2023年5月31日 15:50
更年期の不調と混同しがち…突然死リスクも高める「慢性腎臓病」にご用心
これら女性に多い不調に、腎臓病が隠れていることがあるのだ。
「更年期障害で見られる症状に似ていますが、体が発するシグナルを見落とさないようにするしかありません。症状が進んでやがて末期の状態になると、自力で血液をろ過できなくなる『腎不全』になり、人工透析を余儀なくされます。同時に、脳卒中や心筋梗塞など突然死にも直結する深刻な病気を発症するリスクが大きく増加してしまうのです」
肥満、糖尿病、高血圧、高脂血症などは腎臓の働きを衰えさせるが、生活習慣病やメタボなども慢性腎臓病につながるものであり注意が必要だという。
「自覚症状をチェックするほかに、定期的に健康診断を受診することも大切です。検査項目には腎臓の機能を測る『血清クレアチニン』という指標があり、ここの数字を見ます。クレアチニンとは老廃物のひとつで、基準値を超えていた場合は腎機能が低下している疑いがあります」
慢性腎臓病の発症・進行を避けるためには、腎臓に負担をかけないように生活習慣を改めることがカギとなる。
「腎臓にとって好ましくない生活習慣として、喫煙、過度な飲酒、運動不足のほか、睡眠不足も挙げられます。
ほかに、カフェインを含む飲み物にも気をつけましょう。