子育て情報『アスペルガーの私が、マルチタスク命!のコンビニで働いた結果…』

2017年3月17日 11:00

アスペルガーの私が、マルチタスク命!のコンビニで働いた結果…

でもそのやり方では45分では終わりません。

同じシフトに入るバイトは私を含めて2人なので、「いつまでも掃除してられたら困る」と先輩バイトに怒られました。でも、みんなはどうやって手早く終わらせているのかどうしてもわかりませんでした。「適当でいいのよ」と言われてもその「適当」がわかりません。

・ミスが多い

代行収納でお客様に渡す控えを忘れたり、お弁当を温めるときにソースまで温めてしまい爆発寸前になったりと、ミスには事欠かず。常にメモを持ち歩いて、ミスを書きだして繰り返さないよう気を付けたのですが、それでもミスは減らすことができませんでした。

・仕事が覚えられない

マニュアルを読みこんだり、先輩に教えられたことはメモして、そのメモを清書して読み返したりしましたが、仕事を人並みのスピードで覚えることはできませんでした。おそらく、作業量が多すぎてメモするくらいでは追い付かなかったのでしょう。
業務内容が私の処理できる限界を超えていたので、努力でカバーするのは無理だったのだと思います。

・マルチタスクに弱すぎる

レジにいるときにも、揚げ物のチェックをしたり、値下げの用意をしたりと仕事はいっぱいだったのですが、一つの仕事をすると他のことを忘れてしまったり、熱中するあまりお客様に気づかなかったりしました。


初めて経験したパニック状態で発達障害と気づくきっかけに

アスペルガーの私が、マルチタスク命!のコンビニで働いた結果…の画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10736003967

「もう無理かも」と思いながら仕事をしていたある日のことです。

その日のことはなんだかもやがかかったようでよく覚えていないのですが、とても店は忙しく、私は例によって仕事でミスをして先輩に怒られていました。その時にお客さんからも声をかけられ、なんというか私の脳みそはそこで焼き切れたようです。

先輩の言葉もお客さんの言葉も日本語として聴き取れなくなりました。意味のない音がワーッと向けられているような感じで、頭はグラグラ、身体がスーッと冷えていくような感覚になり、しゃがみ込むか、その場から逃げたくなりました。

だけど、根性で「とにかくレジを打つんだ」と作業しているうちに、徐々に元の感覚が戻ってきてパニックは収まりました。
おそらく周りの誰にも気づかれることはなかったと思います。

この出来事があり「あれ、私が困っていることって娘の診断に当てはまるわ」

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