連作品:君たちはどう生きるか 2023年7月14日より公開©2023 Studio Ghibli
2024年01月23日