2018年6月30日 09:00|ウーマンエキサイト

七五三のお参りの時期はいつ? 写真は前撮り? 服装は男の子と女の子で違うの?

「七五三には晴れ着を着て千歳飴(ちとせあめ)をもらう」ということはわかっていても、その時期や祝い方について詳しくは知らないという人も多いのではないでしょうか。七五三について、ママが知っておきたい基礎知識を紹介します。

お祝いの日を迎えるまでに七五三のことをもっと知り、子どもたちにも教えてあげるといいかもしれませんね。

目次

・七五三とは何? その意味と由来は?
・七五三の時期はいつからいつまで?
・七五三の写真撮影は前撮りがおすすめ
・七五三の服装や髪型は、男の子・女の子それぞれどんなものが良い?
・まとめ
・七五三の関連記事


七五三

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■七五三とは何? その意味と由来は?

まずは、そもそも七五三とは何か、その意味と由来についてご紹介します。


▼七五三の意味


七五三

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七五三とは、3歳、5歳、7歳の子どもたちの成長を祝う行事のことです。男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳に当たる年に、氏神様に参詣して、子どもの成長を感謝し、将来に渡って健康で豊かに暮らせるように祈願します。

昔は、「7つ前は神のうち」ということわざもあったように、7歳までの子どもは神様から預かっていると考えられていました。7歳までは今で言う戸籍にも名前が載らず、7歳になってようやく「一人前」になれたため、氏神様にお参りして、「氏子入り」の奉告をしたのだそうです。

さらに、今ほど子どもの生存率が高くなかったため、その年齢まで育ってくれたことに対して氏神様に感謝し、子どもたちの健やかな成長を祈願したと言います。その儀式が現代に七五三として残っているのです。

▼七五三の由来


七五三は、もともとは宮中や公家、武家の風習でした。

3歳になると男の子も女の子もそれまで短くしていた髪を伸ばし始める「髪置き」、5歳になると、男の子に初めて袴(はかま)を着せる「袴着」、7歳になると女の子が着物の付け帯をやめて、帯を初めて締める「帯解き」の儀式など、いくつかの儀式が合わさって、七五三となったと考えられています。


江戸時代には、五代将軍徳川綱吉の子である徳松が七五三を祝い、一般庶民にも広まり始めたといいます。しかしまだこのころには「七五三」という呼び方はなかったようです。

その後、明治時代に入ってから現在のような七五三として定着し、大正時代以降、現在のように広く行われるようになったと言われています。

▼七五三の祝い方


七五三

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七五三の祝い方は、写真を撮る、参拝をする、そして祝いの食事をするという流れが一般的です。

1日ですべてをこなしたいという人もいるかもしれませんが、小さな子どもの行事であることや、大人数で移動することなどを考えると、無理のないスケジュールにしておくのが無難です。

また、両家が集まる場合、前もって早めに日取りを決めておくといいでしょう。写真撮影や神社、レストランの予約をしておくと、スムーズに移動することができますよ。


▼地域ごとの違い


七五三

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七五三は、その成り立ちも地域によって少しずつ異なり、現在もその地域の特色として風習が残っている場合があります。

たとえば熊本県では、男の子と女の子ともに、数え4歳のお祝いとして、「紐解(ひもとき)」という固有の七五三の行事があるようです。また、北海道では冬が早く訪れるため、寒さが子どもたちの負担にならないために、1ヶ月早い時期に七五三を行うことが多いそうです。

このように、各地域にさまざまな特色があるので、自分が住む地域にもこうした特色がないかどうか、一度調べてみておくといいかもしれません。

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■七五三の時期はいつからいつまで?

それでは、次に七五三の時期について見ていきましょう。


▼お参りをする時期


七五三

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七五三は、11月15日に行うのが一般的です。しかし、11月15日が平日にあたることもあり、仕事などの調整が難しいためか、近ごろは10月から11月中にかけて広くお参りする人が増えているそうです。

本来、3歳、5歳、7歳は、子どもにとって厄年だと言われています。

11月15日は鬼が自分の家にいる「鬼宿日」とされていて、鬼がいない間に厄払いと神の加護を願うのに最良の日だとされていたことから、設定されたとも考えられています。

また、霜月祭で氏神様を山に送り出す日だったことから11月15日に七五三を行うことにしたという説もあるようです。

▼お参りする場所


七五三

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七五三は、本来、氏神様に参拝するもので、近くの神社でお参りするのが一般的です。しかし、お寺でも参拝を受け付けているところは多く、氏神様ではなく仏様にこれまでの成長を感謝します。

大事なのは、わざわざ遠くに参りに行くのではなく、普段から生活のすぐ近くで見守ってくれている場所で行うということかもしれませんね。

【ママコラム】
筆者は転勤族で、住んでいる土地の氏神様になじみがなかったため、どこに参拝すればいいか悩んだことがあります。

結果的に、義実家の近くの神社が気に入って参拝したのですが、本来なら住んでいる場所の近くでやるべきだったかなと少し後悔しました。

家族がお参りしたい場所であることも重要ですが、本来のお参りの意味をあらためて考え直して、近くの神社に行ってみるのもいいかもしれません。


▼お参りにかかる金額はいくら?


七五三

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神社や寺に払う祈祷料(きとうりょう)は、七五三の子ども1人あたり、約5000円~10000円程度です。祈祷が終わったら、お札やお守り、千歳飴などをもらえることが多いです。


神社の場合は、祝儀袋の表に「初穂料」(はつほりょう)と子どもの名前を記載し、中の封筒にも住所や名前、金額を書きましょう。もしもわからないことがあれば、参拝する予定の神社や寺に、問い合わせておくと安心ですよ。

▼子供の年齢の数え方


本来、七五三は数え年で祝うしきたりでしたが、現在は満年齢で行う人が増えてきています。

数え年とは、生まれた年を1歳として、その後正月になると1歳を加えて数える年齢のことを言います。近ごろ、数え年を使う機会が減り、あまりなじみがなくなっているため、満年齢で行う人が割合として増えているのかもしれませんね。

また、自分たちの都合に合わせて数え年か満年齢のどちらを採用するか選ぶという方法もありますよ。

【ママコラム】
筆者自身も、2人の男の子がいますが、引っ越しの時期でバタバタしていた数え年を避けて、満年齢で行うことに決めました。

また、兄弟で同じ年に七五三ができるように、上の子は満年齢で、下の子は数え年でお祝いしたという人も知っています。
数え年でも満年齢でも、それぞれの家族に合わせた方法でするのが良さそうですね。


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■七五三の写真撮影は前撮りがおすすめ

七五山当日は、小さな子どもを連れて大人数で移動して参拝するなど、やることがもりだくさん。いつもと違った状況で不測のトラブルが起こることも考えられます。

そのため、できれば写真撮影は前撮りをしておくことをおすすめします。もし当日に撮影するとしても、可能なら車で移動をする、お参り後はすぐに晴れ着を着替えさせるなど、工夫が必要です。

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■七五三の服装や髪型は、男の子・女の子それぞれどんなものが良い?

それでは、子どもたちにはどのような服装や髪形を選べばいいのでしょうか?

▼男の子の服装や髪型


七五三 男の子

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正式には、3歳の男の子は、お宮参りで着た祝い着の上から、袖なしの羽織を着ます。

また、5歳の男の子は、紋付きの羽織に、仙台平の袴、白足袋、白い鼻緒の雪駄、白い扇子に守り刀を身に付けるのが伝統的な祝い着だとされているそうです。

この羽織は、鷹やかぶとなどのおめでたい柄が入ったものが人気を集めています。ただ、最近ではスーツを着る子も増えていて、写真撮影をする場合には両方着せるというのもいいかもしれませんね。

髪形についても、短くしてツンツンと立てるようなスタイル、長めにしてかきあげるスタイルなど、それぞれの個性が出ますよね。

七五三 男の子

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できれば、参拝や写真撮影前に、ヘアカットしておくと、さっぱりとした髪型で記録が残せますし、髪の毛が顔にかかるといった心配もないので、おすすめです。

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▼女の子の服装や髪型


七五三 女の子

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正式なスタイルとしては、3歳の女の子も、お宮参りの祝い着に、袖なし、襟付きの被布を着て髪飾りをつけます。

また、7歳の女の子は、本裁ちにした友禅の着物に、作り帯、しごきをしてはこせこを胸に、ぽっくりをはき、手には袋物を持たせるのが正しいスタイルなのだそうです。

「こんな色の着物が着たい」という意見のある子もいるでしょうから、一緒に話し合いながら、納得のいく着物を選んであげましょう。写真撮影のときなどには、女の子もドレスやワンピースを着るという子も少しずつ増えているようですね。

女の子は髪形も髪飾りもバリエーションが豊富で、どんなものを選ぶか悩んでしまいますよね。現代風にアップスタイルやダウンスタイルで髪をまいたりしてもかわいいですが、伝統的な日本髪というのも選択肢の一つです。

七五三 女の子

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ショートヘアの子も、髪飾りによってフォーマルスタイルにすることもできます。自分でアレンジするのは不安というママは、美容院の予約も忘れないようにしておきましょう。

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■まとめ

七五三は、一生のうちわずかしかない貴重なお祝いの日です。主役の子どもたちや家族、そして親族が和やかに過ごせるように、しっかりと準備して、当日を迎えてくださいね。

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参考文献
・『最新ビジュアル版 冠婚葬祭お金とマナー大事典』(主婦の友社)

参考サイト
・Q&A七五三特集(明治神宮)
・七五三詣のご案内(熊本城稲荷神社)
・七五三参り(北海道護國神社)



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