2021年8月12日 23:05
手の甲の血管が浮き出る「ハンドベイン」これって病気? 受診はどうする?【医師解説】
手の甲に青く浮き出た血管が目立つ「ハンドベイン」。特に痛みや不快感はありませんが、自分の手は常に目に入る部分だけに、一度ハンドベインが気になり出すと悩みはなかなか薄れないものです。ハンドベインとはいったいどのようなものなのか、ハンドベイン治療の第一人者である大阪静脈瘤クリニック院長の佟暁寧先生にお聞きしました。
手の血管が目立つハンドベインは病気ではない
――ハンドベインとはどのようなものなのでしょうか?
佟先生手の目立った血管はすべて静脈(英語:vein/ベイン)と言います。「ハンドベイン」の「ハンド」は手、「ベイン」は静脈で、一般的に手の浮き出た血管を「ハンドベイン」と呼んでいます。
――ハンドベインは病気の一種なのでしょうか?
佟先生実は、世間ではよく勘違いをされているのですが、ハンドベインは病気ではないんですね。ですから、僕の場合、病気で来院される方は「患者さん」と呼びますが、ハンドベインでいらっしゃる方のことは「お客さん」と呼んでいます。
――ハンドベインは病気ではないということは、特に治さなくても大丈夫なのでしょうか。
佟先生はい、ハンドベインを放置していても手に病的な影響を与えることはありません。