もやしっ子でも問題ナシ? 子どもの“生命力”を感じるエピソード集
●(b)ハチの襲撃に冷静に対処。無傷で生還したダイ・ハード女子に脱帽
『道東の田舎に住んでおり、山の近くでは蜂に刺される被害が時々聞かれます。
当時5歳の長女がミツバチの巣をイタズラしてしまい、案の定蜂の集団に追いかけられました。
よく「蜂が向かってきても動くな」といいますが、集団の蜂が怒った場合はそれじゃダメなんです。
娘は全力疾走 で自宅より近い物置に入り、扉をシャットアウト。物置の中にあった町内会用の拡声器でサイレンを鳴らし 、それでやっと私たちが気づいたんです。
もちろんすごく叱りましたが、まさかそこまでやれる子だとは思いませんでした。今は中1、アイスホッケーに汗を流す日々です』(北海道在住専業主婦・3児のママさん)
●(c)末は政治家? 親顔負けの世渡り上手ぶりに思わず拍手
『窮地を乗り越えた、という話はないんですけど、現在中2の息子はかなりの世渡り上手 です。
小柄で勉強はまあまあ、運動はどちらかというと苦手。見た目も、お世辞にもイケメンではないです。だけど小さいころから、不思議と友達だけは多い子だな……と思っていました。
最近になり、なんと、生徒会長に立候補して見事に当選 。しかも圧勝だったみたいです。
先生によると、息子の周りにはいわゆる“取り巻き”みたいな子どもたちが結構いて、選挙にも自信満々に挑み、楽しんで生徒会活動をしているみたい。
普通生徒会長って成績優秀な子が多いので、珍しいパターンだって先生に言われました(笑)。
勉強やスポーツも大事だけど、人の心をつかむ技術はもっと大切なのかも?とわが子に考えさせられてる今日このごろです』(東京都在住シングルマザー・1児のママさん)
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窮地の中で命を永らえる力だけを“生命力”と呼ぶわけではありません。
一見もやしっ子の息子さんでも、友人関係を円滑に保つのがうまかったり、ち密な作戦を立てるのが得意だったり、集団の中で器用に立ちまわったりするところはありませんか?
大人になれば、筋骨隆々な強さよりも、むしろしたたかな世渡り力 、世知辛い世間を“生きる力” の方が身を助けるかもしれませんよ。どの子も必ず持っている“ウチの子の強み”を見つけて、そこを徹底的に伸ばしていってあげましょう。
何かで自信をつけること、また、親が自分を信用してくれているという安心感が、イザというときの生命力も鍛え上げてくれるような気がします。