子育て情報『自閉症スペクトラム障害とは?年代別の特徴や検査方法、治療法を紹介します!』

2016年9月29日 16:00

自閉症スペクトラム障害とは?年代別の特徴や検査方法、治療法を紹介します!

参考書籍:日本精神神経学会/監修『DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル』(医学書院,2014)

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『DSM-IVでは症状の数と程度によって、自閉症障害、Asperger障害、PDD-NOSの順に重症度は軽くなるよう位置づけられたが、これらの下位カテゴリーが量的に違うだけでなく質的にも異なる独立した障害単位であることを支持するに足るエビデンスはないと判断された。』
参考書籍:神庭重信/著『DSM-5を読み解く 1 神経発達症群,食行動障害および摂食障害群,排泄症群,秩序破壊的・衝動制御・素行症群,自殺関連』(中山書店,2014)

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また以前は、自閉症、アスペルガー症候群などの自閉症スペクトラム障害に含まれる障害群とADHD(注意欠陥・多動性障害)は、併存することがない障害だと言われてきました。

しかし自閉症スペクトラム障害がある方々の約70%が少なくとも1つ以上の精神医学的障害を合併しているという研究結果に基づき、『DSM-5』においては、障害の併存が認められました。


自閉症スペクトラム障害の診断基準って?

自閉症スペクトラム障害とは?年代別の特徴や検査方法、治療法を紹介します!の画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10141000473

自閉症スペクトラム障害に統合された自閉症やアスペルガー症候群は『DSM-5』以前は、「広汎性発達障害」という診断カテゴリーの中に属していました。広汎性発達障害には「3つ組の障害」と呼ばれる「社会性の障害」、「コミュニケーションの障害」、「限定的な行動・興味・反復行動」の3つの領域が存在していました。しかし、『DSM-5』によって広汎性発達障害という診断カテゴリーは廃止され「自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害」では「3つ組の障害」のうち、「社会性の障害」と「コミュニケーションの障害」は1つにまとめられます。

その結果、「自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害」では、診断基準は「社会的コミュニケーション」と「限定的な行動・興味・反復行動」の2領域に統合・再編されました。

また、これまでは3歳以前の発症が診断基準に規定されていましたが、自閉症スペクトラム障害では年齢の規定が緩められ、成人になってからの発症も診断基準として許容されることになりました。

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