小栗旬、森山未來らが出演するアクション・エンターテインメント大作『髑髏城の七人』の予告編映像がこのほど公開された。『髑髏城の七人』予告編本作は、劇団☆新感線の人気公演をデジタル技術を駆使してスクリーンで楽しむ“ゲキ×シネ“の記念すべき第10弾。天下統一をかけて武将たちが割拠していた戦国の世を舞台に、たった7人で2万を擁する関東髑髏党に戦いを挑んだ者たちの活躍を痛快に描く。本作は、中島かずき作、いのうえひでのり演出による劇団の代表作のひとつで、小栗、森山、早乙女太一、小池栄子、勝地涼、仲里依紗ら若手キャストを迎えて昨年上演した舞台を18台ものカメラを駆使して収録。このほど公開された予告編では、ひょんなことから戦乱に巻き込まれる捨之介(小栗)、関東髑髏党を束ねる最強の男・天魔王(森山)ら主要な登場人物を次々に紹介しながら、ダイナミックな殺陣、ポジション/ポーズまで完璧に計算された登場シーン、耳に残るキメ台詞の数々、そして観客を魅了する熱い人間ドラマの一端が紹介されている。エンターテインメントであることを純粋に追求し、重厚な劇世界を構築しながら毎公演、面白さとカッコよさを失わずに走り続けてきた劇団☆新感線だけに、予告編も痛快な描写が続々登場。映画館の客席が一体になるような、思わず歓声があがるような興奮必至の作品になりそうだ。『髑髏城の七人』2013年1月12日(土)より全国ロードショー
2012年11月14日来年1月に劇場公開される、劇団☆新感線の舞台を映像に収めたゲキシネ第10弾『髑髏城の七人』(どくろじょうのしちにん)の特報動画が到着し、小栗旬、森山未來、早乙女太一ら出演者の躍動感あふれる姿が披露された。特報動画『髑髏城の七人』は、中島かずき作、いのうえひでのり演出による劇団☆新感線の“いのうえ歌舞伎”と呼ばれる演目のひとつ。1990年に初演され、キャストを変えて7年ごとに上演されてきた人気作で、戦国の世を舞台に、たった7人で2万を擁する関東髑髏党に戦いを挑む者たちの活躍を描く。今回、劇場上映されるのは、小栗、森山、早乙女、小池栄子、勝地涼、仲里依紗ら若いキャストをむかえ、2011年8月から10月にかけて大阪と東京で上演された舞台『髑髏城の七人』を収録したもの。ストーリーや登場人物を新たな着想で再構築し、通称“ワカドクロ”と呼ばれ人気を博した本公演を、18台ものカメラを駆使し、カメラのアングルや音響など、臨場感にこだわって編集されている。このたび公開された特報動画は、小栗、森山らそれぞれの風貌や殺陣の演技などが収められた鬼気迫る内容となっており、特報は6日より各上映館でも観ることができる。『髑髏城の七人』2013年1月5日(土)より新宿バルト9先行公開2013年1月12日(土)より全国ロードショー
2012年10月09日先日、大盛況のうちに幕を閉じた野外映画祭「星空の映画祭」。シネマカフェでは、今年初めてオフィシャル・メディアパートナーとして同映画祭を応援するため、映画祭史上初となる1泊2日のオフィシャルツアーを開催した。まだ知らないあなたのために、映画祭の見どころを映画祭を初体験した参加者の声を交えてご紹介!8月18日(土)・19日(日)の1泊2日にわたり敢行されたこちらのバスツアー。長野県諏訪湖周辺にある伊勢神宮と並ぶ名パワースポット・諏訪大社に参拝し、夕方に会場の原村に到着。素敵なご夫婦が夏限定で運営するペンションで、長野県産の野菜をふんだんに使った夕食で腹ごしらえをし、一同は映画祭へ!だが、野外で映画の上映が行われるこの日は午前中からまさかの豪雨…。すると諏訪大社のご利益か、夜になると夕方まで降り続いた雨がうそのように晴れあがり、会場へと向かう人々が夜空を見上げて歓喜する姿があちらこちらで見られた。この日上映されたのは、小栗旬と岡田将生主演で大ヒットを記録した『宇宙兄弟』。ばっちりと晴れあがった夜空の下で観る壮大な“宇宙”の物語とあって、この体験で感じた「ロマンチック度」を聞いてみると参加者の8割以上の人が、100点満点中「100点」以上をつけていた。今回このツアーに参加したメンバーは全員、同映画祭に参加するのはこれが初めて。特に恋人や夫婦での参加が目立っていたが、「大切な人とロマンチックな時間は過ごせましたか?」という質問には、参加者全員が「はい」と回答。さらに、「とにかく良かった!星空が一面に広がっていて感動しました」(20代・女性)、「(上映作品の)画面が暗くなったときや、空のシーンになったとき、森や空との一体感を味わえ、そのときの星がとてもキレイ!大自然の中で笑ったり泣いたり、感情を共有できるところがいい」(20代・女性)と、満点の星空の下で観る映画に大感激だった様子がうかがえる。そのほかにも「映画も星空も、東京でもいつでも見れるものですが、同じものでも美しさや自然の中で感じるそれらは、いつもよりもすごくすごく素敵でした!」(20代・女性)、「本当に最高のシチュエーションです!!自分を見直すきっかけにもなりました」(20代・男性)と、“非日常”の体験に興奮する声も。さらに、「(山の上は)ちょっと肌寒いので、つい隣の人とくっつきたくなる(笑)」と同行者との急接近も期待できる効果も(?)。標高1,300メートルの山上での開催とあって、真夏にも関わらず参加者同士が熱々のコーヒーを手に身を寄せ合う微笑ましい姿も見られた。例年に比べて動員数が大幅に増加し、当初予定していた人数を大きく上回り4,000人超が参加する大盛況となった今年の「星空の映画祭」。この隠れた名スポットに、来年こそはあなたもぜひ参加してみては?特集「シネカフェくんのふらっと映画祭」「星空の映画祭」公式サイト■関連作品:宇宙兄弟 2012年5月5日より全国東宝系にて公開© 2012「宇宙兄弟」製作委員会
2012年08月31日演劇集団「劇団☆新感線」の代表作の1つ「髑髏城の七人」。小栗旬と森山未來を主演に迎え、昨年8月から9月にかけ公演が行われたこの舞台が、「ゲキXシネ」シリーズの第10作目として2013年1月より公開されることが決定。このほど、豪華キャスト陣を配したスタイリッシュなデザインのポスタービジュアルが解禁となった。「ゲキ×シネ」とは、劇団☆新感線の舞台を最新デジタル技術を駆使して、舞台の臨場感をそのままに映像化、劇場で公開する人気シリーズ。その記念すべき第10作目として選ばれたのが、舞台巧者な小栗さんや森山さんを始め、早乙女太一、小池栄子、勝地涼、仲里依紗と実力派若手キャストたちが集結した2011年版「髑髏城の七人」だ。天正十八年。織田信長亡き後、天下統一は豊臣秀吉によってなされようとしていた。しかし、かつて信長に仕え、漆黒の髑髏城(どくろじょう)に潜む武装集団“関東髑髏党”を束ねる天魔王と名乗る男が抵抗を続けていた。血を流すことを厭わず、もはや狂人と化した天魔王に追われていた女を、行きがかりから助けた捨之介(すてのすけ)は、女を匿ってくれるという色里で無界屋蘭兵衛(むかいやらんべえ)に出会う。全てを覚悟した捨之介らは天魔王を止めるため、たった7人で2万の兵が巣食う髑髏城を攻め落とすことを決意するのだが…。同舞台は1990年の初演以来7年ごとに上演され、それまで古田新太が演じてきた主人公・捨之介/天魔王の一人二役を、初共演となった小栗さん(捨之介役)と森山さん(天魔王役)が一役ずつ演じたことでも話題となった本作。無界屋蘭兵衛役には早乙女さん、妖艶な魅力を放つ極楽太夫役に小池さん、そして本作が初舞台となった沙霧役の仲さんに、初の殺陣アクションに挑戦した兵庫役の勝地さんとフレッシュな面々が新たな「髑髏城の七人」を作り上げている。公開されたポスターは、舞台ならではのインパクト大の衣裳に身を包んだ主演の2人の躍動感あるビジュアルが目を引く、惚れ惚れするようなスタイリッシュな仕上がりだ。また、「ゲキ×シネ」シリーズ10作目を記念して鑑賞料金に新たな試みを実施することも決定。映画離れが囁かれる昨今、できるだけ多感な時期に最高のエンターテイメント作品を観て欲しいという思いから、当日学生料金は1,000円に、さらに一般料金も値下げされるようだ。ただの舞台でも映画でも味わうことのできない、この「ゲキ×シネ」シリーズ。お値段もお手ごろになったところで、ぜひ劇場で体感してみては?ゲキ×シネ『髑髏城の七人』は2013年1月5日(土)より新宿バルト9にて先行公開、1月12日(土)より全国にて公開。公式サイト:■関連作品:髑髏城の七人 2013年1月5日より新宿バルト9にて先行公開、1月12日より全国にて公開© 2012-2013 VILLAGE INC.
2012年08月29日大人気シリーズの最新作にして完結編『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』が23日、東京国際フォーラムで開催された完成披露試写会でファン4000人にお披露目され、女優の水野美紀が出演していることが明らかになった。その他の写真雪乃を演じる水野の『踊る』シリーズ復帰は2005年公開の『交渉人 真下正義』以来、実に7年ぶり。上映後には主演の織田裕二、ユースケ・サンタマリアら主要キャストによる舞台あいさつが行われ、水野本人もサプライズで登壇し「7年ぶりですか!? 皆さん、ただいま」と笑顔でファンの歓声に応えていた。これには“夫”真下を演じるユースケ・サンタマリアも「雪乃が帰ってきてくれたよ~」と大喜び。電話でやり取りを交わしたシーンを振り返ると、水野は「久しぶりに現場に戻ったら、ユースケさんが相変わらずテキトーにアドリブ言ってて(笑)、調子を合わせるのが大変でした」と苦笑しきり。それでも真下の湾岸署署長への昇進がうれしい様子で「いつの間にか署長になっていて、皆さんにお世話になりました」と“妻”の顔をのぞかせ、ユースケ・サンタマリアとの夫婦2ショットも披露した。上映後の舞台あいさつには、織田、ユースケ・サンタマリア、水野をはじめ、柳葉敏郎、深津絵里、伊藤淳史、内田有紀、小泉孝太郎、佐戸井けん太、北村総一朗、小野武彦、斉藤暁、小栗旬、甲本雅裕、遠山俊也、川野直輝、滝藤賢一、真矢みき、筧利夫、脚本の君塚良一、メガホンを執った本広克行監督という総勢21名が勢ぞろいし、シリーズ最後の完成披露試写会を大いに盛り上げた。主役はもちろん、15年間シリーズを支え続けた織田。割れんばかりの拍手に包まれ「最高です」と雄たけびをあげると、「皆さんの声援があったからこそ生まれたファイナルです」と改めてファンに感謝を示した。織田にとってこの15年間は「長いような、短いような…。うれしいことと、ちょっと寂しいこともありますが、こんな幸せを感じる現場はなかった」という。同じ気持ちを抱えるファンからは「やめないで」という悲鳴にも似た声も飛んだが、「『踊る』にしめっぽい雰囲気は似合いません。これでさよならです」とキッパリ。最後はマイクを使わずに「ありがとうございました」と絶叫し、男泣きで『踊る』シリーズの幕を自ら降ろした。『踊る大捜査線 THE FINAL新たなる希望』9月7日(金)より全国公開
2012年08月24日女優の水野美紀が大人気刑事シリーズの完結編『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』でシリーズに復帰していることが8月23日(木)、東京国際フォーラムで行われた同作の完成披露試写会で明らかになった。柏木雪乃を演じる水野さんは上映後の舞台挨拶に、織田裕二らキャスト陣と共にサプライズ登壇し、「ただいま~。何年ぶりだろう?7年ぶり!?どうもすみません(笑)。これで最後なのは残念ですが、戻ってこられて良かった」と喜びを爆発させた。今回、ユースケ・サンタマリア演じる夫・真下正義が湾岸署署長に就任しており「いつの間にか夫が署長になりまして、みなさんにはお世話になりました」と“再会”に感慨深げ。ユースケさんも「雪乃が帰ってきてくれた」と大喜びだった。上映後の舞台挨拶には織田さん、水野さん、ユースケさんを始め、柳葉敏郎、深津絵里、伊藤淳史、内田有紀、小泉孝太郎、佐戸井けん太、北村総一朗、小野武彦、斉藤暁、小栗旬、甲本雅裕、遠山俊也、川野直輝、滝藤賢一、真矢みき、筧利夫、脚本を手がける君塚良一、メガホンを取った本広克行監督という総勢21名の“チーム踊る”が集結!割れんばかりの拍手に包まれながら、ステージに登場した織田さんは「最高です!」と雄叫び。「この作品に携わることができて本当に良かった。みなさんの声援があったからこそ、ファイナルが生まれた」と感謝しきりだ。15年という時間をふり返り「長いような、短いような…。嬉しいこと、ちょっと寂しいこともありましたが、こんなに幸せを感じられる現場はない」としみじみ語った。客席を埋め尽くす4,000人の“踊る”ファンからは「やめないで」の悲鳴も飛んだが、「しめっぽいのは似合わない。これでさよならです」と断言。それでも感極まったのか、男泣きを見せる場面もあった。『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』は9月7日(金)より全国東宝系にて公開。■関連作品:踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望 2012年9月7日より全国東宝系にて公開© 2012 フジテレビジョンアイ・エヌ・ピー
2012年08月23日15年の歳月にわたりファンを魅了した大人気刑事ドラマシリーズ『踊る大捜査線』。その待望の最新作にして完結作『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』がついに完成し、8月23日(木)、東京国際フォーラムに駆けつけたファン4,000人の前でお披露目された。上映前には主人公・青島俊作を演じる織田裕二を始め、柳葉敏郎、深津絵里、ユースケ・サンタマリア、伊藤淳史、内田有紀、小泉孝太郎、佐戸井けん太、北村総一朗、小野武彦、斉藤暁、小栗旬、脚本を手がける君塚良一、メガホンを取った本広克行監督というおなじみの“踊る”チームが結集し、本シリーズに込めた思いを熱弁した。湾岸署管内で開催中の国際環境エネルギーサミット会場で誘拐事件が発生。数時間後に被害者は射殺体で発見され、警察が押収した拳銃が使用されたことが判明する。捜査情報の提出が義務づけられる中、捜査官をあざ笑うかのように第2、第3の事件が青島たちに襲いかかる。ファンのあふれんばかりの熱気に、普段は“熱い男”として知られる織田さんも「こんな試写会、初めてです!いつも(ファンの)みなさんにはやられます」と圧倒されている様子。それでも「楽しみながら、そして思いを噛みしめながら作った映画。ちょっと寂しい気持ちもありますが、盛大にドカンと花火を打ち上げたいです」と喜びを爆発させた。本作の撮影に入る前には、過去のテレビ&映画シリーズを全て見直したそうで「15年で青島が変わったか?そうですね、そんなに変わってない気が“しる”」と思わずコメントをかんでしまう場面も。「今日は滑舌悪いです」と晴れ舞台で照れ笑いを見せていた。シリーズを通して、織田さんと共闘し続けた柳葉さんも「今日は皆さんとともにお祭り騒ぎしましょう!」と感無量。織田さん演じる青島との関係も気になる、すみれ役の深津さんは「最後の『踊る大捜査線』です。今まで愛してくださった皆さんの期待を裏切らない作品になっていれば…。気に入っていただけると嬉しいです」と少し緊張した面持ちだった。舞台挨拶が終了し、すべての登壇者がステージを去ると、ここぞとばかりにユースケさんが一人で再登場し、場内は大爆笑。結局「最後は織田さんに締めていただきましょう」とMCが促すと、再度ステージに現れた織田さんは、挨拶の代わりに深々と感謝のおじぎ。最後まで“青島らしさ”を貫いていた。『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』は9月7日(金)より全国東宝系にて公開。■関連作品:踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望 2012年9月7日より全国東宝系にて公開© 2012 フジテレビジョンアイ・エヌ・ピー
2012年08月23日織田裕二主演の大人気シリーズ『踊る大捜査線』。15年の歴史に終止符を打つことになる映画『踊る大捜査線 THE FINAL新たなる希望』の完成披露試写会が23日、東京国際フォーラムで開催され、主人公・青島を演じる織田をはじめ、柳葉敏郎、深津絵里、ユースケ・サンタマリア、伊藤淳史、内田有紀、小泉孝太郎、佐戸井けん太、北村総一朗、小野武彦、斉藤暁、小栗旬、脚本の君塚良一、本広克行監督が出席した。その他の写真15年間、本シリーズを引っ張り続けた織田は開口一番「お久しぶりです!」とあいさつ。会場に駆けつけたファン4000人のあふれる熱気に「こんな試写会は初めて。いつも(ファンの)皆さんにはやられます! 今日は特別な日。ちょっとさみしい気持ちもありますが、盛大にドカンと花火を打ち上げましょう」と感無量の面持ちだった。もちろん完成した本編に対する自信は絶対で「楽しみながら、そして噛みしめながら作った最後の映画です」と誇らしげに胸を張り、15年分の感謝をこめながら深々と頭を下げていた。映画はエネルギーサミット開催で大忙しの東京を舞台に、青島やすみれ(深津)、署長に就任した真下(ユースケ)、室井(柳葉)ら湾岸署の面々が、シリーズ初登場の新犯人(香取慎吾)の巻き起こす難事件に挑む姿を描く。事件の真相はもちろん、最終章で明かされる青島とすみれの恋の行方も見どころだ。共演する柳葉も「ぜひ皆さんと一緒にお祭り騒ぎしましょう!」と上機嫌。深津は「最後の『踊る大捜査線』です。今まで愛してくださった皆さんの期待を裏切らない作品になっていれば…。気に入っていただけるとうれしいです」と神妙な表情だった。一方、ユースケ・サンタマリアは「皆さんのおかげで、スピンオフが作られることになりました」とジョークを飛ばし、しんみりムードを一蹴。そんな楽しげな様子を、前作から参加している小栗は「にぎやかで楽しそうですね。僕は現場でも端のほうで見ていました」と撮影を振り返っていた。『踊る大捜査線 THE FINAL新たなる希望』9月7日(金)より全国公開
2012年08月23日炎天下での野外フェスに海水浴にバーベキューと、夏を満喫する遊びは多種多様だが、夏しか体験できない映画イベントがあるのはご存知?シネマカフェでは、今年で開催27回目を迎える野外映画祭「星空の映画祭」とのコラボレーションを実現。同映画祭史上初となるオフィシャルツアーを敢行する。長野県原村の八ヶ岳自然文化園を会場に毎年夏に行われる「星空の映画祭」は、その名の通り、満点の星空の下で映画を鑑賞するという夏ならではの開放感とロマンが味わえる野外型のイベント。野外映画館としては、日本で一番標高の高い映画館として開始当初より人気を集めたが、DVDの普及やシネコンの台頭により、2006年に一旦幕を閉じた。しかしその後、「映画には人間を、地域を元気にさせる力がある」という強い思いが実り、ボランティアでの運営により2010年に再開。夏の風物詩として再び、密かに高い注目を集めている。これまでも日本全国の映画祭を応援してきたシネマカフェでは、今年初めてオフィシャル・メディアパートナーとして同映画祭を応援!本映画祭にとって初の試みであるオフィシャルツアーを日本有数の旅行代理店「JTB」の協力を得て、8月18日(土)・19日(日)の1泊2日で開催することとなった。同映画祭では35ミリフィルムでの上映にこだわりを見せており、今年は『ニュー・シネマ・パラダイス』などの往年の名作から本年度アカデミー賞を賑わせた『ヒューゴの不思議な発明』や日本の美しい風景を描く『ももへの手紙』など、厳選された作品が上映されるが、こちらのツアーでは、大ヒット記録更新中の『宇宙兄弟』を鑑賞できる。宇宙を舞台にした、小栗旬&岡田将生扮する兄弟の奮闘と感動の物語、星空の下で観るのにピッタリの作品となっている。八ヶ岳の麓で上映を行う同映画祭。夏でも夜は涼しく、澄んだ空気がより一層星たちを瞬かせる幻想的な空間で観る映画は、都会の劇場では味わえない特別な体験となるはず。ぜひ、大切な人と一緒に特別な思い出を作ってみては?cineamacafe.net×「星空の映画祭」オフィシャルツアー「星空の映画祭」期間:8月5日(日)~8月26日(日)会場:長野県・原村八ヶ岳自然文化園野外ステージ※雨天決行、ただし雷雨・濃霧時は中止。雨よけテントあり。各自、雨具を要持参。公式サイト:特集「シネカフェくんのふらっと映画祭」■関連作品:星空の映画祭 [映画祭] 2012年8月5日(日)~8月26日(日)まで長野県・原村八ヶ岳自然文化園野外ステージにて開催ニュー・シネマ・パラダイス© 1989 CristaldiFilmヒューゴの不思議な発明 2012年3月1日よりTOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開© 2011 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.ももへの手紙 2012年4月21日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2012『ももへの手紙』製作委員会宇宙兄弟 2012年5月5日より全国東宝系にて公開© 2012「宇宙兄弟」製作委員会
2012年07月23日少年の勇気と成長を描いた奇跡の長編ファンタジー『グスコーブドリの伝記』。自然の厳しさと向き合ったブドリが、“誰かのために何かをしてあげたい”と願い、“ボクにも、できることがある”と気づいていく姿は、今の日本に生きる多くの人たちの心に希望の灯をともすことだろう。声の出演には、主人公ブドリを演技派俳優・小栗旬が担当するのをはじめ、ブドリの妹ネリに注目の若手女優・忽那汐里。ブドリ兄妹の運命を変える“コトリ”に佐々木蔵之介、ブドリに農業を教える赤ひげに林家正蔵、さらには日本映画界を代表する名優・柄本明がクーボー博士を演じるなど、豪華キャストの競演が実現。今回、主人公の声を担当した小栗旬にインタビューを行った。●「グスコーブドリの伝記」の声の出演のオファーについてお話をいただいたときには、正直びっくりしました。僕は幼少期に杉井監督の「銀河鉄道の夜」を観ていて、凄い作品だなと感じていたんです。また杉井監督の「タッチ」が好きでした。その杉井監督の新作ですからね。「銀河鉄道の夜」から四半世紀時が流れて、監督がまたネコのキャラクターを使って宮沢賢治ものをやるとは思っても見ませんでしたし、それに自分が参加できたことは単純に嬉しいです。●事前に杉井監督とは、どのようなことを話したんですか?本当に杉井監督は僕がブドリ役でいいと思っているのか、会うまで不安だったんです。写真だけ見ると怖い人のイメージを持っていたんですけれど、実際にお会いするとものすごく物腰が柔ら中かい方でびっくりしました。監督からは『あなたの持つ爽やかさを、素直に出してください』と言われて、何かホッとしましたね。●ブドリの声の出し方で苦労された点は?物語は幼少期から始まるので、「どういう風にしましょうか?」と伺ったら、「小栗君の中の高い声を出してください」と言われました。その声のトーンをみんなで探っていって、「これでいこう」となったところからは、濁らずに引っ掛かりのない声を出したいと自分では意識しました。ブドリは多くを語らない子なので、言葉を発するときにはピュアでストレートなものになればいいなと。自分の中にあるピュアなものを、必死に奥から引きずり出してやっていた感じです。声のトーンとしては幼少期から始めて、山を下りて赤ひげと会うあたりでちょっと声変わりをして、後半火山局に勤めて数年立ったあたりで立派な大人に成長しているという。些細なマイナーチェンジなんですが、ブドリの絵柄も少しずつ成長していきますから、『このときのブドリだったら、こんな風にしゃべるかな』と絵柄からイメージを膨らませて声のトーンを決めていきましたね。●宮沢賢治の作品は自然に対する独自の考えや見方がありますが、小栗さん自身は自然に対してどのような向き合い方をしていますか?最近スキューバダイビングのライセンスを取ったので海にもぐったり、暇があると山に登ったりしています。そのたびに自然はただただ凄いと感じますが、自分が観ているこの景色がずっと残ればいいなと思いますね。山でも夏に登るのと冬にのぼるのでは、景色の顔が全然違いますし、1日に1日表情が変わっていくんです。僕らも生きているけれど、この自然のほうがズッと先からこの地球に生きているんだと思うと、尊敬しないといけないなって。●今回の作品を観る方にメッセージがありましたらお願いします。何があっても立ち上がれる人間の強さとか、ブドリが出会った人たちの思いやりによって人生を歩んでいって、「僕はいろんな人に生かされてきた」というセリフが言える境地にいたるところとか。さらには最後に流れる小田和正さんの主題歌『生まれ来る子供たちのために』がすごく映画が伝えたいこととマッチしていると思うんですけれど、どんな苦難があっても未来を見ていこうということをここでは描いている。未来の子供たちに伝えたい想い。それが僕は映画を観て一番感じたことだし、そういうエネルギーを持った作品だと思います。作品情報『グスコーブドリの伝記』監督 脚本:杉井ギサブロー(『銀河鉄道の夜』『あらしのよるに』)声の出演:小栗旬、忽那汐里、佐々木蔵之介、林家正蔵、林隆三、草刈民代、柄本明原作:宮沢賢治主題歌:小田和正「生まれ来る子供たちのために」(アリオラジャパン)7月7日(土)、丸の内ピカデリーほか全国ロードショー 公式サイト (C)2012「グスコ-ブドリの伝記」製作委員会/ますむら・ひろし
2012年07月18日宮沢賢治の小説をアニメ化した『グスコーブドリの伝記』が7月7日(土)に公開を迎え、声優を務めた小栗旬、忽那汐里、林家正蔵、林隆三、草刈民代に音楽を担当した小松亮太、そして杉井ギサブロー監督が舞台挨拶に登壇した。度重なる自然災害に見舞われながら家族を取り戻すべく各地を巡るグスコーブドリの成長と、彼のある決断を繊細で色鮮やかなアニメーションで描き出す本作。初日舞台挨拶には和装がすっかりおなじみとなった小栗さん。夏らしい涼しげな着物姿に、先日、賢治の故郷である岩手県花巻市の“賢治まちづくり課”の一日課長を務めた際に贈られた帽子をかぶって登場した。この日はあいにくの雨模様となったが、「雨ニモマケズ、全国の人に届くようにと願っています」と賢治の詩を引用した粋な挨拶。初の声優挑戦となった忽那さんは「最初の声優がこんな感性豊かな作品で嬉しい」と感慨深げに語る。林さん、草刈さんにとってもアニメ作品の声優を務めるのは今回が初めて。「敬愛する賢治の大好きな『グスコーブドリの伝記』に参加できて楽しかった」(林さん)、「このような素晴らしい作品に参加できて光栄」(草刈さん)と出演の喜びを明かした。正蔵さんは「モヤモヤした世の中ですが、この作品を観ると前向きな爽やかな風が胸をスッと吹き抜けていくと思います」と胸を張る。バンドネオンを持って登場した小松さんは「普段はアルゼンチンタンゴをやってますので『どうなるんだ?』と思われた方もいたと思いますが、こんな音楽になりました」とホッとした様子で作品を送り出した。長年、本作の企画を温めて来てようやく公開にこぎつけた杉井監督は「絵を作ったスタッフ、ここにいるみなさんがいまのような世の中に向けて全力投球してくれた」とスタッフ、キャスト陣への感謝の思いを口にした。七夕に合わせて、登壇陣は願いを書き入れた短冊を披露したが、小栗さんは「『グスコーブドリ』がたくさんの人に届きますように」と映画のヒットを祈願。さらに小さく「(月9もね)」と加えて、ちゃっかり主演ドラマのヒットもお願い。「あさってから始まりますので」と観客に向けてアピールし笑いを誘っていた。最後に再びマイクを握った小栗さんは「賢治の原作と同じように観る人それぞれにいろんな感じ方をもたらす作品です。多くの人に伝わり、ちょっとでも考えるきっかけになってくれたら嬉しい」と呼びかけ、舞台挨拶は幕を閉じた。『グスコーブドリの伝記』は丸の内ピカデリーほか全国にて公開中。■関連作品:グスコーブドリの伝記 2012年7月7日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012「グスコーブドリ製作委員会/ますむらひろし
2012年07月09日俳優の小栗旬が7日、声優を務めるアニメーション映画『グスコーブドリの伝記』の初日舞台あいさつを東京・丸の内ピカデリーで行った。宮澤賢治の童話を原作に、冷害にみまわれた森で暮らす青年ブドリ(小栗)が、その脅威に向き合いながら、自身が愛する人々を守るために奔走する感動作。この日はあいにくの空模様だったが「七夕でこんな天気ですが、“雨ニモマケズ”全国に届くよう願っています」と賢治の名フレーズを引用し、作品の門出を祝っていた。その他の写真小栗は七夕の願いを聞かれると「ブドリが沢山の人のもとに届きますように(月9もね)」と本作のヒットと共に、自身が出演するTVドラマもちゃっかりアピールする場面も。先月、キャンペーンで訪れた岩手・石巻では“一日賢治課課長”に任命されたといい、記念にプレゼントされた帽子をかぶり、ご満悦の表情だ。「この作品は宮澤賢治の原作と同じで、見る人それぞれにいろんな感じ方をもたらせてくれる作品。ぜひ友人、知人にぜひ宣伝してください」と思いを込めたメッセージも忘れなかった。舞台あいさつには小栗をはじめ、ブドリの妹・ネリ役で声優に初挑戦した忽那汐里、ブドリの母親役を担当した草刈民代、ブドリの優しい父親を演じる林隆三、ブドリを助け、人生の師となる重要なキャラクター“赤ひげ”の声に挑戦した林家正蔵ら声優陣が勢ぞろい。さらに杉井ギサブロー監督と音楽を手がけた小松亮太が登壇した。忽那は「初めての声優挑戦で、素晴しい先輩方といっしょに参加できたのはもちろん、それが宮澤賢治原作という感性豊かな作品だったということがうれししいです」と感無量の面持ち。「アニメの声優は私も初めてで、素晴しい作品に参加でき本当にうれしい」(草刈)、「アニメの声優では私も新人(笑)。緊張して“ウー”と悩んでばかりでしたが宮澤作品、その中でも『グスコーブドリの伝記』の大ファンなので、参加できて良かった」(林)、「モヤモヤした世の中ですが、この作品はそんなモヤモヤを吹き消してくれる映画だと思います」(正蔵)と作品への思いは皆、格別の様子だった。宮澤賢治原作の1985年公開の名作『銀河鉄道の夜』も手がけた杉井監督は「スタッフが皆、今の時代に向かって全力投球してくれた作品。ですから、世界中の多くの方に見てもらいたいですね。世界の多くの人が自然について、そして家族の幸せについて語り合える幸せの時間を迎えられますように」と感慨深げにあいさつした。『グスコーブドリの伝記』公開中
2012年07月09日宮澤賢治の同名作を、杉井ギサブロー監督がアニメ化した映画『グスコーブドリの伝記』が7日(土)から公開される前に、主人公ブドリの声を演じた小栗旬がインタビューに応じた。その他の写真本作で小栗が演じたのは美しいイーハトーヴの森で暮らすブドリ。彼は、冷害による飢饉によって両親や妹とはなればなれになるも、森を出て様々な人々と出会いながら成長し、愛する故郷と人々を守るために行動していく。何の予告も容赦もなく襲いくる自然の猛威と真摯に向き合い、愛する人々と故郷を守ろうとする主人公ブドリ。「ブドリは、その時その時を一生懸命に生きた人。すべてを受け入れて、目の前にあることに対して誠実に向き合っていった人だと思います」と分析する小栗は、アフレコでブドリの“誠実さ”を声で表現しようとしたという。「新しいことに対して恐怖と不安はあるけれど、『とにかく飛び込んでいかなければ』という気持ちをブドリは持っている。だから、彼の持っている“誠実さ”は声に入れていこうとしましたし、監督からも『真っ直ぐ通った声を出してほしい』と言われましたね」。本作は、1985年公開アニメーション映画『銀河鉄道の夜』のスタッフが再び集まり、約5年の歳月をかけて完成した作品だ。劇中でブドリは自然の脅威にどのように向き合うべきか想い悩むが、本作は東日本大震災の発生前より具体的な製作を開始しており、東北生まれの作家・宮澤賢治が“自然の脅威”について描いた物語が2012年に公開されるのは偶然でしかない。しかし、小栗は「映画のラストで小田和正さんの曲が流れますが、小田さんが1980年にあの曲を発表して、それが32年後にピッタリあう作品が生まれるってスゴいなと。この作品は震災があったから作られた作品ではないですが、こうして2012年の夏にそれぞれの時間の流れがピタッとハマってこういう映画ができた。そして、そこに参加できたのは光栄なことだと思います」と語る。杉井監督は、収録前に小栗と知り合いだったわけではなく、作品やCMに出演している小栗を見て、そこに主人公ブドリの姿を見出したという。昭和初期に宮澤賢治が原作を描き、杉井監督が5年の時をかけてアニメ化し、2012年に小栗が命を吹き込んだブドリが、現代の観客にどんなメッセージを投げかけてくれるのか、公開を楽しみに待ちたい。『グスコーブドリの伝記』7月7日(土)丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
2012年07月04日自身が出演した作品を「なんだかんだで10回は観る」という俳優も珍しいが、そこで見返した過去の自身の姿に対し「『つまんないな、この人』と思ってしまった」とピシャリと言い放つ俳優も少ないだろう。現在「自分自身の“構造改革中”」と明かす小栗旬。大ブレイクしたドラマ「花より男子2 リターンズ」が放送されたのは2007年、25歳のとき。その後も、固まりかけたイメージを塗り替えるがごとく、映画で舞台で常に異なる役柄に挑み続け多くのファンを魅了してきた。だがそんな周囲の評価に安住することなく、自らをひたすら冷静に眺め、改革の必要性を感じていたというのだ。まもなく公開の最新作『グスコーブドリの伝記』では、宮沢賢治の同名作品を原作に製作されたアニメーションで主人公に命を吹き込んだ。本作への出演をふり返りつつ、小栗さんが30歳を前に自らに求めた“変化”について聞いた。「自分を見たときに、『つまんないな』と思った」本作のメガホンを握ったのは、同じく宮沢賢治の名作「銀河鉄道の夜」の劇場アニメ化(’85)で絶賛を浴びた杉井ギサブロー。小栗さんは「僕にとって杉井さんと言えば劇場版『タッチ』。今回、プロモーションのDVDを企画書と一緒にお送りいただいたんですが、その世界観を見て『ぜひやらせてください』と返事をしました」と明かす。当初「厳しい人なんだろうと思っていた」杉井監督は予想とは正反対に驚くほど物腰の柔らかい監督だったという。「最初にお会いしたときから僕に対して『信用してます』という雰囲気で接してくださったのが印象に残ってます。『僕が描いたブドリは小栗さんの声だったんです』と。僕が映画などで見せているものはある意味、断片的な自分だと思っていたので、会う前から『キミで大丈夫』と感じられるというのはいったい何なんだろう?と考えさせられました。71歳になられますが、いろんな経験があるからこそ、そう言えるのかなと。演出に関してもほとんど細かい指示はなく、何度か試す中で『いまのが好きなのでそれでお願いします』と言ってくださる。自由を感じながらやらせていただきました」。収録前に改めて80年前に執筆された原作を読んだそうだが、賢治の瑞々しい感性に触れ、大いに刺激されるところがあったようだ。「賢治の作品を読んで何より感じるのは日本語ってこんなにいろんな使い方があるのか、ということ。例えば、クーボー博士(声:柄本明)が飛行船に乗って飛んでいってしまうくだりで、ブドリが『ほとほとあきれて見る』という表現があってそれが印象に残ってます。見とれて呆気にとられるようなニュアンスで『ほとほとあきれる』という言葉を使っているのがすごく面白い。こういうニュアンスでこんな言葉を使うのかと気づかせてくれるんですね」。冒頭の自らの“変化”にまつわる言葉は、アニメーションのアフレコ現場で役に入り込むことの難しさについて語る中で出てきたもの。実写作品や舞台では衣裳や小道具、共演者と作り出すシチュエーションのおかげで比較的役に入り込みやすいが、アフレコの現場ではそう簡単にはいかないという。「基本的に(役になりきるのが)すごく苦手なんです。特に声優は私服で、ギリギリまで素の自分ですから、急にテンション上げるのはすごく苦手で…。でも最近になってやっと、羞恥心のタガを外してすんなりと入っていけるようになりました」。この“羞恥心”とは、年齢を重ねていく中でいつの間にか身に纏うようになっていたものだという。「ある時期までは、ただがむしゃらに羞恥心なんて関係なくやってきたと思うんです。でも基本的に昔から恥ずかしがり屋だし、失敗することがすごく嫌いな人なんですよ(笑)。だからある程度の土台みたいなものが出来ていく中で『こういうことはしちゃいけない自分』というのを作ってしまったんでしょうね。そこに甘んじて過ごしていて、ふと傍から自分を見たときに『これ、つまんない。個性がない俳優さんになっちゃったな』と思ったんです」。「自分が一番したくない恥ずかしいことをするしかない」そこからの打開策は凄まじいの一言に尽きる。「この“つまらない自分”を壊すのにどうしたらいいか?と考えて、自分が一番したくない恥ずかしいことをするしかないだろう」という結論に至ったそうだ。繰り返しになるが、決して誰かに要求されたことではない。脂の乗り切った人気絶頂とも言える時期にもう一度、自らに向き合い、新しい自分を作り上げていく――それはとてつもない勇気を要することである。「それはもうすごい勇気要りましたよ。元々、初めてのチャレンジをしたがらないタイプ(苦笑)で、『やってみなよ、楽しいから』と言われても『いや、おれはいいわ』と言う人だから(笑)。最近はそう言われたら必ずやってみるようにしてます。やっぱりもうボチボチ、一通りのことはやって来たと思うし、そろそろ内面を広げていかないといけないなと。もちろん、これまでも全ての作品で一生懸命やってるんですが、昔は0点取ることもあれば100点取ることもあるぐらいの思いでやってた。それが最近は60点から70点の平均点を取るような芝居ばかりしてたと思う。『失敗したくない』と『ある程度やっておけばどうにかなる』というところに落ち着いてたんだなと。それよりもつまんないときもあればすごく面白いときもある役者でありたいという気持ちが湧いてきて『もう一回、自分と会話しよう』って思いました」。厳しい自然に向き合いつつも理想郷“イーハトーヴ”に思いを馳せた賢治は激動の時代を生きたロマンチストと言える。小栗さんはロマンチスト?そんなこちらの問いに「はい、ロマンチストな方だと思います…具体的にどんなところがっていうのは出てこないけど…」と少し照れくさそうに微笑む。ここまで述べてきた真摯な言葉のひとつひとつがその証拠と言えるだろう。その心の内に潜む甘美な夢想をぜひ映画の中で形にして私たちを楽しませてほしい。(photo&text:Naoki Kurozu)■関連作品:グスコーブドリの伝記 2012年7月7日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012「グスコーブドリ製作委員会/ますむらひろし
2012年07月04日小栗旬&岡田将生主演の映画『宇宙兄弟』が、7月19日(木)から韓国で開催される第15回富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭のプチョン・チョイス部門に出品されることが発表された。その他の写真小山宙哉の同名コミックを基に、宇宙を目指す兄弟の姿を描いた本作は、5月5日に封切られ、現在、観客動員数100万人、興行収入15億円を突破する大ヒットを記録。今回、出品が決まった同映画祭は、毎年7月に韓国の富川市で開催され、主に韓国、アジア、その他海外から、ホラー、スリラー、ミステリー、SF、ファンタジー映画が出品される。その中でプチョン・チョイス部門は、より新しい進歩的な映画的精神を競う部門で、過去には中島哲也監督の『告白』が審査委員賞を受賞している。選考の理由について同映画祭の担当者は、「有名な漫画を原作にして作られた映画『宇宙兄弟』は、この種のジャンルでは弱いとされる“ドラマ”の構成に非常に密度があり、強い感動を与える作品としてオリジナリティを感じた」とコメント。本作を手がけた森義隆監督は「映画『宇宙兄弟』は、海外の映画祭では今回が初めての上映。日本で人気を博しているコミックを原作としたこの映画のトーンや、テーマへの視点がどのように韓国の方々に受け止めてもらえるのか、とても楽しみであり、少し不安です」と答えつつも、「“宇宙”と“兄弟”というテーマは、どう転んでも万国共通のテーマ。新鮮な感想をどんどん吸収できる、とても有り難い機会だと思っております」と意気込みを語っている。本作は、兄・ムッタ(小栗)と宇宙飛行士になった弟・ヒビト(岡田)のふたりが、少年時代の約束を果たすべく、互いに宇宙を目指して奮闘する姿を描く。『宇宙兄弟』公開中
2012年06月19日東北が生んだ国民的作家・宮沢賢治の代表作を80年の時を経て、アニメーション映画として蘇らせた『グスコーブドリの伝記』。6月12日(火)に世界最速となるジャパン・プレミアが行われ、ボイスキャストを務めた小栗旬を始め、忽那汐里、草刈民代、そして杉井ギサブロー監督と音楽担当の小松亮太が宮沢さんゆかりの地、岩手県花巻市で舞台挨拶を行った。美しきイーハトーヴの森を舞台に、厳しい自然と向き合う主人公・ブドリが家族と故郷を守るために奮闘する姿を描く本作。原作は三陸沖地震や大規模な冷害に何度も見舞われるという厳しい環境の中でも故郷を愛した宮沢さんの思いが込められた傑作である。まず現地に到着した一行を出迎えたのは、花巻市の幼稚園児たち。サプライズとばかりに本作の主題歌である「生まれ来る子供たちのために」(小田和正)を園児たちが大合唱するという歓迎を受けた。さらに今春、花巻市では「(宮沢)賢治まちづくり課」という新しい課が設立されたが、小栗さんはこのセレモニーに駆けつけた花巻市・大石市長から「ぜひ『賢治課』課長を務めていただきたい!」と告げられ、宮沢さんが愛用していた帽子のレプリカが贈呈された。これに小栗さんは大感激の面持ちで「とても光栄です!“小栗賢治”として、賢治が愛した岩手の土地を1日ですが、映画と共にPRしたいです!」と語った。次に向かったのは、ジャパン・プレミアの会場となった宮沢さんの母校・花巻農業高校。本作を鑑賞した生徒たちからの割れんばかりの歓声の中、舞台挨拶に登壇した小栗さんは「まんず、花巻さ来るごとできだじゃ(ようやく、花巻に来ることができたな~)。みなさん、映画は楽しんでいただけましたか?熱気ムンムンの体育館ですね(笑)」と岩手訛りを交えて挨拶。さらに、「教科書にも“花巻農業高校”と出てきて、テストのために暗記しました。その学校に来ることになるなんて、思ってもいませんでした」(忽那さん)、「27年前の『銀河鉄道の夜』の映画化から、久しぶりに花巻に来ました。ただ、この学校は初めてです。こういう自然の中で、賢治が作品を作っていたと思うと感慨深いですね」(杉井監督)とそれぞれに思いを口にした。劇中では愛する家族を守ろうとするブドリの奮闘を通して、家族の絆の大切さが描かれているが、役を通じての感想を聞かれ、先日結婚したばかりの小栗さんは「うちは仲の良い家族なので、自分と全く違うブドリのようになったらどうなるんだろうと思ったり…未来に生まれ来る子供たちのことを考えたりしました」。草刈さんは「子供たちへの愛情から来る重みのある一言一言を、セリフとして伝えることがいままでにない経験でした」と改めてふり返った。そして、最後に小栗さんは「花巻からこの映画をスタートできたことがとても嬉しいです。ここから全国に届けていきたいと思います」と挨拶し、宮沢賢治ゆかりの地でのPRを締めくくった。『グスコーブドリの伝記』は7月7日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:グスコーブドリの伝記 2012年7月7日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012「グスコーブドリ製作委員会/ますむらひろし
2012年06月13日映画監督や製作に携わるクリエイターから、配給・宣伝に携わるディストリビューターまで、映画業界に数多くの人材を輩出している映画学校「ニューシネマワークショップ」(以下、NCW)。今年4月に設立15周年を迎えたのを記念して、5月13日(日)、同校の出身で、今月公開の『宇宙兄弟』、『ガール』という話題作をそれぞれ手がけた森義隆監督と深川栄洋監督の2人によるセミナーが開催。日本映画界を引っ張る2人が「映画監督になるには!」をテーマに熱い持論を交わした。『狼少女』(’05/深川監督)と『ひゃくはち』(’08/森監督)で、共に20代で長編劇場用映画でデビューを果たし、30代に突入してからメジャー配給映画の監督として抜擢された2人。元々はどちらも監督志望ではなく、深川監督は脚本、森監督は演劇俳優を志していたそうだが、映画作りに興味を抱きNCWの門を叩いたという。実践の授業の中で2人が特に学ぶことが多かったと明かすのが、役者の演出。「“役者の資質をどれだけ役に引っ張ってこられるか?”を常に考えていた。現場で起こる“生モノを大事にしたい”という考えはいまに繋がっている」(森監督)。NCW卒業後は実家の稼業を継ぎながら、自分で制作費を集めるなどプロデューサー的な動きをしながら監督として映画制作にチャレンジし続けてきた深川監督は、間もなく公開となる映画『ガール』の撮影について、「日本版『SEX and the CITY』を作りたいと聞き、男の自分には向いていない作品ではないかと一度オファーを断った」ことを告白。だが、プロデューサーから言われた「そう思っているのは君だけ」という言葉に納得し、監督することを決意、女性誌や女子会への参加でとことん女性のことを研究したそう。さらに、撮影中にはストレスで肺気腫になりながらも現場に出てやり遂げたという涙ぐましい苦労も。一方、同校卒業後はテレビ番組制作会社に入りドキュメンタリーを制作してきた森監督は、NCW時代の映画に主演した友人との再会をきっかけに、2007年『ひゃくはち』の撮影をスタート。本作が「宇宙兄弟」の原作者と編集者の目に留まり、直々に映画化のオファーがあったという。本作の撮影では、40分にも及ぶ長回しやアドリブの撮影も行ったといい、“生モノ”を大事にしたいという監督のこだわりを垣間見せた。今後の活動については、次回作の製作がほぼ決まっているという森監督は「これまではマイルドな描写で間口の広い作品を作ってきたので、次は自分の照れをとっぱらって(登場人物の)人格を、より深いところまで掘り下げられるような作品を目指したい」とコメント。深川監督は、新境地を開いた『ガール』の後は「少し充電期間に入りますが、5年計画くらいでまた新たなチャレンジをしていくつもり」と抱負を語った。これからの日本映画界を背負って立つ2人の活躍から目が離せない!『宇宙兄弟』は現在、全国東宝系にて公開中。『ガール』は5月26日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:ガール 2012年5月26日より全国東宝系にて公開© 2012 "GIRL"Movie Project宇宙兄弟 2012年5月5日より全国東宝系にて公開© 2012「宇宙兄弟」製作委員会■関連記事:岡田将生、“兄”小栗旬からのサプライズの感謝の手紙に涙!深川栄洋監督、撮影中は香里奈、麻生久美子らのガールズトークにタジタジ?麻生久美子、出産後初の母親役はパンクロッカー!『グッモーエビアン!』特報解禁小栗旬&岡田将生、『宇宙兄弟』興収30億円も射程圏内のロケットスタートに浮き足立つ!『宇宙兄弟』新井浩文×濱田岳インタビュー「目をつけるとこが一緒なんです(笑)」
2012年05月17日現在公開中の映画『宇宙兄弟』の大ヒット御礼舞台あいさつが15日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズで行なわれ、主演の小栗旬と岡田将生、森義隆監督が登壇した。その他の写真小山宙哉の同名コミックを基に、宇宙を目指す兄弟の姿を描いた本作は、5日に封切られ、10日間で60万人を動員。興行収入は8億円を突破するロケットスタートを切った。今回のイベントは主演ふたりからの提案だといい、小栗自らが司会を務めるユニークな進行となった。小栗が「撮影現場は、監督やカメラマン、スタッフさんたちのプライドの闘いで殺伐としていて、岡田くんは気まずそうだった」と明かすと、岡田は「気まずかったですね…戸惑いはありましたが、監督の姿を見て、僕自身も闘わないと、と思った」と振り返った。そんな岡田に対して森監督は「精神的にも体力的にも追い詰められた状態で演じる岡田くんは、見上げた役者魂だった」と称賛した。さらにこの日はお互いへ宛てた手紙を披露する場面も。岡田は「プライベートでも、いつも仕事の悩みの相談にのってくれて、本当に兄貴ができたようでした。いつかまた共演させてください」と小栗へ。続いて、小栗が「不安と葛藤の中で駆け抜けてきた撮影の日々。君のヒビトでなければ、僕のムッタは存在しなかった。すべて君なしではありえなかったし、君が隣にいてくれて本当によかった。岡田くんのような弟ができて幸せです」と読み上げると、岡田は感極まった表情を見せていた。『宇宙兄弟』公開中
2012年05月16日映画『宇宙兄弟』の大ヒット御礼舞台挨拶が5月15日(火)、都内劇場で行われ、小栗旬と岡田将生、森義隆監督が登壇。最後にサプライズで小栗さんが用意した手紙に、岡田さんが感動して涙する一幕もあった。「週刊モーニング」(講談社刊)にて連載中の人気同名漫画の映画化で、仕事をクビになり、かつての夢だった宇宙飛行士を目指して奮闘する兄のムッタ(小栗さん)と、現役宇宙飛行士で月面に旅立つ弟のヒビト(岡田さん)の姿を描く。この日の舞台挨拶は、5月5日(土・祝)の初日舞台挨拶終了後に岡田さんが「また舞台挨拶をやりたい」と言い出したことから実現したそうで、なんと小栗さん自らがMCとなって進行役を務めた。森監督は「予定がなかったのでひと息つくために沖縄に行こうと思ってたんですが、飛行機をキャンセルして来た」と明かし、これには言い出しっぺの岡田さんも「複雑ですね、嬉しいけど…」と苦笑いを浮かべていた。昨年4月に撮影が始まり、1年余りが過ぎてこの日の舞台挨拶が本作に関わる最後の仕事となるが、岡田さんは「撮影が終わって宣伝をずっとやらせてもらって、1年くらい『宇宙兄弟』のことを考えている自分がいた。よかったなと思うし、楽しい日々でした」と述懐。これに“MC”小栗さんから「当たり障りのないコメントですね」とツッコミが入り、会場は笑いに包まれた。小栗さんは「いまだから言えるけど」と前置きした上、現場の雰囲気について「クランクインして、1か月経たないくらいで岡田くんが入って来たんですが、僕のところに近づいてきて『この現場ってずっとこういう感じなんすか?』って。いろんな人が『こんなんじゃダメだ。こうするぞ!』という感じで、監督はそこでひとりで戦っていて、現場は殺伐としてたんです」と明かす。岡田さんも「気まずかったです(苦笑)」と頷きつつ、「監督が戦ってる姿を見て、僕も戦おうと思った」とふり返った。そして、最後の締めの挨拶になって、岡田さんは「旬くん、今日僕は手紙を書いてきました」とニッコリ。「これまで時計を盗まれたり、指輪にドレッシングかけて口の中に入れられたりしたけど(苦笑)、お世話になったので」とポケットから白い封筒を取り出した…が!観客の前で読むのが急に恥ずかしくなったのか「やっぱり家に帰って見てください」と言い出して、客席からは「えー?」とブーイングが…。何とか思い直して岡田さんは照れながらも手紙を朗読。「本当の兄貴ができた気持ちでした」と小栗さんへの思いを伝えた。これには小栗さんも「素敵な“弟”を持って幸せです」と語った。さらに小栗さんは「実は僕も手紙を書いてきました!」とニヤリ。実は岡田さんが手紙を書いてきたことを事前に知らされ、サプライズ返しとばかりに小栗さんも手紙を執筆してきたとのこと。サプライズを仕掛けたつもりが、逆に自分だけ何も知らされていなかった岡田さんは驚愕の表情で「何だよぉ…」とうなだれた。小栗さんは“兄”として「キミが隣にいてくれてよかった」と岡田さんへの感謝の思いをユーモアたっぷりに伝え、岡田さんはこらえきれずウルウル…。慌てて涙をぬぐい、客席は温かい拍手に包まれた。『宇宙兄弟』は全国東宝系にて公開中。■関連作品:宇宙兄弟 2012年5月5日より全国東宝系にて公開© 2012「宇宙兄弟」製作委員会■関連記事:小栗旬&岡田将生、『宇宙兄弟』興収30億円も射程圏内のロケットスタートに浮き足立つ!『宇宙兄弟』新井浩文×濱田岳インタビュー「目をつけるとこが一緒なんです(笑)」【シネマモード】日本の「家族」を感じる映画vol.2『宇宙兄弟』×兄弟の関係『宇宙兄弟』&『ガール』の監督が登壇! NCWクリエイティブセミナーに6名様ご招待岡田将生×小栗旬主演『宇宙兄弟』試写会に30組60名様をご招待
2012年05月16日「ぴあ」調査による5月5日公開の映画・満足度ランキングは、小栗旬&岡田将生主演の『宇宙兄弟』がトップに輝いた。2位に赤ちゃんに密着したドキュメンタリー『ベイビーズ~いのちのちから~』が、3位にアンディ・ラウ、リー・ビンビンらが出演したミステリー作品『王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件』が入った。その他の写真1位の『宇宙兄弟』は、小山宙哉の同名コミックを基に宇宙を目指す兄弟の姿を描いたドラマ。出口調査では「夢を持ちにくい世の中でこの映画には夢があって感動した」「コメディ要素が強い作品だと思ったが、泣いてしまうほど感動的な場面があって、元気をもらえた」「大人でも夢を叶えることができると勇気づけられた」「兄弟の絆がカッコよかった」「夢を信じ続ける大切さを教えてくれるので子どもにオススメ」などの声があがり、家族連れでの来場者も多く世代を超えて高い支持を集めた。2位の『ベイビーズ…』は、アメリカ、ナミビア、モンゴル、日本で生まれた4人の赤ちゃんを追った1年間の記録。劇場には妊婦さんの姿もあり、アンケート調査では「それぞれの文化ごとに子育ての環境が全然違っていて興味深い」「日本では考えられないような環境でも子どもは元気に育っていて赤ちゃんの生命力を感じた」「環境や文化は違うものの、それを越えた命の育ちかたや普遍性を感じた」など、女性を中心に好評だった。(本ランキングは、2012年5月5日(土)に公開された新作映画3本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2012年05月07日俳優の小栗旬と岡田将生が5月5日、東京・有楽町のTOHOシネマズ日劇で行われた主演作『宇宙兄弟』の初日舞台あいさつに、“兄弟”の幼少期を演じた中野澪くん、中島凱斗くんらと共に登壇した。配給の東宝によると、興行収入30億円突破も狙える“ロケット発進”だそうで、小栗も「大ヒットしそうな予感で、若干浮足立っています」と興奮気味。子どもの日にちなみ「子どもたちに見て欲しい映画です」とアピールした。その他の写真本作は、週刊『モーニング』誌で連載されている小山宙哉の同名コミックを豪華キャストで実写化。会社をクビになり無職になった兄・ムッタ(小栗)と宇宙飛行士になった弟・ヒビト(岡田)のふたりが、少年時代の約束を果たすべく、人生の紆余曲折を経験しながらも、互いに宇宙を目指して奮闘する。舞台あいさつには小山氏と、メガホンをとった森義隆監督も出席した。岡田は「毎日毎日、呼吸困難になりそうなくらい辛い撮影でしたが、こうやって初日を迎えて、観てもらえて嬉しい」と感無量の面持ち。小栗との“兄弟愛”は健在で、「こういうお兄ちゃんを持つと、すごく大変」と照れ笑いも見せた。この日は“アフロ&茶髪”という宇宙兄弟との共通点にちなみ、調味料のCMで小栗&岡田とタッグを組んだお笑いコンビ・トータルテンボスの藤田憲右と大村朋宏が乱入する場面も。「僕の知り合いで娘さんにヒゲが生えている人がいるので、ぜひ観にきてほしい」と話す小栗に対し、藤田が「うちの娘、ヒゲ生えてなくね!?」と返すやりとりには客席も大爆笑。小栗が「ニセ宇宙兄弟です」と紹介すると、大村は「監督がなぜ僕らを起用しないのかと恨んだけど、本編を見たら彼(=藤田)は宇宙飛行士になれませんし、僕だったら月で死んでますね」と“本物”の熱演に敬意を表していた。『宇宙兄弟』公開中
2012年05月07日800万部を超える大人気コミックを実写映画化した『宇宙兄弟』が5月5日(土・祝)に公開初日を迎え、主演の小栗旬、岡田将生、中野澪、中島凱斗と原作者の小山宙哉、森義隆監督が舞台挨拶に登壇した。本作は、幼い頃に夢見た宇宙飛行士になるために奮闘する努力型の兄・ムッタと、天才肌の弟・ヒビトの姿を描いた壮大な兄弟ドラマ。原作コミックは現在も「週刊モーニング」(講談社刊)誌上で連載中だが、映画はオリジナルのエンディングを迎える。全国322スクリーンで封切となり、興行収入30億円も見込めるロケットスタートを切った本作。その報せは小栗さん、岡田さんの耳にも入っており、2人とも「浮き足立ってます!」と挨拶。試写会などでの反応をふり返った小栗さんは、「岡田くんには申し訳ないけど、『これは小栗旬が支えた映画だね』と言ってもらった。いつもは『ダメだ』と言う父にも、『面白かった。すごく良かった』と言われた」と上機嫌で明かし、観客の笑いを誘った。さらに、こどもの日にちなみ、宇宙をイメージした青の羽織袴で登壇した小栗さんに対し、宇宙服をイメージしたオレンジの羽織袴で登壇した岡田さんは「『笑点』にこのまま出られそう。正直、着るまで似合うか不安だったんですけど、似合ってますか?」と自虐的なコメント。小栗さんに「今日は月面からじゃなくて、チャーザー村から来ましたね」とからかわれ、顔を真っ赤にして大笑いした。そんな浮き足だった2人とは対照的に、小栗さんの子供時代を演じた中野くんは「撮影は1年前だったので、声も変わって身長も伸びちゃいましたが、もじゃもじゃは健在です。かつらじゃなくて、地毛です」と堂々たる挨拶。すると、岡田さんの子供時代を演じた中島くんも「映画は面白かったですか?」と観客に語りかけるなどして、小栗さんたちを「映画同様、小ムッタ、小ヒビトに支えられた舞台挨拶になっちゃった」と反省させた。一方、会場の日劇で十数年前にチケットもぎりのアルバイトをしていたという森監督は「登壇する側として帰ってこれて感慨深い。撮影が予定されていたのが震災の一週間後からだったので、撮るべきなのか悩みながらも物語と向き合ってきた。こうして観てもらえるだけで嬉しい」と感無量。この日も締切に追われ寝不足だという小山さんが、「漫画は静止画だけど、頭の中には映像がある。“監督は僕の頭の中を知っているのか?”と思うぐらいイメージ通りだった」と、その手腕を絶賛すると嬉しそうな表情を見せた。そして最後に、小栗さんが「子供たちも観に来てくれて嬉しい。ヒゲの生えた娘さんのいる知り合いにも観に来てほしい」と語ると、客席からお笑いコンビ・トータルテンボスの藤田憲右さんと大村朋宏さんが「ヒゲ生えてなくね!?」と乱入。「宇宙兄弟」とコラボレートした「味の素」のCMやテレビ番組などで共演したことから小栗さんが招待したためで、小栗さんから「ニセ宇宙兄弟です」と紹介されると「なんで監督は僕らを起用してくれないのかと。でも、本編を観て、僕らでは無理だったと分かった」と悔しがり、会場を盛り上げていた。『宇宙兄弟』は全国東宝系にて公開中。■関連作品:宇宙兄弟 2012年5月5日より全国東宝系にて公開© 2012「宇宙兄弟」製作委員会■関連記事:『宇宙兄弟』新井浩文×濱田岳インタビュー「目をつけるとこが一緒なんです(笑)」【シネマモード】日本の「家族」を感じる映画vol.2『宇宙兄弟』×兄弟の関係『宇宙兄弟』&『ガール』の監督が登壇! NCWクリエイティブセミナーに6名様ご招待岡田将生×小栗旬主演『宇宙兄弟』試写会に30組60名様をご招待小栗旬、結婚後初の公の場に!堤真一は「見習いたい」と結婚願望を告白!?
2012年05月07日小栗旬と岡田将生が主演を務める映画『宇宙兄弟』の森義隆監督が映画の公開を前にインタビューに応じた。その他の写真これまで多くのドキュメンタリー作品を手がけてきた森監督。初の長編映画で絶賛を浴びた『ひゃくはち』は実話に基づいた作品だったが、今回は累計発行部数800万部を超える人気漫画が原作。「映画にしかできないことをやろう」という思いで実写化に取り組んだという。例えば原作では登場人物に内面描写で語らせるシーンが多くを占めるが「それを映画でそのままやってもモノローグだらけの漫画のダイジェスト版にしかならない。逆に漫画になくて映画にあるものは何かと言えば、俳優たちの生身の肉体。俳優に動いてもらうことでそこは乗り越えられると思った」と俳優の表現力への信頼を口にする。兄・ムッタ(小栗)と弟・ヒビト(岡田)が直接顔を合わせるシーンが決して多くはないのも本作の特徴。だが、不思議と2人を隔てる物理的な距離以上に心理的な意味での“近さ”に強く惹きつけられる。監督は「ドキュメンタリー時代から人物を描く上で一貫したやり方なんですが…」と前置きし、「岡田にカメラを向けつつも、そこにはいない小栗を撮る。逆も然り。2人の人物を撮るときにその間にあるものを撮るということを大切にした。実際、120ほどのシーンの中で2人のシーンは5シーンくらいしかないんですが、観た後に『そんなに少なかった?』と思ってもらえると思います」と自信をのぞかせた。映画ならではの表現を実現するために、撮影では俳優を追い込んだ。ムッタが子供の頃にヒビトと訪れた原っぱに再び足を運ぶシーンでは、夜中の12時に撮影を開始してテイクを繰り返すうちに「気が付いたら陽が昇っていた」という。一方で「僕自身、頭の中に明確な正解を持ってるわけでもないんです」とも言う。「僕も一緒に迷ってるんですよね(苦笑)。あの原っぱでムッタが『おれは宇宙に行きたい』という内なる思いをセリフで口に出したら台無しになる。彼の中には僕も説明できないいろんな要素が詰まってるはずなんです。『小栗ならもっと行ける。ここで行ければこの先のムッタはもう一段高いところで作っていけるはず』と限界まで粘りましたが、そうやってムッタを一緒に探した過程がその後のシーンでも絶対に活かされていると思います」。もう一人の主演・岡田に関しては「小栗旬を軸としたときに今、その小栗を本気で嫉妬させられるのは岡田将生」とこれまた絶大な信頼を寄せる。その岡田について強く印象に残っているのは初号試写を観終えての彼の反応だったという。「『感動した』と言うから『どこに?』と尋ねたら『ムッちゃんがこんなに僕のことを思っててくれたことに』って言うんです。彼はヒビトを演じただけでなく、彼自身としても映画の中を生きたんでしょうね」。ドキュメンタリーで生の被写体を撮り続けてきた監督にとって、そのひと言は嬉しい言葉だったに違いない。『宇宙兄弟』5月5日(土)より全国ロードショー取材・文・写真:黒豆 直樹
2012年05月02日異色のツーショットである。片や気弱そうで、でもどこか憎めない“いい人”のイメージが強い濱田岳。片や若手・中堅俳優陣の中でも“イヤな奴”を演じさせたら天下一品の新井浩文。タイプは正反対なれどともに個性派俳優として高い支持と評価を集める2人が映画『宇宙兄弟』で初共演を果たした。しかも単なる共演ではなく、小栗旬演じる主人公・ムッタや麻生久美子扮する才女・せりからと共に宇宙飛行士を目指すライバル同士の役柄であるから、これが面白くないわけがない!果たして現場の雰囲気は?…というか2人の仲は!?公開を前に、当代一の個性派2人の貴重なツーショットインタビューをお届け!本作の森義隆監督は、主要キャストの中でも最も若い濱田さんが「精神年齢はおれたちよりも高そう(笑)」と語っていた。この日もインタビュールームに入ってきた濱田さんを見るなり新井さんは「今日も貫禄あるね」とニヤリ。そのひと言に周囲のスタッフからも笑いが起きる。濱田さんと新井さんが演じたのは、ムッタ、せりか、ケンジ(井上芳雄)、福田(塩見三省)と共に宇宙飛行士選抜第3次試験に臨む候補生の古谷と溝口。新井さんが演じた溝口は飛行機パイロットで、冷静沈着な性格の持ち主だが、競争心が強くその言動で不協和音を響かせるところも。ムッタたちとは一線を画したクセの強いキャラクターであり、一見、これまで新井さんが数多く演じてきた“イヤな奴”の系統に属するタイプに見えるが…。「最初にムッタと話をするときから、観客が『こいつは…』と思うアクの強さはあるんだけど、一方で高学歴のパイロットで最終試験の6人に残る優秀な男ですからね。キレるにせよインテリなりのキレ方ってあると思うんですよ。普段から暴力に生きてない人がキレるとどうなるか?『落ち着いてますよ』って敬語のトーン強めて怒りを露わにしたりという部分は意識してましたね」。森監督とは同い年。「それも初めての経験だったので嬉しかった」とふり返る。「監督からは役柄についてそんなに細かい話はなかったんですよね。監督に『ウチ、イジったら伸びるよ』って言ったんだけど、そんなにイジってもらえず寂しかったです(笑)。逆に普段なら、監督をイジったり暴言吐いたりはしないですが、今回は『負けてられない!』という気持ちもあったのでガンガンいきました。監督は元々、ドキュメンタリー出身で『リアルに』ということを最初に言ってたんです。僕が本番で一度、ものすごくリアルな感じでセリフを噛んだことがあって、個人的に大好きな噛み方だったんですが(笑)、『これはリアルを追及する監督ならOKだろ』と思ったら『はい、噛んだからもう1回』ってあっさり言われたんです。マイク付けたまま『リアル志向じゃねーのかよ、おい』ってつぶやいたら『うるせーよ』って返ってきて、そういうやり取りが嬉しかったし刺激になりましたね」。一方の濱田さんは、“いい人”のイメージを180度転換。演じた古谷は霊長類の研究を専門とする青年だが、思ったことを全て吐き出してしまう強気な関西人。これまでとタイプの異なる役柄で小栗さんや新井さんにガンガンと言いたいことを言うのはさぞや楽しかったのでは?「いや、楽しむ余裕はなかったですよ。関西弁の演技はとにかく難しくて。あの閉じられた空間の6人の中で変な関西弁使ったら映画をシラケさせちゃいますからね。まずそういうプレッシャーがありました。いまふり返ると新鮮な経験だったなと思いますけどね。役についてはグイグイとモノを言うしキツイ方言でもあるので、チンピラみたいにならないように気を付けました。新井くんも言ったようにあの場にいるだけのクレバーさは持っている男なので。黙々と作業している姿を見てもらえれば、そこにいる理由を感じてもらえるかなと思います」。改めて、初めて同じ作品に参加してみての互いの印象や感想を聞いてみると「あの、やっぱり…新井さんのパブリックイメージってあるじゃないですか…(笑)」とおずおずと切り出したのは濱田さん。「怖かった?」という新井さんの問いかけに「怖いよ(笑)」と素直に頷く。「最初は本当に緊張しましたよ。『どうしよう?』って思ってた(笑)。でも、あの6人でセットの外に出たときに一番長く話してくれたのが新井くんなんですよ。人ってギャップに弱いでしょ?そこにやられたというか…(笑)。みんな先輩という状況の中で、おかげで楽しく過ごさせてもらいました」。6人の候補者が月面の基地を模した密室で10日間にわたって生活する選考試験の中で、古谷と溝口がそれぞれのキャラを全開にしてやり合うシーンもあるが、濱田さんは楽しそうにふり返る。「あのケンカのシーンでも僕は振り切って攻めていかなくちゃいけない。また新井くんがそれをどうクールにいなすかがポイントで。いつ肩透かしくらわされるのかってドキドキしつつも安心して挑めたし、ブチ切れられたと思います」。一方の新井さんにとって、濱田さんは以前から共演してみたい俳優だったという。「ウチは(濱田さん主演の)『アヒルと鴨のコインロッカー』が大好きで、そのときからずっと一緒にやってみたかった。実際に共演してみたら岳くんは、監督から入る修正に対する反応がすごく速かったです。キュッと切り替わるのはすごいなと思ってました」。さらに新井さんはいたずらっぽい笑みを浮かべながら、自身と濱田さんのこんな共通点を教えてくれた。「いつも周りをよく観察してるんですよ。誰かがミスったりしたときに、よく岳くんと目が合って、無言で『いまの見てた?』って(笑)。目をつけるとこが一緒なんですよ」。濱田さんも思い当たる節がいくつもあるようで「目が合うと吹き出しそうになるんですよ。おかげであの過酷な状況を楽しめたと思います」と語る。ムッタはもちろん、溝口も古谷も人生の半ばにして自らの夢のために新たな挑戦を決意し、実行に移した男たちである。現実には20代、30代と年齢を重ねる中で夢を諦める者が世の大半を占めるが、彼らはそんな世間の常識に左右されることなく夢を追いかける。新井さんや濱田さんも、歩んできた道は違えど夢を追い、走り続けている。己の道を選ぶことに迷いや不安はなかったのだろうか?新井さんはそんな問いに静かにかぶりを振る。「ウチはそういう考え方が理解できないですね。『仕事に繋がらない』『飯が食えない』と言って諦める人はいますが、ウチは『それなら死んでもいい』という思いでやって来た。どうせみんな死ぬんだから、自分の人生好きなことをやりたい、好きなことしかやりたくないって人間なので。そういう思いでやって来ていまがあるし、楽しくてしょうがないです」。濱田さんは子役としてキャリアを積んだのち、10代後半より再び俳優としての道を歩み始めいまに至る。「特殊な世界だから単純に比べられないけど」と前置きした上でこう語る。「僕は9歳で子役を始めたんですが、職人が集まってひとつの方向に行くという撮影の現場が本当に楽しかったんです。子供ながらにそこに混ぜてもらえるのも嬉しかったし。再びやり始めたとき、その楽しさが色褪せてなくて、9歳のときと同じ気持ちでできた。だからその気持ちが続く限りやりたいって思うし、もし僕がつまんない大人になっちゃって、その気持ちが薄れてきたらそれは引き際だと思ってます。努力が必ずしも報われるわけでもないし、ノルマも正解もない理不尽な世界だけど、それが楽しいし好きだからやれてるのかなと思ってます」。向き合い方やアプローチの仕方に違いはあれど、2人に共通するのは夢への温度とこの世界に生きる覚悟。今回、ようやく交錯した2人の個性派の歩む道が、願わくはまた時を置いて再び交わらんことを!(stylist:norihitokatsumi/photo&text:Naoki Kurozu)■関連作品:宇宙兄弟 2012年5月5日より全国東宝系にて公開© 2012「宇宙兄弟」製作委員会■関連記事:【シネマモード】日本の「家族」を感じる映画vol.2『宇宙兄弟』×兄弟の関係『宇宙兄弟』&『ガール』の監督が登壇! NCWクリエイティブセミナーに6名様ご招待岡田将生×小栗旬主演『宇宙兄弟』試写会に30組60名様をご招待小栗旬、結婚後初の公の場に!堤真一は「見習いたい」と結婚願望を告白!?『宇宙兄弟』主題歌をコールドプレイが担当!小栗旬「マジっすか!?」
2012年05月02日累計800万部を超える人気漫画を映画化した『宇宙兄弟』がまもなく公開となる。宇宙飛行士選抜試験に臨む主人公・南波六太(ムッタ/小栗旬)のライバルであり、親友となるケンジを演じたのは、名だたる演出家の舞台で強い存在感を放つ“ミュージカル界のプリンス”井上芳雄。インタビューで4度目となる映画出演への思いを語った。ケンジは爽やかで、リーダーシップのある好青年。森義隆監督からは撮影前に「そのままでいてくれればいい」と言われたそうだが、この言葉に撮影を通じて苦しめられることになったという。「舞台の人間なので“何もしない”という演技をやったことがないんです。『演技しないで』と言われて20回近くやり直したシーンもあったし、OKが出ても何がOKだったのか分からない(苦笑)。演じてて『役を掴んだ』という感覚は全くなくて、完成作を観て初めて『あ、ケンジになってる』って思えた。それは映像ならではの感覚だと改めて思いました」と明かす。小栗とは蜷川幸雄演出の舞台『ハムレット』(’03)以来の共演となる。当時は楽屋も同じだったという小栗に対し、「この9年でいろんな経験をして、それが小栗旬という人間に全て生かされてるんだなということを感じましたね。一方で『この映画で芝居に対してやっと楽になったところがある』と自分の思いを赤裸々に語ってくれたり、芝居への真摯な姿勢や熱さは全く変わってなかった」と惜しみない称賛をおくる。劇中、良きライバルとして選抜を兼ねた訓練を受けるムッタとケンジの姿は小栗と井上の関係とも重なるのでは? そんな問いに「小栗くんは9年前の時点で人気俳優だったし、その後も次々と大きな作品で活躍してる。そんな風に見たことはないですよ」と微笑むが、宇宙飛行士候補者たちが月面基地を模した閉鎖空間で生活するシーンに関しては、芝居作りと重なる部分を感じたようだ。「オーディションを経て選ばれて、『この人どういう芝居するのかな?』とか『僕はどう応えられるのか?』なんて考えながら周りを窺ってる気持ちは同じですよね。オーディションのときの心理? これだけの人の中でまず受かるなんてないだろうって絶望的な気持ちですよ(笑)」。決して映像作品への出演が多いとは言えない井上だが、舞台とはタイプの違う演技の経験が「確実に俳優としての糧となっている」と断言する。「舞台では考えないようなことを考えさせられますね。足し算ではなく引き算でどう見せるか? 映画の場で芝居をより繊細に考えてる自分がいるなと思います。何度やっても慣れないで常に緊張するし、できない自分が本当に嫌になるけど、お話をいただくと断る気になれない。マゾなんですね(笑)。そういう新人のような気持ちで臨める場をありがたく思ってます」。『宇宙兄弟』5月5日(土)より全国ロードショー取材・文・写真:黒豆 直樹
2012年04月27日正直に言えば、アポちゃん見たさでした。映画『宇宙兄弟』の原作漫画を手に取ったのは、主人公の一人が飼う犬、パグのアポちゃん見たさ。かなり面白い物語であるという話は聞いていたのですが、要するに初めの期待値はそんなものだったのでした。ところが、いまではすっかりハマってしまいました。先に宇宙飛行士になった弟・ヒビトと、かつての夢を思い出し、弟の背中を追いかけ始めた兄・ムッタの物語は、JAXAやらNASAやら、月面やらが舞台になり、頭脳明晰な人物たちが登場しているにもかかわらず、どこかオフビートでゆるい。でもそれなのに、時折、涙すらこぼれるほどにジーンとくるような感動を覚える始末。その緩急のバランスが絶妙で、心をわしづかみにしてくれるのです。物語の中心となるのが、兄弟の関係性。2人は、仲の良い兄弟であり、最良のライバルです。子供の頃から宇宙好きで、幼いころに「二人で宇宙飛行士になろう、二人で一緒に宇宙に行こう!」と誓ったため、先に夢を果たした弟は、いつしかその夢を忘れた兄が、自分を追いかけてくるのを静かに待っているのです。印象としては、デキの良い弟と、いつも一歩先を越されるダメな兄という間柄の2人。実はムッタもなかなかの逸材であることが追って明らかになるのですが、どこか抜けている印象を与えるので、他人はその素晴らしさに気づきにくいのが特徴です。弟のヒビトが、誰からも愛され、その才能を簡単に認められるタイプであるのに対し、兄のムッタはそばに彼のずばぬけた資質を見抜き、適所に配することができる人物がいてこそ輝く人物と言えるのかもしれません。こういう兄弟の場合、家庭内もしくは社会でデキの良い弟ばかりが可愛がられ評価されると、兄が横道にそれていく…ということにもなるのでしょうが、この家族の場合、父も母も心に余裕のある人々で、それぞれを個性的に伸び伸びと育てることに成功した模様。そのおかげで、ムッタは弟の陰になって卑屈になることもなく、車業界で生きているのです。家族の関係を物語る、ちょっと面白いエピソードがあるので、ここでご紹介しましょう。ヒビトが大活躍し、メディアにも頻出しているちょうどそのとき、ムッタはある理由から職を失ってしまうのですが、そんな兄に対しても、母は「“働かざる者、食うべからず”が家訓だ」と言って、ホールケーキを父・母・ムッタの家族3人で分けるときにも、薄~いひと欠片しかあげない始末。とにかく、両親の非情なまでに公正な接し方が微笑ましい。実は案外できないことですよね。つい出来の良い子を引き合いに出し「○○を見習いなさい!」と言ってしまったり、兄弟格差を嘆いて、デキの悪い兄を腫物にでも触るように扱ったりするのがありがちな行為。兄弟だって、個性や才能が違うはずなのに。でもこの一家では、これまでも別段、弟ばかりをひいきするでもなく、兄をなじるわけでも同情するわけでもなく、あくまでも健全に平等に扱ってきたことが伺えるのです。そんな親に育てられたせいでしょうか。ムッタは、自分とはデキが違う弟に多少の劣等感は覚えながらも、素直に応援し、誇りに思っています。ただ、兄が素直にそう思うことができ、卑屈にならずに済んだのは、両親だけでなく、弟のおかげでもあります。子供の頃から兄を慕い、兄の凄さを一番知っていて、それに疑いを持ったこともない弟の心が、兄を信じ続けているのです。兄に、かつての夢を思い出させ、宇宙飛行士という第二のスタートを切らせるのも弟なら、数々の難関を突破し宇宙飛行士に選ばれると信じている唯一の人物も弟。「兄ちゃんはすごいんだ」と信じて疑わない瞳を前に、兄は常に威厳を保っていられるのです。先日、とある場所であるこんなサッカー兄弟の話を聞きました。兄である語り手曰く、弟は現在、大学在学中でプロを目指しているのだとか。高校もサッカーの有名校へ通い、中心選手として活躍していたのだと。弟はサッカーをする兄の背中を見て、ボールを追い始めたそうですが、兄は体格に恵まれずある時点でサッカーから引退し、いまは全く別のジャンルで活躍中。ただ、弟にとって兄は永遠の憧れのようで、高校在学中、後輩たちに兄の話をしていたようなのです。それが分かったのは、すでにサッカーを辞めた兄が、弟の高校に練習を見に行ったときのこと。兄がグラウンドに足を踏み入れると、後輩たちがワーッと寄ってきて「○○さんのお兄さんですね!」と目を輝かせたと言います。この話だけで、私はこの兄弟の素敵な関係性が目に見えるような気がしました。いったい、弟はどれだけ兄の自慢をしていたことでしょう。そして、後輩たちはその話にどれだけ胸を躍らせたことでしょう。辿る道は同じでなくても、どちらかが夢へと遠回りしたとしても、こんな絆で結ばれた兄弟がいれば、きっと互いに高め合っていけるはず。この話を聞きながら、良き兄弟、良きライバルであり続ける2人を育てた親御さんの愛情までも、強く感じられました。ちょうど、映画『宇宙兄弟』を観たばかりだった私は、この兄弟にも羨望をしたのを覚えています。現在、17巻まで出ている原作のすべてを語りきれない映画では、兄弟、家族の素晴らしい関係性に焦点が絞りこまれています。原作ファン、アポちゃんファンとしては、やや物足りない感、ラストの衝撃(なんでこんなところまで描いちゃったの!)など、いろいろ言いたいことはありますが、家族、兄弟の絆の素晴らしさを語るには十分な作品だったと思います。この映画が気に入った方にはぜひ、よりディープな“宇宙兄弟”体験をしていただきたく、原作の大人買いを強くお勧めします。宇宙飛行士という仕事の裏側、優秀な人物たちのお茶目な一面を覗かせてくれる作品でもあり、全く縁がないと思ってきた世界にも、興味と親しみがぐんと増すこと間違いなし。「キャプテン翼」が、多くのファンタジスタを生み出したように、「宇宙兄弟」もきっと、宇宙に憧れる多くの少年少女を生み出すのではないかと思っています。その中に、ムッタやヒビトのような兄弟・姉妹もいて、家族飛行士が生まれたら…そんなことを考えるのも、なんだか楽しいのです。(text:June Makiguchi)■関連作品:宇宙兄弟 2012年5月5日より全国東宝系にて公開© 2012「宇宙兄弟」製作委員会■関連記事:『宇宙兄弟』&『ガール』の監督が登壇! NCWクリエイティブセミナーに6名様ご招待岡田将生×小栗旬主演『宇宙兄弟』試写会に30組60名様をご招待小栗旬、結婚後初の公の場に!堤真一は「見習いたい」と結婚願望を告白!?『宇宙兄弟』主題歌をコールドプレイが担当!小栗旬「マジっすか!?」小栗旬&岡田将生の写真が最後のスペースシャトル「アトランティス」号に搭載!
2012年04月25日ファッションやソーシャルメディアなどを巧みに融合させた発信力が大きな注目を集めているサカナクションが、雑誌「VOGUE JAPAN」6月号に登場。メンバー全員でのぞんだ初のモード撮影と、ボーカル・山口一郎さんのロングインタビューが掲載される。サカナクションは強烈な個性が融合した北海道出身のバンド。ロングインタビューでは、そのボーカルであり、カルチャーアイコンとしても注目を集める山口一郎さんに、彼らの大ファンだという著述家であり、プロデューサーでもある湯山玲子さんが迫った。話題は彼の感性の源ともいえる子供時代の読書体験から、ユーストリームやSNSなどオンラインメディアの話まで。90分間をフルに使って彼らの魅力に迫った、濃厚で読みごたえのあるものになっているという。その他、6月号では「スポーツグラマーな20sモード、解禁!」「日常で使いこなすアールデコ・ジュエリー。」「小栗旬が語る自然と愛。」「食の冒険を求めていざ、大阪へ!」などの特集が組まれている。「VOGUE JAPAN」6月号は今月27日発売。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月25日小栗旬が声優を務めるアニメーション映画『グスコーブドリの伝記』の完成報告会見が4日に都内で行われ、小栗、忽那汐里、柄本明、杉井ギサブロー監督が登壇した。その他の写真本作は、美しき森・イーハトーヴに暮らすブドリ(声:小栗)が、突然襲った天災で妹のネリ(声:忽那)ら家族と離ればなれになり、ひとりきりになっても懸命に生き、やがて困難に直面した故郷と大切な人たちを守るために立ち向かう姿を描く。本作の原作は宮澤賢治の童話で、名作アニメ映画『銀河鉄道の夜』を手がけたスタッフが再集結し、5年の歳月をかけて作りあげた。小栗は「幼少の頃に観た『銀河鉄道の夜』が印象に残っていたので、今回お話をいただいたときにうれしい反面、不安はありました」と話し、声優に初挑戦した忽那は「地声が低いので、監督から『幼く』と言われて不安だったんですけど、画面と向き合う作業はとても新鮮で楽しかった。でもスクリーンで自分の声を聞いて恥ずかしくてなかなか観られなかった」と吐露した。また、杉井監督は「スタッフたちが賢治の世界を取り込んで参加してくれたのであまり僕がやることはなかったし、キャストのみんなもそれぞれキャラクターの声にぴったり。これは世界中の人びとに観てほしい」と作品の仕上がりに自信を見せた。“自然の営みに、人はどう対処するのか”をテーマに作られた本作。小栗は「どの世代の方にも受け取ってもらえる作品になっている。宮澤賢治の世界観を含め、日本人らしさが入っている作品だと思うので、本作を観てもう1度自分たちの国を考える機会になったら良いと思う」とメッセージを送った。『グスコーブドリの伝記』7月7日(土)丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
2012年04月04日アニメーション映画『グスコーブドリの伝記』の完成報告会見が4月4日(水)、東京の明治記念館で行われ、ボイスキャストを務めた小栗旬、忽那汐里、柄本明、杉井ギサブロー監督が出席した。1985年に宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をアニメ化した杉井監督×ますむらひろし(キャラクター原案)のコンビによる新作で、「銀河鉄道の夜」と同じく原作は宮沢賢治の小説。美しきイートハーブの森を舞台に、厳しい自然と向き合う主人公・ブドリの成長を描き出す。子供の頃に『銀河鉄道の夜』を観て、さらに杉井監督の手による「タッチ」シリーズも大好きだったという小栗さんは「『銀河鉄道の夜』のジョバンニがすごく印象に残っていて、お話をいただいたときは嬉しい反面、『(自分で)大丈夫かな?』という気持ちでしたが、監督にお会いできるというのが嬉しかった」とふり返る。実際に会った杉井監督の印象について「怖い人なんじゃないかというイメージがあったんですが、すごく物腰が柔らかくてびっくりしました」と明かした。忽那さんは本作で声優に初めて挑戦したが「地声が普段から低いので、監督からは『とにかく幼く』と言われて不安でしたが、画面と向き合うという作業は新鮮でした」と笑顔で述懐。作品については「いろんなキャラクターが登場しますが、犠牲の上での“何か”が描かれていて、それをメッセージとして受け取りました」と真摯に語った。柄本さんは「監督の作った世界で、監督に導かれながらやりました」と語るが、杉井監督は「賢治作品は2度目ですが、みんなが賢治の世界を自分で取り込んでやってくれるので、僕はほとんど何もしていないです」と穏やかな笑みを浮かべた。さらに「現代は音がとても多いけど、人の声は“言霊(ことだま)”として魂を持っている。みなさんの気持ちが入って、映画が大きくなっていくのを実感し、声に力があるんだということを久々に感じました」と声優陣を称えた。またこの日、主題歌が1980年に小田和正が「オフコース」時代に発表した「生まれ来る子供たちのために」に決定したことが発表され、小田さんの歌声が入った特別映像も上映された。杉井監督は、企画段階からこの曲を主題歌として念頭に置いていたことを明かし「詞そのものが、まさに賢治が童話に込めた思いとシンクロしている」と語る。小栗さんや忽那さんが生まれる前に発表された楽曲だが、曲と詞が伝える世界観について小栗さんは「この作品のために作った曲ではないのに、そうなっているのがすごいですね」としみじみと語った。報道陣からは新婚の小栗さんに対し、曲のタイトルと引っかけて「自分が父親になったら子供に映画を見せたいか?」、「“生まれ来る子供”に対しての思いは?」という質問も飛んだが、小栗さんは「きっとそう来ると思ってました」と動じることなく「僕の心の中に(答えは)ありますが、言わないですよ」とかわしていた。『グスコーブドリの伝記』は7月7日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:グスコーブドリの伝記 2012年7月7日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012「グスコーブドリ製作委員会/ますむらひろし■関連記事:小栗旬の母親役に草刈民代!『グスコーブドリの伝記』豪華声優陣が続々発表小栗旬&忽那汐里が兄妹役で共演!宮澤賢治原作『グスコーブドリの伝記』声優に挑戦
2012年04月04日宮崎あおい・高岡蒼佑・岡田准一の三角関係女優の宮崎あおいと俳優の高岡蒼佑が離婚を発表したのは、昨年12月の28日。(写真:Amazon.co.jpより)離婚の原因は、宮崎とジャニーズの「V6」岡田准一との不倫だと報道された。また、現在高岡がそれについてツイートでつぶやきをはじめたため、話題を集めている。(宮崎あおいと岡田准一の不倫、元夫高岡蒼佑のツイートが止まらない)実は、そんな渦中の二人が、ついに顔をあわせるのではないかと、噂になっている。小栗&山田の結婚式で鉢合わせ?サイゾーウーマンのニュースによると、芸能プロ関係者はこう語った。「小栗旬と山田優の結婚披露宴ですよ。会見で山田は『年内に行う予定』と話しており、実際に会場関係者との打ち合わせも始まっているそうです。しかし、披露宴に招待されるであろうメンバーには、岡田と高岡のように顔を合わせてはマズい人たちがゴロゴロいますよ。宮崎にしても小栗とはプライベートでも交流があるそうですから出席してもおかしくない」なんと小栗は、高岡と岡田の両方と、プライベートでも親交が深いのだそうだ。高岡が過激なツイートで怒りをあらわにしているだけに、両者が鉢合わせるとなれば、なにか事件が起きるのではとハラハラしてしまう。小栗夫妻はいったい、どのように結婚式への招待者を選ぶのだろうか。いずれにせよ、要注目の結婚式となることは間違いない。編集部 鈴木真美【おすすめニュース】小池栄子と佐藤江梨子がダブルAV出演か大森南朋に小野ゆり子を紹介したのは蒼井優だったAKB48前田敦子ヌード5000万円宮崎あおいと岡田准一の不倫、元夫高岡蒼佑のツイートが止まらない元の記事を読む
2012年04月02日