「細田守監督作品『バケモノの子』展 ~時をかける少女、サマーウォーズ、おおかみこどもの雨と雪~」が本日9月16日(水)、大丸ミュージアム 梅田(大丸梅田店15階)にて開幕した。細田守監督作品『バケモノの子』展のチケット情報本展では、細田守監督最大のヒットとなった『バケモノの子』が『時をかける少女』、『サマーウォーズ』、『おおかみこどもの雨と雪』を経てどのように生まれた作品なのか…。スタジオ地図と映画スタッフ協力のもと、映画の“設計図”ともいえる「絵コンテ」や、魅力あふれる表情豊かな「キャラクターデザイン」、色鮮やかに作品世界を描き出す手描きの「背景美術」など、厳選されたオリジナル約350点をはじめ、細田守監督作品の世界を彩る貴重な資料をダイナミックな展示で紹介する。最新作『バケモノの子』に関しては、美術ボードの数々や著名な刀匠によって製作された「熊徹の大太刀」などに加え、大阪で“初披露”となる絵コンテやレイアウト、原画を展示する。また、“面白法人カヤック”や“チームラボ”といった話題のクリエイター陣とコラボする体感型展示エリアでは、『時をかける少女』、『サマーウォーズ』、『おおかみこどもの雨と雪』そして『バケモノの子』に至る各作品の名場面を体験できるブースを多数展開し、映画と同様に、大人から子どもまでが一緒に楽しめる展示となっている。『バケモノの子』の舞台、細田守監督と多くのスタッフが作り上げた映画の魅力に、イベントならではの視点で迫る本展で、これまでにない細田守監督作品の世界を体験してほしい。9月28日(月)まで大丸ミュージアム 梅田(大丸梅田店15階)にて開催。また、チケットぴあでは、熊徹の弟子である九太が愛用する「“黒”の刀」をモチーフとしたペンが付いてくるプレミアムグッズ付チケットを発売中。
2015年09月17日10月2日(金)と3日(土)、東京国立博物館にて野外上映イベント「博物館で野外シネマ」が開催。杉井ギサブロー監督作のアニメーション『銀河鉄道の夜』が上映される。今年で2回目の開催を迎える「博物館で野外シネマ」。第一回目開催時には、『バケモノの子』が公開中の細田守監督作『時をかける少女』を上映し、8,600人もの来場者数を記録した。昨年と同様、移動映画館として活動する「キノ・イグルー」との共催で実施される今年は、1985年公開のアニメーション『銀河鉄道の夜』を上映。本作は、猫のキャラクターを登場人物に、多くの宮沢賢治原作の漫画化を手掛けるますむらひろしの漫画原作を、『タッチ』『あらしのよるに』などの杉井ギサブローが映画した作品。来年生誕120周年を迎える宮沢賢治は、東京国立博物館を愛し、足しげく通ったことが短歌や手紙に残されていることから、本作がセレクトされた。また、開催日の2日間は特別展「アート オブ ブルガリ 130年にわたるイタリアの美の至宝」を含め、22時までの特別夜間開館を実施。さらに、同じく特別展の「博物館でアジアの旅」期間中つき、アジアの展示やイベントとともに、アジア料理の屋台やアジアビール、コーヒーなども楽しむことができる。秋の夜長のお出かけ先としてチェックしてみて。「博物館で野外シネマ」は、10月2日(金)、3日(土)東京国立博物館にて開催。(text:cinemacafe.net)
2015年09月10日ドワンゴとスタジオカラーが日本アニメーションの可能性を探るプロジェクト「日本アニメ(ーター)見本市」第30弾作品として、漫画家・内山まもる氏原作のアニメ作品『ザ・ウルトラマン』が公開された。本作は、ウルトラ漫画の第一人者・内山まもる氏によって連載されていた「ウルトラマン」シリーズのスピンオフ漫画で、1979年にサンライズ制作でTVアニメ化された『ザ・ウルトラマン』を新たにアニメ化。スタッフには、『進撃の巨人』『キルラキル』などにアニメーターとして参加した横山彰利監督、キャラクターデザイン・作画監督に細田守監督作品『時をかける少女 』(2006年)で原画を担当した森久司氏、音響監督に山田陽氏(『ヱヴァンゲリヲン新劇場版 序/破/Q 』など)らが名を連ねている。物語は、宇宙が平和を取り戻した1975年、過去にウルトラマンキングに敗れブラックホールへ追放された宇宙大魔王ジャッカルが、ウルトラ兄弟を次々と殺害。人間体で潜伏するウルトラ戦士たちを炙り出すため、ジャッカル軍は人間たちの処刑を決行するが、そこに謎の鎧戦士が登場し、新たな戦いが描かれる。劇中では、宇宙警備隊隊長のゾフィーも登場。これまでの「ウルトラマン」シリーズでは苦しい戦いを強いられることも多かったゾフィーだが、本作ではついに勝利の兆しが訪れている。9月7日の22時~23時には、横山監督らが出演し、『ザ・ウルトラマン』の制作秘話を明かす「『日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-』第30回」を配信。さらに、今回はゾフィーの登場を記念し、9月10日19時からはニコニコ生放送にて、「ウルトラマン」シリーズ作品から、ゾフィーが登場するエピソードをまとめて一挙放送する。(C)nihon animator mihonichi LLP.(C)円谷プロ
2015年09月04日ドワンゴとスタジオカラーが日本アニメーションの可能性を探るプロジェクト「日本アニメ(ーター)見本市」の第30弾作品として、漫画家・内山まもる氏原作のアニメ作品『ザ・ウルトラマン』が9月4日に公開される。『ザ・ウルトラマン』は、ウルトラ漫画の第一人者・内山まもる氏によって連載されていた「ウルトラマン」シリーズのスピンオフ漫画で、1979年にサンライズ制作でTVアニメ化。物語は、宇宙が平和を取り戻した1975年、過去にウルトラマンキングに敗れブラックホールへ追放された宇宙大魔王ジャッカルが、ウルトラ兄弟を次々と殺害。人間体で潜伏するウルトラ戦士たちを炙り出すため、ジャッカル軍は人間たちの処刑を決行するが、そこに謎の鎧戦士が登場し、新たな戦いが描かれる。本作は、『進撃の巨人』『キルラキル』なども手がけたアニメーター横山彰利監督がメガホンをとり、キャラクターデザイン・作画監督を、細田守監督作品『時をかける少女 』(2006年)で原画を手がけた森久司氏が務める。なお、9月7日の22時~23時には、横山監督らが出演し、『ザ・ウルトラマン』の制作秘話を明かす「『日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-』第30回」が配信される。(C)nihon animator mihonichi LLP.(C)円谷プロ
2015年09月03日数多くの話題作が公開され、大いに盛り上がった今年の夏休み映画。「この夏は珍しく映画館に行った」という人も多いかもしれない。現在もほとんどの作品が続映中なので、ちょっと気が早いが、最終興収を待たず“体感レベル”で激戦の勝者と勝因を検証したい。最大のヒット作となったのは、やはり『ジュラシック・ワールド』。各国で旋風を巻き起こす中“最後の公開国”となった日本でも、8月5日(水)の封切り直後から快進撃を続け、驚異的なスピードで興収60億円を突破。今年の公開作品としても、興収トップに輝いており、かつて恐竜が地上の王であったように、本作が今夏最大の勝者となるのは間違いないだろう。配給会社も「80億円は視野に入った」と鼻息が荒く、確かに可能性は十分だ。第1作『ジュラシック・パーク』から22年前。子どもを連れた30~40代の“ジュラシック世代”をはじめ、若年層のカップルやグループなど幅広い客層がこぞって劇場に足を運んだのはもちろん、2D、3D、IMAX、MX4D、4DXという多彩な上映形態が多くのリピーターを生んだ。特に「MX4D、4DXの座席指定券が全然取れない!」という悲鳴が、いまも個人のSNSを中心に駆けめぐっており、最近の洋画には珍しい飢餓感をあおっている。これに続くのが、細田守監督の『バケモノの子』だ。7月11日(土)の公開から45日間で観客動員数が400万人を突破し、累計興行収入は51億円を超えた(配給発表)。すでに3年前の前作『おおかみこどもの雨と雪』が記録した42.2億円を大きく上回っており、細田監督最大のヒットとなった。作品の評判に加えて、過去作品のテレビ放送や大盛況だった「バケモノの子」展など、目に見える効果的なタイアップが大きな力を発揮したと言える。もはや“ポストジブリ”という枠を超えて、確固たるブランドを築きつつある細田監督。フリー転身後の『時をかける少女』以降、3年おきに夏休み映画として新作を発表しており、いまや風物詩となった感もある。恐竜、バケモノに続くのは『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』『ミニオンズ』『インサイド・ヘッド』(あくまで体感ですが…)。この夏は純粋に「いい映画」「面白い映画」が興行的成功を収める喜ばしい状況だった。(text:Ryo Uchida)■関連作品:インサイド・ヘッド 2015年7月18日より全国にて公開(C) 2015 Disney/Pixar. All Rights Reserved.ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション 2015年8月7日(金)より全国にて公開(C) 2015 Paramount Pictures. All Rights Reserved.ミニオンズ 2015年7月31日よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開(C) 2014 Universal Pictures.ジュラシック・ワールド 2015年8月5日より全国にて公開(C) 2015 Universal Pictures.
2015年08月31日シネマカフェがおすすめする、“いま”聞いて欲しいサウンドトラック紹介「シネマカフェ的サントラのすすめ」。夏休みならではのラインナップで映画館が賑わう中、残りの夏のBGMとしてもオススメの3枚を紹介する。■『バケモノの子』日本を代表するアニメ映画監督として新作が待望される細田守監督作『バケモノの子』のサウンドトラックは、前作『おおかみこどもの雨と雪』に引き続き高木正勝が音楽を担当している。劇場公開作品の音楽を高木正勝が担当しているのは、前述の『おおかみこども』をはじめ、蒼井優主演の『たまたま』や、ジブリのドキュメンタリー『夢と狂気の王国』など。その中でも特に『おおかみこどもの雨と雪』での、どこか母性的でやわらかいピアノを基調とした美しいメロディの数々は、映画を確かに感動的に彩っていた。これまでの細田守監督作の中でも、冒険譚として大きくファンタジー映画への舵取りをしたような本作のサウンドトラックは、ファンファーレのように鳴り響く管楽器や流麗なストリングスがめまぐるしく展開し、高木正勝のディスコグラフィの中でも屈指の力作と言えるほど素晴らしい一作。オーケストラを全面にフューチャーしたサウンドは、冒険譚をドラマチックに演出し、前作で感じられた母性から、本作では少年性が表現されているような、わくわくさせられるような楽曲ばかりだ。コンピューターを用いたエレクロニカ路線から、生演奏中心のアコースティックへとシフトしていった高木正勝だが、『バケモノの子』では電子音楽的な粒だったメロディや散りばめられたようなリズム感覚を、生楽器で演奏しているのが面白い。さらには、物語の舞台となる「渋天街」の、どこかオリエンタルな雰囲気を彩る笛の音色やお囃子のようなリズム、さまざまなパーカッションの音色やハンズクラップに至るまで、色彩豊かな本編と同様にカラフルな音色が楽しめる。そしてなにより高木正勝ならではピアノの旋律は、とにかく暖かい。今年の映画音楽の中でも、傑作に数えられる一枚だろう。■『躍るアイラブユー♪』陽光眩しいリゾート地を舞台としたミュージカルという点では『マンマ・ミーア!』を彷彿とさせる本作は、80年代ヒットソングの数々がフューチャーされたとにかく楽しい一作。以前紹介した『イミテーション・ラブ』のサウンドトラック同様、80年代の楽曲はリアルタイムで聞いたことがなくても、映画やドラマ、テレビなどで耳にしたことがあるようなものばかり。俳優たちの歌声が何よりの聞きどころなのがミュージカル映画のサントラだが、セリフ的な歌唱であったり、シーンの中での感情とともに表現されたりといったものが多い中、本作はほとんどが歌そのものをきっちり聞かせる作りで、サントラだということを忘れて聞くと、オムニバスアルバムを聞いているような感覚が味わえる。レオナ・ルイスの参加がひとつの聞きどころではあるが、特に本作は演奏がいい。80年代的なシンセサイザーに、切れのあるエレキギターやパーカッションなど、歌の背景になることなく80年代の雰囲気が現代的な演奏で楽しめる。遅めに起きた休日の朝を、マドンナの”Holiday” からはじまる本作はきっと気分を晴れやかにしてくれる。■『奇跡の2000マイル』アリス・スプリングスからインド洋まで、オーストラリア西部の砂漠を4頭のラクダと一匹の犬と共に2000マイル横断した女性の実話を、ミア・ワシコウスカ主演で描く本作。ロードムービーと言えばフォークソングやロックンロールなどの軽快なサウンドトラックが全編を彩る、というのが映画のひとつの定番としてあるが、カナダのダブルベース奏者であるGarth Stevensonが手がける本作の音楽は、どちかといえばアンビエントと呼ばれるような、空間的で広がりのある美しい音楽が全編で展開される。肌を焼く太陽のオレンジや、途方もなくどこまでも続いていくような砂漠、そして巻き上がる砂塵に汚れていく衣服、そんな美しいも険しいオーストラリアの景観の中で映画全体に漂う“渇き”に、すっと透き通るようなみずみずしいGarth Stevensonの音楽は、映画そのものに潤いをもたらしているような感覚をもたらす。そして、映画ではあまり明確にされることのない”旅にでる理由”や、登場人物たちが抱く感情や孤独に、この音楽は神秘的なまでの美しさを与えている。優しく控えめなピアノや繊細なフルート、ストリングス、そしてぼろりとならされるダブルベースの音色は、夏の午後に差し込む夕日との相性もきっといいはず。(text:Toshihiro Horiai)
2015年08月26日現在公開中の劇場アニメ『バケモノの子』が、7月11日の公開から45日間で観客動員数400万人、興行収入51億円を突破したことが明らかになった。本作は、『サマーウォーズ』(2009年)、『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)などを手がけた細田守監督による、3年ぶりのアニメーション映画。バケモノと少年の奇妙な師弟関係を軸に、バケモノたちのすむ異世界「渋天街」での修行と冒険、リアルな渋谷を舞台にした壮大なアクション、そして親子の絆やヒロインとの淡い恋愛などが繰り広げられる新冒険活劇が描かれる。すでに前作『おおかみこどもの雨と雪』(動員数344万人、興収42億2,000万円)を抜き、細田監督作品歴代1位のヒットとなったことが発表されていたが、その勢いは衰えることなく記録を伸ばし続け、8月24日時点でついに400万人の大台に達した。また、先日発表となった第63回サン・セバスチャン国際映画祭(9月18日~26日)の「コンペティション部門」への出品に続き、カナダで行われる第40回トロント国際映画祭(9月10日~20日)の「キッズ部門」にも正式招待されることが決定。同映画祭は1976年より毎年9月に開催されている北米最大級かつ最多のプレミア数を誇る国際映画祭で、日本の監督では、過去に北野武監督が『座頭市』(2003年)で最高賞である「プレゼンテーション部門観客賞」を受賞している。『バケモノの子』は、9月13日にインターナショナル・プレミアとして「キッズ部門」にて上映を予定。細田監督も現地で舞台あいさつを行うという。なお、本作はフランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、イタリア、スペイン、オーストラリア、北欧、中東、南米、韓国、台湾、タイなど37の国と地域でも配給が決定。それぞれの国においても前作をしのぐ規模での公開となり、全体のスクリーン数は2倍以上になる見込みとなっている。海外配給は、フランスの老舗映画会社であるゴーモン社が手がける。(C)2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
2015年08月26日「渋谷ヒカリエ」11階のスカイロビーにて、8月7日(金)から8月30日(日)までの期間、夜空を舞台に渋谷の街を幻想的に描くプロジェクションマッピング「CITY LIGHT FANTASIA by NAKED」を実施する。「CITY LIGHT FANTASIA by NAKED」は、今年3月に大阪・あべのハルカス展望台で開催され話題を集めたもので、今回東京初上陸となる。窓ガラスに特殊な透明フィルムを貼り付け、映像を投影する「CITY LIGHT FANTASIA by NAKED」は、「子供の頃に見た未来都市」をテーマに、花火や夜景の壮麗な映像が展開される。さらに今回は、現在公開中の細田守監督の映画『バケモノの子』とコラボレーションした演出も行われる。『バケモノの子』の作中舞台となる渋天街や、現在の渋谷、将来の再開発映像をおさめた渋谷ならではの映像となる。本イベントを手掛けたNAED Inc.代表の松村亮太郎氏は、試写会イベントに登壇し「再開発が進む未来の渋谷の街をどのように映像として表現するかを工夫しました。ガラスの向こう側に映る渋谷の夜景や、『バケモノの子』の演出など、渋谷の街に関わる全てをコラボレーションさせて完成しました。町全体をアートとして捉えた、ここでしか見ることのできない渋谷の街と映像コンテンツが融合した体験をぜひお楽しみください」とコメントした。「CITY LIGHT FANTASIA by NAKED」は、8月30日(日)までの期間、19時半~22時半(予定)、毎時00分、10分、20分、30分、40分、50分に8分の映像コンテンツを上映する。料金は無料。(text:Miwa Ogata)■関連作品:バケモノの子 2015年7月11日より全国東宝系にて公開(C) 2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
2015年08月19日大阪府・梅田の大丸ミュージアム<梅田>は、『時をかける少女』、『サマーウォーズ』、『おおかみこどもの雨と雪』を経て誕生した細田守監督最新作を紹介する「バケモノの子展」を開催する。会期は9月16日~9月28日。開場時間は10:00~20:00(9月28日は16:00まで)。入場料は親子ペア券2,000円、一般1,500円、高校生以下700円、3歳以下無料。同展は、“みる・しる・あそぶ!”をテーマに、絵コンテやレイアウト・原画・背景美術など300点以上のオリジナル素材の展示により細田守監督最新作『バケモノの子』を紹介するもの。会場には、ウルトラテクノロジスト集団チームラボや面白法人カヤックが手がけた体験型のブースも併設される予定となっている。また、渋谷ヒカリエで開催された「バケモノの子展」には無かった熊徹等身大着ぐるみの展示など、大阪でしか見ることの出来ない物も展示される。そのほか、限定グッズや過去作品のオリジナルグッズの販売も実施されるということだ。なお、スタジオ地図による最新作『バケモノの子』は公開37日目(8月16日時点)にして、観客動員数365万人、興行収入46.5億円を突破。 前作『おおかみこどもの雨と雪』(興行収入42.2億円、動員344万人)の記録を抜き、細田守監督作品歴代1位となっている。
2015年08月19日大丸梅田店15階の「大丸ミュージアム<梅田>」(大阪府大阪市)では9月16日~28日、「バケモノの子展」が開催される。「バケモノの子展」は、最新作『バケモノの子』をはじめとした細田守監督作品の大規模展示。7月24日より東京・渋谷ヒカリエ(東京都渋谷区)で開催しており、絵コンテやレイアウト・原画・背景美術など300点以上のオリジナル素材の展示や体験型ブースも設置している。8月16日時点で5万人以上の来場者を記録したとのこと。大阪での開催は、西日本のファンからの要望に応え、スタジオ地図の特別協力のもと決定した。東京会場では展示しなかった『バケモノの子』登場キャラクター・熊徹の等身大着ぐるみなども用意。限定グッズや過去作品のオリジナルグッズの販売も予定している。開催時間は、各日10時~20時(19時30分最終入場)、最終日のみ16時まで(15時30分最終入場)。チケットは8月22日より販売される。なお、渋谷ヒカリエ会場の展示とは一部内容が異なるとのこと。
2015年08月19日アニメーション映画監督・細田守氏の作品をテーマにした「バケモノの子展」が、東京会場に続き、9月16日から9月28日までの期間で大阪・大丸ミュージアム<梅田>にて開催されることが明らかになった(東京会場の展示とは一部変更あり)。8月30日まで、東京・渋谷ヒカリエのヒカリエホールで開催されている本展示は、「細田守監督作品をみる・しる・あそぶ!」をテーマに、現在公開中の劇場アニメ『バケモノの子』をはじめ、『時をかける少女』(2006年)、『サマーウォーズ』(2009年)、『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)と細田監督が作り上げた作品の魅力に迫る企画展。絵コンテやレイアウト、原画、背景美術など300点以上の資料に加え、チームラボと面白法人カヤックによる、最新デジタル技術を駆使した体験型コーナーや、刀匠・吉原国家氏が手がけた『バケモノの子』の熊徹が持つ全長約128cmの大太刀などが人気を集め、7月24日のオープン初日から8月16日までの24日間で、来場者は5万人を突破した。続いて実施される大阪の展示では、東京会場にはなかった熊徹等身大着ぐるみの展示など、大阪でしか見ることのできない展示物も用意。また、限定グッズや過去作品のオリジナルグッズの販売も行われるという。なお、細田監督の最新作『バケモノの子』は、7月11日の公開初日から37日目となる8月16日時点で観客動員数365万人、興行収入は46億5,000万円を突破。前作『おおかみこどもの雨と雪』の動員数344万人、興収42億2,000万円の記録を抜き、細田監督作品史上で歴代1位を達成している。(C)2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
2015年08月18日NAKED Inc.と東京急行電鉄は8月30日までの期間限定で、プロジェクションマッピングイベント「CITY LIGHT FANTASIA by NAKED」を渋谷ヒカリエ11階スカイロビーにて開催している。東京初開催となる同イベントでは、"子どもの頃に見た未来都市"がテーマとなっている。窓ガラスに特殊な透明フィルムを貼り付け、映像を投影。夜空を舞台に渋谷の街を幻想的に描く。今回は花火や夜景の映像のほか、細田守監督の映画作品『バケモノの子』とコラボレーションした演出も行う。渋谷の夜景をベースに、同作の舞台である「渋天街」や、現在の渋谷、将来の再開発映像をおさめた渋谷ならではの映像とのこと。プロジェクションマッピングの開催時間は、19時30分~22時30分。1回あたり約8分間の上映となる。料金は無料。また、NAKED Inc.の万華鏡をモチーフとした花火アートワークである「FIREWORKS by NAKED」を用いた花火大会も同時開催している。
2015年08月11日7月11日に公開を迎えた細田守監督最新作『バケモノの子』の観客動員数が、公開30日目(8月9日時点)にして300万人を突破。さらに、サン・セバスチャン国際映画祭への出品も決定した。この世界には、人間の世界とは別に、もう1つの世界がある。バケモノの世界だ。人間界・渋谷とバケモノ界・渋天街。交わるはずのない2つの世界に生きる、ひとりぼっちの少年とひとりぼっちのバケモノ。ある日、少年はバケモノの世界に迷い込み、バケモノ・熊徹の弟子となり、九太という名前を授けられる。その偶然の出会いが、想像を超えた冒険の始まりだった――。『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』に続く3年ぶりとなる細田監督最新作『バケモノの子』。7月11日の公開より興行を伸ばし続けた本作が、公開30日目にして、早くも観客動員数300万人を突破し、興行収入38億円を記録している。さらに、9月18日~26日(現地時間)にスペインで開催される第63回サン・セバスチャン国際映画祭の「コンペティション部門」への出品も決定!ベルリン国際映画祭やカンヌ国際映画祭、ヴェネチア国際映画祭などと肩を並べる本映画祭では、日本映画では2013年度に是枝裕和監督の『そして父になる』が観客賞を受賞。尚、同映画祭の「コンペティション部門」においてアニメーション映画が選出されるのは、本作が史上初となる。また、2016年1月13日(現地時間)より本作のフランス公開が決定。前作『おおかみこどもの雨と雪』の公開規模の4倍となる、200スクリーン以上で公開される。さらには、アメリカ、イギリス、ドイツ、イタリア、スペイン、オーストラリア、北欧、中東、南米、韓国、台湾、タイなど、37の国と地域での配給も決定し、それぞれの国においても前作を凌ぐ規模での公開となり、全体のスクリーン数は2倍以上になる見込み。日本のアニメーション映画界を代表する作家として、細田監督の国際的評価への大きな期待が高まる。『バケモノの子』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バケモノの子 2015年7月11日より全国東宝系にて公開(C) 2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
2015年08月10日パルはこのほど、「美しいアート(背景美術)の世界。」をパル秋田ビル2Fの特設会場「Gallery HARAJYUKU」(東京都渋谷区)にて開始した。同社は、8月30日まで渋谷ヒカリエ9Fで開催中の「細田守監督作品『バケモノの子』展」に協賛している。今回行われる「美しいアート(背景美術)の世界。」は、同展との連動企画として開催。期間中、細田守監督作品の背景美術をオリジナル含め約30点展示するという。また、会場内の対象店舗で5,000円(税込)以上の買い物をすると、同監督の最新映画作品『バケモノの子』とパルグループがコラボしたスペシャルノベルティ(非売品)がもらえる。対象店舗は、Ciaopanic原宿店、Kastane原宿店、mystic原宿店、who’s who Chico原宿店。ノベルティはなくなり次第終了となる。なお、同展の開催日時は8月30日までの11時~20時で、入場は無料。
2015年08月06日パルは31日より、細田守監督作品の背景美術を特集する特別展示「美しいアート(背景美術)の世界。」を開催している。会期は8月30日まで。開場時間は11:00~20:00。会場は東京都・原宿の「Gallery HARAJYUKU」(パル秋田ビル2F 特設会場)。入場無料。同展は、東京都・渋谷ヒカリエで開催中の「細田守監督作品『バケモノの子』展」の連動企画として行われるもの。細田守監督作品の背景美術について、オリジナルを含む約30点を展示する。また、期間中は会場内の店舗(Ciaopanic 原宿店/Kastane 原宿店/mystic 原宿店/who’s who Chico 原宿店)にて一定金額以上購入すると、細田守監督の最新作『バケモノの子』と同社グループがコラボレーションしたノベルティ(非売品)がプレゼントされる。なお、ノベルティはなくなり次第終了となるということだ。
2015年07月31日現在公開中の劇場アニメ『バケモノの子』を手がけた細田守監督が29日、本作で声優を務めた女優の宮崎あおい、俳優の染谷将太らと共に東京・TOHOシネマズ渋谷で行われた舞台あいさつに登壇した。7月11日の公開初日以来、28日までの18日間で観客動員数210万人、興行収入は27億円を突破するなど、前作『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)を超える勢いを見せている『バケモノの子』。「大ヒット記念の舞台あいさつができるのは、皆さんのおかげです」と感謝を述べた細田監督は、「物語が繰り広げられた渋谷で、この映画のことを皆さんとお話しできるのが楽しみです」と喜びを噛み締めていた。渋谷の街を舞台とした本作だけに、今回の舞台あいさつはまさに凱旋。渋谷を選んだ理由について、細田監督は「渋谷を舞台にするのは、アニメ映画を作っている側からすると大きなハードルでした」と明かしながら、「ややこしいじゃないですか渋谷って。慣れないと、自分がどこにいるのかわからなくて、本当に迷子になりそうになります」と、もともとの印象は良くなかったという。しかし、街を知っていく中で「その迷宮みたいなところが逆におもしろい」と感じ、「自分の行きたい場所ではないところと繋がり、そのうちに全然違うところに行ってしまうような。そう思うと渋谷が魅力的に思えてきて、それが渋天街の着想につながった気がします」と説明した。また、渋谷の景色を描くことには苦戦したようで「スクランブル交差点で、たくさんの人が行き交う中に紛れる感じを映画でも出すのが大変でした」と吐露。一方で、「この表現がうまくいってくれて、映画を見終わったあとに渋谷の街が映画村のように感じられるといいですよね」と映画からの広がりに期待を寄せた。この日の舞台あいさつでは、宮崎と染谷から監督に向けた質問コーナーも。宮崎からの「アニメを作る工程で一番大変なことと、一番おもしろいことは?」という問いに細田監督は、「大変なのは、何を作るかを決めること」と回答。「どういう内容だとおもしろいか、映画にして楽しいか。そして、お客さんと気持ちが共有できるか。それらを踏まえた上で、いくつかある選択肢の中から一個に決めなきゃいけない。もちろん何の手がかりもないので、それを決めるのが本当に大変です」と監督であること、そしてオリジナル作品ならではの苦悩を明かした。「一番おもしろいこと」に話が及ぶと、細田監督は「映画って一人ではできないんです。たくさんの人と一緒にやっていくと、一人で考えていたことがちっぽけに思えるくらい、作品がどんどん広がっていく。この"広がっていく"のを見るのが、ものすごくわくわくする瞬間なんです」と目を輝かせる。そして「例えば原画にしても、素晴らしいアニメーターの人にかかると、設計図を描いたはずの自分が圧倒されるくらいすごい絵になっている。アフレコのお芝居でも、あおいさんの第一声を聞いた時に、『あっ九太だ。この人本当にいるよ!』って気持ちになるんですね。そういう感動が映画の中にたくさん詰まっていて、それが魅力になっている気がします」と伝えた。一方の染谷からは、「演出でどんなところを大事にしているか」という質問が。「今回、九太の青年期を染谷くんと造形できてすごく楽しかった」と振り返る細田監督は、「これって答えになってないかもしれないけど」と断りつつも、「映画は、監督が考えて、それを表現するために役者さんが前面に出るわけじゃないんです。あおいさんも染谷君も、それぞれが映画を一緒に作り上げている表現者なんです」と出演者、スタッフを称えていた。映画『バケモノの子』は、『サマーウォーズ』(2009年)、『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)などを手がけた細田監督による、3年ぶりのアニメーション映画。バケモノと少年の奇妙な師弟関係を軸に、バケモノたちのすむ異世界「渋天街」での修行と冒険、リアルな渋谷を舞台にした壮大なアクション、そして親子の絆やヒロインとの淡い恋愛などが繰り広げられる新冒険活劇が描かれる。
2015年07月29日女優の宮崎あおいが29日、都内で行われた劇場アニメ『バケモノの子』の舞台あいさつに細田守監督、俳優の染谷将太と共に登壇した。7月11日の公開初日以来、28日までの18日間で観客動員数210万人、興行収入は27億円を突破するなど、前作『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)を超える勢いを見せている『バケモノの子』。宮崎は主人公・九太の少年時代を演じ、「こうして舞台あいさつをさせていただけるのはとても幸せなこと。今日は見に来てくださって本当にありがとうございます」と改めて感謝を伝えた。また、公開初日後に打ち上げをしたらしく「その打ち上げの雰囲気がとてもよくて、幸せな初日を迎えられました」と振り返っている。『おおかみこどもの雨と雪』に続いて2度目の細田作品への参加となった宮崎は、「今までアニメーションがどういう風に作られているかまったく知らなかったんです」と前置きしながら、「それこそ海外に行った時に、監督がサインの横に『おおかみこどもの雨と雪』の花ちゃんの絵をパーって描いた時に、『監督って絵が描けるんだ、すごい!』って思ったくらいでした」というエピソードも披露。また、本作を製作したスタジオ地図で工程の一部を見学した宮崎は「背景を描いてる方が、渋谷の通りのここにはこういう木が生えてるから、映画の中にも同じ木を描いていたりとか、本当に細かく考えられていました。建物でも、俯瞰で見たら街の全く同じ場所にちょっと違うものが立っていて、現実と作品が細かなところもすごくリンクされていて素晴らしかった」と、緻密に再現された渋谷の街に感動したという。イベントの最後には、大ヒットを祝うサプライズケーキが登場。ケーキにデコレーションされた九太の相棒・チコに、宮崎が「かわいいですね」と目を輝かせる一方、青年期の九太を演じた染谷は「おれにはチコは食べれないです……」とポツリ。キャラクターへの愛情をのぞかせていた。映画『バケモノの子』は、『サマーウォーズ』(2009年)、『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)などを手がけた細田監督による、3年ぶりのアニメーション映画。バケモノと少年の奇妙な師弟関係を軸に、バケモノたちのすむ異世界「渋天街」での修行と冒険、リアルな渋谷を舞台にした壮大なアクション、そして親子の絆やヒロインとの淡い恋愛などが繰り広げられる新冒険活劇が描かれている。
2015年07月29日細田守監督の最新作『バケモノの子』の大ヒット御礼舞台挨拶が7月29日(水)、東京・TOHOシネマズ渋谷で行われ、細田監督をはじめ、声優を務める宮崎あおい、染谷将太が出席。映画の舞台のひとつである渋谷に“凱旋”し、ファンとともに大ヒットを祝した。人間界<渋谷>とバケモノ界<渋天街(じゅうてんがい)>という交わるはずのない2つの世界を舞台に、バケモノ・熊徹とその弟子となった九太の師弟関係を描いた冒険ファンタジー。7月11日(土)の全国封切り以来、観客動員212万2,833人、興収27億6,012万4,100円(7月28日時点)を記録し、目下“バケモノ旋風”を巻き起こしている。また、リアルに描きこまれた渋谷の街並みも大きな話題を集めており「木1本からして、現実とリンクさせる細やかさが素晴らしい」(宮崎さん)、「渋谷は開発が進んでいるので、いまの景色が映画として残ることは素敵なこと。この夏はぜひ、渋谷で『バケモノの子』を見たい」(染谷さん)と話していた。メガホンをとる細田監督は「ややこしく迷子になりそうな街。まるで迷宮みたいな場所で、映画と同じく、どこか違う場所につながっているんじゃないかと思わせる面白さがある」と渋谷の魅力を熱弁。「ロケハン中に、東横線の入り口が変わったりして大変でした」と苦労を語った。3人は劇場での舞台挨拶に先立ち、現在渋谷ヒカリエで開催中の「細田守監督作品『バケモノの子』展」に足を運んだそうで「体感できるゲームもあるし、映画を見てから行くと、違った見え方ができるはず」(宮崎さん)、「ぜひ行った方がいいですよ」(染谷さん)。細田監督は本作の大ヒットについて、「才能あるスタッフ、すばらしいキャストに恵まれた」と感謝の意を述べていた。『バケモノの子』は全国で公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バケモノの子 2015年7月11日より全国東宝系にて公開(C) 2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
2015年07月29日公開初日を迎えた映画『東京無国籍少女』の舞台あいさつが25日、東京・新宿バルト9で行われ、主演の清野菜名をはじめ、田中日奈子、吉永アユリ、花影香音、押井守監督が出席した。アニメ界の巨匠、押井守監督がメガフォンをとった本作は、園子温監督の映画『TOKYO TRIBE』でヒロインを好演した清野菜名を主演に抜てき。とある女子美術高等専門学校を舞台に、心身ともに傷を負った少女・藍(清野)の日常が音を立てて崩れ始める姿を描く。押井監督がこれまで避けてきた悲惨な暴力や性的描写を解禁するなど、野心に充ちた作品となっている。本作で映画初主演を果たした清野は「初主演ということで、自分自身プレッシャーと不安もありましたが、監督やスタッフ、キャストの皆さんに支えられて最後まで藍を演じることができました」と周囲に感謝の言葉。押井監督については「第一印象は声が小さい(笑)。現場に入ったらマスクをされていて、頑張って口元を見ながら言葉と照らし合わせましたが、分からなくて『もう1回お願いします!』と繰り返してました(笑)」と苦笑いを浮かべるも「分からないことがあったら監督に何でも聞き、理解するまで何度も何度も説明してくれました。分かりやすかったし納得して演じられました。アクションシーンは自分で見てもビックリするぐらいカッコ良いと思いましたね」と満足げだった。そんな清野を主役に抜てきした押井監督は「この作品は清野くんじゃなかったら出来ませんでした。役者さんはセリフを欲しがりますが、清野くんは構えた時が様になる。若い人は難しかったりしますが、清野くんにそういう不安は全く感じませんでしたね」と絶賛。続けて「初めて主演をやってもらった人は何となく一生つきまとう。また一緒にやりましょう」とラブコールを送ると、清野も「私も撮影している最中に監督の魅力に引き込まれました。また別の作品でご一緒できたらと思ったので、これからもよろしくお願いします」と返して押井監督を喜ばせていた。
2015年07月26日アニメーション映画監督・細田守氏の作品をテーマにした「バケモノの子展」が、7月24日~8月30日の会期で、東京・渋谷ヒカリエのヒカリエホールにて開幕した。「細田守監督作品をみる・しる・あそぶ!」をテーマにした「バケモノの子展」は、現在公開中の劇場アニメ『バケモノの子』をはじめ、『時をかける少女』(2006年)、『サマーウォーズ』(2009年)、『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)と細田監督が作り上げた作品の魅力に迫る企画展。絵コンテやレイアウト、原画、背景美術など300点以上の資料に加え、チームラボと面白法人カヤックによる、最新デジタル技術を駆使した体験型コーナーも用意している。刀匠・吉原国家氏が手がけた『バケモノの子』の熊徹が持つ全長約128cmの大太刀や、『サマーウォーズ』の小磯健二が終盤でパソコンのキーボードを押す名シーン「よろしくおねがいしまあああす!」を体験できるコーナーなども注目を集めている。企画展は9つのエリアで構成され、「オープニングエリア」には、『時をかける少女』上映の際に実際に使用されたフィルム缶とフィルムコンテナを展示。中に入ると、『バケモノの子』より渋谷・スクランブル交差点をバックに堂々と立つ熊徹と九太がお出迎え。通路には、歴代作品の名台詞を振り返るボードが展示されている。続く「絵コンテエリア」では、細田監督が描いた各作品の絵コンテが並び、アニメの場面ごとに書き入れられた内容や設定など、製作の裏側を紹介。さらに次のエリアでは、キャラクターの設定画や作品の舞台となった背景美術が展開され、その合間には『サマーウォーズ』に登場した仮ケンジなどの立像も登場している。そして『おおかみこどもの雨と雪』で、雪と雨が森を疾走するシーンを体感できる「風のシアター」を抜けると、「バケモノの子エリア」に到着。劇中にも登場した「渋天街」の門が迎え、その傍らにはチームラボが手がけた「熊徹道場」が設けられている。ここでは、画面正面に立つことで自分の姿が熊徹と九太の間に現れ、刀の柄のようなコントローラーを操作することで、上から降ってくる対象物を切る修業を体験することが可能。また、門の奥には『バケモノの子』の熊徹が持つ大太刀をイメージして造られた刀が鎮座し、赤鞘も忠実に再現されている。開催前から大きな話題を呼んでいた「体感型展示エリア」では、5つのコンテンツを用意。「よろしくおねがいしまあああす!」では、『サマーウォーズ』で健二が人工衛星「あらわし」の軌道を変えて世界の危機を救ったシーンを再現。カウントに合わせてマイクに叫び、Enterキーをたたくと、声に応じた大きさで「よろしくおねがいしまあああす!」のメッセージが画面に表示される仕組みになっている。また、「雪と雨の背くらべ フォトブース」では、柱に手をかざすことで、『おおかみこどもの雨と雪』の雨と雪の成長を追うことができる。担当したスタッフは、「親子で楽しんでほしい」という細田監督の願いを受けたことから、「子供の成長を感じることが、親子の関係を象徴している」と考え、このブースを企画したという。そのほかにも、サイネージの前に立って撮影することで、自身も作品のポスターイメージに参加することができる「チームラボカメラ」や、『時をかける少女』で主人公・真琴が千昭に別れを告げるシーンを再現した「未来で待ってる」、『サマーウォーズ』に登場した仮想空間「OZ」にメッセージを投稿できる「OZメッセージ」など、さまざまな企画が用意されている。順路の最後には、限定グッズを購入できる「スタジオ地図 SHOP」もオープン。各人気キャラクターのフィギュアやグッズに加え、『バケモノの子』の公開を記念して企画された、細田作品をモチーフにした"青地図"シリーズのアイテムが並ぶ。同シリーズからは、吉田ユニ氏、水野学氏、森本千絵氏など日本を代表するクリエーターたちがデザインしたTシャツや手ぬぐい、クロスステッチハンカチなどが展開されている。7月24日~8月30日と約1カ月にわたって渋谷ヒカリエで開催される本展示の営業時間は10:00~19:00(入場は18:30まで)。当日券は大人が1,700円、高校生以下が900円。(C)2006 TK/FP(C)2009 SW F.P.(C)2006 W.C.F.P(C)2006 B.B.F.P
2015年07月24日アニメーション映画監督・細田守氏の作品をテーマにした「バケモノの子展」(7月24日~8月30日)の開会セレモニーが23日、東京・渋谷ヒカリエで行われた。7月24日に開幕する「バケモノの子展」は、現在公開中の劇場アニメ『バケモノの子』をはじめ、『時をかける少女』(2006年)、『サマーウォーズ』(2009年)、『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)と細田守監督が作り上げた作品の魅力に迫る企画展。絵コンテやレイアウト、原画、背景美術など300点以上の資料に加え、チームラボと面白法人カヤックによる、最新デジタル技術を駆使した体験型コーナーも用意している。刀匠・吉原国家氏が手がけた『バケモノの子』の熊徹が持つ全長約128cmの大太刀や、『サマーウォーズ』の小磯健二が終盤でパソコンのキーボードを押す名シーン「よろしくおねがいしまああああす!」を体験できるコーナーなども注目を集めている。開会セレモニーのあいさつには、日本テレビ執行役員の中山良夫氏が立ち、『バケモノの子』の観客動員数が23日時点で160万人を突破したことを発表。前作『おおかみこどもの雨と雪』を上回る好調なスタートを切っている。この記録からも、今回の企画展には多くの来場者が見込まれるが、細田作品に長年携わってきたアニメーション制作会社スタジオ地図の代表・齋藤優一郎プロデューサーは、「こんなに大それたイベントができるのか、そして、させてもらっていいのだろうかと悩みました」と吐露。細田監督にとって初めての大規模展示となる今回の企画展に慎重な姿勢だったという。しかし、「細田守監督も常に新しいテーマやモチーフ、新しい表現にチャレンジして映画を作っています。僕たちも新しいチャレンジができれば」という思いから開催に踏み切った齋藤プロデューサーは、今回の展示に構成から参加。改めて完成した展示を見て「本当にアニメーションって美しいなと思いました。細田監督の作品が伝える主人公のバイタリティーや、自分の人生を主体的に選んで未来を切り拓いていく力強さがみなぎっている展示になっている」を自信をみせつつ、「まさしく細田作品がもっている哲学や読後感を感じることができる展示になっています。ぜひ親子一緒に楽しんでください」と呼びかけている。開会セレモニーには、ほかにもサントリー「GREEN DA・KA・RA」のCMシリーズでおなじみのグリーンダカラちゃんとムギちゃんらが展覧会のオフィシャルサポーターとして参加。「バケモノの子展」は、7月24日~8月30日と約1カ月にわたって渋谷ヒカリエで開催される。当日券は大人が1,700円、高校生以下が900円。
2015年07月23日映画『バケモノの子』の公開を記念して、渋谷ヒカリエにて7月24日(金)より「細田守監督作品『バケモノの子』展~時をかける少女、サマーウォーズおおかみこどもの雨と雪~」が開催される。2006年に『時をかける少女』、2009年に『サマーウォーズ』、そして2012年には『おおかみこどもの雨と雪』を発表し、日本のアニメーション映画界の新時代を担う監督として幅広い層から高い支持を集める細田守監督。先日より最新作『バケモノの子』が公開され、7月22日(水)までで興行収入20億円、観客動員数150万人を突破する大ヒットを記録している。同作が渋谷を舞台にしていることもあって、このたび渋谷ヒカリエにて、細田作品がいかにして生み出されているのかを体感しながら知ることができる今回の展示が開催されることになった。入ってすぐのオープニングエリアには、『バケモノの子』のポスターなどでもおなじみの渋谷の駅前のスクランブル交差点のビジュアルが壁一面に広がり、熊徹と九太の2人が待ち構える。展示は、いかにしてアニメーションが製作されていくのかを順を追って理解できる構成となっており、まず最初の「絵コンテエリア」では『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』の製作の際の絵コンテが展示されている。そもそも絵コンテとはどういうもので、何を表し、どうやって見るものなのか?その解説もあるので、アニメーションに詳しくない人でもどうやって絵コンテが描かれ、どのように使用されるのかを理解することができる。何より驚かされるのは絵コンテの量!絵コンテの段階からどれほど細かく、そして膨大な作業量が必要とされるかをこの目で実感できる。続いて「キャラクターデザインエリア」には、『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』に登場する、貞本義行のデザインによるキャラクターたちが様々な表情で描き出される。さらに、レイアウトに原画、背景美術など貴重な資料(『時をかける少女』から『バケモノの子』までの4作品分合わせて全部で約300点!)が展示されており、アニメーションを見るのとはまた違った、色鮮やかで緻密な手描きのオリジナルの絵の美しさを一枚一枚から感じることができる。製作途中での細田監督による細かい修正の指示、その修正が施された作画監督によるデザインなど、あの名シーンの数々がどのようなプロセスを経て、完成したのか?その裏側までのぞき見ることができる。各エリアとエリアを繋ぐ部分の展示も工夫が凝らされており『バケモノの子』の展示へとつながる通路は、映画の中で九太が渋谷の街からバケモノたちが暮らす異次元の渋天街へと迷い込んでいくあの暗い不思議な路地が再現されている。そして、その先にはモニュメントとして、高さ5.5メートル、横幅4.7メートルの渋天街の門が!こちらは映画『ALWAYS 三丁目の夕日』や『永遠の0』で日本アカデミー賞最優秀美術賞を受賞した上条安里が監修を務め、細田監督作品の初の立体造形を実現させた。原画などの資料のみならず、体験・体感できるのも今回の展示の大きな特徴!様々な分野のスペシャリストたちによって構成される「チームラボ」の協力を得て製作された「熊徹道場」では、バーチャル空間に入り込んだ自身の姿を見ながら、映画の中の映像を背景に九太になった気分で熊徹から剣術の修業を受けることができる。また「面白法人カヤック」製作の体験型展示では、『おおかみこどもの雨と雪』の雨と雪の背比べ、『時をかける少女』の真琴の「未来で待ってる」と言う感動シーン、そして『サマーウォーズ』の健二が世界を救う「よろしくお願いしまあああすっ!!」の名場面を自身が登場人物になりきって体験し、写真を撮ることもできる。また全日本刀匠会40周年記念作品として、熊徹が持つ大太刀を忠実に再現!映画『ラストサムライ』でトム・クルーズに刀を授ける刀鍛冶役として出演もしている、日本を代表する名匠・吉原國家氏(東京都無形文化財保持者)の手による刀で、巨大な熊徹の大太刀とあって通常の刀よりも大きなサイズの刃長87.5センチ、反り2.7センチ、全長114.5センチ、拵(こしらえ)全長128.5センチという本物の刀が誕生した。まさに「細田守監督作品をみる・しる・あそぶ!」というコンセプト通りの展示となっており、子供から大人まで楽しめそうだ。「細田守監督作品『バケモノの子』展~時をかける少女、サマーウォーズおおかみこどもの雨と雪~」は7月24日(金)より8月30日(日)まで開催。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バケモノの子 2015年7月11日より全国東宝系にて公開(C) 2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
2015年07月23日東京都渋谷区の渋谷ヒカリエ9F・ヒカリエホールホールAで7月24日~8月30日、細田守監督作品の世界観を体感できる展覧会「細田守監督作品 バケモノの子展」が開催される。○名作アニメの世界を体感!同イベントでは、世界各国から注目される「スタジオ地図」が贈る細田守監督最新作『バケモノの子』の魅力を紹介するほか、『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』の世界観を体感できるブースなどを展開する。また、映画の設計図ともいえる「絵コンテ」や、魅力あふれる表情豊かな「キャラクターデザイン」、色鮮やかに作品世界を描き出す手描きの「背景美術」などを展示する。さらに、「面白法人カヤック」や「チームラボ」といった話題のクリエイター陣とコラボする体感型展示エリアも設置し、大人から子どもまで一緒に楽しめる展覧会となっている。会場では「バケモノの子展限定 クリアフォルダ」(400円)、「バケモノの子展限定 アソート缶クッキー」(1,400円)、「バケモノの子展限定 サマーウォーズ手拭」(600円)、「バケモノの子 ペーパーナイフ」(4,167円)など、同展ならではグッズも販売する。開催時間は10時から19時まで、入場は18時30分となる。会期中は無休。※価格は全て税別(C)2015 B.B.F.P
2015年07月23日「ぴあ」調査による2015年7月10日、11日のぴあ映画初日満足度ランキングは、孤独な少年とバケモノの交流を描いた細田守監督による長編アニメーション『バケモノの子』がトップに輝いた。その他の写真1位の『バケモノの子』は、バケモノの世界“渋天街”に迷い込んだひとりぼっちの少年が、バケモノの熊徹の弟子になり、修行に励んでいく姿を描いたアニメーション作品。少年は熊徹から“九太”という名前をもらい、ぶつかり合いながらも共に生きていく中で、ふたりの間には次第に“親子”のような絆が生まれていく。出口調査でも「父と息子の物語。ひとりぼっちだったはずの子が、父と共に生き、支え合って成長していく。そんな姿に感動した」「人間とバケモノでも家族のようになれる。家族の絆の強さに感動!」「子どもの成長というのがテーマになっていて、子育てがいかに難しいのかを感じた」など、子どもとして、親として、それぞれの視点で様々な感想が生まれたようだ。九太は、ある事情からひとりぼっちになってしまい、以来、誰にも心を許さない生意気な少年だ。しかし熊徹との出会いが九太を成長させていく。一方で熊徹も、力は強いが粗暴な性格で、弟子も寄り付かない独り身のバケモノだ。ところが九太と出会ったことで、熊徹もまた成長していく。また、ふたりの成長はふたりだけで成し遂げられたものではなかった。観客からも「主人公が、今まで出会った人々に感謝していくシーンには感動した」「“ひとりではない”をテーマにしていると思う。人といることにより、癒されたり励まされたりすることを感じられる作品」といった感想が寄せられた。さらに物語の重要な題材として、人間が抱える“心の闇”も印象的に描かれており「九太の成長していく姿は年齢も近いので共感した。自分の抱える闇と向き合っていく姿に、こちらも勇気をもらえたような気がする」「熊徹が主人公の心の穴をうめようとしているところが心に響いた」といった感想もあげられた。人はひとりで生きているのではない、周囲の人々の支えや励ましがあるからこそ生きていけるのだと改めて考えさせられた観客も多かったようだ。親と子、そして周囲との絆が描かれた本作だが、様々な動物をモチーフにしたバケモノたちや、バケモノが暮らす街、バケモノ同士の決闘などエンターテインメント作品としても楽しめるポイントが沢山ある。「多彩なキャラクターが描かれていてよかった」「ラストの熊徹のバトルシーンはかっこよかった」「バケモノの世界での買い物シーンは、人間世界にない変わった物が出てくるので異世界を楽しめた。勝負のシーンはこちらも緊張するくらい見応えがあった」といった感想があがり、性別や年代を超えて楽しめる作品となったようだ。(本ランキングは、7/10(金)、11(土)公開された新作映画8本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)『バケモノの子』公開中
2015年07月13日2015年7月11日、12日の全国映画動員ランキングは、細田守監督の新作『バケモノの子』(全国355館)が初登場で1位に輝いた。2位は、アーノルド・シュワルツェネッガーが12年ぶりにシリーズ復帰した『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(全国339館)になった。その他の画像/映画動員ランキング1位の『バケモノの子』は、『時をかける少女』『サマーウォーズ』の細田監督による長編アニメーション。ひょんなことから“バケモノ”熊徹の弟子になった“人間の子”九太が、想像を超えた出来事を通して成長していく姿と、その先に待ち受ける戦いを描く王道エンターテインメント。続いて初登場2位の『ターミネーター・・・』は、未来から送られてきた殺人マシン“ターミネーター”と人類の戦いを壮大なスケールで描く超大作。これまでの設定を引き継ぎながら、過去作で描かれたタイムラインが一新され、まだ誰も知らない物語が描かれる。3位の『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』から、8位の『それいけ!アンパンマンミージャと魔法のランプ』までは、先週から2つずつ順位を落としただけで顔ぶれは変わらず。その他、週末に封切られた作品では、乃木坂46初のドキュメンタリー映画『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』(全国46館)が9位に、“アリの目カメラ”で虫の世界を捉えたドキュメンタリー映画『アリのままでいたい』(全国206館)が10位に、山田悠介の原作を基に、園子温が映画化した『リアル鬼ごっこ』(全国101館)が11位に入っている。『バケモノの子』公開中
2015年07月13日細田守監督の最新作『バケモノの子』が7月11日に、全国456スクリーンで封切られ、東京・TOHOシネマズスカラ座で初日舞台あいさつが行われた。細田監督は、声優を務める役所広司、宮崎あおい、染谷将太、広瀬すず、大泉洋とともに登壇し、「あおいさんの表現する力はすごい」「この前、リリー・フランキーさんと飲みながら『広瀬すずは天才だ』と語り合った」とキャラクターに命を吹き込んだ女優陣を絶賛した。『バケモノの子』初日舞台あいさつ/その他の写真興収42億円を超えた『おおかみこどもの雨と雪』に続くファン待望の新作は、交わることのない人間界と渋天街(じゅうてんがい)と呼ばれるバケモノ界を舞台に、ふたつの世界に生きるひとりぼっちの少年とひとりぼっちのバケモノの交流を描く。主人公・九太の少年期を演じる宮崎は「男の子を演じるのは初めてで、とても難しかった」。一方、声優初挑戦の広瀬は「仕事を始めてこの3年間で、一番緊張したお仕事。第一声はガタガタで冷や汗をかいちゃいました」と苦労を振り返った。猿のバケモノを演じる大泉は、「肝心なシーンで、染谷くんが帰ってしまって(笑)。スケジュールの都合だから、しょうがないんですけど。そしたら、監督が『呼び戻しましょう』と言い出して」と苦笑い。青年期の九太を演じる染谷は、実際スタジオに舞い戻ったそうで「連絡をもらった瞬間、『洋さんだな』と思いました」。さらに九太を育てるバケモノ・熊徹役の役所が「僕はひとりでアフレコしていた」と明かすと、慌てた大泉は「いや、監督が…」と釈明していた。『バケモノの子』公開中取材・文・写真:内田 涼
2015年07月11日『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』の細田守監督の最新アニメーション映画『バケモノの子』が7月11日(土)に公開を迎え、ボイスキャストを務めた役所広司、宮崎あおい、染谷将太、広瀬すず、大泉洋が初回上映後の舞台挨拶に登壇した。人間の住む世界とは別の次元にあるバケモノたちが暮らす“渋天街”に迷い込んだ少年が、バケモノの熊徹を師匠として成長していくさまを描く。登壇陣は、思い思いにお気に入りのシーンや思い出深いシーンについて語ったが、会場をわかせたのは、やはり(?)大泉さん。自身が演じた熊徹の悪友・多々良、同じく悪友でリリー・フランキーが演じた百秋坊、染谷さんが演じる主人公・九太(青年期)の3人での終盤の感動的なシーンに言及した。大泉さんは、このシーンは3人一緒に収録するものと思っていたが、染谷さんはスケジュール表を見て、各人別収録であることを確認して先に帰ってしまったという。大泉さんが「このシーンこそ一緒に録った方がいいんじゃないか?」と控えめに監督に言うと、細田監督は「そうですね、呼び戻しましょう!」と染谷さんと連絡を取り、もう一度スタジオに戻ってもらい、3人一緒に収録を行った。大泉さんは、きっかけは自分ながらもあくまで呼び戻すのを決めたのは細田監督であると釈明!「(染谷さんは)奥さんとスーパーに買い物に行くところだった…」と申し訳なさそうに語り「戻ってきてくれて、(このシーンに)気持ちが入った」と振り返る。もちろん染谷さんは勝手に帰ってしまったわけではなく、あくまでスケジュール表を見て、別収録であると確認した上で帰ったのだが「(スタッフに)『お疲れさまです』と言われて『あ、おれ帰るんだ』と。僕ももちろん、一緒に録りたかったです。『戻れる?』と電話があった時、『(言い出したのは)洋さんだな』と思いました(笑)」とニヤリ。大泉さんは再度「僕じゃない!」と弁明していたが、このやり取りに熊徹役の役所さんが「僕は(リリーさんと大泉さんの)2人がいない時でも呼び戻さずにやってました(笑)」と語り、会場は笑いに包まれた。広瀬さんはボイスキャストの仕事は今回が初挑戦で「(芸能界で)3年仕事をしていて一番緊張しました!」と語るが、細田監督は「ワンテイク目からなんでこんなことができるの?と思うくらいに臨場感、緊張感がみなぎっていた」と絶賛!「リリーさんとお酒を飲みながら『広瀬すずは天才だ』という話で1時間40分くらい盛り上がってました(笑)」と明かした。『バケモノの子』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バケモノの子 2015年7月11日より全国東宝系にて公開(C) 2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
2015年07月11日アクション大作『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』がロケットスタートを切り、豪快に幕開けた夏休み映画シーズン。例年以上に多くの話題作がひしめくこの夏、作り手の思いがこもった「個性で勝負」する2大アニメの公開が近づいている。1本目はいまや国内で最も注目されるアニメ作家となった細田守監督率いる「スタジオ地図」、待望の最新作『バケモノの子』だ。興収42億円を突破した『おおかみこどもの雨と雪』(2012)に続く本作は“バケモノ”と“人間”という本来交わるはずのない者たちの絆が、豊かなイマジネーションと緻密なリアリティによって、具現化された王道の冒険活劇。完成度の高さはもちろん、立体的なタイアップ攻勢も前作超えのヒットを導く要因となりそうだ。そして、現在アメリカで破竹の大ヒットを記録している『インサイド・ヘッド』も見逃せない一作である。5つの感情が脳内で大冒険を繰り広げるファンタジー。こちらも非常に練り上げられた秀作で、何よりピクサー最大の武器であるオリジナリティがいかんなく発揮されており、ファンとして純粋にうれしくなる。近年、クオリティが不安定だったピクサー・アニメーション・スタジオが復調の兆しを見せていると文字通り“感じる”ことができるはずだ。興味深いのは、どちらの作品も孤独な少年少女の視点から、未知なる世界を見渡すことで、見る者に将来への期待や不安、社会への怒りや絶望を抱いていた“あの頃”を思い出させるという点。加えて、家族のあり方が多様化する現代社会におけて「人間が成長するために、必要なものとは?」という普遍的な問いを投げかける点も共通している。やはり、夏休みはアドベンチャーが良く似合う。アニメ映画という色鮮やかな地図を手に、感性の冒険に出かけたい。『バケモノの子』は7月11日(土)より全国にて公開。『インサイド・ヘッド』は7月18日(土)より全国にて公開。(text:Ryo Uchida)
2015年07月10日細田守監督の最新作となるアニメーション映画『バケモノの子』(11日公開)と熊本県の営業部長・くまモンのタイアップが決定し、本作の主人公・熊徹とくまモンが6日、劇中の舞台である東京・渋谷にて対面を果たした。「クマモトの子」と題した今回のタイアップは、映画を観た後にその半券を送ると熊本産の食肉が当たるという企画で、キャンペーンポスターも公開中。従来の『バケモノの子』のポスタービジュアルの真中に熊徹と同じ衣装をまとったくまモンが大きく描かれている。このタイアップを受け、熊徹とくまモン(どちらも着ぐるみ)が渋谷に登場。本編にも登場するスクランブル交差点をバックに写真撮影を行い、渋谷を散策することに。ポスターと同様に、熊徹とおそろいの衣装のくまモンは手を振ったり、あいきょうを振りまいたりして往来の人々と交流。また、身長2,2メートルの熊徹に驚き、立ち止まって写真を撮る人もみられた。また、熊徹から渋谷を特徴づけるスクランブル交差点を紹介されたくまモンが、「実はスクランブル交差点発祥の地は熊本なんだモン!」と得意げに返す一幕もあった。さらに、2人は金王八幡宮にて映画のヒットを祈願。キャンペーンの成功も祈願するため、くまモンが熊本の特産物であるスイカを持参し奉納した。あいにくの雨模様にもかかわらず、境内では熊徹が得意の剣術をくまモンに披露。くまモンは、熊本特産の赤ナスを刀に見立てて受け太刀し、"クマ"同士の友情を深めた。熊徹に『バケモノの子』の感想を聞かれたくまモンは、「とっても面白かったモン!」と返しながら、「細田守監督に、次は熊本が舞台の映画を作って欲しいモン!」と大胆に発言。さらに「お前も俺と同じバケモノだよな?」と問われると、「バケモノじゃないモン!熊本県の公務員だモン!!」とツッコミを入れつつ、弟子はいるかとの質問には「弟子はいないけど、ボクは部長だから部下がたくさんいるんだモン!」と営業部長っぷりをアピールした。映画『バケモノの子』は、『サマーウォーズ』(2009年)、『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)などを手がけた細田監督による、3年ぶりのアニメーション映画。バケモノと少年の奇妙な師弟関係を軸に、バケモノたちのすむ異世界「渋天街」での修行と冒険、リアルな渋谷を舞台にした壮大なアクション、そして親子の絆やヒロインとの淡い恋愛などが繰り広げられる新冒険活劇が描かれる。(C)2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
2015年07月09日いよいよ夏休みシーズン到来のこの時期、日本、米国、英国を代表する長編アニメーション映画が次々と公開を迎える。それぞれ師弟、仲間、親子の絆を描きながら、ひとしきり笑って笑って、胸アツにさせてくれる3本をご紹介!まず、7月11日(土)より公開されるのは、『おおかみこどもの雨と雪』『サマーウォーズ』などで、日本のアニメーション界をけん引する細田守監督が贈る、夏アニメ『バケモノの子』。ひとりぼっちの少年・九太とひとりぼっちのバケモノ・熊徹が出会い、師弟となって生活していくうちに、やがて本物の親子のような関係が生まれていく。役所広司、宮崎あおい、大泉洋、リリー・フランキーらベテランと、若手人気俳優の染谷将太と広瀬すずなどが集結する豪華声優陣にも注目だ。また、『怪盗グルー』シリーズの大人気キャラクターが満を持して主役で登場するスピンオフ作品『ミニオンズ』が、7月31日(金)公開される。本作は彼らが怪盗グル―に出会う前の物語で、最強のボスを探すため旅に出るケビン、スチュアート、ボブの3人の冒険が中心に描かれる。旅の途中にはさまざまな問題が待ち受けるが、ミニオン一族のために3人は強い絆で団結!もちろんドタバタトラブルも満載で、あらゆる時代を反映する“コスプレ”ミニオンが何ともキュートだ。そして、先週末7月4日に公開され、観客動員数3位、興行収入4位の大ヒットスタートを切った『映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~』も、胸アツ必至。アカデミー賞を多数受賞している英国アードマン・アニメーションズの大ヒットシリーズ『ウォレスとグルミット 危機一髪!』から生まれ、現在も老若男女に愛される、ひつじのショーンを主人公にした初の長編映画。本作では、ショーンを始め、おなじみの仲間たちがいつもの牧場を飛び出し、行方が分からなくなってしまった牧場主を探すため、大都会で大冒険を繰り広げる。注目なのは、牧場主とショーンたちで築かれる普遍的な家族関係だ。牧場主が父親とすれば、牧羊犬のビッツァーが長男で、ショーンとひつじたちがその弟、という関係ができ上がっており、まだ幼いころのかわいいショーンたちの様子も描かれる場面は必見。“失って初めて気がつく大切なもの”が、物語の軸となっており、ショーンたちが力を合わせて大都会で奮闘する姿は涙なしでは見られない!?各国のアニメーターが満を持して贈る、それぞれの最新作は、胸アツなそれぞれの絆を感じることができるに違いない。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バケモノの子 2015年7月11日より全国東宝系にて公開(C) 2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~ 2015年7月4日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2014 Aardman Animations Limited and Studiocanal S.A.
2015年07月09日