2020年5月現在、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)のまん延により、私たちの生活は一変しました。外出自粛が叫ばれる中、多くの店が営業を控え、学校は臨時休校になるなど、普段通りの生活を送れずにいる人は多いでしょう。miwasowmenさんが、散歩中に見かけた光景を漫画化。たくさんの人々の心をさらった作品をご紹介します。神社で手を合わせる子供たちの願いある日、犬の散歩をしていたmiwasowmenさん。近所にある神社の前を通り過ぎようとしたら、姉妹と思しき2人の女の子を見かけて…。神社の前で、立ちつくす女の子たちの願いはたった1つ…コロナウイルスが終息し、元通りの生活を送ることでした。女の子たちの姿を見て、胸がいっぱいになったmiwasowmenさんは、次のようなコメントをつづっています。みんな本当に頑張ってるんですよね。それぞれの場所で自分のやり方で闘ってるんですよね。あー、神様!本当にそろそろお願いしますよ!わたしも神社の前で手を合わせるようになりました。願いはひとつです。コロナウイルスが1秒でも早く終息しますように。漫画に対し、読者からは「もらい泣きした」「同じ気持ちです」「大人として見習いたい」といった声が上がりました。子供も大人も、多くの人がコロナウイルスの終息を願いながら、外出自粛の日々を過ごしていることでしょう。いつか不安から解き放たれ、心から笑って過ごせる未来を作るためにも、今が踏ん張り時ですね。[文・構成/grape編集部]
2020年05月06日そろそろ彼氏が欲しい、結婚したいけどいい出会いがない…。そんな時は、神頼みしては?神社からご利益を授かって、恋を叶えましょう。縁結び神社と言えばここ!絶対に外せない出雲大社縁結び神社として日本一有名と言っても過言ではない神社が、島根県にある出雲大社。毎年旧暦の10月は日本全国にいる八百万の神々が出雲大社に集まり、人々のご縁を結ぶ会議が行われているという説もあります。そのため、一般的に旧暦の10月は「神無月」と呼ばれているのに対し、出雲地方では「神在月」と呼ぶんだとか。その出雲大社の縁結び効果は有名で、「参拝後に彼氏ができた」「すぐに結婚が決まった」「素敵な男性を紹介された」など、ご利益のあった方々からの口コミもとても多い神社です。縁結びと言っても単なる恋愛のみならず、様々なご縁を結んでくれるのが出雲大社。とても厳かな空気が漂う神社で、心が清められること間違いなしです。池占いで未来を占う!八重垣神社出雲大社と同じく島根県にあるのが、八重垣神社。こちらは境内にある池で未来を占えるということで、多くの女性に大人気の神社です。池占いは至ってシンプルな方法で、神社で和紙を購入し、その上に硬貨を乗せて鏡の池に浮かべるというもの。すると、その和紙から文字が浮かび上がってくるんです!そして、和紙が沈む速さと、沈むまでの距離で良縁が近いか遠いかを占います。和紙が15分以内で沈んだなら縁が近く、30分以上なら縁が遠いとされています。また、和紙が遠くへ行った場合は遠くの人と、近くで沈んだ場合は身近な人と縁がある、ということなんだそうです。沈むまでの間、ドキドキワクワクしながら待つのも楽しいですよね。女友達と行けば、必ず盛り上がりますよ!出雲大社とセットで参拝するのがおすすめです。都内で最強との呼び声高し!縁結びなら東京大神宮!東京都内で縁結び神社と言えば、千代田区にある東京大神宮です。この神社は「東京のお伊勢さん」と呼ばれており、三重県にある伊勢神宮に遠くて行けない方のために建立されたと言われています。東京大神宮は神前結婚式の始まりの場所でもあり、結婚とは縁深い神社でもあります。東京大神宮のおみくじは当たると評判で、このおみくじ目当てに東京都外からも多くの女性が参拝しに訪れます。また、東京大神宮の御守りは縁結びに効果があるんだとか。「御守りを購入したあとに結婚が決まった」という方や「片想いが実った」という報告も!東京都内に住んでいる方なら、一度は参拝しておきたい神社です。頂ける石で恋が叶う!川越氷川神社縁結び神社として今注目を集めているのが、埼玉県にある川越氷川神社。最大の特徴は、この神社でしか頂けない大人気の縁結び玉です。毎朝、神社の巫女さんが拾ってくれた境内の石を、わずか20個限定で配布してくれるのですが、この石が縁結び玉として有名です。この石を頂いたあとご利益があったという口コミは多数!そのため、平日の早朝でも激戦必至です。さらに、この縁結び玉でご利益を頂いた後、縁結び玉を神社にお返ししに行くとさらなる縁起物を頂けるんだそう。縁結び玉を無事ゲットできるかどうかはその日の運次第ではありますが、それもご縁といったところ。効果は絶大のようですので、恋に縁遠い友人同士、参拝してみてはいかがでしょうか。
2020年04月07日神社にお願いごとをしに行く女性は多いと思いますが、その場合、目的別に神社を選んで行くのがおすすめです。そこで、今回はそれぞれの目的に合った神社を紹介していきます。都内の神社で恋愛に効くとされている神社は?都内の神社で恋愛に効く神社としてあげられるのが、縁結びの神として名高い東京大神宮です。日本で初めて神前結婚式が行われた神社であることから、縁結びにご利益があるとされています。現在もこちらの神社で多くのカップルが式を挙げています。また東京のお伊勢さまとも呼ばれており、大変由緒正しい神社です。飯田橋駅から徒歩約5分とアクセスも大変便利な場所なので、いい人に出会いたい!と思っている方は訪れてみてはいかがでしょうか。都内の神社で仕事に効くとされている神社は?都内の神社で仕事に効く神社としてご紹介したいのが、神田にある神田明神です。神田明神は平将門が祀られていて、仕事運アップのパワースポットとしてよく知られています。仕事始めに近隣の会社が参拝に訪れているのをテレビでよく見かけますが、あの映像は神田明神であることが多いです。今年は特に気合いをいれて仕事を頑張りたい!と思っているあなたはぜひ神田明神を訪れるとよいでしょう。神田明神には甘酒を味わえる茶屋があるので、参拝に訪れたら一緒に味わってみるのもよいですよ。都内の神社で金運に効くとされている神社は?都内の神社で金運に効く神社としてご紹介したいのが、穴八幡宮です。新宿区西早稲田にあります。こちらはお正月前の年末から込み合うことで有名です。みなさん、有名なお守りを購入するのが目的です。そのお守りはお財布に入れておくだけでお金がたまると言われており、「一陽来復」のお守りと呼ばれています。年末から屋台が並び、雰囲気もよい神社です。金運を高めたい方は、穴八幡宮でお参りをして、「一陽来復」のお守りを購入するとよいでしょう。都内の神社で厄除けに効くとされている神社は?都内の神社で厄除けでおすすめしたいのが、赤坂にある日枝神社です。日枝神社の神様のお使いである猿は、「神猿(まさる)」として昔から「魔が去る」とされており、厄除けの意味を持つと信じられています。最近、あまりいいことがないなと感じている人は、日枝神社でお参りをして、厄を落としてすっきりするとよいでしょう。大変美しい神社なので身も心も清らかな気持ちになれます。アクセスも赤坂駅からすぐの場所で便利な場所です。都内の神社で縁切りに効くとされている神社は?都内の神社で縁切りでおすすめしたいのが於岩稲荷田宮神社です。あまりなじみのない神社かもしれませんが、新宿区にある神社で、東京都の指定史跡にもなっている場所です。こじんまりとしたこちらの神社は、「東海道四谷怪談」のお岩さんを祀っていることで知られています。実際にこの場所にお岩さんの自宅があったそうです。別れたい人や、縁を切りたいと思っていることがある人は訪れてみるとよいかもしれません。
2020年03月05日初詣では今年の恋愛運アップをお願いしたい。そんな女子は、うかがう神社にちょっとこだわってみませんか?神社マニアの筆者が、恋愛運アップにおすすめの神社を三社、ご紹介します。イラスト、文・おおしまりえ【おおしまりえの恋愛道場】vol. 49初詣で恋愛運を上げるお参りのしかたとオススメ神社みなさん、初詣はもうお済みでしょうか? 年始のスタートをどう切るかで、1年の流れが決まっていくともいわれています。恋愛運を上げてもっといい恋愛がしたいなと思っている女子は、ぜひ「初詣は友達に誘われたから、とりあえず……」なんて言わずに、地元の神社やご利益をいただきたい神社に、自分から積極的に足を運んでみましょう。今回はanan読者が1番気になる恋愛運について、東京都内や関東近郊の恋愛運アップが期待できる神社を3社ご紹介します。出雲大社東京分祠最初にご紹介するのは、東京のど真ん中、六本木にある『出雲大社東京分祠』です。縁結びで有名な島根の出雲大社の分祠で、御祭神である大国主大神(オオクニヌシ)の御分霊を奉斎する都内唯一の分祠が、ここ出雲大社東京分祠です。オオクニヌシは神話では多くの女神と結ばれたことから、縁結びの神さまと呼ばれています。来年こそ彼氏が欲しいと思っている人、また恋愛だけでなく仕事や人間関係のご縁を結びたい人も、ぜひ一度ご挨拶にうかがうとよいかもしれません。なお、出雲大社は一般的な神社とは、挨拶の方法がちょっと異なります。一般的な参拝は「二礼二拍手一礼」ですが、出雲大社だけは「二礼四拍手一礼」でおこないます。また、柏手をおこなう際は、しっかりと音が鳴るように手をあわせましょう。音が鳴ることで神さまへの感謝の気持ちを表したり、その場の邪気を払うといわれていますので、しっかりと通る音が出せたほうが良いのです。箱根神社(九頭龍神社)続いては小旅行を楽しみながらうかがいたい、箱根神社と九頭龍神社です。箱根神社は芦ノ湖の湖畔に位置しており、この辺一体は観光地としても非常に人気のエリアになっています。もともと箱根神社は開運や勝負運、縁結びなど多彩なパワーがあるとされ、多くの人から崇敬されていました。その流れのなかで、ある時箱根神社と一緒に九頭龍神社(本宮)にお参りをした女性の良縁が結ばれたという口コミが広がり、現在の良縁に恵まれる神社として、人気が高まったようです。ちなみに九頭龍神社の本宮は「月1回しか参拝できない幻の神社」などと噂がありますが、それには本宮のアクセスの難しさが関係しています。九頭龍神社の本宮は、毎月13日におこなわれる月次祭の日を除き、基本、車を使うか、個別にモーターボートをチャーター(有料)しないと難しい場所にあります(ちなみに神社の近くに車を止めてからも30分くらい歩きます)。ただし、13日は芦ノ湖から九頭龍神社(本宮)の近くまで特別参拝船が出るため、バスなどで参拝に来た人も、お参りすることができるのです。そんな、普段は本宮へ行きづらい方のために、現在は箱根神社の境内に、九頭龍神社新宮が創建され、箱根神社と九頭龍神社の両社を一度に回ることが可能です。筆者は最低でも年に1回、月次祭に合わせて箱根神社と九頭龍神社(本宮)参拝にうかがいますが、いく度に凛とした空気感に、背筋がシャンと伸びるような感覚があります。今回ご紹介する神社の中では少し遠い場所になりますが、気合を入れれば入れただけ、神さまも答えてくれるはず。ぜひ計画を立てて足を運んでみましょう。東京大神宮最後にご紹介するのは「恋愛運といえばココ!」との呼び声も高い、飯田橋にある『東京大神宮』です。実は筆者も、こちらの神社は別の目的でよく足を運びます。東京大神宮と聞くと、多くの女性が”縁結びの神社”をイメージするかもしれませんが、本来は東京における伊勢神宮の遥拝殿(遠くからお参りする建物)として創建されたのが始まりです。もともとは伊勢神宮に行きたいけど行けない人のための神社だった東京大神宮。ではなぜこの神社が恋愛運アップに良いと言われるようになったのでしょう。それは今でこそ当たり前になった、神社での結婚式(神前結婚式)を、日本で初めて行ったのが、こちらの東京大神宮だからです。土日となると、良縁を願う女性で長蛇の列が作られるこちらの神社。普通に考えたら人の強い気持ちで空気が淀んでしまいそうですが、こちらの神社は不思議と、いつ行っても境内は澄んだ空気ですし、ホスピタリティも高く、気持ち良く参拝ができます。こちらの神社の主祭神は、日本の総氏神ともいわれる天照皇大神です。恋愛運とあわせて、私たちの一層の繁栄を願い、平和への感謝の気持ちを持ちながら、ご参拝してみてはいかがでしょう。2020年も恋愛運を高めて、どんどん幸せになっていきましょう。おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。Information出雲大社東京分祠日比谷線六本木駅2番出口から徒歩1分東京都港区六本木7丁目18-503-3401-9301受付時間:9:00~17:00 ※ご祈祷は10:00~15:00 1時間毎に随時箱根神社小田原駅から箱根登山バス(HまたはK路線バス)で60分。又は箱根湯本駅から同じく箱根登山バス(HまたはK路線)約30分「箱根神社入口」バス停下車、徒歩約10分。神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80-10460-83-7123九頭龍神社(本宮)※船で行く場合(毎月13日のみ)特別参拝船が芦ノ湖元箱根港(伊豆箱根船舶)より出港船を降りたら樹木園『箱根九頭龍の森』(毎月13日は月次祭参列の方は午前中無料)から徒歩5分ほどで九頭龍神社本宮へ。なお、モーターボート(有料)は毎日利用可。特別参拝船は毎月13日のみ。徒歩の場合ザ・プリンス箱根芦ノ湖から、樹木園『箱根九頭龍の森』(※) を経由して、徒歩30分。※入園料600円、開園時間は9時~16時東京大神宮JRまたは地下鉄各線飯田橋駅より徒歩約5分東京都千代田区富士見2-4-103-3262-3566参拝時間6時〜21時まで、お守り・御神札の授与時間は8時から19時まで、御朱印受付時間は9時から17時まで。
2020年01月02日いきなりですが、みなさんは神社を参拝する際のきっちりした作法をご存知ですか?参拝にはある程度ルールがあります。これをこなさないと、いろいろと損することも多いのです……。今回はせっかく参拝するなら、残念な結果にならないように「これだけ覚えていれば大丈夫」という知識をご紹介しましょう。作法って本当に大事なんですよ。■正しく参拝しないと意味がない?我が家は仏教徒なのですが、神社にお参りをすることもあります。お伊勢さんにも何度かお参りしました。ああいう場所って、なんとなく好きなんですよね。で、こういう話をすると、たまに利己的な質問を受けることも。たとえば「お願い事をしにわざわざ神社行ったのに、全然願いが叶わなかった」みたいな話です。そういう話を聞くと、ちょっとイラッとしちゃいます。ただ、人は欲望やら欲求やらをどうにか昇華させたがる生き物。気持ちはわかります。それにしても、なぜその人たちの願いは叶わなかったのでしょう。筆者はその理由として「そもそもちゃんと参拝できていない」を挙げます。参拝の作法って、本当に大事です。要は役所で言うところの手続きですね。ここに間違いがあると処理されないわけで。で、神社での“処理”にあたるものは何かと言えば、それこそさっきから気が狂ったように連呼している“参拝作法”なのです。■基本は二礼、二拍手、一礼ここまで読んだ方の中にはおそらく「作法?なんだかめんどくさそう」と思った人もいるでしょうけれど、そんなことはありません。現実の役所と違って、神社の手続きはかなり簡素化されています。参拝して、それでも全く願いが叶わないという方の大半は同じような間違いをしています。そういう人は大抵、手水の作法がちょっと違っていたり、拍手の回数が間違っていたりして、そもそも神さまに話を聞いてもらうための手続きに失敗しているんです。基本はどの神社でもだいたい二礼、二拍手、一礼ですよね。まずは二回続けて礼をし、拍手を二回。そして一礼。この一連の動作をもってはじめて、その神社の神さまに話を聞いてもらうための手続きが完了すると考えてください。ですから、この二礼、二拍手、一礼が曖昧だったり間違っていたりすると、参拝する意味がなくなります。神社によっては参拝の作法が異なる場合もあります。筆者が見た限り、二礼、三拍手、一礼の神社もあったような記憶も。そういう神社の場合はきちんと立て札に作法についての手引きが書かれていますから、その都度確認しましょう。わからないときは社務所にいる宮司さんに直接質問すると確実です。■願いが叶ったらお礼参りを神社の手水舎で看板を読みながらその通りの手順で身を清め、しっかりと参拝作法を熟知し、何度も何度もお願いをしていれば、さすがに、神さまもそれ相応に応えてくれる可能性の芽が出てきます。ローマは一日にしてならず。神頼みも同じこと。丁寧に、何度かお参りしてみてください。そのうえで注意すべきは、願いが叶った後。こういうときにはきちんとお礼参りをすべきです。願いが叶ってもお礼に出向いてなかったりして、願望成就後にご破算になってしまった人を知っています。礼節は最後まで尽くしましょう。相手は神さまですし。正しい作法さえあれば別に著名な神社でなくても、どこでも近所でも願いは聞いてもらえるそうですよ。そちらも覚えておいてください。
2019年10月22日神社参りは、運を引き寄せるための手段のひとつ。しかし、やみくもにお参りしても願いは叶わない。そこで神社参りの先生が正しい作法を紹介してくれました。参拝の流れ、祈り方を学び、清らかな心でお参りを。「開運や運気を上げるには、祈り方がカギ」だと、神社参りのトリセツとして話題を呼んでいる『祈り方が9割 願いが叶う神社参り入門』の著者・北川達也さん。北川さんは、ソフトウェア開発の会社経営者でありつつ、神職資格を取得し、講師としても活躍している。「大前提として、神社は清浄にして神様を待つ場所です。だからこそ神社には、清潔でなるべくきちんとした身なりで訪れましょう。そして正しい参拝の流れを覚え、境内で穢れを落とし、心身を浄化してからお参りすること。そして一番大切なのが、祈り方。願いが叶う人は、感謝2割、愛情8割で祈ります」それではさっそく、具体的な祈り方を解説!祈りの作法祈り方が9割と北川さんが言うように、ここでの作法が最も重要なポイント。しっかり覚えておこう。1、二礼二拍手一礼賽銭を入れてから、祈りの基本フォーム「二礼二拍手一礼」でお参り。「神様に感謝の気持ちを表すための作法です。礼は「拝」ともいわれ、お辞儀の中でも神様を最高に敬う心の表現とされています。だからしっかりとお辞儀し、願いを叶えるために、手と手を胸の前で合わせて祈ることが大切です」二礼上体を90度前方に3秒間倒し、2回お辞儀する二拍手両方の手のひらを一度合わせてから2回打ち鳴らす祈る目をつぶり、胸の前で両手をきちんと合わせる一礼上体を90度前方に3秒間倒し、1回お辞儀する2、感謝を伝える祈りは、神様への感謝から始めること。「使い慣れた言葉で結構ですので、心を込めて感謝を伝えましょう。願いが叶ったなど、具体的に感謝したいことがある場合は、その出来事が起きた年月日、人や物の名前、地名などを感謝の言葉の中に入れてください。そうすると神様に対する祈りも深まります」たとえば…「本日は無事にお参りさせていただき、ありがとうございます」「仕事がうまくいっているのは、神様のおかげです」3、愛情の祈りを捧げる愛情の祈りとは、自分のことを願う「不浄な願い」ではなく、みんなのことを願う「清浄な願い」のこと。「叶えたい願いがある場合も、清浄な願いに変換して祈りましょう。それが身につくといつの間にかみんなのことを思いやる愛情へ変わり、結果的に自分にいいことがはね返ってくるようになります」たとえば…「私に彼氏ができて、私の両親が喜びますように」「今の仕事がうまくいき、会社に貢献できますように」北川達也さんソフトウェア開発の会社を経営する傍ら、40歳で國學院大學神道文化学部に通い、卒業。神社本庁から神職としての学識が認められ、神職養成機関で取得できる最高階位である「明階」を授与される。※『anan』2019年10月9日号より。イラスト・松尾ミユキ取材、文・鈴木恵美(by anan編集部)
2019年10月06日発展気運とは、物事の勢いが増すような雰囲気がある神社のこと。東京から日帰りで行ける、一度は訪れるべき神社8社をご紹介。教えてくれたのは、ソフトウェア開発の会社経営者でありつつ、神職資格を取得し、講師としても活躍している『祈り方が9割 願いが叶う神社参り入門』の著者・北川達也さん。東京 明治神宮うっそうとした森の中に佇み、浄化パワーがある。東京の真ん中とは思えないほど豊かな自然に包まれた神社で、明治天皇と皇后の昭憲皇太后を祀る。広い境内には、大きなヒノキの鳥居や玉砂利の敷かれた参道、本殿などが点在。さらに加藤清正が掘ったといわれる「清正井」は、都内でも珍しい湧水が湧き出る有名なパワースポット。「参道を歩くと、ここは本当に、都心なのかという思いに駆られます。清正井だけ訪れて、本殿に行かない人が多いですが、それでは意味がありません。素直で素朴な気持ちを取り戻せる場所なので、本殿の前でしっかりと祈りを捧げましょう」(北川さん)東京都渋谷区代々木神園町1‐1 TEL:03・3379・55115:00~18:30※季節によって変わる無休参拝無料東京 神田明神勝負運や仕事運のご利益がある、江戸の守り神。1300年近い歴史を持つ由緒正しき神社で、江戸城・皇居の北東に位置し、鬼門を抑え江戸と東京を守る要の一つ。この神社は、かつて平将門首塚の近くにあり、その後現在の地へ移った。徳川家康が関ヶ原の戦いの前に祈願した神社とも伝わり、勝負運を授けてくれると伝わる。「神社の近くに秋葉原の電気街があり、『IT情報安全守護』というお守りもあることから、仕事始めなどに多くの企業が参拝に訪れます。私も最先端の技術で行き詰まった時に、力を貸してくれる神様のような感じを受け、よく参拝に行きます」東京都千代田区外神田2‐16‐2 TEL:03・3254・0753境内自由※社務所・授与所受付時間は9:00~17:00無休参拝無料神奈川 江島神社江の島全体がご神域。さまざまなご利益が得られる。日本三大弁財天の一つに数えられ、江島神社は辺津宮、中津宮、奥津宮の3つのお宮に分けて、三姉妹の女神を祀る。また辺津宮の隣の「奉安殿」には富や福をもたらすとされる弁財天を祀る。「奥津宮のさらに奥には、江の島弁財天信仰発祥の地として親しまれてきた、龍が住むといわれる『岩屋』という洞窟があります。岩屋は中に入るとひんやりとしていて空気感が全く異なり、神秘的、幻想的、不思議な体感を味わえます。岩屋の外の周辺は断崖絶壁で、海を望めます。江の島の入り口からは少し遠いけれど足を運ぶべき!」神奈川県藤沢市江の島2‐3‐8 TEL:0466・22・4020境内自由※奉安殿8:30~16:30無休参拝無料※奉安殿拝観料¥200神奈川 箱根神社芦ノ湖畔の森に佇む古社。芦ノ湖に浮かび朱塗りの鳥居が印象的な箱根神社。その境内には九頭龍神社の新宮もあり、ご祭神の九頭龍大神は、かつて芦ノ湖に棲み、人々を苦しめていた毒龍が、箱根大神の霊力に授かった万巻上人に調伏され、芦ノ湖の守護神として神社にお祀りされた。「芦ノ湖付近の箱根神社と恋愛のご神徳があるといわれる九頭龍神社は有名ですが、併せて訪れてほしいのが標高1356mの駒ヶ岳山頂にある箱根神社の奥宮『箱根元宮』。北に霊峰神山を拝し、強力なパワーが」。箱根元宮には、箱根園駅から駒ヶ岳ロープウェーで行ける。神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80‐1 TEL:0460・83・7123境内自由※駐車場7:00~17:00無休参拝無料埼玉 三峯神社奥秩父・大自然の中に鎮座する社。東京一高い雲取山をはじめ、関東屈指の霊山などに囲まれ、山々の強い気が流れ込む神社。「西武秩父駅から車で1時間強かかるところに、三峯神社はひっそりと立ちます。国を造り固めていった伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉册尊(いざなみのみこと)を祀り、明確な目標・意思を持つ人に、強い運気をもたらしてくれるので、これから何か始めたい時におすすめ」。オオカミを神使とし、狛犬の代わりにオオカミの像が境内のあちこちに。モミの木、ヒノキの2本の木が根元から一つになって寄り添っている縁結びの木も。埼玉県秩父市三峰298‐1 TEL:0494・55・0241境内自由※社務所・授与所受付時間は9:00~16:00無休参拝無料静岡 三嶋大社最強の開運パワーを持つ、源頼朝ゆかりの神社。古くは伊豆国一宮と言われていた。源氏が衰退していたころ、源頼朝が源氏再興の祈願をし、神様の助けを受けて、成功を収めたと伝わり、開運のご利益が。「三嶋大社に祀られている積羽八重事代主神(つみはやえことしろぬしのかみ)は、参拝者から恵比寿様として親しまれています。行くたびに福徳の神様・恵比寿様が、腰を据えて待てば、必ず福徳をもたらしてくれるような感じを受けます」。境内には、北条政子が勧請したという厳島神社が浮かぶ神池や、本物の鹿が出迎えてくれる「神鹿園」など見どころ満点。静岡県三島市大宮町2‐1‐5 TEL:055・975・0172境内自由※社務所・授与所受付時間は9:00~17:00無休参拝無料茨城 鹿島神宮人生のターニングポイントに訪れると、勇気がもらえる。鹿島神宮のご祭神は、『古事記』の国譲りの段で活躍した武の神様である武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)。「天上世界随一の武の神様といわれ、武術家やスポーツマンなどに親しまれています。前向きな気持ちにさせてくれるので、仕事がうまくいかない時にやる気や根性を補給するために参拝に訪れます。そうすると『必ずできる!』と勇気が出てきます」。日本三大楼門の一つの楼門や、透き通る湧き水が出る御手洗池、樹齢約1300年のご神木、奥宮まで巨木に覆われた300mに延びる参道など、変化に富んだ広い境内も魅力。茨城県鹿嶋市宮中2306‐1 TEL:0299・82・1209境内自由※社務所・授与所受付時間は8:30~16:30無休参拝無料長野 諏訪大社国内にある最も古い神社の一つで、生活の源を守る。創建は古く、平安時代には信濃國一之宮とされ、現在の長野県付近の神社の中で最も社格が高い神社。諏訪湖を中心に、上社本宮、上社前宮、下社春宮、下社秋宮の4社が点在し、生命の根源・生活の源を守る神として崇められている。「私がよく参拝する社は、上社本宮と下社秋宮です。時間がある時には、1日がかりで4社にお参りすることをおすすめします。7年に一度の御柱祭でも有名な諏訪大社ですが、山から切り出された御柱が、境内の四隅に建てられています。それも迫力満点で、一見の価値があります」上社本宮長野県諏訪市中洲宮山1 TEL:0266・52・1919境内自由※社務所・授与所受付時間は9:00~17:00無休参拝無料北川達也さんソフトウェア開発の会社を経営する傍ら、40歳で國學院大學神道文化学部に通い、卒業。神社本庁から神職としての学識が認められ、神職養成機関で取得できる最高階位である「明階」を授与される。※『anan』2019年10月9日号より。取材、文・鈴木恵美(by anan編集部)
2019年10月05日毎日の月星座から導く開運方法を教えてくれたのは、ルナロジー創始者のKeikoさん。2日半ごとに移動する月の動きに合わせて、その日の月星座の特徴に基づく“アクション(その日の月星座に合わせた行動を意図的にとること)”と“シンクロ(その日の月星座を象徴するような出来事)”を意識することが重要なのだそう。そこでここでは、10月~3月における、月星座が山羊座、水瓶座、魚座の日と開運キーワードをご紹介!月星座が“山羊座”の日10月:5日、6日11月:1日、2日、28日、29日、30日12月:26日、27日1月:22日、23日2月:18日、19日、20日3月:17日、18日月が山羊座にある日は、コツコツと歩みを進める山羊のごとく、地道に努力を重ね、結果を出すことに全力を注ぎましょう。途中で困難に見舞われようとも、忍耐強くやり遂げられるはずです。この期間は、人が見ていなくても手を抜かず、険しくも高い山のトップに登り詰めることに注力を。山羊座の特性である、実はステイタスを得たいという、野心家志向を意識する時となります。ですから、肩書が記された名刺の交換や整理は開運行動。その道を究めたプロフェッショナルの本を読むのも、トップに立つという目標を叶える助けになります。ルーラーの土星が時間を司るため、長期的な視野に立って本物を見極める能力を持つ山羊座。月が山羊座にある時は、それにならい、先人たちが長い時間をかけて積み上げてきた和の伝統や格式を重んじたり、お正月や節分といった暦の上の慣習を大事にするとよいでしょう。たとえば、神社仏閣が集まる京都や奈良、鎌倉などの古都は、山羊座の日にこそ訪れたい幸運スポット。その土地に根差した食材や土を思わせる黒い食べ物から、努力を続けるのに必要なエネルギーを補給しましょう。そして長く生きてきた年長者を敬うことも山羊座の日の大きなポイント。この日は特に、年上の上司には口答えをせず、斬新な案を突き通すよりも、粛々と慣例に従うほうが、長い目で見るとよい結果に繋がりやすくなります。支配パーツは、皮膚と歯。念入りにスキンケアをしたり、ホワイトニングしたり、美のステイタスをアップさせて。山羊座の開運キーワード色:ブラウンモチーフ:ダイヤ食べ物:和食、黒豆や黒ゴマなど黒い食べ物美容&ファッション:スキンケア、老舗ブランドカルチャー:登山、歴史映画そのほか:神社仏閣、年長者、行事、廊下、教育、ハンコ、公務員、古都、亀、プロフェッショナル月星座が“水瓶座”の日10月:7日、8日、9日11月:3日、4日、5日12月:1日、2日、28日、29日、30日1月:24日、25日、26日2月:21日、22日3月:19日、20日月が水瓶座にある日は、「冷たい水が注がれた瓶のようなクールさ」という水瓶座の特性のように、コンピューターが象徴する無機質でデジタルなものに引き付けられます。そのクールさは、“無慈悲な冷徹さ”ではなく、感情でジャッジしない“インテリジェンスと冷静さ”。そして、インターネットやSNSのようにネットワークを構築する能力が備わるタイミングなので、いったん他者と繋がれば、ダイナミックに物事を動かすことができるはず。相手の性別や職業、属性にかかわらず、友情を深める時期なので、月が魚座に位置する日は、異業種交流会といった、幅広い職種や年齢層で、趣味を共にする人が多く集まる会合に参加して、人脈を広げましょう。水瓶座のルーラーは革命の星である天王星。その影響下にある水瓶座らしく、グローバルで未来志向の視点を持って物事を捉えていくタームに入ります。地球規模で思考し、自由や平等、平和を尊び、女はこうあるべきといった古い価値観には目もくれなくなるはず。この日には、ユニセックスなアイテムや色みを抑えたメイクを取り入れるのがよさそう。水瓶座のテーマカラーであるネオンカラーのネイルも幸運を引き寄せます。食は、味よりも栄養価を重視する時。スーパーフードや機能性食品といった未来的なものを食しましょう。これまでになかったようなフュージョン料理に挑戦も。支配パーツは、ふくらはぎから足首。アンクレットが水瓶座のパワーを高めるお守りとなってくれるでしょう。水瓶座の開運キーワード色:ネオンカラーモチーフ:スター食べ物:スーパーフード、機能性食品美容&ファッション:ユニセックス、アンクレットカルチャー:eスポーツ、SFそのほか:プラネタリウム、SNS、ネットビジネス、窓辺、PVC、創作料理、異業種交流会月星座が“魚座”の日10月:10日、11日11月:6日、7日12月:3日、4日、5日、31日1月:1日、27日、28日2月:23日、24日、25日3月:21日、22日、23日月が魚座にある日は、魚座の特性、愛やロマンティシズムが幸運のキーワードとなります。その“愛”は、異性の人だけに向けられるのではなく、老若男女問わず、さらには動物、植物…と生きとし生けるものはすべてがその対象に。この日は、「愛に大小はない」という信条の下、不要なものを寄付したり、余裕がある時は、コンビニでお釣りを募金箱に入れるちょっとした気持ちが大きな幸運となって返ってくることでしょう。魚が生息する海や、水族館やシーフードなど、水に関係する場所やモノは、魚座の幸運に直結します。海を眺めたり、ジムのプールで泳げば、全身が幸せのエネルギーで満たされるのを感じられるはず。サーフィンが趣味の人や、海の近くに住んでいる人からも、幸運が届くでしょう。水分の多いプルプルしたものも、魚座の期間の幸運アイテム。たとえば、ゼリーや高保湿コスメも含まれます。そして、この時期は言葉では表現できないことを、ダンス、音楽、デザイン、写真などアーティスティックな手段で表せる感性が高まるタイミング。そうしたことを生業や趣味にする人との接点を大切にしましょう。支配パーツの足を丁寧にケアし、靴下やシューズにもこだわって。魚座は12星座の最後。これを機に、牡羊座に戻り、新しいサイクルが始まります。その前に、現実世界からしばしの逃避行。時にはお酒の力を借り、悩みや心配はいったん水に流し、解放感に酔いしれましょう。次のサイクルでの幸運の引力が増します。魚座の開運キーワード色:エメラルドグリーンモチーフ:クロス食べ物:シーフード、ゼリー美容&ファッション:高保湿コスメ、水玉カルチャー:マリンスポーツ、ヒーリング音響そのほか:リフレクソロジー、子供や動物、チャリティ活動、トイレ、ペディキュア、お酒、芸術家Keikoさん月星座に着目した独自の占星術、「ルナロジー」創始者。宇宙や星のエネルギーを読み取り、届ける的確なメッセージが大人気。毎年大好評の『Keiko的Lunalogy月星座ダイアリー 自分の「引き寄せ力」を育てたいあなたへ』(小社刊)の2020年度版には、1年間の月星座情報や、より詳しい星座のキーワードなどを掲載。※『anan』2019年10月9日号より。イラスト・江越ミカ取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2019年10月04日今年こそ、大好きな男性とお付き合いをしたい、または出会いたいという女性に必見です。自分の努力だけでなく、神様にもお願いして素敵な恋をゲットしましょう。出雲大社島根県にある出雲大社は創建が古く、既に古事記や日本書紀でその存在が知られています。大国主大神を主祭神として、旧暦の神無月(出雲だけ神在月)には全国から八百万の神様が集まります。恋愛の最強のスポットと言われていて、縁結びのお守りも色々売られています。神在月にお参りしたら、出雲大社だけでなく、全国の神様に恋愛の後押しをしてもらえるかもしれません。伊勢神宮三重県にある伊勢神宮は主祭神が皇室の御先祖の神天照大御神、その他多くの神々が祀られています。伊勢神宮には、多くの別宮、拙社末社があり、その中で特におすすめなのが内宮にある月読宮です。ここは月読尊とともにその親神である伊弉諾尊、伊弉冉尊という夫婦の神が祀られています。恋愛だけでなく、月読尊が夜をつかさどる神ということで夫婦円満、子授けにも御利益があります。川越氷川神社埼玉県にある川越氷川神社は古墳時代(約1500年前)に創建され、素戔嗚尊、櫛稲田姫命という夫婦の神様を主祭神とし、5柱の出雲の神々を祀っています。ここで特におすすめな行事が夏に行われる「縁むすび風鈴」祭です。風鈴の音を聞きながら、「風鈴回廊」と呼ばれるトンネルを歩きます。また境内の小川には天の川をイメージして光をともした「光る川」もあるので、日本の夏の夕べを堪能しましょう。多賀神社多賀神社は滋賀県第一の大社で伊弉諾尊、伊弉冉尊を主祭神としています。古くから「お多賀さん」の名で親しまれ、全国から多くの観光客が訪れます。ここで、縁結びのお願いをし終わったら、名物の「糸切餅」を食べましょう。「糸切餅」は鎌倉時代の蒙古襲来を撃退したときに、神に感謝して備えたお団子が由来となっています。お腹も恋する気持ちも満たされることでしょう。竈門神社最後は、関門海峡を渡った福岡の竈門神社です。大宰府にあり、玉依姫命を主祭神としていて、霊山である宝満山(竈門山)の麓にあります。これだけでもご利益いっぱいの響きがありますが、特に社務所は必見です。現代的で、ガラスをを張り巡らした、白を基調としたパステルカラーの社務所で、かわいらしいお守りもいっぱい。どれを身に着けても、縁結びに効果がありそうです。
2019年08月14日今年の梅雨はのんびり屋さんで、6月後半になっても、福岡はなかなか梅雨入りしませんでした。例年、福岡三大祭りの一つ「祇園山笠」の追い山が終わると、梅雨が明けると言われているので、それを見越して予定をしたのに、あいにくの雨模様になってしまった今回の旅行です。前回泊まってとても気に入ってしまった「bbb haus」に泊まる目的で計画していたので、「雨の糸島もいいかな」と、前向きな気持ちで2泊3日の旅行が始まりました。 東京は曇り。上空に行けば、富士山がこんなに綺麗にみえました。夏の富士山、雪もほとんどなくて、美しい姿が映えます。福岡へのルートでは、A側の席から、このように富士山が見えます。 御朱印帳を持って今回は、九州最北端にあるという「和布刈(めかり)神社」をお参りします。福岡空港からレンタカーで1時間30分くらいに位置していて、おなじみの地名では門司港の近くです。カーナビとの相性も良く、スムーズに和布刈神社に到着です。和布刈神社は関門海峡の真下にあり、交通の要所の神様として信仰されてきた神社で旧暦の元日に目の前の海からワカメを刈り取りお供えをするという神事が行われています。授与所にはワカメも並んでいます。 あまりに自然に現れて、一度通り過ぎてしまいました この近さで見上げる関門海峡はとてもダイナミック 和布刈神社の御朱印 お参りも終わり、食事もかねて、門司港レトロへ向かいます。車を止めて、門司港レトロを散策。少し雨が降っていたので、人も少なく、色が綺麗に見えます。 旧門司港税関。レンガ造りのクラシカルな建物は素敵ですね。そして、ランチはお寿司にしました。「海人(かいと)」さんというお寿司屋さんです。日替わり(なんと1,000円)などもありますが、ちょっと奮発して2,000円の特上寿司をお願いしました。運ばれてきたお寿司を見ると、「うそみたい!」です。左上から時計回りに、鯵、中トロ、チヌ、鉄火巻き、うに、ふぐ、炙りサーモン、イカ これに、小鉢、茶碗蒸し、お野菜の天ぷら、あおさ赤だし付きで、2,000円です。ホテルのチェックインまで、少し時間があるので、糸島の神社へ寄り道をすることにしました。 門司港レトロ海人(カイト)あのグループの聖地と言われる糸島の神社続いてわたしが目指したのは、「櫻井神社」です。福岡藩二代目藩主黒田忠之公が創建されたという社殿は歴史を感じます。櫻井神社は、神直日神(かむなおひのかみ)、大直日神(おおなおひのかみ)、八十枉津日神(やそまがつひのかみ)で、八十枉津日神(やそまがつひのかみ)は災厄を司り、神直日神(かむなおひのかみ)、大直日神(おおなおひのかみ)は災厄をお祓いする神様ということです。不思議ですね、災厄を司る神様とそれをお祓い清める神様が祀られています。3人の神様は、伊弉諾命(いざなぎのみこと)が黄泉(よみ)の国へ、伊弉冉命(いざなみのみこと)会いに行き、そこで授かった子供達ということもあり、あらゆる縁を結ぶ、「縁結び」のご利益があると聞きました。 御朱印は、左が櫻井神社、右が大神宮です。大神宮は、ご祭神が天照大御神(あまてらすおみかみ)と豊受大御神(とようけのおおみかみ)で伊勢神宮から分祀を受けています。今回は、大神宮へはお参りできなかったのですが、緑が深く、とても厳かで、良い気が流れている雰囲気をひしひしと感じました。車がないとなかなか行きづらいのですが、機会を作ってでもお参りしたい神社です。 なぜ、糸島が「嵐の聖地」と呼ばれているかというと、実は、「櫻井神社」の他に、「二宮神社」「潤神社」があるからです。何年か前の航空会社の広告で「光の道」が有名な「宮地嶽神社」も福岡にあるので、ファンだったら、全てを回ってみたくなるのでしょうね。 櫻井神社 二見が浦遥拝所(ふたみがうらようはいしょ)【縁結・夫婦円満の神】 櫻井神社そして、福岡市内の神社へ昨年のこの時期にも福岡にきていたため、「筥崎宮」から夏越し祭りの案内が来ていて、人形「形代」(かたしろ)も同封されていたので、本堂で家族の名前を記入し、息を三回吹きかけて、納め箱へ収めてきました。一年の健康を祈って。こちらは、筥崎宮の御朱印。筥崎宮は、開運勝利の神とも言われていて、境内にはソフトバンクホークスの必勝祈願の絵馬が飾られています。9月には「放生会(ほうじょうや)」という福岡三大祭りの一つがあり、このお祭りはその歴史からも、私は福岡のお祭りの中で、一番好きなお祭りです。 筥崎宮そして、筑前國一宮「住吉神社」へ向かいました。住吉神社は博多駅に近く、行きやすい神社です。7月30日からの名越大祭に向けて、すでに茅の輪が設置されていたので、茅の輪くぐりもしてまいりました。そして、御朱印が、期間限定バージョンで、すでに紙に準備されてる状態でしたが、ありがたくいただいてまいりました。カラフルで、茅の輪も書かれていて、なんだか可愛らしい御朱印で、これは、いい記念になりました。 筑前國一宮「住吉神社」
2019年08月03日私は日頃から、神社でお詣りをしたり、巫女としてご奉仕をさせていただいたりしておりますが、境内で目にする方々の参拝のかたちには、実にいろいろな姿があるなとしみじみ感じます。大切な人と一緒に神社にお詣りに来て、楽しそうに笑いあいながら過ごされる方もいれば、おひとりで足を運んで、心静かに神様を感じるひとときを過ごされている方も……。そして、今回はそれぞれの方に、「さまざまなかたち」で神社に親しんでいただくきっかけになればと思い、ご参拝についていくつかのご提案をしてみたいと思います。いつも同じタイミングで、同じ人と神社に行くことが多いという方も、この記事を通じて「こんな神社の楽しみ方もあるんだなぁ」と、新たな発見があればうれしく思います。■家族みんなでお詣りしよう!家族で過ごした思い出は、人によってさまざまだと思いますが、特に長く印象に残るのは「人生の節目」を一緒に祝った瞬間なのではないでしょうか。神社でご奉仕をしていると、ご家族でお詣りにいらしている方は多く、中でも「初宮詣」や「七五三」にお見えになるご家族には、私も笑顔をいただくことが多いです。晴れ着に身を包んだお子様を連れたご家族が、皆様で御祈祷を受けにいらっしゃいます。ご両親はもちろん、兄弟姉妹、おじいちゃんおばあちゃんまで一堂に会していることも多いその光景は、本当に和やかで幸せにあふれています。こうやって、「神社」という場所でひとつの命の誕生や成長を喜び祝い、その末永い幸せを家族皆で祈ること。本当に、素敵な文化だと思います。神社に家族みんなで訪れながら、ご一緒に参拝をすることで、神社の文化や大切な心を、次の世代にも継承することができるはず。大切な家族にプレゼントできることには、形のないものがたくさんあります。自分の大切な人と神社に参拝することは、その人と「神社」や「神様」とのご縁を結ぶということ。長い人生の中、もし思い悩んだり道に迷ってしまうことがあったとしても、返るべき原点の場所や、大切な思い出の場所は私たちに必ず勇気をくれます。ご家族での参拝は、そこでの「笑顔」を思い出せるひとときになることでしょう。きっと、誰にとっても、大切な心のしおりになるのではないでしょうか。■友達同士でお詣りしよう!おそらく、経験のある方はわかるはず。実は神社って、友達と出かけると本当に楽しい場所なのです。神社は、いつも日常で友達と一緒にいる場所とは少し違う、不思議で非日常な空間。「一緒にお詣り」をしたり、「一緒におみくじ」を引いたりすることで、素敵な未来に期待を寄せて過ごすことができます。たとえば受験前の初詣、恋愛成就のお詣りなども、気の合う友達と「祈りの時間」を共有できることは互いの絆も深めてくれるはず。そして神様も、神社に訪れる人たちの幸せそうな様子や、楽しそうな様子を見るのがお好きなのです。神社では年に一度の「例大祭」という、その神社にお祀りされている神様のための、大きなお祭りが行われることが多いです。そんな賑わいを見せる日の神社には特に、気の置けない友達と足を運んでみてはいかがでしょうか。きっと、楽しくてワクワクする時間を過ごせるはずですよ!■恋人や夫婦でお詣りしよう!気になっている方と。お付き合いしている方と。生涯連れ添うお約束をした方と……。たまには、デートで神社に出かけてみませんか?世の中にこれほどたくさんの人がいる中で、ふたりが出会えたことは、神様のご縁つなぎがあったからこそ。そんなご縁の不思議とありがたさに、一緒に想いを馳せてみてください。今この瞬間に、同じ場所にいられることも、決して「当たり前」ではないのです。きっと、神社で過ごすひとときが、ふたりにそのことを思い出させてくれるのではないでしょうか。それに、神社では不思議と心が落ち着き、ゆっくりとした時間が過ごせるものです。そんな時間こそ、あなたの大切な方と、ぜひ共有していただけたらと思います。境内を歩きながらお互いにとって大切な話をするのも素敵ですし、心の想いを伝えたいときにも、きっと神様から勇気がいただけるはず。隣に立つ人との未来を祈って、お詣りをしたり。相手の幸せのために、御守りを贈ってみたり。ふたりでおみくじを引いて、これからのことを想像したり。一緒に過ごせる時間をかけがえなく想い、これからもこのご縁を大切に育む気持ちが、心の中で広がってゆくことでしょう。■職場の仲間とお詣りしよう!職場とは、社会の中で自分を活かして貢献する場所。もちろん、ひとりで仕事に向き合っている方も多いでしょうが、チームでひとつの目標や目的のためにがんばっている環境にいる方にとっては、特によい時間が持てることでしょう。神様がくださる「ご縁」は、恋愛ばかりではありません。仕事におけるご縁は特に、新たな可能性を拡げてくれたり、お互いを成長させてくれるような出会いになるものです。そんな仲間たちとの結束を、「一緒にがんばります!」と神様の前で宣言すれば、より前向きに進んでいくことができるでしょう。もちろん、新たなお仕事のご縁や発展も、共に祈願することができますね。会社の皆様全員で、神社に御祈祷(ごきとう)にお越しになる方もいらっしゃいます。会社の繁栄を願うためであると同時に、それぞれの人が心も体も健やかに、生き生きと仕事に励めるように祈れば、それが結果的に会社全体を盛り立てることになります。会社全員でのお詣りは難しくても、いつも共に仕事に取り組む仲間との参拝は、その出会いにも感謝をして、みんなで力を合わせるための結束をさらに固くしてくれるはずですよ!■ひとりで心静かにお詣りしよう!神社を愛する私が、実は一番おすすめしたいのが、おひとりでの参拝なんです。ひとりきりで神社に行けば、一緒にいる人に気を遣うこともなく、自分の好きな場所や時間の使い方で、ゆっくりと神様と向き合うことができるからです。たとえば私は、御神前で最近の心境や出来事、自分の決意や悩みを心の中で神様に向かってお話しすることもあります。神様に自分の正直な想いをお話ししていると、不思議と気持ちが落ち着いて、この先のことを冷静に考えたり、前向きな感情が湧いてくることはよくあります。その理由を考えると、神様の存在とは、自分自身の心を映し出してくれる鏡でもあるからだと思うのです。自分の心が悩みやモヤモヤした感情で曇ってしまっていたときこそ、ぜひ神社で心静かに、神様との対話をしてみてください。その時間が、自分の心の霧を取り払い、また心を磨きなおすきっかけになるのです。そして、居心地のいい場所でぼーっと心を開放してみたり、緑や風を感じる自然とのふれあいを楽しんでいただけたらと思います。神社は、現代を生きる忙しい皆さんの心を、きっとホッと緩めてくれる場所になれるはずです。■とにかく神社を「楽しんで」!「神社参拝」とひとことで言っても、誰とどのように楽しむかで、その在り方や意味は大きく異なってきます。楽しみ方のバリエーションは、無限大だと思います。生きてゆく中で、自分の心をリセットしたり、前向きにシフトチェンジしたり。神社はあなたにとっても、それが可能になる素敵な場所になることでしょう。ぜひ、たくさんの方と、気軽に足を運んでみてくださいね。「神社」の空間があなたの時間とご縁を豊かにして、その人生や毎日を、もっと輝くものにしてくれることを願っています!
2019年07月21日なかなか運命の人の出会えなくて悩んでいるのであれば、神頼みにすがってみるのもまた1つの手です。全国には恋愛が成就する恋みくじを販売している神社が色々とあり、それぞれが工夫を凝らしているので観光に地方を訪れた際、ついでに回ってみるのもまた思い出になるものです。ここでは特に個性的な恋みくじを引ける神社を紹介していきます。文章がインパクト抜群!布忍神社全国に数多くある神社の恋みくじの中でもインパクトという面ではどこの神社にも負けないと自信を持って紹介できるのが大阪は松原市にある布忍神社の恋みくじです。おみくじはお金を払って引いた番号の紙に書かれてある文章を読むという至ってオーソドックスなものですが、その文章がほかの神社とは一線を画しています。例えば「男に抱かれる気配なし」といったかなり刺激的な文面や「出会うときは出会う」というような何のアドバイスにもならないような文面のものまで実に様々で、何が出てもいい思い出になるでしょう。雰囲気も抜群、貴船神社の恋みくじ次に紹介するのは京都にある貴船神社です。貴船神社は京都市内から少し外れたところにあるので町の喧騒とはかけ離れた静かな場所で雰囲気も抜群です。ここの恋みくじは別名水みくじと呼ばれ全国的に有名で、購入したおみくじの神には何も書かれていないのですが、この紙を水に浮かべると文字が浮かび上がってくるという仕掛けになっています。どんな文章が出てくるのか見ずに浮かべるまで分からないのでドキドキ感を味わうことができるでしょう。猫のモチーフがとても可愛い、今戸神社の恋みくじ3つ目に紹介するのは東京は台東区にある今戸神社です。福と縁と寿を授かる神社とされているので、恋愛の縁を手繰り寄せるために訪れる神社としてはピッタリではないでしょうか。そしてこの神社は猫をモチーフとして使っているため、絵馬やおみくじが猫のデザインになっていてとても可愛らしいです。更にここのおみくじには「大大大吉」があります。本数は少ないので引き当てると何かいいことがありそうな気になること間違いなしです。
2019年06月28日全国には恋愛に効くとされる神社がたくさんあります。彼氏が欲しい!と願うなら、縁結び神社に足を運んでみてはいかがでしょう。素敵な人に出会うチャンスに恵まれるかもしれません。出雲大社は恋愛のパワースポット神代から存在する島根県の出雲大社は、縁結びの神様である大国主大神をお祀りしています。通称「だいこくさま」として親しまれている大国主大神は、あらゆる「ムスビ」の神様。男女の縁はもちろん、家族や友人、仕事やお金などとの縁を結ぶとされています。歴史ある建造物など見所も豊富。最近では恋愛のパワースポットとして注目され、全国から大勢の参拝客が訪れています。「東京のお伊勢さま」東京大神宮東京都飯田橋にある東京大神宮は、「東京のお伊勢さま」と言われ、東京三大縁結び神社の一つです。神前結婚式を全国で初めて行った神社としても知られ、良縁を願う多くの人たちが御利益を求めて参拝しています。恋愛成就の結び札や「打出の小槌」をかたどった根付など、お守りの種類が多いのが特徴。また、願い事や誓いなどを書いて封をし、専用の箱に納めれば翌朝祈祷してもらえるという「願い文」もあります。神様に直接手紙を書けるなんて、素敵ですよね。観光も楽しめる京都の地主神社京都市東山区にある地主神社。清水寺の近くにあるため、観光を楽しみながら訪れることができます。境内にある一対の「恋占いの石」は、縄文時代の遺物とも言われる願掛けの石。目を閉じたまま一方の石からもう一方の石まで歩き、無事にたどり着ければ恋が成就するというものです。縁結び特別祈願を毎日行っているのも、地主神社の特徴でしょう。お守りは、片思いをしている人用や好きな人がいない人用など、各種あります。自分にピッタリ合ったお守りがきっと見つかるはずです。福岡県太宰府の由緒ある竃門神社福岡県太宰府にある竃門神社は、恋人や夫婦、家族などの良縁に御利益のある神社です。主祭神に玉依姫命(たまよりひめのみこと)をお祀りしています。「玉」は魂、「依」は引き寄せるという意味。魂と魂を引き合わせる御神徳により、古くから縁結びの神様として信仰されています。桜や紅葉の名所としても親しまれている竈門神社。自然を楽しみながら参拝すれば、彼氏作りに向けてきっと大きなパワーをもらえるでしょう。
2019年06月03日恋愛がうまくいかないと、人生のモチベーションが一気に下がってしまうものです。そこで、ここでは恋愛に悩んでいる人のために「恋愛の神様がいる」とされる神社を紹介します。有名なパワースポットの地恋愛の神様がいることで全国的に有名な神社といえば、島根県出雲市にある「出雲大社」が挙げられます。平日でもたくさんの参拝者が訪れるほど、人気のある名所といえるでしょう。こちらには、縁結びの神様「大国主命大神」がいることで知られています。そもそも出雲大社の神様はあらゆる「ムスビ」の神様なので、男女の縁はもちろん子宝の縁、仕事の縁を結んでくれるご利益があるのです。出雲大社には「しあわせの鈴」「縁結びの糸」など縁結びに関する様々なお守りが販売されています。したがって、参拝に訪れた際は購入して身に着けてみてはいかがでしょうか。縁結びのご利益がある神社千葉県にある「千葉縁結び大社」も恋愛の神様がいることで有名なスポットです。とりわけ良縁祈願の力があると全国で評判になっている神社です。出雲神話で因幡の白兎を助けるなどされた大国主命という縁のともしびの神様がいるとされています。こちらでは縁結びのためのお守り・お札をウェブや郵送で送付してくれるので、興味があれば利用してみるといいでしょう。芸能人に人気のスポット世間的にあまり知られていませんが、神奈川県三浦群にある「森戸神社」も恋愛スポットとして有名です。森戸神社の祭神は、大山祗命(おおやまつみのみこと)と事代主命(ことしろぬしのみこと)といわれています。参拝する人が少なく静かに過ごせる場所であることから、芸能人がお忍びで訪れることが多いです。自然が豊かな場所にあるので、天気のいい日は境内から壮大な富士山や江ノ島を見渡すことができます。インスタ映えの写真が撮影できるので、行ってみて損はありません。
2019年03月04日■私たちの「人生」と「神社」の結びつき新しい年の始まりに、私たち日本人の多くが、神社へ「初詣」に出かけます。そして、神社へ足を運ぶタイミングは、もちろんそればかりではありません。新しい命がお腹に宿ったら、お母さんは「安産祈願」に。そして赤ちゃんがこの世に生まれ、神様への初めてのご挨拶は「初宮詣(はつみやもうで)」と言います。やがて、子どもの健やかな成長を感謝し、神様にご報告する「七五三詣」には、家族総出で神社に足を運んだ方も少なくないでしょう。他にも、受験の際には「合格祈願」をしたり。成人を迎えたら「成人祭」をされた方も、いらっしゃるかもしれません。前厄・本厄・後厄などといった「厄年」に当たれば、除災(災いを払い除けること)のために「厄祓い」の御祈祷を受けられる方は多いです。そして、大切な人との契りを神社の御神前で誓い、「神前結婚式」を行うという方もおられます。――このような「人生儀礼」の数々に見受けられるように、人生の節目で神様に感謝を捧げたり、ご報告や祈願をするということ。それは、多くの日本人の心や血の中に、深く根付いているように感じます。そう。「神道」というものはそれほどまでに、「宗教」として以前に、日本人にとって「ごく自然な文化」として脈々と受け継がれているのです。日本を象徴するものとして、神社の風景が挙げられることも多いですよね。心の安らぎや不思議な懐かしさ、そして私たちに、目に見えないものへの畏敬の念を抱かせる場所……。太古の昔から受け継がれる神社は、まさに日本の「心」であり「宝」だと言えるのではないでしょうか。■日本が誇りたい「互いを認め、尊重する心」日本には、世界から見れば「独特の宗教観」があると言われています。一年のはじまりには神社へ初詣に出かけ、お寺では仏様を拝み、キリストの誕生日であるクリスマスもお祝いします。このようにこの国では、ある意味で宗教の違いに対してとても「寛容」であり「おおらか」なのだとも言えるかもしれません。それぞれの宗教が伝える倫理観や、人生哲学的な要素を認め、その中に「生き方」についての共通点を見出しているのではないでしょうか。ひとつのことだけを信じて他を一切認めないのではなく、たとえ心の支えとする宗教は違っても、お互いを尊重しながらよりよい世界を目指すこと。……私はその部分にこそ、「神道」というものの影響を感じています。その「異なるものも認め合い、互いを尊重する心」にこそ、この日本を精神的に支えている理由のヒントが、隠されているような気がしてならないのです。日本においては、そもそも「あらゆるものに神様が宿っている」という考えのもと、「八百万(やおよろず)の神」を信仰する「神道」が、もっとも古くからこの国とともにありました。つまり、やたらと他を否定したり排除しようとしない価値観のものが、文化の根底に存在していたわけなのです。ですから、「信じる宗教は特別ありません」と仰る方も、神社に足を運んでいるからには、神様を一切信じていないわけではないはず。私たちの心の中にあるのは、もっとやわらかい信仰なのかもしれません。その裏側には、「特定の宗教」や「特定の神様」だけを拝しているのではない、という日本ならではの懐深い宗教観が隠されているのでしょう。これは、日本人が「誇り」とすべき感覚なのではないでしょうか。■八百万の神々を通じて、自らに「生き方」を問う昔はよく「誰が見ていなくとも、お天道様が見ているよ!」とか、「悪いことをすれば、いつか罰(バチ)が当たる」といった言葉が使われていました。生きていれば誰しも、心の中に身勝手な想いや、傲慢さ、おごりなどが芽生えてしまうことがあります。そんなとき、その弱さを正し、あるべき姿に戻すものは何でしょうか?それは、自らの「心」以外にありません。その「支え」であり「指針」となるのが、目には見えない神々という存在なのです。私たち人間は昔から、見えないところにこそ「生き方」を示す存在があり、迷いやすいこの世界でどのように暮らしてゆくべきかを、常に心に問うてきました。そう考えると「神様」という存在は、私たちの心を映し出す、鏡のようなものでもあると言えるのではないでしょうか。神社の御神体に「鏡」が多いのも、そのような意味も隠されているのかもしれませんね。神社に行けば、私たちは必ず「神様」の存在を意識することでしょう。鳥居をくぐる瞬間。狛犬と目を合わせる瞬間。手水舎(ちょうずや)で心身を清める瞬間。御神前でお詣りをする瞬間――。あなたは何を想いますか?きっと、今の自分の姿や生き様と向き合い、それが恥ずべきものになっていないかを、心に問いかけることができるはずです。神様に対して、誤魔化しや嘘は通用しません。それと同じように、「神様」という存在を通じて映し出される「自分の心」にも、嘘はつけないのです。「神様が見ておられる」と思えば、私たちはどこまでも素直に、謙虚な心で自らを見つめられるのではないでしょうか。その気持ちを思い出すためにも、私たちは人生儀礼などをきっかけとしながら、折に触れて神社に足を運んでいるのです。そして、生きる中で訪れる苦難や試練を乗り越えてゆくためにも、その存在が大きな力となって私たちを支えてくれるでしょう。迷ってしまったとき。辛くてくじけそうなとき。前に進む勇気が欲しいとき。……そんな時こそ神社に出かけ、素直な想いと向き合うべく、神様とお話をしてみてください。そのひとときは、あなたが自らの心に向き合っている、かけがえのない瞬間なのです。■「浄明正直」を自らの心に持ち続けること「浄明正直(じょうみょうせいちょく)」という言葉をご存知でしょうか?これは、神道が基本とする言葉のひとつで、一文字ずつに大切な意味が込められています。人の心の在り方として、大事にするべきものを示しているのです。◆浄(きよ)く……清らかな心で◆明(あか)るく……明るい心で◆正(ただ)しく……正しい心で◆直(なお)く……素直な心でこの言葉を語るとき、多くの説明はいらないような気がします。これさえ覚えて実践していけば、必ず幸せに生きてゆけることでしょう。忘れやすい私たちですが、たびたび思い出しながら過ごしておくべき、素敵な言葉です。ぜひ、あなたの心にも留めておいてくださいね。■節目で神様に「宣言」や「報告」をしてみよう!さて。あなたにとって、神社とはどんな場所でしたか?そして今回の記事をお読みいただいて、これからのあなたにとって神社は、どんな場所になりそうですか?ただ神様へ「神頼み」をするだけでなく、なんとなくお正月にだけ足を運ぶ場所にするのでもなく、もっと心の深いところへ手を伸ばすきっかけの場所となるのではないでしょうか。そんなあなたへ、おすすめしたいこと……。ぜひ、人生の節目や生活の変わり目、心が揺らいでいるときこそ、ひとり神社に足を運んで神様に問いかけてみてください。また、自分で決心したことや人生において大きな出来事があったときには、それらを「宣言」したり「報告」したりしてみましょう。「そんなことに意味があるのか」と仰る方もおられるかもしれませんが、必ず意味はあります。あなたの心が神様の方を向いていれば、その想いは届いています。時にひらめきとして。時に誰かの言葉で。時に思いがけないものとの出会いで。時に身に起こった出来事の中から。いかに過ごすべきか、いかに乗り越えるべきか、いかに生きるべきか――。その答えは、いつか必ず見えてくることでしょう。【神社のたしなみシリーズ】◆◇◆神社と心◆◇◆初詣だけじゃない!人生の中で私たちが神社に行くべき理由とは?◆◇◆神社と御朱印◆◇◆神社で神様とのご縁を結ぶ!「御朱印」の意味と真のご利益御朱印を集めて各地の神社を巡る「御朱印ガール」とは御朱印帳の使い方!素朴な疑問と知っておきたい基礎知識◆◇◆神社の授与品◆◇◆「おみくじ」は吉凶よりも「言葉」を読もう!基本の引き方・捉え方巫女が教える「御守り」の役割!取り扱い方法・持ち歩き方のお話◆◇◆神社と行事◆◇◆神社でデトックス!心と体をきれいにする「夏越の大祓」とは【巫女ライターの神社と御朱印めぐり】◆◇◆東京◆◇◆#1東京の白蛇さま「上神明天祖神社」#2五龍神のすまう田無の杜「田無神社」#3子育てと厄除けの八幡さま「大宮八幡宮」#4長い歴史とロマンが宿る「根津神社」#5太陽と月と海原の三貴子が鎮まる「阿佐ヶ谷神明宮」#6武蔵国を総べる社「大國魂神社」
2019年01月31日神社仏閣へ出かけ「今年1年がよい年になりますように」と祈る初詣では、日本人にとって欠かせない新年の習慣。「初詣では、日ごろお世話になっている神様、仏様に今年も無事に新年を迎えられたことを感謝するのが目的。神社でも寺院でも、ふだんからお参りに行く場所であることが重要でしょう。全国的には神社への初詣でが多いですが、関東では寺院へ行く人も多いといわれています」こう話すのは、寺と神社の旅研究家の吉田さらささん。初詣でに出かけて伝統的な“お作法”や“うんちく”を味わうのも参拝の醍醐味だ。そんな初詣での“お作法”や “うんちく”を紹介。■どうして七福神にはいろんな宗教の神様がいるの?恵比寿天、大黒天、毘沙門天、弁財天、福禄寿、寿老人、布袋尊の七福神は、神道、仏教、道教、ヒンズー教など、多様な宗教の神様で構成されている。「七福神信仰は、アジアのさまざまな宗教の終着点として、多くの神様を受け入れてきた日本独自のもの。多様な神様が1つの船に乗って幸せをもたらしてくれるという考え方は、いかにも日本らしいといえるでしょう」(吉田さん・以下同)■神道と仏教は違う宗教なのに、なぜお守りの形が同じなの?お守りの本体は、袋の中に入っているご祈祷されたお札。これにより神仏からのご利益が得られるというものだ。「入れ物は似ていても中身のお札はそれぞれ別物。お参りが一般化するにつれて、かわいい袋に入れればより売れる、ということで似たような入れ物になったのでは」ちなみに、複数の寺社のお守りを持っていても、神仏に対して失礼に当たるという考え方はないのでOK。■同じご神体のはずなのに神社によってご利益が違うのはなぜ?たとえば同じ「宗像三女神」を祭る神社でも、嚴島神社では「交通安全」のご利益が有名なのに対し、江島神社では「芸道上達」のご利益がよく知られている。「神様にまつわる物語のほか、神社の由緒なども絡み合い、ご利益の打ち出し方が違ってきているのだと思います。ご利益の由来を知ることでより楽しめるようになりますよ」■ペットを連れてお参りしてもいいの?神道では古来、女性と同様に動物も穢れと見なしたため、動物連れでの参拝を禁ずる神社が多い。「境内でペットが粗相をしたり、建物を破損する恐れもあるため、動物は連れていかないほうが無難でしょう。ただし、近年ではペットのご祈祷をしてくれる神社もあるので、ペット連れの参拝を希望する人は、事前にペット可のところを探してみては」■本殿だけでなく摂社、末社にもお参りすべき?神社の境内には。主祭神を祭る本殿以外に、ほかの神様を祭る摂社、末社と呼ばれる小さな社がある。お稲荷様の社などはその代表。「本殿のお参りだけで済ますのはもったいない。摂社、末社にはご利益の違うさまざまな神様が祭られているので、1つの神社内で一度にたくさんのご利益を授かれます。時間があれば、ぜひ本殿の後にお参りを」
2019年01月01日神社仏閣へ出かけ「今年1年がよい年になりますように」と祈る初詣では、日本人にとって欠かせない新年の習慣。「初詣では、日ごろお世話になっている神様、仏様に今年も無事に新年を迎えられたことを感謝するのが目的。神社でも寺院でも、ふだんからお参りに行く場所であることが重要でしょう。全国的には神社への初詣でが多いですが、関東では寺院へ行く人も多いといわれています」こう話すのは、寺と神社の旅研究家の吉田さらささん。初詣でに出かけて伝統的な“お作法”や“うんちく”を味わうのも参拝の醍醐味だ。そんな初詣での“お作法”や “うんちく”を紹介。■鐘をつくのはお参り前?それとも後?そもそも一般の参拝客がついてもいいの?鐘を帰りにつくと死者を送る鐘という意味になるので、お参り前につくべきという説がある。「確かにそれが一般的な考え方ですが、お寺によっても考え方が違うようです。そもそも鐘は必ずつかなければいけないものではありませんし、最近は近所からの苦情もあって、一般の参拝者には遠慮願う寺院も多いのが実情です」(吉田さん・以下同)■柏手を打つときに右手を下にずらすのはなぜ?柏手は、右手を少し下にずらして打ち、最後に戻して合掌するのが作法。一説には、ずらした指先を合わせるという動作で神様と人が一体となり、力を得るのだとも。「片手を下にずらすと手のひらの間に空間ができ、柏手を打ったときにいい音が出ます。はっきりした音は神様に伝わりやすい。そういう意味でも効果があるのでは」■おみくじは持ち帰る?それとも結んで帰る?いい結果が出れば持ち帰り、悪い結果が出たら境内に結んで帰るという人も多いが、本来は持ち帰るのが◯。「もし『凶』が出ても、それは“ハズレ”ではなく、生活のうえで気をつけるべき神様からの戒めと受け取り、財布などに入れて持ち歩くといいでしょう」どうしても置いて帰りたい場合は、むやみに境内の木に結ばず、指定の場所に結ぶこと。■境内で写真を撮るのはマナー違反になる?神仏の宿る寺社で無節操にスマホで写真を撮ったら罰が当たる!?と考える人も少なくないはず。「そもそも、ご神体、ご本尊の写真を撮るのはほとんどの場合NGです。さらに神社では、神様が鎮座する本殿も撮影しないほうがいいとされます。一方、寺院の仏像撮影についてはご住職の考え方次第でOKなこともまれにあります」■お守りやお札を受けるのはお参りの前?それとも後?神社でも寺院でも、まずは寺社の主である神仏へのお参りをし、授与品を受けるのはその後にすべき。ただ、昨今流行のご朱印については例外も。団体だと人数分のご朱印をいただくのに時間がかかるので、お参り前にお願いしておき、後でまとめて受け取るケースもある。
2019年01月01日神社仏閣へ出かけ「今年1年がよい年になりますように」と祈る初詣では、日本人にとって欠かせない新年の習慣。「初詣では、日ごろお世話になっている神様、仏様に今年も無事に新年を迎えられたことを感謝するのが目的。神社でも寺院でも、ふだんからお参りに行く場所であることが重要でしょう。全国的には神社への初詣でが多いですが、関東では寺院へ行く人も多いといわれています」こう話すのは、寺と神社の旅研究家の吉田さらささん。初詣でに出かけて伝統的な“お作法”を味わうのも参拝の醍醐味だ。そんな意外と知らない正しい参拝の“お作法”を紹介。■初詣でに行く時間帯は朝、昼、夕のいつがいいの?基本的にどの時間でも問題ないが、午前中のうちにお参りするのがおすすめ。1日が始まったばかりの午前中は、気力、体力ともに満ちているので、ベストな状態で神様、仏様に向き合えて願いも届きやすくなるかも?■生理中にお参りしてはいけないって本当?「神様は穢れを嫌う」というように、神道では、死や血は“穢れ”として避けるべきものと考えられてきた。また、女人禁制の場所や女性が参加できない神事があるなど、女性そのものを“穢れ”とする考え方も。「しかし現在、ほとんどの神社が女性に開かれ、神社側で生理中の参拝を禁止するルールもありませんから、初詣でのような一般的なお参りの場合は気にしなくても大丈夫でしょう」(吉田さん・以下同)■複数の寺社で初詣でをはしごするのは失礼?「とくに問題ありませんが、基本的に初詣では地域の寺社にお参りに行くもの。有名な寺社もいいですが、まずは自宅の近くや、通勤途中にいつも通る寺社など、ふだんからなじみのある場所へお参りしてみては?」いつもお世話になっている神様、仏様への新年の挨拶から始めよう。■鈴や鰐口を鳴らすタイミングはいつ?参拝で鳴らす鈴や鰐口は、人によっておさい銭を投げる前だったり、後だったりと鳴らすタイミングがバラバラ。鈴や鰐口の音は、神仏に自分の訪問を知らせる意味があると考えられているので、拝礼の最初に鳴らすのが正解。■「二拝二拍手一拝」と「二礼二拍手一礼」は違うの?「『拝』とは、上半身を腰から90度近くに折る丁寧なお辞儀。一方『礼』は、頭を30度程度下げるお辞儀です。全国的なお参りの作法は『二拝二拍手一拝』が標準となっており、神様に対し、より敬意を表すものといえますね」神社本庁の公式サイトでも「二拝二拍手一拝」を参拝作法の基本形として紹介しているが、出雲大社のように「二拝四拍手一拝」が作法となっている例外もある。■参道を歩くときは右側?それとも左側?「『参道の真ん中は神様の通り道なので、右か左を歩くべき』とはよくいわれますが、じつは神社によって考え方が違い、真ん中を歩いてかまわない場合も。左右どちらを歩くべきかについても、とくに決まりはありません」ただし、伊勢神宮のような参拝者の多い神社では、交通整理のために通行する側が決められていることもある。
2018年12月31日神社仏閣へ出かけ「今年1年がよい年になりますように」と祈る初詣では、日本人にとって欠かせない新年の習慣。でも、いつごろから、どんな理由で始まったものなのだろうか?「大みそかの夜から元日の朝にかけて神社に籠もり、新年の平安を祈願する『年籠もり』という風習が始まりだといわれています。ただ、現在のように元日にお参りに出かける初詣でがいつごろ定着したかは定かではありません」こう説明するのは、寺と神社の旅研究家の吉田さらささん。初詣ででは寺院に参拝する人も多いが、その習慣が神社に端を発していることを考えると、やはり神社に出かけたほうがいいのだろうか。「初詣では、日ごろお世話になっている神様、仏様に今年も無事に新年を迎えられたことを感謝するのが目的。神社でも寺院でも、ふだんからお参りに行く場所であることが重要でしょう。全国的には神社への初詣でが多いですが、関東では寺院へ行く人も多いといわれています」(吉田さん・以下同)ただし、寺院へお参りする際は、神社での参拝方法と混同しないように気をつけたい。神社では「二拝二拍手一拝」がお参りの基本作法だが、仏前では合掌して一礼するのみ。柏手は打たないことを覚えておこう。「仏教では、宗派によってお参りの仕方、数珠の使い方などが一部違いますが、初詣でのような一般のお参りなら細かく気にする必要はないでしょう。真言宗など密教系のお寺では仏像の前に真言が書かれていることがあります。真言を唱えるのは、仏様に呼びかけるようなもの。より深くご縁が結ばれるので、お参りの際はぜひ唱えてみてください」お参りするからには、仏様のご利益をしっかりいただきたいと願う人は多いはず。しかし、仏教は元来、過剰な欲やこだわりを捨て、悟りを開くのが目的の宗教。そもそも現世での利益を仏様に求めるのは、間違っている?「確かに自分本位のお願いばかりをするのは、本来の仏教の考え方には反しますね。ご利益を求めるより、まずは自分の心を見つめ直して反省し、悩みを仏様に聞いていただくという心構えが大切だと思います。それにより心が穏やかになれば、もう十分にご利益をいただけたといえるのではないでしょうか。具体的な願い事がある場合は、過剰な欲を出していないか、他人を傷つけるような願いではないかを考えたうえでお参りするとよいかもしれません」神社でお参りするときも、エゴの強い願い事は控え、これからも家族と自分が健康に過ごせるように、平和な毎日が続きますようになどと祈ってみては。「神社はもともと、地域が災害に見舞われることなく、豊かな実りに恵まれるようにと祈る場所。ですから、そのお礼から入るのが自然だと思います。その後、現実的な願い事をするのもいいですが、あまり欲張らないように。ご利益は目に見えないかたちで神様から授かるもの。すぐにかなわずとも、お願いしたのだから、少しずつでも前に進んでいると信じて、毎日を過ごしましょう」
2018年12月30日お正月のおでかけといえば、初詣。今から「どこの神社にお参りしようかな…」と計画をたてている人も多いでしょう。でも、寒い中せっかくお参りするなら、2019年という年に最も運気アップが期待できる神社へ初詣したいですよね。そこで、さまざまなメディアで活躍中で、 『厄除け・開運・パワースポット-ニッポンの神社-2019-2020』 (主婦の友社)の監修を務めた占い師・流光七奈先生に、2019年の初詣におすすめの神社ベスト5をうかがいました。流光七奈先生 プロフィール心理オントロジー、裏ホロスコープ、スピリチュアルリーディングを中心としたオリジナル占術を使う占い師。ラジオ、雑誌など多数のメディアで活躍中。著書は『ダンナさまは幽霊』(イーストプレス)シリーズ、『厄除け・開運・パワースポット ニッポンの神社2019−2020』(主婦の友社)、裏ホロスコープ占星術(実業之日本社)。■2019年初詣おすすめ神社ベスト5流光先生曰く「2019年は何事も激しく『動く』年」。そのため、自分のやりたいことが見え、努力に見合った結果が得られ、運気が上がる年になるそうです。そのため、引っ越しや起業・転職、海外旅行・留学、資格取得に向いた年となります。また、お金の神様が活発に動き、金運が急上昇する2025年に向けて、「億万長者になるための種まき」の年でもあるそうです。そんな2019年の初詣、どこにお参りすればベストなのでしょうか? 「家族でお参りするなら、より仲良く幸せになれるよう“縁結び”の神社がおすすめ」と流光先生。中でも2019年初詣にぴったりな神社ベスト5をうかがいました。箱根神社(神奈川)宿場町であった箱根という土地柄、交通安全、心願成就、開運・厄除けで有名な箱根神社。「ご祭神が木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメノミコト)という女神様で、彼女は水の神様です。水の神様は生命や財産などを生み出す神様ですが、木花咲耶姫は安産や子育てにご利益がある神様。燃えさかる火の中で3人の子を生み、その子どもたちを立派に育て上げた、美しくありながらも大変たくましい神様です。子育て中の方たちに共感してくださる神様なので、子ども連れのママパパにぴったりな神社でしょう」(流光先生)1月1日0時から芦ノ湖上・元箱根湾で開催される「新年奉祝花火大会」も、初詣の楽しみの一つとなっています。 箱根神社 神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80-1白幡天神社(千葉)市川市菅野の郷の最も地形の高い場所に、氏神様として鎮座する白幡天神社。「ご祭神が、ご存じ学問の神様である菅原道真なので、お子さんの学業成就のご利益を受けに行くのにぴったりです。いわゆる初詣の時期からは少しずれてしまいますが、春先には梅や桜が咲き、とてもきれいな神社です」(流光先生) 白幡天神社 千葉県市川市菅野1-15-21縁結び大社(千葉)良縁成就、恋愛成就、結婚成就、夫婦円満など、縁結びで有名な神社。境内には、ご利益ある縁結びの神々をお参りする『恋の願かけめぐり』もできます。「主祭神である愛染明王神(アイゼンミョウオウシン)は、強力な縁結びの神様です。恋愛と結婚成就だけではなく、夫婦円満、家庭円満に大変ご利益があります。さらに、衣食住を司る神様である奇稲田姫命(クシナダヒメノミコト)も祀られていますので、ぜひ家内安全をお祈りしましょう」(流光先生) 縁結び大社 千葉県東金市山田1210河口浅間神社(山梨)富士山の世界文化遺産登録で、構成資産のひとつになった河口浅間神社。「こちらのご祭神も箱根神社と同じく木花咲耶姫です。安産と子育てのご利益を授けてくださる神様でもありますが、縁結びの神様でもあります。縁結びと聞くと、恋愛や結婚だけにご利益があるとイメージかもしませんが、本来はすべてのご縁を結んでくださるものです。家族のご縁が強くなるよう、家族でお参りしても良いでしょう」(流光先生) 河口浅間神社(富士五湖観光連盟) 山梨県南都留郡富士河口湖町河口1貴船神社(京都)平安時代、夫の心変わりに思い悩んだ女流歌人・和泉式部が参詣し、名歌を捧げたところ、夫の愛を取り戻せたという逸話が残る貴船神社。それ以来、「恋の宮」と呼ばれるようになりました。「こちらは、木花咲耶姫の姉である磐長姫(イワナガヒメノミコト)という神様が祀られており、彼女は岩のように頑丈で強固な基盤を築くご利益を与えてくださる神様です。貴船神社には、そのほかたくさんの強力なご利益がありますが、家庭を盤石なものにしたいと願っている方はぜひ一度、こちらの神社を訪れてみてはいかがでしょう」(流光先生) 貴船神社 京都府京都市左京区鞍馬貴船町180■初詣「お願い事・ルール」にNGはあるの?いざ初詣…と出かけても、手を合わせてお願い事をする段になったら、頭に浮かぶのは「家族の健康と幸せ」。それが一番なのはもちろんですが、もっとうまい願い方があるのかも…と思ったことはありませんか? 逆に、知らず知らずのうちに、NGな願い事をしてしまっていたかも…と心配になる人もいるでしょう。 「お願い事は基本、自分が望むこと、好きなことを自由にお願いしてOKです。でも、NGとまでは言いませんが、完全に他力本願のお願い事は、ご利益を得ることができません。お願い事は、ご自身が努力することが前提です。逆に、NGなお願い事は、誰かを蹴落としたい、などの人を不幸にするものですね。これは絶対的にNGです。お願いする時のコツとしては、『こうしたいのですが、どのようにしたら良いでしょうか?』という風に、『ご相談』のような形をとると良いですよ。神様は、努力する人を進んで応援してくださるでしょう」(流光先生)子ども連れの初詣だと、お参りのルールにも気をつかいますよね。神様に失礼のないお参りの仕方はあるのでしょうか?「神様は基本、子どもが大好きです。なので、お子さん連れで神社に行く際に、神様に対して特に配慮すべきことはありません。ただ、一つだけ気をつけていただきたいのが、『境内の中の物を持ち帰らないようにする』こと。境内にあるものは、木の枝から砂利まで、すべて神様のもの。持ち帰ることは神様に対して大変なマナー違反となります。これは、子どもに限らず大人も気をつけていただきたいポイントです」(流光先生)参考図書: 『厄除け・開運・パワースポット-ニッポンの神社-2019-2020』 (主婦の友社)書籍『ダンナさまは幽霊』シリーズがヒットし、女性誌、web、週刊誌などでも活躍中の占い師・流光七奈先生が監修。2019年に開運できる全国の220の神社をセレクションし、金運・仕事運・恋愛運・厄除けに効果ありの2019全国開運神社パーフェクトガイドの決定版。
2018年12月29日■武蔵国を守る神様たちへと繋がる「総社」場所は東京都の府中市。広大な敷地内に多くの神々が鎮座する、荘厳なお社が「大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)」です。その起源はおよそ1900年前にまで遡り、第12代の景行天皇の御代41年(111年)5月5日に神様からの御託宣を受けて創建されたという古い歴史を誇ります。その後も武蔵国に住まう人々はもちろん、多くの貴族や武士たちの崇敬を集め、今日まで大切に守られてきたお社なのです。現在、府中の駅前は多くのビルやお店が立ち並ぶ、西東京の中心地。しかし、大國魂神社からまっすぐに伸びる欅並木の参道は変わることなく、参拝者をあたたかく迎えてくれるかのように感じます。鳥居をくぐり、広々とした参道に足を一歩踏み入れれば、長きにわたる歴史と私たちを包み込むような懐の広さを、きっと実感できることでしょう。そもそも「武蔵国」というのは、現在で言うところの埼玉県・東京都・神奈川県の一部を指しています。大化の改新後に全国各地に国の経営を行う「国府」が置かれるようになり、武蔵国の場合はその場所がこの府中の地でした。国の祭務を行う「国司」が奉仕する斎場となった大國魂神社は、武蔵国の神様を合祀するかたちとなり、「武蔵総社(むさしそうしゃ)」と呼ばれるようになりました。つまり、武蔵国に住まう人にとっては特に、この神社が各地の神様につながる拠点ともなるわけです。大國魂神社はその後、さらに国内の著名な神社を6社、本殿の両側に合祀しました。これにより、「六所宮(ろくしょぐう)」とも称されるようになり、本殿前には「総社六所宮」と掲げられています。六所宮のご祭神はそれぞれ、武蔵国の各地に鎮座する「小野大神」「小河大神」「氷川大神」「秩父大神」「金佐奈大神」「杉山大神」。こうしてこの神社は、今もなお「武蔵国の護り神」として、大切にお祀りされているのです。皆様にもなじみのある神社が、きっとあることでしょう。大國魂神社をお詣りする際には、各地の神社の神様にも、ぜひ想いを馳せてみてください。■国を作り産業を興した、心やさしい「大國魂大神」大國魂神社の主祭神である「大國魂大神(おおくにたまのおおかみ)」について、少しご紹介しましょう。この神様は、出雲大社におわします大国主神(おおくにぬしのかみ)と御同神。七福神の「大黒様」としても親しまれています。その昔、大地を築き国を開かれて、人々に生活の基礎となる衣食住の道を教えられました。さらに、医療法やまじないの術も授けられ、厄除け・厄払いの御神徳もお持ちです。大国主命(大國魂大神)は、「因幡の白兎」という説話の中で、瀕死の白兎を助けた心のやさしい神様としても知られています。縁結びの神様としても名高いので、こちらでの結婚式や披露宴も大変人気です。神様に結んでいただいたご縁を、神前式で改めて確かめ誓い合うのは、うれしく素敵なことですよね。人生儀礼の御祈祷も、各種受けることができます。人生の大事な節目は、ぜひ神社で過ごされてみてはいかがでしょうか。■街全体が活気づく、神様と人々の交流「くらやみ祭」大國魂神社といえば、1000年以上の歴史を誇る例大祭「くらやみ祭」です。このお祭りは、この地域の人々が特に大切にしている神様との触れ合いのひとときだと言えるのではないでしょうか。尊い神様を見ないようにと「神輿渡御(みこしとぎょ=御神輿が街を練り歩くこと)」が深夜の暗闇の中で行われたことから、「くらやみ祭」と呼ばれるようになりました。毎年、4月30日~5月6日にかけて執り行われる伝統的な祭事であり、府中の街が大変活気づく瞬間です。日本最大級の6張の大太鼓が打ち鳴らされ、8基の御神輿が大迫力の渡御を行います!大國魂神社は、このように神様との触れ合いやつながりを肌身で感じることのできる催しと、地域の交流や人々の絆をも改めて思い出させてくれる場所でもあるのです。もちろん「くらやみ祭」だけでなく、それぞれの季節に「すもも祭」や「くり祭(秋季祭)」などといった、大國魂神社ならではの季節や伝統文化を感じさせてくれる祭事も行われます。広々とした境内に所狭しと出店が並び、足を運べばきっと心がわくわくしてくることでしょう。■地域の歴史や神様の御神徳に、想いを馳せるひととき大國魂神社のような場所は、特に人々の生活に活気を与え、一人ひとりの心に安らぎをもたらしてくれるものです。神社が賑わいを見せる祭事のタイミングだけでなく、日頃からぜひ足を運んでいただき、境内の随所で長きにわたって続く歴史や、神様の御神徳に想いを馳せてみてください。神社は「ご利益」を授かるための場所である以前に、すでに今自分がいただいている幸せに気づき、その恵みに感謝をするための場所です。静かに、自分自身の心や生活を振り返り、周りの人のことを想うこと。その積み重ねが私たちの心を清めて、また一歩、神様の御心に近づけてくださることでしょう。随神門と中雀門の間、本殿に向かって右手にある「宝物殿」では、神社の誇る1900年の歴史を感じさせるさまざまな御神宝が拝観できます。くらやみ祭で神様の御霊が移される、圧巻の神輿8基や御先祓太鼓も間近で見ることができますよ。開館日は、土曜・日曜・祝日・神社祭礼日のみとなっています。■写真でご紹介する、境内の見どころと授与品!大國魂神社も、ご紹介したい場所がたくさんあり、ひとつの記事では収まりきれない魅力がいっぱいです。ぜひ、あらかじめ神社の公式サイトから境内案内図を確認していただき、たくさんの場所を回ってみてください。そのきっかけのひとつとして、わずかながらお写真で、魅力を少しでもお伝えできればと思います。最初の鳥居をくぐってすぐ、右手に現れるのが「神戸稲荷神社(ごうどいなりじんじゃ)」です。まるで入り口で大國魂神社を御護りされているかのような、生真面目な雰囲気のお社。左右の石には、御使いでいらっしゃる狐さんが刻まれています。御祭神は天鈿女命(あめのうずめのみこと)という女神さまである、「宮乃咩神社(みやのめじんじゃ)」。演芸の神様であるとともに、また安産の神様としても名高く、底が抜けた柄杓を納める安産祈願が有名です。明るい雰囲気の、女性には特にうれしいスポット。大國魂神社の御朱印です。季節や祭事などでの変化はありませんが、それがいつも堂々と構える、大國魂大神様らしさを感じさせてくれる気がします。本殿に向かって左手に位置する水神社の裏には、「人形(ひとがた)流し」のできる小さな川があります。人形に自分の名前を書き、悪い部分をなでて息を吹きかけ、人形に穢れを移して水に流しましょう。身も心もスッキリするはずです。神社の大切な役割のひとつである「地域を繋ぐ」ということが、大國魂神社ではその中にいるだけでも感じられます。自分の住まう土地や國を愛し、大切にしていくこと。それを思い出させてくれる、かけがえのない時間が過ごせるはずです!境内の杜もまた、夏は深い緑に包まれ、秋は葉が美しく色づきます。木々のざわめきや草花の息吹。そして、この地に息づく人々の暮らしや活気。あなたも、ぜひ、武蔵国の総社に訪れてみませんか?■神社基本情報(アクセス、住所、最寄駅)【神社名】大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)【御祭神】■主祭神大國魂大神(おおくにたまのおおかみ)=大国主命(おおくにぬしのみこと)■六所宮(※)小河大神(おがわのおおかみ)氷川大神(ひかわのおおかみ)秩父大神(ちちぶのおおかみ)金佐奈大神(かなさなのおおかみ)杉山大神(すぎやまのおおかみ)御霊大神(ごりょうのおおかみ)国内諸神【境内摂社末社】■宮乃咩神社(みやのめじんじゃ)天鈿女命(あめのうずめのみこと)■松尾神社(まつおじんじゃ)大山咋命(おおやまくいのみこと)■巽神社 (たつみじんじゃ)市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと)■東照宮(とうしょうぐう)徳川家康公(とくがわいえやすこう)■住吉神社・大鷲神社(すみよしじんじゃ・おおとりじんじゃ)表筒男命(うはづつおのみこと)中筒男命(なかづつおのみこと)底筒男命(そこづつおのみこと)大鷲大神(おおとりのおおかみ)■水神社(みずじんじゃ)水波能売命(みずはのめのみこと)加茂別雷命(かもわきいかずちのみこと)玉依姫命(たまよりひめのみこと)加茂別建角身命(かもわきたけぬみのみこと)■神戸稲荷神社(ごうどいなりじんじゃ)倉稲魂命(うかのみたまのみこと)【鎮座地】〒183-0023東京都府中市宮町3-1【電話】042-362-2130【FAX】042-335-2621【最寄駅】京王線「府中駅」より徒歩5分JR武蔵野線・南武線「府中本町駅」より徒歩5分【※六所宮について】《一ノ宮》小野神社(おのじんじゃ)御祭神/天ノ下春命(あめのしたはるのみこと)《二ノ宮》二宮神社・小河神社(にのみやじんじゃ・おがわじんじゃ)御祭神/国常立尊(くにのとこたちのみこと)《三ノ宮》氷川神社(ひかわじんじゃ)御祭神/須佐之男命(すさのおのみこと)稲田姫命(いなだひめのみこと)大己貴命(おおなむちのみこと)《四ノ宮》秩父神社(ちちぶじんじゃ)御祭神/八意思金命(やごころおもいかねのみこと)知知夫彦命(ちちぶひこのみこと)天之御中主神(あめのみなかみぬしのかみ)《五ノ宮》金鑚神社(かなさなじんじゃ)御祭神/天照大神(あまてらすおおみかみ)素戔鳴尊(すさのおのみこと)大和武尊(やまとたけるのみこと)《六ノ宮》杉山神社(すぎやまじんじゃ)御祭神/五十猛命(いそたけるのみこと)大日孁貴命(おおひるめむちのみこと)素戔鳴尊(すさのおのみこと)
2018年11月04日京都の世界文化遺産・上賀茂神社で「京都パンフェスティバル in 上賀茂神社」が10月13日、14日の2日間、開催される。パンの街・京都の有名ホテルや人気ベーカリーが出店。平成27年の上賀茂神社式年遷宮奉祝事業として初開催し、今年で4回目を迎える本イベント。京都が誇る“神社”と京都の人々に愛される“パン”のコラボレーションが今年も楽しめる。京都市伏見区のアンデからは、「プレーンデニッシュ」が登場。しっとりとした食感とデニッシュ食パンの本来の甘みが口の中に広がる。初出店となる右京区のイエローデリ ベーカリーは、2018年のパングランプリで準グランプリを受賞した、フランスパンの生地に熟成フルーツをたっぷり練り込んだ「メープルフルーツパン」を販売する。イエローデリ ベーカリー「メープルフルーツパン」東山区のウェスティン都ホテル京都からは、ベーコンの塩味と旨味に、黒オリーブの風味がアクセントの「ベーコンと黒オリーブのフォカッチャ」やその他3種類のフォカッチャが登場。同じく東山区のホテルで初出店となる、ハイアット リージェンシー 京都は、バニラ風味のマロンクリームと甘露煮のペーストを合わせ、焼き上げたクロワッサンにサンドした「マロンのクロワッサンダマンド」を販売。ラム酒の香るアーモンド生地で仕上げている。初出店となる右京区の中村屋惣菜製作所からは、京都嵐山の老舗お肉屋さんから生まれた「中村ん ビーフカツサンド」がお目見え。国産牛スライスをミルフィーユ仕立てに柔らかく仕上げたカツがポイントだ。その他、こちらも初出店の京都一本堂の「角食」、創業80余年の樋口金松堂の「ホウレンバターとマヨタマサンドイッチ」、志津屋 本社の「京風だし巻き卵サンド〜九条ねぎ〜」、和歌山からの参加となるメゾンフルリールの「抹茶のバゲット」などバラエティ豊かなラインアップ。急遽出店が決定した、長崎県・壱岐島のパンプラス本店の「壱岐牛カレーパン」も見逃せない。パン以外にも、京都の老舗コーヒー店として有名なイノダコーヒが出店する他、抽選会などお子様向けの企画も楽しめる本イベント。おいしいパンと、京都最古の神社との異色コラボレーションを味わってみては。【イベント情報】京都パンフェスティバル in 上賀茂神社会期:10月13日、14日会場:上賀茂神社住所:京都府京都市北区上賀茂本山339時間:10:00〜15:00料金:入場無料
2018年10月11日■太陽・月・海原の神「三貴子」が並び鎮まる希少な神社にぎやかな阿佐ヶ谷(あさがや)の駅を少し離れて路地を入ると、そこには静かで明るい神域が広がっています。東京都杉並区に鎮座される「阿佐ヶ谷神明宮(あさがやしんめいぐう)」。人々の暮らしと密着した地域にありながらも、ひとたび足を運び入れれば、その神聖さが肌で感じられる素敵な神社です。手水を済ませて玉砂利を踏みしめながら歩くと、右手には能楽殿があらわれ、いっそう明るく清々しい雰囲気が感じられるのではないでしょうか。※この能楽殿は、通常閉じられていますが、催しの際などに開かれます主祭神は、伊勢神宮におわします太陽の神様「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」と、その御饌(みけ)の神である食物神「豊受大神(とようけのおおかみ)」。そして、天照大御神と時を同じくして「伊弉諾尊(いざなぎのみこと)」から生まれた、月の神様「月読尊(つくよみのみこと)」と、海原を治めよと言われた「須佐之男尊(すさのおのみこと)」の4柱です。この阿佐ヶ谷神明宮において特に珍しい特徴は、拝殿から臨むことのできる御正殿に「天照大御神」、東西両殿に「月読尊」「須佐之男尊」の3つの御殿がお祀りされているところ。中央が「天照大御神」の御殿で、東に「月読尊」、西に「須佐之男尊」の御殿が並んでいるのです。神話・古事記に「兄弟神」として登場する「三貴子」が、このようにひとつの神社に並んでお祀りされているのは、全国的に見ても大変珍しい姿だと言えます。拝殿からその「御垣内三殿」を拝することができますが、広く拓けた明るい場所に美しく並ぶ3つの御殿の姿は、いつ見ても静謐で清らかな空気をたたえています。■その姿を大きく変えた「平成の大改修」阿佐ヶ谷神明宮は、かつて「日本武尊(やまとたけるのみこと)」が東国への勢力拡大のため遠征をしたその帰りに、この「阿佐谷」で休息したと伝えられ、その後、彼の功績を慕った村人が建てたお社が起源だと言われています。この国の最高神である「天照大御神」がお祀りされていたこの場所には、その後も、この村の各地に散らばっていたいくつものお社が次第に合祀(併せてお祀りすること)されていきました。このように、今ではさまざまな神様がこの地に鎮まって、人々の暮らしを見守っているのです。この神社に大きな変革があったのは、まだ記憶に新しい平成21年のこと。境内に祈祷殿(ご祈祷が行われる場所)や能楽殿が新設され、以前は拝殿と本殿がひとつの形になっていたものが別々に切り離されることになったのです。こうして私たちが祈りをささげる場所となる拝殿からは、現在のように並ぶ三貴子のお社を見つめることができ、それぞれの神様をより意識しやすい姿に生まれ変わりました。御本殿は青空の下に緑の杜を背にしたかたちで、静かに、そしてひときわ眩く鎮座しています。特別なときにしか足を踏み入れることのないその空間は、目には見えなくともごく自然に神様の存在を感じられるような、素晴らしい心地よさを感じます。そして平成26年には、伊勢神宮が20年に一度お宮を新たに立て替えて神様にお遷りいただく「式年遷宮」という祭祀に伴って、撤下された鳥居のひとつを受け継いで、この御本殿前に置かれることとなりました。それまで伊勢神宮の神域を御守りしていた鳥居が、今はこうして、この阿佐ヶ谷神明宮を見守っている……。そう思うと、お伊勢さまとの深いご縁を感じずにはいられません。■あらゆる災難厄事を払いのける「八難除」「降臨殿」と呼ばれる祈祷殿では、「天照大御神」の荒魂(あらみたま)と「豊受大神」が併せてお祀りされています。この場所には、江戸時代に奉納された、銅製の黒い「三本御幣」を拝することができます。それは、この阿佐ヶ谷神明宮に集まる庶民からの信仰が厚かったことを示す、大変貴重で珍しいものです。私たちの人生には、あらゆる節目が訪れます。「安産祈願」「初宮詣」「七五三詣」「成人式」「年祝い」などといった、人生儀礼の数々。その折々に神様へご報告を申し上げ、その恵みとご加護に感謝し、これからの繁栄を願うのが御祈祷です。この祈祷殿の御神前は、御祈祷のとき以外は入ることのできない場所。きっと、その厳かな空気を肌で感じられることでしょう。※ご紹介のため、特別にご許可をいただき、お写真を掲載させていただいていますこの場所で受けることのできる御祈祷の中でも、阿佐ヶ谷神明宮ならではのものといえば、「八難除」です。「八難」というのは、8つの難という意味ではなく、「世の中にあるあらゆる災い」のことを指しています。厄年の災い、方位や地相・家相に起因する災い、火や水にまつわるの災い、人の災い、因縁から来る災い……。挙げればキリがないほど、私たちの生きる世の中には、数多くの災難や厄事が存在しています。「八難除」とは、それらすべてを取り除く御祈祷であり、御祭神である八百万の神々の中心となる「天照大御神」様のご加護をいただいて、それぞれの人生が素晴らしいものになるようにと願うもの。最近よくないことが続いているという方や、何か不安なことがあって前に進めないという方、身の回りで病気や事故が増えているという方も、この御祈祷を受けられてみてはいかがでしょうか。■巫女が最後の縫製を行う「神むすび」の御守り※ご紹介のため、特別にご許可をいただき、お写真を掲載させていただいています阿佐ヶ谷神明宮といえば、特に話題を呼んでいるのが「神むすび」という御守りです。ブレスレットタイプになっているので、手首やバッグなどに着けて、肌身離さず持ち歩くことができます。美しく繊細に編み込まれたデザインで、その色やモチーフにも、さまざまなものがあります。春なら桜、梅雨の時期なら紫陽花、秋には月うさぎなど、季節ごとに期間限定のものが準備されるのもワクワクします!こちらは、阿佐ヶ谷神明宮でご奉仕をしている巫女さんが仕上げの縫製を行い、大切に作られているのも特徴です。その中に御神気が込められ、私たちのもとへと届くのですね。「神むすび」は阿佐ヶ谷神明宮のオリジナルであり、珍しい形の御守りですが、私たちがより身近に持つことができるのではないでしょうか。御守りとは、日々の暮らしの中で折に触れて神様の存在を意識し、その御神徳にあやかりながらも、常に感謝を忘れないための「形あるもの」です。その出会いは「直感」が大切。神社に訪れた際に御守りを目にして、あなたが強く心惹かれるものがありましたら、ぜひ手に取ってみてください。それがあなたと、その神社・神様との絆を示す、ひとつの証になることでしょう。■行事ごとに少しずつ変化する御朱印御朱印については、阿佐ヶ谷神明宮の場合、大きく分けて2種類があります。「神明宮」のものと、「月読尊」のお社である「月読社」のものです。また、「神明宮」の御朱印については、祭祀や催し物などにちなんで手作りの印が追加されることがあります。お正月、観桜会、夏越の大祓、七夕、例祭、新嘗祭、年越しの大祓など……それぞれのモチーフになるものが、季節を感じさせてくれますね。昨今は、多くの神社でいただける御朱印にも、限定のものなどが増えてきました。思わず見とれてしまうような、美しい御朱印に出会うこともありますよね。ただし、それをいただくために神社に訪れるというよりは、さまざまな季節に足を運び御朱印の変化も楽しみつつ、お詣りを通じて神様と心を通わせることを大切にしてみてください。きっと、そのような心で何度も足を運ぶことができたなら、その神社はあなたの人生にとってかけがえのない場所となり、その祈りの心を神様も喜んでくださるに違いありません。■変わらぬ「祈り」と「感謝」の心を、変わりゆく時代の中に皆様は、「不易流行(ふえきりゅうこう)」という言葉をご存知でしょうか?阿佐ヶ谷神明宮の神職の方が、神社を守り受け継いでいく中で大切にされていることのひとつで、「伝えるべきものの本質はかたちを変えることなく守りながら、時代とともに変えてゆくべきものは変えながらつないでいく」という意味があります。「神道」というのは、何世代も前の日本を生きたご先祖さまたちから順番にバトンを手渡してきたからこそ、今日まで日本に息づいている大切な文化です。古くから多くの人が信仰を寄せて神々をお祀りし、その心のよりどころとなってきた神社。これから先も、時を越えてその本質を受け継ぐためには、さまざまな工夫や時代に即した変化もまた、必要な努力なのでしょう。しかし、神社に訪れる私たちこそ、その場所が持つ本来の役割やあるべき心の姿を、忘れることなく残していかなくてはなりません。当たり前の日々の中に存在する感謝の気持ちや、この国を守ってくださっている神様たちへ祈りを捧げる心を、失くしてしまうことのないように……。神社に足を運んだときこそ、神様を想い、手を合わせることの意味を噛みしめてみてください。私たちはその積み重ねで、神様を感じる心が養われ、どんなときも迷わずに心明るく生きていくことができるのですから。■写真でご紹介する、境内の見どころと授与品!拝殿に向かって右手側にあるのは「元宮」。向かって左から、阿佐ヶ谷神明宮の誕生のきっかけである「日本武尊」、三貴子の生みの親である「伊弉諾尊」、その妻であった「伊弉冉尊」がお祀りされています「神むすび」以外にもさまざまな御守りがありますが、この「災難除」の御守りがふと目に留まりました。日本らしいイメージの五色の色合いと、素朴さの中に宿る美しさが印象的です。※ご紹介のため、特別にご許可をいただき、お写真を掲載させていただいています学問の神様である「菅原道真公」がお祀りされる北野神社。五角形の鳥居は比較的新しいもので、「合格」するようにとの願いが込められています。ぜひ、何かの試験を控えている方は、こちらの鳥居をくぐってお詣りしてみてくださいね!道祖神である「猿田彦大神」をお祀りする猿田彦神社の前にある、立派な「夫婦欅」を見上げてみてください。阿佐ヶ谷神明宮の3000坪の敷地には、このような立派な大樹が、いたるところにそびえ立っています阿佐ヶ谷神明宮は、地域の人々にとって大切なコミュニケーションの場となる役割も、積極的に果たしています。神楽殿では能などの伝統芸能の奉納やバリ舞踊・ジャズストリートの会場になるほか、骨董市や植木市などが開催されるなど、広く親しまれているのです。それでいて、「瑞祥門」という神門より内側は厳かに神聖に、神事が執り行われる場所としていました。このようなけじめも素晴らしく、神域を神様のための場所として、守ることの大切さを感じずにはいられません。ぜひ足を運んで、その清々しい空気を隅々まで感じてみてください!■神社基本情報(アクセス、住所、最寄駅)【神社名】阿佐ヶ谷神明宮(あさがやしんめいぐう)【御祭神】■主祭神天照大御神(あまてらすおおみかみ)豊受大神(とようけのおおかみ)月読尊(つくよみのみこと)須佐之男尊(すさのおのみこと)■元宮(もとみや)日本武尊(やまとたけるのみこと)伊弉諾命(いざなぎのみこと)伊弉冉命(いざなみのみこと)【境内末社】■猿田彦神社(さるたひこじんじゃ)猿田彦大神(さるたひこおおかみ)■北野神社(きたのじんじゃ)菅原道真公(すがわらのみちざねこう)【鎮座地】〒166-0001東京都杉並区阿佐谷北1-25-5※駐車場完備【電話】03-3330-4824【FAX】03-3310-9007【最寄駅】JR中央線「阿佐ヶ谷駅」北口より徒歩2分(※「阿佐ヶ谷駅」は、特別快速並びに土日の快速では停車しません)東京メトロ丸ノ内線「南阿佐ヶ谷駅」北口より徒歩10分
2018年10月08日会津美里町の指定天然記念物に指定されている会津五桜の一つ「薄墨桜」や、シーズンには敷地内に150種10万株のあやめが咲き乱れる「あやめ祭り」など、花咲く神社としても有名な伊佐須美神社。今回は福島県会津の神様訪問です。 伊佐須美神社の鳥居。紫陽花の季節に訪問。 伊佐須美神社の歴史と御祭神四柱伊佐須美神社(いさすみじんじゃ)は、福島県大沼郡会津美里町宮林にある岩代国一ノ宮です。地元の方からは「伊佐須美様」と呼ばれ、会津の総鎮守として親しみと崇敬を集めてきました。 境内には神様の使いのような真っ白な猫がゆったりとくつろぐ姿も。 学業の神様・菅原神社もあります。合格祈願に訪れる人が多いです。 神門横には苔生す庭園も。初夏のしっとりした緑が美しい。 神門は立派な桜門。扉には菊の御紋が飾られています。 創建は崇神天皇10年(前88)で、約2000年もの歴史ある神社。祭神である四道将軍・大毘古命(オオヒコノミコト)と建沼河別命(タケヌナカワワケノミコト)が別々の道を進みながらもやがてこの土地で再会を果たしたことが由来し、「会津(相津)」という地名がついたと云われています。その際、国土開拓の祖神である日本神話に登場するイザナギ・イザナミの夫婦神を父子が天津嶽山頂に祀ったのが伊佐須美神社。そのため伊佐須美神社には、伊弉諾尊(イザナギノミコト)・伊弉冉尊(イザナミノミコト)と、社殿を創建した大毘古命(オオヒコノミコト)・建沼河別命(タケヌナカワワケノミコト)の父子を御祭神としてお祀りしています。(※御祭神四柱を総称して「伊佐須美大明神」と奉称) 「夏越(なごし)の大祓 茅の輪(ちえのわ)くぐり」。祓い方の方法は、左から右、左と8の字を描くようにくぐります。半年間の罪穢れを祓い清め、残る半年間の催促を祈って進みます。伊佐須美神社のご利益実は平成20年の火事によって本殿・神楽殿・神饌所などが消失してしまったため現在は仮社殿なのですが、農林・水産・漁業・商工・土木・建築・交通運輸のあらゆる殖産興業の守護神として名高く、また豊作祈願・商売繁盛・開運・延命長寿のご利益に加え、イザナギ・イザナミの夫婦神のご夫婦を祀っていることから”会津の縁結び神社”としても知られています。 現在は仮の御社殿。今後、焼失以前の御社殿を模した新しい造営計画が立案中。 天海大僧正が植栽されたと言われるパワースポットの桧と、桧に寄り添うように生えている縁結びの紅葉。 旅の途中に寄り道したワケ伊佐須美神社の伊佐須美大明神は、イザナギノとイザナミが国土開拓の祖神、そして大毘古命と建沼河別命は東海や北陸、東北を開拓し農林や水産などあらゆる会津文化を生み出した神様と云われているため、「何か迷ったときに方向性を示してくれる神様たち」としても知られているのです。進むべきか進まぬべきか、引くべきか押すべきか、道に迷ったときに訪れれば、ひらめきや道筋を進むパワーをくれるパワースポット。今回は開拓の神に相談したいことがあって旅の途中でちょっと寄り道。伊佐須美大明神様、「旅の者から相談です。」拝殿前に立つと、改めてなんと言って相談したらいいのか悩んでしまいます。しかも神様が4人いるので、誰に聞けばいいのか…。悶々として手を合わせます。(妄想発動)ーお参り(妄想)中ー私「こんにちは、東京から来た五十嵐です。よろしくお願いします。」イザナギ「はいよろしく。何に悩んでいるのかな。」私「意外な人が出て来た。実は今なんとなく運気が停滞している気がしていて…」イザナギ「それでそれで?」私は「それで…仕事を増やすとか減らすとか、契約先を変えるとか何かしらアクションを起こした方がいいのかなと思ってるんです。」イザナギ「ふーん。」私「でも、行動できるほど時間も気持ちも余裕がなくてウジウジしてるんですけど。今ってなんか進んだ方がいいのか聞きたくて。」イザナギ「っていうか、その質問のために会津まで来たの?」私「そうです。だって珍しいんですよ、開拓の神って。しかも御祭神全員が開拓神て。」イザナギ「まぁね。でもあんまり具体的な相談じゃないから難しいな。」私「まぁ、ふんわりはしてるかも。」イザナギ「ふんわりって言うか、もっさりかな。」私「でも、悩みってそういうものでは?」イザナギ「私はね、イザナミと爆誕した後、高天原の偉い人たちに国土つくれって言われて、天の橋から矛で海をかき回して島を作ったの。」私「それが日本なんでしたっけ。」イザナギ「もちろん言われたから作ったっていうのもあるけど、私は大好きなイザナミと一緒に住むための場所を作ったに過ぎないの。そうすべき理由があったから、従ったまで。私がしたことはみんなにとってはパイオニア的なんでしょうけど、でもね、本当に見ないといけないのはそこかしら?あなたにとって、何か行動を起こすべき理由はあるのかしらね。あ、今日私が夕飯作る当番なの、じゃあね。」神様の言葉を代弁するためのお便り「おみくじ」イザナギが後半ちょっとオネエ口調だったのは気になりますが(なにせ脳内の出来事のため)、神様の声を代弁するためにおみくじで運勢もみてみましょう。運勢:凶なんとなく全てに行き詰まりの感を覚える運勢です。仕事:ここで急いで結論を出そうとしても駄目。流れが有利にかわるまでねばり心のゆとりが欲しいもの。正直、旅先での凶は精神的に結構辛い。はい、その通りです。まったく、イザナギの言う通りですよ。”長い人生にはこういう時期もあります。焦らず、苛立たずここは一つ試練の時と心得て頑張りましょう。”試練の時。焦らず、苛立たず、忍耐の時期ということでしょうか。確かに今行動する理由がないからこそ、進めばいいのかそのままでいいのかウジウジしていたんですよね。”春は近い。明るい見通しがほどなく開けます。”まだ夏ですが、春には開けるっぽいので今は我慢なのでしょう。我慢に次ぐ我慢。とにかくこのおみくじ、「がんばれ。」の文字が多い。こんなに応援してくれるおみくじははじめてです。イザナギありがとう。春までちょっと長いけど、もう少し踏ん張ることにしましょう。さて、せっかく福島まで来たから円盤餃子食べて帰ろっと。伊佐須美神社
2018年08月16日■1900年前、日本武尊が創祀したと伝えられる神社東京の下町・根津(ねづ)。この周辺の地域は、谷中・根津・千駄木をまとめて、通称「谷根千(やねせん)」と親しまれ、日本の懐かしい雰囲気が残されています。こちらに鎮座する「根津神社(ねづじんじゃ)」は、およそ1900年も前に、「日本武尊(やまとたけるのみこと)」が千駄木の地に創祀したと伝えられる、由緒ある神社。境内を歩くだけで、その長い歴史にロマンを感じることのできる場所です。この神社を創祀したと言われている「日本武尊(やまとたけるのみこと)」そのものが、優れた武神として神話の英雄でもあり、日本各地の神社でお祀りされている神様です。この地はこれまで、幾多の空襲・震災・火災の難を逃れてきました。その事実を知ると、人々が根津神社に寄せる信仰や信頼、そして、この場所に宿り続ける確かな力も感じられる気がします。総称して「根津権現(ねづごんげん)」と呼ばれているこちらの主祭神は、「須佐之男命(すさのおのみこと)」「大山咋命(おおやまくいのみこと)」「誉田別命(ほんだわけのみこと)」の三神。さらに、相殿(あいどの=主祭神以外にも合わせて神様をお祀りすること)には、「大国主命(おおくにぬしのみこと)」や「菅原道真公(すがわらのみちざねこう)」もお祀りされています。どちらの神様も有名で力のある雄々しい男神であり、総合して厄除けや勝運にお力を貸してくださるとして、長く親しまれてきました。根津神社が数多くの災害や戦火の被害に遭わず、ここまで残り続けていることからも、これらの神様方がその災いを退けているからこそだと言えます。社殿の雰囲気も、見事な貫禄と懐の深さを感じさせてくれます。境内では、いつも多くの参拝者が思い思いに、ゆっくりと心地よさそうに過ごしている様子が見られます。■300年前の江戸時代に生まれ、今も美しく残される社殿根津神社には、朱塗りが美しい重厚な社殿が、本殿・幣殿・拝殿・唐門・西門・透塀・楼門の7つ、今なお残されています。これらは、江戸時代に五代目将軍・徳川綱吉が、兄・綱重の子である綱豊(=六代目将軍・徳川家宣)を養子とし、綱豊が江戸城に移る際、その氏神社である根津神社の社殿大造営を行った際のものです。この社殿ができてから、根津神社は現在の場所に御遷座されたという歴史があります。300年以上も前の建物が、現代までひとつも欠けることなく、寸分の狂いなく同じ場所にあり続けているということには、揺るぎない神様のお力と御神徳を感じずにはいられません。これらの建物は、国の重要文化財として、今なお大切に受け継がれています。また、明治維新の時代には、明治天皇が江戸を「東京」として政務を行うにあたり勅使を遣わされ、この神社で国家安泰の御祈願を修めらたという御由緒も。神社というのは、その多くがとても長い歴史を持っています。それぞれの時代を生き、その土地にご縁をいただいた人々にとって、その存在は確かに心のよりどころとなってきました。日本各地に素晴らしい神社が数多く残されているのは、日本人が時代を越えて、人から人へとつないでいった証に他なりません。根津神社は、そんな壮大な時代の流れとロマンを間近で実感できる、かけがえのない場所なのです。■女性守護の優しい神様「乙女稲荷」この神社には、力強い男神とともに、優しさと華やかさを感じさせる「乙女稲荷神社(おとめいなりじんじゃ)」が鎮座されています。こちらの神様は、そのお名前が表現する通り、女性守護と縁結びの御神徳で親しまれてきました。こちらのお社があるのは、池の上にせり出す舞台のような、少し小高い場所。お祀りをするご神体は、岩の中に包まれている珍しいかたちです。それが「胎内」を思わせるということも、女性にゆかりの深い神社と伝えられる由縁のひとつになっています。乙女稲荷神社からは、根津神社の歴史ある社殿も一望できて、ここからの眺めもまた格別です。この場所にはやわらかな女性らしい雰囲気があり、御本殿の雄々しさとはまた違った、温かな心地よさが感じられるのではないでしょうか。稲荷大神である「倉稲魂命(うかのみたまのみこと)」は、農業や商売にもお力を貸してくださる神様です。現代社会を生きる、働く女性にとっても、きっと心強い味方になってくださることでしょう!■三社の御朱印と対照的な御朱印帳根津神社の御朱印は、全部で三社いただくことができます。中央が根津神社、左が乙女稲荷神社、右が駒込稲荷神社の御朱印。こうして三社分を並べてよく見てみると、御朱印の印の字体が違うことに気づきます。その違いには、どことなくそれぞれのお社の特徴が表れているようにも思えました。まずはそれぞれの神社にお詣りをしてその雰囲気を体感してから、こちらの御朱印をいただいてみてくださいね。それぞれの神社の空気をしっかりと感じ取ることは、そこにいらっしゃる神様に、より心を寄り添わせることにつながっているはずです!そして、まさに根津神社を表現しているかのような、2種類のオリジナル御朱印帳も素敵です。雄々しい男神を連想させる、黒地に御神紋のシンプルな御朱印帳。そして美しいツツジと楼門、裏には境内の千本鳥居があしらわれた、淡く柔らかなピンク地の御朱印帳。男性にも女性にも嬉しいデザインではないでしょうか。■写真でご紹介する、境内の見どころと授与品!境内末社の「乙女稲荷神社(おとめいなりじんじゃ)」へと続く、千本鳥居です。春には、この鳥居をくぐりながら、3000株ものつつじが見事に咲き誇る様子を眺めることができます。女性の心をときめかせてくれる、美しい千本鳥居の並ぶ道が、私たちを乙女稲荷神社へと導いてくれます。根津神社でいただける、さまざまな御守りの中の一部です。左端2つ……月次花御札(つきなみはなみふだ)より2種。全部で13種類。お花を飾るように、季節ごとに飾りましょう。右寄り中央……つつじの幸せ鈴守。小さな可愛らしい鈴の御守りです。つつじの色には数種類あります。お好みでどうぞ。右端……根津神社の御守り。黒地と白地で2種類あります。根津神社ならではの、つつじのお花の刺繍が素敵です。こちらは「駒込稲荷神社(こまごめいなりじんじゃ)」のお社。御祭神は乙女稲荷神社と同じ神様がお祀りされていますが、また違った雰囲気のある神社です。御眷属(ごけんぞく=神様の御使い)の狐様が背筋を伸ばして見つめあいながら、お社を守られている姿が印象的です。地域に深く根付き、長い歴史の中で人々に愛されてきた神社では、時代を越えて確かに息づいている優しさや強さが感じられるものです。神社という空間を「感じてみる」ということは、私たちの心をより豊かに育ててくれるのではないでしょうか。今を生きる中で、その意味や感謝に目を向ける大きなヒントが、神社のお詣りには隠されている気がしてなりません。根津神社は、春の「つつじまつり」はもちろん、境内でそれぞれの季節を楽しむことのできる素敵な神社です。神社の周辺も情緒あふれる街並みですから、ぜひ一度足を運んでいただき、ゆっくりと過ごしてみてくださいね。■神社基本情報(アクセス、住所、最寄駅)【神社名】根津神社(ねづじんじゃ)【御祭神】■主祭神須佐之男命(すさのおのみこと)大山咋命(おおやまくいのみこと)誉田別命(ほんだわけのみこと)■相殿大国主命(おおくにぬしのみこと)菅原道真公(すがわらのみちざねこう)【境内末社】■駒込稲荷神社(こまごめいなりじんじゃ)倉稲魂命(うかのみたまのみこと)■乙女稲荷神社(おとめいなりじんじゃ)倉稲魂命(うかのみたまのみこと)【鎮座地】〒113-0031東京都文京区根津3-28-9【電話】03-3822-0753【最寄駅】■電車をご利用の場合地下鉄千代田線「根津駅」「千駄木駅」より徒歩5分地下鉄南北線「東大前駅」より徒歩5分都営三田線「白山駅」より徒歩10分■バスをご利用の場合・上58「上野松坂屋前-早稲田」のバスに乗車→「根津神社入口」下車、徒歩1分・上60「上野公園-池袋東口」のバスに乗車→「根津駅前」下車、徒歩5分・上26「上野公園-亀戸駅前」のバスに乗車→「根津駅前」下車、徒歩5分・草63「池袋駅東口-巣鴨駅-豊島区役所」に乗車→「団子坂下」下車、徒歩5分・東43「江北駅前-田端駅前-東京駅丸の内北口」に乗車→「向丘一丁目」下車、徒歩5分・茶51「駒込駅南口-本郷三丁目駅前-秋葉原駅前」に乗車→「向丘一丁目」下車、徒歩5分
2018年08月02日寺院群や茶屋街のある景観が「小京都」とも例えられ、その古風な街並みで観光都市としても人気の高い、城下町・金沢。歴史的な文化を重んじる一方で、21世紀美術館の開館や、音楽の祭典「ラ・フォル・ジュルネ金沢」が2016年まで開催されるなど、新しいものへの理解もある、まさに「温故知新」の街。今回は、加賀百万石として栄えた石川県金沢市にある「尾山神社」を訪れました。尾山神社は、神門にステンドグラスが施された全国的にも珍しい神社。金沢らしい情緒溢れる雨が、しっとりと小道をぬらす旅の途中で、尾山神社の神様訪問です。 神門にはステンドグラス神門にステンドグラスをあしらった神社は恐らく尾山神社くらいではないでしょうか。それほどに歴史的建築物としては抜群に珍しく、加賀藩を治めた前田家の威光を象徴する建造物でもあります。伝統を守りつつも新しいものを柔軟に取り入れる金沢人の気質が、神門にもあらわれているかのようです。しかし、和漢洋3つの様式を取り入れたデザインはさすがに斬新すぎたのか、当時は「反対する意見もあった」という記録が残っているそうです。この物議を醸した神門、現在は金沢のシンボルとして有名になっただけでなく、国の重要文化財にも指定されているので、反対を押して建造に踏み切った判断は間違っていなかったということでしょう。(結果オーライ!)「楽器の庭」と呼ばれる池泉回遊式の庭園尾山神社は、神門をくぐると正面に拝殿が見え、その横に利家公の像や蓮の葉のオブジェなどが並ぶ庭園です。実際には、敷地面積がそれほど広い神社ではないですが、神門をくぐるとすっきり広々とした印象を受けます。さすが金沢のパワースポット、良い気が満ちている!せっかくなので、池の周りも歩いてみましょう。この庭園は、江戸時代後期から明治初期にかけてかたちづくられた「池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)」で、別名「楽器の庭」とも呼ばれています。日本庭園の形式のひとつである「池泉回遊式」とは、中心に設けた池の周りを巡りながら鑑賞するタイプの庭園のこと。金沢であれば、「兼六園」も池泉回遊式でつくられています。同じ形式の庭園としては他にも京都の「鹿園寺(金閣寺)」や岡山の「後楽園」などが有名でしょうか。尾山神社の庭園が「楽器の庭」と呼ばれるのは、「鳳笙島(ほうしょうじま)」「琵琶島(びわじま)」「鳥兜島(とりかぶとじま)」「琴橋(ことはし)」といった、池に浮かぶ島や橋などの名前が、雅楽にちなんでつけられているからだそうです。なんとハイセンス。 尾山神社に祀られた神様尾山神社には、加賀藩の初代お殿様である前田利家公と、利家公の正室であるお松の方が主祭神として祀られています。「傾奇者(かぶきもの)」と言われた前田利家公は、派手好き・長槍使い・血気盛んな武将…と、なかなかのやんちゃくれだったそうですね。(大河ドラマ「利家とまつ」でご存知の方も多いでしょう。)そんな武将の御祭神なので、「文武両道」「必勝」のご利益があると言われています。そして、利家とお松が夫婦で祀られていることから、「夫婦円満」「子宝安産」を祈願される方もいるそうです。神様、利家様、お松様、「旅の者から相談です。」拝殿前に立つと、本殿までが一本の道のようにすっと見通せます。なんだか不思議な気持ちになる神社。旅先のお参りですが、しっかり(ちゃっかり?)相談はしたいと思います。拝殿でこのようなことを思うのは自分でもどうかと思うのですが、本当のことを言えば、利家よりも利家の甥っ子・前田慶次郎の方が好みです。(漫画家・原哲夫先生の描く『花の慶次~雲のかなたに~』のイメージで話しています。)でも、一族内で癖の強さがこれだけしっかり遺伝しているのだから、きっと利家様もイケメンのはず。(脳内妄想で)会うのがちょっと楽しみ。それではお参りを…。ーお参り(妄想)中ー※以下脳内での勝手な会話です。最後までお付き合いください。私「こんにちは、東京から来た五十嵐です。」利家公「おう、よう来たな。…なんじゃ、某の顔に何かついているか?」私「いえ!なんでもないです!気にしないでください。(利家を凝視)」利家公「ところで賽銭は入れたのか?」私「あ、まだです。」利家公「某に聞きたいことがあるなら、賽銭が先じゃ。」私「はいお願いします(チャリンと5円)」利家公「少ないっ!!!」私「ちょ!ご縁がありますようにっていうアレなんですけど?!」利家公「冗談よ。また松に怒られてしまう。それで、主はどんな縁を所望か?」私「そりゃ、いい人とのご縁です。」利家公「笑止!主は戦う気がないではないか!」私「戦いに来たわけではないのですが。なんの話ですか…?」利家公「戦も恋愛も、結局は勝負事。勝つために必死になっていない者に縁などない!」私「なんかそれっぽいこと言った。じゃあ、恋愛に勝つ秘訣を教えてくださいよ。」利家公「…先手必勝。」私「できればもう少し具体的なアドバイスが欲しい。」利家公「欲深め!」私「やめて!槍はやめて!」お松の方「およしなさい!またそんな荒っぽいことを。」利家公「おおハニー。」私「助かった…」お松の方「ごめんなさいね。大丈夫?」私「はい…利家様は幸せですね、こんな立派な奥さんがいて。松さんはどうして色々許せるんですか。心広すぎ。」お松の方「恋愛はね、この人だと決めたら迷わずに信じないと。子供ができたのに旦那がカッとなって職を失くしても信じてあげないと。」利家公「いや、あれはね、実はお前が侮辱されたのもあってね…」お松の方「でもやっぱり斬っちゃうのはだめよね。」利家公「ぐぬぬ。」お松の方「旅の方。私はこの人が職を失っても、亡くなった後も、たとえ人質になっても、前田家を支えた続けました。全てはこの人を、前田を信じて行ったことです。」利家公「…苦労をかけたな、まつ。」お松の方「いいの、私アナタを愛してるから。」利家公「まつ…。」お松の方「アナタ…。」私「あの、ごちそうさまでした。(そっと退散)」神様の言葉を代弁するためのお便り「おみくじ」利家公とお松の方がそんなアドバイスをくれたかどうかは(脳内の出来事のため)定かではありませんが、神様の声を代弁するためにおみくじで運勢もみてみましょう。運勢:小吉恋愛:父母に相談せよ父母に相談…だそうです。娘が結婚できない理由を相談しろと…?(それは屈辱!)願望には「他人の助けにあって思う様になります」と書かれていますね。この「他人=父母」ということですかね。縁談には「思う程に早くは叶わぬが気長くすれば吉」。「思っているより時間はかかるけど、気長に待てばいいご縁が、親族からやってくる」ということなのか。親族からやってくるいいご縁て、もうお見合い以外なくない?できれば利家と松みたいに恋愛結婚したいけど。お見合いかぁ…。(すでに確定事項)でもお見合いもいいかもなぁ…。戦も恋も勝負事。ここはひとつ、利家流恋愛の必勝法に従って、とりあえずはいつでも戦(お見合い)に出られるよう、褌(勝負下着)だけはいつもきれいにしておくことにします。帰ったらまず、表参道のBRADELIS New Yorkに行かないと。------------------------尾山神社花の慶次~雲のかなたに~ New York
2018年07月26日■太古の時代から聖域とされていた「多摩の大宮」東京都杉並区の「大宮八幡宮(おおみやはちまんぐう)」は、広大な鎮守の杜に抱かれた、懐深い神社です。広さは、東京ドームが丸々収まって、さらに少し余るくらい。その広大さから、武蔵の国の「三大宮」のひとつとして「多摩の大宮」や「武蔵國八幡一之宮」などとも称されています。一の鳥居からは、本殿に向かって参道がまっすぐに伸びています。初夏の参道を歩いていると、神様のもとへ近づくにつれて、神域の深い緑に誘われ、心が静かに澄んでいくような心地でした。この地は、多くの重要な遺跡が発掘されていることから、太古の時代から「聖域」として崇められていたのではないかと推測されています。いにしえから今日に至るまで、長きに渡り多くの人にとっての「特別な場所」だったのでしょう。御祭神は、八幡大神(はちまんおおかみ)である「応神天皇(おうじんてんのう)」と、その父にあたる「仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)」、そして母にあたる「神功皇后(じんぐうこうごう)」の親子三柱。そのため、夫婦の縁結びはもちろん、子授かりや安産、そして子育てに至るまで。この三柱の神様には、家族の絆を結び、深めてくださる御神徳があります。加えて、母である神功皇后は女神でありながら、武を象徴する神様としても有名です。さまざまな困難や災厄を払いのけて、戦を勝利に導いたお力で、厄除け開運の御利益も授かることができます。この地に「大宮八幡宮」が創建されたのは、平安時代後期のこと。「八幡大神」を守護神とする源氏の源頼義(みなもとのよりよし)公らが、奥州の乱を平定するための遠征でこの地に差し掛かった時、空に不思議な雲が棚引き、まるで源氏の白旗が翻っているように見えたといいます。彼はそれを見て「八幡大神のご加護のしるし」だと喜び、頼義公は「乱を鎮めた暁には、この地に神社を構える」と誓いました。そして見事、奥州を平定した後、約束通りこの地に「大宮八幡宮」を創建しました。これが、この神社のはじまりです。■家族の縁を結び育む「安産」と「子育て」の御神徳大宮八幡宮は、ぜひご家族で足を運んでいただきたい神社です。それは、「神様」であると同時にひとつの「家族」でもある3柱の御祭神が、一体となって私たちを見守ってくださる、そんな空間だからこそ。「子育て八幡さま」や「子安神」としても名高いのは、固い絆で結ばれているその親子の神様の御神徳ゆえなのです。この土地が「東京のへそ」と呼ばれているのは、東京の重心の位置にあるからというだけではありません。「へそ」という言葉で連想される「お腹」や「胎内」にあたる場所である、この神社の杜……。それがまさに、私たちをやさしく包み込んで「胎内回帰」をさせてくれるような存在だからでもあります。神門をくぐるとすぐに、左右に大きくそびえ立っている銀杏(いちょう)の御神木。これは、社殿に向かって右手が男銀杏で、左手が女銀杏である「夫婦銀杏」です。夫婦円満・夫婦和合の象徴として、ふたりがこのように仲睦まじくあるようにとのシンボルになっています。それと同時に、訪れる私たちのことを両脇から温かく見守っているかのようなその姿は、「父母」の姿を思わせました。七五三の時期で、ご家族でのご参拝がますます増える秋には、その葉が見事に色づいて私たちを迎えてくれます。家族揃って神様にご報告や感謝をすれば、かけがえのない時間がその絆をさらに深めてくれるのではないでしょうか。大宮八幡宮では、これから新しい命を迎えられるご家族に、「安産」の御祈祷も行っています。御祈祷を受けられた方には、マタニティマークと銀杏の葉っぱがあしらわれた可愛らしいオリジナルの御守りや安産祈願絵馬、そして腹帯を授かることができます。そして、赤ちゃんが生まれてからの「初宮詣」や、子どもの成長に伴う多くの人生儀礼。そのたびに、ぜひご家族みんなで神社に足を運んでみてください。このやさしい杜の中で「安産」や「子育て」の御神徳を授かれるのは、親となるすべての方にとって、心強くうれしいものでしょう!■「心のふるさと」として鎮守の杜を感じる場所大宮八幡宮の大きな特徴は、神社そのものも「子育て」ということに対して、とても熱心だというところです。その理由には、境内に神社が設立した「大宮幼稚園」があることや、ボーイスカウト・ガールスカウトの野外活動のために、「スカウトの森」と呼ばれる拠点を提供していることなどが挙げられます。この神社は家族にとって大切な場所であるだけでなく、子どもたちにとっても、その心と体を健やかに育むためのかけがえのない場所なのです。境内で家族の笑顔や子どもたちの元気な声が生まれ、誰もが心に安らぎを感じられるような「鎮守の杜」としての役割。神職の皆様は、それぞれの人にとって「心のふるさと」となるようにという想いを大切に、この神社を守り続けています。社殿に向かって左手奥にまわると、いくつかの摂社・末社があります。その中で「大宮稲荷神社/三宝荒神社」のお社の前にあるのが、御神木である「共生(ともいき)の木」です。この木は不思議なことに、榧(かや)と犬桜という二種の異なる木が、一本の幹で結ばれています。姿形や種の異なる存在が、互いを支え、助け合いながら生きる――。その存在は私たちに、自然や自分と違うものとも調和して、共に生きていくという心を教えてくれているかのようです。国際協調・宗教協力・相互扶助・夫婦和合などを象徴するものとして、大切にされています。■「印」としての意味を重視した御朱印大宮八幡宮の御朱印は、そもそも「御朱印」というものが担っていた「印」としての役割を大切に、できるだけ御朱印の上に文字が被らないようにと考えられています。写真右が、大宮八幡宮のもの。その神社の核となる社名の印とともに、「武蔵之國八幡一之宮」と「子育厄除八幡」という文字も押されます。こちらの御朱印は、時期や祭祀による変化はいたしません。しかし、写真の左側の御朱印は「大宮天満宮」という境内社の御朱印です。大宮八幡宮では、この二種類の御朱印を拝受することができます。そのどちらも受けられたいという場合は、必ず社殿の右手奥に鎮座する「大宮天満宮」にもご参拝をして、神様とご縁を結ぶようにいたしましょう。何度も足を運んでいる神社であっても、よくよく調べてみると、これまでは気づいていなかった素敵な摂社や末社に出会えることも多いものです。それぞれのお社によって、雰囲気や空気が違って感じられるのもおもしろく、深く知るほどに「余すところなく、神社の魅力を体感したい!」と感じることでしょう。皆様も神社に足を運ばれましたら、ぜひ御本殿だけでなく、境内に点在する摂社・末社にもお詣りをしていただければと思います。■写真でご紹介する、境内の見どころと授与品!広大な敷地を持つ、この大宮八幡宮。たった一つの記事では、とてもご紹介し尽くせないほど、魅力的な場所や授与品があります。その中から少しだけ、写真でご紹介させていただこうと思います。御朱印をいただくことができる、境内社の「大宮天満宮」です。御祭神は、「天神さま」と親しまれている、学問・受験合格の神様「菅原道真(すがわらのみちざね)」です。大宮八幡宮の境内で、「八幡さま」と一緒に、子どもたちを見守ってくださっていることでしょう。いろいろな表情が楽しい「だるまみくじ」は、中におみくじが入っています。お腹に「福」の文字があり、おみくじを引いた後のだるまは持ち帰って飾ることができます。あなたは、どんな表情のだるまが気になりますか?社殿に向かって右側の手水舎手前には、水神様をお祀りしている「多摩清水社(たましみずのやしろ)」が鎮座されています。さまざまな場所に石の亀さんがいる、癒しの空間です。龍神様の頭をかたどった龍口から出る御神水は、延命の力があると言われる豊かな浄水です。神門をくぐった先に、このような「ねがいぶみ」を書くことのできるスペースがあります。こちらは、神様にお届けしていただく「お手紙」です。日頃の感謝や、あなたが心に願うことを心静かにしたためて、拝殿のお賽銭箱付近にある専用の「祈願箱」に納めましょう。結婚式などが行われる「清涼殿」を出て右手には、「幸福(しあわせ)撫でがえる石」があります。大きな岩がかえるの顔に見え、撫でることで開運招福、そして良縁を結んでくれると話題のパワースポットです。これにまつわる縁結びの絵馬や授与品などもありますので、気になる方はぜひ……!大宮八幡宮では、季節ごとの祭祀や行事もたくさん行われています。子どもたちやご家族が楽しめるようなものはもちろん、6月に行われる「水無月書写会」や、旧暦の8月15日に合わせた「十五夜の神遊び」など、日本の美しい文化を身近に感じることのできる催しがたくさんあります。神社から生まれる賑やかさ、そして静けさを、どちらも感じていただきたいです。日々の忙しなさを忘れ、心の落ち着くひとときを過ごしに、ぜひ足を運んでみてください。あなたにとっても、この大宮八幡宮が安らぎや元気を授かることのできる「心のふるさと」となることを、心から願っています。■神社基本情報(アクセス、住所、最寄駅)【神社名】大宮八幡宮(おおみやはちまんぐう)【御祭神】■主祭神応神天皇(おうじんてんのう)仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)神功皇后(じんぐうこうごう)【境内社】大宮天満宮(おおみやてんまんぐう)大宮稲荷神社(おおみやいなりじんじゃ)/三宝荒神社(さんぽうこうじんじゃ)若宮八幡神社(わかみやはちまんじんじゃ)/御嶽榛名神社(みたけはるなじんじゃ)/白幡宮(しらはたぐう)多摩清水社(たましみずしゃ)【境外社】谷中稲荷神社(やなかいなりじんじゃ)【鎮座地】〒168-8570東京都杉並区大宮2-3-1【電話】03-3311-0105【FAX】03-3318-6100【最寄駅】■電車をご利用の場合京王 井の頭線「西永福駅」より徒歩7分京王 井の頭線「永福町駅」より徒歩10分■バスをご利用の場合◎京王井の頭線「永福町駅」より・「佼成会聖堂前(永70)」か「中野駅(中71)」行きで「大宮町」バス停下車・「新高円寺駅(新02)」か「高円寺駅(高45)」行きで「大宮八幡前」バス停下車◎東京メトロ丸の内線「方南町駅」より・「永福町(宿33/中71)」行きで「大宮町」バス停下車◎東京メトロ丸の内線「新高円寺駅」より・「永福町(高45/新02)」行きで「大宮八幡前」または「大宮町」バス停下車◎JR「高円寺駅」南口より・「永福町(高45/新02)」行きで「大宮八幡前」または「大宮町」バス停下車◎JR「新宿駅」西口バスターミナル17番のりばより・「永福町(宿33)」行きで「大宮町」バス停下車◎JR「中野駅」南口より・「永福町(中71)」行きで「大宮町」バス停下車
2018年07月23日パワースポットとして、また日本の歴史や文化への再評価から、各地の神社仏閣を訪問することは、日常のひとこまとして定着しつつあるようです。さらに、最近注目が高まっているのは、参拝の証にいただくことのできる”御朱印”。神社仏閣を巡る旅のお供に、御朱印帳にもこだわってみませんか?御朱印集めをもっと気軽に楽しんでもらえるようにという思いから誕生した「御朱印帖+」をご紹介します。京都の職人が一冊一冊手貼りで仕上げる「御朱印帖+」 「御朱印帖+」は京都生まれ。京都の職人が一冊一冊を手貼りで仕上げています。 御朱印をいただくのに最適な越前和紙(奉書紙)を使用したり、表紙は滋賀県・高島産の帆布を採用するなど、日本の伝統技術と上質な素材がこの一冊に詰まっているんです。 カラフルなデザイン。発想次第で使い方は自由自在 御朱印帳というと和をモチーフにしたデザインが多い中で、何よりも目を引くのは鮮やかなカラーリングとカジュアルなグラフィックは「タロアウト」 「cement produce design」などのデザイナーによるもの。デザインもバリエーションも豊富なのでお気に入りの1冊を見つけてみて。 御朱印帖は「経本綴じ」というアコーディオンのような独特のつくり。背綴じがないので、写真などを台紙に張り付けても偏ることがなく、また屏風のように広げて一覧できます。 だから本来の御朱印集めの他にも、写真を貼ってアルバムやトラベルログにしたり、あるいは寄せ書きの台紙にしたり。また、スケッチやコラージュ、アイデアを書き留める”和製のノート”としてなど、使い方次第で日常のいろいろな場面でも活躍します。 初夏の陽気に誘われて、神社仏閣巡りが楽しくなる季節。お気に入りの一冊とお供に出かけてみて。 御朱印帖+¥1,500〜 (税別)御朱印帖+
2018年07月13日■6月30日は半年の節目!「夏越の大祓」の日梅雨の雨模様も本格的になり、夏本番も目の前です。毎年、6月のこの時期になると、多くの神社には「あるもの」が設置されるようになります。草を束ねて作られた、大きな丸い輪っか。神社によって多少、形や大きさの違いはありますが、大抵は人がくぐれるくらいのサイズで作られており、本殿や拝殿の前に堂々と構えているのではないでしょうか。実際に見たことのある方も、多いことでしょう。その大きな輪こそ、「茅の輪(ちのわ)」と呼ばれるものです。これは、毎年6月30日頃に行われる、「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」という神事の前に、神社の境内に現れます。「夏越の大祓」というのは「水無月大祓」とも呼ばれ、ちょうど半年の節目となるその日に、過去半年に私たちが背負ってしまった「罪穢れ(つみけがれ)」を祓い清めるもの。日本に古来から伝わる、大切な神事です。神社によっては時期が多少ずれることもあるようなのですが、大体は6月30日に「大祓式」が執り行われます。今回は、この「夏越の大祓」について、お話していこうと思います。この神事がなぜ行われるのか、そこにはどのような背景や理由があるのかを知って、皆様にもぜひ、半年の節目に神社に足を運んでいただければと思います。■心身を汚してしまう「罪穢れ」とは?日本の神道の世界では、人は本来、誰もがきれいな心を持って生まれてくるとされています。しかし、日々を生きる中で、私たちは知らず知らずのうちに、大なり小なり罪を犯し、穢れによって心を汚してしまってるのです。「罪穢れ」の「罪」とは、法律に触れるような犯罪ばかりではありません。人に迷惑をかけてしまったり、自分勝手な振る舞いをしてしまったり……。いけないとわかっていても、ついやってしまう「よくない行為」は、誰にでもあるものです。そして「穢れ」とは、「気枯れ」でもあるとされているもの。人の「気が枯れる」、つまり「元気がなくなってしまう状態」を言います。たとえば、病や死などに直面すると、人間は誰しも「元気」がなくなってしまいます。そして、ネガティブな心は周囲にいる他の人にも伝染しやすいもの。どんなに小さなことであっても、あらゆる面で「元気を失わせてしまうもの」が、「穢れ」の正体です。そう考えると、私たちの生きる世界には、「罪」も「穢れ」もたくさん溢れていることに気がつきませんか?そして神社では、こういったすべての「罪穢れ」を、半年ごとにきれいに「祓い清める」ことをとても大切にしているのです!■罪穢れを「人形」に移して祓い清める「大祓式」そのものは6月30日に行われることが多いのですが、たとえ当日の神事に参加ができなくても、事前に神社に足を運べば「夏越の大祓」できちんと祓い清めを行っていただくことができます。それには、神社で用意されている「人形(ひとがた)」もしくは「形代(かたしろ)」というものに、自分の「罪穢れ」を移してお祓いをしていただくようにしましょう。この、紙で人の形をかたどった「人形」は、ひとり1枚ずつ必要です。自分の名前・生年月日・年齢を書いて、その「人形」で自分の身体を撫でましょう。そして最後に、ゆっくりと3回息を吹きかけます。こうすることで、自分の体や心にあった「罪穢れ」を「人形」に移すのです。この「人形」は、「大祓式」において祓い清められます。本来は、川に流すなどして、水の力で「罪穢れ」を浄化するものでした。しかし神社によっては、お焚き上げなどの方法で、祓い清める場合もあります。いずれにしても、このようにして、半年の間にため込んでしまっていた自分の中の「悪いもの」を、きれいに消し去るわけですね。■災いを祓う「茅の輪くぐり」の物語1年に2回、6月30日と12月31日に行われる「大祓」。しかし「夏越の大祓」については、「茅の輪」がその象徴のようにもなっています。これは、なぜなのでしょうか?実は、この「茅の輪」の起源は、日本のとある伝承から来ているのです。昔、「須佐之男命(すさのおのみこと)」という神様が旅をしていて、ある村で一夜の宿を借りようとします。その村には、「蘇民将来(そみんしょうらい)」と「巨旦将来(こたんしょうらい)」という兄弟が暮らしていました。巨旦将来は、お金持ちでありながらも宿を貸すことを断ってしまうのですが、蘇民将来は貧しいながらも宿を貸し、心を込めておもてなしをしたのだそうです。やがて年月が過ぎ、その土地に悪い疫病が流行っていたとき、須佐之男命は以前恩を受けた「蘇民将来」の子孫を助けようと「蘇民将来の子孫は、茅の輪をつけて名乗り出なさい」と言い、その子孫を救ったのです。この神話に基づいて、「茅の輪くぐり」は始まりました。蘇民将来の名前を呼びながら茅の輪をくぐることで、病や災いを祓え除けるという儀式が現代に伝わったのです。「須佐之男命」は災いを除ける強い力を持つ神様ですから、どんな悪いものも払いのけて、元気に夏を乗り切ることを願って、このような形になったのでしょう。茅の輪のくぐり方茅の輪については、大体6月頃から長いところで7月頃まで、神社に設置されています。茅の輪が出ている間は、いつでも、何度くぐっても大丈夫。くぐり方は、一般的に次のような手順で案内されています。1.茅の輪の正面で一礼をして、左回りに1回くぐって正面へ。2.もう一度、茅の輪の前で一礼。今度は、右回りに1回くぐって正面へ。3.さらに茅の輪の前で一礼。再び、左回りに1回くぐって正面へ。4.一礼してから、また茅の輪をくぐり、そのまま御神前へ。5.お詣りをしましょう。さらに、この茅の輪くぐりには、くぐりながら唱えるとよいとされている「夏越の歌」というものもあります。代表的なものを三首、ご紹介しておきましょう。◆ 水無月の夏越の祓へする人は千歳の命延ぶと言ふなり(意味:6月に夏越の祓をする人は、長く寿命を延ばすと言われています)◆思ふこと皆尽きねとて麻の葉を切りに切りても祓へつるかな(意味:心の中にある悩みごとは、みな尽きてしまえと、麻の葉を切りに切ってお祓いをしました)◆宮川の清き流れに禊せば祈れることの叶はぬはなし(意味:御神域に流れる清らかな川で穢れを落とせば、祈り願う心で叶わないことはありません)このような歌を唱える場合もあれば、次のような「略拝詞(りゃくはいし)」と言われる言葉を唱える場合もあります。◆祓へ給へ清め給へ守り給へ幸へ給へ(読み:はらえたまえきよめたまえまもりたまえさきわえたまえ)くぐり方にしても、唱える言葉にしても、神社によって異なる案内がある場合もありますので、説明書きがあればその内容に応じて行ってみてくださいね。形式はもちろん大切なのですが、ともすると「難しそう……」と感じてしまう方もいらっしゃるのではないかと思います。そんなときは、まず「夏越の大祓」というのは「心と体をきれいにすることなんだ」ということを意識して、茅の輪をくぐってお詣りをするところから始めてみませんか?半年間の悪いものをすべてデトックスして、また新たな気持ちで頑張れる自分になれるように、心を込めてお詣りすることが第一歩です!■新たな気持ちで、健やかに生きるさて、この「夏越の大祓」という神事、これで少しご理解いただけたのではないでしょうか?御朱印を集めている方にとっては、さらにうれしいことかもしれませんが、神社によっては「夏越の大祓」限定の御朱印を書いていただけるところもあります。そのほかにも、大祓の形代をおさめた場合に「茅の輪の御守り」を頒布している神社もあるようです。「清浄」を大切にする神道ならではの、古くから伝わる重要な文化、それが「夏越の大祓」です。自分の中の「罪穢れ」を祓い清めることで心身をリセットして、また新たな気持ちで半年を過ごしていくためにも。神社では、毎年このような神事が行われているのです。ぜひ神社に訪れて、この「夏越の大祓」の神事に触れ、心と体をきれいにしましょう!皆様がまた次の半年間を、清く・明るく・元気に過ごせますように……。
2018年06月24日■神様と人々を結ぶ「開かれた神社」東京都西東京市に鎮座する「田無神社(たなしじんじゃ)」は、鎌倉時代に創祀されたと伝えられています。「開かれた神社」をテーマに、日本の伝統文化を多くの人に伝え、地域社会との絆を深めるために、さまざまな試みを積極的に行っています。主祭神は「大国主命(おおくにぬしのみこと)」と、この地の水や風を司り「尉殿大権現(じょうどのだいごんげん)」と呼ばれる「級津彦命(しなつひことみこと)」と「級戸辺命(しなとべのみこと)」。そのほかにも境内のあちこちに、多くの神様がお祀りされています。そして、この神社の最大の特徴。それは、金龍・青龍・赤龍・白龍・黒龍の「五龍神」がお祀りされているということ。これは、全国でもとても珍しいことです。田無神社ならではの、五柱の龍神様にまつわる境内のスポットや授与品、そしてたくさんの見どころについて知れば、きっとあなたも足を運んでみたくなることでしょう!田無神社が大切にしている「開かれた神社」という考え方。それは、神様と参拝者の心をつないでいくことでもあるのではないでしょうか。日本の文化が感じられる行事や、地域に根ざしたイベントなどが季節ごとに開催されています。境内には、子どもから大人まで誰もが楽しめるような工夫がちりばめられ、祭祀やイベントが行われる際には、多くの参拝者で賑わう神社です。■各方位を守護する五柱の龍神様は、御神徳もそれぞれ境内には田無神社を守護する五柱の龍神様が、それぞれお祀りされています。「五行思想」に基づいて、中央を守る金龍神を本殿に、東に青龍神、南に赤龍神、西に白龍神、北に黒龍神が鎮座されています。ぜひくまなく境内を探していただき、龍神様を見つけてみてください!その龍神様の守護にあやかって、田無神社では「五龍神方位除け」という御祈祷や御札・御守りを受けることができるのも大きな特徴です。私たちは生まれ年によって、「九星気学」という考えによる(一白水星、二黒土星……といった9つの)星回りがあります。そしてその星回りで、「八方塞がり」や「鬼門」「裏鬼門」など、悪い方位に位置するタイミングが巡ってきます。五柱の龍神様には、このような方位による災いを除けてくださるお力があるのです。そして嬉しいことに、そのお力は「五龍神方位除け」だけにとどまりません。五柱の龍神様はそれぞれ、次のように異なる御神徳を授けてくださるという点も、大切なポイントなのです!◇◆金龍神◆◇運気上昇、幸福招来。「土用」を象徴する、中央並びに大地・豊穣の守護神。家庭運・頭領運・事業運などの事柄を司り、大地に根ざす基盤を作れるように導く。◇◆青龍神◆◇技芸向上、就業成就。「春」を象徴する、東方並びに樹木・風の守護神。庭園・話術・音楽性・積極性などの事柄を司り、新芽が芽吹くように発展へと導く。◇◆赤龍神◆◇勝運向上、成績向上。「夏」を象徴する、南方並びに火の守護神。書斎・学業・勝負事・昇進などの事柄を司り、灯火のような先見の明を与える。◇◆白龍神◆◇金運向上、良縁成就。「秋」を象徴する、西方並びに金属の守護神。倉庫・金運・飲食・結婚運などの事柄を司り、鉱脈を掘り出すような収穫へと導く。◇◆黒龍神◆◇健康増進、家内安全。「冬」を象徴する、北方並びに水・雨の守護神。厠・浴室・健康運・夫婦運・交際運などの事柄を司り、流水のように新鮮な気を保たせる。あなたも、お力添えをいただきたいことがあれば、それぞれの龍神様に向けて、心を込めてお祈りをしてみてくださいね。あなたの応援をしてくださる神様に、きっと出会えるはずです!■五龍神様の御神徳「一楽萬開」が人生の道を開く田無神社ならではの授与品のひとつには、毎年11月23日の新嘗祭(にいなめさい=収穫を神様へ感謝する祭祀)から2月3日の節分祭までの間に頒布される、「一楽萬開札(いちらくまんかいふだ)」もしくは「一番札」とも呼ばれるものがあります。こちらを受けることで、私たちは龍神様より「最初の楽(一楽)」をいただけます。「楽」というのは、心と身体が楽しくなること。私たちの人生や生活を、豊かで健やかにしてくれるものです。龍神様からいただいたひとつの「楽」がまた次の楽を呼びこみ、次々に「楽」が集まることで「萬の道(人生)」が開かれる、という意味が込められています。「一楽萬開札」は、家の玄関もしくは、その年の吉方にお祀りしてください。神様からいただいた「楽」に感謝し、大切に育むことで、皆様の人生の道がますます明るく開かれていくことでしょう!毎年、11月23日~2月3日の間に頒布される「一楽萬開札」(一番札とも呼ばれます)。■御朱印や御朱印帳は神主・巫女の装束がモチーフ御朱印について上……通常御朱印左下……月詣り御朱印右下……としはじめ御朱印通常、田無神社でいただくことができる御朱印は、写真の一番上にあるデザインです。「田無神社」の文字とともに、装束がモチーフになった印、そして「五龍神方位除」の文字が書かれています。写真の左下にある紫色の御朱印は、各月の1日と15日に訪れる「月詣り」の日に、受けることができる特別御朱印です。月詣りというのは、月の始まりである1日と、折り返し地点にあたる15日の節目に、神様にご挨拶と感謝の気持ちをお伝えする日です。このような大切な日にお詣りをした際は、ぜひ神様に日頃の御礼をお伝えしてから、こちらの特別な御朱印をいただいてみてくださいね。写真右下の御朱印は、「としはじめ書体」という、お正月の三が日にのみいただくことができるものです。お正月らしさを感じさせる美しい書体と、龍神様の印がとても素敵です!御朱印帳・御朱印帳袋について左から、紫袴仕様・緋袴仕様・浅葱仕様、3種類の御朱印帳。そして、田無神社のオリジナル御朱印帳・御朱印帳袋もまた、神主と巫女の装束を全面にデザインした魅力的なものとなっています。御朱印帳と御朱印帳袋のいずれも、緋袴仕様・浅葱仕様・紫袴仕様の3色があり、男性にも女性にも大変人気です。自分のお気に入りの御朱印帳を持つと、御朱印集めもますます「特別」なものになる気がします。素敵なデザインの御朱印帳に出会えると、心がワクワクしますね!■写真でご紹介する、境内の見どころと授与品!田無神社には、龍神様のほかにも、多くの神様がお祀りされています。ぜひ、ゆっくりと境内を歩き、それぞれの神様にご挨拶していただければと思います。ここ数年でさらに境内が整備されており、さまざまなおみくじが並びワクワクする「おみくじ処」や、可愛い烏骨鶏(うこっけい)の飼育小屋なども誕生しました!参拝された皆様が、楽しみを見つけられる場所がどんどん増えています。「心で感じる」ことを大切に、丁寧に境内を歩いてみてください。そうすれば、あなたにとって「とっておきの場所」が、きっとあちこちで見つかることでしょう!境内には、五柱の龍神様の御神木があり、触れることもできます。その幹に手を触れて自然の力も感じながら、龍神様からパワーをいただいてくださいね!田無神社ならではの、「五龍神」にまつわる授与品やおみくじです。右上……可愛らしい、五龍神おみくじです。気になった龍神様を、一体選んで引いてください。右下……金青赤白黒、五柱の龍神様の御守りです。それぞれの御神徳を意識して、お受けになる方が多いです。左上……御祈祷の際に、お初穂料を壱万圓以上お納めすると授与される、五龍神の御幣です。左下……おみくじ携帯袋です。大切にしまって時折読み返してみると、思わず勇気づけられることも。東参道にある朱色の鳥居を一歩出ると、大きな石に彫られた撫龍様。龍神様や玉を撫でると、昇運を授かることができます。感謝を込めて撫でていると、その表情がより生き生きして見えるような気がするので不思議です。参道の途中、拝殿に向かって右手にいらっしゃる道祖神様。田無神社では、良縁結びの神様としてお祀りされており、御夫婦が仲むつまじく寄り添ったお姿を見ることができます。秋になり、銀杏の御神木が一斉に金色に染まると、境内は空も大地も黄金色の美しさを見せてくれます。私が訪れた日は、落ち葉が山のように小高く集められ、子どもたちが楽しそうに落ち葉の絨毯で遊んでいました!神様と皆様のご縁を結ぶ場所、神社。そこは、それぞれの人生を守り、いつでも心の支えとなってくれる場所です。うれしいときや楽しいとき、そして辛いときや苦しいときも、折に触れて訪れてみてください。不思議と、心が温かくなるのではないでしょうか。田無神社もまた、たくさんの神様、そして龍神様とともにそこに在り続け、門を大きく開いて多くの方をお迎えしている素敵な神社です。皆様もぜひお出かけくださいね!■神社基本情報(アクセス、住所、最寄駅)【神社名】田無神社(たなしじんじゃ)【御祭神】■主祭神大国主命(おおくにぬしのみこと)級津彦命(しなつひことみこと)級戸辺命(しなとべのみこと)■配祀神応神天皇(おうじんてんのう)八衢比古命(やちまたひこのみこと)八衢比売神(やちまたひめのみこと)猿田彦大神(さるたひこおおかみ)須佐之男命(すさのおのみこと)倉稲魂命(うかのみたまのみこと)大鳥大神(おおとりおおかみ)日本武尊(やまとたけるのみこと)【鎮座地】〒188-0011東京都西東京市田無町3-7-4【電話】042-461-4442【FAX】042-467-9236【最寄駅】■電車をご利用の場合西武新宿線「田無駅」北口より徒歩6分■バスをご利用の場合・JR中央線「武蔵境駅」北口バス停より「ひばりヶ丘駅」行きに乗車(約10分)→「田無駅」バス停下車、徒歩6分・西武池袋線「ひばりヶ丘駅」バス停より「武蔵境駅」か「田無駅」行きに乗車(約10分)→「田無駅」バス停下車、徒歩6分・JR中央線「吉祥寺駅」バス停より「花小金井駅」行きに乗車(約20分)→「田無町三丁目」バス停下車、徒歩1分・JR中央線「三鷹駅」バス停より「田無橋場」行きに乗車(約15分)→「田無町三丁目」バス停下車、徒歩1分【Facebook】
2018年06月12日