女優の広瀬すずが、7月11日に公開される細田守監督のアニメーション映画最新作『バケモノの子』で声優に初挑戦することが明らかになった。本作は、『時をかける少女』(2006年)『サマーウォーズ』(2009年)『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)などを手がけた細田監督の3年ぶりとなるアニメーション映画。バケモノと少年の奇妙な師弟関係を軸に、バケモノたちのすむ異世界「渋天街」での修行と冒険、リアルな渋谷を舞台にした壮大なアクション、そして親子の絆やヒロインとの淡い恋愛などが繰り広げられる新冒険活劇が描かれる。広瀬が演じるのはヒロインの楓。渋谷にある進学校に通う女子高生で、染谷将太演じる九太と図書館で知り合う。アフレコを終えた広瀬は「声のお仕事は初めてでしたが、会話の尺も決まっているし、自分のニュアンスと絵の表情が微妙に違ったりもするので難しかったです」と振り返る。初日は「『人間ってこんなに緊張するんだ』というくらい緊張して、とても焦っていました」と話しつつも、「非現実的な世界観だからこそ、役者さんたちがリアルに近づけることで感動を与えることができる、と今回の経験から学びました」とアニメ作品への初参加は実りあるものだったという。細野監督は、広瀬の声優初挑戦に「想像以上の素晴らしい表現力でひっくり返りました」と驚いており、「演技とか、芝居という一面的な部分だけじゃなくて、その表現力のダイナミックさ、情報量の多さに、なんでこんなことができるんだろうと、現場で驚くことが多かったです」と絶賛している。なお、主人公のバケモノ・熊徹役には俳優の役所広司、熊徹の弟子である九太の青年期を染谷が、少年期を女優の宮﨑あおいが担当。その他にも、津川雅彦、リリー・フランキー、大泉洋、山路和弘、黒木華、宮野真守、長塚圭史、麻生久美子ら豪華キャストが名を連ねている。(C)2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
2015年04月13日スタジオジブリの『思い出のマーニー』がブルーレイ&DVD発売を前に3月7日(土)、「三鷹の森ジブリ美術館」によるイベント「三鷹の森アニメフェスタ2015 ~アニメーション古今東西 その12~」にて上映され、米林宏昌監督がトークセッションに出席した。「アニメーション古今東西」は三鷹の森ジブリ美術館が厳選した世界のアニメーションを上映するイベントで、今年は200名超が招待され、宮崎駿監督引退発表後に製作された初のジブリ作品で昨夏に公開され、日本アカデミー賞「優秀アニメーション作品賞」を受賞した『思い出のマーニー』が上映された。米林監督は、鈴木敏夫プロデューサーから英国の児童文学の名作「思い出のマーニー」を託されたが、原作は主人公の心理描写が多く「どうアニメで表現するのか?難しいと思った」と当初、アニメ化には乗り気ではなかったと明かす。「原作ではアンナ(※映画では舞台を日本に移しており、日本人の少女・杏奈)が、“普通の顔”で他人と接しているとあるんですが、普通の顔を絵と動きで表現しないといけない…」とその難しさに触れつつ、杏奈を絵を描く少女にし、月夜のダンスシーンなどを加えることでアニメーションとしてのイメージを膨らませていったという。美術監督に、数々の実写映画の美術監督(Production Designer)を務めてきた種田陽平を起用しているのも大きな特徴だが「実写の美術監督がアニメに関わるとどうなるのか?面白いと思った。種田さんの力で立体感のある美術ができた」と語る。北海道を舞台にした点も「北海道の実際の風景に感動して、絵にしてみると絵が風景に負けてつまらなくなっちゃう(苦笑)」とかなり難易度の高い挑戦だったよう。「そこが宮崎さんが(ジブリ作品で北海道を舞台に)やらなかったこと(=理由)なのかも。宮崎さんは『瀬戸内の方がいいんじゃないか?』と言ってましたが、薄曇りの空など、これまでのジブリにない空気が描けたのではと思う」と手応えを明かす。声優にはマーニーに有村架純、杏奈に高月彩良を起用した。特に今をときめく有村さんは、オーディションでトップバッターだったそうだが「マーニーを出来るひと、『ふふ』っと笑う演技ができる人は(他に)いなかった」と称賛する。トークでは米林監督自身のアニメーション作りや絵の原点についても語られた。生まれも育ちも石川県で、地元の金沢美術工芸大の出身だが、同大学は『おおかみこどもの雨と雪』やこの夏公開予定の最新作『バケモノの子』が注目を集める細田守監督も卒業生。在学期間は重なっていないが、細田監督の卒業制作を学生時代のバイト先の映像制作会社で目にする機会があり、その質の高さに驚いたそうで、意外な2人の接点が明らかに。また、これまでに影響を受けた作品としてフェデリコ・フェリーニの『道』や『2001年宇宙の旅』(S・キューブリック監督)、『ミツバチのささやき』(ビクトル・エリセ監督)を挙げ、アニメではジブリの『耳をすませば』を見て「感動して、こういうのを作る会社なら働きたい」とジブリ入社を決めたと明かす。また子どもの頃から「ドラえもん」や鳥山明(「ドラゴンボール」)の漫画が好きだったほか、少女漫画が好きで「りぼん」(集英社刊)を購読しており、少女漫画にも多大な影響を受けていると語った。ちなみに、自分の監督作品を公開後に見返す機会はあまりないそうで「家に帰ると子どもが『アリエッティ』を観てたりして…」と苦笑い。『マーニー』公開に合わせて昨年、画集「汚れなき悪戯」が発売されたが、本人は「僕は自分の絵がキライ!画集も恥ずかしくてしょうがない。もうちょっとうまく描けたらと思ってしまう。このタイトルを決めたのは僕じゃなくて鈴木さん」と苦笑いを浮かべていた。この日は、会場の観客の質問にも答えたが、ジブリキャラクターで自分と一番似ているのは誰?という質問で、長年、言われ続けてきた『千と千尋の神隠し』のカオナシのモデルが米林監督だというエピソードについて言及。「実際にはカオナシのシーンを僕が描いてたんです。それを宮崎さんがラッシュで観て『麻呂(=米林監督のニックネーム)じゃないか!(アニメに)入ってきた』と言ったのが、いつの間にか僕がモデルと言われるようになった」と真相を説明した。米林監督、そしてスタジオジブリが今後、どのような新作を生み出すのかが気になるが、米林監督は、今後の体制などについては未定としつつも「また作りたい。いま、考え始めたひとつのアイディアを持ってます。『マーニー』は“静”の作品ですが、僕はアニメーターなので(動きの激しい)『崖の上のポニョ』とかが好き。(構想中の企画は)『マーニー』とは真逆です」といまだ構想段階とはいえ、新企画が進行中であることを明かした。『思い出のマーニー』は3月18日(水)、ブルーレイ&DVD発売開始。なお、本作は今年1月にフランスで劇場公開されており、3月19日(木)より韓国で、5月からはアメリカで公開される。(text:cinemacafe.net)
2015年03月08日電子書籍レンタルサイト「Renta!」のテレビCMが、1月26日より関東・関西・東海の3エリアで放映される。「Renta!」は最新の人気マンガから定番マンガまで、いつでもどこでも手軽にレンタルできる画期的な電子書籍サービス。2007年のオープンから会員数を伸ばし、2014年には会員数100万人、累計販売冊数1億冊を突破した。○“マンガ好き女子”代表の麻生久美子さんを起用CMキャラクターは、多彩な演技でシリアスからコメディまで幅広く活躍し、ご自身も大のマンガ好きという女優の麻生久美子さん。忙しい毎日でもマンガを楽しむことは忘れない「大人のマンガ好き女子」という役柄を等身大で演じられることが、起用の決め手になったそう。CMでは仕事や人間関係のモヤモヤに翻弄されながらも「Renta!」のマンガレンタルで束の間の癒しを楽しむ女性の姿を、チャーミングかつリアリティー豊かに演じている。そんな麻生さんに普段読むマンガやCM制作時の印象などを聞いた。――麻生さん、実はかなりのマンガ好きだとお伺いしました。今回CMキャラクターに選ばれた感想をお聞かせください。麻生さん 監督に、「今回表現したいのは『マンガ読んでますけど、何か?』というちょっと不敵な気分なんです」と言われた時、「わかる!」ってすごく共感したんです!マンガが好きでよく読んでます、と言うとちょっと驚かれたりして(笑)マンガ読んでていいじゃないって思っているので、マンガ好きにとってはすごく感情移入できるCMだと思いますし、すごく嬉しいお話でした。――普段はどんな時にマンガを読みたくなるんですか?麻生さん 時間が空いたらいつでも!(笑)でも一番はやっぱり夜、寝る前ですね。家に帰ってリラックスして、さあ、マンガ読むぞーっていう時がとっても幸せです。――一番好きなマンガ、もしくは思い入れのあるマンガはなんですか?(Renta!で扱っていない作品でも可です)麻生さん「BASARA」と「うしおととら」ですね。――しかも麻生さん、以前から電子書籍ユーザーだとか。電子書籍の良いところってどんなところですか?麻生さん 外出先でも、夜中でも、読みたい本がすぐに読めるところです。これが本棚だったら、何十万冊も本を並べておいたり、ましてや持ち歩いたりなんて、絶対できないですし、モノを増やしたくない私にとっては、こんなに素敵なことはないです。我慢しないで沢山の本が読める。最高に幸せです。――撮影の時、印象に残ったことは?麻生さん 設定では「ちょっと居心地の悪い飲み会」のシーンなのだけれど、カメラが回っていない時はみんなでおしゃべりしたり、すごく和気あいあいとした空気だったこと。ロケ現場の居酒屋さんの雰囲気もあったかくて、仲のいい同僚の人たちと会社帰りに飲みに来ているみたいでした。あとは、少女マンガ好きなことをからかって私に「壁ドン」してくる上司役の方が、実は少女マンガ大好きだったこと! 「こういう『勘違い壁ドン』みたいなことってすごくイラッとする! って、演じている僕が一番分かってます」と言っていました……!――最後に、メッセージをお願いします。麻生さん イライラすることや悲しいことがあった時、お風呂に入ったり、お酒を飲んだりしてストレス解消しますよね。それと同じように、マンガの世界にひたるのもリラックス効果があると思うんです。皆さんも「やってらRenta!」な気分の時、ぜひ「Renta!」のマンガレンタルで癒されてください!――ありがとうございました。○麻生さんの“正反対の魅力"がひとつに! CM撮影エピソード徹底的にリアリティを追求した今回のCMは、現役で営業している老舗居酒屋を貸し切って撮影された。役作りにもこだわり、麻生さん演じる主人公はもちろん、同僚の一人ひとりにまで細かい設定が付けられている。中でも強烈だったのが、勘違い上司が繰り出す”残念すぎる壁ドン”。笑顔で凍り付く麻生さんの迫真の演技は、撮影と分かっていてもハラハラしてしまうほど! まさに「やってらRenta!」な気分を表現したインパクト抜群のシーンとなりました。そしてもう一つの見せ場が、帰り道に「Renta!」で少女マンガを楽しむ麻生さんの幸せそうな表情。キスシーンにつられて唇をとがらせるその乙女な仕草に、スタッフ一同、胸キュンしっぱなしだったそう。○CMオンエア期間中に”3巻無料キャンペーン”を実施「Renta!」のCMオンエアを記念して、より多くの方にマンガレンタルの魅力を体験してもらうために「3巻無料キャンペーン」を展開する。キャンペーンでは、CMの中にも登場している人気マンガ6作品が3巻まで無料で楽しめる。このキャンペーンは会員登録をしていなくても利用出来る。キャンペーン期間:2015年1月26日(月)~2月9日(月)※一部作品はキャンペーン最終日前に無料終了になります。麻生久美子1978年6月17日生まれ、千葉県出身。1995年『BAD GUY BEACH』(あいかわ翔)で映画デビュー。98年、今村昌平監督作品『カンゾー先生』で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞・新人俳優賞を始め数々の映画賞を受賞。近年の映画出演作に『モテキ』(11/大根仁)、『宇宙兄弟』(12/森義隆)、『グッモーエビアン!』(12/山本透)、『おおかみこどもの雨と雪』(声の出演・12/細田守)、『舟を編む』(13/石井裕也)、『ばしゃ馬さんとビッグマウス』(13/吉田恵輔)、『ニシノユキヒコの恋と冒険』(14/井口奈巳)。ドラマ『泣くな、はらちゃん』(13)『弱くても勝てます』(14)など。連続ドラマ初主演となる、ケラリーノ・サンドロヴィッチ監督「怪奇恋愛作戦」(TX)が放送中。3月5日より舞台『結びの庭』(本多劇場他)に出演する。
2015年01月26日●「ヘッドマウント系デバイス」や「スマートグラス」が流行1月9日まで米ラスベガスで開催されていた世界最大級の家電展示会「International CES 2015」。同イベントではVR機器を始めとした「ウェアラブルガジェット」が注目を集めていたが、日本でも映画やアニメ、ゲームなどに登場してきそうな近未来的ガジェットなどを展示する「第1回ウェアラブルEXPO」が、東京ビッグサイトにて1月14日より16日までの3日間の会期された。初開催にもかかわらず、多くの業界関係者や技術者が来場した「第1回ウェアラブルEXPO」。所謂ヘッドマウント系デバイスを中心に展示されていた同イベントだが、本記事では、出展していた最新ガジェットや近未来を予感させるサービスの数々を紹介しよう。○ブラザー工業「AiRScouter WD-200S」2012年6月に発売されたヘッドマウントディスプレイ『AiRScouter WD-100G/WD-100A』の後継機として、会場で発表されたブラザー工業の『AiRScouter WD-200S』。前モデルの入力インターフェイスがUSB2.0だったのに対して、新モデルではコンポジットとHDMIの2系統の入力に対応。形状もメガネ型から大きく姿を変え、ヘッドバンドに取り付けられたアームの先にディスプレイが取り付けられている。メガネをかけている人でも違和感なくつけることができる上、頭部で本体を固定しているので首を大きく動かしたり素早く動かしてもずれてしまう恐れがない。また、ディスプレイのアーム可動域が広く取られているため、必要がない時は視線の外に動かすことも可能に。今秋の発売を目指しており、価格も全モデルと同程度を目標としている。○Recon(美貴本)『Recon Jet』2013年に発表されたRecon社のサングラス一体型ヘッドマウントディスプレイ『Recon Jet』は、日本では美貴本が代理店を担当することになり、実機を展示。AndroidをベースとしたオリジナルOS「Recon OS」を搭載する本機は、サングラスと一体でスポーツ用途を前提としたモデルになるという。Wi-FiやBluetoothを使ってスマートフォンとの連動が可能で、9軸センサーや圧力センサー、温度センサー、GPSなどを搭載。ランニングやサイクリングの際のナビゲーションや速度の表示などで使うことができる。このほかにも、自身の行動を記録するためのHDカメラ、スマートフォンと連携した際に通話をするためのスピーカーやマイクロホンも内蔵。担当者によれば、スポーツ用途ということもあり、防水性も高く、雨天の使用も可能とのこと。日本での発売時期は今春を予定しており、販売価格は8万5,000円前後になる見込み。○カラーリンクジャパン『Wearable 3D-Display cast AR』クラウドファンディングサービス"Kickstarter"で100万ドル以上の投資を集めた、超小型のメガネ型3Dディスプレイ『cast AR』の実機も展示。本商品は、メガネの上部に2Dのプロジェクタが取り付けられ、ここから投影された映像を再帰性スクリーンに映し出すことで、3D映像を手軽に楽しむことができるというウェアラブルデバイス。メガネをかけたままで使用可能だが、重量は若干重め。投影された映像を立体的に見るための角度もピーキーではあったが、場所を選ぶことなく、このガジェットとスクリーンを用意すれば3D映像が楽しむことができるはず。●『サマーウォーズ』で登場したようなウェアラブルガジェット○BIGLOBE『AndroidOS搭載スマートウォッチ』超小型の通話可能なスマートウォッチの試作モデルをBIGLOBEが展示出展。Android4.2.2を搭載する腕時計型の本体には、MicroSIMを内蔵している。本体にマイクやスピーカーも搭載しているので、通話や着信も可能となっているのが最大の特徴。ディスプレイサイズは1.7インチで、解像は220×176という独自企画のため、GooglePlayなどで提供されているアプリは、試作機の段階では使用できず。回線はドコモのMVNOを使用し、通信方式も3GのWCDMA HSDPAのみとなっているため、4G LTEの通信も不可となる。Wi-FiやBluetooth、GPSなどを搭載しており、Bluetooth接続を使えばヘッドセット・マイクなどを使って通話も可能となっている。本体は、SIMロックがかかっていないため、通信方式に対応しているSIMを指すことで使用可能。ただ、SIMを交換するためには実機を開封する必要があり、防水性などが失われる可能性があるため注意が必要。とはいえ、SF作品に登場するような腕時計が現実のものとなるかもしれない。発売時期や本体価格、料金プランともに未定。○UNION TOOL『myBeat WHS-1/WHS-2』細田守監督のアニメーション映画『サマーウォーズ』で登場したような心臓の状態をリアルタイムでモニターし、異常があれば知らせてくれるウェアラブルガジェット『myBeat WHS-1/WHS-2』。こちらは左胸に装着して、心拍や体表温の計測などを行い、連動アプリから心臓の異常などを知らせる医療目的にも期待できる。そのほか、到底の波形から導き出される情報から、居眠り運転防止などにも役立つという。現行の製品は2種類あり、ボタン電池で11日間の連続使用が可能な『WHS-1』は、PCとのデータリンクが可能で、2.4GHz帯のWi-Fiを搭載。充電式リチウムイオンを搭載する「WHS-2」は、満充電で約40時間の連続使用が可能で、こちらはスマートフォンやタブレットとのデータリンクにBluetoothを使う。会場では、新潟にいるスタッフが実際に使用している情報がリアルタイムで表示されており、今後の高齢者医療の現場での活躍を期待が期待される。○帝人/関西大学『ポリ乳酸 圧電ファブリック』帝人と関西大学による産学協同プロジェクトから生まれた『ポリ乳酸 圧電ファブリック』は、変形すると圧電信号を発する新繊維。これまでは金属線を埋め込んだ繊維などが使われていたが、この素材を使用すれば、普通の布と変わぬ着心地で体の動きのデータを取ることができる。現在点では開発段階にあるが、実際にロボットを遠隔操作の実演や手袋に埋め込むことでPCのマウスカーソルの操作の実演が行われていた。開発を担当した関西大学システム理工学部の田實教授は「これまでは実現するのが難しかった人間の手の繊細な動きをロボットに遠隔操作することなどが可能になるので、遠隔医療や災害救助などでの実用化を目指していく」と語っていた。○ソニーモバイルコミュニケーションズ「SmartWatch 3」「ウェアラブルEXPO」の展示会場とは別に、ソニーモバイルコミュニケーションズがプレス向けに『SmartWatch 3』を使用した6つのデモンストレーションも展開されていた。ここから紹介したいのは、京商のスマホ用コントロールシステム「iReceiver」を搭載したRCカーを操作するオフィスタンデムの『RC Commander(仮)』。スマホと『SmartWatch 3』を連動することで、手の動きに合わせて前進後進、ハンドリング操作が行える。車載カメラからの映像をスマートフォンで受信も可能。もう一つ操作系として展示されていた、スマホで操作できるラジコン戦車『ポケットアーマー i-driver』を、『SmartWatch 3』を付けた手の動きで操作する京商の『ポケット・アーマー操作アプリ(仮)』。手の動き以外に音声命令も可能となっている。操作が可能な戦車は複数に指令を出すことができ、並列走行や一斉射撃といった戦車戦の醍醐味を味わうことができる。このほかにも、トヨタの『Vehicle Date Visualizer』に準拠した車両の速度とエンジン回転数を「SmartWatch 3」上で確認できる「Vehicle Date Viewer(仮)」や、楽天がサービスを提供する「楽天GORA スコアカウンター」のスコア入力を『SmartWatch 3』で行う『楽天GORA スコアカウンター~Android Wear対応版~(仮)』、スマホのロックを手首の動きで解除するソニーモバイルコミュニケーションズの『フリフリアンロックアプリ(仮)』、ソニーコンピュータサイエンス研究所が開発するスマホやタブレットを使った学習用アプリと『SmartWatch 3』を連携させて、遠隔地からアドバイスやメッセージを送る『開発中の世界算数家庭向け版(仮)』が展示されていた。
2015年01月16日『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』で知られる細田守監督の最新作『バケモノの子』が2015年7月に公開されることが先日発表され、大きな話題を呼んでいるが、このほど本作の特報映像が解禁。初の映像が公開された。人間界<渋谷>とバケモノ界<渋天街(じゅうてんがい)>という交わるはずのない2つの世界に生きる、ひとりぼっちの少年とひとりぼっちのバケモノ。ある日、少年は渋天街に迷い込み、バケモノ・熊徹(くまてつ)の弟子となり、九太(きゅうた)という名前を授けられる。その偶然の出会いが、想像を超えた冒険の始まりだったーー。自身が立ち上げたアニメーション映画制作会社「スタジオ地図」の第1回企画・制作作品である『おおかみこどもの雨と雪』(’12)が興収40億円突破の大ヒットを記録し、第36回日本アカデミー賞では、「最優秀アニメーション映画賞」を受賞した細田監督。前作『おおかみこどもの雨と雪』では“母と子”を描いたが、本作では“父と子”をテーマに「修行と冒険の物語」を描くといい、また舞台となる渋谷からは「一歩も出ません」と、本作でのこだりも先日の会見で明かしていた。そんな本作の初の映像となる、今回の特報。後に九太と名ずけられる少年が、大勢の人々が行き交う渋谷の大交差点でぽつんと佇む姿、そしてバケモノ・熊徹との出会いの瞬間が映し出される。声優はまだ未発表とあって、劇中のキャラクターたちの“声”は聞けないものの、映像のラストには九太と熊徹の謎のダンス(?)も収められており、摩訶不思議な世界の中、彼らがどんな物語を紡ぎだすのか?続報に注目が集まりそうだ。『バケモノの子』は2015年7月11日より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年12月15日2014年もいよいよ残りあとわずか。現在続々公開されているお正月映画をもって、話題作いっぱいだった2014年の映画界も幕を閉じるわけだが、来る2015年も2014年に勝るとも劣らない大作映画が続々登場する予定だ。2014年の映画を振り返ったとき、誰もが真っ先に想起するのは、“ありのままで”が流行語大賞の候補に入るなど社会現象を巻き起こした『アナと雪の女王』だろう。あの『タイタニック』にも迫る歴代3位の国内興行収入記録は、映画関係者たちも予想し得ない特大のサプライズだった。年間興収ランキングで“アナ雪”に続くのは、『STAND BY ME ドラえもん』『マレフィセント』『るろうに剣心』の『京都大火編』『伝説の最期編』の2部作。ベスト3のうち2席をディズニー作品が占めたことは、2014年がディズニーの年だったと断言する立派な理由になり得るだろう。このディズニーの攻勢は、2015年も止まる気配がない。今月20日に公開される『ベイマックス』が年をまたいでの大ヒットが見込まれているほか、春からゴールデンウィークには、メリル・ストリープやジョニー・デップが競演するミュージカル映画『イントゥ・ザ・ウッズ』、『マレフィセント』同様クラシックな名作アニメを実写で蘇らせる『シンデレラ』が続き、夏にはディズニー&ピクサーの最新作『インサイド・ヘッド』と『アベンジャーズ』最新作も控える。さらに極めつけなのが、先頃特報映像が公開され世界中をざわめかせた『スター・ウォーズ』のシリーズ最新作。公開は2015年12月18日とちょうど今から1年後だが、“映画史上最大のお祭り”に向け、カウントダウンはもう始まっている。そんなディズニーの強力ラインナップだが、立ち向かう他社作品も大作がずらっと揃っている。中でも、ハリウッド映画のキーワードになりそうなのが“復活”。前述の『スター・ウォーズ』ももちろんそうだが、『ターミネーター:新起動/ジェニシス』『ジュラシック・ワールド』『マッドマックス 怒りのデス・ロード』『シン・シティ 復讐の女神』など、懐かしのタイトルが久しぶりの新作を携えて帰ってくる。また、“久しぶり度”ではやや劣るが、夏の『テッド』続編、年末の『007』最新作、『ミッション:インポッシブル』最新作など、近年人気のシリーズものもスタンバイ。まさにお腹いっぱいになりそうな大作続きだ。また、日本映画では、実写版『進撃の巨人』がいよいよ夏に公開予定。三浦春馬、長谷川博己、水原希子などの配役も先頃公開されたが、2014年の『るろうに剣心』に匹敵する話題を呼ぶことは間違いないだろう。同じ夏にはSMAPの木村拓哉主演『HERO』の映画版第2弾、『おおかみこどもの雨と雪』の細田守監督の最新作『バケモノの子』の公開も予定されているだけに、洋画も含め大混戦の夏になりそうだ。果たして、上記の中から“アナ雪”のような作品は生まれるのか?はたまた別の作品が年間ランキングをにぎわせるのか?超大作だらけの2015年から目が離せない。
2014年12月12日最新作『バケモノの子』の製作を発表した細田守監督が12月11日(木)、会見の席で先月28日、肝不全のため亡くなった菅原文太さん(享年81)への思いを語った。菅原さんは細田監督の前作『おおかみこどもの雨と雪』に声優として出演した。突然の訃報に触れ「びっくりしました」と細田監督。「思い出すのはアフレコ現場で、『今、映画なんて作って意味ないんじゃないか』とおっしゃったこと。ちょうど震災の後で、文太さんも引退宣言していた時期だったが、僕は『いや、意味はあると思います』という思いをお伝えし、そのまま2~3時間、お話をさせていただいた」のだとか。当時をふり返り、「いかに映画に対し、真摯に考えているかを目の当たりにした。なぜ、映画を作るのは?今考えると、僕らに託された永遠の課題だと思う」と背筋を伸ばす。完成が待たれる『バケモノの子』には、「なぜ、映画を作るのか?」という課題へのひとつの答えが隠されているかもしれない。映画は渋谷に生きるひとりぼっちの少年が、バケモノの世界<渋天街(じゅうてんがい)>に迷い込み、熊徹(くまてつ)と呼ばれるバケモノに弟子入り。九太(きゅうた)という名前を授けられ、想像を超えた修行と冒険に挑む“新冒険活劇”だ。「僕らが子どもの頃は、こういう“修行モノ”はたくさんあった。今の子どもたちが、何を見て育つんだろうと考えたとき、修行と冒険の物語というのは王道であり、新鮮なんじゃないかと思った。あえてテーマをひと言で表せば、“父と子”でしょうか」(細田監督)。前作に続き“ケモノ”がモチーフになった理由を「うちにも2歳の子どもがいて、絵本を読んであげるが、子どもの絵本には人間以上に動物が登場するから」と説明していた。本作で初の単独脚本にも挑み、「今までは優秀な脚本家さん(奥寺佐渡子)におんぶに抱っこだったので(笑)。僕にとっても修行のつもりだった」。脚本づくりで一番大変だったのは「渋谷を舞台にしたこと」だと言い、「今回は物語としても、渋谷区を一歩も出ません!そのこだわりで、いろいろ難しいことも出てきて(笑)。前作、前々作は田舎が舞台だったし、意外と渋谷を舞台にしたアニメ作品ってないんですよ」と話していた。細田守監督の最新作『バケモノの子』は2015年7月11日から全国で公開される。(text:cinemacafe.net)
2014年12月11日『おおかみこどもの雨と雪』で国内興収42億円を記録した細田守監督が12月11日に東京・有楽町の東宝本社で会見を行い、最新作『バケモノの子』の2015年夏公開を発表した。「ひとりぼっちの不幸な少年が、強いけれど身勝手な独り身のバケモノと出会い、想像を超えた冒険をする物語」だといい、解禁となったティーザーポスターには「新冒険活劇。」の文字が力強く踊っている。その他の写真渋谷に生きる孤独な少年が、バケモノの世界・渋天街(じゅうてんがい)に迷い込み、バケモノの熊徹(くまてつ)に弟子入り。九太(きゅうた)という名前を授けられ、修行と冒険の日々が始まる。「僕らの子ども時代はこういう“修行”ものがたくさんあったが、今の子どもたちは何を見て育つんだろうと考えた。王道でありながら、新鮮なテーマだと思う」と細田監督。本作は初の単独脚本にも挑み、「今までは優秀な脚本家さん(奥寺佐渡子)におんぶに抱っこだったので(笑)。僕にとっても修行するつもりだった」と振り返った。作画監督を務めるのは、細田監督の盟友である山下高明と西田達三の両名で、キャラクターデザインも手がけている。劇中には「たくさんのアクションがある」といい、「そのバリエーションを考えるのが大変だが、手描きアニメでしか表現できないことがあると信じている」。また、前作『おおかみこどもの雨と雪』に続き、動物がモチーフになった点に「2歳児の父親として、家では絵本を読んであげる係。子どもの絵本って、動物がたくさん登場していて、ひょっとして子どもは人間よりも先に、動物と出会うんじゃないかと思うほど」と持論を展開した。また、舞台が東京の渋谷に選ばれた理由を「前作、前々作と田舎が舞台だったし、意外と渋谷が舞台になったアニメ作品がないので。今回、物語としても渋谷区を一歩も出ません! そこにこだわって、脚本づくりも難しかった」と説明。会見では、完成を前にすでにフランスでの配給が決定していることも明らかになった。『バケモノの子』2015年7月11日から全国ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2014年12月11日『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』で知られる細田守監督の最新作『バケモノの子』が2015年7月に公開されることが発表された。12月11日(木)、東京・有楽町の東宝本社で行われた記者会見で発表された。すでにフランスでの公開も決定している。人間界<渋谷>とバケモノ界<渋天街(じゅうてんがい)>という交わるはずのない2つの世界に生きる、ひとりぼっちの少年とひとりぼっちのバケモノ。ある日、少年はバケモノの世界に迷い込み、バケモノ・熊徹(くまてつ)の弟子となり、九太(きゅうた)という名前を授けられる。その偶然の出会いが、想像を超えた冒険の始まりだった…。自身が立ち上げたアニメーション映画制作会社「スタジオ地図」の第1回企画・制作作品である『おおかみこどもの雨と雪』(’12)が興収40億円突破の大ヒットを記録し、第36回日本アカデミー賞では、「最優秀アニメーション映画賞」を受賞した細田監督。誰もが共感できる身近で普遍的なテーマ性と、「ファンタジックでありながらリアル」という相反する設定がミックスされた細田監督独自の世界観は、新作『バケモノの子』でさらにパワーアップする。前作『おおかみこどもの雨と雪』で問いかけた“新しい家族観”を継承し、孤独を抱えたバケモノと少年の出会いと冒険を活写する。以下、細田監督からのメッセージ「現代社会の変容とともに、家族観も変化するのは必然です。旧来の伝統的な家族観はもはや参考にならず、私たちは、家族の新しいあり方を模索しなければならない瀬戸際に立たされています。新しい子どもたちは何を道しるべに成長すればよいのか。また新しい大人である私たちは、子どもたちにどんな姿を見せ、何を手渡してあげられるのか。この映画を通して共に考えていけたらと思っています」。「『バケモノの子』は、ひとりぼっちの不幸な少年が、強いけれど身勝手な独り身のバケモノと出会い、想像を超えた冒険をする物語です。子どもたちは、バケモノとの修行と冒険が、心躍るおとぎ話になるように。若者たちには『自分は何者であるか』という彼らの時期の切実な問題に、寄り添い励ましてあげられるように、そして大人たちにとっては、少年とバケモノの唯一無二の絆を通じ、大きな充実感と幸福感が得られるように。エンターテインメントの作法に則り、あらゆる世代が楽しめる清々しい映画を目指します」。細田監督は1991年、東映動画(現・東映アニメーション)に入社し、アニメーター、演出家として活躍。『ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』(’05)などを監督した後、フリーランス第1作目『時をかける少女』(’06)を完成させた。同作は日本アカデミー賞の「最優秀アニメーション作品賞」や、仏アヌシー国際アニメーション映画祭の「長編部門特別賞」などを受賞し、国内でロングランヒットを記録。オリジナル脚本で臨んだ2009年公開の『サマーウォーズ』もスマッシュヒットを飛ばし、米アニー賞の「最優秀監督賞」にノミネートされた。『おおかみこどもの雨と雪』は世界90の国と地域で配給された。『バケモノの子』は2015年7月11日に公開。(text:cinemacafe.net)
2014年12月11日宮崎駿監督の引退表明&『風立ちぬ』の大ヒットが社会現象を巻き起こした“ジブリイヤー”。その締めくくりとして、高畑勲監督の最新作『かぐや姫の物語』の公開(11月23日)が迫る中、“ポストジブリ”と目されるスタジオのプロデューサー陣が同作について語っている。スタジオジブリの今に迫るドキュメンタリー映画『夢と狂気の王国』(砂田麻美監督)の公開を記念し、11月15日(金)夜、東京・新宿バルト9で、現在ジブリでプロデューサー見習いを務める川上量生氏を聞き手に、『009 RE:CYBORG』などで知られる「Production I.G」の石井朋彦プロデューサー、細田守監督の『おおかみこどもの雨と雪』を制作するため、「スタジオ地図」を立ち上げた齋藤優一郎プロデューサーの両人がトークショーを実施。2つのスタジオとも“ポスト・スタジオジブリ”の最右翼として国内外で注目される存在だ。高畑監督にとって14年ぶりの新作となる『かぐや姫の物語』は、日本最古の物語文学「竹取物語」に隠された、ひとりの少女・かぐや姫の“罪と罰”を独特なタッチで描く長編アニメーション。そんな本作について、石井氏は「瞬きするのももったいないほど。世界一の演出家の手練と、手で描いた絵が動き出すすさまじさに圧倒された。何より、かぐや姫が可愛い」と絶賛。さらに「緻密化、キャラ化する日本のアニメと真逆で、ムダが一切なく省略的な世界だからこそ、感動できる。何より“高畑さんの「かぐや姫」”になっている点が素晴らしい」。製作に8年を費やし、総製作費は50億円。それでもプロデューサー目線では「暴言かもしれないが、50億円でも安いと思う」と言い、「国宝級ですよ。巷では高畑監督の最後の作品と言われるが、これを観て『まだ作るな』と思った」と熱弁していた。石井氏はジブリで、高畑監督の前作『ホーホケキョとなりの山田くん』の制作に携わった経験を持つ。一方の齋藤氏も「やはり絵画としての魅力がある。今、国宝って話が出ましたが、重文(重要文化財)にふさわしい」とやはり賞賛を惜しまない。『おおかみこどもの雨と雪』の大成功で俄然注目を浴びる中、「ポストジブリと言われても、時代も人材も違いますからね…。やっぱり○○的を目指すよりも、常に新しいチャレンジを重ねて、自分たち的なことをするしかないと思う」と決意を新たにしていた。『夢と狂気の王国』は新宿バルト9ほかにて公開中。『かぐや姫の物語』は11月23日(土・祝)より全国にて公開。(text:Ryo Uchida)■関連作品:かぐや姫の物語 2013年11月23日より全国にて公開(C) 2013 畑事務所・GNDHDDTK
2013年11月22日作曲家・佐村河内守(さむらごうち・まもる)の新作「ピアノ・ソナタ第2番」の完成発表会が、6月13日に東京・銀座のヤマハホールで行われた。「佐村河内守 作曲 ピアノ・ソナタ第1番&第2番 世界初演ツアー」の公演情報1963年、被爆二世として広島に生まれ、4歳から母親によるピアノの英才教育を受けた佐村河内守。35歳のときに両耳の聴力を完全に失うも、絶対音感だけを頼りに作曲活動を続け、「交響曲第1番《HIROSHIMA》」を完成。NHKなどで紹介されたのを契機に大反響を集め、CDセールスはオリコン総合チャート2位、17万枚以上を記録している。今回発表の新作は、東日本大震災の被災地に捧げる鎮魂の曲。だが「自分のような人間が曲を書く資格があるのか」と葛藤を重ねたという。「3.11の後、様々な人が被災地を励まそうと行動されましたが、私は勇気がなくて何も出来ませんでした。その後、私の交響曲が、被災地で“希望のシンフォニー”と呼ばれていると聞いた時も、最初は『何かの作り話だろう』と信じられませんでした。でも、CDがどこよりも一番売れているのが仙台だと知ったとき、素直に涙がでて、背中を押してもらうことができた」と作曲を決意したことを述べた。震災で母親を失った石巻の少女と交流を続け、彼女のために「レクイエム」を作曲した佐村河内。今年3月に石巻の湊小学校で初演された模様が、NHKスペシャルで取り上げられた。その「レクイエム」をさらに拡大・昇華させたのが「ピアノ・ソナタ第2番」。約30分の長大なピアノ曲は、超絶技巧が駆使され、祈りと悲哀に満ちた壮大な作品となった。作曲は非常に難航を極める。少しでも死者の痛みを知りたいと熱望し、寒さも厳しい今年2月に宮城県女川町で6時間も野営を続けた。「疲れ果てて明け方を迎えたとき、大きな鉄の扉が開いたように感じました。亡くなった方々の魂に『曲を書けよ』と許してもらえた気がしたんです。それから音符が次々と降りてくるようになりました。普通のレクイエムは、生者が死者を悼むものですが、この曲は逆。震災で亡くなった方には、ぶつけようのない怒り、苦しみがある。その思いを生者に知ってもらうことで魂が救われる、そんな曲にしたかった」という。自身が広島出身で被爆二世でもあることから「3.11を風化させてはいけない」という思いも強い。「私が子どもの頃は、8月6日には原爆のことが大きく取り上げられていましたが、それも年々少なくなり、風化していく危機感をずっと感じています」と切実に語る。佐村河内守の新曲「ピアノ・ソナタ第2番」収録したCDは、日本コロムビアより10月に発売予定。併せて、世界初演ツアーの開催も決定。チケットの一般発売は7月6日(土)10時より開始。また一般発売に先駆け、チケットぴあではインターネット先行を受付中。
2013年06月17日映画館で働くスタッフ選出による映画祭で、今年で4回目を迎える「日本シアタースタッフ映画祭」の授賞式が5月10日(金)に開催され、「主演男優賞」に輝いた阿部寛、「主演女優賞」の樹木希林、「助演女優賞」の橋本愛など受賞者が一堂に会した。全国各地の映画館スタッフの投票によって決定し、運営も有志の映画館スタッフによって行われる同映画祭。今年は東宝スタジオがあり、昔から多くの映画人が暮らした“映画の街”として知られる東京・成城の成城ホールで開催された。『桐島、部活やめるってよ』で「助演女優賞」を受賞した橋本さんは、トロフィーを手に喜びを噛みしめるように「本当に…すっごく、嬉しいです」と喜びを語る。「控室でもスタッフの方にお話を伺いましたが、この映画祭は映画に対する愛で支えられている。その舞台に立てることが夢みたいです」と公開される映画とお客さんに最も近い位置にいる映画館スタッフに選出されたことに大感激。これまでホラー作品への出演が多かったが、自身は「痛み、血、骨に弱いので観るのを避けてます。自分が出演した映画の試写でも目をつぶってます(苦笑)」と告白。同作への出演で当初は「やっとキラキラした学生がやれると思った」と語るが、脚本の手直しが重ねられる中で、ゾンビシーンが挿入され「そういうイメージなんだなと思いました…」と苦笑していた。同作で共演し、また一緒のシーンはないものの現在放送中のNHKドラマ「あまちゃん」でも共演している落合モトキとの交際報道があったばかりとあって、報道陣からは交際に関する質問が飛んだが、表情を崩すことなく無言を貫いた。「デートは楽しかったですか?」という問いかけに対しては、樹木さんが「ええ、楽しかったです」ととっさに助け舟を出す一幕もあった。各受賞者の役柄や作品に合わせたユニークな手作りの表彰状の文言も同映画祭の特徴。『テルマエ・ロマエ』のローマ人役で「主演男優賞」に輝いた阿部さんに対しては、「日本人離れした彫の深さでローマ人役を…」と読み上げられると客席は笑いに包まれ、阿部さん自身もニッコリ。「すごくお客さんが入って、僕の人生にこんなことがあるのかと嬉しかった。五十前の男が全裸になったコメディでこうして賞をいただけたのは予想外」と受賞の喜びを口にした。現在は同作の続編を撮影中でありパーマのかかった髪型で登場したが、「続編はもっとすごいです」と期待を観客のあおっていた。このほか「音楽賞」に『のぼうの城』の上野耕路、「新人賞」に『桐島、部活やめるってよ』の東出昌大、「脚本賞」に『鍵泥棒のメソッド』の内田けんじ監督、最高賞にあたる「グランシャリオ賞」にはアニメーション映画の『おおかみこどもの雨と雪』に授けられ、同作の細田守監督の「監督賞」と併せて2冠に輝いた。会場にはサプライズで『のぼうの城』の犬童一新監督、樋口正嗣監督、樹木さんが「主演女優賞」を受賞した『わが母の記』の原田眞人監督も来場し、受賞者に花束を手渡し、会場は盛り上がりを見せた。(text:cinemacafe.net)■関連作品:のぼうの城 2012年11月2日より全国にて公開(C) 2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ桐島、部活やめるってよ 2012年8月11日より新宿バルト9ほか全国にて公開(C) 2012「桐島」映画部(C)朝井リョウ/集英社テルマエ・ロマエII 2014年ゴールデンウィークより全国東宝系にて公開
2013年05月10日近年、質・量ともに高水準を誇っているアニメ・特撮映画は、アカデミー賞をはじめ、国内外の賞を受賞することも多く、言うまでもなく日本映画の重要な一角を占めるジャンルへと成長した。今年は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』や『ONE PIECE FILM Z』などの注目作が続々と公開され、劇場に足を運ぶ回数が増えたアニメファンも多かったのではないだろうか。そこで今回は、年の瀬の総決算として「2012年公開のアニメ・特撮映画でもっとも面白かった作品」を女性406名に聞いてみた。>>男性編も見るQ.2012年公開のアニメ・特撮映画でもっとも面白かった作品は?(単一回答)1位『おおかみこどもの雨と雪』 30.1%2位『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』 17.0%3位『劇場版 TIGER & BUNNY -The Beginning-』 12.3%4位『るろうに剣心 明治剣客浪漫譚 新京都編 後編』9.7%5位『映画 ONE PIECE FILM Z』6.8%6位『ももへの手紙』 5.4%7位『マダカスカル3』 4.0%8位『メリダとおそろしの森』 3.3%9位『映画 図書館戦争 革命のつばさ』 3.2%10位 『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE 』 2.8%次点 『探偵コナン 11人目のストライカー』2.2%1位は、『時をかける少女』で国内外のアニメの賞を総なめにし、『サマーウォーズ』に続く細田守監督の最新作『おおかみこどもの雨と雪』。親子をテーマにしているだけあって「母親の強さを学んだ!映像も綺麗でよかった」(24歳/金融・証券/事務系専門職)という声が大部分を占めた。感動的なストーリーとともに、宮崎あおい、大沢たかおといったキャストも女性には惹きになったようで1位を獲得。2位は、テレビシリーズはもちろん、前作からも大幅に舵を切った『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』。「予想外の展開にびっくり!」(30歳/その他/その他)というように、予想の斜め上をゆくストーリーはファンのみならずさまざまな考察や議論を巻き起こし、来るべき最終章・第4作へ向けての期待感を大幅に引き上げる仕上がりで、劇場公開後1カ月で興行収入45億円を記録。そして、3位は2011年に放送されたヒーローアクションアニメの映画化作品『劇場版 TIGER&BUNNY-The Beginning-』は、テレビシリーズの第1話と第2話をベースに、新作カットや第2話と第3話の間となる新規エピソードも描いている。やはり女性票が圧倒的で「テレビアニメを全部見ていた自分でも楽しめる内容だった」(23歳/医療・福祉/販売職・サービス系)という声が寄せられている。■総評男性編では2位だった『おおかみこどもの雨と雪』は、ハートウォーミングなストーリーが支持を集め、1位に。興行収入では2位の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』や5位の『映画 ONE PIECE FILM Z』に届かないものの、11月末の時点で観客動員数341万人を突破、興行収入は41.8億円を記録。今年の代表作として挙げる人はこの2作を上回っている。細田監督は制作にあたり「1人の女性が、恋愛・結婚・出産・子育てを通じて自立する過程」を描いたと語っており、2時間で13年間という"時間"を丸ごと描き出すというアニメーションという手法だからこそ実現可能なエンターテインメント作品となった。ニュータイプのヒーローアニメとして話題を集めた『劇場版 TIGER & BUNNY -The Beginning-』も女性人気が高かった作品。現在は第2弾『劇場版 TIGER & BUNNY -The Rising-』の制作が進められており、テレビシリーズのその後を描く完全新作になるという。テレビアニメの劇場版が多くランクインした男性編と異なり、ディズニー作品『メリダとおそろしの森』、ドリームワークス・アニメーション作品『マダガスカル3』もランクインしている女性編は実にバラエティ豊か。年末年始の休日を利用して、ランキング内の見ていない作品をチェックするのもいいかもしれない。(文・塩澤真樹/C-side)調査時期:2012年12月6日~20日調査対象:マイナビ ニュース会員調査数:女性406名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【女性編】『100万回生きたねこ』や『大奥』など12月公開"お正月映画"の中で最も期待度の高い作品ランキング【女性編】No.1ヒーローアニメランキング、1位はあのキャラ!!最新作公開記念! 劇場版『ONE PIECE』ランキングTOP10発表完全版(画像などあり)を見る
2012年12月30日近年、質・量ともに高水準を誇っているアニメ・特撮映画は、アカデミー賞をはじめ、国内外の賞を受賞することも多く、言うまでもなく日本映画の重要な一角を占めるジャンルへと成長した。今年は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』や『ONE PIECE FILM Z』などの注目作が続々と公開され、劇場に足を運ぶ回数が増えたアニメファンも多かったのではないだろうか。そこで今回は、年の瀬の総決算として「2012年公開のアニメ・特撮映画でもっとも面白かった作品」を男性363名に聞いてみた。>>女性編も見るQ.2012年公開のアニメ・特撮映画でもっとも面白かった作品は?(単一回答)1位『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』 32.7%2位『おおかみこどもの雨と雪』 17.6%3位『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』前編・後編 10.3%4位『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』 7.5%5位『探偵コナン 11人目のストライカー』6.8%6位『映画 ONE PIECE FILM Z』6.5%7位『宇宙戦艦ヤマト2199』6.0%8位『機動戦士ガンダムUC episode5「黒いユニコーン」』5.8%9位『009 RE:CYBORG』3.2%10位 『ベルセルク』黄金時代篇I・II 3.0%次点 『アシュラ』2.9%1位は、公開からわずか9日間で200万人を動員した『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』。本作は「かつてテレビで見たエヴァが、新たな表現と映像美でよみがえった!」(25歳/その他/その他)という声のとおり、テレビシリーズ中盤の流れを踏まえつつも大幅に新展開へと舵を切った第2作『破』を経て、まったく新しい第3作となった。テレビシリーズに登場しない使徒や新キャラクターの活躍、そして衝撃の展開はファンだけでなく、その外側の人々も巻き込み、大きな話題となった。2位はアニメファンからの評価が高い『時をかける少女』や『サマーウォーズ』を手がけた細田守監督の最新作『おおかみこどもの雨と雪』。「久しぶりにアニメで泣いた」(26歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)という意見が圧倒的で、主人公・花と"おおかみおとこ"の出会いをきっかけに恋愛から結婚、彼女たちの子供である"雨"と"雪"の出産と子育て、そして成長と自立の13年間を描いた大作。3位は2011年に惜しまれつつ終了したテレビアニメの総集編である『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』前編・後編。「テレビシリーズの面白さがばっちり伝わってきた」(28歳/情報・IT/技術職)という意見のほか、テレビのダイジェスト版を超えるクオリティを称賛する声も寄せられた。■総評2012年アニメ・特撮映画の注目作品として外せないのは、1位の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』だろう。新劇場版4部作の3作目に当たる本作では、2作目の『破』以上に想像のつかない新たなストーリーが展開され、劇場公開後1カ月で興収45億円を記録し、大ヒットとなった。また、アンケート時期の関係でランキングは6位に終わったものの、尾田栄一郎が総合プロデュース、人気放送作家の鈴木おさむが脚本を務め、12月15日に公開された映画『ONE PIECE FILM Z』も公開10日間で261万人を記録。『ヱヴァ』に負けず劣らずの好調なスタートを切っている。この2つの作品はアニメの枠を飛び越え、日本映画史を塗り替える大記録を達成することは間違いないだろう。原作ありきや、テレビアニメの劇場版がランキングを占める中で、唯一オリジナル作品となった『おおかみこどもの雨と雪』は、細田作品としての期待を裏切ることなく、前作『サマーウォーズ』以上という評価の声もある。また、原作のスケール感を余すところなく伝えた『ベルセルク』シリーズ、特撮としては唯一のランクインとなった『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』は子供たちとともに往年の特撮ファンを唸らせ、今年を代表する作品と言える。2012年に続き、2013年も注目の話題作が続々公開され、アニメ・特撮ファンには楽しみな1年になりそうだ。(文・塩澤真樹/C-side)調査時期:2012年12月6日~20日調査対象:マイナビ ニュース会員調査数:男性363名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【男性編】『007』『ONE PIECE』『仮面ライダー』など12月公開"お正月映画"の中で最も期待度の高い作品ランキング男性編】No.1ヒーローアニメランキング、1位は誰だ!?完全版(画像などあり)を見る
2012年12月30日「死にゆく父の顔を写真に撮る」という“おつかい”と、行き着いた先に待っていた人生の修羅場で奮闘する姉妹を通して、母の思いや家族の絆を描き出す『チチを撮りに』。このたび、本作が第63回ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門に正式出品されることが決定した。ジェネレーション部門は児童向けの「Kプラス」と若者向けの「14プラス」の2つから構成され、本作は14プラスに出品される。最優秀賞にはクリスタルベアー賞が贈られる本部門では、2010年に細田守監督作『サマーウォーズ』が出品されている。メガホンを握るのは、本作で長編映画監督デビューを果たし、その独自の感性と視点に熱い視線が集まる中野量太。次代を担うクリエイターを発掘する「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭 2012」にて日本人監督として初めて「監督賞」を、さらに今後の可能性を感じる監督に授与される「SKIPシティアワード」をW受賞する快挙を成し遂げた新進気鋭の若手監督だ。オランダ・香港に拠点を置く世界的な映画セールス会社「フォルティッシモ・フィルムズ」が国際販売権を取得し、海外の映画関係者からも熱い期待と確かな評価を集めている注目作となる。おかしくもリアルな掛け合いが見どころの姉妹には、柳英里紗と松原菜野花。また今月15日(土)に行われた、第55回アジア太平洋映画祭(12月14日~16日開催)授賞式にて、本作で心意気ある母親役を演じた渡辺真起子(『ヒミズ』)が、最優秀助演女優賞を受賞!渡辺さんからは「とにかく驚いています。同世代の監督の劇場デビュー作品での今回の受賞は、とても大きな喜びです。関係者のみなさまにお礼を申し上げたいです。監督と100回位ハグしたいです!」と興奮冷めやらぬ喜びの声が届いている。人生が愛おしくなる、ユーモアとペーソスにあふれた日本映画がいま世界中の熱い視線を集めている。『チチを撮りに』は2013年2月16日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。■関連作品:チチを撮りに 2013年2月16日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2012ピクチャーズネットワーク/日吉ヶ丘ピクチャーズ
2012年12月18日この夏、日本中をさわやかな感動で包んだ長編アニメーション『おおかみこどもの雨と雪』のブルーレイ&DVDが、2013年2月20日(水)に発売されることになり、声優を務めた宮崎あおい、大沢たかお、黒木華、西井幸人、大野百花、加部亜門、メガホンを執った細田守監督が都内のスタジオでオーディオコメンタリーの収録を行った。その他の写真『時をかける少女』『サマーウォーズ』で国内外から高く評価された細田監督が、自ら書き下ろしたオリジナルストーリーを映像化。家族愛をテーマに、“おおかみおとこ”と結婚し、“おおかみこども”の雨と雪を授かった人間の女性・花が子育てに奮闘し、自身も成長を遂げる。7月21日の全国公開以来、世代を越えた支持を獲得し、異例のロングラン上映に突入。11月末時点で観客動員341万人、興行収入41.8億円の大ヒットを記録した。細田監督は「これほど多くの方にご覧いただけるとは予想しておらず、ビックリしている。きっとみなさん、自分と重ね合わせ、大切な人を思い浮かべながら見てくださったのだと思います」とヒットの理由を分析。思い起こせば、東宝本社で本作の製作発表会見が行われたのが、昨年12月中旬のこと。まさに怒とうの1年となった2012年の終わりに、“総仕上げ”ともいえるオーディオコメンタリーの収録に臨み、「やはり製作当時を思い出しますね。こんな素晴らしいみなさんと、人生に寄り添うような作品をつくれたのは本当に誇らしい」と感慨もひとしおの様子だ。主人公・花を演じた宮崎は「無理にお母さんっぽくならないようにした」と役作りを述懐。この日は幼少期の“おおかみこども”を演じる大野と加部、10代になり自我が芽生えた二人を演じる黒木と西井と久しぶりに再会し、「普通の女の子だった花が、子どもを前にすると言葉に優しさと厳しさが込められる。私自身も自然とその気持ちになれました」とすっかり母親の表情を取り戻していた。今回のブルーレイ&DVD化には「見たいシーンを何度も鑑賞できますからね。私は大きくなった雪ちゃんと(同級生の)草平君が、夜の教室で話をするシーンが大好き」とリリースを心待ちにしていた。『おおかみこどもの雨と雪』ブルーレイ&DVDは2013年2月20日発売、同時レンタル開始。取材・文・写真:内田 涼
2012年12月10日今年7月に公開され、興行収入40億円突破を記録した『おおかみこどもの雨と雪』のブルーレイ&DVDが来年2月20日(水)に発売されることが決定。12月7日(金)に声優を務めた宮崎あおい、大沢たかお、黒木華、西井幸人、大野百花、加部亜門、そして細田守監督が都内スタジオに再集結し、ブルーレイ&DVDに収められるオーディオコメンタリーの収録に臨んだ。『時をかける少女』、『サマーウォーズ』の細田監督の最新作で、“おおかみおとこ”のカレとの間に“おおかみこども”の雨と雪を授かった花が、おおかみおとこの死を乗り越えて母としてたくましく姉弟を育て上げていく姿を瑞々しく描き出す。収録後の会見には大沢さんをのぞく6人が出席。宮崎さんは「大沢さんともさっき話したんですが、『いい作品は何度観てもいいね』と。何度観ても鳥肌が立つし、泣きそうになったり感情が揺さぶられます。すごい映画だったんだなと思います」と改めて本作の素晴らしさを口にした。百花ちゃんは久々の“おおかみファミリー”の再会に「いままでのアフレコの現場を思い出しました」とニッコリ。西井さんも再集結を喜びつつ自身が演じた雨のラストシーンについて「またウルッとしました」と明かし、「楽曲も映像もキレイ。自然が感じられる画が見どころ」と語る。亜門くんも印象的なシーンとして、西井さんが挙げたラストシーンを挙げ「お母さんが『しっかり生きて!』というシーンは最初に観たときから心に残っています」と明かした。細田監督は本作のヒットについて「こんなにたくさんの方に観ていただけるとは思わなかった」と驚きを口にする。「いろんな感想を聞かせていただけたんですが、観た人それぞれが家族や恋人、大切な人を思い浮かべて自分と重ね合せて観ていただけたのかな?人生に寄り添うような作品にできたことがよかったのかと思います」とふり返った。母親役を演じた宮崎さんだが「無理にお母さんぽくならないようにした」と述懐。「ただの女の子から始まって、子供たちを前にして自然と優しさや厳しさが出てきて、頭で考えずに自然と(母に)なれました」と明かす。黒木さんは日々成長していく雪を演じたが「子供っぽくとか考えてたんですが、監督に『そのままでいい』と言っていただきました。画の雪を見ていたらそのまま引っ張られるようにできました」と宮崎さん同様に自然体を強調した。宮崎さんはこれから作品を観る人々に向け「子供たちが自分はおおかみなのか?人間なのか?と選択していくという話ですが、私たちも普通に生活する中でいろんな選択をしていて、かけ離れた話と感じずに観ていただけると思います」と根底に流れる普遍性をアピール。「普段はアニメーションをあまり見ないうちの祖母も『すごく面白かった』と言ってくれました」と幅広い世代で楽しんでもらえる作品であるとを訴えた。『おおかみこどもの雨と雪』ブルーレイ&DVDは2013年2月20日(水)発売。「おおかみこどもの雨と雪 Blu-ray&DVD ファミリーパッケージ版」(2枚組)価格:6,090円(税込)「おおかみこどもの雨と雪」[Blu-ray](2枚組)価格:7,140円(税込)「おおかみこどもの雨と雪」[DVD](2枚組)価格:5,040円(税込)発売日:2013年2月20日(水)販売元:バップ■関連作品:おおかみこどもの雨と雪 2012年7月21日より全国にて公開© 2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会
2012年12月10日細田守監督の最新作『おおかみこどもの雨と雪』(公開中)の大ヒット御礼舞台あいさつが7日、東京・TOHOシネマズ有楽座で行われ、細田監督をはじめ、声優を務めた宮崎あおいと大沢たかおが登壇した。その他の写真7月21日に全国381スクリーンで封切られ、8月6日時点で動員135万人、興収16.8億円を記録。細田監督の前作『サマーウォーズ』(動員126万人、興収16.5億円)を早くも上回る好調ぶりで「ノンブランドの作品ですが、何かを感じ取ってくれた観客の皆さんが、広めてくれたおかげ。もちろん3年間、1シーン1シーンを積み上げてくれたスタッフや素晴らしいキャストにもお礼を言いたい」と、細田監督は感激しきりだった。本作は、“おおかみおとこ”(大沢)と結婚し、“おおかみこども”の雨と雪というふたりの子を授かった人間の女性・花(宮崎)が、夫の死後、都会を離れて自然の豊かな土地で懸命に子どもを育てる姿を描く、家族愛をテーマにした細田監督のオリジナルストーリー。宮崎は「親子という普遍的なテーマが、世代を問わず共感されたのだと思う」、大沢は「この作品に触れると、心がきれいに洗われる。そういう部分が僕も好きですね」とそれぞれの持論で、ヒットの理由を分析した。すでに世界34の国と地域での配給も決定しており「公開前にプレミアで訪れたパリのファンの皆さんも、すごく細かい部分まで見ていた」(宮崎)、「深みのある世界観を海外の人にも観てほしいですね。願わくは僕らの声が(吹き替えではなく)このまま変わらなければいいな」(大沢)。細田監督も6月に行われたパリでのワールドプレミアを述懐し、「現地のマスコミからよく質問されたのは、劇中に出てくる日本の自然美のこと。『あれはどこの風景なんだ。ぜひ行きたい』って。もちろん日本の四季は見どころだし、その中でお母さんになった花がさまざまな困難を乗り越える精神性に、震災後頑張っている日本人の姿を見て取ってほしい」と世界を視野にアピール。同日は、宮崎演じるヒロイン・花にちなみ“花(87)”の日ということで、写真撮影では宮崎、大沢、細田監督の3人が記念の花束を手に登場した。『おおかみこどもの雨と雪』公開中取材・文・写真:内田 涼
2012年08月07日「花は『こんなお母さんになりたい』という僕の憧れを形にした存在」―。『おおかみこどもの雨と雪』で自らが作り上げたヒロインを細田守監督はそんな言葉で表現する。『時をかける少女』『サマーウォーズ』と国内外で高い評価を得てきたが、本作に関しては「これまでとは違ったアプローチだった」とも。改めて作品に込めた想いを聞いた。その他の写真おおかみおとこの彼との間にふたりの子を授かるも、彼を失い母子3人となってしまった花。試行錯誤を繰り返しつつ子供たちと共に成長していく彼女の姿を描き出す。親となった友人の姿を見て「母親というのはすごくヒロイックな存在だと気づいた」と本作の着想を語る監督。自身に子育て経験はないが、まさにこの点こそが自らの体験や心情に基づいて作られた前2作との違いでもある。「元々、僕はヒーローに対する憧れがないんです。ひとりのヒーローが世界を救うなんてのは違うだろうって。これまでの作品の主人公にもそれは反映されてます。自分と地続きの日常に物語があったんです。逆に今回は体験しようがないことだからこそ思い切り理想と憧れを反映させましたね。それはまさしくヒーローものの作り方といえます」。経験がないからこそ感じたい。そんな想いは花の声を務めた宮崎あおいに対する「“母親”を演じようとしなくていい」という指示にも表れている。「あおいさんも子育て経験はないけれど、映画を通じて一緒に花の気持ちを新鮮に体験してほしかったんです」。人気スタイリストの伊賀大介が登場人物たちが着る服のスタイリングを手がけているのも新たな試みのひとつ。監督は「13年という長い年月を表現する上で多くの衣裳が必要でした。シーンごとの登場人物の気持ちを服で表したかった」とその意図を明かす。特に強い思い入れを持っているのが、花がデートで着る青いワンピース。「『美女と野獣』のベルもそうですが、青いワンピースの女性は素敵でしょ(笑)。映画の中で“お姫様”が着る服として伊賀さんにリクエストしました。あおいさんが実際に着たら? そりゃ似合うでしょ! ぜひ着ていただけたらうれしいですね(笑)」。その顔には母親のような(?)優しい笑みが浮かんでいた。『おおかみこどもの雨と雪』公開中取材・文・写真:黒豆直樹
2012年07月31日「ぴあ」調査による7月21日公開の映画・満足度ランキングは、アウンサン・スーチー女史の半生を描いた『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』がトップに輝いた。2位に『時をかける少女』『サマーウォーズ』の細田守監督の最新作『おおかみこどもの雨と雪』が、3位にフランスで大ヒットを記録したヒューマンドラマ『屋根裏部屋のマリアたち』が入った。その他の写真1位の『The Lady…』は、ビルマの民主化運動指導者スーチー氏の激動の半生を描いた作品。監督はリュック・ベッソン。劇場には、幅広い世代の観客が足を運び「政治的な背景を含め、親として妻として、ひとりの女性としての力強さを感じた」「伝記映画は多いが、現代に生きている人物を映画にすることでリアルさが生まれ、凄みを感じた」「ビルマの現状がよくわかり、政治的な側面だけでなく家族との関係も描いてるところが印象的だった」「歴史から目をそらさずに、自分たちの立場を理解するという意味で、多くの人に観てほしい」などのコメントが寄せられた。2位の『おおかみこどもの雨と雪』は、“おおかみおとこ”と結婚した女性とその子どもの成長を描いた物語。出口調査では「前作よりも家族という面を描いている。母親の育て方が印象的。自分の親に観てほしい」「映像が美しい。自然や風景の描写に魅せられた」「じんわりと心に染みる作品」「序盤から涙が出た。台詞や映像に優しさがあり、何でもない日常を観ているのが心地よかった」など、10代から30代を中心に好評だった。(本ランキングは、2012年7月21日(土)に公開された新作映画10本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2012年07月23日『時をかける少女』、『サマーウォーズ』の細田守監督の最新アニメーション『おおかみこどもの雨と雪』が7月21日(土)に公開を迎え、細田監督を始め声優を務めた宮崎あおい、大沢たかお、黒木華、西井幸人、大野百花、加部亜門が上映後の舞台挨拶に登壇した。“おおかみおとこ”との間に2人の子、雨と雪を授かった花が自然に恵まれた田舎で子供たちを育てていく様を13年にわたって綴る。宮崎さんは「たくさんの人に愛してもらえる作品だと心から確信してます。いまは幸せと嬉しさと安心した気持ちを感じてます」と優しい笑みを浮かべて心境を明かす。特にお気に入りのシーンは雪の中で2人の子供たちを抱きしめる場面。「ギュッとハグしたときの息づかいまでも絵で表していて、すごく好きです!」と明かした。少女となった雪の声を担当した黒木さんはアフレコ初挑戦だったが、「大好きで大切な作品になりました。これから多くの人に観ていただけるというのが心から嬉しいです」と喜びを語った。アフレコは一人一人が別々にではなく“一家”で揃って声を録っていくという方法が採られた。少年に成長した雨役の西井さんも、黒木さん同様に初めてアフレコに挑んだが「何も分からない僕をみなさんが優しく支えてくださいました」と改めて感謝の思いを口にした。幼年期の雪と雨を演じた百花ちゃんと亜門くんは、猫耳ならぬ“おおかみ耳”を着用して登場。突然、劇中のセリフをリクエストされると「あのときやりきったので、あの声はもう出ないです」(百花ちゃん)、「あの場所でみんなの力が合わさらないとできない」(亜門くん)と共にしっかりと“プロ意識”を感じさせる受け答えで会場を沸かせていた。おおかみ家族の“父”を演じた大沢さんは元々、細田作品の大ファン。「脚本を読んでどうしても参加したくなりました。実は出番は少ないんですが(苦笑)、誰にも負けないくらい大好き」と本作への思い入れを語った。細田監督はそれぞれが演じたキャラクター造形について「もちろんキャラクターのデザインが先なんですが、不思議なことに配役が決まって声を出してもらったら、みなさんをスケッチしたかのように思えてきた」と告白。特に大沢さん演じるおおかみおとこについて「大沢さんにしか見えなくなりました」と明かし、大沢さんは「自分に似てるとは思いませんがいい男でよかったです」と少し照れくさそうに語っていた。宮崎さん演じる花に農業を教える老人・韮崎を演じた菅原文太は現在、山梨で実際に農業に従事しており、農繁期ということもあって舞台挨拶は欠席。この日は手紙で「この物語を豊かにしているのは、細田さんの故郷への愛が詰まっているからだ」とメッセージを寄せ、細田監督は「感激してます。アフレコ中も文太さんの厳しさの中に温かさを感じました」と語り深々と頭を下げた。『おおかみこどもの雨と雪』は全国にて公開中。■関連作品:おおかみこどもの雨と雪 2012年7月21日より全国にて公開© 2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会
2012年07月23日映画『おおかみこどもの雨と雪』の試写会が7月16日(月・祝)に都内で開催され、上映後の舞台挨拶に声優を担当した宮崎あおい、音楽の高木正勝、主題歌を歌うアン・サリー、細田守監督が登壇。アンさんによる主題歌「おかあさんの唄」の生歌に、宮崎さんが感動のあまり涙ぐむ一幕もあった。『時をかける少女』、『サマーウォーズ』の細田監督の最新作で、おおかみおとこの彼との間に2人の子供を授かるも、彼を失ってしまった花(宮崎さん)が、母として奮闘する姿を温かく描き出す。高木さんのピアノ伴奏に合わせてアンさんは「おかあさんの唄」を透き通るような歌声で熱唱。歌い終わると会場は静寂の後に大きな拍手に包まれた。宮崎さんと細田監督は舞台袖で聴いていたが、マイクを握った宮崎さんは「すいません、泣いてしまって…。いろんなことが愛おしいなと思いながら聴かせていただきました」と涙声で感動を語った。監督は「イメージの詞を書いて、たたき台として高木さんに送ったら、すぐ翌日くらいに曲ができてビックリしました」と述懐。高木さんは「徹夜をしてて朝の5時か6時くらいにメールが届いたんですが、そのまま(曲が)出てきました」と語り、「花になったり花を見守る立場になって書きました。お母さんになった友達の家でピアノで弾いたら、終わったときにみんなが泣いてるという不思議な曲です」と明かした。アンさんは最初に映画を観たときのことを「自分が歌っているのを忘れて映画に感動して涙を流して、最後に自分の歌声が聞こえてきて我に返りました」とふり返る。観客の前で披露するのはこの日が初めてだったが、「歌詞を噛みしめて、感動しながら歌いました」と静かな笑みを浮かべた。「直接、魂に届く曲が必要だった」という監督は、アンさんの起用について「世界中のお母さんを代表する歌声はどなただろう?と高木さんと考えたとき、アンさんにお願いしようと一瞬で決まりました」と明かした。宮崎さんは「歌を聴いていて思ったんですが、お母さんというのは子供の危険や悲しみを察知するアンテナですよね。母親になると当たり前のように子育てをしますが、それってすごいことであり大変なこと。毎日が忘れちゃいけない奇跡のようなものなんだなと思います」とアンさんの歌声を聴いて、母の存在に思いを巡らせたようだった。『おおかみこどもの雨と雪』は7月21日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:おおかみこどもの雨と雪 2012年7月21日より全国にて公開© 2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会
2012年07月17日いよいよ今週末に公開を迎える日本アニメ界の重鎮・杉井ギサブロー監督の最新作『グスコーブドリの伝記』、そして『サマー・ウォーズ』の細田守監督が大沢たかお&宮崎あおいら豪華キャストを声優陣に迎えて贈る注目のアニメ『おおかみこどもの雨と雪』。公開を目前に控え、日本アニメーション界を背負って立つ2大クリエイターの夢の対談が実現した!青春アニメの代表格「タッチ」や「キャプテン翼」など、これまで数多くのファンを生み出してきた杉井監督と、気鋭のクリエイターとして世界中から注目を集めており、先日行われた映画のパリ上映会では満員御礼のスタンディングオベーションを受けた細田監督。童話・寓話の文豪、宮沢賢治の同名小説を原作にした『グスコーブドリの伝記』では家族愛を、『おおかみこどもの雨と雪』では“おおかみおとこ”と人間の女性の間に生まれた“おおかみこども”たちの成長と母親の子育て奮闘劇をファンタジックに描いており、共に「家族」をテーマにしている。この対談を迎えるにあたり、杉井監督と細田監督の両監督はお互いの最新作を鑑賞した。細田監督は、大先輩である杉井監督へ「(『グスコーブドリの伝記』は)この夏に観るべき映画だと強く感じました。ものすごくファンタジックな世界観で、これでもかと圧倒されるぐらいの美しい世界が本編中ずっと展開され、夏休みの爽やかな空気を感じるような素敵な映画でした」と“先制褒め”で口火を切ると、杉井監督も「ある生命が生まれて育てられて、一人前になっていく過程があって初めて成長する。そこにある細田監督の目線の厳しさと優しさがガンガン伝わってくる。珍しくホロっとしながら観て、感動させてもらいました」と返し、世代を超えてお互いの独特の世界観にすっかり魅了されたようだ。そして、話はそれぞれの作品の核心に触れるものへ――。『グスコーブドリの伝記』では劇中、主人公のブドリが自然災害から村を守るため、ある大きな決断を下すが、細田監督は「イーハトーヴの風景、素晴らしい世界というものがありながら、一方で今日的なテーマを深く描いている映画でもあり、僕らがこれから日本人として“どういうふうに生きていくのか”を考えさせられました」と解釈。物語と、昨年の東日本大震災を経験した日本人たちの姿を重ね合わせ心を打たれた様子。一方、杉井監督も若き才能の描き出すテーマに深く心酔している様子で「親と子、人間と動物が自分たちの生命を子供たちに託して、その子供たちがちゃんと受け継いで一人前になっていくのを必死で守っていく“母性”というものを楽しく、ある意味では厳しく、アニメーションなのに行間をリアルに伝えてくる作品だと思いました」と熱く語る。さらに、「今回はおおかみと人間ですがそれはシンボルであって、世の中にある宗教の違いや文化の違いとか、ミクロの差でしかない“つまらない違い”を、『いや、同じじゃないか』と監督が問いかけている作品だと思って観させてもらいました」とさすがは巨匠の鋭い読み解きで、細田監督に最大の賛辞を贈った。クリエイターらしい目線で、作品の裏に込められたメッセージについて熱弁が止まらない様子のふたり。同じ土俵で新しいものへと挑戦していくふたりだからこその共鳴、惜しみない賞賛が生まれた。日本を背負って立つ才能はガッチリと握手を交わし、満面の笑みで「これからもアニメーション監督として一緒に頑張っていきましょう!」と最後まで熱いエールを贈り合っていた。『グスコーブドリの伝記』は7月7日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。『おおかみこどもの雨と雪』は、7月21日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:おおかみこどもの雨と雪 2012年7月21日より全国にて公開© 2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会グスコーブドリの伝記 2012年7月7日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012「グスコーブドリ製作委員会/ますむらひろし
2012年07月05日7日(土)から公開される映画『グスコーブドリの伝記』を手がけた杉井ギサブロー監督と、21日公開の映画『おおかみこどもの雨と雪』を手がけた細田守監督がこのほど対面し、エールを交換した。その他の写真日本アニメ創生期から活躍し続ける杉井監督と、日本アニメ界の未来を担う才能として注目を集める細田監督は、互いの作品を観賞した後に対面。細田監督は『グスコーブドリ…』について「ものすごくファンタジックな世界観で、これでもかと圧倒されるぐらいの美しい世界が本編中ずっと展開され、夏休みのさわやかな空気を感じるような素敵な映画です」と言い、「イーハトーヴの風景、素晴しい世界というのがありながら、一方で今日的なテーマを深く描いている映画でもあり、僕らがこれから日本人として“どういうふうに生きていくのか”を考えさせられます。イーハトーヴというのは宮沢賢治が作り出したもうひとつの日本みたいなところですよね。そういったところと僕らのこれからの未来というものを照らし合わせて見られる、とても意義のある映画だと思います」と感想を述べた。一方、杉井監督は『おおかみこども…』について「人間であれ動物であれ、ある生命がうまれて育てられて、一人前になっていく過程があってはじめて成長する、そこにある細田監督の目線の厳しさと優しさががんがん伝わってくる。めずらしくほろっとしながら観て、感動させてもらいました。親と子、人間と動物が自分たちの生命を子どもたちに託して、その子どもたちがちゃんと受け継いで一人前になっていくのを必死で守っていく“母性”というものを楽しく、ある意味では厳しく、アニメーションなのに行間をリアルに伝えてくる作品だと思います」とコメント。最後にふたりは、同じ映画監督としてかたい握手を交わし、エールを交換した。美しい故郷を自然の脅威から守るために奔走する主人公ブドリの姿を描いた『グスコーブドリの伝記』と、ふたりの“おおかみこども”を女手ひとつで育てる人間の主人公・花の姿を描いた『おおかみこどもの雨と雪』。どちらの作品も今夏、幅広い層の観客から支持を集めそうだ。『グスコーブドリの伝記』7月7日(土)全国ロードショー『おおかみこどもの雨と雪』7月21日(土)全国ロードショー
2012年07月05日『サマーウォーズ』で国内外から高い評価を得た、細田守監督の最新作『おおかみこどもの雨と雪』のワールド・プレミアが6月25日(現地時間)、芸術の都・パリで行われ、細田監督と声優を務めた宮崎あおいが登壇した。人間の姿で暮らす“おおかみおとこ”と彼に恋をした大学生の花(宮崎さん)。2人は愛し合い、やがて2つの新しい命を授かる。姉の“雪”と弟の“雨”、人間とおおかみの2つの顔を持つ“おおかみこども”として生を受けた子供たちだったが、それを隠しながら家族4人、都会の片隅でひっそりと暮らしていた。だがある日突然、父である“おおかみおとこ”が命を落とし、花と雪と雨の3人は取り残されてしまう…。約500席にも及ぶパリ最大のシネコン「ユージーシー・シネサイト・レ・アール」で行われたプレミアイベントは満員御礼!上映前に舞台挨拶に登壇した細田監督は「世界に先駆けて、本作をフランスのみなさんにご覧いただけることを嬉しく思っています」といつものにこやかな笑顔で挨拶した。上映中は歓声が起きたり、後半では涙を拭う観客の姿も見られたが、一緒に会場で鑑賞した宮崎さんは「みなさんの感情表現がとても豊かで、こんなに笑うところがある映画なんだという新しい発見もあって、新鮮な気持ちで観ることができました」と、日本とは違う現地のリアクションに驚き、喜びを明かした。本編上映後には、「Bravo!(素晴らしい)」という賛辞と共に、2分間ものスタンディング・オベーションが送られた本作。細田監督はこれまでも『時をかける少女』で見られた時間を飛び越える能力など、現実世界にどこかファンタジックな要素を盛り込んできたが、本作では“おおかみこども”という独特のキャラクターの描写に挑戦。渾身の一作は、「ディズニーやピクサー作品とは一線を画すアニメーション映画だ!」、「大人も楽しめる複雑な物語を内包した映画的な映画」と、芸術には辛口コメントで知られるフランスのマスコミ陣からも絶賛でもって迎えられた。さらに、現地ではティム・バートンや宮崎駿など錚々たるクリエイターの個展を開催してきた「ギャラリー・アーリュディック」にて、本作を記念した「『おおかみこどもの雨と雪』細田守アートワーク展」がスタート。細田監督の過去2作品のDVD、フランス語版関連書籍など自慢のコレクションを手にした数多くの監督のファンたちがサインを求めて詰めかけていた。『おおかみこどもの雨と雪』は7月21日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:おおかみこどもの雨と雪 2012年7月21日より全国にて公開© 2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会
2012年06月29日『時をかける少女』『サマーウォーズ』で国内外から高く評価された細田守監督の最新作『おおかみこどもの雨と雪』のジャパンプレミアが18日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで開催された。細田監督をはじめ、声優を務めた宮崎あおい、大沢たかお、黒木華、西井幸人、大野百花、加部亜門が舞台あいさつを行った。その他の写真“おおかみおとこ”と結婚し、“おおかみこども”の雨と雪というふたりの子を授かった人間の女性・花が、夫の死後、都会を離れて自然の豊かな土地で懸命に子どもを育てる姿を描く、家族愛をテーマにした細田監督のオリジナルストーリー。プレミアに先がけ、細田監督とエグゼクティブプロデューサーの奥田誠治氏が会見し、韓国、台湾、フランス、スペインなど世界34の国と地域での配給決定が発表された。細田監督は「身近な場所から題材を得た作品なので、ここまで大きな規模での配給は想定していなかった」と喜びよりも驚きが先にある様子。それでも「子育てや成長って何だろうというテーマに絞って、2時間の中で13年間のドラマを描いた。題材に誠実に向き合って作ったつもりなので、今は誇らしい」と胸を張った。現地時間の25日(月)には、フランス・パリで“ワールドプレミア”が開催され、細田監督と宮崎が現地入りする予定で、宮崎は「素直にうれしい。現地の皆さんの反応も楽しみですね」と語った。ヒロインの花を演じる宮崎は「お話をいただいたときから、完成した作品を早く観てみたいと思った。そういった作品に関われるのは幸せなこと」。“おおかみおとこ”を演じる大沢は、以前から細田作品の大ファンだったといい「参加できて、とても光栄。アフレコも役者が揃った上で順撮りだったので、声優というより普段の演技とほとんど変わらず、逆に新鮮でした」と振り返った。キャスティングに関して、細田監督は「長い時間をかけて成長するヒロインの姿をお芝居で表現できるのは、あおいさんしかいないと思った。とにかく集中力がすごい。大沢さんは役柄同様、大きな器を持っていて花たちを包んでくれた」。10代と幼少期、それぞれの雨と雪を演じる黒木と西井、大野と加部らを含め「全日本級のキャストに恵まれた」と満足そうに語っていた。『おおかみこどもの雨と雪』7月21日(土)より全国東宝系にてロードショー
2012年06月19日宮崎あおい&大沢たかおが相合傘で登場!大沢の“パパ”ぶりに絶賛『時をかける少女』、『サマーウォーズ』の細田守監督の最新アニメーション『おおかみこどもの雨と雪』のジャパン・プレミアが6月18日(月)に都内で開催。細田監督を始め、声優を務めた宮崎あおい、大沢たかお、黒木華、西井幸人、大野百花、加部亜門が舞台挨拶に登壇した。細田監督のオリジナル脚本による本作。“おおかみおとこ”の彼(大沢さん)と恋に落ち、彼との間に“おおかみこども”の雪と雨を生んだ人間の女性・花(宮崎さん)。おおかみおとことの死別という悲しみを経ながらも、母として雪と雨をたくましく育てていく彼女の成長を優しく描き出す。“雨”と“雪”にちなんで、この日は屋内のホールに雨と雪を降らせるという斬新かつ大がかりな演出でスタート。宮崎さんと大沢さん、黒木さんと西井さん、百花ちゃんと亜門くんがそれぞれ相合傘で登場すると客席は拍手と歓声に包まれた。宮崎さんは本作への参加にあたり「まず私自身がこの作品を観てみたいという気持ちでした」と語り、出演の喜びと手応えを口にした。細田監督は、宮崎さんと大沢さんの役柄を「非常に難しい役柄」と語るが、2人の起用について「長い時間を描く映画ですが、お芝居で(花の)成長を表していただきたくて、あおいさんしかいないと決めてお願いしました。大沢さんは、(おおかみおとこが)大きな人間性と器で花を包む役なので、大きな優しさ、愛を表現してくださる方としてお願いしました」と明かす。ちなみに声優だけでなく実写も含め、宮崎さんと大沢さんは本作が初共演。特に本作はアフレコをひとりずつ行うのではなく、声優陣が顔を揃えて収録が行われた。宮崎さんは改めて大沢さんとの共演について「大きくて優しい方でした」と述懐。大沢さんは自身の収録がないときもスタジオに顔を出していたそうで「見守ってくれて心強かったです」と笑顔でふり返った。成長した少女期の雪の声を演じた黒木さんも、大沢さんの存在に助けられたそう。「初めての声優で緊張してましたが、大沢さんが『大丈夫だよ』と言ってくださって『大沢さんが言うんだから大丈夫だ』と思えました」と微笑んだ。同じく少年期の雨を演じた西井さんも「お母さんみたいに見守ってくれました」と、大沢さんと宮崎さんへの感謝を口にした。幼年期の雪を演じた百花ちゃんは「小さい頃の雪は“ケモノ率”が高いので、監督とお話ししておおかみらしい声でやりました」とニッコリ。同じく雨を演じた亜門くんは「監督に初めて会ったとき、オーラを感じました。『サマーウォーズ』は何度も観させていただいて、すごくいい監督さんだなと思ってました」と、9歳とは思えない堂々とした挨拶で会場を沸かせた。2人とも、収録時には大沢さんにたくさん遊んでもらったそう。「大沢さんが宝の地図を書いて隠すという遊びで、宝は大沢さんが買ってきてくれたお菓子でした」(百花ちゃん)、「お菓子がどんどんグレードアップしていきました。本当にいい人だなと思いました(笑)」とすっかり“お父さん”になついた様子を見せた。大沢さんは「暇だったので」と少し照れくさそうに笑いつつ、「でも、2人とも現場に入ると集中して、ビックりするほどうまかったです」と目を細めた。また、細田監督は改めて宮崎さんについて「ほぼ出ずっぱりで休みがほとんどなかった。そんな中でも集中力が高くて驚きました」と称賛を送った。宮崎さんは劇中で大学生の頃と、結婚後、出産後とそれぞれ異なる人生のステージでの花を表現している。特に母親としての声をどう演じるかについては収録前に悩んだ部分だったそうだが「監督から『自然の流れの中で成長していくので、お母さんを役割として演じないでいい』と言われ、それがヒントになりました」と明かした。なお、本作はすでに34の国と地域での配給が決定しており、来週6月25日(月)にはパリにてワールドプレミアも開催。細田監督と宮崎さんがフランスに渡り出席する予定となっている。宮崎さんは「違う国で観ていただけるのは素直に嬉しい。みなさんの反応が楽しみです」と期待を語る。細田監督も「国内での公開を前に海外で試写などが行われるのは珍しいこと」と喜びを露わにし、「このチャンスに、フランスのみなさんに感じてもらいたい」と意気込みを語った。『おおかみこどもの雨と雪』は7月21日(土)より公開。■関連作品:おおかみこどもの雨と雪 2012年7月21日より全国にて公開© 2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会
2012年06月18日『時をかける少女』『サマーウォーズ』の細田守監督の新作『おおかみこどもの雨と雪』で、菅原文太、染谷将太、谷村美月、麻生久美子が声優を務めることが発表された。その他の写真『おおかみこどもの雨と雪』は、“おおかみおとこ”と結婚し、“雨”と“雪”というふたりの子を授かった人間の女性・花が、都会を離れて自然の豊かな土地で懸命に子どもを育てる姿を描いた物語。主要キャストとして“おおかみおとこ”を大沢たかおが、母親・花を宮崎あおいが担当することが決定している。本作で菅原文太は、都会からやってきた花たち家族を助ける、村の長老のような存在の韮崎を演じ、厳しい自然の中で、自給自足の生活をしようと奮闘する花に、農作業の手ほどきをするという。自身も山梨県で農業を行なっている菅原は、「日本の農業は、戦後50年である意味死んでしまったんだ。農業というものはもっと単純で、本当は楽しいもの。風や水や空気に囲まれてコツコツと作っていくものなんだということを、“おおかみこども”たちが今の若い日本人に気付かせてくれるといいね。監督、そういう作品を作りな」と力強く語っている。本作は、海外で定評の高い細田監督作品とあって、既に8月29日(水)からフランスで公開されることが決定している。『おおかみこどもの雨と雪』7月21日(土)より全国東宝系にてロードショー
2012年05月30日日本はもちろん世界各国の映画賞を席巻し、いま最も注目を集めるアニメーション映画監督・細田守の最新作『おおかみこどもの雨と雪』が7月、全国にて公開される。このたび、本作のメインボイスキャストを、宮崎あおいと大沢たかおという日本映画界を牽引する2人が務めることが発表された。人間の姿で暮らす“おおかみおとこ”に恋をした大学生の花。2人は愛し合い、やがて2つの新しい命を授かる。姉の“雪”と弟の“雨”、人間とおおかみの2つの顔を持つ“おおかみこども”として生を受けた幼き2人だったが、それを隠しながら家族4人、都会の片隅でひっそりと暮らしていた。だがある日突然、父である“おおかみおとこ”が命を落とし、花と雪と雨の3人は取り残されてしまい…。“おおかみこども”を授かった人間の女性の子育ての日々と子供たちの成長を描いた本作。宮崎さんが演じるのは、“おおかみおとこ”とのおとぎ話のような恋をきっかけに結婚、出産、そして子育てを通じて女性として成長していく主人公・花。そして、数奇な運命を受け入れ、花と子供たちを優しく見守り続ける“おおかみおとこ”を本作で初めて長編映画の声優を務める大沢さんが演じる。本作が初共演となる2人だが、お互いの印象について「言葉が心に届いてとどまってくれる印象があります。心強くなるというか、この人がいてくれれば大丈夫という安心感を、声を通して感じることができました」(宮崎さん)、「横で声を聞いて素敵な花が飛び出してきたようでした。シンプルに『守りたい。守れなくても見守っていたい』と思える、魅力ある、表現力のある方だと思いました」(大沢さん)と息もピッタリの様子。さらに、2人を抜擢した細田監督は「この映画の企画を3年続けてきましたが、2人の声を聞いて、花とおおかみおとこはこういう声をしていたんだ、3年目にしてようやく本物に出会えたと感動しました」と、その出来栄えに太鼓判を押す。また、“おおかみこども”の姉弟、雪と雨の幼少期を演じるのは、『きな子~見習い警察犬の物語~』の大野百花とTVドラマ「グッドライフ~ありがとう、パパ。さよなら~」の加部亜門。やがて10代となり自我が芽生えていく2人には、昨年『東京オアシス』で映画デビューした黒木華と、『告白』での演技が記憶に新しい西井幸人という若き才能も集結。脚本は『八日目の蝉』で第35回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した奥寺佐渡子、キャラクターデザインを『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズでも人気の貞本義行が手がける。『時をかける少女』、『サマーウォーズ』に引き続き最強の細田組が再結集した本作を、この豪華キャストがどのように盛り上げてくれるのか期待が高まる。『おおかみこどもの雨と雪』は7月、全国東宝系にて公開。■関連作品:おおかみこどもの雨と雪 2012年7月、全国にて公開© 2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会■関連記事:『サマーウォーズ』細田守監督、最新作で描くのは19歳の母と“おおかみこども”
2012年04月05日香港で国民的人気を誇るアニメーション「マクダル」シリーズの最新作で、日本、香港、中国合作で製作された『マクダルのカンフーようちえん』が今夏、日本で公開されることが決定!さらに、日本語版のボイスキャストを人気子役の鈴木福と剛力彩芽という旬の2人が務めることが明らかとなった。原作は1991年に連載がスタートした香港の人気作家、アリス・マクの同名コミック。1997年にTVアニメ化されるや、香港の子供たちの間で大ブレイクし、2001年に公開された劇場版第一弾『マイ・ライフ・アズ・マクダル』は、香港製作のアニメ作品史上最高の大ヒットを記録し、子供から大人まで愛される国民的アニメとなった。シリーズ最新作である本作は、2009年にアジア圏を中心に劇場公開され、中国では1,200万ドルを越える、アニメーション映画としては類を見ない大ヒットを記録。お人好しで素直で、ちょっとおバカな子ぶたのマクダルが、ガールフレンドの子牛のメイを始めたくさんの仲間たちと共に中国の山奥にある「カンフーようちえん」で武術を学びながら一歩ずつ成長していく姿が、ほのぼのとした笑いと共に描かれる。声優では初の単独出演となる福くんは主人公の子ぶた・マクダル役を、声優初挑戦となる剛力さんはマクダルのガールフレンドで子牛のメイ役を演じる。昨年の秋にアフレコ収録を行った2人は、「ちょっと難しかったです。マクダルはアリも踏めないくらい優しい男の子。話し方も僕よりゆっくりなので、いつもよりゆっくり、ニコニコで話すようにしました。香港ではすごく人気があるって聞いたので、日本でも人気が出たらいいなと思いました」(福くん)、「普段、表情や動きを付けてお芝居しているので、声だけで表現するのは本当に難しいですね。メイちゃんは幼稚園生なので、子供らしく可愛く、素直で純粋なままに演じようと心がけました。声優にもすごく興味があったので、新しいスタート、新しい道だなと思って頑張りました」(剛力さん)とコメント。劇中では恋人同士の2人だが、実際には福くんは7歳、剛力さんは19歳と、その年の差は12歳。剛力さんは「いままで一回り年上の方とお仕事する機会はあっても年下の方は経験がなかったので、最初にお話を聞いたときはすごく驚きました。でも、こんな12歳下のボーイフレンドがいたら、すごく可愛がっちゃいますね!」とまんざらでもない様子。日本アニメ界の巨匠・宮崎駿監督(『崖の上のポニョ』)や細田守監督(『おおかみこどもの雨と雪』)も受賞経験のある、アニメ映画界の最高峰「アヌシー国際アニメーション映画祭」でグランプリを受賞した秀作とあって、“アニメ大国”日本での反応は果たして?さらに、映画公開に合わせて、主人公のマクダルがスクリーンを飛び出し、芸能事務所のオスカープロモーション所属タレントとして活動するようなので、こちらも楽しみである。『マクダルのカンフーようちえん』は今夏、シネマート新宿ほか全国にて公開。■関連作品:マクダルのカンフーようちえん 2012年夏、シネマート新宿ほか全国にて公開© Bliss© SEGA
2012年03月09日