子育て情報『ハンドリガードは発達のサイン?赤ちゃんが手を見つめる意味、しない場合の工夫、ミトンの着衣について』

2017年2月22日 22:00

ハンドリガードは発達のサイン?赤ちゃんが手を見つめる意味、しない場合の工夫、ミトンの着衣について

確かに発達障害のある場合には、「●●ができるようになる」と一般的な育児書に載っている月齢や年齢になっても、その行為をすることができないことは多くあります。

しかし、実際に発達障害があるかどうかは「他者とのコミュニケーションがとりにくい」「人と気持ちを交わすことが難しい」「活動の対象や興味の幅が限られるなどといった」などの発達障害の複数ある基準にどの程度該当するかにより、診断されるものです。特に、生後数ヶ月の段階では、自閉症スペクトラムなどの発達障害があるかどうかは医師でさえも、判断することが難しいとされています。

生後数ヶ月の時期の赤ちゃんとかかわる周囲の大人にとって大切なことは、赤ちゃんが発達の中でどのステップにいるかを把握すること、そしてその赤ちゃんの発達を促すためにどのような支えが必要か知ることです。

例えば、
・上記の章で述べた「体の動きのステップ」の中で、赤ちゃんがステップにいるのかどうかを観察すること
・「目でものを見ているか」「自ら体を動かすことはできているのか」とハンドリガードに必要な二つの動作をひとつひとつ観察すること
など、まずは赤ちゃんの様子を観察をしてみてください。観察をして赤ちゃんができている点と発達の課題点を把握していくことが大切です。

発達を促す工夫として、ひとつご紹介したい体操があります。それは赤ちゃんの感覚に刺激を与えることです。


新生児期は、感覚の中でも特に触覚が研ぎ澄まされている時期です。ですので、手をさすりながら軽く引っ張ってあげて、手の感覚に外部からの刺激を与えてあげましょう。このように外から刺激を受けることにより、身体を動かしたいという気持ちが起こり、自分の体を使って主体的に試していこうとする「好奇心」や「意欲」をもつことができます。これによりハンドリガードが出るとは限りませんが、引き出された「好奇心」や「意欲」が発達を促していくことは確かであるといえます。

赤ちゃんが手で顔をひっかいてしまうときには、手にミトンをはめることにより顔をひっかくのを防止することができます。

しかし、「赤ちゃんにミトンをつけさせるとよくない」という噂を聞いたことがあるかもしれません。確かに赤ちゃんは周りの物や人に触れることによって行動の幅を広げていきますが、実際にはミトンをつけることが発達に悪影響を及ぼすことはほとんどありません。

ミトンの着衣の良し悪しについて考えることよりも先に、なぜ赤ちゃんが顔をひっかいてしまうのか原因を把握し、顔を引っ掻かないよう対処を考えることが大切です。

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