一般的な家庭では、2ヶ月に1回の頻度で支払っている水道代。この水道代の内訳を見てみると、下水道料金と呼ばれる料金が含まれていることがありますが、「下水道料金って何だろう」と疑問に思ったことはありませんか?この下水道料金に関する知識をつけることで、実は水道代を節約できる可能性があります。そこで今回は、下水道料金の基礎知識についてご紹介していきましょう。■そもそも下水道って何だろう?上水道との違いを解説一般家庭が支払っている水道代は、上水道料金と下水道料金を合計した金額です。「水を多く使用すると水道代が高くなる」と認識している方は多いかと思われますが、蛇口をひねって使用する水は上記の「上水道」に該当します。では、下水道とはどのような水道を指すのでしょうか?トイレや洗濯、料理などで使用した生活排水には多くの不純物が含まれているので、そのまま川などに流すことはできません。そのため、生活排水は自然に帰す前に「浄化」をする必要があり、この浄化の役割を担っている水道が下水道と呼ばれます。当然ですが、生活排水を浄化するためには様々なコストがかかります。したがって、水道を使用する者は上水道料金に加えて、下水道料金も負担するケースが多くなっています。上水道と下水道には、上記でご紹介した点以外にも違いが見られます。そこで以下では、上水道と下水道の違いをさらに詳しく見ていきましょう。【違いその1】下水道料金は必ずかかるものではない水を使用する分だけかかる上水道料金とは違い、下水道料金は必ずしもかかる費用ではありません。日本国内でも地域によっては、下水道自体が整備されていないためです。2015年3月時点での調査によると、東京都や大阪府などの都会では下水道の普及率が90%を超えていますが、普及率が50%以下の都道府県もいくつか見られます。ただし、下水道が備わっていない地域であっても、「浄化槽」と呼ばれる下水道と同じ役割を担っている装置が存在しています。下水道が備わっていない地域の場合、浄化にかかるコストだけでなく設置コストも発生する可能性があります。【違いその2】料金の消滅時効期間消滅時効期間とは、料金の支払い義務が継続される期間のことを指します。上水道料金の消滅時効期間は2年、下水道料金の消滅時効期間は5年となっています。ただし、消滅時効期間があるからと言って、料金を支払わなくても問題がないわけではありません。特に下水道料金に関しては、支払いが遅れると「滞納処分」と呼ばれる行政処分が下される恐れがあるので、きちんと定められた日に支払う必要があるでしょう。【違いその3】料金のシステム上水道の料金は、当然ですが使用した水の量を基準として計算されます。一方、下水道料金は水の使用量ではなく、下水道に流れた水の量が料金計算の基準となっています。このような違いにより、上水道と下水道の料金に差が生じるケースも見られます。以下では、下水道料金の仕組みについてさらに詳しく解説していきましょう。■下水道料金とは?料金の仕組みもご紹介下水道料金の計算方法は、お住まいの地域によって異なります。自治体ごとに下水道使用量や料金に違いが見られるので、以下では東京都を例として下水道料金の仕組みを解説していきましょう。東京都では、汚水排出量(生活排水の量)と料率によって下水道料金が計算されています。汚水排出量に関しては、水道の場合は水道使用量、地下水の場合は揚水用のポンプに設置した時間計などが基準となっています。料率については、以下のように汚水排出量に応じて細かく設定されています。【東京都の下水道料金の料率(1ヶ月分)】■0~8立方メートル…一律560円■9~20立方メートル…1立方メートルごとに110円■21~30立方メートル…1立方メートルごとに140円■31~51立方メートル…1立方メートルごとに170円上記のように汚水排出量が区分されており、各区分で課される料金が異なります。東京都では1001立方メートル以上まで細かく区分されていますが、ほかの自治体に関しても同じような料金システムを採用しています。では、1ヶ月に28立方メートルの汚水を排出したと仮定して、東京都における実際の下水道料金を見てみましょう。このケースにおける各区分の下水道料金は、以下の式によって計算できます。■0~8立方メートルまで…一律560円■9~20立方メートルまで…12立方メートル×110円=1,320円■21~30立方メートルまで…8立方メートル×140円=1,120円上記の各区分を合計すると、排出量が28立方メートルの場合の下水道料金は以下となります。560円+1,320円+1,120円=3,000円なお、上記でご紹介した東京都の下水道料金の料率は一般汚水の金額であり、東京都では浴場汚水の料率が別に定められています。これは、一般家庭では料理やトイレなどほかの生活排水に比べると、浴槽の生活排水が圧倒的に多いためです。このように自治体によっては生活排水の種類によって料率が異なるので、その点にも注意しておきたいところでしょう。また、上記の例は1ヶ月分の下水道料金となりますが、下水道料金は上水道料金と一緒に2ヶ月ごとに請求されるケースが一般的です。ただし、自治体によっては水道料金請求のシステムが異なる可能性もあるので、お住まいの地域の情報を確認しておくことが望ましいでしょう。■下水道料金が高い場合の原因は?お住まいの地域やご家庭によっては、「想定していたよりも下水道料金が高い」「上水道料金に比べて下水道料金が高い」といった状況に直面することもあります。下水道料金は、ほかの公共料金と同様に継続的に発生するコストなので、できれば節約したいと考えている方も多いことでしょう。では、下水道料金が高い場合にはどのような原因が考えられるのでしょうか?主な原因としては以下の3つが挙げられます。【原因その1】水道を使用していなくてもかかる一律料金上記の東京都の例を見てわかる通り、たとえ水道を使用していなかったとしても下水道料金はかかります。東京都を例に挙げると、仮に水道の使用量が0立方メートルであったとしても、560円の一律料金が課されます。この一律料金の部分は見落とされがちなポイントであり、「旅行中にも下水道料金がかかっていた」といった声も聞かれます。この一律料金は多くの自治体で発生するので、気になる方はお住まいの地域の情報を調べてみましょう。【原因その2】汚水排出量の計測方法下水道料金は汚水排出量を基準として計算されますが、この排出量の計測方法は自治体によって異なります。例えば、東京都では上水道の使用量がそのまま汚水排出量として計算されますが、上水道の使用量より若干少ない量が基準となるケースも見られます。また、前述でも軽く触れましたが水道水と井戸水の場合で計測方法が異なる点も、注意するべきポイントでしょう。このような計測方法の違いにより、下水道料金に大きな差が生じるケースも少なくありません。【原因その3】料率の違い各自治体の料率の違いも、注目しておきたいポイントです。上記では東京都の料率をご紹介しましたが、北海道の稚内市では8立方メートルまでの一律料金が1,200円となっています。このように自治体ごとに料率が異なるのは、下水道料金は「その地域の住民全体で負担をする」といった取り決めがあるためです。したがって、下水道整備に多くのコストがかかり、住民数が少ない地域に関しては下水道料金が少し高い可能性があります。上記3つの原因を見ると、下水道料金は地域によって大きく変動すると言えます。そのため、引っ越し先を決めるタイミングで水道料金の仕組みを調べておけば、月々の水道料金を節約しやすい地域を選べる可能性があるでしょう。住民数が多い自治体、生活用水の貯水池が存在している自治体は下水道料金が比較的安い傾向にあります。また、下水道料金を節約する方法として「浄化槽を設置すること」を検討する方もいるかもしれません。ただし、浄化槽を設置するためにはコストがかかりますし、浄化槽では「浄化槽使用料」と呼ばれるコストが発生します。各自治体の浄化槽使用量を見ると、下水道料金と大きな差が生じないケースも珍しくないので、浄化槽を設置したからと言って必ずしも水道料金を節約できるわけではありません。また、下水道が新設された地域に関しては、「3年以内に下水道に接続する義務がある」と下水道法において定められています。この際の費用は個人負担となるので、無理をして浄化槽の設置をするべきではないと言えるでしょう。■地域によって下水道料金はどれぐらい違う?前述では東京都の例をご紹介しましたが、実際に下水道料金はお住まいの地域によってどれぐらい変わるものなのでしょうか?以下では、いくつかの地域を例に挙げて下水道料金の計算方法と、東京都の例と同じく汚水排出量が28立方メートルであった場合の下水道料金(税抜)をご紹介していきます。【大阪市の下水道料金】大阪府大阪市の下水道料金は、東京都とは少し計算方法が異なります。汚水排出量がいくつかに区分されており、各区分で単価が決められている点は東京都と同じですが、大阪市では以下の通り区分によって計算方法が異なります。■0~10立方メートル…一律550円■11~20立方メートル…1立方メートルごとに61円をかけて、その合計から60円を引いた金額■21~30立方メートル…1立方メートルごとに83円をかけて、その合計から500円を引いた金額大阪市の家庭で28立方メートルの汚水を排出したとすると、下水道料金は以下のように計算できます。(28立方メートル×83円)-500円=1,824円【金沢市の下水道料金】石川県の金沢市では、汚水排出量30立方メートルまで以下のように下水道料金の料率が定められています。■使用していない場合の一律料金…900円■1~10立方メートル…1立方メートルごとに27円■11~30立方メートル…1立方メートルごとに124円金沢市で28立方メートルの汚水を排出したとすると、下水道料金は以下となります。900円+(10立方メートル×27円)+(18立方メートル×124円)=3,402円上記の金額を比較すると、下水道料金は地域によって大きく異なるということがわかるでしょう。また、大阪市のように東京都とは異なる方法で、下水道料金を算出する自治体が存在する点にも注意が必要です。地域によっては、同じ汚水排出量でも2倍近くの料金差が生じるケースも見られるので、「下水道料金が思っていたより高い」と感じる場合は自治体の料金システムが原因となっている可能性が高いと言えます。■下水道料金の減免制度って何だろう?多くの自治体では、下水道料金の減免制度を実施しています。減免制度とは特定の条件を満たすことによって、通常よりも下水道料金が安くなる制度のことです。この減免制度を利用すれば、お住まいの地域を変えなくても下水道料金を節約できる可能性があるでしょう。では、この減免制度を利用するためには、具体的にどのような条件を満たす必要があるのでしょうか?自治体ごとに条件は異なりますが、主な条件としては以下などが挙げられます。■生活扶助を受けている世帯■児童扶養手当を受給している世帯■老齢福祉年金を受給している高齢者がいる世帯■障害基礎年金を受給している世帯例えば東京都であれば、減免制度を利用することで8立方メートル以下(一律560円)の料金が徴収されません。愛知県名古屋市に関しては、下水道料金のうち1,209.60円が減額されます。このように、下水道料金の減免制度も自治体によって仕組みが異なるので、お住まいの地域の情報を確認しておきましょう。■まとめ今回は下水道料金の仕組みについてご紹介してきました。いかがでしたでしょうか?水道料金と聞くと「上水道の使用料金」をイメージしがちですが、一般的な水道料金には下水道の料金も含まれています。自治体によって料金計算の仕組みは異なるので、お住まいの地域の計算方法や減免制度の有無などを確認してみましょう。
2017年03月07日毎月の電気料金の支払い方法はいくつかありますが、なんとなく選んでいる人も多いのではないでしょうか。実は電気料金の支払いは、方法を選ぶことで今よりも安く抑えられる可能性があります。そこで今回は、どういう場合にどのような支払い方法がお得なのかについて詳しくご紹介していきましょう。■電気料金の支払い方法を見直すメリット電気料金などの公共料金の支払いは毎月あるため、月々の支払い額がたった10円違うだけでも、その状態が1年間続くと120円の差になります。何年も払い続けることを考えれば、「塵も積もれば山となる」の言葉通りそれなりの額を節約できることになるのです。公共料金の中でも電気料金は支払い額が大きくなりがちですから、できる限り安くなる方法を選びたいものです。また、電気料金には支払い期日が定められていて、遅れるとペナルティが課せられるため、より確実に期限内に支払うことができる支払い方法を選ぶのが得策と言えます。電力自由化の前から存在する大手電力会社10社を例として説明すると、支払い期限は検針日の翌日から30日目となっており、支払い期限を過ぎると年利10%の延滞利息が請求されてしまいます。これは1日あたりに直すと約0.03%にあたる数字です。電力会社によっては期限から10日間に限り延滞利息を猶予してくれるところもありますが、いずれにしても毎月欠かさず期日までに支払うというのが節約するための鉄則と言えるでしょう。ちなみに大手10社のうち、例外として中国電力は現在早遅収料金制度となっていますが、平成29年4月から他の電力会社と同様の延滞利息制度に移行する予定とされています。早遅収料金制度では、検針日の翌日から20日間を早収期間としてその期間の支払いには早収料金が適用され、その後の支払いには早収料金に3%を加えた額が適用されます。このようにうっかり支払い期限を過ぎてしまうと、お金を余分に支払わなければなりません。確実に支払うためにも、支払いの手間が少ない方法を選ぶとよいでしょう。支払い方法の変更は少し時間がかかる場合もありますが、一般的には簡単な手続きだけでできます。詳しくは後半にご紹介します。■電気料金の支払い方法は3つ大手電力会社10社の電気料金の支払い方法は、振込用紙による支払い、口座振替、クレジットカードの3種類に分けられます。【振込用紙による支払い】毎月所定の振込用紙が送られてくるので、それを使って銀行やコンビニなどで支払います。支払いができるコンビニは振込用紙の裏面に記載されています。バーコード付きの振込用紙であれば郵便局でも支払いが可能であり、コンビニの場合は土日祝日も含めていつでも支払うことができます。なお、手数料は無料です。ただし、振込用紙による支払いの場合は支払い期日までに支払いに行かなければならず、万が一遅れると振込用紙が使えなくなってしまう場合がある他、延滞利息が加算されたり、送電が止められてしまったりするので注意が必要です。【口座振替】あらかじめ指定した預金口座から、電気料金が毎月自動的に引き落とされます。口座の残金に注意していれば、支払いをうっかり忘れてしまう恐れがなく安心です。また、電力会社によっては口座振替割引サービスがあるため節約になります。【クレジットカード】クレジットカード会社が電気料金を立て替えて支払い、その分がカード利用代金として後から請求されます。こちらも口座振替と同様に、うっかり支払いを忘れる心配がないという利点があります。また、クレジットカードによっては利用金額に応じてポイントが貯まり、そのポイントをギフト券や各種景品の他、マイルや電子マネーなどに交換できる場合もありとてもお得です。大手電力会社10社で電気料金の支払いに使えるカードは、三井住友VISAカード、JCBカード、DCカード、セゾンカードなどをはじめ、各社十数種類から二十数種類あるため、多くの選択肢の中から自分に合ったカードを選ぶことができます。クレジットカードをこれから作る場合や、クレジットカードを複数持っている場合には、還元率の高いものやポイントが貯まりやすいものを選ぶとよいでしょう。また、電気料金に直接関わる特典がなくても、「普段行くスーパーの割引券がもらえる」「よく使うインターネットショッピングサイトでポイントがよく貯まる」など、自分のライフスタイルに合ったカードを選ぶというのもひとつの賢い方法と言えます。以上3つの支払い方法のほかに、一時的なクレジットカード決済が可能な電力会社もあります。例えば関西電力では、振込用紙を失くしたり、振込用紙の支払い期限が過ぎてしまっていたりする場合に、一時的にクレジットカードで支払うことができる「ワンショットクレジットカード決済」というサービスが用意されています。これは、関西電力のウェブサイトにある「ワンショットクレジットカード決済専用フォーム」から支払うものであり、振込用紙に記載されている11桁と4桁の数字が必要になります。振込用紙を失くしてしまって数字がわからない場合には、関西電力に電話で問い合わせると発行してくれます。この手続きをする際に、クレジットカードによる支払いへの変更手続きも同時に行うことができます。東京電力でも、「クレジットカード一時払い」というサービスを提供しています。このサービスは、カスタマーセンターに電話をして手続きを行います。クレジットカード情報の登録は、携帯電話のSMS(ショートメールサービス)に送られてくる受付画面のURLにアクセスして入力する方法と、電話の自動音声ガイダンスに従って入力する方法があります。このサービスを利用すると、次回以降も登録したクレジットカードから支払うことになります。なお、電力自由化後の新規電気事業者の場合は、クレジットカード払い一択のところが多くなっています。■自分にとって一番お得な支払い方法の選び方では、どの支払い方法が一番お得なのでしょうか。まず押さえておきたいのが、振込用紙による支払いには、特に大きなメリットがないというポイントです。それどころか、先述のように支払いをうっかり忘れてしまうと電気料金に延滞利息が加算されてしまうというリスクがあります。もともとの支払い額が大きい場合には、延滞利息による額も大きくなってしまうため特に注意が必要です。つまり、お得な支払い方法は口座振替かクレジットカード決済のどちらかということになります。次に、口座振替とクレジットカード決済についてそれぞれ見てみましょう。口座振替のメリットとしてチェックしておきたいのは口座振替割引です。大手電力会社10社の中では、北海道電力、東北電力、沖縄電力を除く7社で提供されているサービスであり、口座振替による支払いを選択すると毎月54円の口座振替割引が適用されます。指定口座にお金が入っておらず引き落とせなかった場合には適用されないため、残高には注意しておく必要がありますが、支払いを忘れる心配が少ないばかりでなく、1年で合計648円も安くなるというのは、節約の面でも良い方法だと言えるでしょう。一方クレジットカードには、利用額に応じてポイントが貯まるものが多くあります。ポイントの貯まりやすさはカードによってさまざまであり、100円につき1ポイントが加算されるものを還元率1%と表現しますが、還元率は大体0.5%~1.5%が一般的です。ポイント5倍キャンペーンがあったり、公共料金の支払い手続きをすると年会費が無料になったりといろいろな特典が付いているものも多いので、カードの選び方も節約に大きく関わってくると言えます。以上の情報から考えると、口座振替割引がない電力会社の場合はクレジットカード支払いが良いでしょう。口座振替割引がある場合は口座振替を選ぶと割引額54円分安くなり、クレジットカード支払いでは電気料金額にカードの還元率をかけた分がポイントとして返ってくるということになります。つまり、口座振替とクレジットカードのどちらがお得かは、月々の電気料金額とカードの還元率によって異なるというわけです。以下で詳しく見てみましょう。【クレジットカードの還元率が0.5%の場合】例えば電気料金が10,000円だとするとポイントは10,000×0.005=50ポイントとなり、口座振替割引の方がお得です。電気料金が10,800円以上であれば54ポイント以上貯まることになるので、クレジットカード支払いを選んだほうが節約できるということになります。【クレジットカードの還元率が1%の場合】54ポイント以上貯まるのは、電気料金が5,400円以上のときです。単身世帯の場合や、少人数世帯であまり電気を使わない場合などはこれを下回る場合もあるかもしれません。ただし、電気料金は季節によって大きく変動します。ひと月の平均だけを見て決めるのではなく、年単位で電気料金を把握し、クレジットカードの還元率と照らし合わせて考えるとより確実にお得な支払い方法を選ぶことができるでしょう。■支払い方法の変更手続きをするには【東京電力の場合】口座振替への変更は、銀行、郵便局、東京電力の事業所にある窓口で受け付けています。手続きに必要なものは、お客さま番号、銀行や郵便局への届け印、預貯金通帳です。お客さま番号は「電気ご使用量のお知らせ(検針票)」または「電気料金領収証」に記載されています。クレジットカード支払いへの変更は、インターネット申し込み、申込用紙の郵送、事業所の窓口での手続きの3つの方法があります。インターネット申し込みが最も簡単で、電気の契約情報とクレジットカード情報を登録すれば大抵の場合翌月の支払いから切り替えが可能です。郵送の場合は、申込用紙をホームページから取り寄せ、記入、捺印して、返送します。また、事業所の窓口に直接出向いて手続きする方法もあります。【関西電力の場合】口座振替への変更は、インターネット上での手続きが早くて簡単です。用意するのはお客さま番号、キャッシュカードの暗証番号、預貯金通帳などで、数分で完了します。申込用紙をダウンロードしたり取り寄せたりして郵送する方法もありますが、申し込み完了まで1~2か月かかります。インターネットバンキングを契約している場合はインターネットバンキングのページから直接金融機関に申し込むこともできます。クレジットカード支払いへの変更も、お客さま番号と利用可能なクレジットカードを用意して、インターネット上で手続きするのが最も簡単です。口座振替の申し込みと同様に郵送での手続きもできますが、1~2週間かかってしまいます。■支払い期限を過ぎてしまったときの対処法万が一、電気料金の支払い期限を過ぎてしまうとどうなるのでしょうか。東京電力をはじめとした大手電力会社の多くは、支払い期限は検針日の翌日から30日後に設定されており、支払い期限の10日後までは延滞利息がつかないことは既に紹介しました。それを過ぎると年率10%の延滞利息が加算され、20日後(検針日の翌日から50日後)までに支払わない場合は、事前に通知があった上で送電が止められてしまいます。払い忘れに気づいたら、とにかくできるだけ早く支払うのが得策です。期限が切れてすぐの場合には、コンビニなどで振込用紙がそのまま使える可能性もあるため、支払いを忘れていたことに気づいたらまずはできるだけ早く振り込みに行ってみることをおすすめします。また、振込用紙が使えない場合や失くしてしてしまって手元にない場合などは、電力会社に連絡して振込用紙を再発行してもらうこともできます。支払い期限後10日以内に支払いが完了すれば、特に何の問題もなくそれまで通りに電気が使用できます。支払い期限後10日以降になってしまった場合には、延滞利息を支払う必要性が生じます。延滞利息分は通常、次回の請求時に加算されることになっています。電話での問い合わせや督促状などで電力会社から指示があった場合などを除き、検針時の請求額をそのまま支払います。また、東京電力の場合は最寄りの事業所の窓口で料金を支払うこともできます。ついでに支払い方法変更手続きもできるため、振込用紙による支払いをしている場合には、払い忘れを繰り返さないためにもこの機会に支払い方法を変更してしまうのも良いでしょう。電力自由化後に誕生した新規の電気事業者と契約している場合は、先にも述べたように支払い方法はクレジットカード決済のみの場合が多いため延滞の心配は少ないでしょう。しかし、大手電力会社には最終保障供給の義務があるので延滞しても解約されてしまう恐れはありませんが、新規事業者の場合は電気が一時的にストップするだけでなく、解約となってしまう場合もあります。■まとめ電気料金の支払いは毎月のことなので、ほんの少しの節約でも何年か後には大きな差となります。支払い方法の検討や変更手続きはどうしても行う必要があることではないため、ついつい後回しにしてしまいがちです。しかし、一度手続きをするだけでその後ずっと節約できる上、手続きをするのが早ければ早いほどお得です。ぜひ一度、電気料金の支払い方法を見直してみてください。
2017年03月01日日々の暮らしに欠かせない電気。「月々の電気代はそれなりにかさむけれど、電気料金を節約するためには電気を使わないようにするしかない」と思い込んでいませんか?しかし、実は電気料金プランを見直すだけで、電気代を安く済ませられるかもしれません。そこで今回は、電気料金プランの見直し方などについてご紹介していきます。■まずは契約アンペアをチェックして節約電気料金プランの見直しと言っても、どこから手をつけるべきかわからない人も多いのではないでしょうか?最も簡単にチェックできるものとしては、「契約アンペア」が挙げられます。契約アンペアとは、同時に使用できる電気の量の上限を定めたものです。アンペア数によって基本料金が異なるため、契約アンペアを変更することで電気料金を節約できる可能性があるのです。そもそも、電気料金はどのように計算されるのでしょうか?例えば東京電力の場合、以下の式で電気料金が計算されています。《電気料金=基本料金+電力量料金+再生可能エネルギー発電促進賦課金》上記の電力量料金と再生可能エネルギー発電促進賦課金は、電気の使用量に応じて課金されるため、この部分を節約するためには節電をする必要があります。そこで注目したいのが、契約アンペアによって金額が異なる基本料金です。例えば、東京電力の一般家庭向けプラン「従量電灯B」では、以下のように電力量料金が3段階になっています。・120kWhまで…1kWhあたり12.52円・120kWh~300kWhまで…26.00円・300kWh超…30.02円また、基本料金に関しては以下のように設定されています。・10A…280.80円・15A…421.20円・20A…561.60円・30A…842.40円・40A…1,123.20円・50A…1,404.00円・60A…1,684.80円先ほど述べた通り電力量料金は電気の使用量によって決まるので、同じだけ電気を使用した場合には、40Aから30Aに変更することで月々280円を節約できる計算になるのです。ただし、契約アンペアの見直しはすべての人が行えるわけではありません。実は、電気料金にはアンペア料金制と最低料金制の大まかに分けて2つの料金体系があり、電力会社によってどちらのシステムを採用しているのかが異なります。契約アンペア制では、東京電力の例で見たように契約アンペア数ごとに基本料金が定められており、さらに電気使用量に応じて課金されます。北海道電力、東北電力、北陸電力、東京電力、中部電力、九州電力などはこの契約アンペア制を採用しています。契約アンペアの変更ができるのは、こちらの契約アンペア制を採用している電気事業者と契約している場合です。それに対して最低料金制は基本料金が無く、ある一定の量までは一律の最低料金が定められており、それ以上は使用量に応じて課金されます。例えば関西電力では、一般家庭用の「従量電灯A」というプランの場合、以下のように料金が設定されています。・15kWhまで…一律373.73円・15kWh~120kWhまで…1kWhあたり22.83円・120kWh~300kWhまで…29.26円・300kWh超…33.32円このシステムを採用している電力会社としては、関西電力のほかに中国電力、四国電力、沖縄電力などが挙げられます。これらの電力会社を利用している場合には、契約アンペアによる料金の差は無いので、ライフスタイルに合ったお得な料金プランを検討してみると良いでしょう。■契約アンペアを見直すときのポイントまずは、現在契約しているアンペア数を確認しましょう。玄関や洗面所などにある分電盤を見ると、ブレーカーが色分けされていたり、数字が書いてあったりします。色分けは電力会社によって異なるため、わからない場合は各電力会社のウェブサイトなどで調べましょう。また、毎月の電気使用量のお知らせにも記載されています。次に契約アンペア数を見直しますが、ただやみくもに下げればよいというわけではありません。エアコンや照明、テレビ、電子レンジ、掃除機、洗濯機、ヘアドライヤーなど家の中には電化製品がたくさんありますが、これらを一度に使おうとして契約アンペア数以上の電流が同時に流れると、ブレーカーが落ちる仕組みになっています。ブレーカーが落ちても、スイッチひとつで回復する場合が多いですが、あまり繰り返すとブレーカー自体がうまく作動しなくなる恐れがあるのでとても危険です。そのため、同時に使う電気の量を見定めて、必要な分がギリギリ収まるアンペア数を選ぶのが安全に節約をするコツです。同時に使用する電気の量は、1年のうちで一番電気の消費量が多いときを基準にして考えるとよいでしょう。月々の電気料金を比べてみた場合、どの季節に一番多く支払っているでしょうか?一般的に春や秋の電気消費量は少なく、夏と冬に多く消費すると言われています。特に冬は、日が短いことから照明をつけている時間が長かったり、電気ストーブや電気毛布などの暖房器具を使ったり、長袖や厚手の服で洗濯物が増えることから洗濯回数が増えたり、気温が低くて洗濯物が乾きにくいため洗濯乾燥機を使ったりと、電気消費量が増えやすい傾向にあります。一方、夏場もエアコンによる電気消費量が多く、夏の需要全体のおよそ半分を占めると言われています。また、東京電力エナジーパートナーによると、1日の電気消費量をグラフにしてみたときに、夏と冬では電気需要のカーブが異なるとされています。夏は日中にのみエアコンをつけている場合が多いため、昼夜の電気消費量の差が大きくなり、ピーク時の電気消費量は冬に比べて多くなります。それに対して冬は起きて活動を始める朝と、日が暮れて暗く寒くなる夕方の2つのピークがあり、全体的に緩やかなカーブを描きます。電気の使い方は家によってさまざまですが、契約アンペア数を考えるときに重要なのは「一度にどれくらいの電気を使うか」というポイントなので、ピーク時に何アンペアが必要になるのかを考えるとよいでしょう。では、具体的にどんな電化製品がどれくらいの電気を必要とするのでしょうか?まずは、家の中にあるさまざまな電化製品のアンペア数がどれくらいなのかを把握しましょう。アンペアとは、電気の流れる量を表す単位のことで一般的にはAと表します。電化製品の電気消費量というと消費電力(W)が思い浮かぶ人が多いと思いますが、「電力(W)=電圧(V)×電流(A)」という式に当てはめることで、ワット数からアンペア数を計算することができます。日本の電圧は全国一律100Vなので、例えば1,000Wの掃除機と1,500Wの電子レンジの場合は、以下の式でアンペア数を導き出せます。・1,000Wの掃除機のアンペア数…1,000(W)÷100(V)=10A・1,500Wの電子レンジのアンペア数…1,500(W)÷100(V)=15A東京電力エナジーパートナーによる主な電化製品のアンペア数の目安は、以下の通りとなっています。・掃除機(強)…10A・450リットルクラスの冷蔵庫…2.5A・電子レンジ…15A・ドラム式洗濯乾燥機の乾燥時…13A・IHジャー炊飯器…13A・プラズマ42型テレビ…4.9Aただし、例えばインバータエアコンは暖房使用時の稼働中は6.6Aですが、立ち上がり時などは一時的に20A前後になるなど、使用中に変動がある機器も多いため注意が必要です。さて、これらの電化製品を常に使っているものと一時的に使うものに分けて考えます。例えば、冷蔵庫(2.5A)や照明(1A)、エアコン(6.6A)などを大体いつも使用しているとすると、常時10.1Aは必要だということになります。その上で、一日の生活を思い浮かべてみて、「食器洗浄機(13A)でお皿を洗う一方で洗濯機(13A)を回しながら掃除機(10A)をかける」という場面がある場合、さらに追加で39Aが必要となり総アンペア数は「10.1A+30A=49.1A」となるため、契約アンペアの目安は50Aとなります。一方、一度に使うのはせいぜい「炊飯器(13A)でご飯を炊きながら電子レンジ(15A)でおかずを温める」くらいだとすると、追加で必要なアンペア数は28Aとなり、総アンペア数(10.1A+28A=38.1A)から判断すると契約アンペアは40Aあれば足りることになります。このように、アンペア数の合計が一番大きくなる場合を想定して、現在契約しているアンペア数より一段階下げられそうであれば、その分の基本料金を節約することができるのです。もし、現状ではアンペア数を変更できないというときには、ほんの少しライフスタイルを変えてみてはいかがでしょうか。多くの電気を消費する電化製品を同時に使わないように、食器洗浄機や洗濯乾燥機などは、タイマー機能を使って稼働時間をずらせばアンペア数のピークを抑えることができます。電化製品の機能をフルに使って賢く節約しましょう。■安い時間帯がある電気料金プランで節約契約アンペア制でない場合や、契約アンペアの見直しを済ませてもっと節約をしたい場合には、電気料金プランの変更を検討してみましょう。例えば、時間帯によって電気料金が変わるプランは、複数の電力会社が提供しています。当たり前のことですが、電気の消費は多くの人が活動している昼間に集中しています。一方、発電所はこまめに発電量を調整することができないため、夜間は電気が余りがちになります。そんな電力会社の事情もあり、夜間に電気料金を安く設定したプランが多く見られるのです。夜間以外にも、休日や春・秋など、オフピークに電気料金が安くなるプランは多くの電力会社で用意されているため、ライフスタイルと照らし合わせて検討してみてもよいかもしれません。例えば、以下のようなプランが見られます。【関西電力の「時間帯別電灯」】昼間の電気料金が少し割高になる代わりに、23時から7時の間の電気料金を安く設定しています。関西電力の通常のプラン「従量電灯A」では第2段階(120kWhから300kWhまで)は29.26円ですが、「時間帯別電灯」では日中の料金が31.66円、夜間は13.10円です。電気給湯器を使用している場合はお風呂も夜間に入ったり、洗濯乾燥機や食器洗浄乾燥機などをタイマーで夜間に使ったりすることで節約が期待できます。【東京電力の「夜トク」】夜間の割安になる時間帯が23時から7時と短い「夜トク8」と、21時から9時と長い「夜トク12」があり、夜間の料金がそれぞれ20.78円、22.55円となっています。■自分に合ったお得なプランで節電時間帯別のほかにもお得なプランはあります。特にオール電化の住宅に住んでいる場合には、電気使用量が多い人向けのプランに切り替えた方がお得かもしれません。一般的なプランでは、電気料金は使用量が増えるほど1kWhあたりの値段が高くなります。すると、オール電化住宅などで使用量が多い場合には、電気料金は割高になってしまいます。それに対して、オール電化用のプランはどんなに使っても1kWhあたりの電気料金は変わりません。例えば、以下のようなプランが選択肢として挙げられます。【東京電力の「スマートライフプラン」】1時から6時までの夜間は17.46円、それ以外の昼間は25.33円で固定となっています。夜間蓄熱式機器などを使用したり、タイマー機能で洗濯や食器洗浄を夜に行ったりすれば、効率よく節約することができます。【九州電力の「電化でナイト・セレクト」】昼間と夜間に固定料金が設定されており、夜間10時間が13.02円と割安になるプランです。夜間時間帯を21時~7時、22時~8時、23時~9時から選ぶことができ、夜遅くまで起きている人や朝に家事をする人など、さまざまな生活スタイルに対応しています。また、昼間の電気料金は夏と冬の平日が26.40円、休日が20.88円、春と秋は平日が23.56円、休日が17.55円と平日より休日が安く、夏と冬よりも春と秋に安くなっており、電力需要の少ない時間に電気を使うことで節約ができるようになっています。ほかにも、以下のようにそれぞれの土地の事情に寄り添ったプランが用意されている場合もあります。また、ライフサポートと電気料金がセットになっているプランも登場しています。【北海道電力の「融雪用電力A~D」や東北電力の「よりそうCスノー」など】道路の融雪設備を使用する人向けのプランであり、毎年3か月あまりの間のみ決められた時間に電気を使うことができます。【中部電力の「暮らしサポートセット」】水回りや鍵のトラブルにすぐ対応してくれるサービスや、さまざまな電話相談サービス、ハウスクリーニングの割引などが、電気の基本料金プラス300円で受けられます。注意すべきなのは、電力小売全面自由化した2016年4月を境に、電気料金プランを変更した電力会社が多いことです。それにともなって、今までにあったプランに新規に加入することができなくなっている場合があります。一方で、新しい料金プランができているところもあるので、今まで知らなかったお得なプランが見つかるかもしれません。一度詳しく調べてみることをおすすめします。ここでは紹介しきれませんでしたが、主要電力会社以外にもガス会社や携帯電話会社など新規の電気事業者は多数あり、それぞれさまざまな料金プランやサービスを提供しています。既に集めているポイントがさらに貯まったり、支払いがセットで割引になったりと、自分に合ったプランが見つかる可能性があるので、馴染みの会社が電気事業を始めていたらどんな料金プランがあるのか調べてみましょう。■まとめいかがでしたか?電気料金の節約というと照明をこまめに消したり、エアコンの設定温度を変えたりといった「節電」にばかり目が行きがちですが、電気料金プランを変えるだけでも安く抑えることができる場合があります。電力自由化で選択肢の幅が広がり、これまでよりさらにいろいろな料金プランやサービスが出てきているので、ぜひ一度、調べてみてください。
2017年03月01日月々の電気料金は、「電気料金=基本料金+電力量料金+再生可能エネルギー発電促進賦課金」の計算式で算出されます。また電力量料金の算出式は「電力量料金=電力量料金単価×使用量+燃料費調整単価×使用量」です。このうち「電力量料金単価×使用量」の部分は節約努力によって減額が可能だといえます。■電気料金の内訳は?「電気使用量のお知らせ」といった名前のついた電気料金・電気使用量の明細をじっくり見たことがありますか?よく観察してみると、請求予定金額欄の下部などに、電気料金の内訳が書いてあります。これらは何を意味するのでしょうか。電気料金の内訳は以下のとおりです。この3つの合計が月々の電気料金となっています。◼︎基本料金◼︎電力料金◼︎再生可能エネルギー発電促進賦課金電力料金はさらに以下のように分けられます。◼︎電力量料金単価×使用量◼︎燃料費調整単価×使用量使用量はご家庭のメーターの針から読み取ります。当月の指示数から前月の指示数を引いて、その月の使用電力量が決まります。なお口座振替を利用している場合は上記合計額から割引されることもあります。■基本料金とは基本料金とは、契約アンペアごとに決められた一定の料金のことを指します。契約アンペアとは、同時に使用できる電気量のことです。一気にいろいろな電化製品を使ってブレーカーが落ちてしまった経験はありませんか?それは、契約アンペアを超えた電気量を使ってしまったことによるものです。たとえばある電力会社を例に挙げると、10アンペアから60アンペアまで5アンペアもしくは10アンペアごとに契約アンペアが定められています。各基本料金は、・10アンペアで280.80円・15アンペアで421.20円・20アンペアで561.60円といった具合です。契約アンペアの色は、アンペアブレーカーの色によって判別できるのが一般的です。たとえばある送配電事業者の場合であれば、契約アンペアが10アンペアの場合は赤色、15アンペアの場合は桃色、といった具合に決まっています。なお色と契約アンペアの組み合わせは送配電事業者によって異なりますので、利用している送配電事業者の色分けをチェックしてみましょう。契約アンペアは任意で変更できます。頻繁にブレーカーが落ちてしまうという人は契約アンペアの変更を検討したほうがよいでしょう。ただし契約は年間契約が基本で、季節的に契約アンペアを変更できないのが一般的です。たとえば、電気をあまり使わない春や秋には15アンペアで契約し、電気を多く使う夏や冬には30アンペアで契約する、といったことは多くの場合できません。したがって契約アンペアを決める際は、1年または1日のなかでもっとも電気を多く使うタイミングを考えて決定しましょう。たとえば電気機器を同時に多く使いがちな夕食前・夕食時、冷暖房機器を使う真夏や真冬などの電気量を想定して決めてください。なおアパートやマンションなどの集合住宅の場合は、契約アンペアを変更する際に所有者や管理人の許可が必要です。契約アンペアを下げると基本料金は下がりますが、上乗せされる電力量料金は変わらなかったり、逆に増えたりすることもあります。基本料金を減らしても合計としての電気料金は必ずしも減るわけではありませんので注意しましょう。■電力量料金単価の仕組み「三段階料金」とは電力量料金単価とは、使用電力1kWhあたりの料金のことです。電力量料金単価は契約種別によって決まります。契約種別とは、電力料金単価を決める電気料金プランのことです。契約種別はおもに以下の3種類に分かれます。①従量電灯24時間一律の電力量料金単価が設定されている契約種別です。もっともオーソドックスな契約種別だといえます。②時間帯別電灯一日を昼夜2つや朝昼晩3つの時間帯に分け、時間帯ごとに異なる電力量料金単価を設定している契約種別です。「夜得プラン」「朝得プラン」のような名前がついているのを見たことのある人もいるでしょう。たとえば日中自宅にいないことが多く、夜に電気を使うことの多い人は、夜間に電力料金単価が低くなる契約種別を選べば、電気料金をその分安く抑えられます。なお時間帯ごとおよび季節(2季節)ごとに電力量料金単価が設定されている契約種別もあります。③ピーク抑制型時間帯別電灯電気使用量がピークになる夏の午後3時間(北海道は冬期の夕方3時間)の電力量料金単価を高めに設定し、それ以外の時間帯の電力量料金単価を低めに設定しているタイプの契約種別です。「ピークシフト」などという名前がついています。電力量料金単価の多くは「三段階料金」となっています。三段階料金制度とは、電気の使用量に応じて、電力量料金単価を3段階に変動させる制度のことです。省エネを推進する目的で昭和49年6月から実施されています。第1段階は、国が保障すべき最低限度の生活水準である「ナショナル・ミニマム」の考えにのっとった料金で、比較的低額に設定されています。第2段階は標準的な家庭における月ごとの使用量を踏まえた平均的な料金設定です。そして第3段階は若干割高に設定されています。たとえばある地域で従量電灯Bという契約種別で契約した場合、・第1段階は120kWhまでで19.52円/kWh、・第2段階は300kWhまでで26.00円/kWh、・第3段階はそれ以上で30.02円/kWhと設定されています。もしこの電力量料金単価の地域で、ある月の使用量が60kWhだった場合は、第1段階の料金が適用され、19.52円×60=1171.2円の電力量料金という計算です。以上を見るとわかるとおり、電力量料金単価は使用電力が少ないほど低くなるとともに、使用量に比例して電力量料金が決まることから、「電力量料金単価×使用量」は節約努力によって抑えられる部分といえるでしょう。また契約種別の見直しによっても額を抑えられる部分です。■燃料費調整単価とは燃料費調整制度とは、発電に必要な火力燃料(原油、LNG(液化天然ガス)、石炭)の価格変動を電気料金に反映させるための制度です。火力燃料の価格変動に応じて「燃料費調整単価」が毎月調整されます。電気料金においては、この燃料費調整単価に月の使用量をかけた「燃料費調整額」として反映されています。燃料費調整単価の計算式は以下のとおりです。なお燃料費調整単価は、小数点以下第1位で四捨五入されます。◼︎平均燃料価格が基準燃料価格を上回った場合はプラスの燃料費調整単価になります。燃料費調整単価=(平均燃料価格-基準燃料価格)×基準単価÷1,000◼︎平均燃料価格が基準燃料価格を下回った場合はマイナスの燃料費調整単価になります。燃料費調整単価=(基準燃料価格-平均燃料価格)×基準単価÷1,000平均燃料価格とは、原油、LNG、石炭それぞれの燃料価格を原油換算1klあたりの価格に換算した計算用の燃料の価格です。原油、LNG、石炭それぞれにおける3か月間の貿易統計価格にもとづいて、毎月算定されます。平均燃料価格は地域によって異なりますが、たとえば関東エリアの場合であれば、以下のような計算式で算出されます。【平均燃料価格(原油換算1klあたり)=(3か月における1klあたりの平均原油価格×0.1970)+(3か月における1tあたりの平均LNG価格×0.4435)+(3か月における1tあたりの平均石炭価格×0.2512)】なおそれぞれの平均価格にかけられている定数は、地域によって異なります。また、上記の式の基準燃料価格は、電力会社が料金設定をする際に前提条件として用いる平均燃料価格のことです。基準燃料価格と平均燃料価格の差額から、燃料費調整単価のプラスマイナスや額の大きさが決まります。たとえば関東エリアの場合であれば、以下のように平成24年1月~3月における平均貿易統計価格から、原油換算1klあたりの基準燃料価格を算出しています。◼︎1klあたりの平均原油価格57,802円◼︎1tあたりの平均LNG価格67,548円◼︎1tあたりの平均石炭価格11,452円→以上3点から算出し、基準燃料価格は原油換算1klあたり44,200円基準単価とは、平均燃料価格が1,000円/kl変動した場合の燃料費調整単価のことです。たとえば関東エリアでは22.8銭/kWhと決められています。以上を踏まえて、燃料費調整額を具体的に見てみましょう。燃料費調整額は先述したとおり「燃料費調整額=燃料費調整単価×月の使用量」の計算式で算出されます。たとえば使用量60kWhで燃料費調整単価が-4.6円/kWhだった場合、-4.6円×60=-276円がその月の燃料費調整額です。電気使用量や電気料金の明細には燃料費調整単価自体が明記されていることはあまりありませんが、燃料費調整額を使用量で割れば、逆算で燃料費調整単価を導き出せます。なお平均燃料価格、基準燃料価格、基準単価は、電力の提供エリアによって異なるため、この3つから算出される燃料費調整単価も地域によって異なります。ご自身のエリアについて調べてみましょう。以上を踏まえると、燃料費調整額は原油などの燃料の価格に左右され、個人の努力ではあまり節約できない部分であることがわかるでしょう。とはいえ、電気料金を見ることによって燃料の価格増減を身近に感じられるのは興味深いですよね。ニュースなども注意して見て、動向をチェックしておきましょう。■再生可能エネルギー発電促進賦課金とは再生可能エネルギー発電促進賦課金とは、「送配電事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」という法律によって定められている賦課金です。送配電事業者は、太陽光や風力といった再生可能エネルギーによって発電された電気を、一定の期間中、国が定めた単価で購入することが義務づけられています。この購入に必要な費用については、全国一律の単価で、電気を使用する人全員が負担します。この負担が再生可能エネルギー発電促進賦課金です。なぜ再生可能エネルギー発電促進賦課金は全国一律料金なのでしょうか。再生可能エネルギーの導入については、地域によってばらつきが生じる可能性があります。とはいえ、地域によって賦課金に格差があると不公平感が生まれてしまうでしょう。それを避けるため、全国レベルで電気使用者の負担額を調整する「費用負担調整機関」が設置されています。同機関は、各送配電事業者が全国一律料金で集めた賦課金をいったん回収します。そののち、各送配電事業者の買取費用に応じて、交付金を交付します。このようにして、不公平感を防ぎながら、再生可能エネルギーの導入状況に応じて賦課金が使われるようになっています。再生可能エネルギー発電促進賦課金単価は年度ごとに国が定めます。計算式は以下のとおりです。【再生可能エネルギー発電促進賦課金単価=送配電事業者への交付金の見込額合計÷送配電事業者の想定供給電力量の合計】月々の再生可能エネルギー発電促進賦課金は、以下の計算式で算出されています。【再生可能エネルギー発電促進賦課金=再生可能エネルギー発電促進賦課金単価×月の使用量】たとえば使用量が60kWh、再生可能エネルギー発電促進賦課金単価が2.25円/kWhであれば、2.25×60=135円がその月の再生可能エネルギー発電促進賦課金という計算です。再生可能エネルギー発電促進賦課金の部分も、個人の努力で節約できる部分とはいえません。とはいえ、再生可能エネルギー発電促進賦課金の額からは、日本全体の送配電事業者がどれだけ再生可能エネルギーを導入しているかがわかります。賦課金の部分が大きくなるのは電気料金を払う側からすると負担かもしれません。しかし賦課金が大きいということは、それだけ日本の送配電事業者がエコなエネルギーを使うようになっているか、あるいは日本全体の電気使用量が減っているということを意味します。賦課金の額は日本がどれだけエコな電気の使い方をしているかの指標になるといえるでしょう。■まとめ2016年から電力の自由化が実施され、電気料金を見直す機会が増えた人も多いかと思います。電気料金の仕組みを知ることは、電気料金をかしこく節約する第一歩です。毎月の電気使用量・電気料金明細の意味を細部まで理解し、ご家庭の電気料金を見直してみてはいかがでしょうか
2017年02月22日電力にはいろいろな単位がありますが、それぞれが電気料金へどのように関わっているのかをご存知でしょうか?こちらの記事では、電力に関する単位について分かりやすく解説しています。それぞれの単位の意味や単位同士の関係性を正しく理解し、節電にもつなげていきましょう。■Wって?Whとはどう違う?■W(ワット)とはWとは電力を表す単位のことです。ある電化製品を動かすためにどれくらいの電力が必要になるかを示しており、600Wと表記されているドライヤーなら、スイッチを入れた瞬間に600Wの電力が消費されます。電力はkW(キロワット)という単位で見かける方も多いでしょうが、1kW=1,000Wとなります。電気料金表などでは、kWの単位で示されることがほとんどです。■Wh(ワットアワー)とはhはhour(=時間)を意味し、1時間で消費する電力量のことをWhといいます。電力量も、電気料金表などではkWh(キロワットアワー)の単位を用います。WとWhのそれぞれの意味・関係性を理解していると、毎日使っている電化製品がどれくらいの電力を消費しているのか、簡単に計算することができます。たとえば、600Wのドライヤーを5分間使用した場合に消費される電力は、5分を時間の単位に直すと「5分÷60」となるので、600W×(5÷60)h=50Wh30Wの蛍光灯を半日灯し続けた場合に消費される電力は、30W×12h=360Whとなります。日常の消費電力が実際に数字として可視化されると、節電や省エネの意識も高まるのではないでしょうか。■VAって?Wとはどう違う?■消費電力には3つの種類がある先ほど、「Wとは、電化製品を動かすために瞬間的に消費される電力のこと」だと説明しました。しかし、より厳密にいえば、W=消費電力ではありません。消費電力には、有効電力・無効電力・皮相電力の3つの種類があります。それぞれを詳しく見ていきましょう。■有効電力とは有効電力とは、電化製品を使用するとき実際に消費されている電力のことで、前述したWは有効電力のことを指しています。電力を供給する際には必ず電力のロスが発生しますが、有効電力には電力のロスが含まれていません。電気料金として請求される金額は有効電力をもとにしており、電力メーターによって計測することが可能です。■無効電力とは無効電力とは、電力のロスのことで、var(バール)という単位で表されます。配線設備の中には、コイルやコンデンサなどが含まれています。どちらも、電圧を変換させたり、電流を安定させたりするために必要な機器です。しかし、コイルやコンデンサがあることで、ここで消費されるムダな電力が発生してしまうのです。一般家庭では、それほど大きな無効電力が発生することはありません。しかし、工場や企業の大型施設などになると、安定して電力を供給するためには高い電圧が必要であり、コイルやコンデンサの果たす役割は大きくなります。それにともなって、発生する無効電力も大きくなるのです。無効電力が大きくなれば、それだけ多くの電力を供給しなければならず、電力会社にとっては大きな負担となります。しかし無効電力は、実は、適切な設備があれば減少させることが可能です。ただし、その設備は性質上、電力の末端、つまり工場や企業の施設に設置する必要があります。そこで電力会社では、工場や会社側が無効電力を低減する設備を設置してくれれば、その負担額として、電気の基本料金を安くする措置を行っています。これは大規模な施設に限ったことであり、一般家庭で基本料金が安くなることはありません。しかし、消費電力には仕事をしない無効電力があること、電気料金は無効電力を除外したうえで請求されていることは、知っておくと便利です。■皮相電力とは皮相電力とは、加えられる電圧(単位:V)と流れる電流(単位:A)を単純にかけただけの値のことを指し、VA(ボルトアンペア)という単位で表されます。VAには無効電力が含まれている点が、Wとの大きな違いです。「見かけの電力」と呼ばれることもあり、数値としては3つの中でもっとも大きくなります。そして、皮相電力に力率をかけた数値が消費電力となります。力率とは、供給電力のうち、家庭などで実際に消費された電力の割合を示す数値です。供給電力には必ずロス(無効電力)が発生するため、皮相電力が消費電力より小さくなることはありません。ちなみに、無効電力は熱消費をともなわない電力です。そのため、白熱電球や電気ケトルなどの電力を熱として消費する機器では、無効電力はほとんど0になります。つまり、皮相電力と消費電力の値が同じになるのです。一方で、パソコンやスマホなどの電子機器の場合は、消費電力よりも皮相電力のほうが値は大きくなります。■Vって?100Vと200Vはどう違う?■V(ボルト)とはVとは、電圧を表す単位のことで、電気を押し流す力を示しています。電気に関する単位を説明する際にはたとえとしてよく水が用いられますが、蛇口をひねったときの水の勢いが電圧(V)だと考えれば、理解しやすいでしょう。国内では、一般家庭では100V、工場や企業の大きな施設などでは200Vであることがほとんどです。しかし、近年では200Vに対応したエアコンや床暖房など、一般家庭用の電化製品も増えてきています。100Vに対応しているのと200Vに対応しているのとでは、どのような違いがあるのでしょうか?■100Vと200Vでは何が違うの?Vは水にたとえれば蛇口をひねったときの水を押し流す力、水の勢いのことですから、勢いが強くなればそれだけ、流れる電気量も多くなります。つまり、簡単にいえば、100Vが200Vになれば、流れる電気量も2倍になるのです。だとすれば、料金も2倍に高くなってしまうのでは?と考えてしまいがちです。しかし実際は、電圧を100Vから200Vに変更しても、電気料金が高くなることはありません。再び電気を水にたとえて考えてみましょう。容量がまったく同じバケツを2つ用意し、1つは100の勢いで水が流れる蛇口から、もう1つは200の勢いで水が流れる蛇口から、バケツいっぱいに水を溜めることにします。水道に流れている水の量が同じだとすると、当然、200の勢いで水が流れる蛇口のほうが早く水が溜まります。つまり、電気量が大きくなっても電気を流す時間が短く済むため、1時間当たりの消費電力(Wh)が変わることはありません。そのため、電気料金が高くなることもないのです。100Vから200Vに変更すれば、より稼働力の大きいパワフルな電化製品を使うことができるようになります。電気料金は変わらず、エアコンや床暖房ならより早く部屋が温まり、電子レンジなどの調理機器ならより早く加熱・調理が可能になり、効率よく電化製品を利用できることが、大きなメリットです。■一般家庭で200Vは使用できる?一般家庭における配線方式には、単相3線式と単相2線式の2種類があります。単相3線式は、100Vの電線2本と、200Vの電線1本で構成されています。そのため、稼働力の大きな電化製品では200Vを、小さな電化製品では100Vを、といったように、2つの電圧を使い分けることが可能です。一方、単相2線式は、100Vの電線2本で構成されています。そのため、単相2線式のままでは200Vの電圧が必要になる電化製品は使用することができません。ご自宅がどちらの配線方式であるかは、コンセントの形状で確認することができます。最近では、一般家庭でも単相3線式であるところが増えてきています。そのため多くのご家庭で、200Vを使用することができるでしょう。また、ご自宅に200Vに対応できるコンセントが見つからない場合でも、最近では、電柱から分電盤(ブレーカー)まで単相3線式で電気がきていることも多くあります。ブレーカーを確認し、白・黒・赤の3本の線がつないであれば、電柱からブレーカーまでは単相3線式です。そのため、ブレーカーからコンセントまでを単相3線式に対応させる工事を行えば、200Vの電圧を利用することが可能です。しかし、ブレーカーに白と黒の2本の線しかつながっていない場合は、電柱からも単相2線式で電気を引いているため、別途大がかりな工事が必要になります。リフォーム会社やご自宅の状況によっても異なりますが、ブレーカーからコンセントまでの屋内配線工事であれば比較的簡単なため、5,000~1万円程度と比較的リーズナブルです。しかし、もともと単相2線式であったものから単相3線式への変更となると、工事も規模が大きなものになり、10万円を超えることが多いようです。■Aって?契約アンペアの調べ方と変更方法は?■A(アンペア)とは?Aとは、電流の単位のことで、電線を流れる電流の量を示しています。Vのときと同じく水にたとえると、蛇口をひねったときの水の勢いがV(電圧)、水道を流れる水の量がA(電流)、蛇口をひねったときの瞬間的な水の量がW(電力)、バケツに溜まった水の量がWh(電力量)と表すことができます。先ほどVの数値の変化によって電気料金が変わることはないとご説明しましたが、AはVとは異なり、数値の大きさによって金額も大きく変わってきます。Aは電力会社との契約によって、20A・30A・40Aといったように電流量の上限が決まっており、それぞれに基本料金が設定されているからです。もちろん、上限が大きくなるにつれて基本料金も高くなっていきます。■アンペア数を見直せば電気料金を安く抑えられる!電気料金を安くするにはまず、必要以上に大きなアンペア数で契約していないか見直してみる必要があります。契約アンペア以上の電力を使用してしまった場合は、ブレーカーが落ち、それ以上の電力が供給されないようになります。しかし、1人暮らしの方であれば、大きな電力を一度に消費することはほとんどないでしょう。ご自宅でIHや電気調理器具を導入していなければ、15~20Aでも十分に生活できる場合があるので、契約の見直しを検討してみるのがおすすめです。2人以上でお住まいの場合でも、大きな電力を使う時間帯を分散させる工夫で、今より小さな契約アンペア数でも無理なく生活できる余地があります。1日の中で大きな電力を同時に使ってしまう時間帯は、朝の外出前や夕食時など、ある程度決まっています。その時間帯だけに注意すれば、それほど難しいことではないのです。たとえば、朝食がご飯派の人であれば、炊飯器のタイマー機能を使って、炊飯器の稼働時間が、他の家族が電子レンジやドライヤーを使う時間帯と被らないようにするのが有効です。また、毎日の家事は、家族が学校や会社に行った後に始めるか、朝に洗濯機を回し、昼に掃除機をかけ、夕方に調理をする、といったように分散させるのがグッド。ライフスタイルに合わせていろいろと工夫してみましょう。■契約アンペアを調べる方法ご自宅の契約アンペア数は、ブレーカーの配線全体の電源がある部分(アンペアブレーカー)に表示されている数字で確認することができます。数字による表示がなくても、アンペアブレーカーの色によって、それぞれアンペア数が決まっています。赤色:10A桃色:15A黄色:20A緑色:30A灰色:40A茶色:50A紫色:60Aまた、電力会社から毎月届く検針票にも、現在のアンペア数が記載されています。これらで契約アンペアが確認できない場合は、ご契約の電力会社へ直接電話で問い合わせることも可能です。■契約アンペアを変更する方法契約している電力会社にもよりますが、10~60Aの範囲内であれば、電力会社がアンペアブレーカーの取り換え工事を行ってくれますし、無料なので費用負担もありません。ただし、契約アンペア数を大きくする場合には、ご自宅の配線の状況によっては、別途大きな容量に対応するための工事費用が必要になることがあります。■契約アンペアを変更する際の注意点契約アンペア数を小さくすることにより安くできるのは、あくまでも基本料金です。消費電力量に応じた料金の単価が変わるわけではないため、電気を使い過ぎれば当然、電気料金全体は今より高くなってしまうこともあります。また、電力会社との契約は、基本的に年間契約となります。そのため、「基本料が安くなるなら」と安易に契約アンペア数を下げてしまうと、時期によってはすぐにブレーカーが落ちてしまう恐れも。ほとんど毎日エアコンや床暖房などが稼働している夏場・冬場は消費電力が大きくなりがちなため、1年の中でもっとも電気を使う時期を基準に考えて契約するのがベストです。■おわりにここまで電気料金に関わるさまざまな単位をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?電力にはたくさんの単位があり、中にはWとWh、VとVAとAなど、まぎらわしいものもあります。しかし、ひとつひとつを一度整理し、関係性を理解しておくと、何にどれだけの電気を使っているのかが分かり、節電にもつなげることができますよ。ぜひ参考にしてみてください。
2017年02月15日クリスマス、年末年始で、何かと出費がかさむ時期。少しでも節約したいと思っているママも多いのではないでしょうか。ドコモのスマートフォンやOCNなどのプロバイダ・格安SIM、またNTT東日本、NTT西日本の固定電話をご利用されている方は、特にお得な特典が受けられる「NTTグループカード(年会費無料)」の新規入会キャンペーンのご案内です。※お申込みに必要なキャンペーンコードは1番最後に記載しております。■ドコモのスマホやOCNのプロバイダ、格安SIMが1年間毎月500円キャッシュバック!家族の連絡手段として使われているのがスマートフォン。特に「子育て応援プログラム」など家族に優しいサービスが充実しているドコモのスマートフォンや、人気格安SIMのOCNモバイルONEをお使いのご家庭は多いのではないでしょうか。NTTグループカードで上記を含む対象料金※1をお支払いいただくとご利用料金の決済が確認できた月の翌月から、毎月500円を12回(12ヶ月)に分けてクレジットカードご利用代金よりキャッシュバックされます。年間6000円割引はとってもお得ですよね。また2017年3月31日までは、期間限定で「ご入会・ご利用キャンペーン♪」も実施中!カード入会後にキャンペーン応募していただき、ショッピング利用5万円以上で2500円がもれなくキャッシュバック!さらに、メルマガ配信希望など申し込みなどでキャッシュバック金額が追加されるなど、特典が盛りだくさんです。■選べる!あなたが選ぶのはおまとめキャッシュバックコース?ポイント・プレゼントコース?NTTグループカードには、前述の毎月500円キャッシュバックに加えて、「おまとめキャッシュバックコース」と「ポイント・プレゼントコース」の特典があります。※2おまとめキャッシュバックコースでは対象の通信料金をお支払いいただくと、ショッピング利用額に応じてキャッシュバックが受けられるというもの。NTTグループ料金をはじめ、対象の通信料金のご利用がある方は、お買い物額に応じてキャッシュバック率がアップしていくお得なプランです。ポイント・プレゼントコースは、日常のショッピングご利用や、電子マネーのチャージで溜まったポイントを、豪華な景品との交換や、使いやすいdポイント、ANA、ちょコム、VJAギフトカードなどご家庭でも利用しやすいポイントやギフト券との交換が可能です。■それだけじゃない! ほかにも特典がたくさん!その他にもご家族が使うサービスへの特典が満載! オンラインショッピングで購入した商品が破損、盗難した場合に損害額を補償する保険や、ガソリン代が最大40円/L安くなる出光キャッシュバックシステムなど安心で家計に優しい特典がたくさんあります。特典が満載の「NTTグループカード」ぜひ、みなさん今だけのお得な特典を利用してみてくださいね。キャンペーンコードは「905」です。詳細は 申し込み専用URL をご覧ください。※1「NTTグループご利用料金」をNTTグループカードでお支払いいただくと、NTTグループカードご利用代金のご請求時に、毎月500円を1年間キャッシュバックするお得なキャンペーンとなります。NTT東日本、NTT西日本、NTTドコモ、NTTコミュニケーションズ、いずれかのご利用料金をお支払いの場合に限ります。※2 「おまとめキャッシュバックコース」か「ポイント・プレゼントコース」の選択制です。
2016年12月15日国籍を超えた空間で出会いを楽しむ最近、日本でも増えてきた「ドミトリー」。ドミトリーとは、ユースホステルや民宿などの宿泊施設で、相部屋を前提にした部屋のことです。ホテルとは違うアットホームな空間で、新しい出会いも多いため、積極的に利用する旅人も多いですね。また、お金を節約したい旅行客にも人気です。そんなドミトリーの1つ「UNPLAN Kagurazaka」をご紹介します。安く都内に滞在したい、積極的に普段とは違う体験をしたい、という方におすすめですよ。電車での移動をオススメします「UNPLAN Kagurazaka」は、東京都新宿区にあります。■電車の場合東京メトロ南北線の神楽坂駅から徒歩5分の場所にあります。2番出口から出て、早稲田通りの方へ歩いてください。セブンイレブンの手前を右に曲がりましょう。通りを入った場所にあるので、事前に地図で確認をしておくと安心ですよ。■車の場合首都高速5号池袋線の早稲田ICが最寄りです。インターを降りると約2分で到着しますよ。ただし、駐車場はありませんので近隣の有料駐車場を利用しましょう。施設を出て右手、徒歩数十秒のところにファミリーマートがあります。外観は非常にスタイリッシュ。「JCDデザインアワード2016(40年以上続くアワード・商業施設で優れた空間デザインを表彰する賞)」で銀賞を受賞したのも頷けるデザインです。周辺はコンビニなどの施設が充実していますので、足りないものはすぐに調達することが出来ますよ。ドミトリーで新鮮な滞在を「UNPLAN Kagurazaka」の客室はドミトリー形式なので、基本的に知らない人と相部屋になると思ってください。じゃあ、プライベートがないのかといえば…そんなことはありません。カーテンや仕切りなどで個人の空間にも配慮しつつ、隣にはどんな人がいるのか、新鮮なドキドキを感じる事もできますよ。また、家族向けの部屋もありますので、家族だけで過ごしたい方もオススメです。主な部屋タイプと料金は、下記の通りです。■女性専用ドミトリー(ロッカー完備・女性専用シャワールーム・洗面所・脱衣所あり):4,500円■男女共用ドミトリー(ロッカー完備)4,500円■ファミリールーム(定員4名・シャワーやトイレ、金庫、冷蔵庫など完備)19,800円■ダブルプライベートルーム(定員3名・シャワーやトイレ、金庫、アメニティなど完備)19,800円長期滞在で4泊以上の場合は、希望に応じてシーツを交換してくれます。朝11時までにレセプションへ申し出ましょう。ファミリールームがありますが、お子様の滞在は不可とのこと。具体的な年齢機銃などについては直接施設へお問い合わせください。チェックインは16時から、チェックアウトは11時までとなっています。ラウンジで新たな出会いと発見を施設内にあるラウンジでは、バリスタが厳選したコーヒーから、自分の好みに合わせた一杯をいただくことが出来ます。カウンター越しに行程が見えるので、プロの仕事を間近で見るチャンスですよ。また、夜にはバーに早変わり。50種類以上の飲み物が用意されていますので、バーテンダーに相談して、お気に入りの一杯を見つけてみてくださいね。コンセント付の席やソファ席でゆったりするも良し、カウンター席でカジュアルに楽しむも良し。隣の席になる人がいれば、それはきっと縁があるということです。挨拶が返ってきたら、ちょっと積極的に話しかけてみてはいかがでしょうか。ちょっとした軽食を食べたい場合は、3階のコモンルームがオススメ。共用の冷蔵庫や電子レンジ、電気ケトルや食器もありますので、快適に過ごすことが出来ますよ。館内施設案内その他の館内施設をご紹介します。■入浴各ドミトリーに共用のシャワールームがあります。個室には個別に設置されています。タオルや歯ブラシは有料ですので、自宅から忘れずに持っていきたいですね。■コインランドリー2階のシャワールームにあります。洗濯機は1回200円、乾燥機は10分100円です。初めての神楽坂観光も安心です■コンシェルジュ観光案内専用のコンシェルジュが、皆さんの旅をサポートしてくれます。周辺の観光情報は勿論、都内で体験出来るアクティビティ情報や、チケット手配のお手伝いなど。困ったことがあれば相談してみてくださいね。また、周辺の観光地図も配布しています。■エクスペリエンス神楽坂ウォーキングツアーや、着物の着付け体験など、様々なイベントが企画されています。詳細はホテルに直接お尋ねください。周辺のおすすめスポット「UNPLAN Kagurazaka」を拠点に回ることが出来るスポットをご案内します。“■赤城神社(徒歩約6分)2010年、建築家・隈研吾さんのデザインで生まれ変わった神社です。縁結びや合格祈願などを願う人が多く参拝しています。神社内にはおしゃれなカフェもありますので、ホッと一息つけますよ。”出典:“■サクラテラス(車で約10分・電車で約15分)飯田橋エリアにある『サクラテラス』には、広いスターバックスコーヒーや、台湾のタピオカミルクティー発祥店舗の『春水堂(チュンスイタン)』、ハワイアンダイニングの『ALOHA TABLE』などの飲食店は勿論、成城石井や薬局などの店舗も揃っています。足りないものを調達するついでに、美味しい食べ物を食べに出かけましょう。春は桜もキレイですよ!”出典:■東京ドーム(車で約10分・電車で約20分)野球の試合は勿論、コンサートやイベントなど、日々様々な催し物が開催されています。隣接するラクーアでの買い物やスパも楽しいですよね。UNPLAN Kagurazakaはドームから遠くないので、イベント遠征の拠点としても利用もオススメです。UNPLAN Kagurazakaで一期一会を楽しもう最近、その魅力が再発見され、都内でも注目のスポットとなっている神楽坂。古き良き時代が混在する街の片隅で、きっと素敵な時間を過ごすことが出来ますよ。店舗情報店名:アンプラン神楽坂UNPLAN KagurazakaTEL・予約:03-6457-5171住所:東京都新宿区天神町2-3-1アクセス:東京メトロ 東西線神楽坂駅 徒歩3分東京メトロ 有楽町線江戸川橋駅 徒歩7分都営大江戸線 牛込神楽坂駅 徒歩9分営業時間:Café : 8:00~18:00Bar : 18:00~23:00 (L.O. 22:30)
2016年11月28日毎月の携帯料金が安くなる”格安SIM”というものを耳にしたことはありませんか?ドコモ、au、ソフトバンクなど大手キャリアのスマホを使っている人が多いと思いますが、複雑な料金体系 や高すぎる使用料 に頭を悩ませることもありますよね。もし安くなるなら乗り換えたいと思っても、聞き慣れない契約に挑戦するのは少し気が重いもの。そこで今回は、格安SIMのメリットと注意点について解説し、不安に思う人を後押ししたいと思います!●格安SIMのメリット3つ●(1)月々の料金が大幅に安くなる「端末代金が実質○円!」「他社から乗り換えで大幅割引!」などの値引きがあっても、毎月のスマホの支払いは7,000〜8,000円という人が多いのではないでしょうか。契約内容にもよりますが、月のデータ通信量は3GBにおさまる人がほとんどで、主要な格安SIMではこのプランだと月に1,600円前後 でスマホを使うことができます。月に5,000円以上の差があるということは、2年間使い続ければその差は10万円を超える ことに。SIMとは別にスマホを購入する必要がありますが、それを差し引いても料金の差は大きいと言えるでしょう。●(2)スマホの選択肢が多い格安SIMは、ドコモ(またはau)の電波を借りて運用されているため、ドコモ(またはau)のスマホを使っている人は、今持っているスマホをそのまま使うことができます 。また、使うSIMに縛りがないSIMフリーと言われるスマホであれば、ドコモの電波を使う格安SIMも、auの電波を使う格安SIMもどちらも使うことができます。電話やメール、LINEをして、たまにネットで調べ物をするぐらいという人であれば、それほどハイスペックなスマホは必要なく、1万円程度からスマホを手に入れられます。もちろん、最新のハイスペックスマホが使いたいという人も、SIMフリー端末は数多く販売されているため、選択肢は豊富です。今ではiPhoneもSIMフリーの端末を手に入れることができるため、これに格安SIMを入れれば月2,000円以下で最新のiPhoneを使う ことまでできてしまいます。●(3)2年契約などの縛りがない大手キャリアでスマホを使う人のほとんどが、2年間の継続利用を前提としたプランを契約していると思います。いわゆる“2年縛り”と言われるもので、他社に移ろうと思ってもこの縛りがあるため、2年に1度の更新時期でなければ違約金を請求されてしまう のです。また、他社への乗り換え(MNP)などで受けられる割引も2年間限りで、この更新タイミングで何もしなければ月の支払いが増えてしまうこともあります。格安SIMでは最初に契約した料金でずっと使い続けることができますし、長く使う人も使い始めたばかりの人も同じプランが適用され、複雑な料金に悩むこともありません 。万が一、使う格安SIMが気に入らず、「やっぱり他のSIMを使いたくなった」「大手キャリアに戻りたい」と思った場合にも、ほとんどのSIMは契約期間の縛りがないため、違約金なしで移ることができるのです。MNPでの転出をする場合にのみ1年間程度の継続期間が設定されていることがありますが、それを経過すればいつでも解約可能で、大手キャリアのように「更新月の1か月を逃したらダメ」ということもありません。魅力的なプランが次々と出てくる格安SIMだけに、“解約しやすい” というのは大きなメリットと言えるでしょう。●格安SIMの注意点3つメリットの多い格安SIMですが、気をつけなければならない点もあります。知らずに契約してしまって後悔することのないよう、しっかりとチェックしましょう。●(1)電話をよく使う人には向かない自分から電話をかけることが多いという人は、通話定額プランのある3大キャリア(docomo、au、ソフトバンク)で契約した方がいいでしょう。格安SIMの料金には通話料が含まれておらず、30秒で20円の料金がかかります。これだと30分電話しただけで1,200円 もかかってしまい、格安という恩恵を受けることができません。中には“5分以内ならかけ放題”というようなプランのある格安SIMもありますが、電話好きの人や仕事で使うという人は素直に大手キャリアのかけ放題プランがオススメです。とはいえ、気軽な電話であればLINEやIP電話などで済ませる人が増えていますから、これがデメリットになる人は少ないでしょう。●(2)LINEのID検索が使えなくなる連絡手段として最も使われているであろうLINE。これがなくなると困るという人は多いですよね。他人の連絡先を追加するときは相手のIDを検索して登録しますが、格安SIMではこのID検索が使えません。ID検索は悪用を防ぐため年齢認証が必要で、これは大手キャリアの契約内容と照合して行われるため、格安SIMでは認証ができないのです。ただし、ID検索以外にもQRコードやURLの共有などで追加することはできる ため、「ID検索でないと手間だ!」という人でなければあまり問題はないでしょう。●(3)時間帯によって通信速度が遅いことがある格安SIMはドコモ(またはau)の電波を借りて運用されているため、大手キャリアと比べると通信速度は遅い傾向にあります。特に、スマホを使う人が増える朝の通勤時間やランチの時間などは、速度が大きく落ち込むこともあります。それでも「ネットが開けない」「メールが送信できない」といったことはありません 。ただし、中には使い物にならないほど速度低下してしまうSIMもあるため、契約する際にはSIMの評判を調べたり、主要なSIMから選択したりするようにしましょう。●格安SIMに乗り換えるかどうかの判断ポイントメリットや注意点について紹介してきましたが、この安さを見てしまうと、多少不便があっても使ってみたいと思うのではないでしょうか。大手キャリアでの契約と違い、スマホ本体と通話・通信契約を別々にしなければならないため、手間がかかるというのは確かです。また、格安SIMはスマホ本体の割引がないため、どうしても初期費用が高くなってしまい 、それを理由に踏み出せないという人もいるでしょう。しかし、目先の出費にとらわれず、2年間でかかる総額 を計算し比較した場合、契約途中で違約金を支払う必要があったとしても、大幅な節約ができることがほとんどです。また、大手キャリアのように店舗がないため、基本的にはネット上で申し込みを行わなければならない格安SIMですが、最近ではカウンターを設置して対面での契約を行う会社も増えています。サービスを削ったことで成り立っている安さだと考えると、自分でトラブルに対処できる人にとっては歓迎すべきことです。2年間の維持費やサービスの手厚さなどを総合的に見て、これからのスマホライフを見直してみてはいかがでしょうか。【参考リンク】・料金・割引 | NTTドコモ()●文/パピマミ編集部●モデル/神山みき(れんくん)
2016年11月26日本を読みながら寝落ち…幸せ!!皆さんは、本を読みながらうっかり眠ってしまった…という経験はありませんか?本の世界に浸ったまま眠りにつく瞬間は、普段の眠りとは違う幸福感がありますよね。BOOK AND BED TOKYOは、宿泊も出来る施設です。「本を読みながら寝落ちする」瞬間をお客さんに提供することを目的としています。図書館のように本がズラリと並んでおり、利用者はそれぞれに読書を楽しんでいます。眠るのは本棚に隠れたベッド。自分だけの世界に入り浸ることが出来ます。都会の真ん中にある秘密基地「BOOK AND BED TOKYO」は東京都豊島区にあります。大都会のど真ん中であること、公式に駐車場がない(近隣駐車場を自分で探す必要がある)ことから、公共交通機関での移動をオススメします。■電車、飛行機の場合池袋駅のC8出口から徒歩30秒ですので電車で池袋を目指しましょう。羽田空港からは、東京モノレールで浜松駅まで移動し、そこから山手線等で池袋駅へ向かいます。成田空港からは、成田エクスプレスで東京駅まで移動し、そこからメトロ丸ノ内線等で池袋駅を目指してください。本棚の中で眠る夢が…叶います!施設はビルの7階にあり、エレベーターを降りるとすぐにフロントがあります。そこで名前を告げて受付を済ませると、中に入ることが出来ます。英語が堪能なスタッフ対応してくれるので、海外からのお客様も大歓迎ですよ。中に入ると…本が出迎えてくれます。蔵書は文芸や芸術書、漫画まで幅広いラインナップとなっており、気になっていた本を一気読みするも良し、表紙やタイトルだけで選んだ作品を楽しむもよし、自分だけの読書プランで本を楽しむことが出来ます。宿泊用の客室も、用途に合わせて選べます。ブックライトやカーテン、コンセントにWi-Fi等も備わっていますので、ただひたすらに、本に没頭することが出来ます。■BOOKSHELF(本棚の中にあるベッドで眠ります・定員1名)■BUNK(本をより集中して読める空間、カプセルホテルをイメージしてください・定員1名)上記のタイプから、更に部屋の広さを選びます。男性は『STANDARD』の方が、ゆっくり出来るかもしれませんね。■STANDARD(ちょっと広め)4,800円~■COMPACT(ちょっと狭め)3,800円~清算はクレジットカードのみとなっていますので、注意してくださいね。また、日中は『DayTime』として1時間ごとに500円、フリータイム1,500円で利用することも可能です。ちょっとした空き時間に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。“デイタイムの空き状況などは公式Twitterでチェック”出典:チェックインは16時から、チェックアウトは11時までとなっています。施設案内■食事館内にレストランはありませんので、近隣の飲食店を利用してください。テイクアウトしたものを持ち込んでもOKです。なお、館内にはポットやトースター、飲み物を購入出来る自動販売機があります。周囲はコンビニやドラッグストアなどが充実していますので買い物には困りません。読書に集中するため、必要なものは事前に準備しておきたいですね。■入浴など館内には共用のトイレやシャワー、洗面所があります。歯ブラシやシャンプーなどのアメニティも充実していますよ。24時間使用可能ですが、夜は寝ている人も多いので、静かに利用するよう心がけてくださいね。オリジナルグッズも販売中「BOOK AND BED TOKYO」はオンラインでオリジナルグッズも販売しています。例えば、パジャマブランド『NOWHAW』とコラボレーションをしたパジャマは、要望多数により再販された人気の一品。他にも、オシャレなトートバックや真鍮製のブックマーカーがあり、人気があるものは売り切れてしまいますよ。“BOOK AND BED TOKYO オンラインショップ”出典:気になるものはお早めに!「BOOK AND BED TOKYO」周辺のおすすめスポットBOOK AND BED TOKYOから歩いて行ける施設をご紹介します。“■ラシーヌ ファーム トゥー パーク(徒歩約10分)2016年4月に南池袋公園を全面リニューアルした施設です。目にも鮮やかな芝生広場を望むカフェ&レストランは「サクッと飲み」などのお得なプランも充実しています。”出典:“■ペンギンのいるBAR(徒歩約5分)東京に1件しかないというペンギンのいるBAR。その名の通り、お酒や食事を楽しみながらペンギンを見ることができるBARです。お店の一番奥に設置された水槽の中で4匹のケープペンギンがお出迎え。”出典:“■サンシャイン水族館(徒歩約15分)『天空のオアシス』をコンセプトにした空間は、斬新で都会的。水槽で泳ぐ魚達やアシカやペンギンのパフォーマンス等を間近で見ることが出来ますよ。”出典:都会の真ん中で本の虫になろう施設利用料も安く、本好きには夢のような空間なので、日程によっては予約が非常に取りづらくなっています。近日、京都にも同様の施設がオープンする予定となっており、今後も広がっていくことが予想されます。ご予約はお早めに!店舗情報店名:BOOK AND BED TOKYO住所:東京都豊島区西池袋1-17-7 ルミエールビル7階営業時間:宿泊:チェックイン 16:00 チェックアウト 11:00デイタイム:営業時間:13:00~17:00価格帯:宿泊:「STANDARD」¥4,500-(税抜)/1泊 〜 ※土日祝前日などは変動あり「COMPACT」¥3,500-(税抜)/1泊 〜 ※土日祝前日などは変動ありチェックイン 16:00 チェックアウト 11:00デイタイム:営業時間:13:00~17:001時間ごと:¥500-(税抜)フリータイム(Daytime営業時間内):¥1,500-(税抜)
2016年11月24日自然に囲まれた那須高原は温泉地としても有名で、多くの人が癒やしを求めて訪れています。「アートビオトープ那須」は快適な滞在が約束されており、豊富なアクティビティで那須の自然を満喫することが出来ますよ。アートビオトープ那須は、栃木県那須郡那須町にあります。新幹線や高速道路で一直線!■電車の場合東北新幹線を利用するのが確実です。那須塩原駅で下車をすれば、無料送迎バスがありますよ。予約制で、乗車する時間を指定する必要があります。“無料送迎電車をご利用の場合、東北新幹線・JR那須塩原駅より無料シャトルバスをご利用いただけます。予約制となりますので、下記よりご希望の時刻をお申し付けください。那須塩原駅西口発 12:30 / 14:30 / 16:30バスロータリーにて、車体に「NIKI CLUB」と書かれた小型のバスにご乗車ください。提携施設・二期倶楽部のお客様との混載便となります。出発時刻の5分前にはご乗車頂きますようお願い申し上げます。”出典:■車の場合東北自動車道で那須ICを目指しましょう。高速をおりてから約20分で到着です。近くには那須サファリパークや那須ハイランドパークがありますので、方向としてはこれらの施設を目指してください。駐車場は15台分無料で用意されています。ただ、冬は山間部で路面が凍結する可能性がありますので、冬タイヤの用意をしておくと安心ですよ。近くにコンビニは無いので必要なものは事前に調達しておきましょう。快適さを追求したシンプルなお部屋チェックインは15時から、チェックアウトは11時までとなっています。お客さんが長期滞在でも快適に過ごすことを最優先にしているので、冷蔵庫やミニキッチンも備えられていますよ。鍋や包丁などの調理器具も無料で貸し出してくれるので、自分で買ってきた食材を料理することが可能です。森の木々や鳥の声をすぐ近くに感じることが出来る空間で、体を優しく包み込んでくれる上質なベッドで寝れば、疲れもどこかへ吹き飛んでしまいます。アートビオトーブ那須の客室は、白を基調にした清潔感のある内装となっています。なお、下記に記載している料金は、現時点で予約が取れる日程での安値です(大人2名・プチモーニング付)。価格は人数や日程によって大きく変動しますので、実際の価格はご自身でご確認ください。長期滞在も歓迎している施設なので、ご予約はお早めに!■レジデンス棟ツインルーム・浴室付(定員・2名)15,552円~■カフェ棟 ダブルルーム・床暖房付(定員:2名)13,608円~■カフェ棟 ツインルーム・床暖房付(定員:2名)20,159円~タバコに関しては、客室は禁煙のようです。詳細は施設にお問い合わせください。加えて、子どもの宿泊も可能です。“中学生未満のお子様は無料となりますが、親御様と添い寝でお願いいたします。なお、 中学生以上は 大人料金とさせていただきます。※お子様用寝具等(パジャマ・スリッパ)のご用意はございません。※オンライン予約の場合、お子様がご一緒なされるかを事前にお知らせください。”出典:アートがある空間で体に優しい食事を食事は、施設内のカフェギャラリーで。中庭に面した明るい空間で、オーガニック食材や地産地消にこだわった食材で作られた食事を楽しめます。アート作品がディスプレイされた開放的な空間で、体も心もじんわり幸せな気分になれますね。“営業時間:朝食 8:00 – 9:30(L.O.)昼食 12:00 – 14:30(L.O.)夕食 18:00 – 20:00(L.O.)※ 20:00 以降の営業につきましては、スタッフまでお問い合わせください。定休日:不定休※定休日につきましてはスタッフまでお問い合わせください。”出典:また、隣接している『二期倶楽部』のレストランも利用することが出来ますよ。“メインダイニングラ・ブリーズ”出典:“NIKI CLUB & SPAガーデンレストラン”出典:ドレスコート(スマートカジュアル)がありますので、利用の際は事前に確認をしておきましょう。館内施設案内■温泉公式HPから予約をすると、隣接している『二期倶楽部』のスパ無料券がついてきます。内湯と半露天風呂を楽しめますよ。ミネラルが豊富に含まれる源泉を体にあびて、1日の疲れを癒やしましょう。■コインランドリーカフェ棟の1階と2階にあります。洗剤は1回分100円で販売されています。■ライブラリーレジデンス棟1階には、工芸書や文芸書が中心に揃えられたライブラリーがあります。工房で作るものの参考になる本も多いので、迷ったらココに来てみましょう。■陶芸スタジオ・ガラススタジオ施設に併設されたスタジオでは、世界に1つだけのアイテムを作ることが出来ます。旅の思い出やお土産にピッタリです。日程や料金を確認して、気になるものは積極的に申し込んでみてくださいね。“陶芸スタジオ・ガラススタジオ”出典:大自然を全身で体験しよう!アートビオトープ那須では陶芸やガラス作品の製作のみならず、自然の中を楽しめるアクティビティが多数用意されています。■森のコンシェルジュウォーク知識豊かな専任コンシェルジュと一緒に、早朝の森の中を歩きます。終わった後の朝ごはんは、いつもより美味しく感じるかも?■サイクリング起伏の多い土地でも問題なく走れる電動アシスト自転車で、大自然の中を疾走することが出来ます。■ピザ作り体験(夏季のみ)自分で生地を作り、トッピングは自家菜園から好きなものを選べます。新窯で焼いたピザの味を自分の舌で確かめてみましょう。周辺観光情報アートビオトープ那須を拠点に回ることが出来る観光地をいくつかご紹介します。“■那須サファリパーク(車で約5分、徒歩で約35分)すぐ近くまで野生動物がやってくる、大迫力のサファリパークです。ライオンバスに乗って、野生を探しに出かけましょう!”出典:“■那須ハイランドパーク(車で約5分、徒歩で約25分)全国的に人気の遊園地です。様々なイベントも開催されているので、大人も童心になって楽しめますよ。年明けからは冬季休業に入りますので、ホームページ等で情報を確認しましょう。”出典:“■那須テディベア・ミュージアム(車で約15分)世界のテディベアアーティストの作品が並んでいます。また、世界中から集められた貴重なコレクションも展示されていますよ。”出典:気持ち良い自然に囲まれた那須高原で素敵な時間を過ごしてくださいね。店舗情報店名:アート・ビオトープ那須TEL・予約:0287-78-7833住所:栃木県那須郡那須町高久乙
2016年11月21日LINEやFacebookなどいろいろなツールでコンタクトが取れるようになって便利になった一方で、心配事も増えました。でもやっぱりパートナーの携帯は見ない方がいいかもしれません。それは浮気だけでなく、知らないで良かった事まで知ってしまうことも。1.携帯を見ている事自体に後ろめたさを感じるそれは「相手を信じていません。」と言っているのと同じです。2.浮気を見つけたとしても悲しむのは自分だけ改善する気のないとしたら、彼と話しても2人の間がこじれるだけです。3.勝手にプライベートを覗く人と思われる浮気の証拠を抑えたからと相手を責めても勝手にプライベートを覗いたことで逆に怒られたとしても仕方ありません。4.不安になり、2人の関係は乱れるだけ裏切りを発見したとしても、不安になるだけで2人の関係は乱れるだけ。何も得がありません。5.逆に相手が私にしていたと考えたらどう思いますか?携帯をこっそり見られていたら嫌気がさすのも仕方がないですよね。6.不透明な部分には触れない相手があなたに誠実だとわかるかもしれませんが、不透明だった部分はそっとしてあげる選択があっても良かったかも。7.知らないほうが良い情報に触れてしまうかも?相手のお母さんや周りの友達が、交際に反対しているなんてマイナスの情報を知るかも。8.その後の不安な日々が待っているかも?思わぬ写真を見つけて眠れない日が続くかもしれません。9.2人の仲を悪くするもし、携帯を見てると彼が知ったら喧嘩になるだけです。10.あなたが悪者に?もし、メッセージを勝手に送ったり、怪しい人に電話をかけたりしたら怒りの矛先は、あなたに向けられます。携帯をこっそり見るクセをやめよう不安な気持ちがあるなら彼としっかり話し合いをしてみよう。できるだけ2人で楽しむことを覚えて、携帯を見なくても良い信頼関係を築きましょう。証拠を抑えても解決しない携帯でいかがわしい写真やメッセージを見ても、携帯を見たこと自体言えないから彼に言えない。そして言ったとしても携帯を見たことに対して逆ギレされるだけです。万が一見てしまったとしても、問題が解決するまで待つ事ができますか?その間悲しい思いをするのは、あなただけです。
2016年11月15日【ママからのご相談】小学校5年生の娘が「新しいクラスの友達がみんな携帯電話を持っているから私も持ちたい」と言い出しました。みなさん、どういった理由で持ち始めるのでしょうか?持たせるとしたらどんな機種を選んだらいいでしょうか?●A. 小学校4年生で携帯電話所持率が急増しています! 適切な機種選びと家庭でのルール作りが必須です。ご相談ありがとうございます、ママライターのパピルスです。年度始めは何かと生活に変化がありますね。進級すると行動範囲や交友範囲が広がることもあり、子どもが携帯電話を持ちたいと言い出すことが増える季節 でもあります。ご相談者様の娘さんは「みんな携帯電話を持っている」と言っていますが、小学生の所持率はどれくらいなのでしょうか?●小学校4年生で携帯電話所持率が急増青少年のスマートフォン(以下スマホ)問題に詳しい竹内和雄さんの調査によると、平成25年6月の小学校5年生の携帯電話所持率は、女子58.0%、男子45.7% だったそうです。「みんな持っている」というのは言い過ぎですが、女子の約6割が携帯電話を持っており、携帯電話を持っている子の方が多数派になりつつあるようですね。前述の竹内氏によると、小学校4年生で携帯電話を持つ子が急増するそうです。その理由として次の3点が挙げられています。●(1)学童保育が終わる地域によって差があるものの、小学校3年生で学童保育が終了する場合 があり、放課後に子どもが自由に過ごす時間が増えることに不安を感じる保護者が持たせるようです。●(2)学習塾への通塾に必要小学校4年生から学習塾に通塾する子どもが増えます。電車で通塾するお子さんも多く、送迎の連絡に携帯電話が必要になります。●(3)部活や習い事の連絡に必要小学校4年生から野球やサッカーを本格的に始める子どもが増えます。練習や試合の送迎、天候の急な変化による中止連絡などのために連絡手段が必要になり、携帯電話を購入するようです。----------小学生の場合は、保護者との連絡に必要になって携帯電話を購入するケースが多いようです。ご相談者様の娘さんは必要があって購入するというわけではないようですので、本当に必要かどうか をまずは話し合ってみた方がよいでしょう。●携帯電話を持たせてみようと思うとき、気を付けたいこと携帯電話を持たせる場合には、用途によってどのような機種を選択するかが大きなポイントになります。竹内氏が著書『スマホチルドレン対応マニュアル』の中で推奨している、段階を踏んだ検討の仕方をご紹介しますので参考にしてください。●(1)使用が電話主体であれば“子ども用携帯電話”保護者との連絡用として購入するのであれば、機能が制限されており、安全性の高い“子ども用携帯電話(ガラケー)”で十分です。●(2)メールのやり取りがしたいなら“フィルタリング設定”した携帯電話(ガラケー)「友達とメールのやり取りをしたい」「塾や部活動、習い事の連絡がメールで行われる」という場合には、大人が使うような携帯電話(ガラケー)が必要になります。これらを購入する場合、必ずフィルタリングサービス を利用しましょう。『青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律』 によって、保護者は携帯電話の使用者が18歳未満の青少年であることを申告する義務がありますし、携帯電話事業者も保護者からフィルタリング不要の申し出が無い限り、フィルタリングサービスを提供することが義務付けられています。フィルタリングサービスを利用することで、自由にインターネット接続することを制限することができます。●(3)インターネット利用を許可するなら“ある程度フィルタリング設定を解除したガラケー”子どもと十分に話し合いをして、インターネットの利用は許可するけれども、無料SNSアプリやオンラインゲームの利用は許可しないという場合は、ある程度フィルタリング設定やペアレントコントロールの強度を弱めた携帯電話(ガラケー)がおすすめです。購入店で、フィルタリング設定やペアレントコントロールの強度について詳しい説明をしてもらい、適切な設定ができるか確認をしてください。また、子どもと“携帯電話を使用する上でのルール(利用時間や場所など)” をきちんと決めることが大切です。スマホの場合は、無線LANやアプリを使ってのインターネット接続などについてフィルタリングがかからない場合があります。●(4)インターネット、無料SNSアプリ、オンラインゲームの使用を認めるならスマホ子どもがどうしてもインターネット接続、無料SNSアプリ、オンラインゲームをしたいと言い、保護者もそれを認めるならば、スマホの購入を検討する段階です。その場合でも、フィルタリングサービスを利用することをおすすめします。その上で、“カスタマイズ設定”機能を使い、子どもが使いたいという機能や見たいページなどについて個別に利用可能となる設定を行うなどの工夫も必要です。携帯電話販売店で相談してみてください。また、購入したての時期は保護者と一緒に適切な使い方を覚える“お試し期間”を設けるといいそうです。保護者と一緒に使わせながら、トラブルに巻き込まれないための使い方やインターネット世界でのルールやマナー、プライバシーの守り方 などを教えます。特に重要なのが、『少なくとも高校生になるくらいまで、できれば高校を卒業するくらいまでは、スマホを自室に持っていくことを認めない』(『スマホチルドレン対応マニュアル』より引用)ということだそう。これが子どもを守ることにつながると竹内氏は述べておられます。----------いかがでしょうか?一口に「携帯電話を購入する」と言っても、その家庭に合った携帯電話を購入し適切な使い方をするためには、購入前に子どもと保護者のあいだで十分な話し合いが必要になるのですね。また、携帯電話の機能やサービスは刻々と変化しています。保護者の側が積極的に最新の情報を収集する努力も必要です。子どもの方が詳しいという状況は避けたい ですね。ご相談者様も、この機会にお子さんと“携帯電話を持つということ”について、ゆっくりと時間をかけて話し合いの場を持たれることをおすすめします。【参考文献】・『スマホチルドレン対応マニュアル』竹内和雄・著●ライター/パピルス(フリーライター)
2016年04月12日●実質ゼロ円スマホが復活?昨年9月に急浮上した携帯電話料金の見直し問題。総務省がスマートフォンの購入補助に関するガイドラインを4月1日に適用したことで、ひとつの節目を迎えた。この間に大手携帯電話各社は、実質ゼロ円以下での端末販売を自粛するなどの措置を講じたが、今ではゼロ円端末が復活したかのような動きもある。一連の動きをみていくと、携帯料金の見直しとは何だったのか、という疑問も浮かんでくる。○携帯料金見直し問題は今携帯電話料金の見直しは、家計における携帯電話料金の負担が大きいとして、昨年9月に安倍晋三首相が指摘し、急浮上した問題である。有識者を交えた議論を経て、昨年12月に総務省は大手携帯電話各社に対策を要請した。データ通信量や通話時間が少ないライトユーザーの負担の軽減、スマホ購入時に割引を受けない利用者との公平性を図る対策などだ。それを受けて、携帯電話各社は、ライトユーザー向けの料金プランをつくり、今年2月から実質ゼロ円以下での端末の販売を自粛。同じく2月にスマホの購入補助に一歩踏み込んだガイドライン案ができ、それを微修正したガイドラインが4月1日に適用され、今に至っている。○街中歩くと0円表記しかし、街中に出ると、戸惑いを覚える表示に遭遇する。それは端末ゼロ円を謳う販売店があるからだ。そもそも、大手携帯各社は、実質ゼロ円以下での端末販売をやめたのではなかったのか。実はこれ、ガイドラインへの抵触を避けながら、安くお得に見せたい苦肉の策。その実態は中古端末の下取り価格などを含んだものとなる。ガイドラインにも、下取りについては、端末購入補助には当たらない(中古市場における一般的な買取り価格を著しく超える場合は除く)明確に記述されている。消費者の誤解を招きそうなところに課題は残るが、総務省では「価格の表示の問題であり、ガイドラインとは別の話」(総務省)という姿勢だ。●ガイドラインの意義を問う学割キャンペーン○iPhone SEでギリギリを攻めたドコモ実質ゼロ円端末は、一部で復活していたとの報道もあるが、誰の目にも触れる形で表示されてしまった出来事もある。ドコモは3月25日にiPhone SEの販売価格を公表した。そのうち、FOMAからXiへの乗り換え対象者について、期間限定で実質負担額をゼロ円としたのだ。ドコモも実質ゼロ円以下の端末販売を2月からストップしたのではなかったのか。加藤薫社長が1月末の決算発表会でそう宣言したはず。それについてドコモ広報部は「実質ゼロ円を"下回る"価格での販売をとりやめると宣言していた」と説明する。ルールを逸脱しようという意図はなかったようだが、総務省からNGの指摘を受け、ドコモは即座に実質負担額の改定を行うこととなった。なぜ、ドコモが実質ゼロ円での販売設定をしたのか。その真意についてはよくわからない。ただし、ドコモは、ガイドラインの際(きわ)を攻めたように見えてしまうし、結果的にそれが、消費者を困惑させかねないものとなってしまった。○学割キャンペーンの意図もうひとつ挙げたいのは、今年1月に携帯各社が発表した学割キャンペーンについてだ。KDDIの場合、スマートフォンを購入し、指定の通信プランを契約した若者に対し、25歳になるまで毎月5GBをデータ通信量を付与するという内容だが、結果的に学割キャンペーンは、ガイドラインの意義に疑問を抱かせたように思われる。1GBの追加チャージが1,000円とすれば、KDDIの場合、5GB付与することで、対象者に毎月5,000円の補助を行っていることになる。総務省も今回の学割キャンペーンを意識し、データ通信の増量分についても、端末購入補助に含むとする文章をガイドラインに盛り込み、釘をさした格好だ。だが、ガイドラインで縛れたのは、スマホを購入するケースに限定される。今回の学割キャンペーンの対象年齢であっても、スマホを買わなければ特典は得られない。スマホを買う買わないで、利用可能なデータ通信量には、大きな不公平感が生まれてしまう。本件に関して、総務省は「今回のガイドラインはあくまで端末購入の補助の適正化を目指したもの」と説明する。まずは、スマホ購入時における利用者負担の不公平の解消が第一の目的であり、別の部分で不公平感が増すようなら、別途是正を求める考えのようだ。詰まるところ、押すべき箇所を押したら、別のところが出っ張ってしまったように見えてしまう。●そもそも何が問題だったのか○携帯料金の見直し問題は何だったのか今回の携帯料金の見直し問題を巡っては、いくばくかの戸惑いを覚える。携帯電話の料金見直しが主テーマであったにもかかわらず、端末購入補助の適正化による"公平性の確保"に重点が置かれたように見える。端末購入の公平性を追求したら、サービスの公平性の問題が出てしまった。こうしてみていくと、携帯料金の見直しとは何だったのか、そう問いかけたくなってしまう。携帯ショップにおける0円表記やiPhone SEの実質ゼロ円の一時的復活も、消費者の戸惑いを生み出しかねない。携帯料金は多くの人の関心事だ。ガイドラインの適用によって、ひとつの節目を迎えた本件だが、誰もが疑問を抱かず、しっくりくるそんな枠組みの運用が進むことを願うばかりだ。
2016年04月04日ソフトバンクは7日、病院の診察料と携帯電話料金をまとめて支払える「スマート病院会計」を28日より提供すると発表した。ソフトバンクユーザーのみ利用でき、料金は1回あたり税別100円。同サービスは、My SoftBankから事前登録することで診察料を携帯電話料金とまとめて支払えるもの。受付の際に診察券、健康保険証の提示をし「スマート病院会計」の利用を申し出ることで受診後、会計せずにそのまま帰れるほか、一部病院では処方箋を優先してもらうこともできる。ソフトバンク携帯電話の契約者本人だけでなく、登録した家族なども利用できる。対象機種は、iPhone、iPad、SoftBank スマートフォン/タブレット、4G ケータイ、AQUOSケータイ。携帯電話料金を口座振替または、VISA/MasterCardのクレジットカードで支払っているユーザーが対象。サービス開始時点での対応施設は、東京医科歯科大学附属病院、順天堂大学医学部順天堂医院、厚生中央病院、東京ベイ・浦和安市川医療センターなど約50。そのほかの施設については、同社ホームページを参照いただきたい。
2016年03月07日ソフトバンクは3月28日、病院の診察料を携帯電話料金とまとめて支払える「スマート病院会計」をSoftBankの利用者向けに提供開始する。利用料金は1回あたり100円(税別)で、サービス開始時は約50の医療機関で利用できる。同サービスでは、診察料を後から携帯電話料金とまとめて支払うことが可能に。受診後、会計せずにそのまま帰れるほか、外出先での急病時などでも診察料を気にせずキャッシュレスで受診できるという。また、ソフトバンク携帯電話の契約者本人だけではなく、利用登録した家族なども利用可能。処方箋がある場合も、優先して処方箋をもらうことができるとのこと(一部除く)。さらに、通院先や診察料などの受診履歴をスマートフォンで一括管理することができる。対象機種は、「iPhone」「iPad」「SoftBank スマートフォン」「タブレット」「4G ケータイ」「AQUOS ケータイ」。「スマート病院会計」のサービス開始にあたり、人気音楽グループ「GReeeeN」が「スマート病院会計」の応援大使に就任した。「スマート病院会計登録キャンペーン」では、3月7日~4月27日に利用登録した人を対象に、10万円分のJCBギフトカードや「GReeeeN」のサイン入り小説などが抽選でプレゼントされる。
2016年03月07日カカクコムは3月4日、購買支援サイト「価格.com」にて、2016年版「スマートフォン・インターネットの通信料金・利用実態調査」「格安SIM・携帯キャリア・プロバイダ満足度ランキング」を発表した。○格安SIM、重視するのは「月額料金の安さ」ファミリー層における格安SIM利用率は5%程度。一方、大手携帯キャリアの利用率は、2人世帯で49.7%、3人以上世帯で64.5%に上った。単身層では、30~40代の格安SIM利用率が13.6%と比較的高かった(10~20代は5.3%、50~60代は4.4%)。平均月額料金は、格安SIMが1,600~1,800円程度、大手携帯キャリアが約8,200~8,700円と、両者の間で7,000円程度の差がみられた。月間の平均データ通信量は、いずれの層も格安SIMは2~3.5GB程度、大手携帯キャリアは3~4.9GB程度となっている。10~20代の単身層は、格安SIMが3.5GB、大手携帯キャリアが4.9GBと、共に通信量が多い結果になった。事業者選びの際に重視するポイントは、格安SIM派は「月額料金の安さ」がトップ、大手携帯キャリア派は「家族割」と「電話番号が引き継げる」が上位に入った。各部門の満足度ランキングをみると、格安SIM部門の1位は「mineo」、2位が「IIJmio」、3位が「OCN モバイルONE。大手携帯キャリア部門1位は「docomo」、2位が「au」、3位が「SoftBank」、モバイルWi-Fiルーター部門の1位は「SoftBank」、2位が「docomo」、3位が「UQ WiMAX」となった。同社は「格安SIMの認知率自体、ITリテラシーが高い30~40代男性で高くなる傾向がある。そういったガジェットやデジモノに興味がある男性が格安SIMを利用されているのではないか」と分析している。調査期間は2016年2月10~12日、有効回答数(15~69歳)は実態調査4,792人、満足度ランキング4,515人。
2016年03月04日MMD研究所が2月29日に発表した「2016年スマートフォンの利用料金に関する調査」の結果によると、スマートフォンのユーザーが適正だと考える月額料金の平均は4,066円であり、実際に支払っている額とは2,500円以上の開きがある。調査は同社が15歳以上のスマートフォンを所有する男女1,105人を対象として、2月19日から23日にかけて実施したもの。通信会社別の内訳は、大手3キャリア(NTTドコモ/au/ソフトバンク)のユーザーが973人、格安SIMユーザーが106人、その他が26人。スマートフォンの月額料金を尋ねると、全体の平均月額料金は6,823円(「わからない」という回答者を除く平均、以下同様)だった。通信会社別では、格安SIMユーザーは2,067円であり7,000円以上支払っているユーザーはいなかったのに対して、大手3キャリアのユーザーでは平均月額料金が7,433円であり、7,000円以上と回答した人は半数を超えた。スマートフォンの月額料金をどう感じるか聞いたところ、全体では「とても高いと思う」が45.2%で最多だった。通信会社別では、大手3キャリアのユーザーでは49.5%が「とても高いと思う」と回答して最多だったのに対して、格安SIMユーザーの最多は「妥当だと思う」の45.2%だった。スマートフォンの適正だと思う月額料金を尋ねると、全体の平均額は4,066円であり、実際に支払っている月額料金とは2,757円の開きがある。大手3キャリアのユーザーは平均4,371円、格安SIMユーザーは平均1,723円が適正だと回答しており、現在支払っている月額料金と比較すると、大手3キャリアのユーザーでは3,062円、格安SIMユーザーでは344円の開きがあった。現在利用しているスマートフォンの端末代金を聞くと、全体の平均額は5万2,369円だった。全体の9.1%が「0円」と回答し、18.3%が「わからない」と回答している。スマートフォン端末代金についてどう感じるかを尋ねたところ、「とても高いと思う」が全体の53.0%を占める。スマートフォン端末に支払ってもよいと思える金額を尋ねると、全体の平均額は2万6,450円だった。通信会社別では、大手3キャリアのユーザーでの平均金額は2万7,450円、格安SIMユーザーの平均金額は2万990円だった。
2016年03月01日ソフトバンクは29日、毎月の携帯電話利用料金の3%を社会貢献活動を行う非営利団体に、同社が2年間寄付する「チャリティモバイル」を開始した。支援したい対象団体の専用ページより申し込み可能。追加負担金はなし。同サービスでは、対象の非営利団体ごとに用意された専用申し込みページで、ソフトバンク携帯電話を購入(新規契約・機種変更)すると、追加負担金なしで、2年間毎月の利用料金の3%を、申込時には6,000円をソフトバンクが寄付する。29日時点では、東日本大震災被災地の復興支援や子どもの支援活動などを行う7団体から選択可能。3月中には9団体に増える予定。サービス開始時点での対象となる7団体は以下の通り。あしなが育英会社会福祉法人 中央共同募金会認定NPO法人 テラ・ルネッサンス特定非営利活動法人 トイボックス公益社団法人 日本PTA全国協議会公益財団法人 日本ユニセフ協会一般社団法人 ピースボート災害ボランティアセンター
2016年02月29日大手携帯キャリア3社の第3四半期の業績は好調だったが、先々の見通しに触れると楽観しづらい状況にある。昨秋から議論が行われてきたいわゆる"スマホ料金是正の問題"が影響を及ぼしかねないからだ。各キャリアの代表は先行きをどう見ているのか。今回の問題はもともと、スマホの月額負担が家計の支出に占める割合が高いとして、それを是正するよう、総務省で議論を進めてきたことに端を発する。これにより、料金プランの多様化による負担の軽減、MNP(携帯電話番号ポータビリティ)利用者などへの行き過ぎた端末購入補助に歯止めをかける措置が大手携帯キャリアに求められた。こうした流れを受けて、実質ゼロ円以下の端末販売は1月末をもって鳴りを潜めた。これによる影響について、携帯キャリア各社の代表はどう見ているのか。NTTドコモの加藤薫代表は、収支への影響について「プラスもあるだろうし、マイナスもある。経営としてはマイナスサイドに備える必要がある。足りない部分はコスト効率化で吸収しながら、リスクを最小化していきたい」と話す。もっともリアルな発言を行ったのは、KDDIの田中孝司代表だ。「1月末に溢れんばかりのお客さんにご来店いただいた。その反動で2月は2割は確実に落ちているかもしれない。店舗によってはもっと落ち込んでいると思う」と冴えない表情で語った。また、業界全体の問題として「一番怖いのは興味の行き先が別のところにいってしまうこと」を指摘している。ソフトバンクグループの孫正義代表はそれほど影響ないと見ているようだ。同氏は「0円で提供するのは経営的に大きな負担だった。経営的には悪くはない」「結果的に総務省のみなさんが指摘した方向でいい方向に向かっているのではないか」などと話す。その一方で「ユーザー目線から見たときに果たしていいのか、というのはある」とも指摘している。一連の発言を見ると、実質ゼロ円以下の端末販売については、各社各様の捉え方だ。KDDIを除き、警戒はしつつも、目先については、それほど影響はないのかもしれない。しかし、KDDIの田中社長が指摘するように、興味の行き先が他に向かうのはキャリアとしては困るところだ。その興味のひとつが端末であったとして、買い替えが鈍れば、携帯キャリアの今後の収支や戦略に影を落とす恐れはある。端末目当ての来店客数が減れば、固定通信とのセット割、電気料金とのセット割、キャリアショップを通じた物販などに影を落とすのは避けられない。携帯キャリアのサービスは従来とは違い多様化しているのが現状であり、顧客との接点をなす販売店の役割は大きくなっている。特にauスマートバリューを武器にしつつ、最近では「au WALLET Market」といったリアル店舗での物販サービスに力を入れてきたKDDIにとって、販売店の来客数の減少は、とりわけ無視できない要因だ。ソフトバンクも固定通信のセット割、電気料金のセット割を用意しており、NTTドコモでは、生命保険の販売も予定している。実質ゼロ円以下の端末販売の廃止は、こうしたサービスを店頭で勧める機会を奪いかねない。今月以降の販売店への客足がどうなるのか。注目しておきたいところだ。
2016年02月15日NTTドコモは、携帯電話の契約数が2月10日に7,000万契約を突破したと発表した。ドコモでは、1979年に携帯電話のサービスを開始。その後、1997年に1,000万契約、2005年に5,000万契約を超え、この度7,000万契約に到達した。同社は、2013年に取り扱いを開始したiPhoneをはじめとする端末ラインナップの充実、2台目需要としてのタブレット端末の拡大、新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」が好調であることを契約数増加の要因として挙げている。そのほか、法人向けのIoTビジネスに関連するモジュールの販売、光通信サービス「ドコモ光」なども増加に貢献したという。
2016年02月15日3DSなどの携帯ゲームは、いまや子どもの必須アイテムであるかのような時代になっています。子ども同士のつき合いにゲームが絡むことも多く、問題は複雑です。携帯ゲームは買うべき? プレイ時間の考え方は? 子どもが携帯ゲームと上手に接するための、家庭内でのルールの決め方について紹介します。携帯ゲーム、買う? 買わない?結論から言えば、子どもが携帯ゲームを欲しがるなら買ってあげるのが良いでしょう。いまの子ども社会では大多数が携帯ゲームを持っています。わが子だけゲームから完全に隔離するのは、ほぼ不可能です。欲しがるのを無理に我慢させても、友だちに借りてプレイしまくるだけ。家の外で執着する結果になってしまうだけです。だったら「持たせるかどうか?」で悩むより、むしろ買い与えてから「ゲームとの上手なつき合い方」を子どもに教えたほうが、結局は子どものためになります。ルールを習慣づけておくと、後に子どもがスマホやパソコンを持つようになってからも、子ども自身で使い方をコントロールできるようになります。つまり、将来に繋がるルール作りのチャンスともいえるのです。「ルールを守れるかどうかのテストをクリアできたら買う」ということにすると、子どもも納得しやすくなります。「〇時になったら必ず宿題を始める」「お手伝いをする」など1日ごとのルールと、「〇ヵ月の間」「誕生日まで」などのテスト期間を設け、その間子どもがきちんと守れたら「買おうね」と約束するのです。友だちと携帯ゲーム 決めておきたいルール友だち間のトラブルで一番多いのが、ゲームソフトや本体の紛失、盗難。特にDSのソフトは薄くて小さいので「なくなった!」と騒ぎになりがちです。そのときに「取った」「取ってない」と子ども同士でケンカになることも…。またまだ小さな子どもの場合、つい出来心でソフトをポケットに入れて持って帰っちゃった、ということもよくあるのです。そういったトラブルを防ぐために、まずゲーム本体やソフトには名前を書きましょう。そして、必ず大人のいる部屋で遊ばせること。友だちが帰るときには持ち物の確認をします。わが子のソフトはちゃんと揃っているか? 友だちは持って来たソフトを忘れていないか? 本体に挿してあるソフトも含めてチェックしましょう。また、子どもにルールを伝えるときには、きちんと説明しておかないと、子どもとケンカになるおそれがあります。ですから、具体的な例とともに説明すると説得力があります。プレイ時間は決めるべき?ゲームとのつき合い方で大切なのは、1日の生活リズムを崩さないことです。そのためにも「宿題は必ず済ませてからやる」「夜は〇時に寝る」などの生活リズムや、するべきことに重点を置いて時間を決めましょう。1日のプレイ時間は、子どもの普段のスケジュールから逆算すると決めやすいです。平日と休日、または曜日ごとにそれぞれゲームが可能な時間を書きだすと、平日は割と忙しく、自由な時間が少ないので自然に決まります。問題は休日です。休日は時間がたくさんあるので、かえって具体的な時間が決めづらいもの。でも、子どもにゲームの利点と問題点(とても楽しいけれど、学力や体力など将来のためになる力はつきにくいなど)を説明し、ゲームとその他の遊びのバランスを親子で話し合って決めると、子どもも納得できるのでいいですよ。携帯ゲームに関するルールは、できるだけ子どもと話し合って決めることをおすすめします。子どもがよく理解すれば、守ってくれる確率も格段にアップしますよ。大人が決めたルールを子どもに話す場合は、理由もきちんと話してわかってもらいましょう。(あとりゆうか<フォークラス>)
2016年02月10日●データ通信の特典付与が中心に春商戦を間近に控える中、携帯電話キャリアは今年も学生向けの割引施策を発表した。だが今年の学割は、各キャリア共に料金を割り引くよりも、高速通信の利用が可能なデータ通信容量を増やすことに力を入れた内容となっている。一体なぜ、料金ではなくデータなのか。その裏にあるキャリアの狙いを探ってみよう。○割引ではなくデータ通信容量が目玉に携帯電話業界にとって、1年で最も販売競争が過熱するのが春商戦だ。この時期は新入学シーズンを迎えた学生や新社会人が、新たに携帯電話を契約することが多い。そうしたことから、携帯電話キャリアは毎年、春商戦に合わせて学生を中心とした若年層向けの"学割"キャンペーンを提供している。従来の学割は、新たに契約した25歳以下の利用者に対し、一定期間基本料金を大幅に割り引くなど、料金面での施策が中心となっていた。しかしながら今年、各キャリアが発表した学割の内容を見ると、その様相が大きく変化していることがわかる。実際、1月12日にソフトバンクが発表した「ギガ学割」は、25歳以下のユーザーが新機種を購入した場合、3GB(後に6GBに増量)の高速データ通信容量を36カ月間、つまり約100GB分(後に200GBに増量)の容量をプレゼントするとしている。新規・番号ポータビリティ(MNP)による契約の場合は、データ通信容量の増量と、ホワイトプランの基本料が3年間0円になるという料金割引のいずれかを選ぶことができるが、「ギガ学割」という名前が示す通り、割引よりもデータ通信容量の増量を前面に打ち出しているのは確かだ。同じ日に「auの学割」を発表したKDDI(au)も、やはりデータ通信容量を25歳までの間、毎月5GB分のデータ通信容量をプレゼントすることを、今年の学割の目玉として前面に打ち出していた。また1月14日に発表されたNTTドコモの「ドコモの学割」も、ソフトバンク同様6GB分のデータ通信容量を36カ月プレゼントすることを、学割の柱に据えているようだ。このように、今年の学割は料金の割引から一転して、データ通信容量のプレゼント合戦となっている。しかし一体なぜ、学割で料金を直接割り引くのではなく、データ通信容量の増量を主軸に据えるようになったのだろうか。そこには若い世代とキャリア、それぞれの最近の動向が大きく影響している。●若年層の事情を汲み取った施策○動画に積極的だが固定回線と縁遠い若年層まずは、学生を主体とした若年層の事情を紐解いてみよう。キャリアの主力製品であるスマートフォンは、若い世代ほど積極的に利用する傾向が強く、中でも学割の対象となる中高生から20代前半くらいは、スマートフォンが生活の一部として手放せない存在となっている世代だ。そうした若い世代が近年、頻繁に利用するようになったのが動画のストリーミングサービスである。現在ではスマートフォンでLTEなどの高速ネットワークが利用でき、動画の再生が快適になったことから、スマートフォンで動画を楽しむことは、若い世代にとって一般的な行為となってきているのだ。なかでもYouTubeは、音楽やエンタテインメントを中心として、若い世代にとって欠かすことのできない身近な動画メディアとなっており、その利用率も非常に高い。また最近では、「ツイキャス」などに代表される動画のライブ配信サービスの人気も高まっており、LINEがライブ配信サービスの「LINE LIVE」を開始するなど盛り上がりを見せている。だが動画は、テキストや画像と比べ圧倒的にデータ量が大きいことから、ストリーミングで動画を長時間視聴していると、データ通信容量をどんどん消費してしまう。つまり若い世代は動画を頻繁に視聴することで大量のデータ通信容量を消費するようになっており、3GBや5GBといった容量ではとても足りないという人も多く出てきているのだ。しかしよくよく考えてみると、外出先ならともかく、自宅であれば光回線などを敷設し、Wi-Fi環境を整えれば、動画を視聴してもデータ通信容量を消費しないはずだ。にもかかわらず、若い世代がスマートフォンで大量のデータ通信容量を消費し続けているのには、若い世代が光などの固定回線を引かない、あるいは引けないことが大きく影響している。そもそも中高生は、自宅のインフラ整備に関する権限を持っていないため、固定回線を引くにしても"親の許可"という非常に大きなハードルを超えなければならない。また一人暮らしの大学生や新社会人などであっても、スマートフォンで高速通信ができることに満足していることもあり、工事などの手間を嫌って固定回線を引かない人が少なくない。ネット動画をもっとたくさん視聴したいけれど、固定回線を引くのは難しい。キャリアはそうした若い世代の動向変化に目を付けて、今年は学割でデータ通信容量を増量するという判断を下したと見ることができよう。●割引からシフトしたキャリアの思惑○"割引よりデータ"の流れを作りたいキャリアだが、キャリアがデータ通信容量の増量を学割の目玉に据えたのには、他にも理由があると筆者は見る。先に触れた通り、若い世代はデータ通信容量に対するニーズが高まっているが、実はキャリアにとって、このことは好都合なことでもある。なぜなら、データ通信容量は必ずしも、学割対象となったすべてのユーザーが使い切るとは限らないからだ。従来通り基本料を割り引いた場合は、学割の対象になったすべてのユーザーに対し、割引を適用する必要があるため、ユーザーの数だけ減収要因が発生することとなる。だがデータ通信容量をする分には、料金自体を割り引く必要はないし、すべてのユーザーが増量したデータ通信容量を使い切るわけではないため、増量によるインフラへの負担も限定的だ。こうしたことから、データ通信容量の増量を学割の主軸に据えることは、直接料金を割り引くのと比べ、お金をかけることなくユーザー満足度を高められる、キャリアにとってメリットの大きな施策と見ることができるのだ。そして、料金を下げずにデータ通信容量を増やすという学割の施策は、今後通常の料金プランにも広がる可能性もある。実は動画コンテンツの利用は、キャリアも定額動画配信サービスの「dTV」「Netfrix」などの販売を進めるなどして利用を促進している。それゆえ今後は若年層だけでなく、幅広い世代がスマートフォンで動画を視聴し、カジュアルに大量のデータ通信容量を消費する可能性が高まっているのだ。そこでキャリアは学割にならう形で、売上を大きく左右する料金に直接手を付けることなく、データ通信容量を増やしてユーザー満足度を高めつつ、売上を高める取り組みを増やしていくものと考えられる。○総務省へのメッセージにもそしてキャリアがこうした取り組みを進めることは、昨年ライトユーザー向けの安価な料金プラン提供を促すなど、携帯電話の料金引き下げを要請してきた総務省に対し、「ユーザーは料金引き下げよりもデータ通信容量を求めている」というメッセージを送ることにもつながっているように感じられる。キャリアとしては、データ通信の利用を拡大して通信料収入の底上げをしたいのが本音であり、低料金プランの導入は本意ではない。それゆえキャリアはデータ通信利用の拡大を積極化し、世論を"割引よりデータ"という流れに変えていきたいのは確かであろう。そうしたキャリアの目論見が成功するかどうかの試金石としても、今年の学割に対する若い世代の反応は大いに注目されるところだ。
2016年01月22日Amazon.co.jpは21日、プライム会員向けに写真ストレージサービス「プライム・フォト」の提供を開始した。追加料金なしで利用できる。「プライム・フォト」は、容量無制限の写真ストレージサービス。同社が提供している無料アプリ「Cloud Drive」をスマートフォン、タブレット、PCのいずれかにインストールすることで利用できる。アプリの「設定」から「自動保存」に指定すれば撮影と同時に写真が保存される。「Cloud Drive」では、アルバムの作成や管理ができるほか、保存された写真をFacebookやTwitter、LINEといったSNSで共有することも可能となっている。Amazon.co.jpでは、プライム会員向けサービスの拡充を図っており、映画やTV番組といった動画が見放題の「プライム・ビデオ」や、100万曲以上の楽曲が聴き放題になる「Prime Music」、1時間以内に商品の配送を行う「Prime Now」などが提供されている。同社は、今後もサービスを強化していくとしている。
2016年01月21日カカクコムが運営する購買支援サイト「価格.com」は14日、提供中の「価格.com 電気料金比較」をリニューアルし、「電力小売りの全面自由化」に対応した電気料金プランの比較サービスを開始した。○独自キャンペーンも追加予定同サイトは2015年8月、電気料金シミュレーションサービスの提供を開始。今回、参入事業者による予約受付開始に合わせてサイトを刷新し、電力自由化に対応した電気料金プランの比較サービスを公開した。まずは16社90プランより掲載を開始し、掲載プランは随時拡充していく。また、サイト独自のキャンペーンも追加していくという。比較サービスでは、現在居住する地域、電気の使用状況、「世帯人数」や「昼間の在宅状況」といった質問に答えると、プランごとの料金をシミュレーション(試算)できる。結果は、年間節約額の多い順に表示され、詳細な料金内訳、「電源構成」や「セット割引」などの情報も確認でき、最適なプランを探せるという。事業者の情報ページでは、提供プランの一覧や会社情報、問い合わせ窓口の情報などを紹介。料金プランの情報ページでは、プランの特徴や料金表、申し込みの流れなど詳細情報を掲載する。また、比較サービスサイトから業者公式サイトへ移動し、申し込みも行える(価格.com経由の申し込み対応事業者)。このほか、電力自由化ニュース、家電製品の電気代チェッカーなどのコンテンツを提供する。
2016年01月15日東京電力は、2016年4月からスタートする電力小売全面自由化に向け、新電気料金プランを発表した。従来通りの従量電灯B・Cのほか、夜間の電気料金を割安にするプラン、SoftBankやニチガスと提携したセットプランなどを提供する。○ブランドスローガンは「挑戦するエナジー」説明会の冒頭、小早川智明氏は、「2016年4月にホールディングカンパニー制に移行し、『東京電力エナジーパートナー株式会社』として新しい価値の創造に挑戦したい。変化はチャンスと捉え、お客様に電気を安定的にお届けし、ライフスタイルやライフステージに合わせたサービスメニューを提供する。さらに、福島復興に向けた原資の創出とグループ全体の企業価値の向上を目指していく」と決意を語った。新サービスについては、「経済的価値(おトク)」「付加価値(安心・便利)」「利用価値(省エネ・快適)」の3つを軸に提供していく方針を示した。○ファミリー世帯向けの「スタンダードプラン」新料金プランについては佐藤梨江子氏が説明。一般家庭向けの料金プランは、基本料金が固定の「スタンダードS」と「スタンダードL」、さらに、過去1年間の使用実績から基本料金を決める「スタンダードX」の3つだ。これらのスタンダードプランは現在の電気料金が8,000円~17,000円程度(300kWh~599kWh)の家庭向け。たとえば、契約電流が40A、月の平均使用量が400kWhの3LDKに住む4人家族で「スタンダードS」を適用した場合、毎月一定のポイントが貯まるほか、Webサイトから申し込むと500ポイントの特典(契約時に一括付与)が付くなど、従来の料金プラン「従量電灯B」と比較して、1年間で約1,000円相当がおトクになる。スタンダードSとニチガスとのセットプランだと、1年間で約6,500円相当おトクに使えるという。ただし、料金が割引になるというわけではなく、あくまでポイント付与というかたちだ。スタンダードSとLの基本料金が固定なのに対し、スタンダードXはブレーカーで制限するのではなく、スマートメーターによって計測された30分ごとの使用電力量を使い、過去1年間の使用実績から基本料金を決める。過去1年間における各月のピーク電力のうち、最も大きいものが契約電力となり、基本料金が算出される仕組みだ。なお、貯まったポイントは1円相当となり、TポイントかPontaポイントに交換可能だ。消費税や再生可能エネルギー発電促進賦課金、延滞利息などを除いた電気料金1,000円につき5ポイントが貯まる。電気料金にポイントを充当できるサービスは2017年春にリリース予定だ。○電気をたくさん使うなら「プレミアムプラン」月の電気代が17,000円以上(600kWh以上)と、電気をたくさん使用するユーザー向けのプランが「プレミアムプラン」だ。大家族やペットのいる家庭などを想定する。400kWhまでを定額料金とし、401kWh以上の単価を割安にするプランだ。3月31日までに2年契約へ加入したユーザーに、キャンペーン特典として12,000ポイント付与する。たとえば、契約電流が50A、月の平均使用量が700kWhの4LDKに住む家族が、2年契約で先行予約した場合、電気料金が2年間で約14,800円割引になるほか、ポイントを合わせると約29,300円相当おトクになる計算だ。プレミアムプランには、電気設備にトラブルが生じた場合に対応してくれる「電気の駆けつけサービス」も付く。ニチガスとのセットプランでは、2年間で約40,800円相当おトクになるという。○オール電化住宅向け「スマートライフプラン」エコキュートやIHクッキングヒーターなどを導入したオール電化住宅向けのプランが「スマートライフプラン」。昼間の料金はスタンダードプラン相当だが、夜間にうまく電気を使うことで電気料金を節約できる。エコキュートやIHクッキングヒーターなど住宅設備が故障した場合の修理サービスも含まれる。○夜間の電気料金が安くなる「夜トク8」「夜トク12」DINKS(共働きで子どもを持たない夫婦)など、夜間に電気を多く使う人向けのプランが「夜トクプラン」。「夜トク8」は夜23時から朝7時まで、「夜トク12」は夜21時~朝9時まで電気を割安で使える。たとえば、契約電流が50A、月の平均使用量が500kWhで夜型のライフスタイルなら、夜トク12の場合、電気料金が1年間で3,300円割引になるほか、ポイントを合わせると約4,500円相当おトクになる。○21社との提携先セットプランも用意セット料金プランは、SoftBankやUSEN、ニチガス、川島プロパン、ビックカメラなど21社と提携。提携先は今後も拡大していく方針だ。さらに、電力全面自由化を受け、エリアも拡大していく。4月以降は中部電力と関西電力サービスエリアの顧客獲得に向け、中部電力サービスエリアでは、スタンダードS・L・Xとプレミアムプランを、関西電力サービスエリアではスタンダードXとプレミアムプランを用意する。いずれのエリアでも提携先セットプランを選択可能だ。新料金プランは1月8日9時から電話で申し込み受付を開始。1月15日9時からはWebでも先行予約を受け付ける。○東京ガスとの比較説明会の終了後に行われた質疑応答では、積極的に宣伝している東京ガスとの比較についての質問があった。これについては急きょ資料が配られ、プレミアムプラン(2年契約の先行予約)の場合、東京ガスの「ずっとも電気1」と比べて月あたり約450円おトクになると説明した(契約電流が50A、月の平均使用量が700kWhで計算)。
2016年01月08日●全5回を振り返る16日、総務省の諮問機関である「携帯電話の料金その他の提供条件に関するタスクフォース」が5回目の会合を開催し、携帯電話の料金などに関する提言を行った。安倍首相の「携帯電話料金をもっと安く」という発言から発足し、わずか2カ月あまりの間に提言がまとめられたかたちだが、これによって本当に携帯電話料金は安くなるのだろうか?○1~5回の会合を振り返るこのタスクフォースは総務省の「ICTサービス安心・安全研究会 消費者保護ルールの見直し・充実に関するワーキンググループ」の下に設置された会合で、携帯電話の利用者にとって、より低廉で利用しやすい携帯電話の通話料金を実現するための方策を検討することを目的に設置された。背景には、9月11日の内閣府・経済税制諮問会議において、議長である安倍晋三首相が「また、携帯料金等の家計負担の軽減は大きな課題である。高市(早苗)総務大臣には、その方策等についてしっかり検討を進めてもらいたい」と発言したことによるものだ。この発言を受けて10月には高市総務大臣の元タスクフォースが設置され、10月と11月に2回、12月に1回会合を開催、12月16日に提言をまとめることになった。なお、タスクフォースの構成員は大学教授、総研のコンサルタント、弁護士、婦人団体連絡協議会の事務局長、という面子である。総務省からは大臣補佐官を始め、総合通信基盤局、事業政策課、料金サービス課などから担当者が出席した。第1回の会合では、総務省からは携帯料金の単純な低廉化ではなく、サービスと料金の透明性、およびMNPで頻繁にキャリアを変更するユーザーを獲得するためのマーケティング費用が莫大になり、それが長期間使っているユーザーとの公平性を損ねているという問題が提起され、この2点を軸に検討するよう要請があった。もう少し議論を噛み砕いてみると、諸外国では端末代と通信費が独立しており、また通信費も通話やSMSは無制限で、データプランが容量によりシンプルに多数用意されているだけで、端末代や通信費の割引原資として他のユーザーの通話料が使われることはない、すなわち公平である、ということだ。日本の場合、通信品質などから見て決して料金全体が高いわけではないが、端末代の割引のため、あるいはMNPの報奨金のために他のユーザーが支払った料金が使われていること、また音声にせよデータにせよ、ヘビーユーザーにはお得だが、プランの最低値でも余らせてしまうようなライトユーザーにとって現在の料金プランは不公平ではないか、ということが問題であると認識されたわけだ。この先、第2回~第5回の会合も、3大キャリアおよびIIJ、日本通信がMVNO代表として出席したりはしたものの、基本的にはこの認識を中心に議論が進められている(第3回は非公開ヒアリング)。最終的な提言をまとめてみると、以下のようになる。(1)利用者のニーズや利用実態を踏まえた料金体系になるよう、年齢や機種を限定せず、ライトユーザーも利用しやすい料金プランの提供を検討するべき(2)高額な端末購入補助を受けず長期間同一端末を利用するユーザーの負担軽減になるような料金プランの提供を検討するべき(3)端末購入補助金は行き過ぎで、端末を購入しないユーザーや、販売奨励金を出せないMVNOにとって不公平なものとなっているので是正すべき(4)MNPで端末購入するユーザーと既存利用者の機種変更で著しい不公平があるので是正すべき(5)料金プランの透明化をもっと進めるべき(6)MVNOの活性化のためMNOとのシステム連携や接続料の適正化をはかるべき(7)MVNO市場の活性化のため、中古市場の発展を図るべき●総務省の論点はどこか○総務省の論点は問題解決につながるのか当初、安倍首相の発言が伝えられた時は、携帯電話料金全体の低廉化が期待されるかと思ったのだが、提言のふたを開けてみればライトユーザー中心のコストダウンと端末購入補助金の削減が中心で、ヘビーユーザーにとっては肩透かし、あるいはもっと率直にいって改悪と映った人も多いのではないだろうか。第1回から総務省主導でテーマが決まっており、どうにも総務省の思う壺、という感が抜けない。今回の提言から、確かにライトユーザーが最低でも5,000円代後半の料金を支払うケースは少なくなるだろう。おそらく各社とも、データ容量1GB、通話無制限1,700円で合計3,000円代程度の料金プランを用意してくるのではないだろうか。ただ、これではミドル~ヘビーユーザーにとっては現状と大差ないということになる。そもそも、そういった低廉な料金体系はMVNOが担当するべきだったはずで、MVNOの仕組みがわかりにくい、あるいはサポートや販売力に差があって普及しにくいというのであれば、そこを解決するような提言があってもよかったと思うのだが、うまいこと論点をずらされたようにも思われる。また販売奨励金などについても、確かにMNPするたびに数万円が飛び交うような現状は異常だが、同時に「実質0円」はゲームなども楽しめるハイエンドな端末が普及し、アプリや配信といった日本のモバイルサービス市場が、世界に先駆けて大きく成長できた一因ともいえる。そもそも発展途上にあるモバイル端末において、2年というのは最新のテクノロジーを享受できるギリギリの範囲だ。最新OSが動かなければセキュリティが維持できるかどうかも疑わしいような状況で、古い端末にしがみつかせるのは、本当にユーザーのためなのだろうか? 少なくとも、販売奨励金がなくなったとして、笑うのは出費が減るキャリアだけだろう。そのぶんが料金に反映される保証もない。●結局どうなる携帯料金○携帯電話料金は下がるのか?携帯電話料金が世帯あたりの家計に占める割合が増えているというのは明確な事実だ。ただしそれは、世帯あたりの携帯電話の台数が増えていることや、タブレットやフォトフレームといった端末が加わっていること、携帯電話の料金が電話料金以外のさまざまなコンテンツやサービス(音楽・映画やアプリ代など)、あるいは公共料金の支払いなどを巻き込むかたちでひとつの決済手段として成立しているからであり、例えばスマートフォンの通信料金そのものはiPhoneの登場以来、ほぼ横ばいといっていい水準で、極端に高くなっているわけではない。今回のタスクフォースの議事録を見ると、どうも、最初から論点が微妙にズレたまま進んでいる感がある。第2回のヒアリングでもキャリア側から指摘があったが、音楽や動画配信のユーザーが増え、ひとりあたりのトラフィックはむしろ増大する傾向にある。安いプランを作るのは、スマートフォンをあまり活用しない層にとっては有意義かもしれないが、モバイル市場を支えている先進的なユーザーの負担減にはつながっていない。総務省主導の話はいつもそうなのだが、このまま話を進めても、結局料金は何ら変りない、ということになると確信している。個人的にはVoLTE対応端末もかなり普及しており、コミュニケーションの中心がすでに音声よりもメッセージングが中心となった時代に、「通話」という行為をそこまで特殊な行為として高い金額を払う意味があるのかが疑問だ。諸外国のように通話は基本定額とし、料金プランは純粋にデータ量に準じて段階的に選べるほうがいいのではないか、つまり現在の「通話し放題プラン」がそもそも無駄である、とも感じている。ユーザーにとって本当に必要なものは何なのか、キャリアの嫌がるところにももう少し突っ込んだ議論が欲しいところだった。
2015年12月27日●首相の要求には応えられたか総務省が2カ月にわたって開催してきた「携帯電話の料金その他の提供条件に関するタスクフォース」が終了し、取りまとめ案に基づいた総務省の取り組み方針が決まった。総務省は、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクのキャリア3社にスマートフォン料金の負担軽減、端末販売の適正化、その取り組み状況の報告を要請しており、今後さらにガイドラインの策定などを進めていく方針だ。○なんとか首相の要求に応えた形タスクフォースでは3社に対して、ライトユーザー向けに月額5,000円以下の料金プランの検討を求めていたが、「ライトユーザや端末購入補助を受けない長期利用者等の多様なニーズに対応した料金プランの導入等により、利用者の料金負担の軽減を図ること」とされており、具体的な施策はキャリアに委ねられている。今回のタスクフォースは、安倍晋三首相が携帯電話料金の家計負担軽減を口にしたことからスタートした会合で、10月19日の第1回会合以来、わずか2カ月で取りまとめとなった。具体的な数字などは後回しとなり、要請でも報告を求めるのみで、なんとか「年内」という安倍首相の要求に応えた形だ。取りまとめ案では、以下の3点について検討が行われ、それぞれ方向性(案)が示されている。(1)利用者のニーズや利用実態を踏まえた料金体系(2)端末価格からサービス・料金を中心とした競争への転換(3)MVNOサービスの低廉化・多様化を通じた競争促進(1)では、キャリアのスマートフォン向け料金がライトユーザーにとって割高で、生活インフラとしてのスマートフォン普及に必要な料金プランを検討すべきとして、年齢や機種を限定せずライトユーザー向けプランを検討する方向性が示された。さらにキャッシュバックや端末購入サポートの高額化に歯止めをかけ、長期利用者などの負担軽減に繋がる料金プランを検討すべきとしている。例としては、より少ないデータ通信料のプランを創設する、低廉な国内通話カケ放題プランと少ないデータ通信プランの組み合わせの柔軟化、低容量のデータ通信プランの低廉化、SIMのみの低廉なプランの提供、買い替えしない長期利用者への割引、といったものが挙げられる。ただ、これらの例のほとんどはすでにMVNOが提供しているサービスだ。MVNOは、キャリアと比べ料金が安いことがメリットとして知られるようになり、ようやく普及の途についたところ。ライトユーザーであればMVNOに移転して自分に合ったプランを選ぶこともできる。MVNOへの流出が無視できなくなれば、MNOであるキャリア側もそれに対抗する措置は必要になるはずで、本来はそうした方向性を目指すべきだったはずだ。ここでMNOに低廉な料金プランが打ち出されると、もともとMNOからの移転を当てにしているMVNOにとっては打撃が大きい。しかも、MVNOは今、ようやくビジネスが立ち上がり始めたところで、まずはこれを育てる方策を練るべきだろう。検討の(3)でMVNOについて触れられているが、「MVNO自身が大手携帯電話事業者との差別化を図りつつ、より多くの利用者から選ばれるような戦略をとっていくことが望まれる」という方向性が示されたのみで、正直なところ、「それができれば苦労しない」という思いがあるはずだ。もちろん、CCCと組んだトーンモバイル、自社の動画サービスと連携できるU-mobileといった特色を打ち出せるMVNOもあるが、それは「MVNO同士の差別化」であり、一番の武器である「MNOに対する価格優位点」を奪うと、MVNOビジネスに影響が出かねない。●MVNOが普及するには○MVNOが普及するためには取りまとめ案ではMVNOの通信品質、サポートへの不安があげられ、「スーパーやコンビニと連携するなど、地方でも店舗を拡充することが望まれる」という意見が出されたが、すでに店舗を展開するMVNOもあるし、キャリア並みのサポートを望めない代わりに低価格化する、というのはMVNOの特徴でもある。逆に、MNOはサポートに多大なコストをかけているわけで、そのサポートを利用しないユーザーもそのコストは負担している。例えば「キャリアの店頭サポートを有料化してその分通信料金を下げる」という「不公平を解消する」考え方だってできてしまう。キャリアは手厚いサポートを売りにしている分、そういうことはできないだろうが、MVNOはそれを抑えているため安くできている、という面は無視できない。MVNOが普及するほど、MVNOは独自サービスを提供しやすくなる。その中で、MVNO同士の淘汰も始まるだろうが、それが自然なはず。MVNOが一定のシェアを獲得すれば、キャリアもそれに対抗する必要も出てくるだろう。もちろん、MVNO普及のために必要な措置はある。MNOの接続料は必要に応じてさらに下げることは検討すべきだろうし、HLR/HSSの開放といった問題も、さらに検討すべきだろう。MVNOへの移転をしやすくするために、2年間の契約拘束後のMNPを簡単にできるようにすることを求めてもいい。「2年契約をしないでいつでもMNPできるようにする」ことは現時点でも可能だが、料金が高くなるので、現実的ではないだろう。2年契約なしで料金を現状並みに下げた場合に、携帯3社の経営にどれだけのインパクトがあるのかは、改めて検証すべき事柄ではあるはずだ。とはいえ、ライトユーザーであれば、月額5,000円ならMVNOに移転した方が安くなる場合が多い。あまり使わないがサポートは手厚い方がいい、という使い方なら、サポート費用込みと考えて5,000円程度というキャリアのプランを選んだらいい。KDDIが有料の手厚いサポートサービス「auスマートサポート」を提供しているが、一定以上のサポートは有料化するというのも一つの方針だろう。逆にMVNOが、「有料サポートが2年間込みで月額3,000円」といったプランもありえる。実際、ソフトバンクはワイモバイルに対してサポート面での手厚さによって差別化できるという話をしており、MVNOに比べると料金は高く、サポートは手厚い、というあたりに落ち着きそうだ。こうした意味で、料金プランの新たな取り組みが生まれてくる可能性はある。一時期、複雑化した料金プランが批判されたことで定額制に一本化され、今度は容量別に複数プランが用意されるようになったが、結局、ユーザーは、多少複雑でも自分に合ったプランを選びたいということなのだろう。●サービスで勝負するキャリア○端末代金の不公平を是正するには(2)の端末購入補助に関しては、同じく総務省による2007年のモバイルビジネス研究会の議論を経て、現在の「端末代金は定価で分割払い」「その分を通信料金から割引」というプランが生まれた。MNPのスタートによって、MNP獲得のためにその通信料金割引が変動して、販売奨励金を使った販売店のキャッシュバック競争といった売り方も生まれたが、それが異常であることは間違いない。方向性案では、「不公平を是正する方向で適正化」という方針を示したが、携帯電話を売り切らなくてはキャリアの不良在庫になる。しかし、端末または通信料の値引きができないとなると、ますます売れなくなる。普通の電気製品であれば、旧機種は値引きして販売されるのだから、適切な値引きであればこれを認める方向性もあっていいだろう。キャリアが売れ残った在庫を中古市場に販売する、というパターンもあってもいいかもしれない。未開封で中古よりは高いが、新品で買うよりは安いし、これを購入した人が持ち込み契約をすれば、端末補助金も必要ない。これであれば、方向性案が求めた「中古市場の活性化」にも繋がるだろう。キャリアも「下取り」という形で、旧機種の回収を進めており、この下取り額を増やすことで中古市場に流通させられれば、流通量が増える。さらにユーザーが「中古市場で購入する」ことを一般的に行うようになれば、中古市場は活性化する。ユーザーの意識改革も必要だろう。何しろ、「端末は売れなければ意味がない」のだ。会合では「新機種を作りすぎ」というようなニュアンスのコメントもあり、どうもキャリアとメーカーを一体化して考えている節があるが、メーカーが端末を作るのは一定の利益が望めるからで、売れない市場であればメーカーは撤退するしかなく、方向性案の「国民の生活インフラとしてスマートフォンを普及させる」という方針にそぐわない。PC業界のように一定のビジネスは成り立つかもしれないが、そもそも日本はPCの普及率が低く、同列に並べるのであれば「生活インフラ」レベルには達しないだろう。ただでさえ、日本市場では技術基準適合証明(技適)のような規制や日本固有の周波数帯、日本語への対応など、独自のコストが必要になる。結局、誰かがコストを負担するわけで、それは広く浅くならざるをえないため、「ライトユーザー“だけ”、長期利用者“だけ”優遇する」というわけにもいかない。最も優遇されるのは「最も収益性が高いユーザー」のはずで、端末補助金を削減しても収益性の高いユーザーの優遇になるだろうし、それがライトユーザーであるとは限らない。○キャリアはサービスで競争方向性案では、端末価格での競争ではなく、通信料金・サービスでの競争への転換を求めているが、すでにMNOは差別化と新たな収益源として、コンテンツサービスを開始し、最近はポイントサービスや電子マネーといった決済系、O2Oといったビジネスにも力を入れている。これは利益があるからこそできるわけだが、それにはインタフェースとなるスマートフォンが不可欠で、やはりMNOにとっては人々にスマートフォンを使ってもらいたい。しかし、AmazonのKindleのように低価格で売ることはできない、という状況になると、新たな方策を考えざるを得なくなる。すでに、端末購入で現金の代わりにポイントで還元するという売り方が販売店では出ているが、こうした方策が一つだろう。囲い込みとしては一般的なやり方だが、このあたりを総務省がどう判断するかという点もあるだろう。***基本的に、総務省からの要請に対して、各キャリアは対応を迫られることになる。ライトユーザーや長期利用者向けに何らかの施策を打ってくることは間違いないが、端末を購入したいユーザーに対しての不利益も避けたいところだろう。MNPよりも複数契約に対する優遇策の強化も考えられる。今後、各社の施策と総務省のガイドライン策定に向けての取り組みが注目される。
2015年12月26日一定の料金で、好きなものを好きなだけ食べられるビュッフェ形式のレストランは、いつ行ってもわくわくしますよね。食べることの幸せを噛みしめられる食べ放題。しかし、ついつい食べ過ぎて太ってしまうことを心配したり、食べ放題に行ったあとに罪悪感が生まれたりするなどということは、誰でも一度は経験があるのではないでしょうか。実は、食べ放題での罪悪感が、条件によって変わるという研究結果があります。■罪悪感なく食べ放題を楽しむ方法とは?コーネル大学の消費者行動研究のエキスパートであるブライアン・ワンシック教授は、「食べ放題の後に罪悪感に悩みたくなければ、より高価な食べ放題を選び、健康的な食事内容を心がけ、金額に見合ったいいものを食べることを意識することが大切です」といいます。というのも、同じビュッフェでも支払った金額によって、罪悪感の度合いが違うという研究結果が明らかになったから。これは139人のボランティアを対象に、ニューヨークにある、イタリア料理の食べ放題店で食事をしてもらい、その後の気分などを調査してわかったデータです。インターナショナル・コンシューマー・ジャーナル・スタディー誌によると、半数の被験者には、フリードリンクつきで8ドルというフライヤーを渡し、残りの半数にはそこからさらに半額になるというフライヤーを渡し、それぞれに食事をしてもらった後でアンケート調査を実施。すると、半額の4ドルで食事をした人の方が、食べ過ぎの項目に多くチェックし、さらに罪悪感や、肉体的な不快感があったという結果が出たのだそうです。一方、同じだけの量を食べた人でも、8ドル支払ったグループに、それほどの罪悪感や不快感に悩む人はいなかったという結果が出ています。■実験結果で明らかになった消費者の心理人間の心理として、値段が安ければ安いほど、その期待値は低くなります。つまり、高価なものに対しての期待が初めから違うので、それだけ味わって食べるなど、食べ物の価値への意識が違います。同じ消費量で、同じ味でも、食べる時の気持ちによって満足度も変わるもの。よく噛んだり、味わったりして食べる方が、より満足感を感じることができ、不快感に悩まなくて済むのです。*せっかくの楽しい食事の時間ですから、金額だけにとらわれず、満足感の高い健康的な食事を心がけたいものですね。(文/hazuki)【参考】※Have YOU ever suffered from ‘buffet guilt’? Eating too much can make you feel ashamed – but only if the meal is cheap-Daily Mail Online
2015年12月25日コネクシオは12月22日、法人がモバイル端末の資産と料金をまとめて簡単に管理できるモバイル管理サービス「E-PORTER+(イー・ポーター・プラス)」を2016年2月1日より提供すると発表した。コネクシオはこれまで回線料金サービス「E-PORTER」を提供し、約3000社43万回線の導入実績があるという。今回発表の新サービスでは、従来製品のノウハウを活かし、フィーチャーフォンだけでなく、スマートフォンやタブレット、Wi-Fiルーターなどに、利用者情報・回線料金・端末に設定しているMDMのライセンス料金などを紐づけ、一元的な管理が可能となっている。基本的な通話料と通話時間のほか、海外利用や社内間通話、有料サイト利用状況などのレポーティングも、画面上で簡単に出力できる。これにより管理者は、より手間なく利用状況を把握できるという。さらに、グループ会社や端末種別ごとに設定した異なる請求グループを、ひとつの画面でまとめて表示できる。さまざまな料金管理項目から必要なものを好きな順番にカスタマイズして表示可能で、MDMやウィルス対策など、端末ごとに発生しているライセンス料金もすべてまとめて管理できる。
2015年12月24日総務省は、16日まで5回にわたり開催した「携帯電話の料金その他の提供条件に関するタスクフォース」の取りまとめを受け、18日、「スマートフォンの料金負担の軽減及び端末販売の適正化に関する取組方針」を策定するとともに、スマートフォンの料金及び端末販売に関して講ずべき措置について、携帯電話事業者に対し、要請を行ったと発表した。総務省は、近年のスマートフォンの普及等に伴い、家計支出に占める携帯電話の通信料の負担が年々増大していることを踏まえ、利用者にとって、より低廉で利用しやすい携帯電話の通信料金を実現するための方策について、「ICTサービス安心・安全研究会 消費者保護ルールの見直し・充実に関するWG 携帯電話の料金その他の提供条件に関するタスクフォース」(以下「タスクフォース」)において検討を行い、16日にタスクフォースの取りまとめが行われた。総務省は、タスクフォースの取りまとめを踏まえ、今後実施する施策について、「スマートフォンの料金負担の軽減及び端末販売の適正化に関する取組方針」を策定した。同取組方針では、具体的施策として以下を挙げている。○「取組方針」の具体的施策(1)スマートフォンの料金負担の軽減携帯電話事業者に対し、(1)スマートフォンのライトユーザや端末購入補助を受けない長期利用者等の多様なニーズに対応した料金プランの導入等により、利用者の料金負担の軽減を図ること、(2)これに基づく料金プランの導入等の取組状況について、随時報告することを要請する(18日付で要請)。(2)端末販売の適正化等携帯電話事業者に対し、(1)通信サービスの契約と一体的に行われる端末の販売について、店頭において端末販売価格の値引きや月額通信料金割引等に関する利用者の理解を促すための措置を講ずること、(2)MNP利用者等に対する端末購入補助について、端末の価格に相当するような行き過ぎた額とならないよう、適正化に向け取り組むこと、(3)これらに基づく取組状況について報告することを要請する(18日付で要請)。上記の要請に基づく端末販売の適正化の取組について、外部からの情報提供窓口を設置するとともに、店頭での実態調査を実施することにより、改善状況を把握し、必要に応じて更なる指導を行う(来年2月以降実施)。端末購入補助の適正化に関する基本的な考え方(利用者間の不公平の是正についての方向性、発売から一定期間を経過した端末についての扱い等)や電気通信事業法第29条の規定の解釈・運用方針を示すガイドラインを策定する(パブリックコメントを経て年度内に策定)。携帯電話事業者に対し、これまで報告を求めている販売奨励金の総額に加えて、端末購入を条件に端末購入代金を一括又は分割で補填する割引の総額について定期的に報告することを求めることとし、電気通信事業報告規則を改正する(パブリックコメントを経て年度内に改正)。携帯電話事業者に対し、利用者に対して通信料金と端末価格の内訳を明確に書面で説明するよう代理店を指導・監督することを求めることとし、「電気通信事業法の消費者保護ルールに関するガイドライン」を改正する(パブリックコメントを経て年度内に改正)。利用者がニーズに合わせて通信サービスと端末を自由に組み合わせて利用できる環境を実現するため、「SIMロック解除に関するガイドライン」に基づくSIMロック解除を着実に推進するとともに、期間拘束・自動更新付契約の見直しを引き続き推進する。(3)MVNOのサービスの多様化を通じた料金競争の促進携帯電話番号、端末の所在地、顧客の契約状況といったネットワーク制御に必要な情報を管理するデータベースである加入者管理機能をMVNOが保有するための加入者管理連携機能について、「MVNOに係る電気通信事業法及び電波法の適用関係に関するガイドライン」において「開放を促進すべき機能」に位置付け、MVNOと携帯電話事業者との間で行われている事業者間協議の更なる促進を図る(現在パブリックコメントを実施中、年度内に改正)。総務省は18日、上記の取組方針を踏まえ、スマートフォンの料金及び端末販売に関して講ずべき措置について、携帯電話事業者(NTTドコモ(代表取締役社長 加藤薫氏)、KDDI(代表取締役社長 田中孝司氏)及びソフトバンク(代表取締役社長兼CEO 宮内謙氏))に対し、総務大臣名で要請を行った。○スマートフォンの料金及び端末販売に関して講ずべき措置について(要請)(1)スマートフォンの料金負担の軽減スマートフォンについて、ライトユーザや端末購入補助を受けない長期利用者等の多様なニーズに対応した料金プランの導入等により、利用者の料金負担の軽減を図ること。(2)スマートフォンの端末販売の適正化通信サービスの契約と一体的に行われるスマートフォン端末の販売について、店頭において端末販売価格の値引きや月額通信料金割引等に関する利用者の理解を促すための措置を講ずること。端末購入補助の適正化に関する基本的な考え方等を示すガイドラインの策定までの間も、MNP(携帯電話番号ポータビリティ)利用者等に対する高額な端末購入補助について、端末の価格に相当するような行き過ぎた額とならないよう、適正化に取り組むこと。(3)取組状況の報告総務省に対し、(1)及び(2)の取組状況について、以下のとおり書面により報告すること。ライトユーザや端末購入補助を受けない長期利用者等の多様なニーズに対応した料金プランの導入等を行った場合、速やかにその内容を報告すること。スマートフォンの端末販売の適正化について、平成28年1月末までに、当面の取組状況を報告すること。
2015年12月18日