2017年1月20日 16:48
プルーン摂取が高齢女性の骨量減少を抑制する可能性が明らかに
国際ナッツ・ドライフルーツ評議会はこのほど、プルーンの骨量減少防止効果について発表した。
プルーンにはビタミンKをはじめ、食物繊維や銅などが多く含まれている。さらに、独特の組み合わせのポリフェノール類を含有し、その量が豊富なことも特筆される(※1)。
プルーンの研究については、骨粗しょう症の動物モデルを用いて、骨密度の維持と骨量減少の防止の可能性など、多くの研究が進められてきた。
実験結果によると、骨質量および骨梁(こつりょう / 海綿骨)の量、数および厚みが増加するとのこと。骨梁間隔が増大すると、骨粗しょう症のリスクにつながると言われているが、プルーン摂取により骨形成が促進し、骨梁間隔が狭まることもわかった。また、骨再吸収が抑制され、骨強度の増加がみられたという。
骨を守る効果は、抗酸化経路もしくは抗炎症経路、およびその下流シグナル伝達メカニズムを介して発揮され、骨芽細胞の石灰化と破骨細胞の不活性化につながると考えられている(※2)。
2016年に公表されたランダム化比較試験によると、プルーンの摂取が骨量が減少した閉経後の高齢女性において、全身の骨密度(BMD)の減少を抑える可能性があることがわかった。