2017年2月22日 22:00
ハンドリガードは発達のサイン?赤ちゃんが手を見つめる意味、しない場合の工夫、ミトンの着衣について
指しゃぶりなど、体の一部を口に入れるしぐさは残ってはいるものの、赤ちゃんの興味の対象は、自らの体から周囲の環境へと移っていきます。周囲の環境とは人やモノなどです。第二期までは周りからお世話してもらうような受け身なあり方だった赤ちゃんは、少しずつ環境に対して積極的に働きかけていくようになります。このときに、ハンドリガードのしぐさの段階で身につけた「目で見る力」と「体を動かす力」が発揮されます。
例えば、目に見えたものを自分の手を使ってつかもうとしたり、抱かれている大人の顔にふれようとしたりと、この時期の赤ちゃんには好奇心旺盛な様子が見られるでしょう。外界に対して自ら行動を起こして、その結果や相手の反応を楽しんでいるところですので、赤ちゃんが何か行動を起こしたときには声をかけてあげるとよいでしょう。
この時期には、赤ちゃんは周囲の環境に対し興味関心をもって自ら働きかけていきます。口に入れて飲み込む恐れのあるものや、のどや目をつく危険のあるものなどは、置かないようにしましょう。
ハンドリガードに関するお悩みQ&A
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11044020296
ハンドリガードのしぐさを頻繁にする赤ちゃんもいれば、なかなかしない赤ちゃんもいます。もしかすると保護者の方が見ていないときにしていることも考えられます。しかし、ハンドリガードのしぐさが実際に見られないことで不安になっている方もおられるかもしれません。
先ほどお伝えしたように、ハンドリガードは、目で体の一部である自分自身の「手」を見て、獲得した体を動かす力を使うことにより、自らの体に気付いていくサインです。例えば、ハンドリガードをしていなくても、足を見るフットリガードであったり、目で確かめながら口に手をもってきて舐めるような様子が見られるとしたら、ハンドリガードと同じような発達的な意味をもっているので安心してよいと考えられます。
◇発達障害があるのかしら…という不安な気持ちをもつ方へ
ハンドリガードを含め、一般的に対象の月齢でできるとされている何らかの動作を、自分の子どもができないときによく聞かれるのが「発達障害があるのではないか」という不安の声です。子どもがすくすくと育つことを願う保護者ならば、自然にもたれる感情かもしれません。