2016年11月1日 13:00
自閉症の長男をストレスから救ったのは、「魔法の絵本」でした
などとストーリーを提案したりしながら話を進めていきます。
自由な発想で構成されたそのストーリーは、突然家でごはんを食べるシーンになったり、急に宇宙の話になったり、かと思えば次のページで「ぎゅうにゅうをのみました。 おしまい」なんていう展開もありました。
こうして、読み聞かせも絵本も大嫌いだった長男は、意外なところで絵本との接点を得ることができました。話を想像してそれを相手に伝えることに一生懸命取り組んだ長男。その姿は本当に楽しそうで、とても印象的でした。
絵本作りがすっかり大好きになった長男。それと同時にある変化が
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その後、すっかり絵本作りにハマってしまった長男。
自宅でも出先でも、紙とペンを持ち歩き、時間を見つけては「えほんかく」と言うようになりました。
「かく」とは言っても、実際に書くのはほとんど周りの大人で、私たちは長男大先生のイメージ通りに作品を起こす、アシスタントに徹しています。「ねこ 15にん かいて」など、アシスタント泣かせの大先生ではありますが(笑)。
彼がイメージをがんばって言語化しているのだから…と、私たちもできるだけ彼の思う絵を描けるよう、無い画力を振り絞る日々です。
さてこの頃、思いがけず不思議なことに気付いたのですが、あれだけ長く続いていたチックがピタッとなくなっていたのです。
絵本との因果関係はさすがにわかりませんが、全てではないにしろ、彼の中にあったものを絵本という形で吐き出すことで、ストレスを発散できていたのかもしれません。
長男をストレスから救った魔法
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10568002360
いまだ自作以外の絵本が嫌いで、読んでも聞いてもくれない長男ではありますが、思わぬところでストレスを減らす『魔法の本』に出会うことができました。思いを吐き出す、イメージを膨らませるひとつの手段として、これからも楽しく取り組んでいけたらいいな、と考えています。
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