子育て情報『「元気ならそれでいい」入院し大号泣するLD息子を前に、思い出した子育ての初心』

2017年12月12日 12:00

「元気ならそれでいい」入院し大号泣するLD息子を前に、思い出した子育ての初心


成績の上がった通知表を手にしたまま、入院生活へ…

体育の授業で事故にあい、そのまま救急車で運ばれ外傷性くも膜下出血と診断された受験生の息子リク。

事故にあった日は学期末で、リクは通知表を受け取るのをとても楽しみにしていました。

というのも中2までの通知表は5教科オール2だったものの、3年になって勉強に精力的に取り組むようになり、テストの点もあがっていたからです。

学校から救急車で運ばれそのまま入院となったリクのかわりに学校から通知表を受け取った私は、また車を走らせ病院に急ぎました。

私の胸中は、一刻でも早く、リクにこの通知表を見せたい思いでいっぱいでした。

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空腹を訴えるリクをかわいそうに思いつつも、食欲があることに少しほっとしながらこの日は病院をあとに。

…本当に長い1日でした。

小さいころから、リクは人よりケガの多い子でした。でも、こんなに不安になったのは今日が初めてです。

昼間、不安な気持ちを抱えながら、リクが受け取れなかった通知表や置きっぱなしになってしまった勉強道具を学校に取りに行くとき、ふとリクが生まれた日のことを思い出していました。

小さく産まれた赤ちゃんのリク。

いっしょに産院から帰ることが出来ず、全身管だらけで数か月ガラスケースの中にいました。

私は毎日、母乳を泣きながら絞り、車を走らせその母乳を届けていました。
そして、ガラス越しの赤ちゃんのリクに、「元気ならばそれでいい」と心から願っていたのです。

それが、成長とともに他人と比べ、言葉が遅いとか、字が読めないとか、そんな不安で勝手にイラ立つようになり…いつの間にかあの日の「元気ならそれでいい」は、もうどこかに置いてきてしまっていました。

しかし今回の事故で改めて、リクが生まれてきたときの初心を思い出すことができたように思います。入院することにはなりましたが、こうして今、リクと会話ができることや、普通にお腹をすかした15歳の屈託のない姿を見ているうちに、いつのまにか私は受験云々をどこかに放り投げ、リクが産まれてきたときの「元気ならそれでいい」という気持ちでいっぱいになっていました。


リクの不安が爆発、自分はいったいどうなってしまったのかとパニックに!

そのまま入院となったリク。

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