パルは31日より、細田守監督作品の背景美術を特集する特別展示「美しいアート(背景美術)の世界。」を開催している。会期は8月30日まで。開場時間は11:00~20:00。会場は東京都・原宿の「Gallery HARAJYUKU」(パル秋田ビル2F 特設会場)。入場無料。同展は、東京都・渋谷ヒカリエで開催中の「細田守監督作品『バケモノの子』展」の連動企画として行われるもの。細田守監督作品の背景美術について、オリジナルを含む約30点を展示する。また、期間中は会場内の店舗(Ciaopanic 原宿店/Kastane 原宿店/mystic 原宿店/who’s who Chico 原宿店)にて一定金額以上購入すると、細田守監督の最新作『バケモノの子』と同社グループがコラボレーションしたノベルティ(非売品)がプレゼントされる。なお、ノベルティはなくなり次第終了となるということだ。
2015年07月31日現在公開中の劇場アニメ『バケモノの子』を手がけた細田守監督が29日、本作で声優を務めた女優の宮崎あおい、俳優の染谷将太らと共に東京・TOHOシネマズ渋谷で行われた舞台あいさつに登壇した。7月11日の公開初日以来、28日までの18日間で観客動員数210万人、興行収入は27億円を突破するなど、前作『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)を超える勢いを見せている『バケモノの子』。「大ヒット記念の舞台あいさつができるのは、皆さんのおかげです」と感謝を述べた細田監督は、「物語が繰り広げられた渋谷で、この映画のことを皆さんとお話しできるのが楽しみです」と喜びを噛み締めていた。渋谷の街を舞台とした本作だけに、今回の舞台あいさつはまさに凱旋。渋谷を選んだ理由について、細田監督は「渋谷を舞台にするのは、アニメ映画を作っている側からすると大きなハードルでした」と明かしながら、「ややこしいじゃないですか渋谷って。慣れないと、自分がどこにいるのかわからなくて、本当に迷子になりそうになります」と、もともとの印象は良くなかったという。しかし、街を知っていく中で「その迷宮みたいなところが逆におもしろい」と感じ、「自分の行きたい場所ではないところと繋がり、そのうちに全然違うところに行ってしまうような。そう思うと渋谷が魅力的に思えてきて、それが渋天街の着想につながった気がします」と説明した。また、渋谷の景色を描くことには苦戦したようで「スクランブル交差点で、たくさんの人が行き交う中に紛れる感じを映画でも出すのが大変でした」と吐露。一方で、「この表現がうまくいってくれて、映画を見終わったあとに渋谷の街が映画村のように感じられるといいですよね」と映画からの広がりに期待を寄せた。この日の舞台あいさつでは、宮崎と染谷から監督に向けた質問コーナーも。宮崎からの「アニメを作る工程で一番大変なことと、一番おもしろいことは?」という問いに細田監督は、「大変なのは、何を作るかを決めること」と回答。「どういう内容だとおもしろいか、映画にして楽しいか。そして、お客さんと気持ちが共有できるか。それらを踏まえた上で、いくつかある選択肢の中から一個に決めなきゃいけない。もちろん何の手がかりもないので、それを決めるのが本当に大変です」と監督であること、そしてオリジナル作品ならではの苦悩を明かした。「一番おもしろいこと」に話が及ぶと、細田監督は「映画って一人ではできないんです。たくさんの人と一緒にやっていくと、一人で考えていたことがちっぽけに思えるくらい、作品がどんどん広がっていく。この"広がっていく"のを見るのが、ものすごくわくわくする瞬間なんです」と目を輝かせる。そして「例えば原画にしても、素晴らしいアニメーターの人にかかると、設計図を描いたはずの自分が圧倒されるくらいすごい絵になっている。アフレコのお芝居でも、あおいさんの第一声を聞いた時に、『あっ九太だ。この人本当にいるよ!』って気持ちになるんですね。そういう感動が映画の中にたくさん詰まっていて、それが魅力になっている気がします」と伝えた。一方の染谷からは、「演出でどんなところを大事にしているか」という質問が。「今回、九太の青年期を染谷くんと造形できてすごく楽しかった」と振り返る細田監督は、「これって答えになってないかもしれないけど」と断りつつも、「映画は、監督が考えて、それを表現するために役者さんが前面に出るわけじゃないんです。あおいさんも染谷君も、それぞれが映画を一緒に作り上げている表現者なんです」と出演者、スタッフを称えていた。映画『バケモノの子』は、『サマーウォーズ』(2009年)、『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)などを手がけた細田監督による、3年ぶりのアニメーション映画。バケモノと少年の奇妙な師弟関係を軸に、バケモノたちのすむ異世界「渋天街」での修行と冒険、リアルな渋谷を舞台にした壮大なアクション、そして親子の絆やヒロインとの淡い恋愛などが繰り広げられる新冒険活劇が描かれる。
2015年07月29日女優の宮崎あおいが29日、都内で行われた劇場アニメ『バケモノの子』の舞台あいさつに細田守監督、俳優の染谷将太と共に登壇した。7月11日の公開初日以来、28日までの18日間で観客動員数210万人、興行収入は27億円を突破するなど、前作『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)を超える勢いを見せている『バケモノの子』。宮崎は主人公・九太の少年時代を演じ、「こうして舞台あいさつをさせていただけるのはとても幸せなこと。今日は見に来てくださって本当にありがとうございます」と改めて感謝を伝えた。また、公開初日後に打ち上げをしたらしく「その打ち上げの雰囲気がとてもよくて、幸せな初日を迎えられました」と振り返っている。『おおかみこどもの雨と雪』に続いて2度目の細田作品への参加となった宮崎は、「今までアニメーションがどういう風に作られているかまったく知らなかったんです」と前置きしながら、「それこそ海外に行った時に、監督がサインの横に『おおかみこどもの雨と雪』の花ちゃんの絵をパーって描いた時に、『監督って絵が描けるんだ、すごい!』って思ったくらいでした」というエピソードも披露。また、本作を製作したスタジオ地図で工程の一部を見学した宮崎は「背景を描いてる方が、渋谷の通りのここにはこういう木が生えてるから、映画の中にも同じ木を描いていたりとか、本当に細かく考えられていました。建物でも、俯瞰で見たら街の全く同じ場所にちょっと違うものが立っていて、現実と作品が細かなところもすごくリンクされていて素晴らしかった」と、緻密に再現された渋谷の街に感動したという。イベントの最後には、大ヒットを祝うサプライズケーキが登場。ケーキにデコレーションされた九太の相棒・チコに、宮崎が「かわいいですね」と目を輝かせる一方、青年期の九太を演じた染谷は「おれにはチコは食べれないです……」とポツリ。キャラクターへの愛情をのぞかせていた。映画『バケモノの子』は、『サマーウォーズ』(2009年)、『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)などを手がけた細田監督による、3年ぶりのアニメーション映画。バケモノと少年の奇妙な師弟関係を軸に、バケモノたちのすむ異世界「渋天街」での修行と冒険、リアルな渋谷を舞台にした壮大なアクション、そして親子の絆やヒロインとの淡い恋愛などが繰り広げられる新冒険活劇が描かれている。
2015年07月29日細田守監督の最新作『バケモノの子』の大ヒット御礼舞台挨拶が7月29日(水)、東京・TOHOシネマズ渋谷で行われ、細田監督をはじめ、声優を務める宮崎あおい、染谷将太が出席。映画の舞台のひとつである渋谷に“凱旋”し、ファンとともに大ヒットを祝した。人間界<渋谷>とバケモノ界<渋天街(じゅうてんがい)>という交わるはずのない2つの世界を舞台に、バケモノ・熊徹とその弟子となった九太の師弟関係を描いた冒険ファンタジー。7月11日(土)の全国封切り以来、観客動員212万2,833人、興収27億6,012万4,100円(7月28日時点)を記録し、目下“バケモノ旋風”を巻き起こしている。また、リアルに描きこまれた渋谷の街並みも大きな話題を集めており「木1本からして、現実とリンクさせる細やかさが素晴らしい」(宮崎さん)、「渋谷は開発が進んでいるので、いまの景色が映画として残ることは素敵なこと。この夏はぜひ、渋谷で『バケモノの子』を見たい」(染谷さん)と話していた。メガホンをとる細田監督は「ややこしく迷子になりそうな街。まるで迷宮みたいな場所で、映画と同じく、どこか違う場所につながっているんじゃないかと思わせる面白さがある」と渋谷の魅力を熱弁。「ロケハン中に、東横線の入り口が変わったりして大変でした」と苦労を語った。3人は劇場での舞台挨拶に先立ち、現在渋谷ヒカリエで開催中の「細田守監督作品『バケモノの子』展」に足を運んだそうで「体感できるゲームもあるし、映画を見てから行くと、違った見え方ができるはず」(宮崎さん)、「ぜひ行った方がいいですよ」(染谷さん)。細田監督は本作の大ヒットについて、「才能あるスタッフ、すばらしいキャストに恵まれた」と感謝の意を述べていた。『バケモノの子』は全国で公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バケモノの子 2015年7月11日より全国東宝系にて公開(C) 2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
2015年07月29日公開初日を迎えた映画『東京無国籍少女』の舞台あいさつが25日、東京・新宿バルト9で行われ、主演の清野菜名をはじめ、田中日奈子、吉永アユリ、花影香音、押井守監督が出席した。アニメ界の巨匠、押井守監督がメガフォンをとった本作は、園子温監督の映画『TOKYO TRIBE』でヒロインを好演した清野菜名を主演に抜てき。とある女子美術高等専門学校を舞台に、心身ともに傷を負った少女・藍(清野)の日常が音を立てて崩れ始める姿を描く。押井監督がこれまで避けてきた悲惨な暴力や性的描写を解禁するなど、野心に充ちた作品となっている。本作で映画初主演を果たした清野は「初主演ということで、自分自身プレッシャーと不安もありましたが、監督やスタッフ、キャストの皆さんに支えられて最後まで藍を演じることができました」と周囲に感謝の言葉。押井監督については「第一印象は声が小さい(笑)。現場に入ったらマスクをされていて、頑張って口元を見ながら言葉と照らし合わせましたが、分からなくて『もう1回お願いします!』と繰り返してました(笑)」と苦笑いを浮かべるも「分からないことがあったら監督に何でも聞き、理解するまで何度も何度も説明してくれました。分かりやすかったし納得して演じられました。アクションシーンは自分で見てもビックリするぐらいカッコ良いと思いましたね」と満足げだった。そんな清野を主役に抜てきした押井監督は「この作品は清野くんじゃなかったら出来ませんでした。役者さんはセリフを欲しがりますが、清野くんは構えた時が様になる。若い人は難しかったりしますが、清野くんにそういう不安は全く感じませんでしたね」と絶賛。続けて「初めて主演をやってもらった人は何となく一生つきまとう。また一緒にやりましょう」とラブコールを送ると、清野も「私も撮影している最中に監督の魅力に引き込まれました。また別の作品でご一緒できたらと思ったので、これからもよろしくお願いします」と返して押井監督を喜ばせていた。
2015年07月26日アニメーション映画監督・細田守氏の作品をテーマにした「バケモノの子展」が、7月24日~8月30日の会期で、東京・渋谷ヒカリエのヒカリエホールにて開幕した。「細田守監督作品をみる・しる・あそぶ!」をテーマにした「バケモノの子展」は、現在公開中の劇場アニメ『バケモノの子』をはじめ、『時をかける少女』(2006年)、『サマーウォーズ』(2009年)、『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)と細田監督が作り上げた作品の魅力に迫る企画展。絵コンテやレイアウト、原画、背景美術など300点以上の資料に加え、チームラボと面白法人カヤックによる、最新デジタル技術を駆使した体験型コーナーも用意している。刀匠・吉原国家氏が手がけた『バケモノの子』の熊徹が持つ全長約128cmの大太刀や、『サマーウォーズ』の小磯健二が終盤でパソコンのキーボードを押す名シーン「よろしくおねがいしまあああす!」を体験できるコーナーなども注目を集めている。企画展は9つのエリアで構成され、「オープニングエリア」には、『時をかける少女』上映の際に実際に使用されたフィルム缶とフィルムコンテナを展示。中に入ると、『バケモノの子』より渋谷・スクランブル交差点をバックに堂々と立つ熊徹と九太がお出迎え。通路には、歴代作品の名台詞を振り返るボードが展示されている。続く「絵コンテエリア」では、細田監督が描いた各作品の絵コンテが並び、アニメの場面ごとに書き入れられた内容や設定など、製作の裏側を紹介。さらに次のエリアでは、キャラクターの設定画や作品の舞台となった背景美術が展開され、その合間には『サマーウォーズ』に登場した仮ケンジなどの立像も登場している。そして『おおかみこどもの雨と雪』で、雪と雨が森を疾走するシーンを体感できる「風のシアター」を抜けると、「バケモノの子エリア」に到着。劇中にも登場した「渋天街」の門が迎え、その傍らにはチームラボが手がけた「熊徹道場」が設けられている。ここでは、画面正面に立つことで自分の姿が熊徹と九太の間に現れ、刀の柄のようなコントローラーを操作することで、上から降ってくる対象物を切る修業を体験することが可能。また、門の奥には『バケモノの子』の熊徹が持つ大太刀をイメージして造られた刀が鎮座し、赤鞘も忠実に再現されている。開催前から大きな話題を呼んでいた「体感型展示エリア」では、5つのコンテンツを用意。「よろしくおねがいしまあああす!」では、『サマーウォーズ』で健二が人工衛星「あらわし」の軌道を変えて世界の危機を救ったシーンを再現。カウントに合わせてマイクに叫び、Enterキーをたたくと、声に応じた大きさで「よろしくおねがいしまあああす!」のメッセージが画面に表示される仕組みになっている。また、「雪と雨の背くらべ フォトブース」では、柱に手をかざすことで、『おおかみこどもの雨と雪』の雨と雪の成長を追うことができる。担当したスタッフは、「親子で楽しんでほしい」という細田監督の願いを受けたことから、「子供の成長を感じることが、親子の関係を象徴している」と考え、このブースを企画したという。そのほかにも、サイネージの前に立って撮影することで、自身も作品のポスターイメージに参加することができる「チームラボカメラ」や、『時をかける少女』で主人公・真琴が千昭に別れを告げるシーンを再現した「未来で待ってる」、『サマーウォーズ』に登場した仮想空間「OZ」にメッセージを投稿できる「OZメッセージ」など、さまざまな企画が用意されている。順路の最後には、限定グッズを購入できる「スタジオ地図 SHOP」もオープン。各人気キャラクターのフィギュアやグッズに加え、『バケモノの子』の公開を記念して企画された、細田作品をモチーフにした"青地図"シリーズのアイテムが並ぶ。同シリーズからは、吉田ユニ氏、水野学氏、森本千絵氏など日本を代表するクリエーターたちがデザインしたTシャツや手ぬぐい、クロスステッチハンカチなどが展開されている。7月24日~8月30日と約1カ月にわたって渋谷ヒカリエで開催される本展示の営業時間は10:00~19:00(入場は18:30まで)。当日券は大人が1,700円、高校生以下が900円。(C)2006 TK/FP(C)2009 SW F.P.(C)2006 W.C.F.P(C)2006 B.B.F.P
2015年07月24日アニメーション映画監督・細田守氏の作品をテーマにした「バケモノの子展」(7月24日~8月30日)の開会セレモニーが23日、東京・渋谷ヒカリエで行われた。7月24日に開幕する「バケモノの子展」は、現在公開中の劇場アニメ『バケモノの子』をはじめ、『時をかける少女』(2006年)、『サマーウォーズ』(2009年)、『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)と細田守監督が作り上げた作品の魅力に迫る企画展。絵コンテやレイアウト、原画、背景美術など300点以上の資料に加え、チームラボと面白法人カヤックによる、最新デジタル技術を駆使した体験型コーナーも用意している。刀匠・吉原国家氏が手がけた『バケモノの子』の熊徹が持つ全長約128cmの大太刀や、『サマーウォーズ』の小磯健二が終盤でパソコンのキーボードを押す名シーン「よろしくおねがいしまああああす!」を体験できるコーナーなども注目を集めている。開会セレモニーのあいさつには、日本テレビ執行役員の中山良夫氏が立ち、『バケモノの子』の観客動員数が23日時点で160万人を突破したことを発表。前作『おおかみこどもの雨と雪』を上回る好調なスタートを切っている。この記録からも、今回の企画展には多くの来場者が見込まれるが、細田作品に長年携わってきたアニメーション制作会社スタジオ地図の代表・齋藤優一郎プロデューサーは、「こんなに大それたイベントができるのか、そして、させてもらっていいのだろうかと悩みました」と吐露。細田監督にとって初めての大規模展示となる今回の企画展に慎重な姿勢だったという。しかし、「細田守監督も常に新しいテーマやモチーフ、新しい表現にチャレンジして映画を作っています。僕たちも新しいチャレンジができれば」という思いから開催に踏み切った齋藤プロデューサーは、今回の展示に構成から参加。改めて完成した展示を見て「本当にアニメーションって美しいなと思いました。細田監督の作品が伝える主人公のバイタリティーや、自分の人生を主体的に選んで未来を切り拓いていく力強さがみなぎっている展示になっている」を自信をみせつつ、「まさしく細田作品がもっている哲学や読後感を感じることができる展示になっています。ぜひ親子一緒に楽しんでください」と呼びかけている。開会セレモニーには、ほかにもサントリー「GREEN DA・KA・RA」のCMシリーズでおなじみのグリーンダカラちゃんとムギちゃんらが展覧会のオフィシャルサポーターとして参加。「バケモノの子展」は、7月24日~8月30日と約1カ月にわたって渋谷ヒカリエで開催される。当日券は大人が1,700円、高校生以下が900円。
2015年07月23日映画『バケモノの子』の公開を記念して、渋谷ヒカリエにて7月24日(金)より「細田守監督作品『バケモノの子』展~時をかける少女、サマーウォーズおおかみこどもの雨と雪~」が開催される。2006年に『時をかける少女』、2009年に『サマーウォーズ』、そして2012年には『おおかみこどもの雨と雪』を発表し、日本のアニメーション映画界の新時代を担う監督として幅広い層から高い支持を集める細田守監督。先日より最新作『バケモノの子』が公開され、7月22日(水)までで興行収入20億円、観客動員数150万人を突破する大ヒットを記録している。同作が渋谷を舞台にしていることもあって、このたび渋谷ヒカリエにて、細田作品がいかにして生み出されているのかを体感しながら知ることができる今回の展示が開催されることになった。入ってすぐのオープニングエリアには、『バケモノの子』のポスターなどでもおなじみの渋谷の駅前のスクランブル交差点のビジュアルが壁一面に広がり、熊徹と九太の2人が待ち構える。展示は、いかにしてアニメーションが製作されていくのかを順を追って理解できる構成となっており、まず最初の「絵コンテエリア」では『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』の製作の際の絵コンテが展示されている。そもそも絵コンテとはどういうもので、何を表し、どうやって見るものなのか?その解説もあるので、アニメーションに詳しくない人でもどうやって絵コンテが描かれ、どのように使用されるのかを理解することができる。何より驚かされるのは絵コンテの量!絵コンテの段階からどれほど細かく、そして膨大な作業量が必要とされるかをこの目で実感できる。続いて「キャラクターデザインエリア」には、『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』に登場する、貞本義行のデザインによるキャラクターたちが様々な表情で描き出される。さらに、レイアウトに原画、背景美術など貴重な資料(『時をかける少女』から『バケモノの子』までの4作品分合わせて全部で約300点!)が展示されており、アニメーションを見るのとはまた違った、色鮮やかで緻密な手描きのオリジナルの絵の美しさを一枚一枚から感じることができる。製作途中での細田監督による細かい修正の指示、その修正が施された作画監督によるデザインなど、あの名シーンの数々がどのようなプロセスを経て、完成したのか?その裏側までのぞき見ることができる。各エリアとエリアを繋ぐ部分の展示も工夫が凝らされており『バケモノの子』の展示へとつながる通路は、映画の中で九太が渋谷の街からバケモノたちが暮らす異次元の渋天街へと迷い込んでいくあの暗い不思議な路地が再現されている。そして、その先にはモニュメントとして、高さ5.5メートル、横幅4.7メートルの渋天街の門が!こちらは映画『ALWAYS 三丁目の夕日』や『永遠の0』で日本アカデミー賞最優秀美術賞を受賞した上条安里が監修を務め、細田監督作品の初の立体造形を実現させた。原画などの資料のみならず、体験・体感できるのも今回の展示の大きな特徴!様々な分野のスペシャリストたちによって構成される「チームラボ」の協力を得て製作された「熊徹道場」では、バーチャル空間に入り込んだ自身の姿を見ながら、映画の中の映像を背景に九太になった気分で熊徹から剣術の修業を受けることができる。また「面白法人カヤック」製作の体験型展示では、『おおかみこどもの雨と雪』の雨と雪の背比べ、『時をかける少女』の真琴の「未来で待ってる」と言う感動シーン、そして『サマーウォーズ』の健二が世界を救う「よろしくお願いしまあああすっ!!」の名場面を自身が登場人物になりきって体験し、写真を撮ることもできる。また全日本刀匠会40周年記念作品として、熊徹が持つ大太刀を忠実に再現!映画『ラストサムライ』でトム・クルーズに刀を授ける刀鍛冶役として出演もしている、日本を代表する名匠・吉原國家氏(東京都無形文化財保持者)の手による刀で、巨大な熊徹の大太刀とあって通常の刀よりも大きなサイズの刃長87.5センチ、反り2.7センチ、全長114.5センチ、拵(こしらえ)全長128.5センチという本物の刀が誕生した。まさに「細田守監督作品をみる・しる・あそぶ!」というコンセプト通りの展示となっており、子供から大人まで楽しめそうだ。「細田守監督作品『バケモノの子』展~時をかける少女、サマーウォーズおおかみこどもの雨と雪~」は7月24日(金)より8月30日(日)まで開催。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バケモノの子 2015年7月11日より全国東宝系にて公開(C) 2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
2015年07月23日東京都渋谷区の渋谷ヒカリエ9F・ヒカリエホールホールAで7月24日~8月30日、細田守監督作品の世界観を体感できる展覧会「細田守監督作品 バケモノの子展」が開催される。○名作アニメの世界を体感!同イベントでは、世界各国から注目される「スタジオ地図」が贈る細田守監督最新作『バケモノの子』の魅力を紹介するほか、『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』の世界観を体感できるブースなどを展開する。また、映画の設計図ともいえる「絵コンテ」や、魅力あふれる表情豊かな「キャラクターデザイン」、色鮮やかに作品世界を描き出す手描きの「背景美術」などを展示する。さらに、「面白法人カヤック」や「チームラボ」といった話題のクリエイター陣とコラボする体感型展示エリアも設置し、大人から子どもまで一緒に楽しめる展覧会となっている。会場では「バケモノの子展限定 クリアフォルダ」(400円)、「バケモノの子展限定 アソート缶クッキー」(1,400円)、「バケモノの子展限定 サマーウォーズ手拭」(600円)、「バケモノの子 ペーパーナイフ」(4,167円)など、同展ならではグッズも販売する。開催時間は10時から19時まで、入場は18時30分となる。会期中は無休。※価格は全て税別(C)2015 B.B.F.P
2015年07月23日「ぴあ」調査による2015年7月10日、11日のぴあ映画初日満足度ランキングは、孤独な少年とバケモノの交流を描いた細田守監督による長編アニメーション『バケモノの子』がトップに輝いた。その他の写真1位の『バケモノの子』は、バケモノの世界“渋天街”に迷い込んだひとりぼっちの少年が、バケモノの熊徹の弟子になり、修行に励んでいく姿を描いたアニメーション作品。少年は熊徹から“九太”という名前をもらい、ぶつかり合いながらも共に生きていく中で、ふたりの間には次第に“親子”のような絆が生まれていく。出口調査でも「父と息子の物語。ひとりぼっちだったはずの子が、父と共に生き、支え合って成長していく。そんな姿に感動した」「人間とバケモノでも家族のようになれる。家族の絆の強さに感動!」「子どもの成長というのがテーマになっていて、子育てがいかに難しいのかを感じた」など、子どもとして、親として、それぞれの視点で様々な感想が生まれたようだ。九太は、ある事情からひとりぼっちになってしまい、以来、誰にも心を許さない生意気な少年だ。しかし熊徹との出会いが九太を成長させていく。一方で熊徹も、力は強いが粗暴な性格で、弟子も寄り付かない独り身のバケモノだ。ところが九太と出会ったことで、熊徹もまた成長していく。また、ふたりの成長はふたりだけで成し遂げられたものではなかった。観客からも「主人公が、今まで出会った人々に感謝していくシーンには感動した」「“ひとりではない”をテーマにしていると思う。人といることにより、癒されたり励まされたりすることを感じられる作品」といった感想が寄せられた。さらに物語の重要な題材として、人間が抱える“心の闇”も印象的に描かれており「九太の成長していく姿は年齢も近いので共感した。自分の抱える闇と向き合っていく姿に、こちらも勇気をもらえたような気がする」「熊徹が主人公の心の穴をうめようとしているところが心に響いた」といった感想もあげられた。人はひとりで生きているのではない、周囲の人々の支えや励ましがあるからこそ生きていけるのだと改めて考えさせられた観客も多かったようだ。親と子、そして周囲との絆が描かれた本作だが、様々な動物をモチーフにしたバケモノたちや、バケモノが暮らす街、バケモノ同士の決闘などエンターテインメント作品としても楽しめるポイントが沢山ある。「多彩なキャラクターが描かれていてよかった」「ラストの熊徹のバトルシーンはかっこよかった」「バケモノの世界での買い物シーンは、人間世界にない変わった物が出てくるので異世界を楽しめた。勝負のシーンはこちらも緊張するくらい見応えがあった」といった感想があがり、性別や年代を超えて楽しめる作品となったようだ。(本ランキングは、7/10(金)、11(土)公開された新作映画8本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)『バケモノの子』公開中
2015年07月13日2015年7月11日、12日の全国映画動員ランキングは、細田守監督の新作『バケモノの子』(全国355館)が初登場で1位に輝いた。2位は、アーノルド・シュワルツェネッガーが12年ぶりにシリーズ復帰した『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(全国339館)になった。その他の画像/映画動員ランキング1位の『バケモノの子』は、『時をかける少女』『サマーウォーズ』の細田監督による長編アニメーション。ひょんなことから“バケモノ”熊徹の弟子になった“人間の子”九太が、想像を超えた出来事を通して成長していく姿と、その先に待ち受ける戦いを描く王道エンターテインメント。続いて初登場2位の『ターミネーター・・・』は、未来から送られてきた殺人マシン“ターミネーター”と人類の戦いを壮大なスケールで描く超大作。これまでの設定を引き継ぎながら、過去作で描かれたタイムラインが一新され、まだ誰も知らない物語が描かれる。3位の『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』から、8位の『それいけ!アンパンマンミージャと魔法のランプ』までは、先週から2つずつ順位を落としただけで顔ぶれは変わらず。その他、週末に封切られた作品では、乃木坂46初のドキュメンタリー映画『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』(全国46館)が9位に、“アリの目カメラ”で虫の世界を捉えたドキュメンタリー映画『アリのままでいたい』(全国206館)が10位に、山田悠介の原作を基に、園子温が映画化した『リアル鬼ごっこ』(全国101館)が11位に入っている。『バケモノの子』公開中
2015年07月13日細田守監督の最新作『バケモノの子』が7月11日に、全国456スクリーンで封切られ、東京・TOHOシネマズスカラ座で初日舞台あいさつが行われた。細田監督は、声優を務める役所広司、宮崎あおい、染谷将太、広瀬すず、大泉洋とともに登壇し、「あおいさんの表現する力はすごい」「この前、リリー・フランキーさんと飲みながら『広瀬すずは天才だ』と語り合った」とキャラクターに命を吹き込んだ女優陣を絶賛した。『バケモノの子』初日舞台あいさつ/その他の写真興収42億円を超えた『おおかみこどもの雨と雪』に続くファン待望の新作は、交わることのない人間界と渋天街(じゅうてんがい)と呼ばれるバケモノ界を舞台に、ふたつの世界に生きるひとりぼっちの少年とひとりぼっちのバケモノの交流を描く。主人公・九太の少年期を演じる宮崎は「男の子を演じるのは初めてで、とても難しかった」。一方、声優初挑戦の広瀬は「仕事を始めてこの3年間で、一番緊張したお仕事。第一声はガタガタで冷や汗をかいちゃいました」と苦労を振り返った。猿のバケモノを演じる大泉は、「肝心なシーンで、染谷くんが帰ってしまって(笑)。スケジュールの都合だから、しょうがないんですけど。そしたら、監督が『呼び戻しましょう』と言い出して」と苦笑い。青年期の九太を演じる染谷は、実際スタジオに舞い戻ったそうで「連絡をもらった瞬間、『洋さんだな』と思いました」。さらに九太を育てるバケモノ・熊徹役の役所が「僕はひとりでアフレコしていた」と明かすと、慌てた大泉は「いや、監督が…」と釈明していた。『バケモノの子』公開中取材・文・写真:内田 涼
2015年07月11日『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』の細田守監督の最新アニメーション映画『バケモノの子』が7月11日(土)に公開を迎え、ボイスキャストを務めた役所広司、宮崎あおい、染谷将太、広瀬すず、大泉洋が初回上映後の舞台挨拶に登壇した。人間の住む世界とは別の次元にあるバケモノたちが暮らす“渋天街”に迷い込んだ少年が、バケモノの熊徹を師匠として成長していくさまを描く。登壇陣は、思い思いにお気に入りのシーンや思い出深いシーンについて語ったが、会場をわかせたのは、やはり(?)大泉さん。自身が演じた熊徹の悪友・多々良、同じく悪友でリリー・フランキーが演じた百秋坊、染谷さんが演じる主人公・九太(青年期)の3人での終盤の感動的なシーンに言及した。大泉さんは、このシーンは3人一緒に収録するものと思っていたが、染谷さんはスケジュール表を見て、各人別収録であることを確認して先に帰ってしまったという。大泉さんが「このシーンこそ一緒に録った方がいいんじゃないか?」と控えめに監督に言うと、細田監督は「そうですね、呼び戻しましょう!」と染谷さんと連絡を取り、もう一度スタジオに戻ってもらい、3人一緒に収録を行った。大泉さんは、きっかけは自分ながらもあくまで呼び戻すのを決めたのは細田監督であると釈明!「(染谷さんは)奥さんとスーパーに買い物に行くところだった…」と申し訳なさそうに語り「戻ってきてくれて、(このシーンに)気持ちが入った」と振り返る。もちろん染谷さんは勝手に帰ってしまったわけではなく、あくまでスケジュール表を見て、別収録であると確認した上で帰ったのだが「(スタッフに)『お疲れさまです』と言われて『あ、おれ帰るんだ』と。僕ももちろん、一緒に録りたかったです。『戻れる?』と電話があった時、『(言い出したのは)洋さんだな』と思いました(笑)」とニヤリ。大泉さんは再度「僕じゃない!」と弁明していたが、このやり取りに熊徹役の役所さんが「僕は(リリーさんと大泉さんの)2人がいない時でも呼び戻さずにやってました(笑)」と語り、会場は笑いに包まれた。広瀬さんはボイスキャストの仕事は今回が初挑戦で「(芸能界で)3年仕事をしていて一番緊張しました!」と語るが、細田監督は「ワンテイク目からなんでこんなことができるの?と思うくらいに臨場感、緊張感がみなぎっていた」と絶賛!「リリーさんとお酒を飲みながら『広瀬すずは天才だ』という話で1時間40分くらい盛り上がってました(笑)」と明かした。『バケモノの子』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バケモノの子 2015年7月11日より全国東宝系にて公開(C) 2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
2015年07月11日アクション大作『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』がロケットスタートを切り、豪快に幕開けた夏休み映画シーズン。例年以上に多くの話題作がひしめくこの夏、作り手の思いがこもった「個性で勝負」する2大アニメの公開が近づいている。1本目はいまや国内で最も注目されるアニメ作家となった細田守監督率いる「スタジオ地図」、待望の最新作『バケモノの子』だ。興収42億円を突破した『おおかみこどもの雨と雪』(2012)に続く本作は“バケモノ”と“人間”という本来交わるはずのない者たちの絆が、豊かなイマジネーションと緻密なリアリティによって、具現化された王道の冒険活劇。完成度の高さはもちろん、立体的なタイアップ攻勢も前作超えのヒットを導く要因となりそうだ。そして、現在アメリカで破竹の大ヒットを記録している『インサイド・ヘッド』も見逃せない一作である。5つの感情が脳内で大冒険を繰り広げるファンタジー。こちらも非常に練り上げられた秀作で、何よりピクサー最大の武器であるオリジナリティがいかんなく発揮されており、ファンとして純粋にうれしくなる。近年、クオリティが不安定だったピクサー・アニメーション・スタジオが復調の兆しを見せていると文字通り“感じる”ことができるはずだ。興味深いのは、どちらの作品も孤独な少年少女の視点から、未知なる世界を見渡すことで、見る者に将来への期待や不安、社会への怒りや絶望を抱いていた“あの頃”を思い出させるという点。加えて、家族のあり方が多様化する現代社会におけて「人間が成長するために、必要なものとは?」という普遍的な問いを投げかける点も共通している。やはり、夏休みはアドベンチャーが良く似合う。アニメ映画という色鮮やかな地図を手に、感性の冒険に出かけたい。『バケモノの子』は7月11日(土)より全国にて公開。『インサイド・ヘッド』は7月18日(土)より全国にて公開。(text:Ryo Uchida)
2015年07月10日細田守監督の最新作となるアニメーション映画『バケモノの子』(11日公開)と熊本県の営業部長・くまモンのタイアップが決定し、本作の主人公・熊徹とくまモンが6日、劇中の舞台である東京・渋谷にて対面を果たした。「クマモトの子」と題した今回のタイアップは、映画を観た後にその半券を送ると熊本産の食肉が当たるという企画で、キャンペーンポスターも公開中。従来の『バケモノの子』のポスタービジュアルの真中に熊徹と同じ衣装をまとったくまモンが大きく描かれている。このタイアップを受け、熊徹とくまモン(どちらも着ぐるみ)が渋谷に登場。本編にも登場するスクランブル交差点をバックに写真撮影を行い、渋谷を散策することに。ポスターと同様に、熊徹とおそろいの衣装のくまモンは手を振ったり、あいきょうを振りまいたりして往来の人々と交流。また、身長2,2メートルの熊徹に驚き、立ち止まって写真を撮る人もみられた。また、熊徹から渋谷を特徴づけるスクランブル交差点を紹介されたくまモンが、「実はスクランブル交差点発祥の地は熊本なんだモン!」と得意げに返す一幕もあった。さらに、2人は金王八幡宮にて映画のヒットを祈願。キャンペーンの成功も祈願するため、くまモンが熊本の特産物であるスイカを持参し奉納した。あいにくの雨模様にもかかわらず、境内では熊徹が得意の剣術をくまモンに披露。くまモンは、熊本特産の赤ナスを刀に見立てて受け太刀し、"クマ"同士の友情を深めた。熊徹に『バケモノの子』の感想を聞かれたくまモンは、「とっても面白かったモン!」と返しながら、「細田守監督に、次は熊本が舞台の映画を作って欲しいモン!」と大胆に発言。さらに「お前も俺と同じバケモノだよな?」と問われると、「バケモノじゃないモン!熊本県の公務員だモン!!」とツッコミを入れつつ、弟子はいるかとの質問には「弟子はいないけど、ボクは部長だから部下がたくさんいるんだモン!」と営業部長っぷりをアピールした。映画『バケモノの子』は、『サマーウォーズ』(2009年)、『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)などを手がけた細田監督による、3年ぶりのアニメーション映画。バケモノと少年の奇妙な師弟関係を軸に、バケモノたちのすむ異世界「渋天街」での修行と冒険、リアルな渋谷を舞台にした壮大なアクション、そして親子の絆やヒロインとの淡い恋愛などが繰り広げられる新冒険活劇が描かれる。(C)2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
2015年07月09日いよいよ夏休みシーズン到来のこの時期、日本、米国、英国を代表する長編アニメーション映画が次々と公開を迎える。それぞれ師弟、仲間、親子の絆を描きながら、ひとしきり笑って笑って、胸アツにさせてくれる3本をご紹介!まず、7月11日(土)より公開されるのは、『おおかみこどもの雨と雪』『サマーウォーズ』などで、日本のアニメーション界をけん引する細田守監督が贈る、夏アニメ『バケモノの子』。ひとりぼっちの少年・九太とひとりぼっちのバケモノ・熊徹が出会い、師弟となって生活していくうちに、やがて本物の親子のような関係が生まれていく。役所広司、宮崎あおい、大泉洋、リリー・フランキーらベテランと、若手人気俳優の染谷将太と広瀬すずなどが集結する豪華声優陣にも注目だ。また、『怪盗グルー』シリーズの大人気キャラクターが満を持して主役で登場するスピンオフ作品『ミニオンズ』が、7月31日(金)公開される。本作は彼らが怪盗グル―に出会う前の物語で、最強のボスを探すため旅に出るケビン、スチュアート、ボブの3人の冒険が中心に描かれる。旅の途中にはさまざまな問題が待ち受けるが、ミニオン一族のために3人は強い絆で団結!もちろんドタバタトラブルも満載で、あらゆる時代を反映する“コスプレ”ミニオンが何ともキュートだ。そして、先週末7月4日に公開され、観客動員数3位、興行収入4位の大ヒットスタートを切った『映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~』も、胸アツ必至。アカデミー賞を多数受賞している英国アードマン・アニメーションズの大ヒットシリーズ『ウォレスとグルミット 危機一髪!』から生まれ、現在も老若男女に愛される、ひつじのショーンを主人公にした初の長編映画。本作では、ショーンを始め、おなじみの仲間たちがいつもの牧場を飛び出し、行方が分からなくなってしまった牧場主を探すため、大都会で大冒険を繰り広げる。注目なのは、牧場主とショーンたちで築かれる普遍的な家族関係だ。牧場主が父親とすれば、牧羊犬のビッツァーが長男で、ショーンとひつじたちがその弟、という関係ができ上がっており、まだ幼いころのかわいいショーンたちの様子も描かれる場面は必見。“失って初めて気がつく大切なもの”が、物語の軸となっており、ショーンたちが力を合わせて大都会で奮闘する姿は涙なしでは見られない!?各国のアニメーターが満を持して贈る、それぞれの最新作は、胸アツなそれぞれの絆を感じることができるに違いない。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バケモノの子 2015年7月11日より全国東宝系にて公開(C) 2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~ 2015年7月4日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2014 Aardman Animations Limited and Studiocanal S.A.
2015年07月09日『時をかける少女』(’06)、『サマーウォーズ』(’09)、『おおかみこどもの雨と雪』(’12)を手がけ、いまや世界で最も注目を集めるアニメーション映画監督となった細田守監督3年ぶりの最新作『バケモノの子』。7月24日(金)より渋谷ヒカリエにて開催される『バケモノの子』展にて「渋天街」「熊徹」の大太刀が再現されることが明らかとなった。人間界<渋谷>とバケモノ界<渋天街(じゅうてんがい)>という交わるはずのない2つの世界に生きる、ひとりぼっちの少年とひとりぼっちのバケモノ。ある日、少年は渋天街に迷い込み、バケモノ・熊徹(くまてつ)の弟子となり、九太(きゅうた)という名前を授けられる。その偶然の出会いが、想像を超えた冒険の始まりだった――。『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』から最新作『バケモノの子』に至る細田監督作品初の大規模展示を開催する『バケモノの子』展。会場には、映画に登場するバケモノの街“渋天街”のモニュメントが高さ5.5m、横幅4.7mという“バケモノ”級サイズで出現!『ALWAYS三丁目の夕日』(’05)や『永遠の0』(’14)で日本アカデミー賞最優秀美術賞を受賞した上條安里氏が監修を務め、主人公・九太と同じように渋天街に迷い込んだ感覚を体感することができる仕上がりとなっている。さらに、全日本刀匠会40周年記念コラボ作品として、“バケモノ”熊徹の大太刀をモチーフに、美術価値の高い日本刀を製作。『ラストサムライ』(’03)でも刀鍛治役として出演した刀匠・吉原國家氏(東京都無形文化財保持者)をはじめ、研師、白銀師、鞘師、塗師、柄巻師、装剣金工師など日本屈指の職方が集結し、映画ファンのみならず日本刀ファンをも虜にする刀が完成した。その他、本展限定グッズ商品の発売や過去作品の上映で使用された貴重なフィルムも入場者特典として先着でプレゼント(数量限定)することも決定!『バケモノの子』公開まであとわずか。映画と共に、本展も大きな盛り上がりを見せそうだ。『バケモノの子』展は渋谷ヒカリエ9階ヒカリエホール ホールAにて7月24日(金)から8月30(日)まで開催。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バケモノの子 2015年7月11日より全国東宝系にて公開(C) 2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
2015年07月09日7月6日(月)、細田守監督最新作『バケモノの子』公開直前イベントが渋谷で開催され、本作の主人公・熊徹(くまてつ)とくまモンが登場!ヒット祈願のコラボレーションが実現した。今世界で最も注目を集めるアニメーション監督・細田守の3年ぶりの最新作『バケモノの子』。バケモノと少年の奇妙な師弟関係を軸に、バケモノたちの棲む異世界「渋天街(じゅうてんがい)」での修行と冒険、リアルな渋谷を舞台にした壮大なアクションが展開され、親子の絆やヒロインとの淡い恋愛描かれた“新冒険活劇”エンターテインメントとして大きな注目を集めている。このほど、本作の主人公であるクマのバケモノ・熊徹と、熊本県の営業部長として熊本をPRする人気者・くまモンとのタイアップが実現。映画を観た人に熊本の名産が当たる「クマモトの子」キャンペーンが行われることが決定した。イベントでは、熊徹とくまモンが『バケモノの子』の舞台である渋谷に出現! 本編にも登場するスクランブル交差点をバックに写真撮影が行われ、熊徹が「あれが有名な渋谷のスクランブル交差点だ。スクランブル交差点を見たのは初めてか?」と声をかけると「初めてじゃないモン!実はスクランブル交差点発祥の地は熊本なんだモン!」と豆知識を披露する一幕など、軽妙なやりとりが行われた。さらに、熊徹とくまモンは揃って渋谷の金王八幡宮にて映画の大ヒットを祈願。キャンペーンの成功もあわせて祈願するため、くまモンが熊本の特産物のスイカを持参し奉納した。また、生憎の雨模様にも関わらず、境内にて熊徹が得意の剣術をくまモンに披露すると、くまモンは熊本特産の赤ナスを刀に見立てて受け太刀するという場面も。熊徹とお揃いの衣装を纏ったくまモンは手を振ったり、愛嬌を振りまき往来の人々と交流していた。また、身長2.2メートルの熊徹には道行く人も驚いた様子で、立ち止まって写真を撮る様子も見られた。『バケモノの子』は7月11日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バケモノの子 2015年7月11日より全国東宝系にて公開(C) 2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
2015年07月07日押井守監督の実写最新作にして、『TOKYO TRIBE』の清野菜名が初主演するソリッドシチュエーション・スリラー『東京無国籍少女』。この期待の取り合わせに、海外の映画祭から続々と招待オファーが届いていることが判明。それを記念して、劇中では一切“笑わない”清野さんの笑顔がまぶしいメイキングショットがシネマカフェに到着した。舞台は女子美術高等専門学校。かつて天才と持てはやされた生徒の藍(清野菜名)は、事故で怪我を負った影響で心に傷を抱えてしまい、いまでは眠ることもできず、授業もドロップアウト、ただ一人で謎のオブジェを作り続けていた…。そんな藍を、再び学校の広告塔として利用するため全てを黙認し、決して学園の外に出そうとしない教頭(本田博太郎)。特別扱いされる藍を苦々しく思う担任教師(金子ノブアキ)と、嫉妬を募らせる同級生たち。降りかかる執拗なイジメと嫌がらせの中、唯一、彼女の身を案じる保健医(りりィ)にも、藍は心を開かない。やがて、心休まらない憂鬱な日々は、藍の中で目覚めた「なにか」によって崩れ始める…。世界が注目する押井監督の新たなる挑戦とも言える本作。最低限のCGIで役者の身体表現を最大限に活かしたラスト15分のクライマックスは、過去の実写作品とも一線を画す壮絶さと迫力で、観る者を圧倒する。まず、ワールドプレミアとして7月7日(現地時間)に上映されるのは、スイス・ヌシャテル湖畔で行われる「ヌシャテル国際ファンタスティック映画祭」。ヨーロッパのファンタ系映画ファンから注目を集めており、「New Cinema from Asia」にて上映される。続く、「ニューヨーク・アジア映画祭」では7月10日に北米プレミア上映。幅広いジャンルのアジア映画に特化した映画祭で、今年は若手俳優に贈られる「ライジングスター賞」に染谷将太が、過去には山田孝之や長澤まさみが選ばれている。また、高倉健、菅原文太へのトリビュート上映が組まれるなど、日本映画も毎年数多く上映されている。さらに、カナダ・モントリオールで行われる「ファンタジア国際映画祭」では、7月21日に上映予定。北米最大級で、昨年は約13万人の映画ファンが参加。親日的な映画祭で、2014年には『太秦ライムライト』が「最優秀監督賞」、『ジョバンニの島』が「最優秀長編アニメーション作品賞」、『るろうに剣心 京都大火編』が「観客賞銅賞」を受賞。また、押井監督には「生涯功労賞」が贈られている。また、アジアを代表するジャンル系映画祭の1つ、韓国の「プチョン国際ファンタスティック映画祭」がアジアプレミアとなる。なお、ワールドプレミアとなる「ヌシャテル国際ファンタスティック映画祭」では、押井監督のこれまでの功績を紹介するショートムービーが制作され、上映される予定だという。<清野菜名コメント>初主演映画が、海外映画祭から招待されているのは大変光栄です。カンヌ映画祭のマーケットで、アクションシーンの映像を観た海外の映画祭や配給会社からのオファーや問い合わせが届いていると聞きました。ラスト15分のクライマックスシーンの撮影の時は、集中力が高まっていくなかで、周囲がゆっくりと動いているような感覚を、初めて感じました。吹き替えな無しのアクションに期待して欲しいです。海外の反応も楽しみですが、日本の皆さんにもぜひご期待いただきたいです!!『東京無国籍少女』は7月25日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月07日「GREEN DA・KA・RA」のTVCMでお馴染みのグリーンダカラちゃんとムギちゃんが、この夏、話題のアニメ映画『バケモノの子』とのコラボを実現。本作の細田守監督とアニメ制作会社スタジオ地図が原画とアニメーションを担当し、グリーンダカラちゃんとムギちゃんを初のアニメキャラクター化させ、2人が映画の世界に訪れる新TVCMが発表された。CMでは、映画の舞台でもあるバケモノ界・渋天街に降り立ったグリーンダカラちゃんとムギちゃんの仲良し姉妹が、本作に登場する人間の少年・九太や、九太の師匠で熊のバケモノの熊徹、そのほかのキャラクターたちと仲良く交流する姿が描かれる。新TVCMは全2種類で、修行中の熊徹と九太のもとへ「GREEN DA・KA・RA」と「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」を届けに行く「差し入れ」篇、そして、渋天街の市場で集めた“いいもの”でできた「GREEN DA・KA・RA」と「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」を、バケモノたちにお披露目する「市場」篇が、それぞれ放送予定だ。この度「差し入れ」篇が公開され、映画の世界にお邪魔したグリーンダカラちゃんとムギちゃんが、暑そうな野外で熊徹相手に修行中の九太のもとへ、大きな桶に入った「GREEN DA・KA・RA」と「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」を届ける姿が映し出される。最後には、このTVCMシリーズでは恒例となっている飲料を飲み終えたあとの“プハー”を、グリーンダカラちゃん、ムギちゃん、熊徹、九太の4人で一斉に披露!この夏の家族の水分補給に「GREEN DA・KA・RA」と「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」を、というメッセージを表現している。今回のコラボで、CMの原画&アニメーションを制作した細田監督は「グリーンダカラちゃん・ムギちゃん、ようこそ渋天街へ!そして、差し入れをありがとう!!熊徹や九太たちと一緒にみんなで美味しくいただくね。ありがとうございました!」と感謝のコメント。さらに、グリーンダカラちゃんとムギちゃんを演じる、しずくちゃんとなぎさちゃんも、本CMを見て「二人とも、まつげがあるところが似ていました」(しずくちゃん)、「かわいくなってた」(なぎさちゃん)と、自身のアニメ化を楽しんでいる様子。また、「差し入れ」篇と「市場」篇をベースに制作した80秒のWEB限定ムービーが、7月13日(月)から「GREEN DA・KA・RA×バケモノの子」タイアップページにて公開決定。こちらの映像では、ラストに本物のグリーンダカラちゃんとムギちゃんが登場し、アニメ化された本TVCMを見て嬉しそうに喜ぶ姿が実写版で映しだされるとのこと。「差し入れ」篇(15秒)は6月27日(土)より、「市場」篇(15秒)は7月1日(水)よりそれぞれ全国にて放映予定。『バケモノの子』は7月11日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バケモノの子 2015年7月11日より全国東宝系にて公開(C) 2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
2015年06月25日『怪盗グルー』シリーズで人気の、バナナが大好物な謎の生物ミニオンを主人公に描く『ミニオンズ』。このほど、人気声優・宮野真守が演じる役が発明家のハーブであることが解禁され、ハーブが登場する特別映像が公開された。人類が誕生する遥か昔、黄色い生物としてミニオンは誕生した。長い年月をかけて進化しながら、絶え間なくその時代の最も強いボスに仕えてきた。Tレックスからナポレオンなどあらゆるボスに仕えてきたが、失敗ばかりで長続きしない。やがて仕えるボスがいなくなり、ミニオンたちは生きる目的を見失ってしまう。ミニオン滅亡の危機が迫る中、兄貴肌のケビン、バナナのことで頭がいっぱいのスチュアート、そして弱虫のボブが仲間たちを救うべく立ち上がった。極寒の南極からニューヨーク、そして流行の最先端を行くロンドンへ――新たな最強最悪のボスを探しに、ミニオンズの壮大な旅が始まる。ユニバーサル・ピクチャーズ史上NO.1を記録し、日本でも大ヒットした『怪盗グルーのミニオン危機一発』に登場する、謎の生物ミニオンを主人公に描く本作。声優陣に、天海祐希、「バナナマン」、モデルの藤田彩華、人気急上昇中のアーティスト・LiSAらの出演が決定し話題だが、このほど未発表となっていた人気声優・宮野さんの配役が、天海さん演じる世界初の女悪党・スカーレット・オーバーキルの夫で、常にかっこいいスーパークールな発明家ハーブであることが明らかになった。そして、宮野さん演じるハーブが登場する特別映像では、クールに軽やかにハイタッチを決め挨拶をするハーブの姿と、そんなハーブの姿に思わずうっとりするミニオンたちが映し出されている。今回の出演にあたって、宮野さんは「前作の『怪盗グルーのミニオン危機一発』では色っぽいプレイボーイの子どもの役を演じさせていただきましたが、今回はがらっと大人のキャラクターになりました。ハーブは渋さもお茶目さもある大人な役なのでかなりチャレンジでしたが、演じていてとても面白かったし、色々な面を出せてすごく楽しかったです」とコメントを寄せている。また、「実は、『ミニオンズ』で演じたのはハーブだけじゃないんです。かなり意外だし、自分にとってもまたかなりチャレンジングなキャラクターなので、こちらも楽しみにしててください!」と本作で2役務めていることも発表!気になるもう一役については近日中に発表予定とのことで、今後ますます注目が集まりそう。映画『ミニオンズ』は7月31日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年06月25日15日(月)、細田守監督の最新作『バケモノの子』の完成披露試写会が東京国際フォーラムにて行われた。いち早く映画を観たお客さんが余韻に浸っていると、天井から季節はずれの雪にみたてた映画のキャラクター「チコ」がハラハラと降り注いできた。そんな中、舞台上に現れたのは、主人公の熊徹を演じた役所広司をはじめ、宮崎あおい、染谷将太、広瀬すず、リリーフランキー、津川雅彦、大泉洋、そして細田監督、といった豪華メンバーがずらり。「この演出考えたのは、誰ですか!?ドキドキしながら幕の裏で待っていたのに、みなさんチコで精一杯で、こちらを見ていないじゃないですか!」と大泉さんが突っ込みをいれるほど、会場はチコを持って帰ろうとする観客で大興奮だった。本作は、『時をかける少女』や『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』など、傑作ばかりを生み出している細田監督が、3年もの歳月をかけ、製作。ちょうど製作を始める頃に、子どもが生まれ父親になったという細田監督は、「子育てには、母親はもちろん必要ですが、社会の人たちみんなで育てていって、その中で、育てながら育っていくという関係性があるのだろうな、と思ったんです。同世代の人も先生になりえますしね。自分の子どもというのは、自分以外の人にも育てられる運があるといいな、と思ってこの映画を作りました」と、映画に対する想いを話した。細田監督作品は、1シーンごとにキャストを集めてアフレコを行うという特長がある。「まるで演技をしているかのような感覚になれ、とてもやりやすい」と話す一方で、本作が2作目となる宮崎さんですら、「すごく楽しみなんですが、緊張しすぎて眠れなくて、現場に行っても1時間くらいしてやっと慣れる。」と紹介。本作が初のアフレコとなった広瀬さんは、「あまり緊張するタイプではないのですが、3年間仕事をしてきた中で、一番緊張しました。マイクの前に立つと震えてしまって。予告を最初に撮ったのですが、今でももう一度やり直したいって思っています」と話し、広瀬さんと一緒にアフレコを行った染谷さんも「広瀬さんが緊張していることが分からないくらい、僕自身が緊張していました」と明かした。そんな中、「台本読まずに来るのはこの人だけ!」と役所さんから指差されたのは、猿のバケモノ役の大泉さん。「読んでますよ!あなたが言うと本当の話みたいになるから、やめてください」と否定すると、監督から「まあ、アニメですから、その場でも大丈夫です」とフォローを入れられ、逆に肯定されたかたちとなってしまった大泉さんは、「軽くやっているのは、リリーさんですよ!」と転化。それに対し豚のバケモノを演じたリリーさんは「軽くやっているんじゃなくて、元気がないだけ」と軽く受け流した。そんな大泉さんとリリーさんを起用した理由は「顔が似ている」と言われたそうで、この日も「そんなに猿に似ていますか!?」と大泉さんが尋ねるも、監督は「似ていますよ」と即答。リリーさんも「細い豚なんてイベリコ豚くらいしか思いつかなかった。『豚のバケモノ』って役じゃなかったら、ただの悪口だよね」と、少し納得していない二人に、「アフレコというのは、演者の魂が伝わってしまう怖さもあるんです。雰囲気や魂が全てあって、顔が似るんですよ!」と素敵な選抜理由も明かされた。ウサギのバケモノ「宗師」を担当した津川さんは、「僕はウサギ年だから、ウサギのバケモノなんです。僕は監督に品位を求められました」と自身の役所についてコミカルに話すと、会場からは笑いと同時に拍手が起こった。「孫ができたら、孫に自慢できるような作品に参加できて嬉しく思います」と役所さんが絶賛し、「見終わったあとに、またすぐに見たい!と思ったんですよね。最後の熊徹の言葉に感動してしまって、役所さんに『すばらしかったです!』と思わずメールしてしまいました」と大泉さんがエピソードを交えながら、大絶賛するなど、出演者みんながこの作品に参加できたことへの喜びを語った。『バケモノの子』は7月11日(土)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バケモノの子 2015年7月11日より全国東宝系にて公開(C) 2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
2015年06月16日俳優の大泉洋が6月15日(月)、声優を務めた『バケモノの子』の完成披露会見に出席。劇中で「猿顔のバケモノ」を演じ、「ついおととい、作品資料を読んで、僕の顔がサル似だから起用されたと知った。サルに似ていて良かった」と自虐コメントで笑いを誘った。『サマーウォーズ』、『おおかみこどもの雨と雪』などで知られ、いまや世界で最も注目を集めるアニメーション映画監督となった細田守監督の待望の最新作。人間界<渋谷>とバケモノ界<渋天街(じゅうてんがい)>という交わるはずのない2つの世界を舞台に、バケモノ・熊徹(くまてつ)とその弟子となった九太(きゅうた)の師弟関係を通した成長と冒険のストーリーが壮大なスケールで展開する。「夏休みに子どもたちが、劇場でアニメ映画を見るのは、とても重要なことだと思う」と細田監督。大泉さんの“サル似”発言を受けて、「確かに顔で選んでいます!」と断言し、大泉さんは大笑いしつつも複雑な表情を浮かべていた。都内で行われた会見には、細田監督と大泉さん(多々良役)に加えて、主演の役所広司(熊徹役)、宮崎あおい(少年期の九太役)、染谷将太(青年期の九太役)、広瀬すず(楓役)、リリー・フランキー(百秋坊役)、齋藤優一郎プロデューサーが駆けつけ、完成ホヤホヤの作品が放つ魅力を熱っぽく語っていた。「細田監督は褒め上手。アフレコ中『熊徹ってこんな声だったんだ』と言ってもらい、勇気をもらったおかげで迷わずに演じることができた」と細田作品に初出演した役所さん。「とっても優しい方」(宮崎さん)、「とてもいい時間を流してくれる」(染谷さん)と“細田組”経験者はその人柄を語った。また、『海街diary』も公開中の広瀬さんは、「ふだんあまり緊張しない私が、いままで一番緊張しました」と声優初挑戦をふり返った。一方、リリーさんは舞台となる渋谷について触れ「この映画をきっかけに、渋谷のイメージや魅力が変わるはず」と力説していた。本作は“The Boy and the Beast”のタイトルで、仏大手映画会社ゴーモンが配給を手がけるフランスをはじめ、アメリカ、イギリス、ドイツ、イタリア、スペイン、オーストラリア、北欧、中東、南米、韓国、台湾など、現時点で36の国と地域での配給が決定済み。現在も海外セールスは展開中で、東欧、東南アジアなどでも配給が見込まれている。アメリカ、韓国、台湾では2015年12月~公開予定。熱心な細田監督ファンが多いフランスでは、16年1月13日から約200スクリーンでの封切りが決まっている。これは前作『おおかみこどもの雨と雪』(フランスで22万人動員)の50スクリーンを大幅に超える公開規模となる。『バケモノの子』は7月11日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バケモノの子 2015年7月11日より全国東宝系にて公開(C) 2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
2015年06月15日『おおかみこどもの雨と雪』の細田守監督が手がける最新作『バケモノの子』が、世界36の国と地域で配給されることが明らかになった。6月15日に、都内で行われた完成披露会見で発表された。“The Boy and the Beast”のタイトルで、仏大手映画会社ゴーモンが配給を手がけるフランスをはじめ、アメリカ、イギリス、ドイツ、イタリア、スペイン、オーストラリア、北欧、中東、南米、韓国、台湾などで公開されるほか、東欧、東南アジアなどでも配給が見込まれている。その他の写真今年12月から、アメリカ、韓国、台湾での公開が予定されているほか、熱心な細田監督ファンが多いフランスでは、2016年1月13日から約200スクリーンでの封切りが決定。同国で22万人を動員した前作『おおかみこどもの雨と雪』の50スクリーンを大幅に超える、まさに“バケモノ級”の公開規模となる。本作は交わることのない人間界と渋天街(じゅうてんがい)と呼ばれるバケモノ界を舞台に、ふたつの世界に生きるひとりぼっちの少年とひとりぼっちのバケモノの交流を描くアニメーション。会見には細田監督をはじめ、役所広司(熊徹役)、宮崎あおい(少年期の九太役)、染谷将太(青年期の九太役)、広瀬すず(楓役)、大泉洋(多々良役)、リリー・フランキー(百秋坊役)、齋藤優一郎プロデューサーが出席し、完成したばかりの本作に興奮しきりだった。細田監督は、「前作が『子どもは母親で育つ』というテーマを描いたが、僕にも子どもが生まれ、『父親には何ができるんだろう?』という思いに至った」と、本作で“師匠と弟子”というテーマを選んだ理由を説明。細田作品のシンボルである“入道雲”については、「モクモクと大きくなる様子に、主人公がささやかな一歩を踏み出し、成長する姿を託している」といい、「夏休みに子どもたちが、アニメ映画を観るのは重要なこと」と夏シーズン公開の意義を熱弁した。『バケモノの子』7月11日(土)ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2015年06月15日東京都・渋谷区の渋谷ヒカリエにて、細田守監督の最新アニメ映画『バケモノの子』とクリエイター集団のチームラボ、および面白法人カヤックがコラボした展示会「バケモノの子展」が開催される。会期は2015年7月24日~8月30日。会場は渋谷ヒカリエ ヒカリエホール ホールA。料金はグッズ付チケットが2,400円(ローソンチケット限定)、前売券は大学生以上が1,500円、高校生以下が700円、3歳以下は無料。「バケモノの子展」は、2015年7月11日に公開されるアニメ映画『バケモノの子』の魅力に迫る展示会。本作はもちろんのこと、『時をかける少女』(2006)、『サマーウォーズ』(2009)、『おおかみこどもの雨と雪』(2012)など、細田監督がこれまでに手掛けた作品の絵コンテやレイアウト、原画、背景美術など300点以上のオリジナル素材が展示される。さらに会場には、チームラボと面白法人カヤックが仕掛けた体験型ブースもそれぞれ登場。チームラボの「熊徹道場」は、熊徹から指導を受ける九太になった気分で太刀さばきの修行ができるというもので、映画のポスタービジュアルと自分を合成したオリジナルポスターが作れる「チームラボカメラ」も登場するとのこと。一方、面白法人カヤックが手掛けるのは、過去3作の名場面を体感できるというブース。「未来で待ってるby『時をかける少女』」は、ラストシーンで描かれた真琴と千昭の名場面を再現したもので、「雨と雪の背くらべby『おおかみこどもの雨と雪』」では、柱の傷に手をかざすことで、その年頃の雨と雪が現れるという。さらに「よろしくお願いしまあああすっ!!by『サマーウォーズ』」では緊迫の名シーンを完全再現。来場者はエンターキーを叩き、世界を救う体験ができるという。また、OZの世界を表現した「OZメッセージby『サマーウォーズ』」では、展覧会の感想などメッセージを自由に入力できるとのこと。
2015年06月12日7月24日から東京・渋谷ヒカリエで開催される、細田守監督作品をテーマにした「バケモノの子展」の体験型コーナーを、チームラボと面白法人カヤックが担当することが明らかになった。7月24日から東京・渋谷ヒカリエで開催される、アニメーション映画監督・細田守氏の作品をテーマにした『バケモノの子展』。その体験型コーナーを、デジタル技術を用いた展示で国内外から注目を集める「チームラボ」と、「日本的面白コンテンツ」をテーマにユニークなサービスを展開する「面白法人カヤック」が担当することが12日明らかになった。「バケモノの子展」は、『時をかける少女』(2006年)に始まり、『サマーウォーズ』(2009年)、『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)、さらに最新作『バケモノの子』(2015年)に至るまで、細田監督の作り上げた映画の魅力に迫る展示。絵コンテやレイアウト、原画、背景美術など300点以上のオリジナル素材に加え、作品の世界を体感できるコーナーを用意している。デジタル技術を用いた展示で国内外から注目を集める「チームラボ」が担当するのは、最新作『バケモノの子』のエリア。「熊徹道場(チームラボスタジオ)」では、バケモノ・熊徹から指導を受ける九太になった気分で、太刀さばきの修行を体験。また、「チームラボカメラ」では、映画のポスタービジュアルと撮影者を合成し、自分だけのポスターを作ることができるという。そして、「日本的面白コンテンツ」をテーマにユニークなサービスを展開する「面白法人カヤック」は、細田監督の過去3作品のエリアを担当。「未来で待ってるby『時をかける少女』」では、印象的な映画のラストシーンを体感できる。「よろしくお願いしまあああすっ!!by『サマーウォーズ』」では名シーンを完全再現し、「OZメッセージby『サマーウォーズ』」はインターネット上の仮想世界・OZを表現して、自由にメッセージを入力することが可能。最後に「雨と雪の背くらべby『おおかみこどもの雨と雪』」では、柱に刻まれた身長の記録に手をかざすと、その年ごろの雨と雪が現れる仕掛けが盛り込まれている。細田監督3年ぶりとなるアニメーション映画『バケモノの子』は、バケモノと少年の奇妙な師弟関係を軸に、バケモノたちのすむ異世界「渋天街」での修行と冒険、リアルな渋谷を舞台にした壮大なアクション、そして親子の絆やヒロインとの淡い恋愛などが繰り広げられる新冒険活劇が描かれる。主人公のバケモノ・熊徹役には俳優の役所広司、熊徹の弟子である九太の青年期を染谷将太が、少年期を女優の宮﨑あおいが担当。そして、ヒロインの楓を声優初挑戦の広瀬すずが演じる。そのほかにも、津川雅彦、リリー・フランキー、大泉洋、山路和弘、黒木華、宮野真守、長塚圭史、麻生久美子ら豪華キャストが名を連ねている。(C)2006 TK/FP(C)2009 SW F.P.(C)2012 W.C.F.P(C)2015 B.B.F.P
2015年06月12日2年7か月ぶりの新アルバム作りにあたり、20年以上続けてきた制作体制を一新させた国民的バンド「Mr.Children」。このたび6月15日(月)に放送されるNHK「SONGS スペシャル」と、20日(土)放送の「SONGS」にて「Mr.Children」の特集が組まれることが決定した。1992年のメジャーデビュー以来、次々とヒットソングを生み出しているバンド「Mr.Children」。先日、細田守監督3年ぶりの最新作『バケモノの子』の主題歌がニューアルバム「REFLECTION」に収録される楽曲「Starting Over」に決定したことも記憶に新しい。「SONGS スペシャル」では、バンドのキャリア史上初となる1年間にわたる長期密着取材を敢行。ニューアルバムのレコーディングを中心に、6月4日(木)に終了するアリーナツアーまでをカメラが追う。これまでほとんど創作の現場を見せたことがなかった4人が、この番組で初めて、音楽を生み出す姿を明らかにすることになる。同番組では白熱のレコーディング風景やロングインタビューで、その創作の全貌に迫っていく。また、20日(土)に放送される通常の「SONGS」では、スペシャルで描かれた制作現場で生まれた楽曲たちをたっぷりと紹介。新たなスタートを切った彼らの音楽を、「SONGS」ならではの豪華なスタジオパフォーマンスで届ける。デビューして23年、これまでのCD総出荷6,900万枚を誇るモンスターバンドは、いかにしてヒット曲を生み出すのか?いままで決して見せることがなかった「Mr.children」の真実の姿、そして彼らの「いま」を目撃してみては。SONGSスペシャル「Mr.Children ~365日密着ドキュメント(仮)~」は6月15日(月)22時~NHKにて放送。SONGSは6月20日(土)23時30分~NHKにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年06月03日細田守監督の最新作『バケモノの子』の主題歌が、Mr. Childrenの『Starting Over』に決定し、桜井和寿が「この素晴らしい作品に、微力でも携われることに大きな誇りを感じています」とコメントを寄せた。その他の写真『バケモノの子』は、バケモノと少年の奇妙な師弟関係を軸に、バケモノたちの棲む異世界“渋天街(じゅうてんがい)”での修行と冒険、リアルな渋谷を舞台にした壮大なアクション、そして親子の絆やヒロインとの淡い恋愛など、あらゆる世代が共感できる“夏休みの国民映画”を目指して制作された冒険活劇。主題歌について細田監督は、「映画『バケモノの子』は、ひとりぼっちの少年の成長譚であり、主題歌『Starting Over』は、少年が思春期の戸惑いを打ち破る、戦いの唄です。タイトルの『新たな出発』という意味を噛み締めて、どうぞ聴いてみてください」とコメント。本作について桜井は「凄い映画を観てしまった。ひとりの父親として、それから試行錯誤を繰り返す作家のハシクレとして、込み上げてくる感情に胸が苦しくなった」と語っている。主題歌に決定した『Starting Over』は、6月4日(木)に発売されるMr. Childrenのニューアルバム『REFLECTION』に収録される。『バケモノの子』7月11日(土)ロードショー
2015年06月01日『時をかける少女』(’06)、『サマーウォーズ』(’09)、『おおかみこどもの雨と雪』(’12)と、手がけた作品すべてが傑作として評価され、いまや世界で最も注目を集めるアニメーション映画監督となった細田守監督3年ぶりの最新作『バケモノの子』。このたび本作の主題歌が、「Mr.Children」の楽曲「Starting Over」に決定した。人間界<渋谷>とバケモノ界<渋天街(じゅうてんがい)>という交わるはずのない2つの世界に生きる、ひとりぼっちの少年とひとりぼっちのバケモノ。ある日、少年はバケモノの世界に迷い込み、バケモノ・熊徹(くまてつ)の弟子となり、九太(きゅうた)という名前を授けられる。その偶然の出会いが、想像を超えた冒険の始まりだった…。バケモノと少年の奇妙な師弟関係を軸に、バケモノたちの棲む異世界「渋天街」での修行と冒険、リアルな渋谷を舞台にした壮大なアクション、そして親子の絆やヒロインとの淡い恋愛などあらゆる世代が共感できるエンターテイメントのすべての要素が詰まった本作。映画製作陣はその主題歌を、日本を代表するアーティスト「Mr.Chirdren」に依頼。打ち合わせを重ねる中で細田監督が、6月4日(木)に発売となる「Mr.Chirdren」のニューアルバム「REFLECTION」に収録される「Starting Over」を聴いたところ、歌詞・楽曲共に、正しく『バケモノの子』の世界観を表現していると絶賛し、本作の主題歌になることが決定したようだ。この決定に当たり、「Mr.Chirdren」の桜井和寿は「凄い映画を観てしまった。 1人の父親として、それから試行錯誤を繰り返す作家のハシクレとして、込み上げてくる感情に胸が苦しくなった。 この素晴らしい作品に、微力でも携われることに大きな誇りを感じています」と喜びのコメント。細田監督も「Mr.Childrenさんと映画『バケモノの子』がコラボレーションできることを、大変光栄に思います」と語ると共に、「映画『バケモノの子』は、ひとりぼっちの少年の成長譚であり、主題歌『Starting Over』は、少年が思春期の戸惑いを打ち破る、戦いの唄です。タイトルの『新たな出発』という意味を噛み締めて、どうぞ聴いてみてください」とコメントを寄せている。役所広司、宮崎おあい、染谷将太、広瀬すず、津川雅彦、リリー・フランキー、そして大泉洋と、錚々たる顔ぶれが揃う声優陣に負けない豪華なアーティストの参加に、ファンならずとも本作への期待が高まることは間違いないだろう。『バケモノの子』は7月11日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バケモノの子 2015年7月11日より全国東宝系にて公開(C) 2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
2015年06月01日7月11日に公開される、細田守監督の最新作となるアニメーション映画『バケモノの子』の主題歌に、Mr. Childrenの「Starting Over」が起用されることが明らかになった。「すべての世代が楽しめる夏休みの国民映画」として制作が進められている本作だが、製作陣は、この作品コンセプトから日本を代表するアーティストであるMr. Childrenに主題歌を依頼。打ち合わせを重ねる中で細田監督が、6月4日に発売されるMr. Childrenのニュー・アルバム『REFLECTION』収録の「Starting Over」を聴いたところ、「歌詞・楽曲共に、正しく『バケモノの子』の世界観を表現している」と絶賛し、映画の主題歌に選ばれたという。Mr. Childrenの桜井和寿は、「すごい映画を見てしまった。 一人の父親として、それから試行錯誤を繰り返す作家のハシクレとして、込み上げてくる感情に胸が苦しくなった」と作品の感想を語り、「この素晴らしい作品に、微力でも携われることに大きな誇りを感じています」とコメントを寄せている。一方の細田監督は、「Mr.Childrenさんと映画『バケモノの子』がコラボレーションできることを、大変光栄に思います」と主題歌決定を喜び、「映画『バケモノの子』は、ひとりぼっちの少年の成長譚であり、主題歌『Starting Over』は、少年が思春期の戸惑いを打ち破る、戦いの唄です。タイトルの"新たな出発"という意味をかみしめて、どうぞ聴いてみてください」と呼びかけた。映画『バケモノの子』は、『サマーウォーズ』(2009年)、『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)などを手がけた細田監督による、3年ぶりのアニメーション映画。バケモノと少年の奇妙な師弟関係を軸に、バケモノたちのすむ異世界「渋天街」での修行と冒険、リアルな渋谷を舞台にした壮大なアクション、そして親子の絆やヒロインとの淡い恋愛などが繰り広げられる新冒険活劇が描かれる。主人公のバケモノ・熊徹役には俳優の役所広司、熊徹の弟子である九太の青年期を染谷将太、少年期を女優の宮﨑あおいが担当。そして、ヒロインの楓を声優初挑戦の広瀬すずが演じる。そのほかにも、津川雅彦、リリー・フランキー、大泉洋、山路和弘、黒木華、宮野真守、長塚圭史、麻生久美子ら豪華キャストが名を連ねている。(C)2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
2015年06月01日