東京・墨田区で生まれた世界的絵師・葛飾北斎の魅力を海外に向けて発信する「北斎ナイト」が4月7日に東京・日本外国特派員協会で開催され、山本亨墨田区長、菊田寛すみだ北斎美術館館長、日本外国特派員協会エンターテイメント コミッティー・Sandra Mori委員長、そして演出家・宮本亜門が登壇。そこで、今年1月に宮本が演出を手掛けたリーディング公演「画狂人 北斎」(「FANATIC ARTIST HOKUSAI」)のイギリス・大英博物館公演が発表された。開催日は7月27日(木)。2016年に墨田区の考案によりスタートした「葛飾北斎×宮本亜門」プロジェクト。その第一弾として1月に上演されたのが、「すみだ北斎美術館」でのリーディング公演(朗読劇)「画狂人 北斎」だった。宮本が江戸時代後期の浮世絵師・葛飾北斎の晩年の壮絶な生き方と真の芸術家としての姿に迫る本作を、今回はイギリスにて上演。葛飾北斎の特別展「Hokusai:beyond the Great Wave」開催期間中の大英博物館で、より進化したリーディング公演が実現する。会見で宮本は「正直に言いますと、私が北斎に興味を持ったのは、外国人の方の興味からです」と明かす。「北斎は、アメリカのライフ誌で『この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人』に選ばれた唯一の日本人。海外で仕事をしたときにも『なぜ北斎はあれほどの絵が描けたのか』と聞かれることが度々ありました」と話し、「それでもう一回北斎を調べてみたら、想像を超えるものでした。まず引っ越しの数は93回、名前を30回変えている、部屋を片付けられなかった…だけではありませんけど(笑)、色々な面ですべてが記録づくし。そして彼は80歳になっても、自分は100歳、120歳までもっといい絵を描くために生きたいと言い続けていた。この“強欲”と言っていいのでしょうか、生きることを存分に楽しんでいた北斎。私はなぜここまでパワフルに、次々とスタイルを変えて、晩年まで描き続けていたのかを探りたく、舞台をつくる決意をしました」と本プロジェクトのきっかけを語った。今回の公演については「北斎の晩年の肉筆画を含め、貴重な展示が行われているときに、大英博物館のGreat Courtで、北斎とはなんぞやということをイギリスの皆さんと一緒に考えながら検証したいと考えています」と話した宮本。「(東京オリンピック・パラリンピックが開催される)2020年を前に日本から世界に、最も有名で最も魅力あふれる日本のアーティストを発信する。私もパフォーマンスという形をとりながら、今後もこれを世界中で展開していきたい。北斎の魅力を世界中に発信していけたらと心から思っています」と意気込みを述べた。プロジェクトの今後に期待していきたい。撮影・取材・文:中川實穗
2017年04月10日開館記念展III「てくてく東海道-北斎と旅する五十三次-」が、2017年4月18日(火)から6月11日(日)まで、東京・墨田区のすみだ北斎美術館で開催される。<東海道五十三次>と言えば歌川広重が有名だが、更にさかのぼること30年、実は葛飾北斎も、当時の絵師の中でも群を抜く、多数の<東海道五十三次>シリーズを手掛けている。風景を主とする広重とは違い、北斎は小さくてかわいらしいサイズの画面に、土地の風俗を多く描いた。本企画展では、北斎の<東海道五十三次>シリーズより、すみだ北斎美術館所蔵の「春興五十三駄之内」の貴重な初摺(※1)一揃いを初公開(前後期で半数ずつ展示)。北斎の描いた東海道五十三次の世界を、シリーズ毎だけではなくトピックス毎にも展示するなど、北斎と彼にまつわる作品群を様々な角度から紹介していく。※1初摺現代の出版物で言う初版のこと。摺られる際の版木の状態も一番良く、繊細に彫られた細かな表現まで摺り出される。色の指示など、下絵を描く絵師からの制作意図が一番反映されるといわれる。展示は「1章 旅立ちの前に」「2章 北斎の名品 東海道シリーズ」「3章 北斎と旅する東海道」「4章 北斎と羽ばたく東海道」「5章 その先の東海道」の5章構成。江戸の様々な浮世絵や文学作品を通して<東海道>が江戸の庶民に親しまれるようになったきっかけの紹介から、北斎の画風が影響を与えた作品の展示にいたるまで、北斎ならではの<東海道五十三次>の魅力が楽しめるものとなっている。【開催概要】開館記念展III「てくてく東海道-北斎と旅する五十三次-」期間:2017年4月18日(火)〜6月11日(日)<前期・4月18日(火)〜5月14日(日) 後期・5月16日(火)〜6月11日(日)>※作品保護のため、前後期で一部展示替えを行う。開館時間:9:30〜17:30(入館は17:00まで)休館日:毎週月曜日観覧料:一般 1,000(800)円、高校生・大学生・65歳以上 700(560)円、中学生・障がい者 300(240)円※()内は20名以上の団体料金。※小学生以下は無料。※中学生・高校生・大学生(高専、専門学校、専修学校生含む)は生徒手帳または学生証の提示が必要。※65歳以上は年齢を証明できるものの提示が必要。※身体障害者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者健康手帳などの所持者及び付添人1名は障がい者料金で入館可能。(入場時に証明が必要)※本展のチケットで、会期中観覧日当日に限り常設展も観覧可能。【問い合わせ先】すみだ北斎美術館住所:東京都墨田区亀沢2-7-2TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2017年04月10日2017年4月2日まで開催されている、開館記念展「すみだ北斎美術館を支えるコレクターピーター・モースと楢﨑宗重二大コレクション」では、北斎画のコレクターとして知られる二人のコレクションを大公開しています。北斎コレクター珠玉のアート作品を鑑賞できるのは今だけ!繊細なため徹底した管理が必要な浮世絵。その品質を保護する目的から、期間を区切って作品を展示。そのため、現在企画展で展示されている作品を次回いつ一般向けに展示されるかは不明なのだとか。現在開催されている企画展では、世界有数の北斎作品コレクターとして知られるピーター・モース氏と、浮世絵研究の第一人者である楢﨑宗重氏のコレクションの一部を展示。なかでも、モース氏の「富嶽三十六景武州玉川」は、多摩川の川面が波打っている様子を、絵の具を付けずに摺る「空摺り」によって、凹凸感を出す技法が見て取れるレアな作品です。北斎画だけじゃない! 見逃せない名画がズラリもう一人のコレクターは楢﨑宗重氏。長年の研究活動のなかで集められた浮世絵をはじめとする、多くの作品を美術館に一括して寄贈しました。資料は美術史的に大変価値のあるもの。とりわけ肖像画「三宅康直像」は、明治期に日本人として近代の洋画を研究した高橋由一が手掛けた、美術史的にも貴重な作品です。日本が誇るアーティストの名画を間近で鑑賞できる貴重な機会をお見逃しなく!取材・文/末吉陽子スポット情報スポット名:すみだ北斎美術館住所:東京都墨田区亀沢2-7-2電話番号:03-5777-8600
2017年03月26日近未来的な美術館建築を手掛けたのは妹島和世氏江戸の情緒を残す、墨田区・両国。1760年、この地に生を受けたのが、天才画家・葛飾北斎です。その独特な画力で世界中にファンを持つ北斎の生涯を紹介するべく、2016年11月に「すみだ北斎美術館」が誕生しました。住宅街に突如現れるメタリックな外観が目を惹く「すみだ北斎美術館」。ルーブル美術館の別館や、金沢21世紀美術館の建築で知られる妹島和世氏の設計による建物で、空に溶け込むような淡い色のアルミの質感が訪れる人を驚かせます。北斎が生きた90年間の歴史をアートと辿る約1800点の北斎作品を保有する同美術館。常設展では、90歳という長寿で晩年まで筆を走らせていた北斎の足跡を、それぞれの年代の画風により、7つのエリアに分けて展示をしています。各期の代表作を実物大高精細レプリカで鑑賞できるだけではなく、絵の前に置かれたタッチパネルでは、詳しい解説を紹介。北斎の超技巧アートに酔いしれながら、画業についても学ぶことができます。北斎のアトリエを再現、そのリアルさにびっくり!その他にも、浮世絵に使用するモチーフを描きとめ、弟子に画風を伝えていたとされるコミカルな絵手本「北斎漫画」や、錦絵のタッチパネル画像で鑑賞できる錦絵の制作過程も見どころ。弟子が残した絵から忠実に再現した、北斎84歳の頃のアトリエもリアルです。知られざる北斎の生涯を覗き見ることができる美術館、ぜひご堪能あれ!取材・文/末吉陽子スポット情報スポット名:すみだ北斎美術館住所:東京都墨田区亀沢2-7-2電話番号:03-5777-8600
2017年03月23日1月5日、演出家・宮本亜門が手がけるリーディング公演『画狂人北斎』のプレス内覧会が開催された。会場となったのは昨年11月、墨田区にオープンした「すみだ北斎美術館」。世界的に知られた江戸時代後期の浮世絵師・葛飾北斎が生涯のほとんどを過ごしたこの地に建てられた美術館を皮切りに、「25年来、北斎の大ファン」だという宮本が新プロジェクトをスタートさせる。舞台上には出演者5名と語りの計6名が登場。樋柴智康の語りにより、物語は博物館の講演会場から始まる。北斎研究家・長谷川南斗(菊地創)が語る北斎への考えに、画家を目指しながら彼の研究を手伝う助手・峰岸凛(秋月三佳)は違和感を持つ。一方、舞台は江戸時代へ。天保の大飢饉や出版統制など厳しい状況の中、絵を描き続ける晩年の葛飾北斎(大森博史)と、悪態をつきながらも彼を支える娘・お栄(岡田あがさ)。しかし親友である戯作者・柳亭種彦(谷田歩)が幕府によって捉えられ、追い詰められた北斎は小布施へと居を移す。北斎の真実を追い求める現代のふたりの姿と、激動の時代に身を置く晩年の北斎の姿が交互に舞台上に立ち現れ、やがてクロスオーバーしてゆく。そして彼らが最後にたどり着いたのは……というストーリーだ。リーディング公演ではあるもののスライドで実際の北斎の絵が多数映し出されるので、劇世界の面白さはもちろん、北斎作品の魅力がより深く味わえるという仕掛けも。公演後に行われた会見で、今回の作品に関して「北斎が小布施に行った理由はいろいろな説があるが、当時は鎖国が始まってどんどん厳しくなっていった時期。現代においても書くものの自由や、何のために書くのかということだったり、時代は違えども北斎と近いものはあるんじゃないか」と語った宮本。あえて晩年の北斎に焦点を当てた理由としては「色んなスタイルに変えていき、『100歳になっても足りない』と言い続ける芸術家の生き方にまず興味を持った。現在の高齢化社会で暮らすみなさんも元気づけたいし、『芸術家とはなんぞや』というのをなんとか表現したかった」とのこと。もともと、海外でも圧倒的な知名度がある葛飾北斎。今回はリーディング公演だが、いずれは舞台化し、将来的には海外公演も視野に入れているという。オリンピックに向けて海外から日本への注目が高まる今、今後の展開を楽しみにしていたい。
2017年01月10日11月22日に、江戸時代後期の浮世絵師、葛飾北斎の作品が展示される美術館「すみだ北斎美術館」がオープンした。北斎は1760年に現在の墨田区の北斎通り付近で生まれ、およそ90年の生涯のほとんどを墨田区内で過ごし、優れた作品を数多く残した。今回、美術館の開館にあわせ、記念展として「北斎の帰還-幻の絵巻と名品コレクション-」を開催。同展では、海外に流失し、100年あまり行方知れずとなっていたが、近年競売にかけられ、昨年墨田区が取得した長さ約7メートルの幻の絵巻「隅田川両岸景色図巻」を初公開。そのほか、代表作「冨嶽三十六景」など墨田区所蔵の数々の名品・優品のなかから、北斎の肉筆画、版画、摺物、版本などを前後期合わせて約120点を展示。■開館記念展「北斎の帰還-幻の絵巻と名品コレクション-」会期:11月22日(火)~2017年1月15日(日)【前期】11月22日(火)~12月18日(日)【後期】12月20日(火)~1月15日(日)※作品保護のため前後期で一部展示替えを行います。また、各期においても途中で一部展示替えを行います。休館日:毎週月曜日(祝日・振替休日の場合は翌平日)、年末年始11月28日(月)、12月5日(月)、12月12日(月)、12月19日(月)、12月26日(月)~1月1日(日・祝)、1月10日(火)開館時間:午前9時30分~午後5時30分(入館は閉館の30分前まで)
2016年11月22日東京・墨田区のすみだ北斎美術館の開館記念展として「北斎の帰還-幻の絵巻と名品コレクション-」が開催される。期間は2016年11月22日(火)から2017年1月15日(日)まで。北斎を多角的に楽しめる展示内容本展は、墨田区所蔵の数々の名品・優品の中から、北斎の肉筆画、版画、摺物、版本等約120点を一堂に展示。北斎の代表作といえる作品の数々を間近に見ることができる貴重な機会となる。展示は幾つかの章にわかれている。北斎本人および同時代や後世の作家たちが描いた北斎の姿などを紹介する「序章」、北斎の眼を通して描かれた“すみだ”の作品を展示する「1章」、約100年ぶりに再発見された幻の絵巻「隅田川両岸景色図巻」を全巻一挙に公開する「2章」などで構成されている。幻の絵巻「隅田川両岸景色図巻」を全巻一挙に初公開注目は、約100年ぶりに再発見された幻の絵巻「隅田川両岸景色図巻」。かつて北斎壮年期の傑作の一つと言われ、彼の肉筆画の中で最長とされる7mの作品だ。両国橋から山谷堀あたりまでの隅田川両岸の景色が、洋風の陰影法を交えた表現で描かれており、また新吉原での様子も細緻な筆遣いで表現されているのが特徴だ。本展では全巻一挙に公開する。“富士山”を題材にした代表作「冨嶽三十六景」富士山を様々な角度から描いた「冨嶽三十六景」の作品も多数登場。中でも山下白雨は、山を堺に対象的な天候を描くことにより、富士山の大きさや高さを表現した名作だ。なお、雷の部分は当館のロゴマークのデザイン元にもなっている。各地の“滝”を色彩豊かに描いた「諸国瀧廻り」日本各地の「滝」を題材にした「諸国瀧廻り」。会場では、岐阜県の「阿弥陀ヶ瀧」がモデルとなった「木曽路 / 奥阿弥陀ヶ瀧」や奈良県の高滝を描いた「和州吉野義経馬洗瀧」が展示される。「木曽路 / 奥阿弥陀ヶ瀧」は、上部の丸い滝口から勢い良く落下する水の流れや、滝口の部分にゆらめくような波紋が描かれ、複数の視点から1つの対象を捉える手法を取った作品となっている。2016年11月22日(火)に東京・墨田区で開館する「すみだ北斎美術館」で、北斎のめざした芸術世界を体感してみてはいかがだろう。【詳細】開館記念展「北斎の帰還-幻の絵巻と名品コレクション-」会場:すみだ北斎美術館住所:東京都墨田区亀沢2-7-2会期:2016年11月22日(火)~2017年1月15日(日)前期 11月22日(火)~12月18日(日)後期 12月20日(火)~1月15日(日)※作品保護のため前後期で一部展示替えを行う。また、各期においても途中で一部展示替えを行う。休館日:毎週月曜日(祝日・振替休日の場合は翌平日)、年末年始11月28日(月)、12月5日(月)、12月12日(月)、12月19日(月)、12月26日(月)~1月1日(日・祝)、1月10日(火)開館時間:午前9時30分~午後5時30分(入館は閉館の30分前まで)観覧料:一般 1,200円(960円)高校生・大学生 900円(720円)65歳以上 900円(720円)中学生 400円(320円)障がい者 400円(320円)※()内の団体料金は20名以上。※小学生以下は無料。※中学生・高校生・大学生(高専、専門学校、専修学校生含む)は生徒手帳または学生証を提示。※65歳以上の人は年齢を証明できるものを提示。※身体障害者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者健康手帳などを持参、及びその付添の1名まで障がい者料金で観覧可(入館の際は、身体障害者手帳などの提示を。)。
2016年09月29日自然食カフェすぴか(東京都墨田区)は10月1日、すみだ北斎美術館のオープンを記念し、葛飾北斎の代表作「赤富士」および出身地である「すみだ」をモチーフにしたマクロビオティックスイーツ2種類を発売する。「すみだ北斎美術館」(東京都墨田区)は、墨田区で生まれた江戸時代後期の浮世絵師・葛飾北斎を区民の誇りとして永く顕彰するために開館する美術館。11月22日にオープンを予定している。今回、同店が発売するスイーツは、葛飾北斎の代表作「赤富士」をモチーフにした「赤富士クッキー」(150円)と、すみだをイメージした「すみだマフィン」(200円)の2種。「赤富士クッキー」は、生地に自然栽培の小麦粉と玄米粉を使用した。赤い生地の色には、紫いも粉を使用している。紫いもは、ポリフェノールの一種であるアントシアニンを豊富に含んでいるさつまいもの一種で、ビタミンC、ビタミンE、食物繊維などの成分が豊富に含まれている。また、アントシアニンには目の健康を守る効果や免疫力向上効果もあるとのこと。精製していないホールフードの全粒粉や玄米粉を使用しているため栄養価も高く、香ばしい風味やサクサクとした食感も楽しめるという。「すみだマフィン」は、生地に自然栽培の小麦粉を使用した。「すみだ」の「すみ(炭)」から連想して、15ミクロンという微細の竹炭パウダーを生地に練り込んでいる。炭は吸着性能が高いため、体内にたまった老廃物を吸収して体外へ排出するデトックス効果が期待できるという。マフィンの表面には、北斎が「新板浮絵両国橋夕涼花火見物之図」などで描いている隅田川の花火をイメージして、クコの実(ゴジベリー)をトッピングした。クコの実は、スーパーフードのひとつで、美肌効果、老化防止の効果があると言われている。なお、両商品とも動物性食材は一切使用していないとのこと。※価格はすべて税込
2016年09月23日すみだ北斎美術館(東京・墨田区)が、2016年11月22日(火)に開館する。世界的な画家として評価の高い葛飾北斎。生まれは、現在の墨田区北斎通り付近にあたる本所割下水で、およそ90年にも及ぶ長い生涯のうち、そのほとんどを「すみだ」で過ごしたといわれる。すみだ北斎美術館では、葛飾北斎が残した多くの名作を展示する。館内は4階に常設展示室、3〜4階に企画展示室を配置。様々な企画を通して、北斎とすみだとの関わりについて伝えていく。北斎とその画業について理解を深める「常設展示室」「常設展示室」は7つのエリアで構成。各時代の代表作をエピソードと交えて紹介するコーナーや、浮世絵の製作工程を映像で紹介するエリアを展開。また作品だけではなく、リアルに再現した北斎のアトリエも見どころだ。各期の代表作を紹介北斎の90年にもおよぶ生涯に沿って、各時代の代表作(実物大高精細レプリカ)などを展示するコーナー。勝川派や江戸琳派での活躍に加え、墨色中心の読本挿絵、そして浮世絵に風景画という新しいジャンルを生み出した名作「冨嶽三十六景」などが紹介される。浮世絵の制作過程を映像で浮世絵師として有名な北斎。そんな彼が生み出してきた、浮世絵作品の制作過程を高精密モニターの動画でじっくりと見られるコーナーも登場。動画では名作「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」を刷る様子が映し出され、輪郭線の象りから完成までの、各プロセスを鑑賞することができる。だんだんと色味が深まり、1つの絵が完成していく様子を見られる貴重な機会だ。北斎アトリエの再現模型門人の露木為一が残した絵を元に再現された北斎のアトリエ。彼はこたつに半分入りながら熱心に絵を描き、一緒に暮らす娘の阿栄が傍らで見守っている。北斎を訪ねた人の話しでは、ゴミが散らかっていても意に介さず、平然と絵を書いていたと言われている。タッチパネルで作品の時代背景まで理解会場には無数のタッチパネルが配置されており、展示作品の詳細や時代背景を知ることができる。時代ごとや「冨嶽三十六景」「諸国瀧廻り」などシリーズごとに作品を見ることができるため便利だ。様々な切り口で紹介する企画展示室一方の企画展示室では、最新の調査研究に基づき、北斎を中心とした様々なテーマ、切り口の多彩で魅力ある企画展示を実施。開館と共に開催されるのは、開館記念展「北斎の帰還-幻の絵巻と名品コレクション」。会場では、海外に流失し100年余まったく行方の知られていなかった「隅田川両岸景色図巻」をはじめ、館所蔵の数々の名品や代表作が紹介される。【詳細】すみだ北斎美術館開館日:2016年11月22日(火)住所:東京都墨田区亀沢2-7-2敷地面積:3278.9平方メートル
2016年07月29日画家の田中千智の個展「田中千智展」が、16年1月29日から2月7日まで東京・渋谷にあるBunkamura1階のギャラリーにて開催される。田中千智は、国内外での多数の展覧会を行う他、小説の表紙や挿絵、舞台や映画のイメージビジュアルなどを手掛ける、近年目覚ましい活躍を見せる画家。果てのない夜や燐光の森、淡くゆらぐ雪の丘、置き去りにされた情景など、黒と白の鮮烈なコントラストによって独自の死生観が描き出された作品は、見る者にセンチメンタルな物語を想起させる。Bunkamuraで開催する2回目の個展となる同展では、未発表の新作を中心に多数の油彩原画を展示・販売。今最も注目される画家のうちのひとりである田中が持つ引力をたっぷりと体感出来る個展となっている。【イベント情報】「田中千智展」会場:Bunkamura Box Gallery住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura 1F メインロビーフロア会期:16年1月29日~2月7日時間:10:00~19:30(最終日は17:00まで)入場無料
2016年01月06日日本橋三越本店本館のウィンドウでは、8月24日まで、浮世絵師・葛飾北斎の作品をモチーフに、アートディレクターでグラフィックデザイナーの吉田ユニがクリエイティブを手掛けたアート作品が展示されている。同アート作品は、“カルチャーリゾート百貨店”を標榜する日本橋三越が日本文化・アートにクローズアップし、“アートのある暮らし”を全館で提案する企画「2015三越アート&クリエイション」の一環として製作されたもの。同店は、今なお人々を魅了してやまない葛飾北斎にクローズアップし、『北斎漫画』全15編、約4,000図をリソースに様々な催しを実施する。日本橋三越本館1階の通りに面した大きなウィンドウではコラボアートを展開。葛飾北斎が切り取った江戸の“時”に、吉田ユニの斬新な感性が融合された。吉田ユニは、野田秀樹演出舞台の広告を始め、メルセデス・ベンツ・ファッションウィーク 東京(Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO)のビジュアルや、木村カエラ、CharaのCDジャケットなどを手掛けている。同作では、人の目を引く圧倒的なインパクトと細部までこだわり抜いたデザインによって、吉田独自の視点で解剖した北斎の世界観が再構築された。また同店本館1階の中央ホールでは、8月12日から18日まで、『北斎漫画』の原画を販売する他、現代に伝わる技術とモノづくりを体験できるイベントも開催され、北斎の時代の雰囲気を体感することができる。
2015年07月30日伊勢丹新宿店本館2階センターパーク/TOKYO解放区に「ミントデザインズ(mintdesigns)」のポップアップストアがオープンした。「100%メイド・イン・ニッポン」をテーマに、同ブランドの日本製アイテムを紹介している。10月28日まで。同ブランドは、製品の約95%が日本製。全国津々浦々の優れた職人達の丁寧な作業に支えられて完成したアイテムを発信し続けている。その事実をより多くの人に理解してもらいたいとの想いを込めて、会期中は、店舗外壁の一角に生産者たちのポートフォリオを集めたミニギャラリーも開設される。ギャラリーではミントデザインズの製品を手掛ける職人らが、自分達が作ったものを纏った写真が掲げられる。埼玉の縫製工場、東京の捺染工場、パターンメーカー、神奈川のレース工房などで働く男女が思い思いの着こなしを披露したことで、「一つひとつのアイテムがどのように世界を彩るか」を垣間見ることができる展示となっている。会場には同ブランドの秋冬コレクションや限定アイテムも多数展開する。「100%メイド・イン・ニッポン」限定アイテムとしては、葛飾北斎が描く北斎漫画をモチーフにした「北斎漫画×ミントデザインズ」柄シリーズだ。トップス(2万4,000円)、ワンピース(3万6,000円)のいずれのアイテムにも、ユニークな柄が落としこまれているのがポイント。同アイテムの誕生経緯について担当バイヤーは、「“クールジャパン”というと、アニメや漫画を通して日本のカルチャーを発信するイメージがある。そこで、漫画やアニメの原点に立ち返って製品作りを考えたところ、北斎漫画を取り込んではどうかという話になった」とコメント。その他、同店限定アイテムとして、袖がレザーで見頃がウールのジャケット(5万2,000円)、ロング丈のスタジアムコート(6万8,000円)のほか、ドールモチーフのスタッズがデザインされたクラッチバッグ(6万円)などの同店限定アイテムがそろう。
2014年10月16日(画像はプレスリリースより)田中道子!炭酸美容液のイメージキャラクターとして登場!銀座・イマージュ化粧品は「ミスワールド2013」で日本グランプリ受賞者『田中道子』さんを、炭酸美容液 D.スプラッシュ・ラベッラのイメージキャラクターに起用した。この美容液はアットコスメの口コミ ランキングで見事1位になった、新しい感覚の炭酸美容液。炭酸の濃厚な泡による血行の育成効果により、体内から輝く美しい素肌へと導いてくれるアイテムだ。近年アンチエイジングが人気の中で、炭酸コスメによるケアは、現在熱い視線をあびている美容方法の一つであるという。また『田中道子』さんが採用された理由の一つは、炭酸が持っている“炭酸と美肌の強さ”のイメージと、『田中道子』さんの健康的な美しい素肌と、世界クラスのすばらしいスタイルがピッタリとマッチしたからだという。田中道子さんについて1989年生まれで静岡県出身。「ミスワールド2013」で日本グランプリを受賞した。特技はスポーツやピアノ、ダンスなど。さらに小学館の「美的」および「GINGER」(出版社:幻冬舎)のレギュラーモデルや、「2011ミス ユニバース ジャパン」で第3位を受賞している。またタレントとして、今後を期待されている。【参考】・株式会社アーク プレスリリース (PR TIMES)・銀座・イマージュ化粧品・炭酸美容液 D.スプラッシュ・ラベッラ・田中道子オフィシャルブログ
2014年10月15日2月に離婚届提出。2012年3月7日、タレントの田中律子が2月始めに離婚したことを自身のブログで「報告」というタイトルで発表した。田中律子は1997年に結婚して現在中学生の長女が一人いる。離婚の原因はブログには書かれておらず、15年の結婚生活の終止符は色々悩んで考えた末の結論だとなっている。まだ中学生の長女とも昨年から相談したり、話し合ったとある。心配をかけましたが、新しくスタートします。「子どもには本当に申し訳ない形となった」といい、周りのお世話になった人たちにも心配をおかけしてすいませんと謝罪している。新しいスタートを踏み出す田中は、娘も多感な年頃ですので、どうぞ静かに見守っていただけるとうれしいです。と締めくくって報告を終わらせている。元の記事を読む
2012年03月09日