米Appleは13日(現地時間)、「iTunes 12.2.2」の提供を開始した。Apple Musicの新機能追加や不具合修正を含めた、いくつかのアップデートを行っている。iTunes 12.2.2では、Apple Musicでフォローしているアーティストの一覧を表示できるようになったほか、Beats 1のバナーをクリックすると、現在聴取している内容や放送スケジュールを確認できるようになった。また、Apple Musicで前のページに戻った際にiTunesが元の場所を失う問題、マイミュージックでアーティストが正しい順序でソートされない問題、アクションメニューに表示されるプレイリストがライブラリ内のリストと一致しない問題などに対処した。このほか、今回のアップデートには、全体的なパフォーマンスの向上と安定性に対する改善も含まれている。
2015年08月14日米Appleは13日(現地時間)、iOSの最新版となる「iOS 8.4.1」の提供を開始した。iOS 8.4.1では、同社の音楽配信サービス「Apple Music」に関連する複数の問題に対処している。アップデートにより、Apple Musicがオフライン再生可能な曲のみを表示するように設定されていたために、追加した曲が表示されない問題や、アーティストがConnectに投稿するときに起こるいくつかの問題、Beats 1の再生中に「ラブ」をタップすると正しく動作しない問題といった「Apple Music」にまつわる問題の解決に加え、iCloudミュージックライブラリをオンにできない問題、ほかのデバイスで違うアルバムアートワークが表示される問題への対応、選択できるプレイリストがない場合に新しいプレイリストに曲を追加する方法の追加が行われている。このほか、いくつかのセキュリティコンテンツについても修正されている。デバイスからアップデートする際のファイル容量は56.6MB。対応デバイスはiPhone 4s以降、iPad 2以降、iPod touch(第5世代以降)。
2015年08月14日米Appleは13日(米国時間)、iTunesの最新版となる「iTunes 12.2.2」の提供を開始した。Apple Musicでフォローしているアーティストの一覧が表示できる新機能や不具合の修正が含まれている。「iTunes 12.2.2」では、Apple Musicでフォローしているアーティストの一覧を表示できるようになったほか、Apple Musicで前のページに戻った際にiTunesが元の場所を失う問題などが修正されている。そのほかの変更点は以下の通り。Beats 1のバナーをクリックすることで、現在聴取している内容の確認や、すべての放送スケジュールの表示が可能にアーティストが「マイミュージック」に正しい順序で表示されない問題の修正アクションメニューに表示されるプレイリストがライブラリ内のプレイリストに一致しない問題の解決なお、今回のアップデートには全体的な安定性やパフォーマンスに対する改善も含まれている。
2015年08月14日米Appleは8月13日(現地時間)、iOS 8のアップデート「iOS 8.4.1」の提供を開始した。iOS 8.4.1では、Apple Musicで曲を追加する際に選択できるプレイリストがない場合に新しいプレイリストに曲を追加できるようになった。また、以下のようなApple Musicに関する問題を解決する。iCloudミュージックライブラリを有効にできない問題。Apple Musicがオフラインで再生可能な曲のみを表示するように設定されていたため、追加した曲が表示されない問題。他のデバイスで異なるアルバムアートワークが表示される問題。Beats 1を再生中にLoveボタンが機能しない問題。セキュリティアップデートは43件。Ars TechnicaのAndrew Cunningham氏は、iOS 8.4.1がiOS 8の最後のアップデートになる可能性を指摘している。
2015年08月14日米Appleは8月13日(現地時間)、OS X Yosemiteのアップデート「OS Xアップデート 10.10.5」と「iTunes 12.2.2」の提供を開始した。OS X 10.10.5は安定性や互換性、セキュリティを改善するアップデートだ。メール使用時のメールサーバとの互換性が向上し、写真アプリでGoProカメラからビデオを読み込めない問題と、QuickTime PlayerでWindows Mediaファイルを再生できない問題を解決している。iTunes 12.2.2では、Apple Musicでフォローしているアーティストの一覧を表示できるようになった。また、Apple Musicで前のページに戻った際にiTunesが元の場所を失う問題、マイミュージックでアーティストが正しい順序で表示されない問題、アクションメニューに表示されるプレイリストがライブラリ内のプレイリストと一致しない問題などを解消しているほか、全体的なパフォーマンスと安定性が向上しているという。
2015年08月14日8月3日(米国時間)にBusiness Insiderが報じていたAppleのMVNO参入の噂だが、翌4日に米Apple自身が公式声明で「MVNO立ち上げに関する議論と計画ともにない」と否定している。Appleが噂に対して直接否定コメントを出すのは珍しいが、額面通りに計画そのものが存在しない、あるいは現時点で計画を出せない何らかの理由があるかの両極端の可能性が考えられる。同件はReutersなどが報じている。前回のレポートにあるように、Appleが携帯キャリア中立のネットワークサービスを検討するという方向性そのものは十分に考えられる。一方でMVNOのサービスが位置付け的に難しく、Appleといえどもビジネスとして成功させられる保証がない。また、仮にAppleが将来的なMVNO参入を検討していたとして、現時点で否定コメントを出す大きな意味も存在する。Re/codeでIna Fried氏も指摘しているが、すでにiPhoneは携帯キャリアにとって無視できないビジネスとなっており、実際にAppleが携帯キャリアの販売ルートや販売手法(契約縛りによる割引販売など)に依存している部分が大きい。そのため、仮にMVNO参入の動きが大きく報じられるようになると、ダムパイプ化を警戒する既存の携帯キャリアらを刺激する結果になりかねない。特にGoogleとの軋轢が強い欧州でのケースを見ればわかるように、今度はAppleが各国からターゲットとして攻撃されることも考えられる。Appleにとっても利益の大部分を稼ぎ出すiPhoneのビジネスモデルを自ら壊すことはしたくないだろう。しばらくは「学習中」という状況に徹するしかないというのが大きな理由だと予想される。
2015年08月05日米AppleのMVNO(仮想移動体通信サービス事業者)参入の噂が出ている。日本でも多くのMVNOが出現したこともあり認知度が高まりつつある昨今だが、同社では以前よりMVNO形態での事業参入の噂がたびたび出ている。ライバルのGoogleが「Google Fi」の発表や、最近のApple自身の動きもあり、再びその動向に注目が集まっている。同件はBusiness Insiderが関係者の話として8月3日(米国時間)に報じている。MVNOは既存の携帯キャリアの持つ無線通信ネットワークを借りて携帯電話サービスを提供する事業者で、低価格サービスを売り物にしたサービス事業者から、特定端末の提供に際して通信サービスを付与することを目的としたものまで、ターゲットとなるユーザーに応じてさまざまなビジネス形態が存在する。Business Insiderによれば、Appleが計画しているのは音声からテキスト(SMS)、データ通信まで、従来まで各国の携帯キャリアが提供していたサービスをAppleが代行して行うもので、おそらくはiPhoneユーザーが主なターゲットとなる。展開先は米国と欧州を見込んでおり、サービス提供にあたって米国キャリアとの提携で秘密のトライアルを行っているほか、同サービスの欧州展開のために複数キャリアとの交渉を行っているという。ただしローンチ時期や実際にサービスが開始されるのかも含めて不明であり、テスト運用のみで終わってしまう可能性もある。Appleが特定キャリアに依存せず、サービスメニューのシンプル化や一本化を図ろうとしている兆候はいくつかある。例えば昨年2014年末に提供が開始された新型iPadでは「Apple SIM」というApple独自のSIMカードが採用され、従来まで携帯キャリアより提供されていたSIMに適時入れ替えることなく、サービスメニュー上でキャリアを選択するだけでApple SIMを通して当該キャリアへの接続が可能になるなど、利用が簡便になっている(ただし特定キャリア選択後は切り替えができないケースも報告されている)。Apple SIMそのものは後に単体提供も行われている。このほか、英Financial Timesの報道でAppleとSamsungが端末組み込み型SIM (eSIM)の利用に興味を持っているという話も出ており、iPhoneやiPadの販売に際してユーザーのキャリア選択の自由度を高める動きが顕在化している。既存の携帯キャリア経由の端末販売や1~2年の契約縛りといったビジネス慣習は継続する一方で、Apple自身がSIMロックフリー端末とともにMVNO形式でのサービス提供も行うといったことは十分に考えられるだろう。ただし、MVNOのサービスもそれほど容易ではなく、実際に採算レベルに乗せるには相応の工夫が必要だとみられる。低価格路線で一部MVNOが成功を収める一方で、残りはビジネス終了や吸収合併による自然消滅に向かうなど、生き残りが難しいという側面もある。Business Insiderも指摘しているが、自身のコンテンツと結びつけた独自サービスを展開していたDisneyやESPNはMVNOから撤退しており、特にDisneyに関しては本家米国よりもむしろ日本でのビジネスが(携帯キャリアを変更して)生き残ってしまうなど、サービス展開の難しさをうかがわせる。他方でGoogleは「Fi」のサービスを今春からスタートさせているなど、MVNOも強力なプラットフォーマーや端末ベンダーを中心とした新しい世代のものへと突入しつつある印象がある。Fi自体はまだトライアルサービスの段階だが、1GBのデータプランであればわずか月額30ドルで携帯電話番号を維持でき、さらに携帯キャリアを意識することなく世界120カ国以上でサービスが同一料金で利用可能など、利便性は非常に高いとみられる。仮にAppleがMVNO参入を計画していたとして、どのようなプランを持っているかは不明だが、究極的にはGoogle Fiのような地域やキャリアへの依存を減らした方式を目指している可能性は高いだろう。
2015年08月04日アップルは、Apple Watchの新しいスポット広告(CM)を公開した。"Closer"と"Beijing"と題されており、日常生活での利用における、Apple Watchのパーソナルで多面的な能力を前面に打ち出している。"Closer"と題されたCMでは、Apple Watchというパーソナルなデバイスが我々にとって最も個人的な人間関係、すなわち親と子供の関係にどのようにフィットするか、あるいは役に立つかを表現している。子供の好きなアニメ番組で始まり、母親からの呼び出しに応え、ちょっとした問題をシンプルな絵文字を使って解決する様子を捉えている。アップルでは、Apple watchの大ファンだという保護者から、Apple Watchを使ってやれること・やれないことについてのヒアリングを行っているそうだ。このCMはまさにそういった生の声が反映された仕上がりになっている。もう一本の"Beijing"では、ベルリンから北京へ旅する2人の友人のストーリーが綴られている。手首につけたApple Watchから発信される情報を活用することで、新しい都市の探索を容易なものにしてくれるといった内容だ。現地通貨の換算から、現地のフードやレストラン情報の入手、歴史的・文化的な建造物を訪ねたり、地域社会との交流を試みたりと様々なシチュエーションでApple Watchは活躍してくれるというメッセージが込められている。
2015年08月04日米Appleは21日(現地時間)、2015年第3四半期(2015年4月-6月)の決算を発表した。それによると、売上は約496億ドルで前年同期比33%増、純利益は約107億ドルで同38%増と好調だった。iPhoneが売上・出荷台数ともに数値を伸ばし、全体を牽引した。注目されたApple Watchの詳細は明かされなかったものの、その効果はわずかなものとなった。同期間において好調だったプロダクトは、iPhone、Mac、サービス(iTunes、AppleCare、Apple Payなど)、その他製品(Apple TV、Apple Watch、Beats Electronics、iPod、サードパーティを含むアクセサリ)と多岐にわたった。全体を牽引したのはiPhoneで、出荷台数は約4753万台で前年同期比35%増、売上は約313億ドルで同59%増となった。iPhoneの売上は全体の約63%を占めており、Appleの決算を大きく左右するデバイスになっていることがわかる。Apple Watchが含まれるその他製品の売上は、約26億ドルで前年同期比49%増と大きく数値を伸ばしたものの、全体を牽引するほどの数値にはいたらなかった。なお、Apple Watchの販売台数については明らかにされていない。Macの出荷台数は約479万台で前年同期比9%増、売上は約60億ドルで同9%増だった。サービスの売上は約50億ドルで同12%増だった。一方、iPadは不調が続く。同期間における出荷台数は約1093万台で前年同期比18%減、売上は約45億ドルで同23%減だった。地域別売上では、すべての地域で前年同期を上回り、特にグレーターチャイナでの売上が2倍以上の伸びを示し好調だった。アメリカが約202億ドルで前年同期比15%増、ヨーロッパが約103億ドルで同19%増、グレーターチャイナが約132億ドルで同112%増、日本が約28億ドルで9%増、その他のアジアパシフィック地域が約29億ドルで同26%増だった。
2015年07月22日米Appleは米国時間13日、iTunesの最新版となるバージョン12.2.1の提供を開始した。最新版ではiTunes Match、Apple Music利用時に生じる不具合を解消する。iTunes 12.2.1では、iTunes Matchでマッチした曲の一部をiTunesがApple Musicに誤って変更してしまう問題を解決する。iTunes Matchでマッチした曲はDRMフリーとなるが、Apple Musicの開始により、DRM付きに変更されてしまう不具合が生じていた。また、従来のiTunes Match登録者に影響するライブラリの問題も修正する。このほか、beats 1についての軽微な問題を修正し、機能を改善する。
2015年07月14日米Appleは7月13日(現地時間)、iTunes 12のアップデート「iTunes 12.2.1」をリリースした。6月30日に始まった音楽サービス「Apple Music」と音楽クラウドライブラリサービス「iTunes Match」の問題を解決する。Apple Musicは、ユーザーがiTunesライブラリで管理しているユーザー所有曲をApple Music対応曲としてiCloudを通じて利用できるようにするサービスを備える。iTunesライブラリの曲をiCloudに同期するiTunes Matchに似た機能だが、Apple Music対応曲にはDRMが施される。iTunes 12.2ではiTunes MatchユーザーがApple Musicを契約した際に、マッチした曲の一部がApple Music対応曲に変更される問題が起こった。iTunes 12.2.1では、この問題を解決した上で、iTunes Matchユーザーがライブラリの問題を修正する方法を提供する。またApple Musicのラジオサービス「Beats 1」のバグを修正し、動作を改善した。
2015年07月14日CarPlayやAndroid Autoなど、ここのところ名だたるITベンダーの自動車業界進出が激しいが、最近ではさらにAppleやGoogleなどの名前を冠した自動運転車プロジェクトの米国内での目撃情報が相次ぐなど、動きが活発化している様子がうかがえる。一方で、自動車メーカーらはこの動きを非常に警戒しており、特に事業のコアである「運転制御」の技術情報や、自動車から得られる各種データをこれらITベンダーに渡さないよう、データ利用に制限をかける意向だという。同件はReutersが内部関係者の話として伝えている。現在のところ、自動車メーカーとAppleやGoogleらITベンダーとの関係は「カーエンターテインメント(もしくはインフォテインメント)」の世界に留まっているが、一部自動車メーカーによれば、ステアリングやブレーキ、スロットルといった自動車制御に関わる情報について、これら技術パートナーには渡さないと説明しているという。現在、自動車の制御システムは新しい世代の技術へと移り変わりつつあり、特に自動運転など各種制御系システムに食い込むべく、ベンダー各社が参入を図っている段階だ。一方で、省燃費や安全に関わる運転制御の技術や、今後「Connected Car」として日々の自動車利用から得られる膨大な情報は自動車メーカーにとってのコアであり、データ解析などを合わせ将来的に膨大な収益源となる可能性を秘めている。ゆえに、この虎の子を渡したくないと考えるのは当然の動きだろう。以前からこうした話は何度かあり、電機メーカーらが新技術を携えて自動車メーカーへの売り込みを行ったものの、自動車メーカーは制御系システムへのアクセスを制限する形で対応していたという。これら参入を画策していたメーカーは一部品メーカーの域を出ることはなく、旨みも少ないという理由で自動車メーカーへの接近を諦めるケースが後に報告されている。AppleとGoogleも同様のスタンスで対応される可能性が高いとみられ、ITベンダー側としても関連メーカー含めて膨大な雇用を抱える自動車業界相手に、正面から圧力をかけて対応することは難しいとみられ、もうしばらくはアクセス可能な情報を巡って異なる業界同士のつばぜり合いが続きそうだ。
2015年07月11日米Appleは7月9日(現地時間)、iOSの次期メジャーアップグレードiOS 9のパブリックベータ版「iOS 9 Public Beta」の提供を開始した。「Apple Beta Software Program」に登録することで無料で試用できる。Apple Beta Software Programはリリースする前のソフトウエアのフィードバック収集を目的としたプログラムだ。Apple ID所有者でプログラム契約に同意すれば、誰でも参加できる。パブリックベータ版をインストールするデバイスを登録すると、iOSソフトウエア・アップデートからiOS 9のパブリックベータ版および今後のアップデートを入手できるようになる。パブリックベータ版にはAppleに直接フィードバックを送信する「フィードバックアシスタント」が付属する。なおパブリックベータ版に関する情報は、Appleが公開した技術情報を除いて同社の機密情報になる。たとえば、パブリックベータソフトの情報やスクリーンショットを公開したり、プログラム参加者以外に画面を見せるのは契約違反になる。詳細はApple Beta Software Program契約で確認できる。Appleが開発者カンファレンスWWDC 2015(6月8日~12日)で発表したiOS 9は、バッテリー動作の効率性、セキュリティといったiOSの基盤をさらに強固にし、プロアクティブなデジタルアシスタント、iPadでの2アプリ分割表示、新アプリ「News」など様々な新機能を加える。正式版のリリースは今秋を予定している。
2015年07月10日米Appleは、年内に8500~9000万台のiPhoneを製造する旨の通達をサプライヤらに行っていると、米Wall Street Journalは7月8日(米国時間)にサプライヤ筋の話として伝えている。画面サイズは現行モデルと同じ4.7インチと5.5インチの2種類で、解像度も現状維持となる。またカラーバリエーションは既存のシルバー、ゴールド、スペースグレイに加えて4色目の新色モデルが追加される見込みだという。WSJによれば、昨年同時期の発注台数は7000~8000万台で、年内のiPhone製造数が9000万台、昨年が8000万台であれば、約13%の伸びとなる。8500~9000万台はもちろん過去最大のiPhone発注数となるが、13%の増加率は過去と比較すると、その数値が持つ意味も見えてくる。多少誤差はあるものの、年内を目標に発注されるiPhoneの多くは、やはり年内に販売され、Appleの会計年度でいう第1四半期(10~12月期)の業績にほぼそのまま反映される。例えば、WSJが伝える昨年2014年内の発注数は7000~8000万台だが、2015年第1四半期(2014年10~12月期)の決算でAppleが発表したiPhone販売台数は7450万台だった。Apple側も年内の販売台数を想定して、ほぼ同水準の発注をかけているとみられる。2014年第1四半期(2013年10~12月期)でのiPhone販売台数は5100万台、2013年第1四半期(2012年10~12月期)でのiPhone販売台数は4780万台となっている。2012年10~12月の四半期の販売台数から翌年2013年同四半期への伸び率は7%なのに対し、2013年から2014年への伸び率は46%と大きく伸ばしている。この2014年での大幅な躍進は、中国市場での販売好調が後押ししたといわれている。その意味では、2015年発注分の伸びしろである13%という数字はやや低めで、どちらかといえば控え目な需要予測といえるだろう。要因としては、すでに中国最大手の中国移動通信(China Mobile)での取り扱い開始も果たし、全体に大きな拡大要因がないことが理由だと考えられる。一方で、iPhoneが主力とするハイエンドのスマートフォン市場は横ばいまたは微減の傾向が出つつあり、今年は特に経済危機の表面化で2015年後半から来年2016年にかけて、特にハイエンド市場の動向が読みにくくなりつつある。こうしたやや厳しい情勢のなか、AppleがiPhone需要予測を13%上積みしてきたのはチャレンジな部分も大きいと思われる。このあたりに留意しつつ、2016年1月後半にも発表される同社の2016年度第1四半期決算の動向に注目してほしい。
2015年07月09日話題の「Apple Music」は、3,000万(日本では数百万)以上の曲が定額で聴き放題となる音楽ストリーミングサービス。Apple自ら運営するネットラジオ曲「Beats 1」など、Apple IDアカウントさえあれば無料で使えるサービスも含まれており、その意味ではiOS 8.4にアップデートしたすべてのiPhone/iPadユーザに関係が深い存在だ。ただし、Apple Musicは単なるストリーミングサービスではない。iTunes Storeでダウンロード販売されているほぼすべての曲が聴き放題になるだけではなく、iOSデバイスにダウンロードして聴くこともできるのだ。いわばストリーミングデータのキャッシュ機能であり、データはDRMで保護されるためPCなど他のデバイスにコピーできないが、携帯電話回線の利用による通信費の発生を抑えることができる。Apple Musicでダウンロードされた曲は、PCと同期またはiTunes Storeからダウンロード購入した曲と同じく、『ミュージック』のライブラリ画面で再生などを指示できる。削除についても同様で、アルバム名/曲名の右端にある「…」をタップし、メニューで「削除」を選択すればライブラリから削除される。Apple Musicの契約が有効なかぎり何度でも繰り返しダウンロードできるので、メモリの空きが心もとないときには遠慮なしに削除しよう。ただし、『ミュージック』の画面では、アルバム/曲がどの程度の大きさか確認できない。ファイルサイズを睨めつつダウンロードした曲の整理をしたい場合は、以下に示すとおり『設定』から操作しよう。500MB程度空きを増やすにはこのアルバムとあのアルバムを削除、といった計算が可能になるので効率的だ。
2015年07月08日ついにApple Musicがスタートした。日本では数百万と少ないものの、世界では3,000万以上もの楽曲を定額で聴き放題というサービスは、Apple自身が運営するサービスとあって後発ながらも注目度は高い。利用にはiOS 8.4以降が必要となるため、すでにアップデートを済ませたユーザも多いのではないだろうか。そのApple Music、個人契約は月額980円、最大6メンバーのファミリー契約は月額1,480円という契約を済ませると、すべての曲が聴き放題になる。フォーマットはAAC 256kbpsとiTunes Storeでダウンロード販売しているものと同品質、ストリーミングサービスだからといって低クオリティというわけではない。しかも、音楽の聴き方はストリーミングだけではない。iPhone/iPadに楽曲データをダウンロードしておき、それを聴くこともできるのだ。当然、ダウンロードした楽曲数が増えるにつれ内蔵ストレージの消費量も増えるが、聴きたい曲のダウンロードをあらかじめ済ませておけば、移動中にパケット通信が発生することを予防できる。手当たり次第に曲を聴いていれば、キャリアの通信制限が始まる7GBなどあっという間だからだ。手順はかんたん。まずは『ミュージック』の検索機能で目的のアルバムを探し、そのアルバムの画面を表示してみよう。アートワーク横に並ぶボタン群の右端に見える「…」をタップ、現れたメニューで「オフラインで再生可能にする」を選択すればいい。これだけで、『ミュージック』のみで再生可能な(DRMで保護された)曲として内蔵ストレージに保存される。ダウンロード完了までの時間はネットワーク品質次第だが、お勧め曲/アーティストがピックアップされる「For You」で進行状況を確認することができる。画面上部に「○曲をダウンロードしています」と表示されるので、それをタップすればOK。ダウンロード処理を中断することもできるので、覚えておきたいテクニックだ。
2015年07月07日米Appleは30日(現地時間)、iOSデバイス向けのアップデート「iOS 8.4」の提供を開始した。iBooksの機能改善やその他のバグ修正に加え、「ミュージック」アプリが音楽ストリーミングサービス「Apple Music」に対応している。iOS 8.4へのアップデートは、「設定>一般>ソフトウェアアップデート」より行う。Apple Musicは6月開催の開発者向けイベント「WWDC」において同月末からのサービス開始が発表されていた。iOS 8.4では「ミュージック」アプリからApple Musicのメンバーシップを開始することで、ローカルに保存されたライブラリに加え、Apple Music上にある数百万曲の楽曲を定額制で利用することができる。メンバーシップの料金は、個人プランが月額980円、最大6人で利用できるファミリープランが月額1,480円となっている。現在はトライアル期間として3カ月間無料で利用が可能だ。「iBooks」では、オーディオブックのダウンロードに対応し、再生の操作性を強化。写真やビデオを利用したマルチタッチ対応の「Made for iBooks」ブックが、iPadだけでなくiPhoneでも閲覧可能になるなどの改善が加えられている。この他、下記のような問題の修正が行われている。購入した項目を隠す機能が動作しないことがある問題iCloudからブックをダウンロードできないことがある問題特定の系列のUnicode文字を受信するとデバイスが再起動する問題GPSアクセサリから位置情報データが提供されない問題削除したApple Watch Appが再インストールされることがある問題
2015年07月01日米Appleは6月30日(現地時間)、iOS 8のアップデート「iOS 8.4」を公開した。同日より日本を含む100カ国以上で提供開始になったApple提供の定額制音楽サービス「Apple Music」をサポート、またiBooksの機能追加と修正が行われている。Apple Musicは豊富な音楽ライブラリから自由に音楽を楽しめる音楽ストリーミングサービスを中心に、ラジオ、ファンとアーティストを結ぶソーシャル機能などを備える。日本での料金は個人メンバーシップが980円/月、ファミリーメンバーシップが1,480円/月。iOSのミュージック・アプリから利用する。最新のiBooksでは、iPhoneでも「Made for iBooks」ブックが読めるようになり、iBooks内でオーディオブックのブラウズと再生が可能になった。また自動夜間テーマのオン/オフを切り替えられる設定がブック内に追加された。これらのほか、iOS 8.4では以下のような問題の修正が行われている。iBooksで購入した項目を隠す機能が動作しないことがある問題iBooksでiCloudからブックをダウンロードできなくなることがある問題GPSアクセサリから位置情報データが提供されないことがある問題削除したApple Watchアプリが再インストールされることがある問題
2015年07月01日PayPal Pte.Ltd.(ペイパル)は、Appleの指紋認証テクノロジ「Touch ID」がPayPalアプリで利用可能となったと発表した。これにより、Touch ID対応のiPhoneおよびiPad上、IDやパスワードを入力せず、指先一つでペイパルアプリへのログインが可能になった。PayPalアプリでTouch IDを利用するには、一度PayPalアプリにログインし、簡単なセットアップを行う必要があるが、次回からは指先ひとつでログインでき、パスワード入力なしで利用できる。また、アプリを利用すると、ユーザーは支払い履歴などの閲覧だけでなく、メールを使ってカード決済を請求したり、ペイパルIDを使ってリアル店舗での支払いを行う「ペイパルチェックイン支払い」が可能となる。
2015年06月29日Bluetooth Special Interest Group(Bluetooth SIG)は6月23日(米国時間)、AppleがBluetooth SIGのプロモーターメンバーに加わると発表した。Bluetooth SIGは10社の理事会メンバー、2万6000社を超えるメンバー企業、専門家スタッフで構成され、互いの協力体制の下、次世代のBluetooth技術の開発に取り組んでいる団体。そのプロモーターメンバーとは、Bluetooth SIGにおける運営事案について唯一投票権のある、Bluetooth SIG理事会に常任の議席を有するメンバーシップクラス。現プロモーターメンバーの、Ericsson、Intel、Lenovo、Microsoft、Nokia、東芝は、満場一致でAppleをBluetooth SIGで最高レベルであるメンバーシップに迎え入れることを決定した。Bluetooth SIG理事会 会長のトビー・ニクソン氏は、「Appleは、Bluetoothのエコシステムにおいて重要な役割を果たしている。2011年以降はアソシエイトメンバーとして、Bluetooth SIGにおいて指導的な役割を果たすとともに、知識や経験等の情報提供をしているAppleをプロモーターメンバーとして迎えることになり、Bluetooth SIGと理事会における新たな役割に大きな期待を寄せている」と述べている。
2015年06月29日米Appleの「Apple Music」シニアディレクターであるIan Rogers氏は27日、Apple Musicを30日よりサービス開始し、それに伴いFacebook上にイベントページを開設したと自身のブログに投稿した。同ブログによると、30日よりiOSの次期OSとなる「8.4」がリリースされ、アップデートすることでiOS端末からApple Musicへアクセスできるようになるという。また、Apple Music内のラジオサービス「Beats 1」も30日より開始することが明かされている。開設されたFacebookページでも同様に、最新のiOSにアップデートすることでApple Musicが利用できると紹介している。Apple Musicは、「Music」、「Radio」、「Connect」の3つのサービスから構成されるサブスクリプション型の音楽サービス。提供地域は100カ国以上としており、日本のAppleのサイトにもApple Musicの専用ページがオープンしている。なお、30日より日本でもサービス開始されるかどうかはアナウンスされていない。
2015年06月29日Appleは19日、27インチのiMacに搭載されている一部の3TB HDDが、特定の状況下で故障する可能性があるとし、対象機種のHDDを無償で交換するプログラムを開始した。対象となる機種は、2012年12月から2013年9月までの間に販売された27インチiMacのシステム。対象製品を購入、および製品登録を済ませているユーザーであれば、登録したメールアドレスに今回のプログラムの案内が送付される。製品登録を済ませていない場合は、同社サイトにてiMacのシリアル番号を入力することで、該当機種かどうかを判別できる。交換手続きの申し込み方法は、AppleStore直営店にて予約、Apple正規サービスプロバイダで申し込み、Appleテクニカルサポートへ連絡するかの3通り。なお、HDD交換となるため、ユーザー側でOSとアプリケーションの再インストール、バックアップデータのリストアといった作業が必要となる点に注意。すでにHDDの交換や修理を有償で行っている場合、返金対応が可能な場合があるとのこと。
2015年06月22日シマンテックは6月18日、同社の公式ブログにおいて、Apple OSの脆弱性に関する記事を公開した。記事によると、AppleのオペレーティングシステムMac OS XとiOSに影響する脆弱性が発見されており、攻撃者がその悪用に成功すると、パスワードなどの情報が盗み出される可能性があるという。インディアナ大学を中心とする研究チームによって発見された脆弱性は4種類あり、悪質なアプリがセキュリティ制御をすり抜けて他のアプリから重要なデータを盗み出せることが明らかになった。これらの脆弱性は2014年10月にAppleに報告済みだが、Appleは修正パッチの公開に6カ月かかるとし、対処された一部の問題以外のほとんどの脆弱性は今もパッチのない状態のままだという。Mac App StoreとiOS用のApp Storeからインストールするアプリはいずれも、コンピュータ上ではサンドボックスという安全なコンテナ内に隔離されており、許可される権限は限定され、コンテナ外のリソースにアクセスする必要がある場合は、ユーザーに許可の付与を求める。今回発見されたのは、不正なアクセスの付与を許す脆弱性4種類で、研究者はこれを「クロスアプリリソースアクセス(XARA)攻撃」と命名した。1番目の脆弱性は、各種のアプリやオンラインサービスのパスワードを保存し取り出す、Apple OSの「キーチェーン」と呼ばれるパスワード管理機能において、悪質なアプリが別のアプリのキーチェーンエントリを作成できるというもの。標的となるアプリがコンピュータ上に存在せず、後からインストールされた場合、その資格情報は悪質なアプリが作成したキーチェーンエントリに保存される。標的となるアプリがすでにインストールされている場合は、悪質なアプリは既存のキーチェーンエントリを削除して新しいエントリを作成するため、次にアプリにアクセスするとき、ユーザーは資格情報を再入力することになる。2番目は、悪質なアプリがアプリに属する安全なコンテナにアクセスしデータを盗み出すという脆弱性。各アプリのコンテナには、バンドルID(BID)という重複のないIDが与えられており、Mac App Storeに登録するアプリは、他のアプリに割り当てられているBIDを使うことはできないが、サブターゲットに問題があったという。サブターゲットとは、拡張機能、フレームワーク、ヘルパープログラムのように他のアプリに埋め込まれて機能するアプリのこと。Mac App Storeは、サブターゲットのBIDが他のアプリやそのサブターゲットのBIDと重複するかどうかを検証しないので、他のアプリやそのサブターゲットと同じBIDを持つサブターゲットを埋め込んだ悪質なアプリケーションは、他のアプリのコンテナに完全にアクセス可能となる。3番目の脆弱性は、WebSocketなどの、Mac OS X上と他のプラットフォーム上におけるアプリケーション間のプロセス間通信(IPC)チャネルにおける、重要な情報を漏えいさせる欠陥。WebSocketはサーバとクライアントの間で接続を確立するために使われるものだが、悪質なアプリは、正規のアプリケーションが使っているポートを占有して、そこに送信されたデータを傍受し、パスワードなどの重要情報を入手できるという。4番目は、データを他のアプリに渡すときに使われるURLスキームアプリに関連する脆弱性。例えば、mailtoで始まるURLは、データをメールアプリに送るが、この脆弱性を悪用すると、そのスキームを乗っ取ることができるため、標的となったアプリに送信されたデータは悪質なアプリで受信されることになり、アクセストークンや他の情報が盗み出される可能性がある。これらの脆弱性が実際に悪用された事例はまだ報告されていないが、その存在が知られるようになれば、攻撃者はそれを悪用し始めるようになるとシマンテックでは指摘している。これらの脆弱性に対する対処方法として、同社は、Mac OSXやiOS利用者は、Appleからセキュリティ更新が公開され次第、速やかに更新を適用すること、新しいソフトウェアをインストールする時は注意を払い、疑わしい場合は信頼できるベンダーの製品だけを選ぶことを挙げている。また、セキュリティソフトウェアを最新の状態に保っていれば、コンピュータにマルウェアを寄せつける可能性は低くなるという。
2015年06月22日米Appleが発表した音楽配信サービス「Apple Music」は、3,000万以上の楽曲で構成されるとしていたが、日本国内で提供される同サービスでは、数百万曲程度になることが、同社公式サイトの記述で明らかになった。同社の「Apple Music」専用ページには、「数百万の曲にアクセスできるようにして、あなたにこれまで以上に多くの曲を届けます」と記載されており、日本での提供開始時点では、数百万曲程度になることが明記されている。「Apple Music」は、米Appleが8日(米国時間)開発者向けカンファレンス「WWDC15」の基調講演で発表した定額制の音楽配信サービス。30日より世界100カ国以上で提供される。発表時点では、「3,000万曲以上で構成される」としていた。対応デバイスは、iOS 8.4を搭載したiPhone、iPad、iPod touch、最新のiTunesをインストールしたMac、Windows PCのほか、Android端末向けにも今秋より提供する。利用料金は、個人向けが月額9.99ドル、最大6人で共有できる家族向けが月額14.99ドル。
2015年06月15日Appleが同社の開発者向けカンファレンス「WWDC」において、プログラミング言語「Swift」をオープンソース・ソフトウェアとして公開すると発表したことを複数のメディアが伝えた。例えば、BetaNewsは6月8日(米国時間)に掲載した記事「Apple Swift 2.0 will be open source」において、Appleの発表として「今年の後半にはSwiftをオープンソースにするつもり。詳細は近いうちに発表する」といった発言を取り上げている。BetaNewsの記事はほかにも、Swiftのオープンソース化に関してAppleが提供した情報として以下を紹介している。SwiftのソースコードはOSIがパーミッシブライセンスと認めているライセンスの下で公開する公開するソースコードにはコンパイラのソースコードと標準ライブラリのソースコードが含まれるプラットフォームとしてはMac OS X、iOS、Linuxを検討しているコミュニティからのコントリビューションはマージできるし、むしろそうあることが望まれるSwiftは既存のUNIX系の技術と相性がよく、上記のプラットフォームのみならず他のプラットフォームに関しても移植が進むと見られる。このところ、Microsoftが.NETプラットフォームのオープンソース化と移植するプラットフォームを増やす取り組みを続けているが、Swiftのオープンソース化にも同様の狙いがあると考えられる。
2015年06月10日Appleは9日、AndroidデバイスからiOSデバイスへのスムーズな移行を支援するアプリ「Move to iOS」アプリの提供を発表した。具体的な提供時期については明らかにされていないが、iOS 9と合わせて2015年秋のリリースとみられる。「Move to iOS」アプリでは、Androidデバイスで利用していた連絡先やメッセージの履歴、写真、動画といったデータに加えて、ブラウザのブックマーク、メールアカウント、カレンダー、壁紙、DRMフリーの楽曲と書籍をワイヤレスでiOSデバイスに転送する。また、利用していたアプリについて、FacebookやTwitterといったiOS向けにも提供されている無料アプリの場合は、App Storeからのダウンロードが勧められ、有料アプリの場合は、iTunesのウィッシュリストに追加されるとしている。
2015年06月09日米Appleは8日(現地時間)、サンフランシスコで開催された「WWDC 2015」にて、Apple Watch向けOSの新バージョンである「watchOS 2」を発表した。開発者向けベータ版の配布は同日から開始したが、一般ユーザー向けの提供は2015年秋になる予定だ。今回発表された「watchOS 2」の主な新機能は、時計の文字盤や表示に関する機能や、通知に関する機能、充電時にアラームクロックとして使用できる機能など。また、コミュニケーションに関する機能の強化も行われた。時計の文字盤に関する新機能では、自分が撮影した写真や好きな画像を使用できるようになった。新しい写真およびフォトアルバム文字盤を選択すると、手首を上げるたびに、フォトアルバム内の写真を表示させることができる。また、プリセットで入っている、ニューヨーク、ロンドン、上海などで撮影されたタイムラプス動画を文字盤に選択できるようになった。「コンプリケーション」と呼ばれる通知機能も拡張され、文字盤にサードパーティのアプリの情報も表示できるようになった。現在よりも文字盤に多くの情報を表示できるようになる。新機能の「タイムトラベル」も搭載された。これは、デジタルクラウンを回すことで、過去に表示された通知の再確認や、今後予定されている未来の予定、気温、フライト情報などを確認できる機能だ。さらに充電時の機能として、ナイトスタンドモードが追加された。現バージョンでは、充電マーク表示のみになるのに対して、新バージョンでは、時刻を表示してくれるようになる。また、アラーム設定時は、デジタルクラウンがアラームのスヌーズボタン、サイドボタンがアラームオフボタンとして機能する。コミュニケーションに関する機能も強化された。Apple Watchから音声文字入力、定型文、絵文字を選択して直接メールへ返信が可能になった。また、Siriも強化され、特定のワークアウトの開始、グランスの起動、メールへの返信の指示が行えるようになった。コミュニケーションに関する機能強化として、最大12人の友達を登録できる「友達」ページを、複数作成できるようになった。それと同時に、iPhoneを経由せずに、直接Apple Watchから新しい友達を追加できるようになった。また、デジタルタッチでは、1つのキャンバスに1色しか選べなかったのが、複数色を使用してスケッチできるようになった。開発者向けには、新「WatchKit」SDKが提供され、Apple Watch側で直接動作するネイティブアプリの開発ができるようになった。このネイティブアプリでは、マイクやデジタルクラウン、加速度計などの機能が使用できるように拡張されている。
2015年06月09日米Appleは8日(現地時間)、サンフランシスコで開催されたWWDC基調講演において、Apple Watch向けの初のメジャーソフトウェアアップデートとなるwatchOS 2の機能を発表した。Apple Watchの販売が開始されてからわずか6週間でのアナウンスとなる。開発者向けに提供されるwatchOS 2用WatchKitにおいては、これまでiPhoneに依存していたアプリ開発がネイティブで可能になり、Apple Watch単体で稼働するアプリが実現できる。新たにデジタルクラウンやTaptic Engine、心拍センサー、加速度センサー、マイクなどのハードウェアへのアクセスも可能となっている。また、ソフト面ではオーディオや動画の再生とアニメーションが可能。ClockKitフレームワークによって文字盤上のコンプリケーション(文字盤で使用するウィジェット)にデータを提供することもできる。OSの新機能としては、文字盤にユーザーが写真を設定したり、手首を上げる度に指定したフォトアルバムから写真を表示することができる。また、Appleが用意したニューヨーク、ロンドン、上海などの24時間を記録したタイムプラス動画を文字盤に設定し、実際の時刻とシンクロさせて見ることができる。「タイムトラベル」機能では、デジタルクラウンを回すことで時刻表示に合わせて過去・現在・未来のスケジュールやイベント、天気を見たり、またフライト情報などサードパーティーからの情報も確認が可能。「メール」にはリプライ機能が追加され、音声テキスト入力絵文字などで返信が可能に。FaceTimeオーディオでの通話にも対応。「友達」では複数のグループ作成機能が追加され、また手描きでスケッチを送信できるDigital Touchは複数カラーの使用が可能になる。この他、充電中に横置き表示に対応する「ナイトスタンドモード」や、Siriを使ったワークアウトの開始・グランスの起動・メール返信といった新機能を追加。iOS 9の新機能に合わせ、Walletと連携したポイントサービスやカードの利用、マップと連携した乗り換え案内や交通機関の詳細情報の確認にも対応する。セキュリティ面でApple IDでApple Watchを保護し、紛失・盗難時にワイプやアクティベーションを防ぐ「アクティベーションロック」機能が搭載される。watchOS 2用のWatchKitを含むiOS 9 SDKベータは、iOSデベロッパプログラムメンバー向けに即日提供開始。watchOS 2は今秋提供開始予定となっている。なお、一部の機能は地域や言語を限定して提供される可能性がある。
2015年06月09日米Appleは、Androidデバイス利用者向けに、iOSへのスムーズな移行を可能にする「Move to iOS」アプリを提供する。提供時期については明らかにされていないが、iOS 9のプレビューサイトに概要が掲載されており、iOS 9がリリースされる今秋になるとみられる。Move to iOSアプリを利用することで、Androidデバイスで利用していた連絡先、メッセージの履歴、写真、動画、ウェブサイトのブックマーク、メールアカウント、カレンダー、壁紙、DRMフリーの楽曲と書籍をワイヤレスで容易にiOSデバイスに移すことができる。Androidデバイスで利用していたTwitterやFacebookといった無料アプリの移行もサポートされる。有料アプリについては、iTunesのウィッシュリストに追加される。
2015年06月09日米Appleは8日(現地時間)、モバイル決済サービス「Apple Pay」に関し、ポイント還元プログラム(ポイントサービス)、小売店発行クレジットカード、およびデビットカードのサポートを加えると発表した。また、英国で2015年7月にサービスを開始することも明かした。今回、小売店のポイントカード、会員カードのサポートをApple Payに追加することで、ユーザーはより多くの支払い方法を選択できる。合わせて今秋提供のiOS 9ではPassbookアプリの名称をWalletアプリへ変更し、ポイントの追加/支払いがシームレスに行えるようになった。また、米国で今秋にDiscoverカードのサポートも開始する予定で、これにより、7月には米国内100万店以上の小売店でApple Payが利用できるようになる。このほか、クレジットカード決済デバイス「Square」との提携も発表。Apple Payをサポートした「Square Reader」を今秋から提供開始する予定だ。
2015年06月09日