保育園に通う3歳の次男は、年少さんになってから保育園で支度や着替えなどを自分で挑戦しているそう。ある日、お迎えに行くと、保育士さんから「実は、次男くん汗だくだったんです!」と言われました。なんと、次男は予想もしていなかったことをしていたのです……。 半袖、長袖で悩んだ結果…次男は生後10カ月から保育園に通っています。だんだんできることが増え、4月から年少クラスに進級。このクラスでは、朝の支度や着替えは自分でさせて、保育士さんの助けを借りながらも基本的には「自分でできる!」を伸ばしていく方針になると言われていました。 普段はTシャツの上から園服を着て、寒い日はその上からさらに上着を着て登園しています。また、着替えは毎日トップスとボトムス、肌着の1セットを持っていくのですが、朝と日中の気温差が激しい日は、トップスに長袖と半袖のTシャツのどちらを持っていくべきかと悩むことがありました。私は、悩んだとき次男がどちらを選んでもいいように、長袖と半袖のTシャツを1枚ずつ入れることにしました。 次男がとったまさかの行動ある日、お迎えのときに「次男くん、汗だくだったんです!」と担任の保育士さんから話がありました。私は「暑かったら半袖でもいいかと思い、半袖と長袖の両方入れておいたのですが……」と言うと、「そうなんですが、次男くんいつの間にか両方着ていて、1枚脱がせました」とのこと。 なんと、次男はどうやら持ってきた着替えを全部着なければいけないと思ってしまったようなのです! 私は次男に「今日は2枚とも着たら暑かったやろ? どちらか1枚でよかったんだよ」と説明をしました。 朝晩と日中の気温差が大きいときは上着で調整することもありますが、室内だと半袖1枚でいいこともあるので難しいものです。改めて子どもが自分で気候に合わせた衣服選びをすることの難しさを感じました。次男は「今日は暑い? 寒い?」と聞いてくるようにはなりましたが、念のため、お着替えセットの中身を保育士さんと次男に共有するようにしています。また、次男に衣服についての考え方や選択の仕方を自然と伝えていけるよう「今日は寒いからこの上着を着ようか」「暑くなりそうだけどどれを着る?」とコミュニケーションをとることを心がけています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子著者:松田みさと長男と次男が15歳差の2男2女の母。仕事をしながら子育てに奮闘中。現在はライターとして、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2023年06月25日4歳の娘・ちひろちゃんが幼稚園を拒否し、病院で不登園の診断を受けることに……。幸せな日々を壊したパパのせいで娘は不安な状態になり、むかえた入園の先で起こったことは?家でちひろちゃんと先生ごっこをしていると、ちひろちゃんから「この箱きったねーな!」と汚い言葉が飛び出します。担任のさい子先生からの影響を心配した幸さんは、嫌な思いをしていないかちひろちゃんに聞いてみますが、「褒めてくれるから好き」と答えるので様子をみることに。 ところが数日後に事件が起きます。幼稚園にお迎えに行きますが、ちひろちゃんの姿が見当たりません。 心配している幸さんの前に現れたのは、泣いているちひろちゃんで……。 娘の泣いている理由に絶句 ちひろちゃんが泣いている理由を、さい子先生に聞いてみると「給食を食べるのが遅くて、帰りの時間に影響が出てしまいました」とのこと。居残り給食をしていたことに絶句してしまいます。 年少のときは居残り給食なんて1度もなかったので、不安になる幸さん。ちひろちゃんにいつまで食べていたのか聞いても、まだ4歳なので「わからない」と答えるだけ。 はっきりとした状況がわからない幸さんは幼稚園に電話をしますが、さい子先生は出張で不在。「明日はちゃんと食べられるかな……」と言うちひろちゃんを見て、嫌な予感がする幸さんでした。 ◇◇◇ 泣いてしまうような指導によって、給食がトラウマにならないか、心配になってしまいますよ。手強そうな相手ですが、ちひろちゃんが毎日楽しく幼稚園に通えるといいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター 幸
2023年06月24日私はもうすぐ4歳と2歳になる男の子の母親です。長男はいつも次男のまねをしたり、お友だちの後ろにくっついて言動をまねをします。私は「悪いことはまねしちゃダメでしょ!」「お兄ちゃんなんだから、弟のまねをしないの!」と叱ることが増えていました。しかし、図書館で見つけた育児本に、そんな長男の様子に関する大切なことが書いてあり、私は大反省したのです。いつも誰かのまねをする長男最近の長男は、次男のまねをして食事中テーブルに足を乗せたり、次男がペンで床に落書きをしているのを見て、一緒になって落書きをしたりします。 そして外では、活発なお友だちのあとを追って走り回ったり、叫んだりするのです。さらに、お友だちが誤って椅子から転倒すれば、長男もわざと椅子から転倒する始末……。 叱り続ける私自身にうんざり…いつも誰かのまねをする長男に「お兄ちゃんなのに、弟のまねばかりしてたらダメでしょ!」「危ないことをまねしちゃダメでしょ!」と叱ることが増えていきました。 私は長男を叱ってばかりの自分自身も嫌になり、「なんで長男は人のまねばかりするんだろう。将来が不安だ……」と悩み始めたのです。そんな中、図書館である1冊の育児本に出合い、衝撃を受けました。 育児本で学んだことその本には「まねるのは、周囲を見て、社会性を身につけようとする健全な成長」と書いてありました。 そして、長男の様子を注意深く観察すると、長男は“相手のまねをすることで、相手が喜んでいるのを見て楽しんでいる”ということに気づいたのです。長男はまねを通して、人との付き合い方を学んでいることを初めて知りました。 長男の「まねる行為」を叱っていた私。しかし、まねることは成長過程に必要なことだったようです。これからは、あからさまに長男を叱るのではなく、良いまね・悪いまねをしっかり見極めて、見守っていこうと思います。また、悪いまねをしたときは、なぜしてはいけないかをちゃんと説明していこうと考えています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! イラスト/ななぎ著者:岩見 エリ2人の男児の母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。
2023年06月23日4歳の娘・ちひろちゃんが幼稚園を拒否し、病院で不登園の診断を受けることに……。幸せな日々を壊したパパのせいで娘は不安な状態になり、むかえた入園の先で起こったことは?担任のさい子先生に違和感を覚えた幸さんは、授業参観で先生やクラスの様子を確かめることにしました。 授業参観に行くと、子どもたちは姿勢をピシッと保ったまま大人しく座っています。誰ひとりしゃべらず、親のほうを振り返らず、その光景は異様なものでした。そんな子どもたちを見て、保護者からは「すごい!」という声が聞こえてきますが、幸さんはちひろちゃんとの一件があったため、静かすぎてか怖い……というのが正直な感想です。先生から「厳しく指導しますが、子どもたちのためです」と言われ、保護者たちは納得せざるを得ない状況になってしまいました。 授業参観も終わり、家でちひろちゃんと遊んでいるまたしても、耳を疑うような発言が……。 先生!うちの子はどこですか!? 家でちひろちゃんと先生ごっこをしていると、「この箱きったねーな! 全部捨てるから!」と以前よりも汚い言葉が飛び出します。また、言葉遣いだけではなく、嫌みな言い方をすることにも気になる幸さん。さい子先生の影響を受けているのではないかと心配になります。 嫌な思いをしていないか聞いてみますが、「褒めてくれるから好き」とちひろちゃんが答えるので、様子をみることに。 ところが数日後に事件が起きます。幼稚園にお迎えに行きますが、ちひろちゃんの姿が見当たりません。出てくるのが遅いちひろちゃんを心配する幸さんでしたが、そこに現れたのは泣いているちひろちゃんでした。◇◇◇ 子どもは素直なのですぐに、周囲の大人の影響を受けやすいと思います。子どもに悪影響を与える先生に大切なわが子を預けたくないですよね。今まで感じていた幸さんのモヤモヤや違和感が、当たらないことを願うばかりです。 著者:マンガ家・イラストレーター 幸
2023年06月23日4歳の娘・ちひろちゃんが幼稚園を拒否し、病院で不登園の診断を受けることに……。幸せな日々を壊したパパのせいで娘は不安な状態になり、むかえた入園の先で起こったことは?年中になり、担任の先生が毒さい子先生に代わりました。 ある日、家でちひろちゃんとお歌遊びをしていると、ちひろちゃんから「ストップ! へたくそなので、もう歌いません! お口だけ開けましょう」と衝撃の言葉が飛び出します。幸さんがやさしく注意すると、ちひろちゃんから返ってきたのは「先生が言ってるもん」とまさかの言葉。 幼稚園の先生がこんなひどいことを言うはずがないと、このときはちひろちゃんの言葉が信じられませんでした。授業参観で先生の様子を確認すると……。 このクラス、ものすごく違和感が… ママ友に先生について聞いてみても、送迎の際に直接先生と話しても、特に悪い印象は受けません。幸さんは授業参観で先生やクラスの様子を確かめることにしました。 授業参観に行くと、子どもたちは姿勢をピシッと保ったまま大人しく座っています。誰ひとりしゃべらず、親のほうを振り返らず、その光景は異様なものでした。じょうずに歌う子どもたちを見て、保護者からは「すごい!」という声や先生のまとめる力に驚きを隠せません。 しかし、幸さんはちひろちゃんとの一件があったため、「すごい」という気持ちよりも、静かすぎてか怖い……というのが正直な感想でした。 最後に先生から「厳しく指導しますが、子どもたちのためです」と言われ、保護者たちは納得せざるを得ない状況になってしまいました。 ◇◇◇ 小さいうちから先生の言うことを聞き、集団行動をおこなえることは素晴らしいですが、あまりにも厳しすぎると心配になりますよね。親の勘や違和感は当たっているかもしれません。楽しい幼稚園生活を壊すような指導がないことを願います。 著者:マンガ家・イラストレーター 幸
2023年06月22日4歳の娘・ちひろちゃんが幼稚園を拒否し、病院で不登園の診断を受けることに……。幸せな日々を壊したパパのせいで娘は不安な状態になり、むかえた入園の先で起こったことは?幼稚園の入園前の親子面談で、夫との関係など家庭の事情を先生に説明した幸さん。「大変な思いをされましたね。ちひろちゃんが楽しく過ごせるようにサポートしますね」とやさしい言葉をかけてもらい、安心した幸さんでした。 4月になり、無事幼稚園に入園したちひろちゃん。お母さんと離れるのが寂しくて泣いてしまうちひろちゃんでしたが、担任のえみ先生のおかげで徐々に泣かなくなりました。 先生や友だちとの関係も良く楽しく過ごしていましたが、年中になり担任の先生が代わり……。 「本当に先生が言ったの?」娘が放った衝撃の言葉 年中になり、担任の先生が毒さい子先生に代わりました。お迎えに行くと「私の言うことを、ちひろちゃんが一番聞いてくれました」と言い、なんとなく違和感を覚えた幸さん。そのときは、良い子にしているんだなぁと聞き流していました。 ある日、家でちひろちゃんとお歌遊びをしていると、ちひろちゃんから「ストップ! へたくそなので、もう歌いません! お口だけ開けましょう」と衝撃の言葉が飛び出します。良くない言葉なので、やさしく注意する幸さんでしたが、ちひろちゃんから返ってきたのは「先生が言ってるもん」とまさかの返事。 幼稚園の先生がこんなひどいことを言うはずがないと、このときはちひろちゃんの言葉が信じられませんでした。 ◇◇◇ 人を傷つける言葉を日常的に使うなんて、教育上良くないですよね。こんなにひどい先生がいるなんて、信じがたいです。ちひろちゃんの言葉が何かの間違えだと思いたいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター 幸
2023年06月21日シングルマザーとして奮闘する私は、ひとり親であることを理由に甘くみられたくないという意地がありました。そしていつの日か、2歳半の娘にも自分の理想を押し付けるように。日ごろから娘は順調に育っていると思っていたのですが……。 「もっと女の子らしく育ってほしい」母の願い おてんばでお調子者、好奇心旺盛な娘は、保育園でも「活発でおもしろい子」と言われています。虫を嫌がることもなく、手に乗せたり触ったりすることにも抵抗なし。高いところもへっちゃらで、周りの子がちゅうちょする遊具も大得意な様子。明るく元気に、真っ直ぐ育ってほしいと名付けた名前の通りに成長。しかし、私の中には、「もっと女の子らしい子に育ってほしい」と理想が生まれていました。ある日、娘と買い物に出かけた私。娘はおもちゃやシールを持って「ママ買って〜!」と駄々をこねています。「ひとつならいいよ」という私に「全部がいい!」と座り込んでぐずりだす娘。娘のわがままな姿を見て、私は次第に恥ずかしくなっていきました。そのとき、50代くらいの女性が「かわいいね〜」と笑顔で私たちに話しかけてくれたのです。娘に笑顔で「どうしたの?」と問いかけますが、娘は泣いているだけ。私が「ごあいさつは? きちんとしないと恥ずかしいよ!」と言うと、女性は「こんなかわいい子にワガママを言ってもらえるなんて、ママの特権ね」と。さらに「私は子どもがいないから経験がないけど、ママは大変よね。でも、生まれてきてくれただけで幸せよ」と笑顔で話しかけてくれました。 落ち着きがあって、お行儀の良い子になってほしいと理想ばかりを追い求めていた私。ありのままの娘を受け入れていたとは言えません。あの女性が言ってくれたように、娘がいたから私はママになれたのだと気づきました。妊娠中は「この子が無事に生まれてきますように」、生まれてきた瞬間は「元気に大きくなりますように」とだけ願っていたのです。理想像を押しつけず、娘のありのままの姿を受け入れていこうと、反省しました。まずは、娘が何を考えてどうしたいのかを理解し、その感情や行動を受け入れようと思った出来事でした。 作画/CHIHIRO著者:渡辺莉子
2023年06月19日お子さんの英語の授業を見たことがありますか?筆者は先日、授業参観で小学5年生の英語の授業を見学し、「子どもたちが当たり前のように英語を理解して、流暢に話している!」「記憶のなかの英語の授業と全然違う!」と驚愕しました。小学校3年生から英語の授業がスタートしているのは知っていましたが、「そこまで難しい内容ではないだろう」と思っていたのです。しかし、筆者の想像をはるかに超えるレベルの英文を、ほとんどの児童が「聞いて」「話して」いました。これは大変なことだ……わが子にも英語を勉強させなければ!そう考えた筆者(英語アレルギーあり)は、子どもと一緒に英語を勉強してみることにしました。授業参観で驚愕!親世代の英語の授業とまったく違うとにかく、授業の進め方が親世代とはまったく違いました。前を向いて座り、先生の読む英文をワンテンポおいてから繰り返す。そして黒板の英文や英単語をノートに黙々と書き写す。新出英単語は、10~20回ずつノートに練習をする……といった、約30年前の授業ではありませんでした。タブレットから流れる英会話を聞き、先生から簡単に説明を受け、「はい、それでは、たくさんの人に質問してみましょう!」という先生のかけ声で、一斉に席を立ち、たくさんのクラスメートと先ほどの英会話を何度も繰り返し使ってみる。先生の説明よりも、児童どうしで交わされる会話のほうが圧倒的に多い!そんな授業だったのです。この授業内容の大きな変化を、文部科学省検定教科書『Here We Go!』著者で英語教育のプロフェッショナル・太田洋氏は、「英語を『覚える』授業ではなく、『使ってみる』授業である点」が親世代との違いだと指摘しています。おうちのかた世代は、英単語や文法を「覚える」ことが中心の授業を体験したかたが多いのではないでしょうか。しかし、今では英語を「使える力」を身につけるために、「聞く」「話す」を中心とした授業が行われています。「自分ができること」など、子供たちが話したくなる身近な場面を設定して、その中で英語を使って「自分の考えや気持ちなどを伝えあう」ことを促す授業です。(引用元:ベネッセ教育情報|どうなっているの?5年生の「英語」 ~親世代とは大きく違う今の英語の授業~)※太字は編集部が施したそしてもちろん、成績評価の基準も大きく変わっています。太田氏によると、親世代のように、英単語や文法のペーパーテストの結果 “だけ” で評価されることはなく、「英語でコミュニケーションしようとする姿勢なども含めた総合的な評価」となるのだとか。具体的には以下のようなポイントが評価対象のようです。英語が全部聞き取れなくても、聞き取れた部分から推測して話の概要をつかもうとする姿勢わからない場合は、知っている英語で「もう一度言ってください」と伝えようとする力スピーチなどの発表や「パフォーマンステスト」(児童と先生とのやり取り)の結果 太田氏によれば、ゆくゆくは英語4技能5領域の力を身につけることが目標だそう。以下のとおり、それに向けた取り組みが小学校から始まっているわけです。社会がどんどんグローバル化していく中、知識に偏った英語力ではなく、高校卒業時までに「聞く」「話す(やりとり/発表)」「読む」「書く」の英語4技能5領域の力をバランスよく身につけることを目標にしています。(引用元:同上)※太字は編集部が施したなるほど、知識重視だった30年前の英語の授業とは、そもそものゴールが違うのですね。国の方針も、授業も、これだけ変わっているのだから、家庭学習も昔と一緒でいいわけがありません。では、英語を「使える力」を伸ばすには、どんな学習法がよいのでしょうか。「勉強する親の姿」を見せることが最高の家庭学習環境まずはわが子に英語に興味をもってもらわなければいけません。そこで、小学校教員の松尾英明氏が『「勉強しなさい」といい続けたら将来どうなる!?子どもの才能を摘まないために――』でくれたアドバイスに従い、「『勉強しなさい』という代わりに、子どもが勉強したくなるような環境をつくる」「勉強につながるようなものに触れる機会を増やす」「さまざまな教材を与える」から始めてみようと考えました。また松尾氏は、プレジデントオンライン『自ら机に向かう子の親が欠かさない習慣』記事でも、 “親自身が勉強をする姿” こそが、子どもにとって最高の家庭学習環境だと断言しています。そこで、まずは筆者自身が英語の勉強を再開してみることに。ちなみに筆者の英語を「使える力」は以下のとおり。中学、高校、大学と10年間英語を勉強したのに、いまも英語が話せない学生時代に記憶したはずの英単語もすっかり忘れている英文法すら忘れているので、ハイレベルな参考書は理解が難しい そこで、選んだ教材は、『本当はおもしろい中学英語』(明日香出版社)。著者は、東京言語研究所で2010年度理論言語学賞を受賞、英文法のプロとして研修や講演などでも活躍する時吉秀弥氏です。この教材を選んだ決め手は、「はじめに」の一文でした。この本は、英語を習いはじめた小学校高学年のみなさん、あるいは中学生のみなさんに、さらには大人になってもう一度英語を勉強してみようと一念発起しているみなさんに向けて、私が一生懸命書いたものです。(引用元:時吉秀弥(2023),『本当はおもしろい中学英語』, 明日香出版社.)※太字は編集部が施したなんと、「小学校高学年」にも「学び直しをする大人」にもぴったり!また、一番の気がかりだった英語レベルも、「英語の勉強開始から、中学2年の真ん中あたりで勉強する内容」とのこと。「これは親子一緒に勉強できるのでは!?」なんて、淡い期待を抱きつつ、親自身の英語学習をスタートしました。英語を声に出す “だけ” の超簡単英語学習スタート1. ソファーで『本当はおもしろい中学英語』を読む最初に「本書の使い方」から読み進めました。「よくわからないルールの丸暗記」はやめて、「こんな気持ちだからこの文法を使う」ということを理解していきましょうと書いてあります。何十回も英文をノートに書き写して、英文を “丸暗記” してきた学生時代はなんだったのか……。2. ASUKAⅬAアプリで音声を聞く→何回も声に出す書籍内に記載されたQRコードから、音声再生アプリ【ASUKALA】をダウンロード。その音声を聞いて、恥ずかしがらずにできるだけ音をまねて、声に出して何回も読みます。どうやら「何回も声に出す」ことがポイントのようです。ただ何回も英語を聞くよりも、「どうやったらこの音が出せるんだろう」と試行錯誤することで、音に対する注意が鋭くなり、その結果、より早く英語を聞いて理解できるようになるとのこと。子どもがこちらを見ていたので、興味を引くためにも、大きな声で何回も声に出しました。3. 練習問題を解くだけで英作文の能力もアップする!?単語を並べ替えて英文をつくったり、()内に単語を入れたりする練習問題で単元の復習をします。なんと、この練習問題を解くだけで「自分で英語の文をつくる能力が向上する」とのこと。せっかくなので、問題を解いているときも、英語を声に出してみました。このあたりで、子どもが「お母さん、英語の勉強しているの?」と寄ってきました。4. 英語学習ノートを用意。スキマ時間に中学英語を勉強おやつの時間、夕食の準備をする前、夕食後など、10~15分程度でもスキマ時間があれば、とにかく「声を出す」ようにしました。最初は遠巻きに見ていた子どもも、3日目にもなると、筆者の横に座り、『本当はおもしろい中学英語』をのぞき込んできます。しめしめ。ついでに「お母さんの頑張り」が可視化できるよう、ノートに学習した単元をメモしていきます。※スキマ時間の活用については、著者である時吉氏のYouTubeチャンネル「時吉秀弥のイングリッシュカンパニーch」内『4ヶ月でTOEIC800点台を取得した社会人のモチベーションの保ち方』を参考にしました。5. 小学生の子どものほうが英文法を理解できていた!5日目、ついに子どもが一緒に声を出し始めました。アプリの音声のあとで親子一緒に声を出すとどちらの声かわからなくなったので、別々に声を出してみたところ、子どものほうが上手に音声をまねできていました。また、本に書かれている文法についての説明も、子どものほうが理解するスピードが早いのです。そこで、子どもが本当に理解できているのかどうか知るために、練習問題勝負をもちかけてみました。結果は、親子ともに全問正解。子どもはわかったフリではなく、しっかり理解できていたようです。『本当はおもしろい中学英語』のポイントが50個にまとめられています。このイラストがとてもわかりやすい!先入観のない子どもは、英語を話す人のキモチがわかっていた!ちなみに、親子で理解に差が出たのは前置詞でした。「in」「at」「on」について、親は脳をフル回転させて説明文をインプットしていたのですが、子どもはなぜか「なんとなく感覚でわかる」と言うのです。これはもしや、時吉氏の書籍にあった「英語を話す人の心のしくみ」がわかっているということでは?この本は認知言語学(にんち・げんごがく)という学問を使って、それをできるだけていねいに説明しています。外国語を勉強することの一番の悩みであり、おもしろさでもあるのが、こうした「日本語とは違う、世界の見方」です。文法を単なる「わけのわからないルール」として丸暗記するのではなく、「なるほど!英語を話す人はこんなふうに考えるんだ、おもしろい!」と思って勉強してくれるといいなぁ、と思います。(引用元:時吉秀弥(2023),『本当はおもしろい中学英語』, 明日香出版社.)※太字は編集部が施したもしかしたら、丸暗記から英語学習をスタートさせた筆者よりも、「聞く」「話す」を中心とした授業で楽しく英語を学び始めた子どものほうが、「英語を話す人の心のしくみ」が理解しやすいのかもしれませんね。そしてこの2週間でわかったことがあります。どうやら子どもは英語が「嫌い」ではなく、「どちらかというと好き」だったのです。じつは筆者、自らの苦手意識から「子どもは英語が嫌いに違いない」と決めつけていたようでした。「英語を勉強しなさい!」なんて言わなくてよかった……つくづくそう思いました。前出の松尾氏も「『勉強しなさい』といわれた子どもが本当の意味でやる気を出して勉強をするという例は一度も見聞きしたことがない」と断言するくらいですから、もし「英語を勉強しなさい」と言っていたら、わが子は英語が嫌いになっていたでしょう。***筆者について言うと、『本当はおもしろい中学英語』を読み始めて3週間目になり、なんだか英語が好きになってきました。やはり、「何度も書き写さなくていい」「丸暗記しなくていい」というのがモチベーションを保つうえで大きなポイントとなっています。加えて、親子で英語を声に出すこと自体が、コミュニケーションにもなっていると気がつきました。いつの間にか手をつながなくなり、ひざに乗ってくることもなくなったわが子と、ソファでくっつきながら「His picture is on the wall.」と交互に発音をする――。「お母さん、リズムが変だよ」などと突っ込まれながらも、とても満たされた気持ちになっています。みなさんも、お子さんと一緒に英語学習をしてみませんか?親子で勉強するのもなかなか楽しいですよ。(参考)時吉秀弥(2023),『本当はおもしろい中学英語』, 明日香出版社.YouTube|4ヶ月でTOEIC800点台を取得した社会人のモチベーションの保ち方STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|「勉強しなさい」といい続けたら将来どうなる!?子どもの才能を摘まないために――ベネッセ教育情報|どうなっているの?5年生の「英語」 ~親世代とは大きく違う今の英語の授業~ベネッセ教育情報|どうなっているの?5年生の「英語」~家庭での英語学習サポートのポイント~プレジデントオンライン|自ら机に向かう子の親が欠かさない習慣
2023年06月08日スカッと系人気YouTubeチャンネル『パニコレ』から、「人の指定席に無理やり座る自分勝手すぎる親子」を紹介します。パニ子は32歳の専業主婦。春休みの実家への帰省のため、3歳の娘パニ美と新幹線に乗ろうとしました。しかし、新幹線の自由席は非常に混雑していて…… 新幹線が激込み!グリーン車の指定席を購入パニ美はまだ3歳。長い時間混雑する電車で立ちっぱなしでいるのは大変です。パニ子は悩んだ末、娘のことを最優先に考えてグリーン車の切符を2枚購入しました。お弁当とお菓子を手に、無事グリーン車に乗り込みます。 発車してから5分程経ったとき、見知らぬ女性・ミカから「すみません、席詰めてください」と声をかけられました。 座席に割り込み、人の食べ物を奪う親子小学生の兄弟を連れたミカは、「抱っこすれば座れるでしょ~?」と無理やりパニ子たちの席に割り込んで座ってきたではありませんか! さらに、パニ子たちが車内でゆっくり食べようと楽しみにしていたお弁当やお菓子を兄弟が欲しがり、勝手に食べてしまいました。 憤るパニ子でしたが、トラブルになるのを避け、車掌さんが切符を確認しに来たら伝えようと心に決めました。ちょうどそのとき、車掌さんが扉を開けてやってきました! 車掌が注意するも、寝たフリを続ける迷惑客パニ子はすぐに車掌さんにすべて伝えました。そして車掌さんが注意すると、今まで起きていたはずのミカが見事なタヌキ寝入り! 車掌さんとパニ子が困り果てていると、ミカの息子たちが遊び始め、「負けたらママの顔に落書きね!」と、ミカの顔に油性マジックでイタズラ書きをしはじめたではありませんか! 我慢ができなくなったミカはついに目を開けてて怒鳴るも、イタズラ書きをされたミカの顔に車掌さんも乗客も大笑い! 駅長室に連行されて……結局、ミカ親子は車掌さんに自由席へ連れて行かれました。そして降りた駅で、イタズラ書きされたままのミカ親子が駅長室に連行される姿を目撃。恥ずかしそうなミカでしたが、これまでの自分勝手な行動を考えれば因果応報です。一方、パニ子親子は楽しい旅行を満喫。久しぶりに祖父母にも会え、帰省を満喫しました。 子どもは親の背中を見て育つと言います。子どもたちには人として正しい姿を見せたいものですね。著者:ライター パニコレ
2023年06月05日まめねこさんが描く、毒親に育てられたWさんのエピソードです。Wさんは4歳の娘さんがいるシングルマザー。子どもの頃、毒親の母に育てられました。殴る蹴るの毎日でも、子どものころはおかしいと思いませんでした。しかし、ある出来事をきっかけに、自分の親が普通ではないことに気が付きます……。シングルマザーのWさんは4歳の娘さんと2人暮らし。しかし、自分の子育てに自信が持てないと言います。それは、自分自身がいわゆる「毒親」のお母さんに育てられたから。普通の親が分かりません。 お母さんは、Wさんが高校入学した頃に変わっていきました。殴る蹴るも当たり前の日々。それでも、当時はお母さんが普通の親でないことに気が付きません。 自分と向き合うため、娘に同じ思いをさせないため、Wさんは過去を振り返ります。はたして、お母さんはなぜ毒親になったのでしょうか。そしてWさんが毒親だと気付いた出来事とは……!?思い出す母親の姿は…… 当時の彼氏との刑事事件、Wさんの高校中退をきっかけに、お母さんは変わってしまいました。お酒を飲んでは、殴る蹴るの毎日。 「そんな暇があるなら……働けぇ!」 お風呂さえもゆっくり入ることは許されません。 心配してくれる周囲の声に耳を貸さないWさんでしたが、ある日、お母さんが彼氏を庇う出来事が起こります。しかも、お母さんはWさんを殴ってまで……。 このとき、Wさんはようやく気付きました。 お母さんが普通の親ではないこと、これまで自分がされてきたことがおかしいということに……。 著者:マンガ家・イラストレーター まめねこ
2023年06月01日スカッと系人気YouTubeチャンネル『パニコレ』から、「育児休暇を無職の引きこもりと嘲笑する残念な夫と離婚」を紹介します。30歳のパニ子は半年前に双子の男の子を出産し、現在は育児休暇中。毎日の育児と家事に追われています。夫・力也は妊娠が分かったころまでは誠実で優しい人だったのですが…… 育児休暇中、心無い言葉をあびせる夫パニ子が育児休暇を取ったころから性格が変わり、今では冷たく横暴で子育てにも興味がありません。子どもが泣いているときに帰ってきた力也は「あのさぁ~、家に居るくせに出迎えもできないワケ? お前はいいよな~家でのんびり子育てできて」なんて言ってくるのです。 「育児休暇中だけど私だってお給料はちゃんと出てますけど?」と言い返すと、「今は無職の引きこもりのくせに、口答えする権利なんてあんのか!?」と言ってくる始末。 パニ子は結局聞き流すのが一番疲れないと気付き、最近はあまり言い返さなくなっています。 泥酔した夫が不倫を暴露ある夜、泥酔した力也が帰宅。お酒の勢いでいつも増して暴言がひどく、「毎日うるさいし、顔も俺に似てなくてぶっさいくだし! 俺がこの家の主だ! 俺を敬え~!」と子どもが寝ている中大声で叫びます。 その上、力也は自分が他の女性たちと遊んでいたことを語り始めました。すかさずパニ子は力也の声を録音。気分が良くなった力也は、女性たちと高級レストランでデートして、高価なプレゼントを渡し、付き合っていることもしゃべり始めました。 証拠を手に、夫を徹底的に追い詰める最終的に力也は「俺は若くてキレイな子がいいんだよ! お前さ、最近鏡見た? ぼっさぼさの髪の毛、適当な服、ばばくせぇwって事で離婚な」と提案。慰謝料も支払うと言っています。もちろんその前から離婚を決意していたパニ子。録音した音声を手に徹底的に追い詰める覚悟です! その夜、パニ子は荷物をまとめて実家へ。後日、力也からの連絡がきたものの無視し、弁護士を通じて力也と浮気相手たちへ慰謝料と養育費を請求。力也は慰謝料の減額を頼んできましたが、パニ子は拒否。徹底的に絞り取りました。 3年後、自立した元妻が元夫と出会い……離婚後、パニ子は以前からやりたかったアパレル関連の会社を設立し、社長兼デザイナーとして働いています。ある日、会社の社員・明美に偶然道で出会うと、後ろから力也が走ってくるではありませんか! 自立してキレイになったパニ子を見て力也は驚いています。明美に話を聞いてみると、力也とは婚活パーティーで出会い、付きまとわれていると困っています。 「パニ子社長、力也さんとお知り合いなんですか?」と聞く明美に、元夫だと伝えました。すると、「暴言吐いて、他の女性と遊んでいたあの不甲斐ない元旦那さん!?」と驚いています。居づらくなった力也は泣きながらどこかに走って逃げて行きました。 現在、パニ子は仕事も家庭も順調! 優秀な明美が副社長になり、子どもたちもすくすくと育ち、笑顔の絶えない幸せな生活を送っています。 家事や育児には見えない努力がたくさん。相手に対して感謝の言葉を伝えることで、共に支え合えるような素敵な夫婦関係を築いていきたいものですね。著者:ライター パニコレ
2023年05月30日スカッと系人気YouTubeチャンネル『パニコレ』から、「兄の忘れ形見・双子の娘を引き取り育てた結末」を紹介します。38歳のパニオは愛する友美と結婚。パニオには15歳の双子の娘・ミクとカナがいます。現在の幸せに至るまで、パニオには数々の障壁を乗り越えてきました。 恩人である兄との悲しい別れパニオは小学校の時に両親を事故で亡くし、10歳上の兄がここまで育ててくれました。 12年前、パニオが仕事をしていると、警察から電話が。なんとパニオの兄夫婦が事故に遭ったとのこと。急いで病院に駆けつけるも、もう2人は息を引き取ったあとでした。 パニオは、親代わりになって育ててくれた兄に感謝の気持ちを持ちながらも、迷惑をかけずに独立した姿を見せたいと、彼との距離を保っていたのです。もっと話すべきだった、会うべきだったと後悔の念にかられたのですが、それはもう叶いません。気持ちの整理がつかないまま、パニオが喪主となり葬儀をすることになりました。 双子の姪っ子を引き取り、家族に2日後の葬儀のとき、兄の双子の娘・ミクとカナ(3歳)の行く末について、親戚たちは話し合っていました。誰も彼女たちを引き取りたがらず、施設への入所が提案されていたのです。2人は部屋の隅で泣きながら立っています。彼女たちは兄夫婦の生きた証であり、大切な姪っ子。兄から受けた恩を返す番だと、パニオは2人を引き取ることを決め、大事に育てようと心に誓いました。 ミク・カナと一緒に暮らし始めること数カ月。2人は夜になると寂しさから少し泣くこともありますが、保育園では元気に過ごしてくれています。保育園の先生・友美は、彼女たちの心の支えになって、2人の様子を見に家に来てくれることもありました。友美の存在は1人で子育てを始めたパニオにとっても癒しの存在でした。 数年後、ミクとカナが小学生になったとき、パニオは友美に「俺と付き合ってくれますか?」と告白。友美は喜んで受け入れ、2人は恋人となりました。 2人の娘が望んだのは、育ての父・パニオの幸せ数年後のミクとカナの中学入学式前日、ハレの日だというのになぜか2人はご機嫌斜め。理由を聞いてみたところ、「入学式にママも来て欲しい……」とのこと。そしてミクとカナは友美に、「本当のママになって!」と頼んだのです。2人はパニオに、自分自身の幸せを考えてほしいと懇願しました。 驚いたパニオ、実は入学式が終わったら友美にプロポーズするつもりで、指輪を既に用意していたことを打ち明けました。そして友美にプロポーズ! 友美も家族の一員になってくれることに。これからもミクとカナ、そして友美と一緒に幸せな日々を送ります。 幸せいっぱいの新生活~手作りのスタイと共に~その後、小さな教会で4人だけの結婚式を挙げました。式のあと、ミクとカナは2人にお祝いの言葉をかけ、かわいらしい手作りのスタイをプレゼント。実は2人とも、弟や妹を待ち望んでいたのです。 その後友美はすぐに妊娠し、ミクとカナは近々お姉ちゃんになる予定。これからは家族も増え、新しい生活をスタートさせます。父母や兄との別れによって苦労を重ねたパニオでしたが、今では幸せいっぱい。きっと、天国の兄夫婦も見守ってくれていることでしょう。著者:ライター パニコレ
2023年05月29日幼少期からつらいことばかりだった、さつきさん。性的暴行をする父、助けてくれない母というとてもつらい家庭環境の中で育ちました。大人になったさつきさんは、職場で出会った淳さんとの結婚を機に、実家を出て義母と同居。長男も生まれました。しかし、父のことを思い出すため、淳さんから誘われても断る日々が続き、ある日淳さんに問い詰められます。意を決してさつきさんは父から性的暴行を受けていたことを打ち明けますが、淳さんは聞いた途端よそよそしい態度に。またなぜか義母にも知られており、さつきさんは夫と義母から冷たくあしらわれるようになりました。 息子が成人したら…発育がゆっくりめな息子・健太くん。夫と義母は無理やり小学校受験をさせましたが不合格。その後、夫と義母には嘲笑され、さつきさんはますます孤立していきます。 冷たい夫と義母に、さつきさんは「もう家族なんていらない」とまで思うようになってしまいました。 人生に絶望した、さつきさん。息子の健太くんが成人するまでは面倒をみる、そしてそのあとは離婚して新しい生活をすると決意しました。 さつきさんにとっての新しい生活──。それは「思いっきりおしゃれをしてみる」こと。 実父のこともあり地味に目立たないよう生きてきたさつきさんにとっては、髪を伸ばすこと、かわいい靴をはくこと、ネイルやメイクをすること……それらが何よりも憧れで、叶えてみたい夢なことだったのです。 この地獄が終われば……さつきさんは密かに自分の中で固い決意をするのでした。 ◇◇◇ 「家族を捨てたい」と思ったさつきさんの人生。幼少期からの性的虐待、成績重視の家庭環境、義母との関係、夫婦生活の不和、子どもの発育、とたくさんの悩みであふれていました。 健太くんと話しているさつきさんの表情はやさしくおだやかですし、離婚後の将来のためにパートもはじめ、きっと未来は良い方向に向かうはずです。 自分の思う「幸せ」に向かって日々を過ごしていくことはとても大切なこと。これからのさつきさんの人生が、どうか幸せでありますように。 著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年05月27日幼少期からつらいことばかりだった、さつきさん。性的暴行をする父、助けてくれない母というとてもつらい家庭環境の中で育ちました。大人になったさつきさんは、職場で出会った淳さんとの結婚を機に、実家を出て義母と同居。長男も生まれました。しかし、父のことを思い出すため、淳さんから誘われても断る日々が続き、ある日淳さんに問い詰められます。意を決してさつきさんは父から性的暴行を受けていたことを打ちあけますが聞いた途端、淳さんはよそよそしい態度に。さらには、いつの間にか義母もそれを知っていて……。 もう家族なんていらない義母から「実の父親と通じたふしだら女」などと罵倒されてしまった、さつきさん。 さつきさんの過去を知ってからというもの、夫も義母もさつきさんに対して冷たい態度をとるようになりました。 ※息子→孫 発育がゆっくりめで、文字がまだ読めない息子・健太くんに小学校受験を強要した淳さん。健太くんは不合格になってしまいますが、淳さんと義母はそれを嘲笑。 息子にまで冷たくあたる夫や夫の味方ばかりする義母に、さつきさんは限界に達し「もう家族なんていらない」と絶望してしまいます。 ◇◇◇ 息子の小学校受験を機に、さつきさんの絶望感がピークに達してしまいました。 ひとりで子育てをして誰よりも息子のことをわかっていたさつきさんにとって、受験後の夫や義母の心ない言葉はどんなにつらかったことでしょう。「家族を捨てたい」というネガティブな気持ちになってしまうのも仕方ないのかもしれません。 信頼できる人がいない中での子育ては大変で、つい気持ちがふさぎ込んでしまうこともありますよね。少しでも気持ちが暗い方向にいっているなと感じたら、行政の相談窓口への問い合わせなどを利用する選択肢もあるので、ひとりで抱え込まず「誰かに話す」という一歩を踏み出してみることも大切かもしれませんね。 著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年05月26日幼少期からつらいことばかりだった、さつきさん。幼いころから父に体を触られ、14歳になったころには性的暴行を受けてしまいます。さらに、母も助けてくれないという家庭環境で育ちました。その後さつきさんは職場で出会った淳さんとの結婚を機に、実家を出て義母と同居。しかし、幼いころの父からの性的暴行によってさつきさんは、淳さんからの誘いを受け入れられません。意を決して淳さんに過去の性的暴行をカミングアウトすると、突然よそよそしい態度になり……。 汚らわしい嫁だわ過去の父からの性的暴行をカミングアウトしてからというもの、夫の淳さんとは気まずい関係が続いています。また、早産で生まれた息子・健太は発育が遅く、2歳でも言葉がほとんどでず、さつきさんは、悩みや不安にさいなまれる日々を送っていました。 そしてあるときから、やさしかった義母までが態度を急変させ……。 ※あーくんに子ども→あーくんの子ども ※息子→孫 義母がキツくあたってくるようになったのは、さつきさんの過去を夫・淳が義母にバラしたからのよう。 さつきさんは、義母から「実の父親と通じたふしだら女」「あーくん(淳)に色気で近づいてきたのね!」などとひどい言葉を浴びせられてしまいました。 ◇◇◇ 信頼している夫だからとカミングアウトしたのに、裏切られてしまったさつきさん。 夫・淳さんも思わぬカミングアウトに動揺し、抱えきれずに義母に話してしまったのかもしれませんが、被害者であるさつきさんにとっては夫や義母の言動もひどい仕打ちに変わりはありません。 その相手だけに大事なことを話したいときなどには、「どこまで」「誰にまで」話してもよいかも同時に伝えておくのも大事かもしれませんね。 著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年05月25日幼少期からつらいことばかりだったという、さつきさん。幼いころから寝かしつけ中に父から体を触られ、14歳になると父から性的暴行を受けてしまいます。さらには、母はそれを見て見ぬふりをしたどころか逆にさつきさんを責めるという、異常な家庭で育ちました。その後、大学を経て、就職したさつきさんは職場で出会った淳さんとの結婚。実家も出ることができ、長男も生まれ、ようやく“普通の生活”ができるかと思っていたのですが……。 夫とは気まずいままで…産後も体を求めてくる夫の淳さん。しかし、さつきさんは初めての子育てで疲れているうえに、そもそも父からの暴行がトラウマになって行為自体が好きではありませんでした。しかし、行為を断るとキレてしまう淳さん。 そんな淳さんをみて、さつきさんは「話せばわかってくれるかも」と思い、父から暴行を受けたことを告白します。それを聞いた淳さんは、態度を急変させ……。 父から過去に性的暴行を受けたことを打ち明けた翌日、あきらかによそよそしい態度を取る淳さん。それ以後、淳さんとさつきさんは気まずいままです。 そんな中、息子の発育が遅いという悩みが出てきます。不安や焦りに押しつぶされそうになりながらも頑張って育児をしていたさつきさんですが、淳さんは子育てに無関心。それどころか「ちゃんと子育てしてんのか!」と、さつきさんを叱責するまでに。さらに義母の態度まで変化してきました。 ◇◇◇ さつきさんは、夫とうまくやっていくために過去をカミングアウトしたのですが、どうやら裏目にでたようです。 また、息子の健太くんの発育に関しての悩みも出てきました。子どもの成長は十人十色ですが、さつきさんのようにワンオペで育児をしていると不安に押しつぶされそうになってしまうこともありますよね。 もし子どもの発育に関して不安なことがあれば、迷わず医療機関や公的機関などに相談し、ママがひとりで抱えこまないようにすることも大切にしていきたいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年05月24日現在、婿養子の夫と2人の子ども、そして高齢の両親とともに暮らしています。私の父は口が悪く、汚い言葉を使うのは日常茶飯事。私は、いずれ子どもたちが父の言葉をまねるのではないかと懸念していました。いろいろな言葉を覚えているなか、かわいい言い間違いをする息子。しかし、4歳になったころ、懸念していたことが起こってしまったのです……。長男のかわいい言い間違い長男が3歳のころ、かわいい言い間違いをしていました。「先生のおうち行ってきた」「先生のおうちで遊んだ」と言っていて、最初は何のことかわかりませんでした。しかしある日の朝、「先生のおうちやだ!」と発した言葉で「先生のおうち」が「保育園」のことだとわかりました。 朝から夕方まで保育園には先生たちがいるので、長男は保育園を先生たちが住むおうちだと勘違いしていたようです。それからしばらくは「先生のおうち」と言っていましたが、ある日を境に言わなくなりました。もうあの言葉は聞けませんが、今ではなつかしい思い出です。 乱暴な言葉を発する父…長男はかわいい言い間違いをする一方で、使ってほしくない言葉まで覚えてしまいました。原因は一緒に住んでいる父です。80歳間近の父は、何かとすぐに「ボケ!」「アホ!」などの乱暴な言葉を使います。前々から荒々しい性格でしたが、特に近年は乱暴な言葉を発する機会が増えました。 そんな父ですが、実は大の子ども好き! 長男も「じぃじー!」と父に懐いていて、2人で遊びに出かけることもしばしば。ついに長男が4歳になったころ、いつの間にか「アホ!」と父の言葉をまねるようになってしまいました。 父には厳重注意!頻繁ではないものの、2歳の妹とおもちゃの取り合いで喧嘩するときに「アホ!」と言うように……。すぐに父には「子どもたちがまねるから、乱暴な言葉は使わないで」と注意し、「お友だちにもアホとかバカとか言ったらどうするの」という問題点も伝えました。 父はすぐに納得してくれましたが、癖のように発していた乱暴な言葉づかいはなかなか直らず。今後は、父が乱暴な言葉を発するたびに注意し、徐々に減らしていく必要があると思っています。同時に長男にも「使ってはいけないよ」と伝えました。 長男はまだ4歳。これからさまざまな場所で、新しい言葉に触れていくでしょう。今後は、使っても良い言葉と使ってはいけない言葉を学ばせる必要があるのかな、と思いました。乱暴な言葉を使うと「相手が悲しむかもしれない」ということを、いかに理解してもらえるかが課題だと感じています。さらに、子どもの良いお手本となれるように、父だけでなく私や夫の言葉づかいも気をつけたいと思います。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:華彩 あんず4歳男児と2歳女児の母。婿入り婚で、両親と同居中。趣味は美容やコスメ集め。最近は2歳の娘もオシャレに興味を持ちはじめ、「早く一緒にショッピングを楽しみたい」と期待を膨らませる日々。美容や育児をはじめ、ブライダルや暮らしなど幅広いジャンルを執筆中。
2023年05月24日幼少期からつらいことばかりだったという、さつきさん。幼いころから寝かしつけ中に父から体を触られ、14歳になると父から性的暴行を受けてしまいます。さらには、母はそれを見て見ぬふりをしたどころか逆にさつきさんを責めるという、異常な家庭で育ちました。その後、大学を経て、就職したさつきさんは職場で出会った淳さんとの結婚。実家も出ることができ、長男も生まれ、ようやく“普通の生活”ができるかと思っていたのですが……。 実父のこと言っていいのかな過去の父からの暴行がトラウマとなり、夫との夫婦生活が難しかったさつきさん。しかし子どもを産まない選択をしたら実家に返されるかもと思い、恐怖におびえることもありました。 そして半年後、無事に長男を出産。これでようやく普通の生活が送れると安堵したのもつかの間……。 ※以下、性被害に関する描写がありますので、つらくなってしまう方はご注意ください。 さつきさんは初めての子育てに疲れきっていたのですが、夫の淳さんはそんなさつきさんを気遣うこともなく体を求めてきます。 そもそも行為が好きではないさつきさんは、それを淳さんに伝えますが「理由でもあるのかよ」とキレられてしまいます。 「話せばわかってくれるかも……」と考えたさつきさん。勇気を振り絞り、父から性的暴行を受けたことがあると伝えました。しかし淳さんはそれを聞いて、態度を急変させ……。 ◇◇◇ さつきさんは夫が怒ったことをきっかけに、過去のトラウマをカミングアウトしていました。しかし、さつきさんの「話せばわかってくれるかも」という夫への期待は、どうやら外れてしまったようです。 重大なことをカミングアウトする際は、その場の勢いではなく、しっかり事前準備をして、双方が落ちついた状態でおこなったほうがよかったのかもしれませんね。 著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年05月23日幼少期からつらいことばかりだったという、さつきさん。幼いころには寝かしつけ中に父から体を触られ、14歳になったころには父から性的暴行を受けてしまいます。母はそれを見て見ぬふりをしたどころか逆にさつきさんを責めるという、異常な家庭で育ちました。さつきさんは結婚を機にそんな実家を出て、夫の両親と同居をスタートしました。 もう実家だけは帰りたくないさつきさんの結婚生活はおおむね順調。しかし夫に急に行為を求められると、父から受けた性的暴行がフラッシュバックして、思わず拒否してしまいます。 理由を知らない夫は当然ながらいい顔をせず、気まずくなってしまいます。 さつきさんは、できるだけ夫の要望にそえるよう頑張ったものの、応じることができず、ついに夫は怒ってしまいました。それからというもの、夫は義母まで巻き込んで、子どもの話ばかりするように。 この様子だと「もし子どもを産まないという選択をすると離婚されてしまうかも」と思ったさつきさん。実家にだけは帰りたくないという思ったさつきさんは、子どもを作ることを決心。そして長男を授かりました。 ◇◇◇ 妊娠や出産するための行為は、さつきさんのように心に傷を負ったことのある人なら避けてしまいたくなる気持ちも無理はありません。 ですが、さつきさんは、実家の出来事について夫に言えていないため、夫からは「さつきさんは子作りに協力的ではない」と思われてしまったのかもしれませんね。 性的暴力の問題は簡単に人に話せるものではありません。さつきさんの心の中で折り合いがつき、話せる日がくることを願うばかりですね。 著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年05月22日28歳のパニ子は、娘と夫との3人暮らし。パニ美の成長に、義母・ヤスコとケイタが口を出してきて……。スカッと系人気YouTubeチャンネル『パニコレ』から、「サイテー発言の2人には分からない娘の成長」を紹介します。28歳のパニ子は、5歳の娘・パニ美と夫・ケイタと3人暮らしです。パニ美はとても聡明な子で、5歳にして字の読み書きもできて、言葉も達者。計算も得意です。 パニ美の成長に口を出す義母義母のヤスコと夫のケイタは、パニ美が他の子よりも背が小さいことや、口数が少ないことを気にしており、パニ美の成長が遅いとパニ子を責めてくるのです。しかし、口数が少ないのには理由が。パニ美は口やかましいヤスコと、パニ美を見下すケイタを敬遠しているから。 パニ子は何度も2人に「心配ない」と伝えているものの、「あなたの育て方がおかしいんじゃないの?」「お前の家系のせいじゃないか?」とまで言う始末。 心底腹が立つパニ子でしたが、同じ土俵で腹を立てていたらパニ美にもよくないと思い、スルーしていました。 パニ美を守るため、失礼な親子と決別!数カ月後、パニ美の成長を見に来たと、急にヤスコが家にやってきました。パニ美が読んでいる本に対して「あんな本わかりっこないわよ」と決めつけ、パニ子の家系に問題があると2人が責めてきます。 パニ子はパニ美を守るためにも、ケイタとヤスコとの縁を切り、離婚することを決めました。 パニ美とパニ子、親子の逆襲パニ子がケイタとヤスコに離婚を告げると2人は驚き、ヤスコは「パニ美をしっかり育ててこなかった分際で、離婚させてくれって? そんな勝手な真似、許すとでも思っているの?」とパニ子を非難。すると、その場にいたパニ美が突然鋭い口調で反論し始めました。 パニ美は「パパってさ、いろいろママのせいにするけど、おじいちゃんは遊んでばっかりの人だったんでしょ? おばあちゃんも昔からパチンコばかり。パパもお仕事してないでしょ。なんでママを責めるの?」と。 パニ子も、ケイタとヤスコの無礼な発言を指摘し、家の名義は自分なので出ていくよう指示。離婚についての連絡は弁護士から行うと言い、2人とは決別。その後、これまでこっそりため続けていたモラハラの証拠を突きつけ、ケイタが慰謝料と養育費を一括で支払う形で離婚が成立しました。 借金地獄に陥った親子の末路ケイタとヤスコは借金を抱え、義実家を売る羽目になりました。しかし返済額には届かず、今は地方に移り住み古いアパートに身を寄せて、日々アルバイトで借金返済しているそうです。 一方、パニ子とパニ美は実家に戻り、温かく迎えられ、新たな人生を歩み始めました。それから1年が経過し、4歳になったパニ美は名門私立幼稚園に合格! 競争率が10倍という非常に難しい受験を見事に突破しました。これからのパニ美の成長がとても楽しみです♪著者:ライター パニコレ
2023年05月22日幼少期からつらいことばかりだったという、さつきさん。幼いころには寝かしつけ中に父から体を触られ、14歳になったころには父から性的暴行を受けてしまいます。また、母はそれを見て見ぬふりをしたどころか逆にさつきさんを責めるという、異常な家庭でした。さつきさんは結婚を機にそんな実家を出て、夫の両親と同居をスタートしました。 どうして? 俺たち夫婦だよ?大学は実家から通えるところにしか行かせてもらえなかった、さつきさん。就職した先で出会った夫の淳さんと結婚することで、さつきさんはようやく実父・実母から逃れることができました。 また義理のお母さんはやさしく、自分の育った家庭と比べると安心できる環境でした。 ※以下、性被害に関する描写がありますので、つらくなってしまう方はご注意ください。 義実家での生活にも慣れてきたさつきさんですが、淳さんに求められるとつい体が拒否反応を起こしてしまいます。 「今日はそんな気分じゃない」と断りますが、当然夫はいい気分がしない様子。 しかし、さつきさんにんとっては急に体に触れられることは、実父から受けた性暴力がフラッシュバックしてしまう恐怖の行為なのでした。 ◇◇◇ 結婚し、ようやく人並みの幸せな生活が送れるようになったさつきさん。しかし夫婦生活を望む夫に、さつきさんは応えることができません。 トラウマがあると、愛する人との行為も苦痛になってしまうことがあるようです。ただ、さつきさんの過去を知らない淳さんにとっては妻に拒否されたように思えるので、拗ねてしまうのもわかります。 このままでは夫婦の間ですれ違いが起きてしまうかもしれません。せっかく手に入れた幸せ。さつさんと淳さんがお互い理解し合えた上で、夫婦関係を築いていけたらいいですよね。 著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年05月21日幼少期からつらいことばかりだったという、さつきさん。成績に厳しい家庭に育ち、実父・実母との関係も普通ではありませんでした。幼少期には寝かしつけ中に父から体を触られ、14歳になったころにはその父から性的暴行を受けてしまいます。母はそれを見て見ぬふりをしたどころか、逆にさつきさんを責める始末でした。 夫の両親との同居がスタートスキンシップをやめない父と、娘が父を誘惑したと思いこむ母。そんな異常な家から出たいと思っていたさつきさんでしたが、大学は家から通えるところへの進学しか許してもらえませんでした。 しかし、家を出たいという思いはずっと消えず……。 大学を卒業し、就職したさつきさん。同じ職場の淳さんと意気投合し、お付き合いを始めました。 そして、結婚。淳さんの両親との同居が始まったのですが……。 ◇◇◇ 職場で出会った淳さんと結婚したさつきさん。ようやく訪れた幸せに、ホッとしますね。 同居することになった義母もやさしそうな人で、さつきさんにとってはようやく落ち着ける家庭を手に入れることができたようです。淳さんが、これまでつらいことばかりだったさつきさんの支えになってくれることを祈るばかりです。著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年05月20日保育士の中田馨さんが、きょうだいげんかについて教えてくれました。「なるべくなら見守りたい…」「どんなタイミンングで介入するべき?」など、パパやママはきょうだいげんかについて様々な疑問を抱えていることでしょう。ぜひ参考にしてくださいね。こんにちは。保育士の中田馨です。皆さんは、お子さん同士のきょうだいげんかで困っていることはありませんか?きょうだいげんかは、きょうだいだからこそ激しくなりがちです。お友だちとはほとんどけんかをしない子も、きょうだいなら容赦なく叩いたり、言って欲しくない言葉を言い合ったりするのではないでしょうか?そんな姿を見ていると、親もヒートアップすることも…!さて、どう対応したらよいでしょうか? 「お兄ちゃんだから…」「妹だから…」はNG!?「お兄ちゃんなんだから我慢しなさい」「まだあなたは小さいんだからできないでしょ」という言葉を使いがちではありませんか?子どもは好き好んで、兄姉、弟妹に生まれたわけではありません。ただ年齢が大きい、小さいという理由だけで「お兄ちゃんなんだから我慢しなさい」など言われても納得しないのではないでしょうか?例えばおもちゃの取り合いの場合、お兄ちゃんのおもちゃを妹が使ってけんかが起きた時には「お兄ちゃんに貸してって聞いたかな?」とまず妹に尋ねるのが筋でしょう。また、共用のおもちゃだった場合、先に使っている子が優先になるでしょう。一緒にあそんでいるときに、遊び方の意見が合わなくなった場合は「さて、どうしたらいいかな?」とじっくり話し合いをするのがよいでしょう。どの場面も、慌てて親が介入して解決する必要はなく、子どもの感情の動きを見つつ、親は「さあ、どうしようか?」など、少し介入する程度に留め、子どもの解決する力を信じて待ちましょう。ちなみに私の場合、息子には「女の子を叩くのはイヤ!」と言っていました。しかし、子どもにとっては「女の子だから」「男の子だから」というのは「妹がおもちゃ取ってきたのに、なんなんだよそれ!」と、少し理不尽に感じてしまっていたかもしれませんね。 まずはルール決めから始めてみましょう!「子どもの解決する力を信じて待ちましょう」と言ったものの、きょうだいげんかが毎日勃発したら…!本当にストレスになりますよね。分かります!分かります!私の家でもそんな時期がありましたから。そんな時にはまずは、子どもたち同士でルールを決めさせてみましょう。相手が使っているものを使いたくなったら「貸して」や「コレ使ってもいい?」など尋ねることから始まり、けんかをしても最後は「ごめんなさい」や握手をして仲直りすることなど。低年齢児のお子さんはまだ難しいかもしれませんが、ある程度年齢が上がると、親が一方的に決めるのではなく、子どもと一緒に話をしながら決められるはずです。また、介入する場合は「やめなさい!!」と親もいきなり頂点から介入するのではなく「あらら。どうしたの?」など尋ねるような言葉を使うことで、親の感情を揺さぶられずに対応することができますよ。 きょうだいげんかする中で子どもたちは、我慢や手加減、相手の気持ち、自分の気持ちを学ぶことができます。人間関係を学ぶよい機会だと思いつつ、親は見守れるとよいですね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2023年05月17日保育士の中田馨さんが、きょうだいげんかについて教えてくれました。小さな頃は特にきょうだいげんかをよくするという家庭も多いかもしれませんね。きょうだいげんかの対応に悩んでいる親御さんもいることでしょう。年代別の対応などもお話してくれているので、ぜひ参考にしてくださいね。こんにちは。保育士の中田馨です。今日のテーマはきょうだいげんか。皆さんはお子さん同士のきょうだいげんかに困っていませんか?我が家の子どもたちは、18歳と14歳ですので、もうきょうだいげんかをすることはほとんどなくなりましたが、幼少期はよくけんかをしていました。きょうだいげんかは、きょうだいだからこそ激しくなりがちです。お友だちとはほとんどけんかをしない子も、きょうだいなら容赦なく叩いたり、言って欲しくない言葉を言い合ったりするのではないでしょうか?そんな姿を見ていると、親もヒートアップすることも…!さて、どう対応したらよいでしょうか? 上の子が幼児期の前半(1~3歳ごろ)のお子さんの場合そもそも、きょうだいげんかは止めた方がよいのでしょうか?きょうだいげんかは、基本的に「親は見守る」と良いと思います。ただ、それは年齢によって変わってきます。例えば、幼児期の前半(1~3歳ごろ)のお子さんの場合、人とのかかわり方がまだ分かっていません。その上、自分の気持ちを言葉で伝えることもまだ未熟です。ですので、叩く、押し倒す、引っ張る、噛むなどの行動に出ることがあります。そんな時は、間に入って「おもちゃを取られて嫌だったのね」と子どもの気持ちに共感しつつ「叩かれると痛いの。たたかないで欲しい」と伝えます。その際、「あなたはどうしていつもそうなの?」「本当に乱暴な子ね!」など、子どもを決めつけるような言葉を言わないようにしましょう。そうするに至った理由が必ずあるはずです。その理由(子どもの気持ち)を、親が見つけるだけで、子どもにかける言葉が変わってくるはずです。 幼児期の後半(4~6歳ごろ)のお子さんの場合お子さん(上の子)の年齢が幼児期後半(4~6歳)ごろになると、言葉が発達してきますし、これまで様々な経験をしてきていますので、感情のコントロールや手加減もできるようになってきます。ですので、ちょっとしたけんかでしたら「大人は見守る」が原則です。ただしきょうだいげんかですので、容赦なくいく場合もあります。力も強くなってきているので、手加減できないこともあります。「手が出始めたらきょうだいげんかの仲裁に入る」など、ある程度の目安をお父さんやお母さんの中で決めておくとよいでしょう。どの年齢でも、叩く、蹴る、噛む、暴言などはしっかり止めるが基本です。止める際に大切なのは、まずは子どもの行動を止めること。間に入ったり、抱き上げたり、少し離れた場所に連れて行ったりします。そして、子どもと正面で向き合い、目の高さにしゃがみ目を合わせながらして欲しくないことを伝えます。 きょうだいげんかする中で子どもたちは、我慢や手加減、相手の気持ち、自分の気持ちを学ぶことができます。人間関係を学ぶよい機会だと思いつつ、親は見守れるとよいですね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2023年05月14日今の夫と私は再婚同士。私の実子である高校生の娘は反抗期真っ只中です。それでもひとまわり以上年上の夫は子育て経験もあり、再婚前までは娘とも良好な関係を築いていました。ところが再婚後、2人の間に赤ちゃんが生まれると、夫の態度が変わってしまいました。だんだん夫と娘との言い争いも増えてきて……。なぜ夫は変わってしまったのか、私は思い悩んでいました。 ベビーカレンダーは、多様化している家族のあり方=“新しい家族のカタチ”について発信する取り組みを開始しました。当事者のリアルな声を紹介していきます。多様な幸せを実現できる社会、そして、もっと「家族を持ちたい」「赤ちゃんを産みたい」と思う人が増える世の中づくりの一助となりますように。 再婚しても大丈夫かな?夫と娘の良好な関係今の夫は付き合っているころから、仕事が休みになると私の家に泊まりに来てくれました。娘が中学生までは「何が食べたい?」と必ず聞いて好きなものを買ってきてくれます。娘も夫が来るのを楽しみにしていました。娘は私の知らない娘の好きな人の話なども、夫にはよく話していて、2人の良好な関係に私は安堵していました。 「もう帰れよ!」意思疎通が難しくなった夫と娘5年の付き合いを経て私と夫は再婚し、赤ちゃんができました。訳あって再婚しても別居婚なので休みには夫が泊まりに来る状況のままです。 妊娠中は私の体調を気遣いつつ娘のよき理解者だった夫ですが、赤ちゃんが生まれてから一転したのです。娘が服や鞄を置きっぱなしにしたり手伝いをしないでいると「すぐに片付けろ」「家事を手伝え」としつこく言い、「分かってるよ!」と反論すると「なんだその態度は!すぐやれよ!」と言い争うようになりました。しつこい夫に娘もついに「うるさいよ!もう家来るなよ!帰れよ!」とキレ、夫も「うるせぇじゃねぇよ!」という言い合いが増えました。 娘のことはもう嫌い?夫の想い夫にどうして以前より厳しく当たるようになったのかと聞くと「もう大きいのだから自分のことは自分でしっかり出来るようにならないと。行動が遅いままだと社会に出たとき、周りにも迷惑だし、自分が困るはずだ。お前も赤ちゃんの世話で大変だから手伝いくらいしてほしい」とのことで、娘の自立と私の大変さを考えて厳しく言うようになったようです。 ありがたいけれど、ただでさえ思春期の娘に頭ごなしに言うのは逆効果で、以前のような良好な関係の理解者でいてほしいと伝えました。すると夫は、その後、頭ごなしに言うことはなくなり、「ここに置いたら赤ちゃんにも危ないな」「お、片付けるの早くなったね」など、やんわりと伝えるようになりました。 私は、自分の子どもではない娘を夫が疎ましく思うようになったのかと心配でしたが、彼の言動から思い過ごしだったことがわかりました。娘にもそのことを伝えると、夫の想いは理解してくれた様子でした。 夫と娘の言い争いに対して「やっぱり再婚は難しかったか」と考えてしまうこともありました。けれどそれは、私自身が血のつながりに対して過度に反応してしまっただけなのかもしれません。私自身が、言いたいことが言える関係が築けている夫と娘の関係性をまず認め、ネガティブに捉えないようにすることが大切だと感じました。また言い争うことがあったら双方の想いを聴き、橋渡しをしながら、より絆が強い家族にしていきたいと強く思いました。 著者:星野美月年の差三姉妹を育てるアラフォーママ。保育士資格や幼稚園教諭免許を保有。夫とは週末婚のためワンオペで育児に奮闘中。育休を機に民間資格を取得したりWebデザインを学ぶなど新たなスキル開拓にも熱意を燃やしています。
2023年05月14日幼少期からつらいことばかりだったという、さつきさん。成績に厳しい家庭に育ち、実父・実母との関係も普通ではありませんでした。さつきさんは、幼少期には寝かしつけ中に父から体を触られ、14歳になったころにはその父から性的暴行を受けてしまいます。 こんな家族、異常だよ成績が落ちたことをきっかけに、父から暴行を受けてしまったさつきさん。 その様子を見ていた母には、見て見ぬふりをされてしまいました。 ※以下、性被害に関する描写がありますので、つらくなってしまう方はご注意ください。 成績が落ちると父から性的暴力を受けるため、一生懸命に勉強をがんばるさつきさんですが、母には「父を誘惑する娘」だと誤解されていました。否定しても母は信じてくれません。 そんな家庭の異常さに気づいたさつきさんは、大学生になって家を出ようと考えます。しかし家から通える大学を薦める父。 「費用も欲しいものにかかるお金も父が全部出すから」と、スキンシップを続ける父に「大学生になったとしてもこの父から逃れることはできないと」思った、さつきさんは絶望してしまいます。 ◇◇◇ さつきさんは、父からの被害の際、お母さんに助けてほしかったはずです。それなのに、さつきさんの母は娘のことを守るどころか、逆に敵視している様子。このことがさらにさつきさんを傷つけてしまったのは間違いありませんね。 もしもみなさんのまわりで、子どもが家庭内でこのような目にあっていることを知った際は、迷わず児童相談所などに相談してください。相談は匿名でも可能ですし、内容に関する秘密も守られます。また内閣府でも被害にあった際の相談やカウンセリングを行なってくれる窓口を紹介しています。悲しい思いをする子どもを助けてあげられる大人でありたいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年05月12日幼少期からつらいことばかりだったという、さつきさん。成績に厳しい家庭に育ち、実父・実母との関係も普通ではありませんでした。幼少期には寝かしつけ中に父から体を触られ、14歳になったころにはその父から性的暴行を受けてしまいます。 絶対3位以内に入らないと成績が下がってしまったことを責められ、父から性的暴行を受けたさつきさん。そのとき母親は見て見ぬふりをしていました。 もうこんなつらい思いをしたくないと、さつきさんは一生懸命に勉強をがんばるのですが……。 ※以下、性被害に関する描写がありますので、つらくなってしまう方はご注意ください。 成績が落ちると父から何をされるかわからないため、必死で勉強する、さつきさん。そんなさつきさんを見て、父はうれしそうにさつきさんの肩を抱き、スキンシップ。さつきさんの成績はどんどん上がりましたが、父におびえて過ごす日々が続きます。 ◇◇◇ 親が自分の子どもに対して「成績優秀でいてほしい」「スポーツが得意であってほしい」など希望をいだくことはよくあることかもしれません。しかし、さつきさんの父親のように恐怖で支配することは絶対にしてはいけないですよね。 本体なら1番の味方であるはずの親が信用できないということほど、つらいものはありません。さつきさんが、心から信頼できる、味方になってくれる人と出会えるよう願いたいですよね。 著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年05月11日幼少期からつらいことばかりだったという、さつきさん。成績に厳しい家庭に育ち、実父・実母との関係も普通ではありませんでした。さつきさんは大人になって、そんな家庭から逃げるように結婚しましたが……。 学年3位までに入らなければ許さない「今までつらいことしかなかった」という、さつきさん。 さつきさんの幼少期を思い返すと、さつきさんは7歳くらいのころから寝かしつけをしてくれる父に体を触られていました。 しかし当時のさつきさんは実父の行動に違和感は覚えたものの、幼いがゆえにそれが異常なことだとは気づかなかったのだそう。 そしてそのまま成長し、14歳になったころ……。 ※以下、性被害に関する描写がありますので、つらくなってしまう方はご注意ください。 さつきさんが14歳になったころ。 勉強熱心だったさつきさんの父親は、学年3位に入れなかったことでさつきさんを責めます。そして、怒りにまかせ……。 また、その様子を見ていた母親は、見て見ぬふりをしていました。 ◇◇◇ なんともつらいお話。 未成年にとって、家族は庇護してもらう存在であるとともに、逆らえない存在であったりもします。それを盾にして、自分の怒りや欲求をぶつける行為は、決して許されることではありません。 家族からの受ける被害はとても相談しづらいこと。さつきさんのような悩みを持った子が勇気を出して相談してくれたとき、守ることができる環境を私たち大人は作っていきたいですね。 性犯罪・性暴力の相談は電話だけでなく、SNSのチャットでも相談することが可能。ご自身の気持ちに合わせて、自分に合った相談方法を選ぶことができます。 著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年05月10日幼少期からつらいことばかりだったという、さつきさん。成績に厳しい家庭に育ち、実父・実母との関係も普通ではありませんでした。そして大人になったさつきさんは、そんな家庭から逃げるように結婚しましたが……。 ずっとつらいことしかない…「幼少期から今までつらいことしかない」「私の人生って何なんだろう…」 そう思ってなんとか日々を生きている、さつきさん。そんなさつきさんのつらい人生は幼少期から始まり……。 さつきさんが7歳くらいだったころの記憶。実父はよく寝かしつけをしてくれていましたが、一緒にふとんに入ると、体を触ってきました。 少しの違和感を覚えつつも、当時はその意味がよくわからず、さつきさんは他の人の父親も同じようにしていると思っていました。 ◇◇◇ 幼い子の家庭の性教育では、プライベートゾーンを人に見せないこと、触らせないことを教えるのがいいそう。 プライベートゾーンとは具体的には水着で隠れる部分のこと。この部分は安易に人に見せたり、触らせたりしてはいけません。 お子さんが被害者にならないためにも、「ここを触られるのはおかしいことなんだ」としっかりとした認識を持ってもらえるように、家でも教えることが大切ですね。 著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年05月09日子どもの成長の速度はそれぞれ違うとわかっていても、ついほかの子と比べてしまうものです。特に近年では早期教育に力を入れている保護者も多いため、勉強でもスポーツでも、まわりと比べて「うちの子、ちゃんとついていけるかな」と不安になる方も多いのではないでしょうか。早いうちから本格的な学びの機会を与えることは悪いことではありませんが、親の熱量と子どもの成長速度は必ずしも一致しないようです。今回は、「先伸びする子」と「後伸びする子」の特徴や、親としての心構えについて考えていきます。行きすぎた「先取り教育」に注意!子どもが勉強嫌いになるかもまだまだ小さい子どもなのに、「これくらいは入学前にできるようにならなきゃ」と、ひらがなや数字を覚えさせようと必死になる保護者は年々増えているようです。むしろ最近では、「小学校に入ってから覚えればいい」とのんびり構えている人のほうが少ないかもしれません。その背景には、小学校受験をする家庭が増加したことや、早期教育をすすめるメディアや専門家が発信する情報を目にしやすくなったことなど、さまざまな要因が考えられます。玉川大学教授の大豆生田啓友氏も、「『入学前にこれができないと困る』という情報におどらされ、事前準備を子どもに強いる親が多い」ことに触れ、「それがむしろ学びへの意欲を失わせる心配がある」と危惧しています。なぜなら、「これができないとダメ」と怒られてばかりいると、子どもはいまの自分のままではダメだと感じ、自己肯定感が低下すると同時に学習意欲が育まれなくなってしまうから。勉強に対して、「つらいこと」「つまらないこと」という先入観が植えつけられると、進級・進学してからもなかなか「勉強っておもしろい!」とは感じられなくなってしまうのだそう。また、小学校入学前から文字や数をマスターしていたら、最初のうちは「自分はほかの子よりも優秀だ」と自信をもてるかもしれません。先取り学習のおかげで、小学校高学年くらいまではまわりから「頭がいいね!」ともてはやされることもあるでしょう。しかし大豆生田氏によると、それぐらいの差はすぐに縮み、いつの間にか追い越されるケースもよくあるとのこと。先取り学習をしている子のなかには「学校の授業は簡単すぎて退屈」と感じる子もいるようで、その場合、徐々に勉強への意欲は削がれ、いつのまにか難しくなっていく授業についていけなくなってしまうのです。そして「優秀な自分」という自己イメージから抜け出せず、失敗を恐れて挑戦することを避けるようになってしまうことも……。親としても、わが子が「先伸び」してくれると、早い段階で安心感を得られるかもしれません。しかし、まわりの子よりも優秀な状況というのは、永遠に続くわけではないのです。むしろ最初はのんびりしていても、中学、高校へと進むにつれてぐんぐん能力を伸ばすほうが、長い目で見ると期待できるのではないでしょうか。「先伸び」で得られる安心感は一時的。「後伸び」の素地を育てよう!子どもが「先伸び」するか「後伸び」するか、親の思い通りに導くことは容易ではありません。ですが、些細なきっかけやなにげない対応次第で、「子どもが自ら伸びる力」を育むことはできます。発達心理学を専門とするお茶の水女子大学名誉教授の内田伸子氏が行なった調査では、小学校の教育を先取りして文字を教えたり、計算をやらせたりしている保育園・幼稚園に比べ、子どもの自発的な遊びを大事にしている自由保育の園のほうが語彙の得点が高いという結果が出たそうです。また、後伸びする子の特徴として、幼少期に「思い切り遊んだ経験」や「好きなことに集中して取り組んだ経験」があることがわかっています。内田氏は、「遊びを通して意欲や探求する喜びを味わったことが、その後の学力の向上にもつながっている」と述べ、それは結果的に「自主性」「創造性」「好奇心」「向上心」といった、あらゆる能力を育む土台となっていることを指摘しています。難関中学受験専門塾、希学園の学園長・黒田耕平氏によると、「この子は伸びる」と感じるのは、「何事にも粘り強く取り組む姿勢をもってる子」なのだそう。また、首都圏トップクラスの難関校合格率を誇る進学塾VAMOS代表の富永雄輔氏は、「成長する子の共通点は『負けず嫌い』」だと断言しています。これらのことからも、後伸びする子=最後まで諦めない子、であることが読み解けると同時に、そういった要素を育てることが「後伸び」につながるのだとわかります。さらに教育評論家の親野智可等氏は、後伸びの素地をつくる「好きなことに打ち込む夢中体験」がもたらすメリットとして、「親子関係がよくなる」ことを挙げています。その理由は、好きなことをやらせてくれる親に対して、子どもが感謝の気持ちをもつようになるから。そして親も、頑張っている子どもを認め、ほめることが多くなり、ほめられた子どももまた、勉強やお手伝いなども頑張ろうと思うのです。このように、子どもの「後伸び力」を引き出す過程で得られるメリットは計り知れません。むしろ「後伸び」目当てではなくても、さまざまな能力を伸ばすサポートをした結果、子どもが自分で伸びる力を身につけられるのは嬉しいことですよね。子どもが「後伸び」する親の心がけ3つわが子が「後伸び」するように、親はどのようなことを心がければよいのでしょうか。ここでは3つのポイントを提案します。1. 子どもが熱中しているときは見守りに徹する前述したように後伸びには「幼少期の熱中体験」が欠かせません。中学受験のプロとして知られる教育家の小川大介氏は、「後伸びする子は自分の世界を深めていく心のエネルギーが強い。そのエネルギーを生み出すのは、幼いときに好きなことを好きなだけやった経験」だと述べています。そこで重要なのは、「なにをするか」ではなく、「なにかに熱中すること」なのだそう。前出の黒田氏は、後伸びのベースとなる好奇心や粘り強さを育むには「子どもを『大人の枠』にはめようとせずに、子どもが興味や関心をもったことに没頭する様子を温かく見守ってあげられるかどうかにかかっている」と述べています。大人から見れば無駄だと思うことであっても、まずは熱中して取り組むという経験そのものが集中力の源となるのだそう。その集中力こそが、いずれ勉強に向けられるようになるのです。2. たくさんの体験をさせてあげる子どもとは本来、好奇心のかたまりです。その好奇心を大切に伸ばしてあげることで、いずれ人生における大きな挑戦や決断にも影響を及ぼすでしょう。だからこそ、「子どもの『なぜ?』に『忙しい』『そんなこと知っても賢くならない』『そんなことより勉強しなさい』など、疑問を断ち切ってしまうと興味の芽を摘み取ってしまう」と黒田氏が指摘するように、親の対応が問われるのです。親野氏は、「川にたくさんの “くい” を立てておくと、いろいなものが引っかかる。勉強もそれと同じで、“知識のくい” をたくさん立てておくと新しい知識を吸収しやすくなる」と述べています。知識が増えるということは、学力向上に直結します。親野氏によると、中学・高校で学力が伸びる子は、小学校のときにさまざまな体験をしているのだそう。博物館や自然学習など、子どもの興味に合う本物体験ができる環境を用意してあげましょう。3. 親子の信頼関係をしっかりとつくる前出の内田氏は、「子どもの主体性を大事にする大人の関わり方が子どもを伸ばす」とし、「幼児期から自分で考える力や課題を解決する力、答えのない問題に挑戦する心、つまりは『自律的な思考力』を育むことが将来の学力につながる」と結論づけています。それは決して難しいことではありません。内田氏が提案する親子の関わり方とは、子どもとの触れ合いを大切にし、楽しい経験を共有する、というシンプルなものです。大事なのは、子どもの主体性を尊重すること。その子自身の進歩を認め、ほめてあげましょう。そして、先回りして答えを与えないことや、何かを言うときは禁止や命令ではなく、提案で伝えることも忘れずに。そうすることで、子どもは「お母さん・お父さんに怒られるから言わないでおこう」「どうせダメって言われるからやめておこう」と諦めることなく、自分の意見を親に伝えられるようになります。それが結果的に親子の信頼関係につながっていくのです。***「子育てに『もう遅い』はありません」とは内田氏の言葉です。年齢関係なく、自分から率先して学ぶ意欲があれば、それは後伸びだと言えるのではないでしょうか。目の前のわが子の成長を実感することも大事ですが、長い目で見て成長を期待する心の余裕をもちたいですね。(参考)FQ Kids|入学前の過剰な予習は逆効果!?「あと伸びする力」をつける自己肯定感の育て方とは?國學院大学メディア|幼児期に、後伸びする力を育てよう朝日新聞EduA|何歳からでも遅くない!自学自習でできる子どもに育つ環境づくりを内田伸子さんに聞くNHK 生活情報ブログ|“遊ぶ子は賢くなる”調査まとまる東洋経済オンライン|成績がぐんと伸びる子が持っている2つの「力」ダイヤモンドオンライン|話題の塾講師が語る「成長する子の最大の共通点」とは?日経xwoman|中学受験をせずに後伸びする子の共通点とはSTUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|“後伸び”する子としない子の違い。成長後に学力が急伸する幼少期の過ごし方
2023年05月08日育児に遅れと混乱が生じてる !!
ムスメちゃんとオコメちゃん
うちの家族、個性の塊です