チームラボは、山口・宇部市の総合公園「ときわ公園」内にて、「チームラボ 宇部市ときわ公園 2017 呼応する森と彫刻」を開催する。期間は、2017年7月14日(金)から8月31日(木)まで。「呼応する森と彫刻」は、チームラボのデジタルアートと自然を掛け合わせた作品だ。公園そのものが、人々の存在によって変化するインタラクティブなデジタルアート空間になるのが特徴。ときわ公園の湖畔の森の木々と彫刻は、幻想的にライトアップされ光り輝き、人々がその近くを通ると、光の色が変化して音色を響かせる。そして、光は放射状に近隣の木々や彫刻に伝播し、同じように音色を響かせながら、次々に隣の木や彫刻に連続して広がっていく。固定電球を輝かせるイルミネーションとは一味違った趣を感じられるはずだ。【開催概要】チームラボ 宇部市ときわ公園 2017 呼応する森と彫刻会期:2017年7月14日(金)~8月31日(木)会場:ときわ公園(ときわ湖水ホール付近)住所:山口県宇部市 大字沖宇部254番地時間」19:00~22:00入場料:一般500円、高校生以下無料(小学生以下保護者同伴)【問い合わせ先】宇部市ときわ公園管理課TEL:0836(54)0551■ときわ公園についてときわ公園は面積約100haにおよぶ常盤湖を中心に広がる緑と花と彫刻に彩られた総合公園。山口県初の「登録記念物(名勝地関係)」に登録されている。園内は四季の自然美に彩られ「日本の都市公園100選」や「さくら名所100選」・「美しい日本の歩きたくなるみち500選」、しょうぶ苑が「池坊花逍遥100選」にも選ばれているほか、NHKが募集した「21世紀に残したい日本の風景」で、総合公園としては全国で第1位にランキングされている。
2017年05月27日テレビ史上初、3つの正解が用意されている新感覚クイズ番組「クイズ!金の正解!銀の正解!」の5月27日(土)今夜の放送回に、「あさが来た」などで人気の子役・鈴木梨央と「ウルトラマン」の新TVシリーズ「ウルトラマンジード」で主演を務める濱田龍臣が登場。様々なクイズに挑戦する。本番組は誰でもわかる“鉄の正解”、ひらめきがあれば出せる“銀の正解”、最高のひらめきが必要な“金の正解”という3つの正解を用意。最終的に“金の正解”を1番多く出せた人がナンバーワンに輝く斬新なスタイルのクイズ番組。MCは加藤綾子とフジテレビアナウンサーの榎並大二郎という元同期コンビが務めるほか、出題や説明をする神様こと「天の声」を個性派俳優・片桐仁が担当。そのほかレギュラー解答者として的場浩司、石川恋が出演する。今回は大河ドラマ「八重の桜」とNHK連続テレビ小説「あさが来た」の両作で主人公の子ども時代を演じたほか、「明日、ママがいない」『僕だけがいない街』など数々の作品に出演する現在12歳の鈴木さんと、こちらも大河ドラマ「龍馬伝」で坂本龍馬の幼少期を演じ、「怪物くん」シリーズや「OUR HOUSE」、ドラマ「模倣犯」などで成長した姿を見せる現在16歳の濱田さん、さらに18歳の女流棋士・竹俣紅、パンサーの向井慧という幅広い年齢、ジャンルのゲストたちが「ワンピース」とコラボした「間違い探し」や「1分ひらめきクイズ」など盛りだくさんのクイズに挑戦していく。今回ゲスト出演した鈴木さんが日本語吹き替えを担当する映画『LOGAN/ローガン』は6月1日(木)より全国にて公開。ミュータントがほぼ絶滅し荒廃した近未来。ローガンは治癒能力を失いつつあった。そんなローガンに年老いたチャールズ・エグゼビアが託した最後のミッションは、絶滅の危機にあるミュータントの唯一の希望となるローラという謎めいた少女を守ること。強大な武装組織の襲撃を逃れ、車で荒野を旅する3人の行く手には、想像を絶する運命が待ち受けていた――。本作で鈴木さんはダフネ・キーンが演じている物語の鍵を握るローラの吹き替えを担当。劇中でローラは英語とスペイン語を話すが、今回鈴木さんは英語のパートを日本語に吹き替え、スペイン語のパートはスペイン語で声を当てており、早口のスペイン語を見事に吹き替えた鈴木さんのポテンシャルの高さに驚くこと必至だ。「クイズ!金の正解!銀の正解!」は5月27日(土)今夜19時~フジテレビにて放送。(笠緒)
2017年05月27日メディアで常に注目を集め続けるジャニーズタレント。コンサートや歌番組はもちろん、俳優として活躍する人も少なくありません。最近では司会業にまで活動の幅を広げ、情報番組などでその姿を見ることも珍しくなくなってきました。中には司会を本業とする人を上回る評価を得ることも。紅白歌合戦でも、ジャニーズのメンバーが司会を務めることが当然のようになってきましたね。そこで、パピマミ読者のみなさまに「司会がうまいと思うジャニーズは?」 というアンケートを実施しましたので、その結果をランキング形式で発表したいと思います!●司会がうまいと思うジャニーズは?・1位:中居正広……56%(66人)・2位:井ノ原快彦……18%(21人)・3位:村上信五……13%(15人)・4位:櫻井翔……9%(11人)・5位:堂本光一……2%(2人)・同率6位:亀梨和也……1%(1人)・同率6位:小山慶一郎……1%(1人)※有効回答者数:117人/集計期間:2017年5月23日〜2017年5月25日(パピマミ調べ)●第1位:中居正広最も多くの票を獲得したのは『中居正広』さんで、56%(66人)でした。『中居くんが司会の番組があると、それだけで見ようと思う。安心して見てられるし、どんなゲストでも話を広げられる人じゃないでしょうか』(40代女性/主婦)『ジャニーズに限らず、全司会者の中で1位2位を争う存在だと思います。うまいのはもちろん、誰とでもやりとりできる懐の深さを感じます』(30代女性/事務)今や日本を代表する司会者と言っても過言ではない、中居正広さん。「しゃべれるアイドルになる」との思いで司会業の勉強をしてきたということですが、紅白歌合戦では若干25歳で白組の司会を務め、最年少記録を更新する という結果を残しています。『笑っていいとも!』の最終回では、普段は見られないような大物芸能人たちが同じ舞台で共演を果たしましたが、誰にも手に負えないようなあの場を完璧に仕切ることができたのは、中居さんの力にほかなりません。常に期待以上の結果を残し続けてきた中居さんだけに、この圧倒的な大差も納得できるのではないでしょうか。●第2位:井ノ原快彦2位にランクインしたのは『井ノ原快彦』さんで、18%(21人)でした。『朝からイノッチの顔を見るとホッとする。優しい話し方もいいけど、いざというときはきちんと意見する姿がステキだと思います』(40代女性/主婦)『ゲストの人がリラックスしてるのがよくわかる。あれはイノッチの人柄と司会力のおかげでしょう』(40代女性/販売)NHKの情報番組『あさイチ』でMCを務める、V6の井ノ原快彦さん。長きに渡って好視聴率を維持しており、その人気の理由は井ノ原さんの司会力のおかげと言えるのではないでしょうか。グループ内ではどちらかというと地味な印象もあった井ノ原さんですが、人柄の良さがにじみ出ているたたずまいは、老若男女から愛され 、多くの人を魅了しています。ゲストや共演者に対する気遣いも評判がよく、「いざというときにはズバッと男気あるコメントができる」という評価も聞かれますね。●第3位:村上信五3位にランクインしたのは『村上信五』さんで、13%(15人)でした。『バラエティ色が強いけど、落ち着いたトークもできる人。頭の回転も早いので見ていて楽しいですね』(30代女性/編集)『大御所にも物怖じしないし堂々といてるのがいい。つい見ちゃうし、テレビで見る機会が増えているというのは評価されてるからだと思う』(20代女性/大学生)さまざまな番組でMCを務め、所属する『関ジャニ∞』でも番組の進行などを行うことの多い村上信五さん。バラエティ番組『月曜から夜ふかし』で、あのマツコ・デラックスさんと堂々と渡り合う姿はアイドルとは思えないほどです。ツッコミ役として大物芸能人に物怖じせずぶつかっていく ことも多く、その姿勢は多くの芸能人から評価されているようです。自身がサッカー好きということからスポーツ番組など幅広い活躍が期待され、「ポスト中居正広」の呼び声も高い名司会者と言えるでしょう。----------いかがでしたか?それぞれ個性を持った人たちばかりで、櫻井翔さんや小山慶一郎さんなど、キャスターとして評価の高い人も少なくありません。今後、中居さんの牙城を崩す存在が現れるのか、注目したいものですね。【参考リンク】・【アンケート結果(1位〜6位)】司会がうまいと思うジャニーズは?()●文/ぶるーす(芸能ライター)●モデル/藤沢リキヤ
2017年05月26日10月2日(月)より放送スタートする、平成29年度後期連続テレビ小説「わろてんか」。この度、本作の取材会が5月25日松竹撮影所にて行われ、ヒロインを演じる葵わかなとその夫を演じる松坂桃李が出席し、現在の心境を語った。本作は、第97作目となるNHK連続テレビ小説。明治後期から第二次大戦直後の大阪を舞台に、ヒロイン・藤岡てんが愛と笑いをもって家族や仲間たちと懸命に生き、日本で初めて“笑いをビジネスにした女性”と言われるまでを描いた一代記。吉本興業の創業者である吉本せいがモデルとなっている。今回の取材会は、明治末期、幼少の頃から藤吉と京都を出て大阪へ向かうまで暮らすてんの実家、京都の老舗薬種問屋「藤岡屋」で行われた。このセットでは、てんのほか、父・儀兵衛をはじめ家族のシーンなどが撮影されている。クランクインから1週間が経ったという本作。連続テレビ小説初出演でヒロインを務める葵さんは、「普段私はショートカットなので、カツラをつけてこんな風に髪が長くなって、衣装もこんな豪華な京都のお嬢様というような衣装で、やっぱりとっても気分が上がっています」と心境を明かし、「この髪型も衣装もとっても気に入っているので、いまは撮影が楽しいなって思っています」とコメント。また、大阪船場の老舗米問屋「北村屋」の長男だが、家業を継ぐのがイヤで旅芸人一座にまぎれ込んでいたとき、てんと出会い恋に落ちる北村藤吉役を演じる松坂さんは、「梅ちゃん先生」に続き2回目の朝ドラ出演。最初はもしかしたら帰ってきた感じがするのかなというイメージが強かったと言う松坂さんだが、「全然違いましたね。やっぱり前回の『梅ちゃん先生』は東京で撮っていたので、今回大阪での“朝ドラ”は初めてで本当に新鮮な気持ちというか、“帰ってきた感”ではなく、また新たな気持ちで“朝ドラ”に入るような心持ちになりました」と話し、「ただ、大河ドラマや“朝ドラ”でご一緒したスタッフさんたちがいらっしゃったので、そういう意味では『再会』というのが強かったですね。いまは本当に新しい気持ちで“朝ドラ”が始まったな、という気持ちです」と語っていた。連続テレビ小説「わろてんか」は10月2日(月)より毎週月~土曜日8時~NHK総合にて放送(全151回)。(cinemacafe.net)
2017年05月26日今週末より公開される映画『ちょっと今から仕事やめてくる』で主演を務める俳優の福士蒼汰と、同作で共演している工藤阿須加が、5月25日(木)今夜放送のTBS系「櫻井・有吉THE夜会」にゲストとして登場。「嵐」櫻井翔と有吉弘行の2人のMCとトークを繰り広げる。“夜会掲示板”に寄せられたゲストの願望や疑問、悩みを、櫻井さんと有吉さんが視聴者と共に解決、実現していく同番組。「仮面ライダーフォーゼ」に主演して大きな注目を集めると2013年にはNHK連続TV小説「あまちゃん」に出演、昨年末公開の『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』に続き木村拓哉と共演した『無限の住人』が現在大ヒット公開中。今後も続々と出演作が控える超人気俳優の福士さん。そんな福士さんのお悩みは「一人で服を買いに行ったことがなく最近知ったMA-1を買いたい」というもの。そこで芸能界でのオシャレだと名高い芸人のアドバイスを受け原宿でお買い物ロケ。果たして大人気俳優は無事原宿で買い物を終えることができるのか?また「ルーズヴェルト・ゲーム」や連続テレビ小説「あさが来た」などに出演、映画『百瀬、こっちを向いて。』では第24回日本映画批評家大賞の新人男優賞を受賞した工藤さん。工藤さんは福岡ソフトバンクホークスの工藤公康監督を父に持ち、妹もプロゴルファーという超スポーツ一家の生まれ。今回はそんな工藤さんが育った工藤家の秘密を大公開。さらに把瑠都、瑛茉ジャスミンとともに向かったホテルビュッフェでのロケにも注目だ。映画『ちょっと今から仕事やめてくる』は「第21回電撃小説大賞」メディアワークス文庫賞を受賞した北川恵海による人気小説の映画化作品。主演の福士さんが3年前に死んだはずの謎の男・ヤマモト役に、就職した会社の厳しいノルマとパワハラに心身ともに疲弊した若者・青山役に工藤さん、そのほか黒木華、小池栄子、吉田鋼太郎らが共演する。『八日目の蝉』『ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判』の成島出が監督・脚本を手掛けており、原作とは異なるクライマックスにも期待だ。『ちょっと今から仕事やめてくる』は5月27日(土)より全国東宝系にて公開。「櫻井・有吉THE夜会」は5月25日(木)21時57分~TBS系で放送。(笠緒)■関連作品:ちょっと今から仕事やめてくる 2017年5月27日より全国東宝系にて公開(C) 2017 映画「ちょっと今から仕事やめてくる」製作委員会
2017年05月25日「"無限"とは"時間"や"時空"ではなく、"想い"なのだと感じています。限りの無い"想い"。それは"永遠"と呼んでもいいものだと思います」俳優・木村拓哉にとって『武士の一分』(06年)以来、約10年ぶりの時代劇主演となる映画『無限の住人』。沙村広明氏の人気漫画が初の実写化、さらに木村と三池崇史監督の初タッグということもあり、メディアは大々的に取り上げた。SMAP解散騒動で日本中に激震が走った2016年1月、木村は不死身の侍・万次をようやく演じ終える。2015年10月5日、映画化が発表されたあの日から、どれだけの人がこの作品を話題にしてきたのだろうか。冒頭にあるのは、「無限とは?」に対する木村の答えだ。公開初日を迎えた2017年4月29日、舞台あいさつの壇上で「客席の皆さまのものになりました」と引き締まった表情で呼びかけた木村。今回の連載は「∞」になぞらえ、8名のスタッフの証言をもとに、『無限の住人』が「皆さまのもの」になるまでの「無限の想い」をまとめた取材記録である。2人目は、スケジュールや予算など制作全般の進行を管理した坂美佐子プロデューサー。これまで数々の三池作品を手掛けてきた”右腕”ともいえる人物だ。連載第7回は、「カンヌ公式上映の重み」と「裏方のプライド」。○カンヌ出品の苦労――三池監督は取材した時点で、すでに別の作品を撮っていたりしますよね。映画化が発表されると「あの時はこれを撮っていたのか!」と、いつも驚かされます。そうですね。映画監督の「作りたいもの」には芸術性を求めがちだと思うんですけど、三池監督には当てはまらない気がします。今の世の中の人が見たいものをキャッチして、どのように作るかを考える。そして、自分が楽しめるものを作っていく。三池監督の想いは、芸術性とは全く違うところにあると思っています。――カンヌで公式上映されることが決まりましたが、このあたりも見据えていたんですよね(4月下旬に取材)。海外だけを視野に入れていたわけではありませんが、もちろんエントリーしました。われわれ映画人にとって、カンヌは誰もが掲げる目標。三池監督は海外から支持されていますが、発表されるまではドキドキでした。本当にホッとしています。世界中からの何千本という中から数十本しか選ばれないわけですから、それがどれだけ難しいことか。三池監督で何本も経験していますけど……やっぱりみなさん「カンヌ」をすごく軽くおっしゃるんです。この苦労はきっと伝わらないと思います(笑)。○木村拓哉と再会して涙――ここは丁寧に書き残しておこうと思います(笑)。本当にオフィシャルセレクションはハードル高いんです。でも、カンヌはみんなの合言葉のようになっていました。いま別の作品を撮っているんですけど、発表時はその現場でした。YouTubeの中継を見ていたんですが、さすがに音は出せない。電話で「呼ばれましたよ!」と言われて、監督も私もYouTubeを見ていたのに全く気づかず(笑)。膝の力が抜けました。次の日、キャンペーンで木村さんに会ったんですけど……その顔を見た時に泣けました。木村さんにはすぐに電話して、監督に替わって監督の口から伝えてもらいました。その時も木村さんと話しているんですけど、次の日に新幹線の駅で木村さんを見た時に……込み上げてきたんです。うれしいとかじゃなくて、本当によかったと。電話した時、監督は木村さんに「隣の坂さん、ぐったりしてる」と伝えてくださいました(笑)。うれしいのはうれしいんですけど、現場の責任者ですから、本当の喜びになるまでは時間が必要なのかもしれません。――今回の取材で、1つの作品にはさまざまな人間ドラマがあることがよく分かります。そうですね。でも、映画を観る方々にとっては、あまり関係のないこと。いろいろな利害関係が生じるのが私たち裏方の仕事で、そこは本来であれば見えちゃいけないものなので、皆さんには作品を表面的に楽しんでほしいと思っています。そのためは我々は日々、自分の仕事を全うしています。■プロフィール坂美佐子(さか・みさこ)静岡県浜松市出身。映画プロデューサー。NHKエンタープライズを経て、現在株式会社OLM、OLMデジタル取締役。これまで、『極道恐怖大劇場 牛頭』(03)、『ゼブラーマン』シリーズ(03・10)、『着信アリ』(04)、『IZO』(04)、『妖怪大戦争』(05)、『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』(07)、『クローズZERO』シリーズ(07・09)、『神様のパズル』(08)、『ヤッターマン』(08)、『十三人の刺客』(10)、『一命』(11)、『愛と誠』(12)、『悪の教典』(12)、『藁の楯 わらのたて』(13)、『喰女-クイメ-』(13)、『土竜の唄』シリーズ(14・16)、『神さまの言うとおり』(14)、『風に立つライオン』(15)、『極道大戦争』(15)、『テラフォーマーズ』(16)など、数々の三池監督作を手掛ける。(C)沙村広明/講談社 (C)2017映画「無限の住人」製作委員会
2017年05月25日「"無限"とは"時間"や"時空"ではなく、"想い"なのだと感じています。限りの無い"想い"。それは"永遠"と呼んでもいいものだと思います」俳優・木村拓哉にとって『武士の一分』(06年)以来、約10年ぶりの時代劇主演となる映画『無限の住人』。沙村広明氏の人気漫画が初の実写化、さらに木村と三池崇史監督の初タッグということもあり、メディアは大々的に取り上げた。SMAP解散騒動で日本中に激震が走った2016年1月、木村は不死身の侍・万次をようやく演じ終える。2015年10月5日、映画化が発表されたあの日から、どれだけの人がこの作品を話題にしてきたのだろうか。冒頭にあるのは、「無限とは?」に対する木村の答えだ。公開初日を迎えた2017年4月29日、舞台あいさつの壇上で「客席の皆さまのものになりました」と引き締まった表情で呼びかけた木村。今回の連載は「∞」になぞらえ、8名のスタッフの証言をもとに、『無限の住人』が「皆さまのもの」になるまでの「無限の想い」をまとめた取材記録である。2人目は、スケジュールや予算など制作全般の進行を管理した坂美佐子プロデューサー。これまで数々の三池作品を手掛けてきた"右腕"ともいえる人物だ。連載第6回は、プロデューサーが見た木村拓哉の素顔と「独眼」秘話。○「独眼」の説得を拒み続ける――映画の話を聞いたのはいつごろからなんですか?2年前ぐらいですね。(エグゼクティブプロデューサーの)小岩井(宏悦)さんから聞きました。三池監督が主演を木村さんに決めて、出演が正式に決まったのが7月の終わり。『無限の住人』は業界内でもかなり有名な作品で、詳しい事情は分かりませんが、いろいろな方がやろうとしてダメになったという話は何度か聞きました。――木村さんとは今回が初めてですか?初めてです。――これまでとイメージが変わった部分はありましたか?私にとっても大スターなので、こういう人だろうとかは、あまり想像しませんでした。万次は独眼で、原作では右目を塞がっています。三池組の"母"として、「塞ぐ目を左目にしましょう」という説得は本当に数え切れないほどしました。でも、彼は「ダメだ」と。「原作が右目だから」というシンプルな理由でした。それが「木村拓哉」なんです。――なぜそこまで説得したんですか?利き目である右目を塞ぐと、立ち回りがさらに危険になります。万次はいろいろな武器を使うキャラクターなので、相手との距離感もそれぞれの武器によって変わってきます。本当に危険なんですよ。危険な撮影は、作品への愛情がないとできない。譲らないのが「木村拓哉」です。それは反抗でもなく、原作に従うというだけ。原作に対するリスペクトなんだと思います。自分の出番だけじゃなくて、他の人が芝居している時にはカメラ側にいてリアクションされていました。○「俳優部」を特別扱いしない――印象に残っているシーンはありますか?最後の立ち回りのシーンは、エキストラさんが300人ぐらい参加しています。極寒の中で、川に足を入れている人もいました。われわれスタッフはもちろんフォローします。私、現場で炊き出しもするんですよ(笑)。玉こんにゃくなんか、寒い現場にピッタリ。紙コップに入れてみんなに配るんです。こんにゃくって冷めづらいんですよね。そして、ちょっとお腹にもたまる。スタッフはもちろん当たり前のようにフォローしますけど、木村さんはエキストラの方々に「寒いですね。すみません」「ありがとう」と話しかけるんです。そんな光景を目にすると、すごく良い現場だなと感じますね。全員が三池組。きっと皆さん、スタッフが俳優を迎え入れるみたいな印象あると思います。でも、三池組の場合は撮影部、照明部、美術部と同じように「俳優部」なんです。俳優部としての木村拓哉。寒さのケアは、スタッフもキャストも一緒。俳優だからといって特別扱いするわけでもないんです。――木村さんが海外映画のような印象を受けたと言っていたのは、そういうことなんですかね。もしかしたら、言葉は悪いけどキャストを大事にしないというか。ちやほやしない。三池組には、そんなことをするパートがないんです。■プロフィール坂美佐子(さか・みさこ)静岡県浜松市出身。映画プロデューサー。NHKエンタープライズを経て、現在株式会社OLM、OLMデジタル取締役。これまで、『極道恐怖大劇場 牛頭』(03)、『ゼブラーマン』シリーズ(03・10)、『着信アリ』(04)、『IZO』(04)、『妖怪大戦争』(05)、『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』(07)、『クローズZERO』シリーズ(07・09)、『神様のパズル』(08)、『ヤッターマン』(08)、『十三人の刺客』(10)、『一命』(11)、『愛と誠』(12)、『悪の教典』(12)、『藁の楯 わらのたて』(13)、『喰女-クイメ-』(13)、『土竜の唄』シリーズ(14・16)、『神さまの言うとおり』(14)、『風に立つライオン』(15)、『極道大戦争』(15)、『テラフォーマーズ』(16)など、数々の三池監督作を手掛ける。(C)沙村広明/講談社 (C)2017映画「無限の住人」製作委員会
2017年05月24日こんにちは、ヘルシーです〜!突然ですが、みなさんは成城石井を利用してますか?私ヘルシーは、実は大の成城石井ファンなんです♡オシャレな輸入食品、隠れた地方の名産品、そして豊富な生鮮食品等々の幅広いラインナップが魅力的♪「成城石井でしか買えない」がたくさんあるんですよね。そんな成城石井が、創業90周年を記念して「池尻大橋店」を4月27日にオープンしました。目玉である、店内の石窯オーブンで焼き上げたピザを食べてきたのでご紹介します♡90周年の成城石井新たな旗艦店として池尻大橋店をオープン!ワイン、紅茶、コーヒー、オリーブオイル、チーズ、生ハム、ジャム、味噌、牛乳、豆腐、納豆、昆布、鰹節、ダシ、チーズケーキ....etc。成城石井には幅広い商品が揃っていて、本当に助かる♪コーヒー豆や大人気のプレミアムチーズケーキ、自家製ソーセージといった成城石井でしか買えないオリジナル商品も魅力的ですよね♡ヘルシーが特に好きなのは....。おっと、成城石井への個人的な愛を語り始めると止まらないから本題に入るね♡(てへぺろ1927年に世田谷・成城で創業された成城石井は、なんと今年で創業90周年を迎えました!その90周年記念事業として、記念ロゴの制定や、とびきりの素材・食材で作った受注限定商品の発売、店舗展開の新たなチャレンジなど、さまざまな施策を実施しています。そして、この記念事業の一環として行われたのが「池尻大橋店」のオープンです!「池尻大橋店」は田園都市線・池尻大橋駅から徒歩に2分のところにあります。池尻大橋駅は渋谷駅の次の駅なので、アクセスも抜群です。成城石井の原点である「世界の食品を世界の街角の価格で。」を届ける、「会話の出来るスーパー」に立ち返り、さまざまなお客様の期待にお応えする“多様性”を大切にする店作りが行われています。コンセプトは「多様性」と「原点回帰」お客さまひとりひとりのさまざまな要望にこたえられるように、"多様性"を大切にした旗艦店として生まれた「池尻大橋店」。特に、以下の6つのポイントに力を入れているんだそう♪⑴約140坪の店内に、「10,000種以上の商品」をラインアップ⑵「プロの調理人の手」により作られた惣菜、店内製造の弁当やピザ ⑶「対面販売」による、きめ細やかなお肉のオーダーカット ⑷レジでのご進物の包装・ラッピング対応⑸ワインや食材とのマリアージュの「知識豊富なスタッフ」による接客 ⑹積極的な試食販売で「商品のストーリー」までお伝えする⑴の規模と品揃えは歴代トップクラスで、成城石井で取り扱うほとんどの商品が集まってます!また、⑵~⑹は「会話のできるスーパー」への回帰を目指して行われてるんだって。これは期待しちゃいますね♪そんな池尻大橋店で特に注目なのが、成城石井では初の試みという店内の石釜オーブンで焼き上げたピザ!成城石井【初】 店内で焼き上げる石釜ピザ♡成城石井にとって初めてのチャレンジとなる「店内で焼き上げるピザの販売」...!店内で1枚1枚丁寧に手でのばした生地に、バイヤーが厳選した高品質な食材をたっぷりトッピング。450℃の高温かつ短時間で焼き上げ、外はパリッと、中はふっくらもっちりのナポリタイプの本格ピザです。店頭で販売されている人気商品も食材として使われているんですよ♪食材にも調理法にもこだわり抜いているだけに、気になるのはそのお値段ですが・・・なんと1枚699円(税抜)から!スローガンにかかげている「世界の食品を世界の街角価格で。」を忠実に守った企業努力の結果、実現したお手頃価格♡成城石井さん、ありがとうございます!!!テイクアウトが基本ですが、2階にあるドラッグストア「トモズ」のラウンジで食べることもできますよ。ピザは全部で5種類。気になるお味は・・・?それぞれの特徴を紹介します♡①フレッシュなトマトがおいしい 「24ヶ月熟成パルミジャーノレッジャーノとモッツァレラのマルゲリータ」1品目のピザは「24ヶ月熟成パルミジャーノレッジャーノとモッツァレラのマルゲリータ」。成城石井が直輸入している24ヶ月熟成のパルミジャーノレッジャーノをふんだんにかけた、贅沢なマルゲリータです♡有機トマトのソースがみずみずしく、爽やかな酸味が口いっぱいに広がります。コクが深いチーズとフレッシュバジルの香りもポイントです。モッツァレラチーズもとってもおいしい♡シンプルな具材だからこそ、ピザ本来のおいしさを堪能できる一品です。たっぷりチーズがたまらない 「24ヶ月熟成パルミジャーノレッジャーノが薫るクワトロフォルマッジ」2品目は「24ヶ月熟成パルミジャーノレッジャーノが薫るクワトロフォルマッジ」。マルゲリータにも使われている直輸入の24ヶ月熟成”パルミジャーノレッジャーノ”と、”ペコリーノロマーノ”、フランス産の”ブルードオーヴェルニュ”、”モッツァレラ”の4種類のチーズが、複雑に絡み合うクワトロフォルマッジは、チーズ好きにはたまらない♡クワトロフォルマッジといえば、はちみつをかけて食べるのもおいしい食べ方のひとつですよね♪チーズの濃厚な味わいと、はちみつの優しい甘さでいくらでも食べられちゃいます。おすすめのはちみつは新発売の「ハンガリー産アカシア純粋はちみつ」。クセがなく上品な味わいで、いろんな料理に使える優れもの!しかも逆さボトルなので液ダレしにくく使い勝手も抜群◎たっぷり入ってるからどんどん使えるのもポイントです。ピザの中でも特に好きなクワトロフォルマッジ。チーズを存分に味わえるし、はちみつをかけてもおいしいから、1枚で2度楽しめるのがいいですよね♪私もおかわりしちゃいました!ピザがおいしいのはもちろんのこと、こちらのはちみつもオススメ。さらりとした口当たりで、何にでも合いそうですよ♡【成城石井 ハンガリー産アカシア純粋はちみつ】お肉と野菜のグッドコンビネーション 「成城石井自家製ポークウインナーと3種野菜のオルトラーナ」3品目は「成城石井自家製ポークウインナーと3種野菜のオルトラーナ」♪色鮮やかな見た目で。菜園風”を意味する「オルトラーナ」と名付けられているだけであって野菜がたっぷり乗っています。アスパラ・パプリカ・トマトがとってもフレッシュ!しかもたっぷりトッピングされているウインナーは、成城石井の人気商品「自家製ポークウインナー」なんです。野菜とお肉のコンピネーションが絶妙でボリュームもあり、大満足♡カラフルな野菜をたくさん食べられるから、大人から子どもまでみんなで食べたくなるこちらのピザ。彩り豊かだから、思わず写真に撮りたくなっちゃいます♪【成城石井自家製ポークウインナー】サラミが主役の鉄板ピザ 「ミラノサラミとブラックオリーブのイタリアーナ」4品目は「ミラノサラミとブラックオリーブのイタリアーナ」。「ミラノサラミとブラックオリーブのイタリアーナ」は、霜降りが特徴のミラノサラミが主役。生地にサラミの旨味が染み渡ってます。ピーマンとちょっぴり大人味のブラックオリーブとの相性も抜群で、ワインやビールのおつまみにもぴったりのピザです♪ブラックオリーブがほんのりしょっぱいのがポイント。ママ会や大人の集まりにおみやげとして持って行ったら、大人気になること間違いなしですよ♡クリーミーな海老&アボカド! 「アボカドシュリンプのクリーミー海老マヨピザ」最後は、「アボカドシュリンプのクリーミー海老マヨピザ」です!アボカドとプリプリの海老が8尾トッピングされた「アボカドシュリンプのクリーミー海老マヨピザ」。マヨネーズと生クリームを使用した、クリーミーな味わいです。化学調味料不使用のマヨネーズを使っているから、お子さんでも安心して食べられます♪独特のマヨ感を出すのが難しかったというこちらのピザ。一口食べたら、マヨネーズとアボカド、海老の旨味が口いっぱいに広がるから、マヨ好きさんにはぜひオススメしたい一品です☆池尻大橋店でしか買えない限定商品も♪ピザ以外にも、池尻大橋店でしか買えない新商品を試食してきました♪こちらの「ワッフルクロワッサン」は池尻大橋店限定!しかも1日数量限定だから、気になる方は早めに行くのがゲットできるコツ♪ワッフルのモチっと感とクロワッサン生地のサクッと感がバランスよく楽しめる、ワッフルクロワッサン。思っていた以上に軽い口当たりだから、おやつやコーヒーのお供に食べたくなっちゃいます♪焼き上げるのに手間と時間がかかるので、限定だそう。でもぜひ食べて欲しいー!「池尻大橋店」から始まる新しい成城石井 with 石窯焼きピザちなみに、ここ文教エリアの「池尻大橋」は、世田谷区方面の古き良き文化を漂わせながら、目黒区方面の若くて新しい街の一面も持ち合わせている街です。そんな新旧が融合する街だからこそ、成城石井の新たな旗艦店として「池尻大橋店」が選ばれたんですね。「新しいピザ」はもちろん、90周年のアニバーサリーイヤーにふさわしい、成城石井の次の100周年への意気込みが詰まった池尻大橋店。ぜひ、足を運んでみてください♪「成城石井 池尻大橋店」店舗概要【店舗概要】店舗名:成城石井池尻大橋店所在地:東京都目黒区大橋2丁目22番9号1階最寄り駅:東急田園都市線・池尻大橋駅北口・徒歩2分営業時間:9:00~23:00◇・・◇・・◇・・◇・・◇・・◇筆者profile名前:ヘルシー[Healthy]LIMIA公式ライター。東京都・町田市出身、神奈川県の大学に通うヘルシーな女子大生です。3月生まれ、AB型。最近の悩みは、「サラダを毎日食べる!」と決めていたのにさぼっていること。テレビドラマオタクです。4月からはNHK朝ドラ「ひよっこ」が楽しみです。
2017年05月24日NHK「発達障害プロジェクト」第1弾、NHKスペシャルに大きな反響NHKが2017年5月からスタートした「発達障害プロジェクト」。複数の番組横断で、発達障害のある人や周囲の人たちの、様々な暮らし方や働き方、悩みや対策を伝えていく試みです。昨日5月21日(日)には、NHKスペシャルでの特集第1弾「発達障害 ~解明される未知の世界~」が放送されました。 「発達障害プロジェクト」スペシャル, 「発達障害 ~解明される未知の世界~ 」発達障害のある人や周囲の人、より多くの人たちから様々な意見を集め紹介していきたいという趣旨から、生放送・リアルタイムで視聴者からのコメントを紹介しながらの番組展開。集まった意見は6600件以上。今後の番組制作にも活かされていくそうです。当日はNHKのウェブ・FAXフォームだけでなく、Twitterでも多くの視聴者が感想や意見を発信、発達ナビ編集部も実況中継に参加しました。 【実況まとめ】NHKスペシャル・発達障害特集(発達ナビ)上での視聴者の声は、ハッシュタグ #発達障害 や #NHKスペシャル 等からご覧になれます「甘えではない」発達障害当事者の“感じ方”のちがいを描き出すUpload By 鈴木悠平(発達ナビ編集長)これまで、主に「社会性やコミュニケーションに問題がある障害」などと言われてきた発達障害ですが、最新の脳科学研究や当事者への聞き取りにより、生まれつき、独特の「世界の見え方・聞こえ方」をしているケースが多いことがわかってきました。今回のNHKスペシャルは、こうした先天的な「感じ方のちがい」を、感覚過敏のある当事者へのインタビューや街中同行、再現VTRなどを通しての再現・共有を試みたことが、大きな特徴です。スーパーの中にいると、話し声やBGMだけでなく、冷蔵庫や空調の電子音までが「音の洪水」のように大量に入ってくるという感覚、飲食店で目の前の人と話していても周りの音がいっぺんに入ってくる症状などが、出演したASD(自閉症スペクトラム)当事者の口から語られます。聴覚情報の受け取り方の過敏性や、選択的な注意(自分に関係ある情報にフォーカスすること)の難しさなどがかけ合わさって、このような困難さが生じると言われています。また、小学校の授業風景を再現したVTRでは、教室内の掲示物や周りの同級生の様子に注意が引っ張られ、先生の話を集中して聞くことができないADHD(注意欠如・多動性障害)の症状や、教科書を読もうとしても文字のつづりを脳内で意味と照合する作業に困難があるLD(学習障害)の症状の一例が紹介されています。単に困りごとを描くだけでなく、発達障害のある人たちの脳内で何が起こっているか、症状の背後にあるメカニズムについても、これまでの研究仮説をベースに説明がなされていました。スタジオには、俳優の栗原類さん、40歳前後でASD(自閉症スペクトラム)と診断された片岡さん、ASD当事者で東大にて「当事者研究」を進める綾屋紗月さんなど、成人の発達障害当事者の方々もゲストとして登壇。ゲストのひとり、40代の片岡さんは「この歳になるまでずっと我慢して来たけど、若い人たちには、我慢しなくていいんだよって伝えたい」と述べます。一人ひとりが外部の刺激をどのように受け取っているか、その「感じ方」の違いを私たちは直接共有することはできません。だからこそ、これまで視覚過敏・聴覚過敏をはじめとした感じ方のちがいを要因とする生きづらさは、その感覚を持たない人には伝わりにくく、単なる「我慢の問題」と見なされがちでした。人間が集団で生活する上で、ある程度の共通土台は必要となりますし、空間作りにおいてはどうしてもどこかで線引きは避けられません。ですが、同じ空間にいても、その刺激を我慢できる「閾値」が人によって違うということを前提に、空間づくりやコミュニケーションのあり方を問い直していくことが大切なのだと感じました。週に1度、照明や音声を落とし、感覚過敏のある方でも買い物をしやすくする「クワイエットアワー」というイギリスのスーパーマーケットでの取り組みも紹介されていましたが、こうした環境調整を部分的にでも行ってくれる場所が増えていくことで、日常生活上の困難さを軽減し、苦手な場所に行かないで済む「選択肢」を増やすことに繋がるでしょう。番組中でも触れられていましたが、今回の番組づくりは、ゲストの方をはじめ、発達障害当事者の方の意見を取り入れながら進められたそうです。例えば、スタジオトークでは「話し相手の顔を見ないでいいルール」を採用。人の顔を見ると、余計な情報が多く入ってきて、それをまとめ上げるのが困難だという特性を持つ人にとって、「目を見て話すこと」がマナーや礼儀とされる文化に合わせて過ごすことは、非常にストレスが大きいと言えます。海外の研究でも、"Autistic Sociality"(自閉圏の社交性)という考え方が提唱されており、対面的ではない関わり方、情動を抑えめにした話し方など、ASD(自閉症スペクトラム)の人たちにとって心地よい他者との関わり方を分析・整理した論文も出されています。番組内では栗原さんが「会話に使うエネルギーが他の人たちより倍ぐらい多いのだと思う」と述べていました。また一方で、あまり目を見ないとしても相手のことはリスペクトしているのだということを、相手に事前に伝えるようにしているとも語ります。目を見て話さないことは、無礼なわけでも、相手に関心がないわけでもなく、物事の受け取り方や、相手への敬意の示し方が異なるだけなのだという観点を共有することができれば、ASDの人にとっても過ごしやすいコミュニケーションの方法を考えやすくなるかもしれません。 Ochs, Olga Solomon, "Autistic Sociality", Journal of the Society for Psychological Anthropology, 11 March 201また、スタジオデザインについても、ゲストの綾屋さん・片岡さんから事前に相談をした上で決められたとの背景が語られます。フリップで見せられたスタジオの「初期案」は発達障害特性の多様さをイメージしてか、多くの色をふんだんに使用したカラフルなものでした。「色や光が強すぎてこの空間に長くいるのは辛い」とのフィードバックを受け、白を基調とした今回のシンプルな内装に決まったそうです。スタジオ生放送で感想を求められたところ、綾屋さんは「反射もそれほど強くなく安心できるレベル」、片岡さんにとっては「これでもまだ反射が強くて眩しい」と回答。視聴者からもリアルタイムで様々な意見がありました(テレビ画面からだと、スタジオの方とはまた違った見え方をしているかもしれません)。今回のように事前の相談・工夫を経た場合でも、なかなか万人にとって過ごしやすい空間を作るのは難しいものですが、むしろ、このスタジオに対する反応のバラツキこそが、一人ひとりの見え方、感じ方の多様さを浮き彫りにしているように感じました。たとえ全員が満足できる環境にはできなくとも、こうしてなるべく多様な意見を取り入れながら空間づくりを考えていくことには意義があると思います。また、それでも難しい場合には、たとえばサングラスを着用可能にしたり、疲れた時にいつでもその場を抜け出せるようにするなど、その人のしんどさに合った、個別の合理的配慮を組み合わせていくことが重要だと思います。アフタートークでも、「発達障害を扱っているのにBGMがうるさくて集中できなかった。配慮してほしい」との視聴者の声が紹介されました。こうした意見も受け止める必要がある一方で、音声やビジュアルによる補助が多い方が理解しやすいという人の存在も同様に考える必要があります。こうした問題を一度に解決することは難しいかもしれません。ですが、たとえば手話通訳や副音声の利用ができるようになったように、BGMの有無を選択できるようにするなど、今後の放送技術や環境の進化によっては、異なる感じ方の人同士が共存しやすい未来が訪れるかもしれません。発達障害、とりわけ視覚や聴覚の過敏がある人のみならず、感じ方の違いを前提としたコミュニケーションのあり方について、多くを考えさせられる番組だったと思います。伝えきれない「ちがい」について出典 : 今回のNHKスペシャルの放送内容の大きな意義は、一つには、発達障害は先天的な脳機能障害であり、甘えやしつけの問題ではないということを、その症状メカニズムと共に丁寧に伝えたこと、もう一つには、そうした先天的な凸凹に対しては、本人の努力不足や自己責任論で片付けるのではなく、刺激やストレスを減らすための環境調整や、その人の得意を活かす仕事や役割づくりの重要性を示したことだと思います。そんな放送内容に対して、「よくここまで丁寧に掘り下げてくれた」「自分の苦しみを代弁してくれて嬉しかった」などと好意的な反応も数多く寄せられていましたが、一方で、「まだ○○についても触れて欲しかった」「○○な人への視点や配慮が足りなかった」といった、さらなる掘り下げや発信の工夫を求める声も少なくありませんでした。発達障害はその特性も症状も多様であるがゆえに…限られた時間で全ての「ちがい」を描き尽くすことはできない。そのことをわかっていつつも、もっと伝えてほしい、もっと知ってほしい、という思いを持つ方が、それだけ多くいるということなのかもしれません。だからこそ、NHKも単発の特集で終わらず、通年で取り上げていくという決断をしたのでしょう。回を追うごとに、多くの人の意見が集まり、交わされ、またひとつ発達障害を取り巻く実態が明らかになっていくことを願います。全てを語り尽くすことはできないけれど、一人ひとりが生きる日常の中で、今までよりほんの少しだけ、お互いの「ちがい」に対する想像力を働かせ、分かち合うことはできるはず。これからも「発達障害プロジェクト」の番組を追いながら、考えていきたいと思います。
2017年05月22日「"無限"とは"時間"や"時空"ではなく、"想い"なのだと感じています。限りの無い"想い"。それは"永遠"と呼んでもいいものだと思います」俳優・木村拓哉にとって『武士の一分』(06年)以来、約10年ぶりの時代劇主演となる映画『無限の住人』。沙村広明氏の人気漫画が初の実写化、さらに木村と三池崇史監督の初タッグということもあり、メディアは大々的に取り上げた。SMAP解散騒動で日本中に激震が走った2016年1月、木村は不死身の侍・万次をようやく演じ終える。2015年10月5日、映画化が発表されたあの日から、どれだけの人がこの作品を話題にしてきたのだろうか。冒頭にあるのは、「無限とは?」に対する木村の答えだ。公開初日を迎えた2017年4月29日、舞台あいさつの壇上で「客席の皆さまのものになりました」と引き締まった表情で呼びかけた木村。今回の連載は「∞」になぞらえ、8名のスタッフの証言をもとに、『無限の住人』が「皆さまのもの」になるまでの「無限の想い」をまとめた取材記録である。2人目は、スケジュールや予算など制作全般の進行を管理した坂美佐子プロデューサー。これまで数々の三池作品を手掛けてきた"右腕"ともいえる人物だ。連載第5回は、そんな裏方の「トラブルとの向き合い方」について。○雪予報の対処法――本作は、人気の俳優が数多く出演しています。スケジュール調整も大変だったのでは。それぞれの俳優のスケジュールを押さえた上で香盤を固め、予算も含めてすべて成立させてから撮影がスタートします。それよりも困るのが天気です。あらゆる可能性を考えると、予備日はいくつあっても足りない。最悪の場合、撮影を入れ替えればいいんですが、両方が雨の場合はどうするのか。2015年末から2016年1月17日までの撮影で、京都では雪の予報もありました。これは予想外でしたね。戸田(恵梨香)さんが屋根の上から落ちるシーンがあるんですが、撮影のタイミングがちょっと雪が降る可能性のある時期だったので、屋根の部分だけは新たにセットを作り込みました。――えっ! そうだったんですか。はい(笑)。木村(拓哉)さんや(杉咲)花ちゃんが窓から飛び降りるシーンは現場で撮りましたが、戸田さんのシーンはセットです。建てるのは3~4日かかるので、雪が降ってからでは遅い。高さのある場所での降雪は危険を伴いますし、思い切った決断が必要でした。ただし、セットを作ると当然お金もかかるので、予算のやりくりをしないといけません。すべてガチガチの予算で進めていくわけにはいかないので、Aで使うものをBに持って来て、その補填を別のところから持ってくるとか。そんな計算を常に考えています。さらに言うと、セットは屋根のみなので、今度は合成が必要になる。VFXの予算がかかって……みたいなことです。○木村拓哉の終電との戦い――そういったことが大小含めて無数にある。そうですね。今日撮影が長引くと、「お弁当どうしよう」とか。それが何日も続くと、「ロケ費大丈夫かな」とか。心配は尽きません。――大黒柱的な存在ですね。プロデューサーですからね。監督とは役割を分担していないと、現場が回りません。楽しんでいる三池崇史を見て、みんながそれに吸引されて作品がどんどん加速していく。すべては、その楽しい空間にいる人たちを支えるために。それが私の仕事です。――これまで数々の作品で、三池監督と共に歩んで来られましたが、そういった意思疎通もスムーズなんでしょうか。そうですね。ただ、目的を同じにはできないんです。例えば、監督があるシーンを2日間かけて撮りたい場合、私の立場上、反対しないといけないこともあります。セットを今日壊して、明日から別の建て込みをしないといけないとか、ロケの日程を組んでいたりとか。全体の進行はパズルのような状態で、それのどれが欠けても崩れてしまいます。そういえば、監督が骨折、主役である木村さんがじん帯を切っちゃったこともありましたね(笑)。終わったら木村さんを最終の新幹線に乗せないといけない。でも、そのままの格好で乗せられないから、ちゃんとメイクを落とす時間も逆算して。そんな感じで、監督とは一定の距離感を保ったまま仕事をしているという感じです。監督と言い争うことはありませんが、利害は完全に相反するんです。○三池組の"お母さん"――毎日が小さなトラブル、苦労の連続ですね。そうなんです。でも、実は苦労でもなく、楽しみでもないんです。それが「仕事」なんです。トラブルを解決していくのが、私の「仕事」なんです。大変なんて思っていたら、プロデューサーの仕事なんて務まらない。すごくたくさんお金があって、すごく時間がある人たちが集まっていれば、プロデューサーなんていらないでしょうね(笑)。――なるほど。何か工夫していることはあるんですか。そのかわりじゃないですけど、いろいろな情報が集まりやすいようにしています。だいたい100人ぐらいのスタッフがいて、アシスタントの子たちも含めるともっと大人数。困っていることとか、何気ない世間話でもいろいろなことが耳に入って来ます。情報が多ければ多いほど、より正しい判断ができるようになります。―― 一人ひとりとのコミュニケーションが重要になってくる。そうですね。みんなのおばちゃんであり、お母さん的な役割なのかもしれません(笑)。――先ほどは大黒柱と表現しましたが、家計的なことも担うとなると、やはり「母」ですか。大黒柱は監督で、私はどちらかというとお母さんですね(笑)。■プロフィール坂美佐子(さか・みさこ)静岡県浜松市出身。映画プロデューサー。NHKエンタープライズを経て、現在株式会社OLM、OLMデジタル取締役。これまで、『極道恐怖大劇場 牛頭』(03)、『ゼブラーマン』シリーズ(03・10)、『着信アリ』(04)、『IZO』(04)、『妖怪大戦争』(05)、『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』(07)、『クローズZERO』シリーズ(07・09)、『神様のパズル』(08)、『ヤッターマン』(08)、『十三人の刺客』(10)、『一命』(11)、『愛と誠』(12)、『悪の教典』(12)、『藁の楯 わらのたて』(13)、『喰女-クイメ-』(13)、『土竜の唄』シリーズ(14・16)、『神さまの言うとおり』(14)、『風に立つライオン』(15)、『極道大戦争』(15)、『テラフォーマーズ』(16)など、数々の三池監督作を手掛ける。(C)沙村広明/講談社 (C)2017映画「無限の住人」製作委員会
2017年05月22日映画『砂の器』のシネマ・コンサートが2018年4月22日(日)、渋谷・NHKホールにて上演される。シネマ・コンサートとはシネマ・コンサートとは、名作映画のセリフや効果音はそのままに音楽パートを生演奏するという、映画をライブ感覚で楽しむ新しいエンターテインメント。これまで『ゴッドファーザー』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『タイタニック』などの名作に加え、『ハリー・ポッター』シリーズ、『ラ・ラ・ランド』など、数々の洋画でシネマ・コンサートが行われてきた。本作『砂の器』のシネマ・コンサートは2017年8月に渋谷Bunkamuraオーチャードホールにて上演され、2日間の公演チケットが完売するなど好評を博した。演奏は日本フィルハーモニー交響楽団、ピアノは近藤嘉宏今回、追加公演の声が多く寄せられ再演が実現した『砂の器』は、松本清張原作の社会派ミステリーを映画化した作品だ。見所はなんといっても、後半のクライマックス40分間だ。気鋭の音楽家・和賀英良(加藤剛)が作曲した「宿命」を初演するシーン、緊迫した捜査会議シーン、和賀の回想として描かれる、お遍路姿の親子が四季折々の全国を旅するシーン。この3つのシーンを交互に織り交ぜながら、バックにはこのために作曲された組曲「宿命」が劇的に流れる。本コンサートでそんな「宿命」を演奏するのは、1992年ミュンヘン交響楽団との共演でデビュー以来、数多くの国内外のオーケストラで客演をはたす国内屈指のピアニスト近藤嘉宏。オーケストラ演奏は日本フィルハーモニー交響楽団が担う。また、スコアの復刻を担当した作曲家の和田薫が自ら指揮を務める。【詳細】映画『砂の器』シネマ・コンサート日時:2018年4月22日(日) 会場16:00/開演17:00(終演20:00予定)会場:渋谷・NHKホール住所:東京都渋谷区神南2丁目2-1上映作品:『砂の器』(松竹・橋本プロ=提携作品/1974年10月19日劇場公開)上演時間:2時間23分(途中休憩:20分あり)※上映作は2005年リマスター版指揮:和田薫演奏:日本フィルハーモニー交響楽団ピアノ:近藤嘉宏■チケットに関して価格:全席指定 9,800円(税込) ※未就学児入場不可一般発売日:2018年1月26日(金)※2017年12月11日(月)より先行受付あり/詳細は公式サイト参照URL:©1974・2005 松竹株式会社 / 橋本プロダクション
2017年05月21日今やコンビニを中心に売れ筋商品となったペットボトル入りのお茶。品質改良が重ねられて年々その味がレベルアップしているなか、各社は人気女優を起用してのCMバトルを繰り広げている。 アサヒ飲料の「十六茶」は09年3月からガッキーこと新垣結衣(28)を起用。そのキャラクターがブランドイメージにマッチしているのか、交代する気配はない。 また日本コカ・コーラの「爽健美茶」は昨年から土屋大鳳(22)を起用。土屋の前には綾瀬はるか(32)、武井咲(23)、宮崎あおい(32)らそうそうたる面々が起用された。 そして先日の新CM発表会見で、伊藤園の「お~いお茶」はNHK朝ドラ「ひよっこ」ヒロインでおなじみの有村架純(24)を起用。そればかりではなくテーマ曲をゆずのオリジナル曲「愛こそ」にするなど、全面協力体制だ。 「お茶のCMはイメージが良く、知名度アップが確実で次の仕事につながりやすい。どの芸能プロにとってもぜひとりたい仕事。ただその分、CMキャラに起用される“ハードル”はかなり難関。なので一度起用されたら、何としても死守しようとしますね」(大手芸能プロダクションのマネージャー) 有村は前出の会見で「すごく力強くて、気持ちも明るく前向きになることができる。寄り添ってくれる感じがいいなと思いました」とテーマ曲を絶賛している。朝ドラヒロイン・有村の参戦により、今後ますますお茶のCMバトルは加熱しそうだ。
2017年05月21日「"無限"とは"時間"や"時空"ではなく、"想い"なのだと感じています。限りの無い"想い"。それは"永遠"と呼んでもいいものだと思います」俳優・木村拓哉にとって『武士の一分』(06年)以来、約10年ぶりの時代劇主演となる映画『無限の住人』。沙村広明氏の人気漫画が初の実写化、さらに木村と三池崇史監督の初タッグということもあり、メディアは大々的に取り上げた。SMAP解散騒動で日本中に激震が走った2016年1月、木村は不死身の侍・万次をようやく演じ終える。2015年10月5日、映画化が発表されたあの日から、どれだけの人がこの作品を話題にしてきたのだろうか。冒頭にあるのは、「無限とは?」に対する木村の答えだ。公開初日を迎えた2017年4月29日、舞台あいさつの壇上で「客席の皆さまのものになりました」と引き締まった表情で呼びかけた木村。今回の連載は「∞」になぞらえ、8名のスタッフの証言をもとに、『無限の住人』が「皆さまのもの」になるまでの「無限の想い」をまとめた取材記録である。2人目は、スケジュールや予算など制作全般の進行を管理した坂美佐子プロデューサー。これまで数々の三池作品を手掛けてきた"右腕"ともいえる人物だ。連載第4回は、そんな裏方の「喜び」について。○「この仕事をやってよかった」――いよいよ公開です(取材は4月下旬)。プロデューサーとして、公開前はどのようなお気持ちですか?ドキドキです。お客さんに届く直前というのは、やっぱりいつも緊張しますね。制作するかしないかも含めて、いちばん先に携わるのがプロデューサーという立場。初めてタイトルを聞いたときから今までのことで間違いはなかったのか、公開前はいつも不安になります。ワクワクするというよりも、ドキドキという感じです。――今回に限らず、苦労してよかったと思えるのはどんな時なんですか?電車に乗っていて、隣の人が作品の話をしてくれた時とか。もちろん、業界の方含めて私の周りで褒めてくださるとうれしんですが、映画館を出てトイレに行った時に作品の話で盛り上がっている方がいると別のうれしさがあるというか。観た後の感想だけじゃなくて、「あの衣装いいよね」「今度お母さんと『無限の住人』観に行くんだ」とか、今まで会ったことない方が私の担当した作品について話題にしてくれていると、とてもうれしい。そういう瞬間は、この仕事をやっていてよかったなと思います。――興行的に成功した時の喜びも格別でしょうね。数字的なところをいつも追いかけていると、「作りたいもの」と「観て欲しいもの」が一致しない作品もあります。でも、プロデューサーとしての考え方の基本にあるのは、「いい作品を作れば必ずたくさんの人が観てくれる」。そこに迷いはありません。○2つの心がけ「私が楽しむわけにはいかない」――三池監督は、「とにかく自分たちのやりたいことを、やりたいようにやる。そうやって無我夢中で作ったものが結果的に、日本人にしか作れない日本の物語として、世界中の人たちにとって、観たことのない価値のあるものになるはずだ」と。監督は「自分たちが楽しまないとお客さんも楽しんでもらえない」という信念のもと、スタッフを束ねて1つの方向に導いていくのが得意な方。それが三池組の大きな魅力と力になっていますが、同じように私が楽しんでしまうわけにはいかなくて。私が心がけることは2つ。1つは、いい作品を作ればたくさんの人が観て興行的に成功するという信念。もう1つは、仕事の内容と予算、スケジュール、クオリティがちゃんと正三角形を成しているかどうかを常に意識すること。予算だけがどんどん膨らんでいってもいけないし、スケジュールだけが守られなくてもいけないし、クオリティが落ちてもいけない。「楽しむだけでは済まない」部分は、私の方で引き受けているつもりです。■プロフィール坂美佐子(さか・みさこ)静岡県浜松市出身。映画プロデューサー。NHKエンタープライズを経て、現在株式会社OLM、OLMデジタル取締役。これまで、『極道恐怖大劇場 牛頭』(03)、『ゼブラーマン』シリーズ(03・10)、『着信アリ』(04)、『IZO』(04)、『妖怪大戦争』(05)、『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』(07)、『クローズZERO』シリーズ(07・09)、『神様のパズル』(08)、『ヤッターマン』(08)、『十三人の刺客』(10)、『一命』(11)、『愛と誠』(12)、『悪の教典』(12)、『藁の楯 わらのたて』(13)、『喰女-クイメ-』(13)、『土竜の唄』シリーズ(14・16)、『神さまの言うとおり』(14)、『風に立つライオン』(15)、『極道大戦争』(15)、『テラフォーマーズ』(16)など、数々の三池監督作を手掛ける。(C)沙村広明/講談社 (C)2017映画「無限の住人」製作委員会
2017年05月20日NHK大河ドラマ『おんな城主直虎』で、亡き直親(三浦春馬)の隠し子を名乗り、井伊谷へやってきた謎の美少女。その美少女・高瀬を演じているのが高橋ひかる(15)だ。剛力彩芽(24)、武井咲(23)らを輩出した「全日本国民的美少女コンテスト」でグランプリに輝いたのがおよそ3年前。 「ずっと芸能界に憧れていて、まわりの勧めもあって応募しました。映画やCMに出演させていただいて、そこから女優のお仕事に憧れを持つようになりました」(高橋・以下同) 演技経験はデビュー作の映画『人生の約束』に続き2作目、ドラマデビューにして大河に抜擢された。 「歴史、特に戦国時代が好きなので、大河ドラマに出られてうれしいです。時代劇のお芝居の勉強がたくさんできて充実しています」 演じ方で悩んだときには、主人公・直虎を演じる柴咲コウ(35)から“目ヂカラ”の使い方のアドバイスをもらい、救われたという。 「『目線ひとつで、身分の差がわかる』ということを教えていただきました。そのとき高瀬は井伊の家に来たばかりで、直虎さんや祐椿尼さん(財前直見)と目を合わせている私の演技に、まだ目を合わせられる状況ではないと教えていただいて。柴咲さんは普段着のときもすごくオーラがあって、かっこいいんです」 ハキハキと話す“国民的美少女”。これから女優として成長していく姿が楽しみです!
2017年05月20日「(激動の)この状況を面白がっているというよりは、もっと受け身かもしれないです」 こう語るのは、NHK大河ドラマ『おんな城主直虎』で小野但馬守政次を演じる、高橋一生(36)。引きも切らないドラマ出演、その合間にセクシーなヌード姿を披露し女性たちを魅了。そしてテレビCMでも活躍。まさに快進撃を見せる高橋。 「いただく仕事に関してはなるべく前向きに、できるかぎりやらせていただこうという精神です。高橋一生にやらせようと思ってくださる方がいる以上、できるかぎり取り組みたいと思っているのが僕の今の心情です」 いったいいつ休んでいるの?と聞きたくなるほどの活躍ぶり。吹越満演じる父・政直に、頬のこけ方がそっくりだと視聴者は沸いたけれど……。 「こけて見えたのは、そのタイミングで父・政直の姿に見た目が近づけるよう減量をしたからです。それは意図的にやっていることなので、高橋一生激務だねってどうか思わないでほしい。よく食べるし、運動もしてるし、めちゃくちゃ体調はいいので」 直虎への秘めたる思いを抱え生きる政次にかけて、自身の初恋についてたずねると。 「小学校5年生のときです。一緒に映画を見に行って、横を見たときに、すごい産毛が生えていてショックだったという(笑)。後日、人目のつかないところで伝えたらビンタされ、そのまま終わりを迎えました」 終始耳に心地よい低音ボイスで質問にこたえる様子に人気の理由を見た気がした。
2017年05月20日「政次に限らず、すべての役に対して自分との共通点を見つけてアプローチしていくという仕方を僕はしていなくて、いつもこれは自分だと思いながら没入して台本を読んでいく。その役が腹が立っていたら自分も腹が立っているし、そんな感覚なんです」 こう語るのは、NHK大河ドラマ『おんな城主直虎』で小野但馬守政次を演じる、高橋一生(36)。喜怒哀楽を出すことなく冷徹に見せかけて心の奥で何かに耐える男。ときにそれを静かに爆発させる男。煩悶の表情が似合いすぎる、まさに高橋の真骨頂ともいえる役柄だ。 「僕はすごく器用に見られることがあるんですが、自分ではあまり器用じゃないと思っていて、自分以外の誰かの人間性にジャンプできない。自分の中にあるものからでしかお芝居はできないというか」 そんな中、第18回(7日放送)にドラマは大きな見せ場を迎えた。井伊家の家臣でありながら今川家に内通する政次の本心を探るべく、政次と直虎の2人が対峙するのだ。 「呼吸や間というところに人間の本質的なものが宿ると思っていますので、柴咲さんとはお互い通じるものを確認しながらお芝居ができたと思います。お芝居ってごっこ遊びと思われる方もいるかもしれないですけれど、そうじゃない瞬間を求めているのが俳優だと思うので、特に第18回はそういう瞬間を柴咲さんと共有できたように思います」 苦悩する姿さえもセクシーな政次が今後、直虎とどんな関係を築くのかが見どころだ。
2017年05月20日『となりのトトロ』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』で知られるスタジオジブリが、5月19日(金)、公式サイトにて宮崎駿監督の新作長編アニメーション映画制作のためのスタッフ(新人)募集を開始した。2013年公開の長編アニメーション『風立ちぬ』で、長編映画の制作から引退することを正式に発表した宮崎監督。だがその後も、ジブリ美術館用の新作短編アニメ「毛虫のボロ」を制作するなど現場に立ち続け、2016年には、NHKで放送された特別番組「終わらない人 宮崎駿」の番組内で長編映画制作の企画があることが放送され話題を呼んでいた。また「Oscar Week 2017」では鈴木敏夫プロデューサーが、宮崎監督の長編映画制作復帰に言及し、本格的な復帰が期待されていた。そして本日、公式サイトにて宮崎監督の新作長編アニメーション映画制作のためのスタッフ募集が公表。サイトでは「すでにテレビ等でご存じかと思いますが、宮崎駿監督は最後の長編アニメーション映画に取り組み始めました」と明言され、新作が本格始動することが決まった。「『風立ちぬ』から4年、三鷹の森ジブリ美術館のための短編映画『毛虫のボロ』で、若いスタッフと共に苦手なCG技術にも野心的に向き合い、ついに完成させました。一方、この間、昔からの大切な仲間を何人も亡くし、自分自身の終焉に関してより深く考える日々が続きました」「ここに至り、宮崎監督は『引退撤回』を決断し、長編アニメーション映画の制作を決めました。作るに値する題材を見出したからにほかなりません。年齢的には、今度こそ、本当に最後の監督作品になるでしょう」と、今回の経緯が報告されている。さらに「この映画制作完遂のために、若い力を貸して下さい。期間は3年間です。一緒に制作に加わってくださる方を募集します」と熱い想いが綴られている。今夏には、スタジオジブリ出身の米林宏昌監督&西村義明プロデューサーで贈る『メアリと魔女の花』が公開予定であり、今後も日本のアニメーション作品が世界中のファンを魅了してやまないだろう。(text:cinemacafe.net)
2017年05月19日キャンドルの開発、製造、販売を行っているペガサスキャンドルから、伝統と現代性を融合させたキャンドルブランド「倉敷製蝋(*)」が、5月2日より通年販売開始されました。「倉敷製蝋(*)」は、上質な倉敷製のキャンドルブランドです。マスキングテープ「mt」のデザインなどで知られるアートディレクター居山浩二氏とのコラボレーションから生まれました。2017年2月1日に「東京インターナショナル・ギフト・ショー春2017LIFE×DESIGN」にて発表された同商品は、多数のメディアに紹介され人気を博しました。当初は期間限定の受注生産商品の予定でしたが、多くのユーザーの要望に応え、この度通年販売することに決定しました。「倉敷製蝋(*)」 工芸の町 倉敷のキャンドルメーカー × 居山浩二氏ペガサスキャンドルは、昭和9年創業のキャンドルメーカーです。工芸の町倉敷で、ウエディング用キャンドルやアロマキャンドルなど、独自技術を活用してキャンドルを作り続けてきました。マスキングテープ「mt」やNHK大河ドラマ「龍馬伝」のアートディレクションで知られる居山浩二氏とコラボレーションし、2015年より新商品の開発に着手。80年あまりのキャンドル作りで培ってきた知識や技術と現代性を融合すべく、素材・加工・香料の吟味・検証を重ね、キャンドルをデザインしました。丁寧な手仕事から生まれる、上質な倉敷製キャンドルです。厚さ3mmのキャンドル「CARD CANDLE」最も特徴的なキャンドルは、「CARDCANDLE」。幅18mm×高さ70mmそして厚みが3mmの薄い板状で、他に類を見ないキャンドルです。真鍮製のホルダーにキャンドルを立て火を灯すと、ほとんどロウが垂れることがなく、周囲のロウを溶かしながら燃焼します。とてもシンプルな形状だからこそ、あかりの美しさとキャンドルの面白さが際立つデザインです。コラボだからできた、こだわりのキャンドル多数のアイディアの中からアイテムを徐々に絞込み、商品化されたのは1/3程度。例えばエッジのシャープさをわずかに高めるために製法を変更するなど、細部のデザインにまでこだわり、何度もやり直し試作を重ねた商品です。香りは、現代の日本人の感覚にマッチし上質なリラックス時間を過ごせる、FreshFloral・FreshGreen・CassisLeavesの3種を新たに開発。長年の"挑戦し続けるものづくり"で得たペガサスキャンドルの知識や技術と、数々のデザイン賞を受賞し、国内外のデザインアワード審査員も多く務める居山氏のこだわりが結集したデザインとのコラボレーションにより生まれた「倉敷製蝋(*)」。使って心地のよい、日本のキャンドルブランドです。Webページ TUBE CANDLEFreshFloral/FreshGreen/CassisLeaves1candle+1holder¥7,560(税込)燃焼時間:約19時間packagesize:6.5cm×6.5cm×12cmHcandlesize:3.5cmφ×11cmHTESTTUBECANDLE×33candles+1holder3つの香り(各1本)のセット¥21,600(税込)燃焼時間:約19時間packagesize:21cm×6.5cm×12cmHcandlesize:3.5cmφ×11cmHTESTTUBECANDLEREFILLFreshFloral/FreshGreen/CassisLeaves1candle※グラスの中のキャンドルだけ交換します。¥1,620(税込)燃焼時間:約19時間packagesize:3.3cm×3.3cm×8.5cmHcandlesize:3cmφ×7.5cmHCARD CANDLEFreshFloral/FreshGreen/CassisLeaves5candles+1holder¥2,160(税込)燃焼時間:約30分packagesize:2.8cm×2cm×10cmHcandlesize:1.8cm×0.3cm×7cmHCARDCANDLEREFILLFreshFloral/FreshGreen/CassisLeaves5candles¥1,620(税込)燃焼時間:約30分packagesize:2.8cm×2cm×8.5cmHcandlesize:1.8cm×0.3cm×7cmHGLASS CANDLEFreshFloral/FreshGreen/CassisLeaves1candle¥5,400(税込)燃焼時間:約24時間packagesize:7.5cm×7.5cm×7.5cmHcandlesize:7cmφ×7cmCHOCOLATE CANDLE¥3,240(税込)5candles無香料燃焼時間:約1時間30分packagesize:6cm×20.5cm×2.8cmHcandlesize:3cm×3cm×2cmHMATCHES¥540(税込)packagesize:3.5cm×11cm×1cmH香りFreshFloralローズとジャスミンを基調に爽やかなシトラスと甘酸っぱいプラムの優雅なジューシーフローラルの香りFreshGreen爽やかでシャープなティー、ゼラニウム、パルマローザが作り出す知的なフレッシュグリーンの香りCassisLeavesカシスの葉のグリーンアクセントと、甘いローズが瑞々しいフルーティグリーンフローラルの香り直営オンラインショップCandleWorld「倉敷製蝋(*)」は5月18日(木)から販売開始予定注*「倉敷製蝋」の蝋は旧字体
2017年05月19日「亡き母に、『真田丸』を観てもらいたかった。時代劇が好きな人でしたから、きっと喜んでくれたと思います」 昨年のNHK大河ドラマ『真田丸』で“昌幸ロス”を巻き起こしたことが記憶に新しい草刈正雄(64)。今月12日に発売した初の写真集では、亡き母・スエ子さん(享年77)との“お宝2ショット”も公開。今回、最愛の母との“57年間の絆”を初めて明かしてくれた。 草刈は1952年、福岡県小倉市でアメリカ人の父とスエ子さんとの間に生まれた。しかし米兵だった父は、草刈が生まれる前に朝鮮戦争で戦死。兄弟もおらず、ずっと“母1人、子1人”の2人暮らしだったという。 「母は、ひと言でいうと“すごく厳しい人”だったかな。典型的な“九州の女”。でも今思えば、『私が父親代わりにならなきゃ』という思いもあったのかもしれませんね。母は日用品の卸売店で働きながら、女手ひとつで僕を育ててくれましたから」 やんちゃで母を困らせていたという正雄少年も、中学生になると早く自立するためにアルバイトを始めた。 「中学のころから新聞配達をしていました。高校は定時制だったから、授業の後に野球の練習をして、その後にスナックのバイトへ。本の訪問販売もしていました。大変でしたが、それもいい経験だったなと思います」 そして17歳のときに、アルバイト先のスナックのマスターの勧めでモデルの仕事を始めることになった。 「僕がモデルになるため上京するときには、母はまったく反対しませんでした。内心は行かせたくなかったのかもしれませんが、『好きにしていいよ』と背中を押してくれました」 上京した草刈は、1年後に東京へ母を呼び寄せたという。 「母は、仕事もやめて僕と一緒に東京で暮らし始めました。この道で食べていけるかどうかという状況でしたから、正直“賭け”でしたね」 その不安とは裏腹にモデルを始めて3カ月後、資生堂のCMに大抜擢。それがきっかけで、俳優の道がひらけた。 「僕の結婚を機に母とは別々に暮らすようになったのですが、母が体調を悪くしてから亡くなるまで15年ほどは同居していました。母は孫の世話もよくしてくれて、娘たちをあちこち連れていってくれていましたね」 しかし、そんな幸せいっぱいの草刈家三世代が寄り添う日々は突然、終わりを告げてしまう――。 「母は喉頭がんもやったし、乳がんにも罹り、糖尿病も抱えていました。入院していた時期もありました。そして7年前の夏、突然、自分の部屋で息を引き取っていました……。脳梗塞でした」 昨日まで元気だった母との“突然の別れ”。病気がちだった母と晩年の15年間を同居したことはこれ以上ない親孝行だったはずだが、草刈自身は「もっとしてあげられることがあったのでは」といまだに後悔することも多いという。 「東京に呼んでよかったのかと、落ち込んだりもしました。母は最期まで“九州女”でしたから、東京で僕たちと暮らしたことが果たして幸せだったのか……。さらに上京したころ、母はまだ30代後半。再婚のチャンスもあったのかもしれませんが、死ぬまで未婚を貫きました。いまも、そんな母のことを思い出します」 母を亡くした悲しみのなかで、ふと気付いた“母の教訓”があるという。 「生前、母は『ありがとう、ごめんなさいと素直に言える人になりなさい』とよく言っていました。歳を重ねれば重ねるほど、素直になるのが“勝ち”だなと思うようになりました。経験を積んでくると変なプライドが身についてしまいがちなので、素直であり続けるのは難しいですよ。でも、そうした垢を削ぎ落として、謙虚に頑張っていきたいですね」
2017年05月19日NHK・総合テレビで5月18日(木)今夜放送される音楽番組「SONGS」に、「よー、そこの若いの」がロングヒット中の竹原ピストルが出演。女優・吉岡里帆をナビゲーターに迎え、竹原さんの歌の魅力とその人間像をみつめていく。千葉県出身で大学時代にハマノヒロチカと「野狐禅」を結成。2003年にメジャーデビューしている竹原さん。その後2009年に野狐禅を解散するとソロに転向。2015年に発表されたアルバム「youth」の楽曲「よー、そこの若いの」がCMに起用され話題となったのは記憶に新しい。また、この春発売された最新アルバム「PEACE OUT」収録の「Forever Young」がテレビ東京系ドラマ「バイプレイヤーズ」で使用されるなどアーティスト活動も順風満帆だ。同時に2006年には映画『青春☆金属バット』に主演、俳優としても活動を開始。2011年には本名の竹原和生名義で「さや侍」に出演、松本人志監督にその才能を絶賛されたほか、昨年には本木雅弘が『おくりびと』以来7年ぶりに主演した映画『永い言い訳』に出演、第90回キネマ旬報ベスト・テン助演男優賞、第40回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞するなど俳優としても高く評価されている。今回の放送ではオーディションで上京するたびに竹原さんの「東京一年生」を聞いて背中を押してもらっていたという吉岡さんをナビゲーターに迎え、竹原さんの魅力を探るべくスタジオで一夜限りのスペシャルライブを実施。以前は年間250本以上のペースで行われていたという竹原さんのライブにもカメラが入り、なぜ彼の歌は心に響くのか?その歌を形づくった人生について迫っていく。200人の観客を前にギター1本で竹原さんが歌い上げる「よー、そこの若いの」「Forever Young」「東京一年生」「カウント10」など名曲の数々も必聴だ。今夜のナビゲーターを務める吉岡さんだが、ロジャー・パルバース監督による日豪合作映画『STAR SAND-星砂物語-』の公開を控えている。『秘密 THE TOP SECRET』「精霊の守り人II 悲しき破壊神」の織田梨沙を主演に迎え、満島真之介、三浦貴大、オーストラリア人俳優ブランドン・マクレランドらも出演。「1945年の戦時中、戦うことを拒否した“卑怯者”の脱走兵である日本兵と米兵、そして彼らを見つめる少女の物語」を描く。1945年の太平洋戦争末期と2016年の現代と2つの時代の視点から進む物語のなかで吉岡さんは現代部分の主人公・志保を演じている。『STAR SAND ─星砂物語─』は6月21日(水)より沖縄・桜坂劇場にて先行公開、8月4日(金)より東京・ユーロライブほか順次公開。「SONGS」は5月18日(木)22時50分~NHK総合にて放送。(笠緒)
2017年05月18日「相手の県民性を知ったうえで、話し方を工夫してみると、人間関係もうまくいきます。トラブルの原因にもなりやすい“お金”ですが、私たちは金銭感覚についても、さまざまな設問を設定しました」 そう話すのは、リサーチプロデューサーでディグラム・ラボ代表の木原誠太郎さん。ディグラム・ラボは日本全国約1万人を対象に、アンケート調査を行っている。設問は225にも及び、金銭感覚に関しても《カード払いが多い・現金払いが多い》《ポイントカードを貯めている・ポイントカードを貯めていない》など多岐にわたるが、今回は本誌のために、その調査結果を公開してくれた。 「調査結果を『ディグラム』という心理的手法で分析し、47都道府県別に解釈を施したりもしました。すると、いままでモヤッと感覚的にとらえていた“県民性”をデータにより可視化することができたのです」(木原さん) アンケートの《「節約」が習慣化しており、ふだんから無意識のうちに節約している》という設問に対して、もっとも「あてはまる」という回答が多かったのが三重県民だった。 「全体の調査結果によれば、三重県の男性は優しくて常識人、人当たりもよいといった傾向がありました。女性は芯が強く、夫への献身度は全国でもトップクラス。周りが『そんなに尽くして大丈夫?』と、心配するほどの献身ぶりですが、半面、気の使いどころも心得ていて、どうすれば相手が喜ぶのかもしっかり探っています」(木原さん) 三重県民は「きちんとしている」「コツコツ積み重ねる」といった気質を持っているというが、、それが“節約好き”という結果に表れたようだ。ちなみに三重県民は「ごみのリサイクル率」でも、毎年30%以上をキープしており、全国でもトップだという。 2位は山形県。’80年代に大ヒットしたNHK朝の連続テレビ小説『おしん』の舞台にもなったように“辛抱強い”人柄を思い浮かべる。『新・出身県でわかる人の性格』(草思社文庫)の著者で出版プロデューサーの岩中祥史さんは次のように語る。 「山形は共働き率が長年、全国1位で、女性は働き者で“おしん”のように我慢強い。お金もコツコツ貯める堅実な面を持つのは昨年、日本銀行が実施した金融リテラシー(金融と経済に関する知識と判断力)についての調査にも表れています。『将来的に増えたお金を選ぶか、少額でもすぐに手にできるお金を選ぶのか』という設問に対して、山形県民は、前者を選んだ人が多かったのです。冒険的な投資よりも、地道に蓄えることを大切にする気質が表れているのでしょう」 そして、最下位は群馬県。実はこの県は、200万人弱という人口に対して前橋競輪場、桐生競艇場、伊勢崎オートレース場と、公営競技場が多く、毎日のように賭けを楽しむこともできる。また江戸時代末期から経済的にも恵まれていたため、とても“節約に励む”といった気分にはならないのかも。 そのいっぽうでディグラム・ラボ調査の《勝負事・賭け事に熱くなりやすい》という設問では全国で19位。“ギャンブル好き”という自覚があまりないのか、それとも“ギャンブルはやるが、それほど熱くならない”ということなのか……。
2017年05月17日5月上旬の午前中、東京・目黒区内にあるコンビニの前に、1台の車が停まった。中から降りてきたのは、有村架純(24)だ。 NHK朝の連続テレビ小説『ひよっこ』に主演している有村。だが顔の半分が隠れる大きなマスクをしているせいか、客も店員も誰も彼女だと気がつく者はいない。 彼女がピタッと足を止めたのは、スイーツ売場。ケーキ、わらびもち、クレープ、チョコレートケーキ、バウムクーヘン――。 どれにしようか、迷いに迷っているようで、ジーっと見つめ続けること3分間。最終的に手に取ったのは、人気のケーキでも、和スイーツでもなく、ヘルシーなヨーグルトだった。 「たぶん、ダイエットを気にしているんだと思います」(制作関係者) 有村が演じるヒロイン・谷田部みね子は、茨城県の農家で暮らす“健康的な女の子”という設定だ。 「そこで彼女は、役作りで体重を5キロ増やしたうえでクランクインに臨んだのです。ところがストーリーが進んで、現在、みね子は集団就職のために東京へ。成長したみね子に合わせて、有村さんは再び5キロの減量をやりとげました。いまはちょうどリバウンドが気になるころ。彼女はもともと太りやすい体質なので、鋼の精神でケーキを我慢し、ヨーグルトを手に取ったんでしょう(笑)」(前出・制作関係者) 大都会・東京でくじけそうになりながら、試練を乗り越えていくヒロインの姿はいまの有村に重なる。 「どんなに遅く帰宅しても、毎日のストレッチと筋トレを欠かさず、休みの日もジム通い。パーソナルトレーナーをつけて頑張っているそうです。過去には過度なダイエットで体調を崩したこともあったそう。『あまちゃん』で親子役を演じた宮本信子さん(72)から『ちゃんと食べてる?』と心配されたそうで、今回は慎重にダイエットしたそうです」(前出・制作関係者) 撮影は夏まで。“座長”有村の“節制の日々”は続く。
2017年05月17日人口の9割が「定型発達症候群」!?NHKが発達障害プロジェクトをスタート「およそ20年前に、アメリカの研究所が残した報告から、全人口の9割以上がある深刻な症状にあることが判明しました。」Upload By 発達ナビニュースとあるニュース番組で、キャスターが紹介した「衝撃のレポート」以下のチェック項目に一つでも当てはまったら、人間関係に深刻な問題を引き起こしかねない、「定型発達症候群」の可能性があるというのです。・暇な時はなるべく誰かと一緒に過ごしたい・集団の和を乱す人を許せない・社会の慣習にはまず従うべきだ・はっきりと本音を言うことが苦手・必要なら平気でウソをつけるUpload By 発達ナビニュース…実はこれは、NHKが制作した架空のニュース動画なんです。NHKが2017年5月から1年をかけて展開する、「発達障害プロジェクト」のページ上で公開されています。Upload By 発達ナビニュース「発達障害プロジェクト」「定型発達症候群」という言葉にびっくりした人もいるかもしれませんが、これは、医学上の病名でも、公式に定められた障害の名前でもありません。1998年、発達障害のひとつASD(自閉スペクトラム症)と診断された海外の一般女性が、ASDに関するさまざまな報道への皮肉の意味で「創作」した言葉が発端であると言われています(諸説あり)。「定型発達」とは、発達障害と対比して、心身の発達が「定型(平均的)」という意味で、「発達障害ではない人」をさす言葉として用いられます。つまり「定型発達症候群」とは、発達障害の人から、いわゆる「普通の人」を見た視点です。でも、「普通」ってそもそもなんでしょうか?全人口の大半の人が定型的(平均的)に感じているから「フツウ」?それじゃあ、違った感じ方をしている人は「フツウ」ではないの?そんな問題提起の意味も込めて、冒頭の架空のニュース動画はつくられました。NHKの発達障害プロジェクトでは、これまで当たり前に考えられてきた「普通」の概念にとらわれず、発達障害のある人々の感じ方・考え方を様々な角度から紹介していくことで、発達障害のあるなしに関わらず、一人ひとりの多様な感じ方や生き方への理解の促進をめざしていきます。NHKスペシャル、あさイチ、ハートネットTVをはじめ、番組横断で、継続的に発達障害を取り上げていくことが今回のプロジェクトの特徴です。知ってるようで知らない発達障害のこと、みんなの投稿で“トリセツ”をつくろうUpload By 発達ナビニュース生まれつきの脳機能の発達のアンバランスさ・凸凹(でこぼこ)によって、社会生活に困難が発生する発達障害。「なんとなくは知っているけど、結局どういうことかわからない」「漠然としたイメージはあるけど、何に困っているのかわからない」という方も少なくないのではないでしょうか。プロジェクトページでは、「この際、はっきり知っておきませんか?」という呼びかけと共に、発達障害の定義や特徴、困りごとなどが、イラスト付きでわかりやすく紹介されています。コンテンツ監修は、LITALICO発達ナビの監修も務める、鳥取大学大学院の井上雅彦教授です。また、「みんなで作る発達障害の“トリセツ”」と題したコーナーでは、日常生活の様々な場面での困りごとや対応策を、発達障害の当事者やその家族、学校や職場などの周囲の人々の投稿を通して集め、公開していく企画もスタート。「生活・暮らし」「対人関係」「学校・職場」と、大きく3つのカテゴリーの中で、様々なテーマに対するみなさんの投稿を募集しています。サイトオープン時の2017年5月16日現在では、事前に集めた投稿の中から「聴覚過敏」に関するエピソードを18件公開しています。以下のリンクの投稿フォームから、それぞれのテーマに対する体験談を随時投稿することができます。Upload By 発達ナビニュースみんなで作る発達障害の"トリセツ"投稿フォーム5/21(日)21:00から「NHKスペシャル」で生放送特集!Upload By 発達ナビニューススペシャル, 「発達障害 ~解明される未知の世界~ (仮)」ウェブ上のプロジェクトページと連動して、NHKの様々な番組で、継続的・多角的に発達障害について取り上げていくのが、今回のプロジェクトの特徴。テレビ特集の第1弾は、NHKスペシャル「発達障害 ~解明される未知の世界~ (仮)」。初回放送は、2017年5月21日(日) 午後9時00分~9時59分です。これまで、主に社会性やコミュニケーションに問題がある障害として知られてきた発達障害ですが、最新の脳科学研究や当事者への聞き取りにより、生まれつき、独特の「世界の見え方・聞こえ方」をしているケースが多いことがわかってきました。多くの人にとっては何でもない日常空間が、耐えられないほどまぶしく見えたり、小さな物音が大音量に聞こえてパニックになったり…NHKスペシャルでは、こうした発達障害当事者の方々の独特の感覚・認知や、それによって生じる生きづらさを映像を通して再現し、「目に見えにくい」障害の実態を伝えることに挑戦します。番組中では、大阪大学と東京大学が共同研究・開発した「自閉症知覚シミュレータ」も登場。発達ナビでは、当事者やご家族の方をお招きしての体験会兼取材・撮影に協力しました。今回のNHKスペシャルの最大の特徴は、生放送・リアルタイムで視聴者からのコメントを紹介しながら展開していくこと。たとえ同じ診断名でも、一人一人の特性や感じ方は、本当に様々です。十把一絡げに「発達障害」をまとめてしまうのではなく、一人一人の多様な暮らしぶりや思いを紹介していくことこそが、発達障害への理解・関心を広げていく上で大切だという趣旨からの企画だそうです。ご自分の経験について伝えたい思いやご経験、発達障害に対する疑問や悩みがある方は、ぜひ以下のメールフォームからご投稿ください。スペシャル, 発達障害特集メール投稿フォームUpload By 発達ナビニュース 「発達障害プロジェクト」また、NHKスペシャルの生放送終了直後から、「発達障害プロジェクト」ページ上でライブストリーミングが始まり、番組のアフタートークが催されるようです。ここでは、生放送中に紹介し切れなかった視聴者からの投稿を追加で紹介していくとのこと。あなたの投稿も紹介されるかも…!?発達ナビTwitterでNHKスペシャル&アフタートークを実況中継!発達ナビ編集部では、5/21(日)21:00からのNHKスペシャル及びアフタートークを実況中継予定!Twitterをご利用の方は、ハッシュタグ #NHKスペシャル #発達障害 でぜひ感想をご投稿ください。番組前の予習に、発達ナビの関連記事はこちら!プレスルーム: 5月21日(日)放送 NHKスペシャル「発達障害~解明される未知の世界~」の制作にLITALICOが協力しました。
2017年05月17日「第26回 日本映画批評家大賞」授賞式が5月16日(火)に開催され、『湯を沸かすほどの熱い愛』が作品賞、監督賞(中野量太)、主演女優賞(宮沢りえ)、助演女優賞(杉咲花)の4冠に輝いたほか、各賞に輝いた高畑充希、東出昌大、樹木希林、小林薫らが出席した。水野晴郎が発起人となり、淀川長治、小森和子ら映画評論家の提唱で設立され、今年で26回目を迎える同賞。アニメーション部門では『聲の形』が作品賞を受賞し、『君の名は。』の新海誠監督が監督賞、『風のように』の野沢雅子が声優賞、そしてアニメーション界での長年の活躍を称えるダイヤモンド大賞(淀川長治賞)は、松本零士に贈られた。実写部門では、『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』に出演した高畑充希と岩田剛典(「三代目 J Soul Brothers」)が揃って新人女優賞(小森和子賞)と新人男優賞(南俊子賞)を受賞。高畑さんは「人生で一度の初主演映画がこの作品でよかったです。タイトな撮影でしたが、現場の空気がメチャクチャ温かくて、眠くてもまた明日、現場があるのが嬉しくワクワクしながら現場に行けました。大切な1作でこんな素敵な賞をいただけて嬉しいです」と挨拶。審査委員から、同作で「腹黒い」一面を見せたと評されると「これからも輝いて行けるように、腹黒く(笑)、頑張っていきたいと思います」と笑顔を見せた。『聖の青春』で棋士・羽生善治を演じた東出さんは、助演男優賞を受賞。ちなみに東出さんと高畑さんは、NHKの朝ドラ「ごちそうさん」(2013年)で兄妹を演じており、東出さんは授賞式の場での再会に感慨深げ。「放送前に淀川まで自転車を走らせて、釣り糸を垂らして川べりで下らない話をした」と当時を述懐する。4年を経て、それぞれに俳優として高い評価を得るようになったが、こうした場で顔を合わせると「あの頃に戻れる」と嬉しそうに語り「自分が何者かになってしまったかのような危機感を覚えますが、あの頃は何者でもなかったし、実はいまも何者でもない」と自らを戒める。そして「俳優になって5年が経ちましたが、謙虚な気持ちを忘れずに、驕りを持たず、今後も全力で銀幕で存在出来れば」と語った。映画界への功績を称える「ダイヤモンド賞(淀川長治賞)」を実写部門で受賞したのは、樹木希林。2時間以上に及ぶ授賞式の最後に壇上に立った樹木さんは開口一番「長かったですね(笑)」。さらに「こないだ読んだ言葉で、『国を滅ぼすのは青年の失敗ではなく、老人の跋扈だ』というのがあり、つくづくそう思いました」とニヤリ。同じく映画、演劇界への功績をたたえる「ゴールデン・グローリー賞(水野晴郎賞)」を受賞した小松政夫が、受賞を機に「あと5年、いや10年は頑張りたい」と語ったことに触れ、樹木さんは「あと1年は生き延びて、映画に取り組んでいけたら」と語り、会場は笑いと温かい拍手に包まれた。【第26回 日本映画批評家大賞】実写部門・作品賞:『湯を沸かすほどの熱い愛』実写部門・監督賞:中野量太監督(『湯を沸かすほどの熱い愛』)主演男優賞:小林薫(『続・深夜食堂』)主演女優賞:宮沢りえ(『湯を沸かすほどの熱い愛』)助演男優賞:東出昌大(『聖の青春』)助演女優賞:杉咲花(『湯を沸かすほどの熱い愛』)新人女優賞:高畑充希(『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』)新人男優賞:岩田剛典(『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』)実写部門・ダイヤモンド大賞:樹木希林ゴールデン・グローリー賞:奈良岡朋子/小松政夫ドキュメンタリー賞:日比遊一(『健さん』)撮影賞:北信康(『エヴェレスト 神々の山嶺』)編集賞:穂垣準之助(『ちはやふる』)脚本賞:西川美和(『永い言い訳』)映画音楽賞:加古隆(『エヴェレスト 神々の山嶺』)新人監督賞:小路紘史(『ケンとカズ』)アニメーション部門・作品賞:『聲の形』アニメーション部門・監督賞:新海誠(『君の名は。』)アニメーション部門・声優賞:野沢雅子(『風のように』)アニメーション部門・ダイヤモンド大賞:松本零士(text:cinemacafe.net)
2017年05月16日5月16日、秋篠宮ご夫妻の長女・眞子さま(25)が大学時代の同級生の男性と婚約される見通しになったとNHKが報じた。 報道によるとお相手は国際基督教大学(ICU)時代の同級生で、横浜市在住の小室圭さん。大学時代には藤沢市観光協会主催の2010年度「湘南江の島海の王子」として、各地の観光キャンペーンに参加していたという。 ふたりの交際は秋篠宮ご夫妻公認だといい、眞子さまから小室さんを紹介されたと報じられている。 女性皇族のご婚約は高円宮妃久子さまの次女・典子さん(28)以来3年ぶり。天皇の子や孫にあたる女性皇族「内親王」では、黒田清子さん(48)以来12年ぶりとなる。 宮内庁は黒田清子さんの例も参考に水面下で準備作業を進めているそうで、整い次第記者会見を通して眞子さまの婚約内定を公式発表する見通し。結婚の時期は来年を想定しているという。 今回の報道を受け、Twitterでは「眞子さま」がトレンド入り。「眞子さまご結婚!」「眞子さま、ご婚約おめでとうございます」「眞子さまあああああああああああ」と歓喜の声があがっている。
2017年05月16日門脇麦が不器用な引きこもり女子から、新たな自分らしい1歩を踏み出していく主人公を熱演する『世界は今日から君のもの』。先日の予告編に引き続き、三浦貴大、比留川游、マキタスポーツ、YOUも登場する場面写真が一挙に解禁された。小沼真実(門脇麦)は、高校のころから5年間引きこもりとなり、自分の部屋で好きな漫画やイラストをひたすら正確に模写することで現実逃避をしていた。父と母は離婚し、真実は父との2人暮らし。心配性の父のすすめでゲーム会社のバグ出しの仕事を始めるが、ひょんなことから同じ会社に勤める矢部遼太郎が担当するゲームのイラストに手を加えたことで、真実の絵の才能が認められる。ある日、遼太郎から「自由に描いていいから」とゲームキャラクターのイラストを頼まれた真美。遼太郎へのほのかな恋心もあり、彼の役に立ちたいと思う真美だが、「自由に描く」ことが一番難しく…。本作は、人と接することが苦手で引きこもりになった主人公・小沼真実が、新しい人との出会いや社会との触れ合いを通して、少しずつ自分らしい1歩を踏み出していく物語。NHK連続テレビ小説「梅ちゃん先生」などを手がけてきた脚本家・尾崎将也が、門脇さんをイメージして描き、自ら監督も務めたオリジナルストーリーは、引きこもりという社会的テーマをガーリーな世界観で描写。門脇さんは、まるで『アメリ』のような、フワフワとしたところのある“ちょっと風変わりな女の子”を見事に体現する。今回解禁される場面写真では、主人公・真実の重要な周辺主要人物が全て明らかに!心配症な父親役を演じたマキタさん、離婚して家を出てしまった母親役のYOUさんに加え、真美の変化と成長のカギとなる役どころとなる遼太郎役の三浦さんと真実を居候させるスタイリスト・恵利香役の比留川さんの姿がお披露目。なぜ、真実はひきこもってしまったのか?彼らとの関わりのなかで、真実は自らの殻を打ち破ることができるのか?今回の場面写真から思いを巡らせてみて。『世界は今日から君のもの』は7月15日(土)より渋谷シネパレスほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年05月16日日本人として初めて、若き才能を後押しするヴェネツィア・ビエンナーレ&ヴェネツィア国際映画祭から出資を得て製作された長谷井宏紀の第1回監督作品『ブランカとギター弾き』(原題:BLANKA)が、今夏、日本で全国順次公開される。このほど、その予告編が解禁となり、長谷井監督と親交のある浅野忠信がナレーションを務めていることが分かった。“お母さんをお金で買う”ことを思いついた孤児の少女ブランカは、ある日、盲目のギター弾きピーターと出会う。ブランカはピーターから、得意な歌でお金を稼ぐことを教わり、2人はレストランで歌う仕事を得る。ブランカの計画は順調に運ぶように見えたが、一方で、彼女の身には思いもよらぬ危険が迫っていた…。ヴェネチア国際映画祭が世界中から新人映画監督を発掘し、育成するプロジェクトにて日本人として初めて選ばれ、撮影された初長編映画。巨匠エミール・クストリッツァに認められ、世界中を旅しながら、写真家としても活動してきた長谷井監督は、カラフルでエネルギーにあふれたマニラのスラムと、そこに住む人々をリアルな映像で見事に捉えた。今回解禁となった予告編では、すでに本編を鑑賞し、「ブランカという少女の辿り着いた一つの愛の形に涙が止まらなかった」と大絶賛を寄せている浅野さんがナレーションを担当。長谷井監督と浅野さんは、2007年のアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた『モンゴル』や、NHK土曜ドラマ「ロング・グッドバイ」といった浅野さんの主演作で監督がスチール撮影を担当したことから親交が深く、浅野さんは本作についても「予告編だけでも泣けてきちゃうよね。少しでも早く多くの人に見て欲しい」とコメント。待望の日本公開にも期待を寄せている。映像では、孤児の少女ブランカが路上で盲目のギター弾きピーターと出会い、歌の才能を開花させていくが、その目的は“お母さんを買うため”…。歌うことを通して絆を深めたブランカとピーターの2人が辿る運命の行方には注目だ。出演者の殆どは長谷井監督自ら、路上でキャスティング。1,000万超えの再生回数を誇りYouTubeの歌姫として国内外で人気を集めていた主演のサイデル・ガブテロは、演技初挑戦ながらその美しい歌声と演技力で世界中の映画祭で話題をさらっている。また、同時に解禁されたティザービジュアルは、ブランカとブランカの肩を抱きギターを手に持つピーターの後ろ姿が映し出された、2人の温かな関係性を映し出すもの。劇場窓口にて発売中の本作の特別鑑賞券には、同じく2人の姿をとらえたデザインとブランカ役サイデルの姿をとらえたデザインの特製ポストカードセットが付属する。『ブランカとギター弾き』は今夏、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年05月16日神田沙也加さんがブログで幸せオーラ満開のウエディングドレス姿を公開し、話題になっていますね。そんな中、気になるのは母親である松田聖子さんとの不仲説。ある女性誌は沙也加さんが結婚の報告もしなかったため、聖子さんが怒っていると報じ、他の雑誌は二人がレストランで仲良く会食していたと伝え…もう何がなんだか、という感じです。■女性の恋愛傾向は母親によって決まる?本人たちの問題なのだから、正直、仲良しだろうが不仲だろうが構わないのですが、それとは別にどうしても、一般論としての、恋愛や結婚における“母親の影響”が頭をよぎったりはします。幼少期の人間関係が恋愛に大きな影響を及ぼしている、という説もあるし、事実、恋愛に奔放な母親のもとに育った娘は、自分自身も恋多き女(だめんず好き?)になるケースが多いような。たいていの女性にとって、母親は最初に出会って生き方や考え方を学ぶ同性の先輩だし、両親の関係はそのまま男女関係の雛形となるもの。どんな男性を選び、どのように付き合えばいいのか、娘は母親の背中を見て学習します。つまり女性の恋愛傾向は、先天的なものを除けば、母親によって決まると言ってもいいかもしれません。■母親の影響で恋が上手くいかない?現在放送中のドラマ『あなたのことはそれほど』(TBS系)で波瑠さん演じるヒロインも、多分に母親の影響を受けています。シングルマザーとして自分を育てつつ、常連客のおじさまと深い仲になっていた母親の背中を見て育った彼女は「お母さんみたいにはならない」と言い放ったにも関わらず、不倫街道まっしぐら。一方、同じく波瑠さん主演の『お母さん、娘をやめていいですか?』(NHK)は、一番の親友であり、まるで恋人同士のようだった母と娘の関係が、ある男性の出現によって一変していくというストーリー。進学も就職も、何もかも母親の言う通りにしてきた娘は、恋愛を通して初めて、自分が無意識のうちに母親の顔色ばかり見て生きてきたことを自覚していきます。前者は母親を反面教師にしようとしたものの、結局は、本能に従って自分も周りも傷つけるような恋に振り回され、後者は全てをコントロールしたがる母親の影響で、恋人との関係が一進一退…。どちらも極端な母子関係を描いていますが、みなさん、少なからず共感できる部分はあるのではないでしょうか。他の例で言えば、両親が不仲だったり、夫婦間で束縛が激しかったり、もしくは母親が父親の愚痴ばかり言っていたり…ということがあれば、それらは全て娘の恋愛観・男性観に大きく影響してくるはず。たとえ、両親がとても理想的な夫婦関係だったとしても「私には、あそこまで自分にぴったりのパートナーを見つけるのは無理かも」と思って、恋愛や結婚をするのが怖くなる人もいるでしょう。■母親への罪悪感がだめんず好きを作る?そういえば、心理カウンセラーの心屋仁之助さんは「だめんずから離れられない人、男をだめんずにする人は根本的に、自分を〈罪人〉だと思っている」と言っていました。何の罪かと言うと、それは“お母さんを幸せにしてあげられなかった罪”。その罪を償うために「人の役に立つことをしたい」と思った結果、だめんずに執着したり、男性に尽くしすぎて、だめんずにしてしまったりするのだそうです。ということは、その罪悪感がなくなれば、今までよりも良い恋愛ができる可能性大。もしつらそうに見えたとしても、母親は不幸せだなんて決めつけず、「あれで実は案外幸せなのかも。私も幸せになろうっと」と前向きに考えられるようになれたらいいですよね。そもそも幸せか不幸せかは自分で決めることなので、「お母さんは幸せじゃない」と思い込むのは、母親に対して失礼なこと。罪悪感を持つよりも、一緒においしいものを食べたり、旅行したりして、今やこれからの幸せをシェアしたほうがお互いのために良いように感じます。■困ったときは“母”に頼って…といろいろ書いてきましたが、「そんなきれいごとを言われてもね」という人もいるかもしれませんね。母親との関係で悩みに悩んでいる人もいれば、「お母さんは十分に幸せだ」と思えているにも関わらず、恋愛でつまづいてしまう女性もいるでしょう。そんなときは、母親ではなく“母”の占いに頼ってみるといいかも。「〇〇の母」と呼ばれる占い師さんはたくさんいますが、その中でも、ご自身も波乱の人生を送ってきたという「新橋の母」こと小田原せいさんは頼りになりそうです。どん底に落ちて先が見えず、悩んでいる人の気持ちをしっかり受け止め、力強く励ましてくれるので、鑑定を受けるだけで元気が湧いてきそう。ちょっと辛口だけど愛のある“母”のアドバイスをもらいに行ってみてはいかがでしょうか。監修者紹介小田原せい1946年、九州博多生まれ。18才で芸能界デビューしたものの、声帯を痛めて引退。六本木のスナックママとして活躍するが、その後、訳あって無一文に。波乱万丈の人生を歩む中、持って生まれた霊力を使って占いの真似事を始めたところ、瞬く間に「的中する」という口コミが広がり、連日連夜行列に。本格的に占いの勉強をはじめ、絶え間ない研究の末、ついに彼女独自の「占霊術」を編み出す。90年代ではマスコミにこぞって取り上げられ、一躍人気占い師になったが、その後自ら身を潜める。現在は新橋に居酒屋をかまえ、訪れる一人一人と親身に接する占いママとして活躍中。
2017年05月15日「絵本原画展 いもとようこの世界」が、東京・上野の森美術館にて2017年5月19日(金)から6月11日(日)まで開催される。日本を代表する絵本画家・いもとようこ。彼女は、貼り絵に着色する独自の技法による柔らかな色彩で絵に息吹を宿し、温かな物語を創り上げる。独特の世界観は、親からこどもへ世代を超えて愛されてきた。日本の昔話である『さるかにがっせん』『おむすびころりん』、世界の名作である『あかずきんちゃん』『おやゆびひめ』など、彼女の手掛けた作品の数々は、誰もが一度は目にしたことのあるのではないだろうか。また、『こびとのくつや』や『てぶくろをかいに』などの絵本、NHK教育テレビの「いないいないばあっ!」に登場する童謡のソフトアニメも、彼女の手掛けた人気作品としてあげられる。本展では、“日本むかしばなし”から14タイトル、“日本の名作”から11タイトルという風に、これまで出版された300あまりのタイトルの中から314作品を選定し、6つのコーナーに分けて展示。挿絵画家だけでなく創作童話の作家でもある彼女の画業を、オリジナル画を通して全貌を明らかにしていく。【詳細】「絵本原画展 いもとようこの世界」会期:2017年5月19日(金)~6月11日(日)場所:上野の森美術館住所:東京都台東区上野公園1-2入場時間:10:00~17:00※入場は閉場の30分前まで。入場料:高校生 1,000(800)円、中学・小学生 600(400)円、小学生未満 無料※すべて税込み価格。※()内は前売料金および20名以上の団体料金。※障害者手帳の持参者とその介護者1名は無料。【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600
2017年05月14日3月2日、ベトナムの首都・ハノイのシェラトンホテル。同国を訪問中だった天皇皇后陛下が接見されたのは、グエン・ティ・スアンさん(92)をはじめとする「残留日本兵」のベトナム人妻とその家族たち16人だった。 太平洋戦争後もベトナムにとどまった約600人の元日本兵は、フランスからの独立をかけた第一次インドネシア戦争に参加。一時は「新ベトナム人」として歓迎されたものの、政情の変化によって’54年以降、次々に帰国を余儀なくされた。とり残され、苦難の歳月を乗り越えてきた残留日本兵の家族たち。歴史に埋もれてきた彼らをこの晴れの日に導いたのは、現地在住の1人の日本人女性だった。 25年前、日本語教師として単身ハノイにやって来た小松みゆきさん(69)である。ふだんはホンダのバイクで町を飛び回っている彼女だが、この日は白いブラウスにハイヒール。緊張した面持ちで、両陛下に16人を一人ひとり丁寧に紹介していた。 「彼らの存在は“隠し事”のようになっていたんです。帰国した元日本兵は黙っていたし、残った家族もしゃべらない。ずっと歴史のなかに封印されていたんですね」(小松さん) 家族たちを捜し出し、その封印をといたのは小松さんだった。彼女はベトナム在留邦人の最古参の1人であり、最年長の女性。現在、ベトナムの国際放送「VOV(ベトナムの声放送局)」の日本語課に所属し、シニアアドバイザーの肩書で活躍している。 「私はスアンさんのことを、1人の女性として尊敬しているんです。それは、自分の母親に対しても同じ。大変な苦労を黙々と耐えて生きてきた“先輩”たちのおかげで“後輩”の私は好きなことをやって、こんなところまで来られているんだから」(小松さん) 一面に広がる水田と、大通りを横切る水牛。’92年9月2日。ハノイにやって来た小松さんを迎えたのは、のどかな田園風景だった。一方、ドイモイ(刷新政策)が始まったベトナムでは、経済が開放され、成長の波に乗ろうと人びとは外国語を学び始め、日本語ブームもあった。気がつけば約15年もの間、小松さんはハノイで日本語教師を続けた。生徒は延べ数千人に及ぶ。 「そんななかに、いたんです。ソン君という40歳前後の男性でした。『日本人のお父さんと会ったとき、日本語で話をしたい』と。そのときは、どうして彼の父親が日本人なの?って、さっぱりわけがわからなかった」(小松さん) 好奇心に駆られて調べていくうちに、ベトナムの独立戦争に身を投じた元日本兵たちの存在を知ったのである。 「最初は、人助けというよりも、近代史に埋もれていた何かを発掘したような、そんな気持ちだったんです。いつかすごいノンフィクションが書けるかも、というような」(小松さん) 日本とベトナムの近代史を学び直すところからはじめ、数年後には残留日本兵の妻や家族、数十人の存在を知るまでになった。とはいえ、当時のベトナムでは、外国人が地方の個人宅を訪ねるだけでも事前申請が必要であり、長く日本と国交のなかった社会主義国での調査は難航を極めた。小松さんは、家族たちの記憶をもとに、帰国者の名簿をしらみつぶしに調べた。 「その日のことはよく覚えているよ。そりゃうれしかった」(スアンさん) 小松さんが、初めてスアンさんを訪ねたのは、10年以上前になる。元日本兵の子どもたちの情報を集めるなかで、「奥さんが健在の家もある」と教えられ、すぐに会いに来たのだ。スアンさんと、上等兵だった夫との出会いは、’45年の太平洋戦争が終わる4カ月前だという。スアンさんが働いていた軍人クラブに彼が買い物にやって来て、それからわずか数カ月後に結婚した。 「彼はとても優しい人で、けっして怒らなかった。夫婦げんかも一度もなかったよ」(スアンさん) ところが、’54年9月。夫は「出張に行く」と告げたきり、帰ってこなかったのである。暮らしは困窮し、食べるものもない貧しさのなか、スアンさんは女手一つで3人の子どもたちを育て上げた。当時の苦労を尋ねても、「もう時代が変わったから」とにっこりほほ笑むだけだ。 「スアンさんのすごいのはね、離ればなれになって60年以上にもなるのに、夫を愛しつづけていることなんです」(小松さん) どんなに生活が苦しくても、彼以外の男性は考えられないと再婚せず、いまでも愛用の枕には夫の軍服が巻いてある。 「それを夫だと思って、毎晩抱いて寝てるって。私、涙が出てくるんだけどね」(小松さん) ’04年、小松さんはスアンさんをはじめ3人の元日本兵の妻のレポートを、国立民族博物館友の会の『季刊民族学』に寄稿した。これがNHKのディレクターの目にとまり、BSドキュメンタリーになった。そしてこの番組が縁で、放送の翌年、スアンさんの夫が日本の妻や娘、孫たちに伴われ、会いにきたのである。 「本当にいいご家族でした。スアンさんたら、自分より10歳年下の奥さんのこと、『私より若いんだよ』なんて焼きもち焼いてかわいらしいんです。スアンさんの子どもたちは、60歳近い大人なのに、『お父さん、お父さん』ってズーッと触ってるの。『50年分触りたいんだ』って」(小松さん) 3月2日、シェラトンホテルで両陛下との接見を待つ家族たちは緊張でコチコチになっていた。家族たちを両陛下に紹介するのは、小松さんの役目だった。あの日を振り返るだけで、小松さんのテンションが上がる。 「もうね、両陛下は優しい、醸し出すものがすごいんですよね。スアンさんは年齢も年齢なのでいすに腰かけていた。ただでさえ小柄だから、皇后陛下がいくらかがんでも、やっぱりね、上からになっちゃう。そうしたら皇后陛下、しゃがみこまれたんですよ!」(小松さん) 予定されていた接見時間は15分だったが、両陛下が熱心に家族たちの話に耳を傾け、彼らも皆、涙ながらに語った結果、倍以上の34分が経過していた。 「ようやく無事に終わってホッとしたときですよ。天皇陛下が私のほうを見てくださって、『こちらは長いんですか?』って。んもう、すっごいびっくりした。私にもお声をかけてくださるの!?って。『ご苦労さまでしたね。これからも日本とベトナムのために頑張ってください』と、労をねぎらってくださったんです。ベトナムで頑張ってきたおかげで両陛下と会えるなんて。本当によかった……」(小松さん)
2017年05月14日