ブルマリン(Blumarine)の2017年春夏コレクションが、2016年9月24日(土)イタリア・ミラノで発表された。ショーの舞台となったのは、ミラノ市内の高校。部屋と部屋を繋ぐドアを開放し、学校空間全体がランウェイとなっている。場内には大きなシャンデリア、ゴールドで縁取られた鏡などが並び、学校とは思えないほど煌びやか。歴史的な美しさが感じられた。ブルマリンのニュールックは、秋冬のタイトなシルエットから解放され、春の息吹が感じられるほど軽やかだ。ベースとなるのはコットンレースやシースルー素材で、フリルをあしらったドレスやミニスカート、肩を落として着るブラウスなどが作られている。袖は風船のように膨らんだバルーン型、身丈はウエストが出るほど短め丈がムードだ。そこに、カット刺繍による繊細な花々やフラワープリントがのせられている。まろやかで流線的に、またふわりと舞うように動くドレスやスカートに混じり、スイムウェアのインスピレーションが存在している。ビキニトップスやピタっとフィットしたホットパンツが、夏が待ちきれないかの如く陽気な一面をみせている。繰り返し登場したツバ広のハットも同様に、サマーシーズンを彩るパフォーマーだ。
2016年09月18日カレンウォーカー(KAREN WALKER)が、2017年春夏コレクションを発表した。インスピレーションを与えたのは、画家サルバドール・ダリが愛したペットのオセロットだ。ネコ科の生き物・オセロットはBabouと名付けられ、都会の人々を楽しませながら誰にも属さず生きていた。その飄々とした姿をデザインに落とし込み、現代に生きる私たちに愉しみを届けていく。スウェットトップスに配されたキャットプリントは、牙を持ち少し毒っ気のある表情。花柄や幾何学模様など様々な柄がパッチワークされ、ユーモラスに描かれている。また、黒地にイエローで表現された猫のイラストは、Tシャツの中央に配置され、ボタニカルプリントのアウターを飾り、ロックな雰囲気を醸し出す。一方、ブランドのアイコンであるドレスは、フリルやラッフルをあしらっていつもより柔らかな印象に。袖はふわりと広がり2重にフリルがデコレーションされ、胸元には細かなギャザーが寄せられている。色鮮やかなブルーの鳥プリントも自由なムードを吹き込んでいる。その女性らしい世界観に、ボリュームあるタッセルピアスや民族調の飾り付きベルトがリズミカルなアクセントを差し込んでいる。また、マスキュリンなテーラードジャケットやウォッシュドデニムといったウェアを合わせることで、甘さだけではない、野生的な側面や大胆さを表現している。
2016年09月15日トリー バーチ(TORY BURCH)の2017年春夏コレクションが、アメリカ・ニューヨークで発表された。「East Coast meets West Coast.」と名付けられた今季、トリー バーチは、ファッションを通じて、アメリカ東海岸から西海岸への旅へと誘う。ショーのスタートは、シックなロングドレススタイルや洗練されたプレッピースタイルから。ブラウスとセーターのコンビネーションや、プリーツスカート、トムボーイブレザーに、ピンクやグリーン、ブルーといった鮮やかなパレット、庭園を想起させる模様をのせて、クラシックと洗練さを合わせもつ東海岸の物語を綴る。シルエットは構築的に仕立てられたものが多く、ショルダーラインをきっちり形作ったジャケット、高貴さを表すエンパイアウエストのドレスといったものが旅の味方だ。歩みを進めるうちに見えてくるのは、風にたなびくドレスや、陽の光を感じさせるシトラスカラーのワンピース。波のようなウェーブプリントやヨットのモチーフも入り乱れ、対岸の海が近づいてくることを想起させる。アクセサリーにも旅の高揚感やリラックスしたムードは落とし込まれ、パールが施されたサンダル、ラッフル付きスニーカーといったフットウェアが足元を飾る。ジュエリーには魚モチーフ、装いには貝のチャームをあしらって、海からのインスピレーションを優雅に描いている。
2016年09月15日サポートサーフェス(support surface)の2017年春夏コレクションが2016年9月6日(火)、東京・御成門で発表された。デザイナーの研壁が描き出した今シーズンの世界観は、“作り込まれたさりげなさ”によってもたらされる、フェミニニティとエレガンスが迸るもの。そこには奥ゆかしさがあり、余裕がある。モデル達の表情や歩く速度にも現れるその気配は、無機質でアーキテクチュアルな会場に漂っていた。土色のようなオレンジや抹茶のようなグリーンなど、和の要素を感じさせるカラーを織り交ぜながら、基本的には落ちついたパレット。そこに彩度の高い赤やピンクを加えることで、心地よいメリハリを演出する。色合いが引き立てるのは、それぞれの布地が持つデザイン。遠くからは見えずとも、ウェアが纏う気配には大きな影響を与えている。表面には現れないディテール。人工スエードやコットンなど、様々な素材にパンチングなどの加工を施し、物量感のある布地にも透け感や透明感を加えている。季節感を反映させることと、歩を進めた時に“風が見える”こと。その二点が、全体のゴージャスさにも繋がっている。洋服を見る際、知らず知らずのうちに注目しているのは、胸や膝、顔がある“前側”だろう。しかしこのコレクションでは、前後でどちらも主役になりうるような全く違うデザインを施しているウェアが多数登場する。座る際や屈む際など、負担がかかるのは洋服の後ろ側。実際に使用されるシーンを想定し、生地自体やそのパターンなどを選びぬいた、こだわりの結晶としてワードローブは完成した。
2016年09月09日ニードルズ(NEEDLES)が、2017年春夏コレクションを発表した。原点回帰。そんな言葉を思わせる今シーズンのニードルズは、過去のアーカイブに由来したワードローブを披露。ミリタリーとワークを融合させ、ニードル独特のオリエンタルな要素を含ませている。過去のデザインに基づいたものと言えば、ジャカードのセットアップ。春夏らしからぬ深い色味と主張し過ぎない光沢から、奥行のある柄が生まれている。ピークドラペルのシャープなジャケット、襟を大きく設定したブルゾン、そして程よくカジュアルなスラックスなど、あらゆるコーディネートで再提案している。独特のオリエンタルを表したのは、チャイニーズボタンをあしらったワイドなシャツや、ラフに羽織れるチェック柄のガウン。あるいは、着物のような前合わせのデニムジャケットもそうだろう。ボトムスは相変わらず緩いムードが漂う、ジャージパンツやワークパンツで構成されている。また、足元にもこだわりが光る。サンダルは、ソール部分にきめ細い木目の桐を採用。肌あたりが優しく、軽量がゆえに毎日履きたくなる1足に仕上げた。しかし、実はそれがサンダルにとっても最適の環境。履けば履くほど、ワードローブに深みを与えるシューズになってくれるだろう。
2016年09月07日ハナエモリ マニュスクリ(Hanae Mori manuscrit)の2017年春夏コレクションが、東京・紀尾井町で、2016年9月1日(木)に発表された。これまでブランドは、東京コレクションに参加してきたが、今季は「Amazon Fashion Week TOKYO 2017 S/S」公式スケジュールより1か月以上前倒し、最新ルックを披露する。会場となった赤坂プリンス クラシックハウスは、2016年7月にオープンした新施設。高層ビルと自然が入り混じった環境にひっそりと構えた洋館だ。中庭がステージになっていて、吹き抜けからのぞく澄んだ青空が心地よかった。管弦楽の音色とともに現れたファーストルック。真っ白なノースリーブドレスで、細みのシルエットと膝下丈のレングスがポイント。モデルのアイブロウもホワイトに染められていて、天使のようにふわふわとした印象だ。その品のよさと反して、響き渡る‟カサカサ”とした音。みれば、胸下からびっちりと透明のプラスチックパーツが付いている。相反するものの共存によるひっかかり。これはショーを通して繰り返されていた。ドレスの中に混じるクロップドパンツやボンバー風ジャケット、デフォルメされ大きすぎるクラッチバッグ。足元を飾るのは、一部分をカットしたようなサンダル風シューズで、エレガンスの中に軽さを投じている。今季のキーワードといえば透明感。シースルー素材が多用されていて、ジャケットやドレスの一部分が透けている。また、江戸切子からもインスピレーションを得たようで、透明の硝子部分を削って色をみせる手法を、洋服やスタイリングに起用。プリントドレスの上からシースルースカートを重ねたレイヤードが顕著に表現している。ブランドのアイコン蝶は透明パーツとなりワンピースをデコレーション。また、花々のモチーフも、デザイナー天津憂が撮影した写真とレントゲン写真を組み合わせ、独自のプリントとなって登場する。ショー終了後、デザイナー天津憂は来季よりディレクターとなることを公表。ビジネス面も含め、より包括的にブランドと向き合っていく姿勢を見せた。なお、東京コレクションでは、ウェディングを中心とした別の形のショーを予定しているそうだ。
2016年09月04日ヤストシ エズミ(Yasutoshi Ezumi)の2017年春夏コレクションが、2016年8月30日(火)東京・青山で発表された。インスピレーションを与えたのは、イタリア人建築家カルロ・スカルパの作品。その多くは、歴史的建築物の修復によるもので、創造的な改修を加えることで、新たな価値を見出している。その手法は「レスタウロ」と呼ばれ、建築界に大きな影響を与えた。そして、デザイナー江角泰俊による今季のクリエーションテーマもまた「レスタウロ」と名付けられている。江角は、既存の服を材料の一部として扱い、新たなものへと昇華させている。例えば、フォーマルを代表するシャツは、本来男性的なエッセンスが強い。そこに、ボタンでのアレンジを加える。前身頃同様に、バックスタイルにも、アームラインにも、ボタンを並べて、開閉機能を持たせた。ボタンを開ければ色気を纏えるし、キュッと締めればかっちりとし、また違った印象になる。シルエットもAラインに整えられていて、女性らしさを持ち合わせている。カジュアルの代名詞デニムは、フォルム・ディテールの遊びで、モダンさを加えた。デニムジャケットはふわりとしたフォルムへ変形させ、ジップを斜めに配置。またデニムスカートには、ロングスリットを入れて、隙間からプリーツを覗かせた。ひと手間加えた装いは、コーディネートすることで、より新たな一面が顔を出す。ベーシックなカーディガンも、前・後身頃にあしらったボタンを一つずつ開け、肩を落として着こなせば、とたんに‟旬”になるし、デニムウェア同士も濃淡で差をつけ重ねれば、モードなスタイルへと変化する。また今季のニュースは、堤隼人が出掛ける日本ブランド「AIRA」を招き、コラボレーションアクセサリーを提案していることだ。
2016年09月02日ディウカ(divka)の2017年春夏コレクションを紹介する。苦手なモノや嫌いなものなど、これまで避けてきた道を選ぶことで新たな創作を開拓したという今シーズン。「to whom」というテーマを掲げ、あえて目を向けてこなかった素材や色彩、フォルムを選択肢として取り入れ、もっとたくさんの女性に似合う服の提案を試みたという。例えば、ペールトーンの色彩。まるで風を纏うような爽やかなグリーンのワンピースは、今季の象徴的なアイテムのひとつ。さりげない肌の見せ方や、ひねり、結びのディテールを細やかに散りばめるなど、たくさんの仕掛けを眠らせて淡い色彩を奥深いものへ昇華した。ストライプ柄のシリーズは、よこ縞をあえて縦に用いたもの。だからこそ洋服の動きが面白くなる。タックやドレープを織り交ぜれば、さらに立体的かつ優しく体に沿うようなフォルムが構築されていく。シルク100%のデニムシリーズは、その素材ゆえ肌への感触はソフトに。ジャンプスーツに施された足元の大きなスリット、ウエストマークの大きなリボンに繊細な動きが加わるのはその特質を生かしたからこそだろう。また、ほとんどのアイテムに言えることだが、いくつかのパターンで着られるものが多々見受けられた。特にボタンを用いたデザインがその好例。ひとつふたつと空けることで、違った景色が見えてくる。ハリのある黒のドレスには、アシンメトリーに流れる生地を、より官能的に見せるギミックとして採用されている。
2016年08月31日インプロセス(IN-PROCESS)の2017年春夏コレクションを紹介する。太古のモチーフやデザインをモダン化した今シーズン。メソポタミアやエジプトなどの古代文明のデザインを、ボタニカル柄や幾何学柄に変えて多用。それを素材やシルエットによって、フェミニンかつ洗練されたものへと変貌させた。また、今季は女性のライフスタイルに寄り添うようなワードローブを想定。例えば、オフィスで着られるような、コンサバティブなパンツやブラウス、あるいはリゾート感を出したリラクシングなパーカー、デートシーンに最適なコクーンシルエットのワンピースなど。洋服のひとつひとつに女性の日常にあるワンシーンが感じられる。首元にパールを添えたり、ヘムの一部分に精緻な花柄の刺繍を乗せたりと、エッジをプラスすることも忘れていない。インディゴ染のニットには、リボンを一緒に編み込んで、ツヤ感と愛らしさを加味している。異素材の切り替えからなるデザインも、上質なムードを作る要素。四角や三角を並べて古代的な柄をさりげなく表現したレースを、カットソーのバックに切り替えて配置。一方で、ハイウエストのパーカーの裾には、コットンシルクの素材をペプラムのようにあしらって、柔らかく揺れるように仕立てている。ジャカードは表裏を逆にすることで立体的な柄へ。気の利いた遊び心が加わることで、より洗練された女性像が明確になっていく。
2016年08月31日ラマルク(LAMARCK)の2017年春夏コレクションが2016年8月23日(火)、東京・赤坂の草月会館で発表された。今シーズンのテーマは「明鏡止水」。よこしまな考えがなく、澄み切って落ち着いた心の様子を表す言葉だ。過去のアーカイブや日本的な文化を取り入れ、伝統とモダンを融合。聡明な女性像を表現した。多数登場したトップスとスカートの組み合わせ、キーワードは「透け感」。肌の見えるパンチング加工のウェアやかぎ編みニット、スカートも同じく足元の透ける軽やかな素材を取り入れた。そんな春の風を感じさせるウェアを、ショートコルセットやベルト、そして存在感の光るチョーカーを取り入れることで、メリハリのある着こなしにアップグレード。デニムアイテムに目を向けよう。フリンジ付きのトップスや、ショート丈とドロップショルダーのジャケット、そしてスリットをボタンで調節できるタイトスカートなどが登場した。すべてシルクを取り入れた、国内産のオリジナルデニム素材使用している。「過去のアーカイブを取り入れた」と語ったデザイナー・森下慎介の言葉は、オールインワンに付いた長く垂れ落ちるリボンや、まるで花の蕾を彷彿させる形のスカートに見られるのではないか。2016年春夏コレクションで披露された、ロマンティックなウェアを思い出させた。カラーパレットはニュートラルカラーの中に、ピンクやオレンジ、ターコイズなど鮮やかな色をアクセントに取り入れ、春らしい世界観を表現した。
2016年08月26日トーガ プルラ(TOGA PULLA)は、2017年リゾートコレクションを発表した。2016年春夏シーズンより9年ぶりにロンドンでランウェイショーを行ったTOGA(トーガ)。今季は、このメインラインで使われる造形やムードをデイリーなスタイルに落とし込んだ。特徴的なのは大胆なフリル使い。定番のカウボーイシャツに始まり、Tシャツ、フルレングスパンツ、アクセサリーに至るまで、あらゆるところからこの‟ウェーブ”が顔を出す。春の始まりに纏いたいホワイトシャツは、アームラインに立体的な丸みをつけて、やわらかな印象に仕上げた。また、ワイドパンツや膝下丈のフレアスカートからは、意外性のあるフィッシュネットを覗かせ、ロング丈のプリントドレスにはシースルー素材を部分的にあしらって、センシュアルな刺激をプラスする。シーズンの主役となるのは、顔のモチーフ。ネイティブアメリカンのトーテムポールやハワイのTIKI、バリ島のバロンといった様々な国に伝わる偶像、神話に登場するキャラクターが、トーガ プルラらしいメタルパーツで描かれている。
2016年08月24日ボンポワン(Bonpoint)の2017年春夏コレクションは、映画や芸術作品、美しい風景などを着想源に複数の情景が重ねられたワードローブを展開。インスピレーションの違いによりガラリと表情を変える洋服、それを着こなす幼いモデルたちに注目し、ショーを紐解いていく。最初のテーマは、ウェス・アンダーソン監督の映画『ムーンライズ・キングダム』に登場する1960年代の少年少女たち。色褪せたジーンズやチェリープリントのタイトなニット、ふわりとなびくスカートに光沢のあるレザー。原色系の明るいパレットに、若者たちの夢を乗せた、冒険心溢れる表現が楽しめる。続いて登場したのが、詩人ジョン・キーツと恋人ファニー・ブローンの悲恋を描いた作品『ブライト・スター いちばん美しい恋の詩』。劇中に登場する、象徴的なイングリッシュガーデンの雨でくすんだ色合いや田舎町の香り、少し褪せたような懐かしさを洋服に落とし込み、アンニュイな日曜日の散歩を演出した。さらに、ゴーギャンの作品からインスパイアされた色鮮やかなアイテムがワードローブを力強く彩る。他にも写真家ロベール・ドアノーの写真集から着想を得た、陽気なドレススタイルや写真家マッシモ・ヴィターリによる、ビーチとそこで夏を楽しむ人々が映し出された“ハイ サマー”をイメージした魅惑的なアイテムなど表情は様々。ストーリーを知ってから洋服に思いをはせることができるのはもちろんのこと、着こなしからその情景を思い浮かべてみても楽しいコレクションに仕上がった。
2016年07月11日グッチ(GUCCI)は、2017年春夏メンズコレクションのランウェイにて、新作ウォッチを発表した。カジュアルなTシャツとパンツスタイルに合わせたのは、彫刻が施されたアンティークシルバーカラーのケースに、マラカイト グリーンの合成石ダイアルを組み合わせたゴージャスなウォッチ。バングルにも、彫刻とマラカイト グリーンの合成石をあしらった。うねるヘビのベルトを締めたドレスルックには、ブラック・グレー・ブラック ストライプ ケースのウォッチを。ダイアルはブラックで、プレキシグラス バングルには強さが感じられる尖ったスタッズがあしらわれている。このアイテムは、華やかなピンクフラワー柄のリボンタイドレスのルックにも登場した。ブランドの象徴的なグリーン・レッド・グリーンストライプのプレキシグラス ケースのウォッチは、レッドとネイビーのストライプリボンがアクセントになったセットアップスタイルに組み合わされた。バングルにはイエローゴールドPVDスタッズが、ケースバックにはビー モチーフの刻印が施されている。【アイテム詳細】グッチ ウォッチ※価格、取扱店舗、展開時期は未定(2016年6月27日現在)【問い合わせ先】ラグジュアリー・タイムピーシズ ジャパン/グッチTEL:03-5766-2030
2016年06月30日アン ドゥムルメステール(ANN DEMEULEMEESTER)の2017年春夏メンズコレクションが2016年6月24日(金)、フランス・パリで発表された。アパレルとテキスタイルを重ね合わせるようなあらゆるスタイリングを提案した今シーズン。2ルック目のトレンチコートに見られるような上からシースルーの素材を乗せたようなものもあれば、4ルック目のように帯状のアイテムを巻いたもの、犬のイラストが用いられた布を用いたルックのような、中から外へ飛び出すものなど、幅広い“服”と“布”のコラボレーションが見られた。紐などのように垂れる部分動きと、長い袖や柔らかい布、崩れるようなニットのひらめきを同時に表現。刺繍にも見られる鳥のモチーフは、アン ドゥムルメステールらしい羽のアクセサリーにも現れ、パールを用いたネックレスとともにコーディネートされている。パレットで象徴的に輝いているレッドは、愛や情熱をワードローブに添付。ブラックとレッドが溶け合ったようなブーツは特に圧巻で、流れるようなウェアを力強く支える存在感と、レザーらしい風合いの力強さを持っている。これまでのブランドらしさを呼び起こしながら、セバスチャン・ムーニエらしさも載せた今シーズン。ドレープの美しさやレザーアイテムの魅力を確かにした、新しいアン ドゥムルメステールが完成した。
2016年06月27日kolor(カラー)の2017年春夏メンズコレクションが、2016年6月23日(木)フランス・パリで発表。ブランドらしいアースカラーを採用し、美しくも底力のあるワードローブを披露した。序盤に多く展開されたのは、チェック柄を使用した、ノンシャランなセットアップスタイルやシャツスタイル。さらに、民族チックな柄も組み合わせ、パターン同士の響き合いも演出する。リラクシングな雰囲気ではあるものの、襟元をコンパクトに集約。開襟のシャツも肌の露出は最低限に抑え、品の良さが感じられるバランスを演出している。ショーが進むにつれて、パンツのリブなどにヴィヴィッドなディテールも散見。鮮やかなピンクのジャケットやパンツも登場した。さらに、襟の裏にベルトを通したジャケットや、袖を肩にかけて絞り上げているボンバージャケットなど、ディテールの味わいが次第に増していく。 またカーディガンとジャケットの中間のようなアイテムは、日本の羽織を想像するような夜やかなシルエットを演出。ボタンではなく、小さなベルトで斜めに止めることで、伝統的な和のテイストだけでなく、都会的なモダンさも添付した。アクセサリー類は、一般的なイメージよりふた回りほど大きいクラッチバッグが多数展開。シューズは、アパレルとの整合性が高いデコレーションが施されたサンダルや、シンプルなローファーなど、足元に抜け感が出るバランスを多く採用した。
2016年06月26日ファセッタズム(FACETASM)の2017年春夏メンズコレクションが2016年6月22日(水)、フランス・パリで発表された。ブランドとして初めてのパリコレクション。どんなワードローブを披露するのか、観衆の期待が時間とともに高まった。ファーストルックを飾ったのは、ノースリーブのチェスターコート。サイドのスリット部分は大きく開き、ボタンが施されたことで品のある“間”を生み出している。背中も逆三角形に大きく開き、全体を通してAラインとVラインが交錯するようなシルエットを構築した。アウター使いの遊び心は、単にトップスとして使うことに留まらない。ヴィンテージ感漂うレザーのムートンジャケットは、腰に巻かれているように見えて、スカートとドッキングしたアイテム。レイヤードした分ボトムスにボリュームが生まれ、ビッグシルエットのトップスに負けないボリュームを放っている。また、ニットウェアのネック部分にフォーカスしたディテールも散見。片側だけをシャツから見せ、アクセサリーがちらりと見えるような使い方を用いるなど、ナチュラルなストリートスタイルに、ブランドらしい変化を加えていた。ショーの終盤に多用されていたのは、ハイビスカスのような花を連続で使った迷彩のような柄。同じ柄同士をレイヤードし、立体感をより増強させたものもあれば、一般的なカモ柄と重ねることで、それぞれの個性を引き立てあうものも。全体を通し、大ぶりなアウターを解体し再構築して、新たなシルエットを生み出していた印象。フレンチスリーブのトレンチや、袖口の部分だけをバングルのようにアクセサリー化しているものなど、日本らしい解釈で重層的な世界観を完成させた。
2016年06月25日チームラボは25日、夏のインターンシップの募集を開始した。対象は2017年に学校を卒業する学生。○チームラボの実務体験ができる2週間今回のインターンシップでの募集職種は、エンジニア、WEBデザイナー、カタリストの3種類。内容としては、同社が実際に行う業務を体験できるプログラムとなっている。エンジニア(WEBアプリエンジニア・スマートフォンアプリエンジニア・インタラクティブ)は、実際に同社エンジニアチームの一員として、プロジェクト遂行や、実験的にアプリを制作し、スタッフと検証を行う。WEBデザイナーは、エンジニア同様にプロジェクトの一員として、PCサイトやスマフォアプリのデザインや、html/CSSコーディング等を行う。より良いデザインにするため、チームメンバーと意見を出し合いながらデザイナーの働き方を体験できる。またカタリスト(ディレクター&プランナー)は、課題を通じて、デジタル演出、アプリ開発、WEB制作、企画提案など、同社が実際に行う仕事を体験できるものとなっている。期間は2週間(実働週5日)の10時~19時。第1ターム(7月27日~8月7日)、第2ターム(8月17日~28日)、第3ターム(8月31日~9月11日)、第4ターム(9月14日~30日)の4タームから選べる。申し込み締切は、1次が6月12日11時、2次が7月3日11時まで。同社サイトから応募できる。
2015年05月26日