子育て情報『発達障害児への投薬で悩むとき、母親を追い詰める言葉とは』

2016年12月8日 11:00

発達障害児への投薬で悩むとき、母親を追い詰める言葉とは

息子が調子を崩していることは、かかりつけの先生にも一目瞭然だったようです。

診察室で息子は、部屋中のものをひっくり返して脱走し、隣の診察室に飛び込みました。その後、看護師さんにつかまえられて戻ってきましたが、興奮は冷めやらず診察室で大声でわめき続けます。

「先生、3月になって急にこんな感じなんです。どうしたら良いでしょうか」と先生に助けを請うと、先生は静かに言いました。

「このままじゃお母さん、倒れちゃうね。そしてね、1番辛いのは本人なんですよ。お母さん、ちょっとお薬使ってみますか?このままじゃ2人とも辛いですよ」

この言葉を聞き、私はショックで倒れそうになりました。

わずか4歳の息子に薬を飲ませて良いのだろうか、私は大変なことをしているのではないか…そんな気持ちでいっぱいだったからです。

このとき先生から処方された薬は、精神安定剤の一種でした。


しかし、投薬に対する周囲の意見は厳しく…反対派の意見が刃のように刺さる

発達障害児への投薬で悩むとき、母親を追い詰める言葉とはの画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10186006633

その当時、私が付き合っていた発達障害児のママ友さんたちは「お薬反対派」の方がほとんどでした。

薬の服用を勧める医師をまるで敵のようにみなしている方が多く、とてもじゃないけれど、息子に薬を服用させるか迷っていることなど打ち明けられませんでした。

投薬に対する意見の中でも、私が1番辛かったのは「本人の意思ならいいと思うけど」という言葉でした。4歳の息子には、「本人の意思」なんて確認できないのです。

「薬を飲みたいか」と聞いたら、4歳では「美味しいなら」ぐらいの回答しかできません。本人の意思ならば薬を飲ませても悪くない、じゃあ本人の意思が確認できない年齢のときは、どうしたらいいのでしょうか…。
このまま、暴れ狂う息子と一緒に暮らしていくしかないの?私は誰にも相談できず、悶々としていました。


溢れる子育て情報。正解がないからこそ、周囲に振り回されない意思を持ちたい

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11038000346

投薬について悩んでいると、ママ友だけではなく、親や教師などからあれこれと反対されることが、よくあります。

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