真面目で頑張り屋の人ほど、お金が貯まらない 節約よりも確実にお金が貯まる方法 貯蓄を始める前に知っておきたい、お金の使い方の3つのタイプ の続きです。「強い貯蓄力をつけるには、まず『実行』です」と言うのは、家計再生コンサルタントの横山光昭さん。苦しい家計を再生させていくことを得意とするファイナンシャルプランナーで、これまで約9,000人の家計を「再生」させてきた。■目的をハッキリ意識し、実行する期間を決める横山さんが提案するやり方や考え方を頭で理解するだけでは、「貯める」力には繋がらない。これまでのことをベースにして、「実行」をしてこそ貯蓄力がつくのだ。そのための最初のポイントは、次の2点となる。実行する期間を定める(理想は90日)目標や願望、やりたいことをハッキリ意識する「90日=3ヶ月」と期間を決めているのは、変化を実感しやすいのと、貯められなかったころの自分との比較がしやすいから。もちろん、90日を過ぎても、さらに続けていってOK。90日がひと区切りというだけで、繰り返すことで効果は上がっていく。そして目標や願望は、とにかくハッキリ意識することが大切。「貯金できるようになる人はみな、目標の描き方が現実的なのです」(横山さん)■スタート日とゴール日を設定上記が決まったら、次にスタート日とゴール日の具体的な日付を決める。スタート日=収入が入る日、つまりお給料日ゴール日=3ヶ月後の給料日の「前日」共働きで給料日が違う場合は、家計のメインの収入となるほうに合わせる。ゴールも給料日の「前日」なので、キッチリ90日間である必要はない。 ■プログラムに取り組む前にする4つのことこの記事を読んで、「よし、早速やってみよう!」と思ったとしても、すぐに始めるのではなく、数日待って必ず給料日からスタートさせるのがよい。その間、「プログラムに実際に取り組む前にすること」があるので、ご紹介しよう。●プログラムに取り組む前にする4つのこと(1)目標、願望をハッキリと具体化させる目標として設定しておきたい項目は次のとおり貯めたい金額使い方の内容の割合をどう変化させるか(消費、浪費、投資)生活上、改善したいこと挑戦したいこと(2)夢ノートと家計簿を用意する家計簿はできるだけシンプルなものを。「お金の流れをメモしておくためのもの」程度のゆるいとらえ方で。横山さん監修の家計簿もある。目標や願望を自由に書くことができる「夢ノート」は、特に決まりはないが、B5サイズの大学ノートを使っている人が多いそう。(3)貯金箱と貯金用口座を用意する貯金箱はインスタントコーヒーの空きびんなど、中身が見えてわかりやすいものがおすすめ。わざわざ買う必要はなく、手元にあるもので用意してみよう。貯金用口座は新しく開設して、90日貯金プログラムで貯めた分だけをそこに入れよう。(4)気がかりなことを書き出すたとえば、「何だか最近、楽しくないし、やる気も沸かない。しっかり休んでみよう」「会社のデスク周りがぐちゃぐちゃ。使いやすいように片付けよう」など、何でもいい。とにかく心に思い浮かんだ気がかりなことを書き出してみよう。(出典:「年収200万円からの貯金生活宣言」より抜粋)準備ができたら、いよいよ次回は横山メソッドの真髄「90日貯金プログラム」【実践編】です。■今回取材にご協力いただいた横山さんの著書 年収200万円からの貯金生活宣言 (横山光昭著/ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)
2016年04月17日真面目で頑張り屋の人ほど、お金が貯まらない 節約よりも確実にお金が貯まる方法 の続きです。「貯蓄体質になるためには、これまでの家計管理の視点を変えなければなりません」と言うのは、家計再生コンサルタントの横山光昭さん。苦しい家計を再生させていくことを得意とするファイナンシャルプランナーで、これまで約9,000人の家計を「再生」させてきた。そんな横山さんが考える、貯蓄体質になるためのコツとは?■「自分の軸」を持つのが貯蓄の早道同じくらいの収入であっても、堅実に貯めていく人と、いつもお金を使いきってしまい、カツカツな気分で暮らしている人がいるのはなぜなのだろうか? 「その差は、自分の軸があるか、ないかなのです。貯蓄体質になるうえで、大切なのは、あなた自身の価値観です」と、横山さんは言う。自分の軸を作り上げるためにも、ぜひとも知っておいて欲しいことがある。それは、「お金の使い方には3つのタイプがある」ということだ。■「消」「浪」「投」で使い方をイメージ3つのタイプとは、以下の表の3つをいう。「消(ショウ)」「浪(ロウ)」「投(トウ)」と覚えると、覚えやすい。お金を使うときには、この3つのどれに当たるのかを考えながら使うようにしてみよう。●お金の使い方の3つのタイプ(1)消費生活するのに必要なものの購入や、使用料としての支払い全般。生産性はさほど伴わない。【例】食料や住居費、水道光熱費、教育費、被服費、交通費など(2)浪費生活に必要でないもの、今をひたすら楽しむためなどの、無意味な使い方のこと。いわゆる無駄づかいで、もちろん生産性もない使い方。【例】嗜好品(タバコやお酒、珈琲)、程度を超えた買い物など(3)投資将来の自分にとって有効なお金の使い方。資産運用のことだけを指すのではなく、何かを学ぶ、本を読むなどもこれに当たる。【例】習い事、本代など学ぶための費用、投資信託、貯蓄など(出典:「年収200万円からの貯金生活宣言」より抜粋) ■「いくら使ったか?」より、「何に使ったか?」が大切まずは表を参考にして、家計の支出をあなたなりに「消費」「浪費」「投資」に3つに分けてみよう。なかには同じ項目内であっても、内容が分かれることもあるだろう。たとえば、携帯電話代は、生活や仕事に使っている部分は「消費」だが、過度なゲームの課金や電子書籍の購入は「浪費」。食費も基本部分は「消費」だが、料理をするのが面倒だという気持ちでする外食は「浪費」。こんなふうに同じ項目でも、複数に分かれてもいい。「これだけでも十分、お金が貯められる体質作りへと繋がります。要するに、『いくら使ったか?』より、『何に使ったか?』が大事なのです」(横山さん)■新しいモノサシで、今までの自分を疑う次に、「消費」「浪費」「投資」の割合を適切に把握するため、3種類の内訳が支出全体の中でどれだけの割合を占めているかを計算してみよう。その計算方法は以下の通りだ。各項目(消費、浪費、投資)の金額 ÷ 支出合計たとえば、手取り収入が21万円で、消費が16万5,000円だった場合、16万5,000円÷21万円=0.785…。つまり、毎月の支出のうち78.5%が消費となっている計算となる。横山さんが現場で、「お金とのつき合い方が上手だなぁ」と感じる人の数値をもとに割り出した「消(ショウ)」「浪(ロウ)」「投(トウ)」の目安は以下の通り。●横山さんが考える消費・浪費・投資の理想の目安消費 : 70%浪費 : 5%投資 : 25%(出典:「年収200万円からの貯金生活宣言」より抜粋)「3つの項目ごとの割合を知るという新しいモノサシを手に入れることで、人は今までの自分の常識を疑い始めます。そして、お金の使い方の中身に意識を向けられるようになるのです」(横山さん)お金の使い方の中身に意識を向けられるようになったら、貯蓄力を始める準備をしよう。次回は横山メソッドの真髄「90日貯金プログラム」の【準備編】です。■今回取材にご協力いただいた横山さんの著書 年収200万円からの貯金生活宣言 (横山光昭著/ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)
2016年04月16日真面目で頑張り屋の人ほど、お金が貯まらない の続きです。お金を貯めるとなると、すぐに思いつくのが節約だ。けれども、家計再生コンサルタントの横山光昭さんは、こんなふうに言う。「実はケチケチ節約するよりも確実にお金が貯まる方法があります。それは、固定支出をカットすることです」■「固定支出」と「流動支出」お金を貯めるには、出ていくお金(支出)を抑えなければならない。この時に、最初に覚えるべきことは、支出の内容は2種類あるということ。支出には、毎月決まった支出のある「固定支出」と、月に応じて支払い額が変わる「流動支出」があるのだ。よく雑誌などに載っている節約や、やりくり術は、食費や光熱費など「流動支出」に目を向けたものが多い。でも、これらは節約の「出来」で結果が左右されるので、安定した効果は望めない。一方で、固定支出は毎月決まった金額だけに、一度そぎ落とせば、その分は安定した結果が伴う。見落としがちになるからこそ、固定支出を見直すことで得られるメリットは大きいのだ。●「固定支出」と「流動支出」の例固定支出 : 家賃、生命保険料、新聞代、など流動支出 : 食費、日用品費、光熱費 など(出典:「年収200万円からの貯金生活宣言」より抜粋) ■あなたの生活をむしばむ固定費ワースト3今回の記事では、厳密な意味の会計用語としての「固定」や「流動」という支出分けではなく、毎月必ず払う必要があるものを「固定費」と考えてみる。横山さんに多くの人が抱えがちなムダな固定費をランキングしてもらった。第1位 ムダな会話やメールのもととなる携帯電話代第2位 意味のないおつき合いに費やされる交際費第3位 保障内容も知らない高額の生命保険料(出典:「年収200万円からの貯金生活宣言」より抜粋)「ある、ある」「これって、私のことだ」と、心当たりのある人も多いのでは? 解決方法を横山さんに教えてもらった。 ■抑えたい固定費第1位、携帯電話代を抑えるには?「格安スマホがおすすめです。ネット検索などで、大まかな格安スマホの棲み分けなど概要をつかんだら、電気量販店に行って相談してみましょう。機種によっても違いがあるので、『携帯コンシェルジュ』のような存在の店員さんに、個別で自分に適したプランを教えてもらうのが近道です」(横山さん)■合計すると意外と多い!? 交際費を抑えるには?「交際費の回数と金額を書き出してみましょう。たとえば、ママ友とのお茶会。1回1回の金額は小銭程度でも、あらためて書き出してみると結構な金額になっていることも多いものです。『このお金があれば、あれが買えたのに』というふうに、金額を自覚するとムダな交際費を減らすことに繋がります」(横山さん)■保険は大事、でも払い過ぎはNG 生命保険料を抑えるには?「生命保険には、『死亡保障』『医療保障』『貯蓄』の3つの効果があります。もちろん全部に入っていれば安心ですが、それで保険貧乏になってしまうのは問題です。あなたは、3つのうち、どの効果を優先したいですか? つまり、何に対しての備えが欲しいですか? 保険の見直しは、そこを軸に考えてみると、わかりやすいですよ」(横山さん) このムダな固定費ランキング、実は10位まであるのだが、いずれも思い当たることばかり。書籍には詳しく書いてある。次回は、貯蓄体質になるための方法を紹介します。■今回取材にご協力いただいた横山さんの著書 年収200万円からの貯金生活宣言 (横山光昭著/ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)
2016年04月15日「真面目で頑張りすぎる人ほど、お金が貯まらないんですよ」と言うのは、家計再生コンサルタントの横山光昭さん。苦しい家計を再生させることを得意とするファイナンシャルプランナーで、これまで約9,000人の家計を「再生」させてきた。■「生活下手」と「お金」は密接にリンクするこれといった不満はないが、どこかで気持ちが満たされず、不安や寂しさ、ストレスを感じて、その人らしく生きられない…。最近、このような人が増えていないだろうか?「このような方々は、思いどおりの生活が実現できていないのと同時に、お金の面でも自由ではありません。『生活下手』と『お金』は密接にリンクしてしまうのです。充分な収入があっても、月末になるとお金がない人や貯金ができない人は、生活自体を見直す必要があるかもしれません」(横山さん)。■自分の「お金のステージ」を知ろう生活自体を見直すためには、まず自分の「お金のステージ」を知ることが必要だ。「私が家計相談で目にする現実を平たく言うと、家計をスリム化したり、キャッシングを減らさなければいけない人が、投資関連の本を読み漁り、実際に挑戦してのめり込み、成果に一喜一憂するケースが多いのです。でも、人はそれぞれに合った『お金のステージ』をこなさないと、必ず失敗します」●3つのお金のステージ 第1ステージ お金を管理する実生活に関わるお金をマネジメントしていく段階。家計簿を使ってお金の流れを把握する、ムダな支出は抑える、貯金を少しずつするなど、お金と向き合ってコントロールができるようになるための大切な基礎の時期第2ステージ お金を学ぶ第1ステージでできたお金をどう活用するかを学ぶ段階。知識や情報が足りないと進歩はないので、本を読んだりセミナーに参加したりと時間をかけて「お金」をつかんでいく時期第3ステージ お金を活かす実際にお金を「活かす」段階。興味本位で楽しむ、学ぶためのアマチュア投資から、長期や分散投資による揺るがない組み立てを意識するものまで色々ある(出典:「年収200万円からの貯金生活宣言」より抜粋) 多くの人は、第1ステージにいる。それなのに、憧れや夢、はたまた勘違いでレベルの違うステージへの向かってしまいがち。抜け道やマジックはない。そのことに気づいたことがいちばんの近道となる。「これからの貯金生活を順調に進めるためは、常に自分は今どのステージだろうか? 何をすべきなのか? を意識してください」(横山さん) ■すべての始まりは、「貯める理由をハッキリさせる」こと「自分は今、何をすべきなのか?」を考え始めたのなら、その第一歩は、「貯める理由をハッキリさせること」。「『何となく』で貯められるほど、貯金はカンタンではないのです」(横山さん)多くの人は、限られた収入で家計をやりくりし、家族みんなで生活していかなければいけない。たっぷりと余裕がある人など、ほんの一握りだ。加えて、人間はお金があれば使いたいし楽しみたい、ラクをしたいと思う生き物。要は、ほとんどの人がお金を使いたい気持ちをコントロールし、自分なりの考え方や価値観を持ち、それを家計に反映させる必要があるということ。だからこそ、「何のために貯めるのか?」が、とても重要になってくる。そうは言っても、貯める理由が今は特に見つからないという人もいるのでは? そんな人はどうしたら良いのだろうか?「今はこれといった目的がない人も、貯金があることで、未来の可能性や選択肢が広がります。だから貯金はして欲しいですね」(横山さん)「貯める目的」にフォーカスできたら、次回からは具体的な方法論について触れていこう。■今回取材にご協力いただいた横山さんの著書 年収200万円からの貯金生活宣言 (横山光昭著/ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)
2016年04月14日金融広報中央委員会が2015年11月5日、2人以上の世帯を対象とした「家計の金融行動に関する世論調査」を公表しました。調査の結果、金融資産の保有額は平均1,209万円。なんと2014年より27万円増という内容でした。この結果を聞いて、みなさんはどう思いますか?これが日本人の平均貯蓄額だということですから、「本当に?」という疑問が湧いても当然だと思います。もちろん、この数字が間違っているわけではありません。しかし、隠されている部分がいろいろとあるのです。■平均貯蓄額は50歳代以降が引き上げているまずは、年代別の平均貯蓄額を見てみましょう。20歳代・・・189万円30歳代・・・494万円40歳代・・・594万円50歳代・・・1,325万円60歳代・・・1,664万円70歳以上・・・1,618万円ここからわかるのは、50歳代以降が貯蓄額の平均を引き上げていること。子育てが終わった世代が平均を引き上げているのですから、現在進行形で子育てをしている30~40代の世帯が「1,209万円が日本人の平均貯蓄額なんです」といわれてもピンとこなくて当然だというわけです。次に注意するべきポイントがあります。この調査結果からは、こんな事実もわかるのです。「金融資産を保有していない世帯が約3割にのぼる」要するに、貯蓄が0円の世帯が、全体の30%もあるということになるのです。ちなみに年代別に見ていくと、次のような数字になります。20歳代・・・36.4%30歳代・・・27.8%40歳代・・・35.7%50歳代・・・29.1%60歳代・・・30.1%70歳以上・・・28.6%こんなに貯蓄がない世帯が多いのに、なぜ平均の貯蓄額が1,200万円を超えるのでしょうか?■中央値で見ると年代別貯蓄額は大きく変わるその点を明らかにするため、「中央値」という数字にも登場してもらうことにします。今回の調査の中央値は、「400万円」平均貯蓄額は「1,209万円」、貯蓄額の中央値は「400万円」。ん?この中央値っていったいなんなのでしょうか?中央値とは、調査対象世帯を保有額の少ない順(あるいは多い順)に並べたとき、中位(まんなか)に位置する世帯の金融資産保有額のことです。たとえば、自分の金融資産保有額が中央値(下の例では400万円)である世帯からみると、保有世帯のちょうど半分の世帯が、自分の金融資産保有額よりも多くの金融資産を保有している。そして、ちょうど半分の世帯が自分の金融資産保有額よりも少ない金融資産を保有しているということになるのです。つまり一部の貯蓄額の多い世帯が、平均を大きく引き上げているのです。ということは、中央値の方が平均額よりもずーっと、世帯全体の実感により近い数字になると考えられます。各年齢別の中央値は、こうなるわけです。20歳代・・・68万円(平均189万円)30歳代・・・213万円(平均494万円)40歳代・・・200万円(平均594万円)50歳代・・・501万円(平均1,325万円)60歳代・・・770万円(平均1,664万円)70歳以上・・・590万円(平均1,618万円)統計資料は、使う側の意図によって都合よく切り取られて使われます。一部の数宇に騙さられず、数字を見る目を養っていきましょう。(文/ファイナンシャルプランナー・岡崎充輝)
2016年03月30日ゆうちょ銀行は4月1日から、通常貯金や定額貯金などの合計の預入限度額を現行の1,000万円から1,300万円に引き上げる。○限度額の引き上げは25年ぶりこのたび、4月1日から限度額が引き上げることになったのは、3月25日に限度額引き上げのための政令が公布されたことに基づく措置。通常貯金や定額貯金、定期貯金などの合計の預入限度額はこれまで1,000万円としていたが、4月1日から1,300万円に引き上げる。ゆうちょ銀行は「限度額の引き上げは、1991年11月に700万円から1,000万円に引き上げられたとき以来25年ぶり。1,300万円までに引き上げられることで利用者の利便性は高まる」としている。マイナス金利の影響については「市場金利の状況を鑑みると、限度額の引き上げによって貯金残高がそれほど大きく増えることはないと見ており、預入限度額の変更が業績に与える影響は軽微である」と予測している。なお、預金保険制度による貯金の保護の範囲には変更なく、保護されるのは預金者1人当たり元本1,000万円までとその利子。ただし、1,000万円を超えていても、金融機関の財産状況に応じて、超過分についても支払われる場合がある。
2016年03月28日『普通の人が、ケチケチしなくても毎年100万円貯まる59のこと』(佐藤治彦著、扶桑社)は、節約をすすめる本ではありません。洋服をバーゲンになるまで待って買うのも、冷夏を待ってエアコンを買い替えるのもNO。むしろ「洋服はブランド品の気に入ったものを定価で」「家電は型落ちを待たずに性能のいいものを」買うことをすすめています。一見、まったく正反対の「ケチケチしないこと」と「お金を貯めること」。この2つをイコールで結んでいるのが、「ものが高かったか安かったかは、どれほど役に立ち、使ったかによって決まる」という発想です。なかでも著者の考え方を端的に表しているのが、ここでご紹介する2つの数式。ケチケチせずにお金が貯まる逆転の発想を数字の側面から読み解いてみましょう。■1:家電=本体価格+消費電力+処分費用生活用品のなかでとくに価格が大きくなるのが家電。定期的に買い替える必要もあり、きちんと予算を組んでおかないと家計を圧迫します。著者は、本体価格だけに左右される商品の選び方、「平日昼間は価格交渉しやすいので得」「冷夏の夏の冷蔵庫、エアコン買いはお得」といった裏ワザには一切無関心。少しでも安い商品に出会うために平日昼間に無理をして量販店に足しげく通ったり、冷夏になるまで買い替えを我慢したりすることに意味はないと考えています。それは、家電の価格=本体価格ではないと知っているから。家電は、購入したあとも費用がかかり続けます。大きなものが電気代。そのため、本体価格がほかのものよりも高めでも、省エネ商品は選ぶ価値があるといいます。電気代の目安で年4,000円の差が出るとしたら、7年使った場合で2万8,000円の差になるからです。年4,000円はけっこうな金額ですが、12か月で割ると月およそ333円。性能によって充分に考えられる差です。もうひとつの費用が、古くなった家電の処分価格。家電を処分する場合、数千円の処分費用を支払うことになります。著者は、家電は使用年限いっぱいに使うのではなく、もう2~3年使えるかなという段階で、ほしいという知人に家電を譲っているそう。そうすれば自分自身も「+処分費用」の部分を0にすることができます。処分するタイミングは、引き取り手が見つかったとき。そのため、型落ちや決算を待つこともありません。■2:洋服=買った価格-売った価格著者は、洋服を買う場合にもこだわりを持っています。バーゲン品には絶対に手を出しません。ノーブランドのものも選ばずに、少々値が張るブランド品でも、長く使えるいいものを厳選して購入します。そして、2シーズン着ていないものはネットオークションやフリーマーケットで売却。ここまできて初めて、その服の本当の価格が決まるというのです。礼服やフォーマルなものを除いて、2シーズン着ていないということは、その服がなくても生活できている証拠。それを見極めたら、著者はポロシャツやTシャツ、カフスボタンやメガネケースに至るまでを「適度に適正な価格で手放して」しまいます。ここで威力を発揮するのが、購入時のポイントだった「バーゲン品ではないもの」や「ブランド品」という条件。流行の洋服をバーゲンになるまで我慢して購入すれば3割引き、5割引きで買えますが、それは著者にいわせれば「流行が廃れる寸前」ということ。しっかり着て、さらに適正価格で処分するなら、買うタイミングを遅くすることは逆効果です。また、「ネットなどで売却する場合、よく知られているブランド品は売りやすい」と著者。著者自身、米の人気ブランド・アバクロのシミありのTシャツが1,500円、10年使ったボロボロのルイ・ヴィトンのバッグが8,000円、20年以上使った吉田カバンのタンカーも5,000円で引き取り手が見つかったそう。何年使い倒しても、シミあり、などの説明文と写真をきちんと載せても、それでもほしいという人がいるのがブランド品の強みだといいます。まずは自分自身がいいと思えるものをケチケチせずに購入し、満足するまでしっかり使う。使った後は、少しでも「本当の価格」を下げるために手放す方法を工夫する。それが著者流の「所有する」ことから「利用する」ことにシフトした消費生活なのです。*ここで挙げたのは、本書で紹介されている59のアイデアのうちのたった2つ。まず自分自身がいいモノを使い、その上でお財布が痛まない工夫をしていく。そんな、お財布だけでなく心も満足できる家計やりくりのアイデアが、本書にはぎっしり詰まっています。一つひとつのアイデアが具体的、かつ2~4ページに集約されているので、パラパラ読みで目に留まったもの、「自分にもできそう」「なるほど、やってみたい」と思えるものから実践してみることが可能。本書をきっかけに、我慢ありきの節約ではなく、まず心を満足させる消費生活を始めてみませんか?(文/よりみちこ) 【参考】※佐藤治彦著(2016)『普通の人が、ケチケチしなくても毎年100万円貯まる59のこと』扶桑社
2016年03月25日貯蓄は、どのくらいしておくのが理想的なのでしょうか?気になるところですが、実は貯蓄は「納税準備預金」「目的別預金」「純預金」の3つに分けて管理しなければいけないのです。■1:毎年支払う税金関係のために「納税準備預金」を管理するまず、「納税準備預金」をご存知でしょうか?会社においては一般的かもしれませんが、家計では聞きなれない言葉ですよね。家計における納税準備預金とは、1年に1回・2年に1回くらいの割合で必ず支払わなくてはいけないお金のこと。たとえばいい例が、自動車税や車検代です。また住宅を購入したなら固定資産税が、自動車保険等を年払いしているなら自動車保険などもこれに入ります。悲しいことに自動車税や固定資産税は、3月や4月あたりの春先にまとめてやってきます。人間とは不思議なもので、毎年同じ時期にほぼ同じ金額が請求されるにもかかわらず、「わ~、また来た!」「もう来た!」「こんなに来た!」と焦ってしまいます。でも金額も時期も決まっていて、必ず払わなくてはいけないものなのですから、日ごろから準備しておけばいいのです。■2:いずれ買い替えるもののために「目的別預金」を管理する次に準備しておきたいのは「目的別預金」です。使う目的が明確な貯蓄ですが、金額が大きなものを購入の目的としているので、場合によっては5年、10年かかることもあります。代表格は自動車で、買い替え費用は300万円。11年に一度買い換える場合、月々2~3万円ずつ貯蓄しなければならないことになります。それから、意外な盲点が「家電預金」。たいていの場合、結婚10年目くらいになると、大物家電が毎年ひとつずつ壊れていきますオーディオプレイヤーからはじまり、テレビ、洗濯機、冷蔵庫というように。しかし、家電の値段はバカになりません。まして買い換えるとなると、少しでもいいものが欲しくなるもの。そこで、毎月5千円ずつでも家電のための預金をしておくことをおススメしているのです。他には、旅行積立などを目的別預金として貯蓄している家庭もあります。ポイントは、お金に名前をつけてあげること。お金は、名前をつけておくと、そのとおりに出て行こうとする性質があるからです。つまり、衝動買いが少なくなるのです。特に男性は、自動車や家電などについて「欲しい」とスイッチが入ってしまうと、なかなかスイッチをOFFに戻すことができません。しかし予算化することで、欲しいスイッチが入っても、待つことができる状態をつくっていけるわけです。■3:教育費・老後・いざという時のために「純預金」を管理する最後は純預金、名前のとおり「純粋な預金」です。つまり、使う予定がない貯蓄が純預金なのです。貯蓄とは、そもそも使うあてのないものを指すのですから、これこそが貯蓄だといってもいいでしょう。ただし、「使っていいとき」が人生に3度だけあります1つ目が、教育費のピークの年。子どもが大学に通う数年間は、多くの家庭で、収入より支出が上回る赤字家計になります。この教育費の増加に伴う赤字を解消するために、純預金をあてるわけです。2つ目は老後。収入がなくなった老後のために、貯めてきた純預金を取り崩していきます。そもそも純預金自体、老後のために準備している貯蓄の意味合いが大きいのです。3つ目が、危機的状況に陥った場合。「会社が倒産した」「家族が大きな病気を患った」「自動車が突然壊れてしまった」など、突発的に危機的状況が訪れた場合はこの純預金を使います。ですから純預金を、「生活防衛資金」と呼ぶ専門家もいるほど。人生においては、この生活防衛資金の多さが、リスクを減らす最大のポイントになってくるのです。ではどのくらいの割合で、この純預金をしていけばいいのでしょうか?目安は、年収の約15%。年収500万円の場合はなら、約75万円です。こうして金額で見てみると、できそうな気がしませんか?問題は、この15%の貯蓄をいかにコツコツと続けていくか。一般的な例としてよくお話しするのですが、ご主人年収500万円、奥さんパートで年収100万円の場合、夫婦で合計600万円の収入です。600万円の15%は90万円ですから、奥さんの収入を手つかずで残せば、簡単に15%の純預金はまかなえる計算になります。90万円をコツコツ20年貯めれば、1,800万円。30年貯めれば2700万円にもなるのです。納税準備預金も、目的別預金も、そして純預金も、大事なのは「いかに計画的に貯蓄するか」ということ。もちろん、15%の純預金を実現できたら理想的ですが、子育て真っ最中の場合は現実的に難しくもあります。そこで当面のスタート段階では、目的別預金と純預金の合計で15%の貯蓄ができることを目標にしましょう。たとえば、「ご主人の年収で支出面はやりくりできるようにしておき、奥さんの収入は全額貯蓄回す」という家計をつくるわけです。逆にいえば、奥さんがパートに出かけられない間は、貯蓄を増やすことができないかもしれません。そういう時期もありますから、焦って神経質になりすぎるのもよくないということです。(文/ファイナンシャルプランナー・岡崎充輝) 【参考】※岡崎充輝(2015)『20代・30代で知っておきたい これからかかるお金で困らない本』日本実業出版社
2016年03月23日みなさんは毎月、ちゃんと貯金をしていますか?『とらばーゆ』の調査によると、20歳から39歳までの女性の毎月の平均貯金額は4.5万円。なんと、10.9%は毎月10万円以上も貯金しているのだとか。しかも、金額は年齢には比例していません。年齢や収入よりも、個人の努力によるところが大きいようなのです。では、どうすれば貯金は増えるのでしょうか?アメリカの女性向け情報サイト『BUSTLE』を参考に、20代の女性が貯金するための6つの習慣をご紹介します。■1:毎月の予算を立てる毎月の自分の収入がどれくらいで、そのお金がなんに使われているか、きちんと把握していますか?毎月使うお金を、食費、交際費、趣味のための費用などに分け、それぞれ予算を立てましょう。毎月その予算をオーバーするようなら見なおしが必要です。最近は、簡単に使える家計簿アプリがたくさんあります。まずはそれらを利用して、自分がなににどれだけのお金を使っているかを知りましょう。■2:カードは毎月きれいに清算するカードの支払いは、必ず毎月きれいに清算しましょう。支払いを先延ばしにしたり、分割払いを多用したりしてはいけません。余分な手数料を取られるだけでなく、支払いが滞ると、大きな買い物をしてローンを組むとき、アパートを借りるとき、また、仕事を探すときにも影響することがあります。カードの支払いは借金と同じ。毎月きっちり清算しましょう。■3:ちょっとした節約をする節約は、あまりストイックにやりすぎると長続きしません。大切なのは、続けられそうな倹約をすること。たとえば、週4回の外食を2回に減らして自炊する、友だちと飲むときはバーだけではなく、たまには自宅でパーティーをしてみるなど。ドラッグストアなどのポイントカードを活用するのも手です。ちりも積もれば山となる。ちょっとした節約を続けてみましょう。■4:借金を早く払い終える金額はさまざまですが、借金をしている人は意外と多いもの。奨学金の返済なども含めれば、かなりの人数にのぼります。どのような支払いでも、基本はできるだけ早く返済を終えることです。一度に返すのは大変ですが、毎月決まった額を返すようにすれば必ず払い終える日は来ます。ただし、クレジットカードの返済だけは利子が高いので、なにをおいても支払いを最優先にしましょう。■5:とにかく貯金をはじめるお金は貯めはじめないことには増えません。まずは貯金専用の口座をつくりましょう。そして、「緊急用」の貯金をはじめます。貯金のモチベーションはなかなか上がりにくいものですが、困ったときに自分を助けてくれるお金だと思えば貯められるはず。当面の目標は6か月分の生活費です。万一職を失うようなことがあっても、とりあえずなんとかなります。これを達成できれば自信になります。そのあとは自分の好きなことのために貯金しましょう。■6:老後のことを考えるいまは若くても、人はいつか必ず年を取ります。そのときに暮らせるお金がありますか?年金だけでは生活が苦しいかもしれませんから、そのときは貯金を使うしかありません。年をとって働けなくなる日はいつか必ず来ます。そのときを具体的にイメージすれば、自然に無駄遣いは減るでしょう。*当たり前ですが、貯金をすれば必ずお金は増えます。目に見える成果を楽しみながら、コツコツ貯金をはじめましょう!(文/スケルトンワークス) 【参考】※6 Habits Every Woman Should Have In Her 20s To Be More Financially Stable-BUSTLE※働く女子のリアルマネー事情:1ヶ月の貯蓄-とらばーゆ
2016年03月07日誰でも少なからず、老後の生活には不安を感じているもの。「年金生活でやっていけるの?」「老後資金はいくら貯めたらいいの?」など、お金の心配は避けられません。特におひとりさまの場合は、老後資金を自分で準備する必要があります。とはいえ将来のイメージも漠然としているだけに、なかなか貯金ができないという人も少なくないでしょう。そんな人にぴったりなのが、将来の出費を把握できるライフプランシートの作成。いきなり「シートの作成」なんて聞くとハードルが高く感じるかもしれませんが、難しく考える必要はなさそうです。「漠然とした老後不安をかかえている人は必読」と話題を呼んでいる『おひとりさまの老後のお金と暮らしの本』(マイナビ出版)編著者の百田なつきさんに、ライフプランシートで上手に貯金する方法を伺ってきました。■ライフプランシートで目標を立てやすくなる!ライフプランシートとは、今後のイベントと予測される費用を書き込んでいくもの。そうすることで必要な出費がわかり、老後のお金のことがイメージしやすくなるといいます。それだけでも不安解消になり、貯蓄の目標を立てやすくなるはず。たしかに明確な目標があった方が、お金を貯めやすいですよね。肝心のライフプランシートには、「西暦」「自分の年齢」「仕事の予定」「夢やイベント」「必要な出費」の項目をつくって記入しましょう。大げさに考えることはありません。百田さんは、「先のことはできる、できない、お金のことは考えず、やりたいことを書いていきましょう」とアドバイスしています。金額がわからないときは「?」でもOK。これなら気軽にできそうですね。毎日の生活のなかで私たちは、目先のことばかり考えがちです。しかしライフプランシートを書くことで、老後の生活と資金の目標がわかりやすくなり、今後の生き方の見通しが立ってくるというわけです。では、具体的にどのように書いていけばいいのかをご紹介しましょう。■ライフプランシートの項目ごとに書くべきことまず「仕事の予定」の項目には、「昇進試験」や「勤続20年」など、昇進や昇給の目安や予定、目標を記入します。ただし、人によって退職したり、転職をする予定があったりするもの。そのキャリアプランも書いておくことで、収入や貯蓄の目安がわかりやすくなるといいます。ハッキリと決まっていなくても「このぐらいで転職したいな」という目安を記入してみましょう。「夢やイベント」と「必要な出費」の項目には、マンション購入(頭金200万円)、法事(3万円)、海外旅行(30万円)、ライブ(1万円)など、普段の生活費とは別にかかっているものを書いていきます。これらの費用を記入しておくと、「かくれ出費」も把握することが可能。かくれ出費とは、毎月決まって必要な生活費以外に、年に1度または数年に1度必要になる出費のこと。いまはボーナスや貯金から出せても、年金暮らしになればボーナスはなくなり貯蓄も増えないため、老後資金が必要になってくるわけです。浪費する予定がなくても、スマホやパソコン、電化製品などは買い替える時期があります。そこで、その予定と出費を書いておきましょう。金額の大きさは人それぞれなので、何万円以上をシートに記入するという決まりはありません。ただし、ボーナス払いにしているものや分割で買ったものなどは記入しておくとよいそうです。■10年分のライフプランシート作成するヒント実現したい夢がなく、10年後もいまと変わらない平凡な毎日を送ることを目標にしている人もいるでしょう。そのような人は、「月2万円の貯蓄を次の年には2万1,000円にするなど、地道に貯める目標を立てるといいと思います」と百田さん。それなら無理なく、老後資金を増やしていけそうです。また、10年後も変わらないとはいっても、マンションの更新や引っ越し、家具や電化製品の買い替えもあるため、そういった項目や費用の目安もシートに記入しましょう。そしてライフプランシートには、20年、30年後の予定も入れておくとよりよいとか。年金の目安や退職金、定年後も働くのかなどの予定を書いてみましょう。ただ、どうしても30年先のことを考えられないなら、まずは10年分の作成からはじめてみてもよいそうです。*おひとりさまが少しでも安心して老後を過ごすためには、早くから備えをはじめることが大切。ライフプランシートで、目標に向けて貯金をしていきませんか?今回アドバイスをくださった百田さんの著書『おひとりさまの老後のお金と暮らしの本』には、誰にも聞けない老後のリアルな話が、マンガと詳しい解説でわかりやすく紹介されています。本書のなかに書き込みシートもあり、簡単に自分のライフプランシートを作成可能。人生の後半戦に向けたマネープランとライフプランがわかる一冊、ぜひ手にとってみてください。(文/椎名恵麻) 【参考】※百田なつき・にしだきょうこ(2015)『おひとりさまの老後のお金と暮らしの本』マイナビ出版
2016年02月23日貯金といえば、まっさきに思いつくのが銀行への定期預金ではないでしょうか。給料日の翌日などに引きおとし日を設定しておけば、お金を使う前に、自動的に積みたてることができて便利です。でもじつは、銀行に預けるよりもっとお得な貯金の方法があるって、ご存じですか?意外と知られていない貯金の裏ワザを、シニアライフプランナー有資格者でマネーライターの かわなかりささん に教えていただきました。■貯金は「銀行」、「投資」、「保険」の3つで考えよう!「貯金は“銀行”、“投資”、“保険”の3つの柱で考えるのが、マネー業界での常識なんです」と、かわなかさん。銀行での貯金は定番としても、投資に保険…どちらも知識が必要そうだし、ちょっとややこしそう。ややハードルが高い「投資」についてはまた別の機会にするとして、今回は、「保険」での貯金がお得なワケをかんたんに解説します。■貯金に向くのは「貯蓄型」の「終身保険」ひと口に保険といっても、その種類はさまざまで、どれを選んだらいいか迷うものです。目的を「貯金」にしぼるのであれば、「貯蓄型」の「終身保険」がオススメです。その理由が以下のふたつ。「払いこんだ金額」+「プラスアルファのお金」が解約時に戻ってくる生命保険をかねているため、万が一のときには保険金を受けとれる掛けすてタイプの保険だと支払った保険料は消費になりますが、貯蓄型の終身生命保険の場合は、平たくいえば「お金をためながら、いざというときにも備えられる」わけです。では、30歳から毎月2万円ずつ、30年間貯金した場合、銀行の自動積立定期預金と貯蓄型保険でどのようにちがいが出るかを比較してみましょう。<銀行の自動積立定期預金>720万円(預けるお金の総額)×毎年0.025(金利)=約722.6万円<貯蓄型の終身保険>720万円(保険料として支払うお金の総額)×117%(解約時の変戻率)=842.4万円※1 ※2その差はなんと、約120万円! 解約時の変戻率は保険会社、商品によって異なりますので、高い変戻率のものを選べば、解約時により多くお金が増えてかえってくる、というわけです。数字だけ見るととても魅力的ですが、保険の場合は早期に解約すると、戻ってくるお金が支払総額より減ってしまうことも。そのため、結婚資金や引っ越し費用など、近い未来のための貯金は、自分のタイミングで引きだせる「銀行」で、老後の備えなど長期的な貯金は「保険」にすると、無理なく効率的に貯金ができます。■「保険で貯金」がもっとお得になる、秘密にしておきたい裏ワザ長期目線での貯金なら、保険を上手に利用するとよいことをご紹介しました。さらにもうひとつ、マネーライターならではの、耳寄り情報も教えていただきました! それが、貯蓄型の終身保険を「短期払いこみ」する方法です。たとえば、60歳までを払いこみ期間とし、総額500万円支払うとします。30歳から30年間積みたてたとすると毎月の保険料は約1万4千円。この払いこみ期間を15年間に短縮すると、単純に計算して月々の保険料は約2万8千円と倍になりますが、45歳の段階で、すでに元本の500万円がたまることになります。ここで払いこみはストップしますが、じつは、保険会社がこのお金を運用し続けてくれます。運用といっても加入時に約束された「予定利率」で行われるので、減ることはなく、増えつづけます。元本がたまってから解約までの期間が長いほど、解約時の変戻率は増え、場合によっては140%に達することもあるのだそう。もし140%の返戻率になったとしたら、解約時には700万円に! つまり、200万円もプラスになるわけです。保険会社や商品、加入年齢などさまざまな要素で異なってきますので、誰もがこの方法で絶対得をします! と一概にはいえませんが、これから保険への加入を考えている人は「賢くためる方法」のひとつとして、どうぞご参考に。 ※1 金利は大手銀行、解約時の変戻率は一般的な保険商品を参考にしています。銀行や保険商品、時期によっても変わります。※2 複利で計算、税金は控除してありません。
2016年02月18日みなさんは10年後、20年後の家計をイメージできていますか?「いまは貯金できないけど、もっと収入が上がれば貯金ができるようになるはず!」そう思っている人もいるかもしれません。実際、たとえば夫婦ともに正社員の共働き世帯ならば、世帯年収1,000万円はそれほど非現実的な数字ではありません。しかし、そんな幻想を覆す驚きのデータがあります。年収1,000万円~1200万円未満で貯蓄のない世帯・・・10.8%年収1,200万円以上で貯蓄のない世帯・・・11.8%なんと、高収入世帯の1割は貯蓄ができていないのです。金銭的に余裕があるにもかかわらず、貯金ができない。そんな共働き世帯が、いま増えています。そこで、節約アドバイザーのヨースケ城山さんに「年収1,000万円でも貯金0円世帯の要注意な習慣5つ」を教えていただきました。年収が上がっても、こういったことはしないように気を付けていきましょう。■1:毎月の支出をお互いが把握していない「お互いにいくら使っているのか、把握していない家庭がけっこう多いんです。共働きで世帯年収1,000万円以上に多いケースです」と城山さん。いわゆる“別財布”で、家賃は夫、食費は妻と分担を分けてお互いに負担しあうケース。それぞれが自分の小遣いを好きなように使い、手元にお金が残らないパターンです。さらに、妻(または夫)が専業主婦(夫)でも、誰も家計を管理していないケースも。それでも家計が回ってしまうのが高収入の怖いところなのです。毎月の支出を把握することは、収入額に関わらず貯金をする上で必須といえます。■2:無意識のうちに生活水準も上げている次が、生活水準全体を上げてしまうケース。現在、日本の給与所得者4,645万人のうち、年収1,000万円以上は全体の3.9%にあたる約169万人。城山さんは「毎月の収入額と『自分は上位4%だ』という意識が、高価なマンションや車などの購入意欲をくすぐるのです」と指摘します。子どもの教育費についても同様。早ければ幼稚園から私立の学校へ進学させ、オール私立コースならば文系でも約1,500万円、理系だと2,000万円を超えることも。「子どもにはいくらお金をかけてもかまわない」という親心が支出に拍車をかけるため、いくら1000万円稼いでいても貯金が0円という状況が続いてしまうのです。■3:子どもにお金をかけすぎている家計全体の水準に合わせ、子どもの携帯電話の料金、お小遣いも高額になっていきます。「『子どものため』と欲しがるだけ与えていると、その金銭感覚が子どもに確実に伝わります。すると、子どもが成人しても家から出ていかない。働かないということも。結婚にしても、生活レベルの低下につながる結婚というものが想像できず、現実的には結婚にはいたりません。もし結婚したとしても実家からの援助がないと成り立たない家庭が生まれます」その結果、貯金が0円世帯となってしまうというのです。■4:人より多く飲み代やご祝儀を払っている「異業種交流会やセミナーなど、つきあいの幅が広いのも年収1,000万円以上の層の傾向」と城山さん。必要経費として割り切っていて、支出カットに意識がいきにくい費目でもあります。年収相応に職場での地位も高く、上司として部下を飲みに誘った場合の支払いもかさみます。「自分の収入が多いのだから」とお店のランクも上がりがちで、部下3~4人と飲みに行って支払いが5万円、ということも。部下や親せきのご祝儀に多く包まなくてはいけないという義務感も芽生えます。さらに、専業主婦の妻にも避けて通れない交際費が。「子どもが私立の幼稚園、小学校に通えば、ママ同士の集まりに参加する必要が出てきます。するとランチ1万円というような食事会があることも」(城山さん)その結果、年収が高くても貯金が増えにくくなってしまうようです。■5:知り合いの怪しげな儲け話を断らない「そして年収1,000万円以上になると、いろいろな人たちが近づいてきます」と城山さん。不動産投資や未公開株の購入話、外国為替取引のお誘い、保険の新規加入の案内などがそう。「近づいてくる人はその人の収入が目当てです。『儲かりますよ』といってくる人はうそつきです。そんなオイシイ話があれば人に勧めるはずがありません。しかし収入が多い人は、いまある収入を活かして財産形成を図りたいと思っていることが多く、そこにつけ込んで『儲かりますよ』と言葉巧みに取り入るのです」最初は「もし負けても生活に支障はないから」と月に3万円程度の投資から始まり、気がつくと生活の大きな負担になっているということに。お金持ちほど借金もしやすいので、気をつけないといけません。*収入アップに伴って、支出額も上がっていくもの。10年後、20年後の家計のため、今から「いくら支出しているか把握する」、「貯蓄分を先に取り分けて、残った分で生活する」を習慣づけることこそが、貯金できる家計への王道といえそうです。(文/よりみちこ)【取材協力】※ヨースケ城山・・・節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、AFP、住宅ローンアドバイザー、年金アドバイザー。著書は『給料そのままで「月5万円」節約作戦!』(ごま書房新社)。本の内容は、『らくらく貯蓄術。住宅ローン地獄に落ちない為の家計防衛のススメ。』にもまとめられている。ブログ『節約アドバイザーヨースケ城山ブログ』では、節約だけではなく転職活動、著書、社労士、FPのことを配信中。【参考】※「家計の金融行動に関する世論調査」(2014年)―金融広報中央委員会「知るぽると」※平成25年分民間給与の実態調査結果―国税庁(長官官房企画課)※平成26年度子どもの学習費調査―文部科学省※教育費負担の実態調査(平成26年)―日本政策金融公庫
2016年01月23日お金がなかなか貯められない人は、「貯金は大変」というイメージを持っているのではないでしょうか。ところが、本書『ズボラでもお金がみるみる貯まる37の方法』(飯村久美著、アスコム)では、のっけからこんな一文が登場します。「お金を貯めるのは簡単です」しかも、「収入の多さと家計の健全さは必ずしも比例しない」というのです。そうはいっても、なにから手をつけていいのかわからないという人もいるでしょう。そんな方は、以下の項目をチェックしてみるべきかもしれません。■1:仕組みを変える精神論や気合いでお金が貯まれば苦労しませんが、そういったやり方は逆にストレスがたまりますし、ダイエットと同じで挫折やリバウンドしかねません。しかし著者は、「お金が自動的に貯まる仕組みをつくればいい」といいます。紹介されるテクニックはとてもユニーク。たとえば、銀行口座を「使う口座」と「貯める口座」に分けて、2つ持ちます。貯める口座のキャッシュカードは持ち歩かず、簡単に引き出せないようにしておきます。そして、勝手に貯まっていく預金の方の通帳を週に1回、眺める……。増えていく一方の通帳を眺めることは、脳に快感を与えます。脳はさらに残高の数字を増やすようにと指令を出し、それは毎日の消費行動に反映されていくそうです。著者はこれを「眺めるだけ貯金」と名づけています。■2:マインドを変えるまた、お金を貯めるには、お金のありがたみを知ることが重要で、そのためには現金払いが一番だと著者は断言します。なんでもクレジットカードで払っていると、気づかないうちにちょこちょことお金を使うことになります。それを防ぐために、まず「1万円以下の買い物は現金で」と著者は提案しているのです。そうすると、お金が減っていくのが手に取るようにわかるため、お金を使うことに慎重になってくるそうです。さらに、1ヶ月分の給料をすべて現金化することも効果的。そんな金額を手にすること自体、普段あまりないでしょうから、お金のありがたみが実感できて、無駄遣いが確実に減るということです。■3:「捨て上手」になるまた、「部屋にものが少ない人ほど、無駄使いをほとんどしていません」と著者。たしかに昨今の「断捨離」ブームで、ものを持たない方がスタイリッシュでかっこいいとされる時代になりました。捨てるのはものだけに限りません。コンビニに立ち寄る習慣、ポイントを貯める習慣、不要なオプションがついたままになったスマホ代の自動引き落としまで、無駄なものは全部捨ててしまいましょう、と著者は提案します。無駄を省き、お金の流れを把握することで、いつのまにか「貯め体質」になるとのこと。*本書で紹介される37のテクニックに共通するのは、ストレスなし、手間なし、そして続けやすいという点です。それはつまり、やっていて楽しい、ということ。なんでも楽しくなければ続きませんよね。お金は目的ではなく手段である、だから人生を豊かにするために使うよう、著者は本書の終わりで呼びかけています。(文/Kinkiii)【参考】※飯村久美(2015)『ズボラでもお金がみるみる貯まる37の方法』アスコム
2015年09月03日毎月、「貯金しよう」と思っているのに、気がつけば貯金予定の分までキレイに使ってしまっている。急な出費があり、やむなく貯めていたお金で支払っていたら、結局全然貯金ができない――そうしたお金の悩みを抱えているのは、自分だけではないようです。株式会社マネーフォワードが実施した 家計簿に関するアンケート調査 によると、アンケートに答えた女性の過半数が「貯金に悩んだ経験がある」と答えていたことがわかりました。半数以上の女性が、貯金をうまくすることができず、悩んだ経験アリ「貯金をうまくすることができず、悩んだ経験はありますか」という質問に対し、「悩んだ経験がある」と答えた人は、男女合計で45.3%。男女別に見ると、男性では41.7%、女性では55%で、女性のほうが、貯金ができずに悩んでいる割合が高いことが判明しました。「私が貯金できない理由」ベスト4貯金ができない原因として挙げられていたのは、大きく4つ。浪費癖がある貯金の仕方、予算の立て方がわからない急な出費収入が少ない、借金があるおもなコメントを見てみると、「貯金する!」と目標を掲げると、ある程度までは貯金できるのですが、しばらくすると、ほしいものができたり、無駄遣いがかさんで、貯金を使い果たしてしまう……の繰り返し子供の学費が想像をはるかに超え、それまでの蓄えを吐き出してしまった毎年収入に波があり、前年の収入が良いと税金だけで収入を使い果たし、貯金を切り崩してしまうリボ払いに頼りすぎ、貯金をしても普通預金がいつもほとんどなかったなど、自分にも当てはまるエピソードが多く、耳が痛い結果に。「貯金をしたい」という気持ちはあるものの、フタを開けると全然貯まっていない…。そんな自分が情けなくなっていたけれど、同じ悩みを抱えている人がほかにもいるとわかったことで、少し気持ちがラクになった、という私のような人もいるのではないでしょうか?お金を貯めるにはどうすればいいのか?とはいえ、不測の事態や老後など、何かあった時に備える蓄えがあったほうがよいのは事実です。一体どうすれば、お金を貯められるのでしょうか?そのヒントが、この記事に書かれていました。 確実にお金が貯まる貯蓄術 (貯まる家計の作り方特集2)| Woman.excite ママ 確実にお金を貯めるには、給与が入ってから生活費として使う前に取り分ける『先取り貯蓄』が鉄則です。お金は、残ったら貯めようと思っても貯まりませんどうやら、「お金は、残ったら貯めようと思っても貯まらない」性質のよう。確実にお金を貯めたいのであれば、まずはしっかりと先取り貯蓄を始めることが大切、ということですね。なお、前述の記事のよると、1ヵ月あたりの貯蓄額の目安は、手取り月収の1割だそう。手取りが20万円の場合は2万円、30万円の場合は3万円を目安に貯蓄額を設定するとよいようです。今月からさっそく先取り貯蓄をして、お金コンプレックスを早めに払拭しましょう。
2015年06月29日諫山創原作の人気アニメ『進撃の巨人』に登場する超大型巨人が貯金箱となった『進撃の貯金 超大型貯金箱』の予約受付が、6月26日13時より「プレミアムバンダイ」にてスタートする。2015年9月発送予定で、価格は25,920円(税込)。『進撃の貯金 超大型貯金箱』は、人類の防壁を破り巨人たちの侵入の引き金となった巨人「超大型巨人」の形をした超ビックサイズの貯金箱。サイズは、推定60mといわれる「超大型巨人」の約100分の1スケール(全長約60cm)で、人類の防壁を破ったシーンをそのまま立体化している。貯金箱には1円、5円、10円、50円、100円、500円硬貨を100枚投入可能(合計金額:66,600円)。商品価格は25,920円(税込)で、「プレミアムバンダイ」の予約締切は、2015年8月31日23:00。商品の発送は、2015年9月を予定している。(C)諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会
2015年06月26日「貯金がうまいか?」と聞かれたら、わが家は「へた」だと思う。アリとキリギリスならキリギリス。すべての楽しみを我慢してまでコツコツとためられない。つい、うまいものを食べに行っちゃうし、「ひたすらため続けるのってツラい」と思ってしまう。そんな倹約がヘタくそなわが家でもお金をためられるサービスが登場した。サンフランシスコのスタートアップDigitによる貯金箱サービス「Digit」だ。初めてDigitのことを耳にした時、銀行口座にお金が入ったり、使う予定のないお金があったら勝手に貯金に回してしまったりするサービスと聞いたので「それ、ないわ~!」と思った。でも、先にベータサービスを体験した人の話だと、「とても楽しく貯金できる」という。楽しくためられるなら「貯金=ツラい」で貯金できないわが家としてはスゴいことである。Digitに登録すると普通預金口座のようなDigitアカウントが作られる。そして、自分が普段の生活に使用している銀行口座とDigitをリンクさせる。すると、Digitが口座の残高のモニタリングを始める。残高の水準、入金の規模、生活費の規模、入金と出金のサイクルなどを把握し、それをもとにDigitが貯金を開始する。2~5日おきに1回、5ドル(約595円)から50ドル(約5950円)程度。過度の引き出しを行わない保証はしていないが、ユーザーの生活レベルに合わせて、ユーザーが十分に許容できる範囲に収めるそうだ。自分の口座間とはいえ、誰かが勝手にお金を移すのは気分の良いものではない。でも、実際に試してみると、そんなに悪い気分ではないのだ。毎回「持っていかれた……」と思うものの、喪失感を覚えるような額ではないから「今日はランチに出掛けるのを止めて自分で作ろう」とか、「ラテじゃなくて、普通のコーヒーにしておこう」とか、そのたびごとにポジティブに倹約する気持ちになれる。これが、例えば1回1ドルのような少なすぎる額だと、なかなか貯まらないし、それぐらいなら倹約せずに見過ごそうという気持ちになってしまうだろう。ちゃんとお金が貯まるけどネガティブにならない、毎回いいあんばいで持っていくものだと感心する。Digitのもう1つの特長が連絡や操作が基本的にテキストメッセージであること。例えば、ボーナスが入金されたり、いつもより出るお金が少なかったりした場合、Digitが「口座残高が○ドルを超えましたよ。何ドルぐらい貯金に回しますか?」と尋ねてくる。「○ドル」と返信すると、銀行口座から○ドルがDigitの口座に移る。現金が必要になった時も「○ドル引き出して」とテキストでメッセージを送ったら、翌営業日には銀行口座に指定した金額がDigitから送られている。お金を移すのはちょっとした手間だが、これならサクっと完了できる。正直、最初はお金を移したという実感を持てなかったほどだ。自動的に貯金されるのを止めたい時は「Pause (一時停止)」とテキストで指示すると、Digitが「どのくらいの間?」と聞いてくるので期間を返す。すべてがテキストメッセージでのやり取りなのだ。だから手軽だし、貯金のアシスタントがいるような感じでためようという気分が萎えない。何かをやってくれた時に「ありがとう」と送信したら、ちゃんと「どういたしまして」と返ってきた。「今年はスマートウォッチがくるか?」とか、「Appleが電気自動車事業に参入か?」などと騒がれているが、IT企業の力を最も信じている米国の若い層が最も"変革"の実現を期待している分野は金融である。1981年から2000年に生まれた10万人以上からデータを集めた「The Millennial Disruption Index (MDI)」によると、ミレニアルズ世代はリーマンショックとその後の不景気、就職難を体験しているだけに「銀行大手」に不信感を抱いている。相変わらず銀行大手は高所得者の資産運用の手助けは熱心で、それ以外の人たちからは何かにつけてサービス料を取るばかり。だから「信頼できるパートナー」というような感覚を抱けない。おじさんの1人である私は最初「テキストメッセージで貯金」なんて危なっかしいと思ったが、ミレニアルズたちは顧客本位のサービスを提供する金融機関が登場したらリスクよりも変化に期待するのだろう。現時点でDigitユーザーの平均年齢は27歳だ。ベータサービスでは全体で100万ドルを超える貯金を達成したそうだ。これはユーザー全体の収入の5.5%程度だという。大きな規模ではないし、Digitアカウントには利子がつかないので資産は増えない。貯金箱のようなサービスだ。でも、普通の人たちが普通の目標をクリアするのを無理なく、自然と手助けしてくれるサービスの登場は注目に値する。
2015年02月23日500円玉貯金をしたことはありますか? 「チリも積もれば山となる」という言葉の通り、いつの間にか、“あれ? こんなに貯まっている!”という経験ができるのが500円玉貯金です。筆者もしていて、過去にはそのお金で一眼レフのカメラを購入したり、海外旅行に行ったりした経験も。しかも、いつの間にか貯まっていたおかげで、なんだか得した気分になり、二重にハッピーな気持ちに。今回は、そんな筆者の貯金マイルールを紹介します。■500円玉専用の貯金箱を用意するまずは貯金箱の用意です。500円玉を手に入れたら、必ずこの貯金箱の中にいれましょう。貯金箱は透明なケースなど、貯まっている様子がわかるほうが貯めていて楽しくなるので、おすすめ! また貯金額を記録できるスマホの無料アプリも多数あるので、そちらも一緒に使うと、今いくら貯まっているのかがわかるので、楽しく貯金できますよ。■そのほかの小銭用の貯金箱も用意する小銭貯金は、貯金することを習慣化させないと貯めるのが難しいです。しかし毎日500円玉を用意することは難しいですよね。そこで500円玉以外の小銭貯金箱も用意しましょう! 毎日、帰宅後に財布の中身を確認し、小銭を貯金箱にいれます。筆者のマイルールは、100円玉だけ財布に残し、あとは全て貯金箱に入れるようにしています。このとき一緒にレシートを整理し家計簿をつけたり、財布のなかに入っているお札の枚数を数えたりしています。これで財布を整理する習慣もつきますよ。■お会計はなるべくお札から払う筆者は、500円玉欲しさになるべくお札からお会計しています。またストイックに貯金したい人は、おつりが500円ちょうどになるように計算して、お会計をしてもいいですね。■財布は、小銭ポケットに仕切りがあるものを使う買い物中などに、お札がくずれ500円玉をゲットした際は、お財布の中でも区別してとっておきましょう。筆者は小銭ポケットに仕切りがあるものを使っており、500円玉は右側に入れ、それ以外の小銭は左側に入れるようにしておきます。財布のなかでも区別しておくことで、“500円玉貯金をするんだ”という意識づけがされますよ。以上が、筆者の貯金のルールですが、まずは“貯金箱に入れた小銭はもう使ってしまった”ということにして、目標額が貯まるまでは、取り出さないようにしましょう。■1ヵ月1万円ペースで貯金できました! 筆者は、マイルールを守りながらものんびり実行。それでも1ヵ月1万円ペースで貯金できました。もちろんこの貯まる額は、お金を使う額によって変動してきます。貯金箱に入れた小銭は使ってしまった感覚だったので、なんだか得した気分に。最初に目標額を設定し、貯まったら何に使うかを決めておくと、継続して貯金ができると思いますよ。また小銭貯金をしていることを友人に話したら、旅行のお土産やプレゼントに貯金箱をもらうようになりました。■貯まった小銭は郵便局に持っていくのがおすすめ貯金ができたものの、小銭を大量に持っていても使いづらいですよね。ここでおすすめしたいのが、郵便局です。郵便局に持っていくと、小銭の枚数を機械で計算してくれ、それを口座に入金することができます。その後、口座からお札で引きだして使います! または、小銭貯金用の口座を作って、貯金してもいいですよね。もちろんしっかり貯金するならば、毎月の給料から定期預金などをするべきです。この小銭貯金は、それにプラスで行うものです。また最初にも書いた通り、上記は筆者のマイルールです。継続できるよう、自分に合うマイルールを作って、実践してみはいかがでしょうか。
2014年11月24日「今度こそは!」と思っても、給料日前になると家計はいつも火の車。なんとかしたいけれど、やりくりが苦手なんです。・・・そんな人にオススメなのが、財布の使い方を変えること。家計簿をつけなくても、計算が苦手な人でも、誰でもできる財布の習慣です。毎日のお金の取り扱いにひと工夫を加えることで、潜在意識を刺激し、浪費を止める仕組みをつくることができます。今日から始められる、3つの財布の習慣を紹介します。お札をキレイに収納するあなたが使っている財布を開けてみてください。お札の状態は、どうなっていますか?お札の角が折れたままになっていたり、お札の種類をバラバラに入れていたりしていませんか。それは、お札を乱暴に扱いすぎです。お札も人間と一緒で、大切にしてくれる人のところに集まる傾向があります。種類ごとにお札を分けて、折れ曲がったり、シワがついたりしているお札は手で伸ばし、キレイな状態にしてお財布に入れましょう。この種の話は、風水師や成功者の著書によく出てきます。私も、はじめは「科学的根拠がない」と一蹴していたのですが、あるとき「こんなにたくさんの人がいいと言っていることなのだから、否定せずにやってみよう」と、毎日の習慣に取り入れてみたのです。すると、娘を嫁に出したがらない父親のように、お金をつまらないことで失いたくない、という想いが芽生えてきたのです。「どうせ手放すなら、価値のあるものを買おう」と思えるようになり、「いつの間にか使っていた」ということがほとんどなくなりました。それによって、無駄遣いや二重買いを防ぐことができたのです。あとで知ったのですが、これは行動経済学や心理学で用いられる「ヒューリスティック」に基づいた、金銭感覚の歪みを矯正する方法でした。ヒューリスティックとは、「無意識のうちに利用している原則(経験則)」のこと。脳は、日々たくさんの選択を行っています。比較したり、他人に意見を聞いたりする等、合理的な判断をしようと時間をかけて検討することもありますが、日常生活の大半は瞬発的に選択しています。買い物もしかりで、「買う」「買わない」の選択はそれまでの経験則(ヒューリスティック)をもとに行われているのです。お金をぞんざいに扱い続けてきた場合、脳はお金のことを「自分にとって価値の低い存在である」と認識します。お金を手放すのに何のためらいもなくなり、むしろ価値の低いものを早く手放そうという行動につながることになるのです。一方、お札の折り目やシワを伸ばし、向きを揃え、キレイに収納する習慣を続けていると、「お金は大切なものである」と認識し、「大切なお金を手放すなら、相応の価値があるものを」という気持ちになります。そうすることで「節約しなくちゃ!」と思わなくても、お金を使う判断基準が高まるため、無駄遣いや衝動買い等の浪費が少なくなるのです。お金を手元に残したいなら、お金を大切にすること。財布の習慣の中で、最も重要な行動習慣ですので覚えておきましょう。現金以外のものを財布に入れない財布に入れるレシート、クーポン、ポイントカード、クレジットカード等は、必要最小限に留めましょう。「家計簿をつけるから」と財布にレシートを入れている人がいますが、これは原則NGです。レシートをとっておくなら、専用の袋を用意してそこに入れておくか、毎日家計簿をつけることです。レシートを財布に入れっぱなしにしていると、財布はパンパンになります。紙幣がいくら入っているのかがわかりづらいですし、所持金以上にお金を持っていると脳が錯覚してしまい、使いすぎにつながるおそれがあります。また、クーポン、ポイントカードは、買い物を促進するために売り手側が導入したものです。お得に買えるから、便利だから、とたくさん持ち歩いている人は多いと思います。でも、財布を開くたびになんだか買い物に行きたくなりませんか?欲しいモノがあったときにクーポンを使えるとラッキーですが、クーポンがあるから買い物をするのは本末転倒です。そうなりやすくなってしまうのが、クーポンであり、ポイントカードなのです。先日、知り合いが、「本当はパスタが食べたかったのに、ハンバーガーセットのクーポンがあったので、そちらを食べた」と言っていました。それぞれの値段を聞いてみると、クーポンを使った料金と、食べたかったパスタの料金は同じでした。「結局、パスタも食べたくなるんじゃない?」と、聞いたら、多分そうだろうねと苦笑い。クーポンの魔力を改めて感じたものです。お金を手元に残したいなら、衝動買いや無駄遣いを促進するこれらのアイテムは、できるだけ財布から取り出すこと。必要なときにだけ、財布に入れて持ち歩くようにしましょう。1日に1回、財布の中にある小銭を貯金する小銭貯金は、1日に1度、財布の中にある小銭を、すべて貯金箱か専用の普通預金口座に入金するというものです。一昔前に流行った「500円玉貯金」と原理は一緒。貯金箱は空き缶や空き瓶で代用できるので、思い立ったその日から始められるのが特徴です。ただ、できることなら、小銭貯金専用の普通預金口座を開設することをオススメします。それは、貯金箱だと今いくら貯まっているかがわかりづらいからです。お金を貯めるための口座ですから、キャッシュカードは不要です。既にお持ちの預金口座を使うなら、カードにハサミを入れておくこと。銀行の窓口に通帳と印鑑を持って行かないとおろせない状態にすることで、「貯まると使いたくなる衝動」にブレーキをかけることができます。残高が増えるだけの口座なので、しばらく続けていると通帳を見るのが楽しみになってきますよ。紙幣の向きを揃え、シワを伸ばし、種類を揃えて、財布にキレイに収納するクーポンやポイントカードは、極力財布に入れない1日に1度、小銭貯金をするこの3ステップで、お金の使い方はみるみる変わります。まずは3ヶ月続けること。お金を大切にして暮らす習慣が、あなたの浪費を抑えてくれるはずです。コラム監修者プロフィール 柳澤 美由紀(やなぎさわ みゆき)CFP(R)/1級ファイナンシャルプランニング技能士関西大学社会学部卒。大学時代に心理学を学び、リクルートグループに入社。求人広告制作業務に携わった後、1997年ファイナンシャルプランナー(FP)に転身する。相談件数は800件以上。家計の見直し、保険相談、資産づくり(お金を増やす仕組みづくり)が得意で、ライフプランシミュレーションや実行支援も行っている。家計アイデア工房 代表※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2014年03月06日毎月、お給料日前になると残高が気になってしかたがないという人もいるかもしれませんが、やっぱり貯金はしたいですよね。ずっと欲しかったバッグや海外旅行、結婚資金などのために、今から貯金にチャレンジしては? ちょっとしたコツをつかめば、きっと貯められるはず。 ■今年こそ貯め体質に 成功する貯蓄計画の立て方 漠然と貯金しなければと思っているだけでは、お金は貯まりません。具体的に行動していくことが大切。まずは貯蓄計画を立てましょう。実行可能な計画を立てれば、あとはそれを実行していくだけ。 ■これなら続けられる カンタン家計簿のコツ 貯金をするためには、まず家計簿をつけて自分の収支を理解しないといけませんよね。でも、すぐに挫折してしまいがちなのが家計簿。簡単に続けられるコツを知って、これから金を使いましょう。 ■支出を抑えたいなら見直すべきはココ! ストレス知らずの節約法とは 貯金するお金を捻出するには、やはり節約が必要。でもいろいろなものを我慢してストレスでいっぱいになるなんて、絶対にイヤですよね。では、どこを見直せばいいのでしょうか? ぜひ参考にしてみて。 ■貯まる仕組みを作る 定期預金のメリットとは 少しずつATMから普通預金のお金を下ろしているうちに、気づいたら残高が残念なことになっていることはありませんか。そんな人にオススメなのが定期預金。今まで普通預金しか使ったことがないという人はぜひこれを読んで、定期預金を始めてみては? それを貯金の第一歩にして。 ■チケット代や旅行代金が返ってくる? ユニークな保険まとめ 日頃から貯金を意識していても、何が起きるかわからないのが人生。飼っていた大切なペットが病気になったり、楽しみにしていたコンサートに行けなくなってチケット代が無駄になったり。そんなときのための保険があるのを知っていましたか? 転ばぬ先の杖はいくらあってもいいもの。知っておいて損はありません。 ■貯蓄体質になる クレジットカードとの上手な付き合い方 クレジットカードはとても便利なものですよね。でも、一歩間違えるとお金の使い過ぎの原因になる場合も。どんなところに注意すれば、上手にクレジットカードを使いこなせるのでしょうか。よく研究してみましょう。お金のことばかり考えるようなギスギスした暮らしはイヤだけれど、やっぱり忘れてならないのがお金のこと。大切なものだからこそ、真面目に考えて、無駄使いをやめて、しっかり貯金していきましょう!
2014年03月01日竹書房はこのほど、書籍『まだ間に合う30代からの貯金改革』を発売した。著者は漫画家のマキヒロチ氏とファイナンシャルプランナーの大竹のり子氏。価格は1,155円。人気漫画『いつかティファニーで朝食を』の著者のマキヒロチ氏を、ファイナンシャルプランナーの大竹のり子氏が指南。「『自分にとって大切なもの』をあきらめずに、まずは"100万円"貯める方法」を伝授する。家計の簡単な把握&見直し方法をはじめ、30代の年収の現状、税金との上手な付き合い方、自分に合った銀行の選び方、損をしない保険の選び方など、「貯金体質」になるために必要な方法を紹介している。マキヒロチ氏は第46回小学館新人コミック大賞入選。『ビッグコミックスピリッツ』にてデビュー。『CANCAM』『SEDA』『コミックバンチ』『女性セブン』『本当にあった笑える話』などで活躍している。著書に『旅する缶コーヒー+』(実業之日本社)などがある。大竹のり子氏はエフピーウーマン代表取締役、ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)。出版社の編集者を経て、2005年4月に女性による、女性のためのお金のクリニック・エフピーウーマンを設立。雑誌、講演、メディア出演も多数行っている。
2014年01月30日教育資金づくりによく利用される学資保険。お子さまの進学年齢に合わせて保険金が受けとれるので、確実に資金を用意されたい方や貯金が苦手な方に人気の高いものです。でも、学資保険には3つのタイプがあり、どれを選ぶかで得られる保障や貯蓄性が変わったり、入学金を納める時期に資金を確保できなくなることがあります。お子さまの学資保険はどのタイプなのか、1度チェックしてみませんか。学資保険についてのおさらい学資保険(子供保険)は、子どもの入学や進学に合わせて祝金(生存給付金)や満期保険金が受け取れる保険です。一般的には、親等の契約者が死亡した場合にその後の保険料払込が免除されます。親に万一のことがあっても教育費を確実に準備できるのは、預金等にはない学資保険ならではの特長です。お子さまの学資保険はどちらのタイプ?学資保険には大きく分けると次の3つのタイプがあります。保障重視タイプ 積立機能 + 保険料払込免除機能 + 育英年金・医療保障等貯蓄重視タイプ 積立機能 + 保険料払込免除機能預貯金類似タイプ 積立機能のみ(契約者に万一のことがあったときの保険料免除機能なし)子どもの医療保障や、契約者である親に万一のことがあった場合に育英年金が受けられる等、積立機能と保険料払込免除機能以外にさまざまな保障がついているのが「保障重視タイプ」です。貯蓄重視タイプ、預貯金類似タイプよりも保障が手厚い分だけ保険料は高めになります。子どもの医療保障をしっかり備えたい場合や親の死亡保障が少ないと感じている場合は保障重視タイプが適しています。しかし、教育資金を貯めるためだけに加入する際は、「貯蓄重視タイプ」や「預貯金類似タイプ」の方が効率よく貯められます。保障重視タイプの中には、保険料払込総額よりも満期保険金等の受取総額が少ないものがあるからです。私のお客さまが加入していた学資保険では、医療保障が付いていたことで、18年間の保険料と18歳で受け取った満期保険金が10万円近く違っていたものがありました。気になる場合は、保険料の総額と受取金の総額を比べてみるといいですね。「預貯金類似タイプ」は保険料払込免除機能が備わっていないので、他の2つのタイプに比べて保険料は安めです。しかし契約者であるパパに万一のことがあった場合は、ママ等が代わりに保険料を払い込むことになります。ママが働いていなかったり、収入面で不安があるなら、預貯金類似タイプは避けるべきでしょう。祝金や満期保険金は「何歳の何月」に受け取れますか?もう1つ学資保険でチェックすべきは、入学金の支払いに間に合うプランニングになっているかです。所定の年齢になると祝金や満期保険金を受けとれますが、そのタイミングは保険会社により異なります。その年齢になった契約応当日に支給されるものもあれば、該当年齢になる年度の11月や12月等決まった月に支給されるものもあります。私立大学のAO入試等、18歳になる年度の秋頃から入学金等を納めるケースもあります。推薦入学等も視野に入れて学費を準備しておきたいご家庭は、17歳満期の学資保険にしておくとよいでしょう。すでにお子さまが大きくなられて、学資保険が見直せない。そんなときは学資保険の担当者に相談してみましょう。契約者貸付等を利用することで、乗り切れる場合もありますよ。コラム監修者プロフィール 柳澤 美由紀(やなぎさわ みゆき)CFP(R)/1級ファイナンシャルプランニング技能士関西大学社会学部卒。大学時代に心理学を学び、リクルートグループに入社。求人広告制作業務に携わった後、1997年ファイナンシャルプランナー(FP)に転身する。相談件数は800件以上。家計の見直し、保険相談、資産づくり(お金を増やす仕組みづくり)が得意で、ライフプランシミュレーションや実行支援も行っている。家計アイデア工房 代表※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2014年01月23日手取り18万円以下の極貧OLでも簡単に貯められる!“節約と貯金のコツ”アベノミクス効果で景気は回復基調と言っても、まだまだ不景気な世の中。でも、収入が少ないからと言って貯金ゼロでは、何かの事情で働けなくなれば、即ピンチに。しかもスキルアップを目指そうにも、勉強のための費用さえも準備できません。安心のためにも、未来のためにも、貯金は必要!ということで、ファイナンシャルプランナーの花輪陽子さんに、収入が少なくてもできる、節約と貯金のコツをうかがいました。●整理されたスリムなお財布で浪費とサヨナラ!雑誌の企画などで、若い女性の家計相談を受けることが多い花輪さん。「18万どころか手取り月収13万円など少ないお給料で頑張っている人は珍しくありません。そこから貯金をするのは大変ですが、ちょっとした工夫で、悲壮感なく貯金ができますよ」お給料天引きで貯金に回す、家計簿をつけるといった基本ワザは以前ご紹介した「200万の借金女からゆうゆう貯金女に!浪費家のための貯蓄術」に記載した通りですが、それに加えて日々の支出を抑える上でぜひやっておきたいのが、お財布の整理だそう。「レシートやポイントカード、お守りなどでお財布がパンパンの人は、決まって貯金ができていません。まず、必要ないものはお財布から出しましょう。レシートは毎日出して家計簿に記録して。ポイントカードはお得にみえて、実は消費を誘発するものです。たくさん持っていると、ついあちこちのお店でお金を使ってしまいますから、どこでも使えるものとよく行くお店のもの、5~10枚に厳選して持ちましょう」パンパンのお財布は見た目もカッコ悪いですよね。スリムなお財布をさっと取り出す自分を想像すれば、お財布の整理も頑張ることができるはず!●まずは家賃&通信費を抑えよう花輪さんによれば月々の生活費を抑えるために、まず見直したいのが住居費&通信費なんだそう。「1人暮らしの女性の場合、家賃が月収の半分以上になっていたり、収入が少ないのに携帯代が月1万円以上という人が結構います。この2つを抑えるだけで、ぐっとお金が貯まる暮らしになりますよ」と花輪さん。「家賃は月収の1/3までに。おしゃれな街に住みたい、新しい物件が良いなどのこだわりがあるのはわかりますが、妥協点を見つけて、安くて良い物件を探しましょう。例えば、人気のエリアでも駅から少々遠ければ、家賃は下がります。遠い分は歩けばいいし、その方が健康的。築年数は古すぎなければ(昭和56年以前の建物は新耐震基準に対応していない)問題ありません」最近人気のシェアハウスもオススメだそう。では、通信費は?「何が何でもスマホにする必要はあるのでしょうか。通信費は、携帯代とインターネット代を合わせて月収の5%に抑えたいもの。ネットやメールは自宅ですると割り切って、携帯はPHSなどで通話専用にすると節約できます。どうしてもスマホがいいなら、自宅にインターネット回線は引かないという選択もありますね」●ちまちま節約より、ポイントを絞ってがっつりカット!このように、自分なりのポイントを決めて譲れる場所は大胆にカットするのが、スマートな節約の秘訣のよう。「例えば、光熱費を節約するにしても、すべての家電の主電源をいちいち落とすよりも、節電効果の大きいエアコンや冷蔵庫、照明やテレビに絞って対策をとる方が効果的です。食費を減らしたいならカップ麺や売れ残りの値引き弁当で暮らすより頑張って自炊スキルを磨いた方が、食費を抑え、なおかつ豊かで健康的な食生活を送ることができますよ」何から何まで少しずつ節約ではなく、メリハリが大切なんですね!「そうですね。そういう視点で節約に取り組めば、日々の生活に対する満足感もアップします。収入は少なくても、楽しくお金を貯めることができるはずです」<文:市川裕子取材協力:ファイナンシャルプランナー花輪陽子>
2013年11月19日生きていくうえで貯金が必要であることは誰もが理解しているはず。でも、実際にいくら貯めたらいいのか、あるいは、毎月いくら貯金すればいいのか、よくわからないという人も多いでしょう。そもそも、なんのために貯金するのでしょうか。貯金の目的は2つあります。1つは、急にお金が必要になったときに備えるため。人生には病気やケガ、事故や自然災害など、いろいろなことが起こります。そんなとき、すぐに使えるお金がないと困ります。もう1つは、将来の夢や目標をかなえるため。資格を取る、留学する、起業する、結婚する、マイホームを買うなど、人生にはまとまったお金が必要なイベントがいくつもあります。その資金を一度に用意するのは難しいので、貯金して少しずつ準備するわけです。2つのうち優先すべきは、第1の目的のほう。何かあったときに備えるための貯金です。金額の目安は、手取り月収の3カ月分。それだけあれば、何かあっても当座はしのげるし、収入が途絶えても3カ月は生きていけるということになります。月収の10%を毎月貯金すれば2年5カ月、15%なら1年7カ月で貯まります。それが確保できたら、第2の目的のための貯金を始めましょう。こちらは、お金が必要なイベントがいつあって、いくら必要なのかを見積もり、毎月いくら貯めればいいのかを逆算します。例えば、3年後に80万円必要だとすれば、80万円÷3年÷12カ月≒2.222となり、毎月2万2000円ずつ積み立てていけばよいことがわかります。もし、毎月の貯金やボーナスを使ってもこの金額を準備するのが難しければ、目標額を下げるか、イベントの時期を遅らせます。当面、お金が必要なイベントがないという人は、100万円を目標にしてはどうでしょうか。それだけ貯められれば貯蓄体質が身についているはずなので、次のステップへも進みやすいでしょう。貯金というと、ほとんどの人は毎月の収入からお金を使って、残ったら貯金しようとするのですが、それでは計画的に貯めることはできません。着実に貯めるには、「先取り貯金」が大切。収入からまず貯金をして、残りを支出するのです。さらに、それを自動的に行えるようにします。もし勤務先で財形貯蓄が利用できるならぜひ使いましょう。給与天引き貯蓄なので、貯蓄された分は”なかったもの”として貯まっていきます。銀行の自動積立定期預金でもかまいません。給与が振り込まれる口座から、毎月決まった額が引き落とされ、定期預金として積み立てられていきます。引き落とし日を給料日の翌日にしておけば、天引きに近い形で貯められます。どちらの場合も、毎月の貯金額はムリのない範囲にしておくことがポイント。そうでないと途中で挫折してしまいます。最初は少なめの金額からスタートして、少しずつ金額をアップしていくのがお勧めです。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年01月28日40代以上のほとんどの人が、貯金箱を使っていた経験があるだろう。その昔は貯金を促すために、いろいろな金融機関がオリジナルの貯金箱を作成して配布していたものだ。鉄人28号や月光仮面といったキャラクターの貯金箱などは、お宝鑑定番組などに登場することもあるので、30代以下でも見たことがある人は多いはず。そもそも、貯金箱の起源はいつなのか?実は、中国で発見された約2100年も昔のものが最初のものだと言われている。その後、日本でも多くの企業がノベルティとして配布していたが、最近ではそうしたサービスはめっきり減ってしまった。ところで、そんな貯金箱のことを紹介している博物館が、兵庫県にあるのをご存じだろうか?「尼崎信用金庫世界の貯金箱博物館」は阪神尼崎駅の南側にある。館長の石山朋幸さんいわく、「うちには日本はもちろん、欧米やアジア、中東などの国で作られた貯金箱までがそろっています。生産国は全部で62カ国、点数は1万3,000点以上にのぼります」とのこと。もちろん、この数字は世界最大級。「貯金箱には、それらが作られた時代背景が色濃く反映されていますから、貯金箱を見ると時代の移り変わりを知ることができます」(石山さん)。尼崎信用金庫では昭和40年代はじめ頃から、貯蓄と人々の暮らしの関わりを示す貴重な文化資源として貯金箱の収集を続けてきた。そして昭和59年(1984)、「昔の貯金箱博物館」の名称で博物館をオープンさせた。「貯金箱は貯蓄と人との関わりを示す文化資料として価値の高いものですが、加えて、芸術品としても十分鑑賞に値することが分かってきました。そこで、“文化の器”を作る目的でこの博物館を開館することにしたんです」と石山さん。開館後、コレクターからの寄贈があったり、欧米のコレクターが所属していたもの約4,000点を購入したりするうち、所蔵点数はさらに増加。そして平成2年の暮れ、創立70周年記念事業の1つとして本店が移転した際に、現在の「世界の貯金箱博物館」へと改称した。貯金箱は貯金箱の歴史をはじめ、外国らしい貯金箱や昔懐かしい貯金箱、ICが組み込まれたハイテク貯金箱など、12のテーマごとに展示されている。「中でも、直接手に触れることができるカラクリ貯金箱のコーナーは人気があります」(石川さん)。博物館では常時2,500点ほどの貯金箱を展示しているが、所蔵しているものを順次見せるために、年間スケジュールで特別展も行っている。2012年は「招き猫貯金箱展」や「世界の珍品貯金箱展」などを企画し、10月は「貯蓄の日貯金箱展」を開催している。数ある貯金箱の中でも注目したいのは、アンティークなもの、そして、日本では思いつかないような素材で作られたものだ。日本では、ブリキなどの金属やプラスチック製のものがほとんどである。しかし世界には、ヤシの実や毛布、紙、ゴム、ガラス、竹など、思いもかけないようなもので作られた貯金箱もあるのだ。貯金箱はただお金を預けるだけの道具だと侮っていた人は、ぜひこの博物館に足を運んでもらいたい。世情やお国の特性などが、これら貯金箱を通しておしはかることができるのだ。実物に触れ、ちょっと懐かしいマネーなひと時を楽しんでみるのも面白そうだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月04日ゆうちょ銀行はこのほど、長期間、預入や払戻しなどの利用がない貯金の取り扱い概要を、ホームページで発表した。2007年9月30日以前に預け入れした定額郵便貯金、定期郵便貯金、積立郵便貯金については、満期後20年2カ月を経過しても払戻しの請求などがない場合は、旧郵便貯金法の規定により権利が消滅する。ゆうちょ銀行では、満期の際には早めに手続きをするよう呼びかけている。2007年9月30日以前に預け入れした通常郵便貯金、通常貯蓄貯金については、2007年9月30日の時点において、最後の取扱い日から20年2カ月を経過していない場合は、そのほかの金融機関と同様、最後の取扱い日から10年が経過すると「休眠口座」として預かり、利用者から払戻しの請求があれば支払う。なお、2007年9月30日の時点において、最後の取扱い日から20年2カ月を経過している場合は、旧郵便貯金法の規定により既に権利は消滅している。また、2007年10月1日以後に預け入れした貯金については、最後の取扱い日または満期日から10年が経過した場合は「休眠口座」として預かり、払戻しの請求があれば支払うとしている。ゆうちょ銀行では、上記に心当たりがある場合は、早めに近くのゆうちょ銀行または郵便局の貯金窓口で払戻し等の手続きをするよう呼びかけている。なお、取扱いの状況によっては、手続きに日数を要する場合があるという。また、住所や名前に変更があった場合には、満期の際などに案内が届かないことがあるので、早めに近くのゆうちょ銀行または郵便局の貯金窓口に変更の届出を行う。詳細は同行Webサイトまで。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月27日長生きを”リスク”と捉える人が7割、”不安”が9割にも東京海上日動あんしん生命保険は26日、現代社会を生きる25歳~65歳の男女832名を対象にインターネットで、「“長生き”に関する意識調査」を行った結果を発表した。これによると、長生きについて“リスク”と”チャンス”のどちらと捉えるかの質問に対し、“リスク”と捉える人が68%おり、長生きへの“不安”を感じると答えた人が86%もいた。<以下、長生きすることに不安を感じるかの同社質問で>不安理由は、お金と病気・入院、備えるべきは貯金長生きを不安に感じる理由には、「お金」(78%)、「病気・入院」(77%)、そして「介護」(63%)が上位に挙げられた。45歳以上の人に対し、長生きへの準備について質問をしたところ、「長生きに向けて備えていなかったが、準備しておくべきだった」と思う人が5割を超え、準備をしていた人は1割にとどまったという。そして備えておくべきだったことでは、「節約・貯金」が5割を超え、「健康管理を行っておく」「将来に向けたライフプランを立てておく」も共に3割を超え、上位に挙げられている。20代-30代の男女間で意識と準備の実態に顕著な差また、長生きをリスクと捉えている20代-30代の人では、「長生き願望がある」と回答した男性は27%、女性は42%で、20代で区切ると男性はわずか22%、女性は47%となり、長生きへの年代での男女の意識差が顕著だったという。長生き願望がない理由としては、男性では「長生きにこだわりがないから」、女性では「自分の介護で家族に負担がかかるから」が1番に挙げられている。長生きをリスクと捉えている20代-30代の人のうち、男性の約4割が「節約・貯金を行っていない」と回答し、将来への準備が出来ていないとする一方、女性では約7割が「節約・貯金を行っている」と回答し、堅実に将来への準備を始めていることがうかがえるとしている。
2010年10月29日結婚・育児・老後……将来に向けコツコツためる女性多し将来のことや、大きな買い物をしたいときのことを考えて、まとまった金額の貯金をしておきたいと思っている社会人は多いのではないでしょうか。しかし、限られた収入の中でどれだけ貯金に回わすかというのは思案のしどころ。今回は女性451名に、毎月の貯金額と今考えている貯金の使い道について尋ねてみました。>>男性編も見るQ.毎月の貯金額を教えてください(単一回答)1位3万円~5万円未満21.3%2位1万円~3万円未満20.0%3位5万円~7万円未満17.3%4位貯金していない9.5%5位7万円~9万円未満 8.0%5位9万円~11万円未満 8.0%■将来の生活のための貯金派……・「結婚式のためのお金」(23歳/公益法人/総務)・「子どもの将来のため」(29歳/金融/財務)・「将来、年金だけで生活できるかどうか不安だから」(27歳/商社/秘書・アシスタント)・「仕事が途切れたり病気にかかったときのため」(23歳/マスコミ/マーケティング)・「万が一結婚できなかったときのため」(23歳/法務/秘書・アシスタント)・「早く仕事を辞めて、貯金で生活したい」(28歳/損保/営業)■自己投資のための貯金派……・「資格取得や趣味など」(27歳/食品/その他)・「留学資金やスキルアップのため」(25歳/広告/財務)・「将来、結婚・育児が落ち着いたときに自分の好きなことをできるように」(26歳/金融/秘書・アシスタント)■夢に向けての貯金派……・「喫茶店開業」(27歳/鉄鋼/総務)・「マイホームや車などの購入のため」(26歳/機械/総務)・「親を海外旅行につれていく」(24歳/IT/SE)・「海外移住。ヨーロッパで生活したい」(24歳/医療/秘書・アシスタント)■ためることに生きがいを感じる派……・「貯金することそのものが目的。特に使い道は決めていない」(23歳/金融/金融系専門職)・「貯金が趣味。お金がないと生きていけないから」(25歳/金融/営業)総評毎月3~5万円程度をコツコツためていくというタイプが最も多く、使い道で「結婚のため」と答えた女性は男性よりも多く見られました。また、「将来、年金だけで生活できるかどうか不安だから」という回答もあり、現行の年金制度の存続に疑問を投げかける声もありました。一方で、約10人に1人は貯金をしていない、あるいは貯金ができていないことも発覚。生活費で手一杯となってしまう給料の少なさを嘆く声も聞かれました。(文・大谷連太)調査時期:2010年6月25日~7月5日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:女性451名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンクコレって自分だけ?気になる他人の価値観を知りたい方はコチラ「今から始めないとマズい?20代の結婚とお金の真実」【女性編】20代のうちに貯金しておきたい金額ランキング完全版(画像などあり)を見る
2010年08月05日今までに、「節約貯金をしたことがあるか」を聞いたところ、「ある」と回答したのは31.3%だった。なお、ここでは金融機関以外のタンス貯金などの貯金を「節約貯金」として聞いた(図1)。図1:節約貯金をしたことがありますか?以下、「節約貯金をしたことがある」という312名の回答をまとめた。どんな貯金をしているかを聞いたところ、最も多かったのは「小銭貯金」で中でも「500円玉貯金」を挙げる人が多かった。方法としては、「500円玉を見たら即貯金」、「お釣りをなるべく500円玉でもらえるようにする」など意識的に500円玉を集める人が多かった。また、それ以外の小銭では「寝る前に、財布の中の50円以下の小銭を貯金箱へ入れる」や「気づいた時に財布にある小銭を貯金」といった回答が多く、「500円よりも無理なく続けられる」という声が多く見られた。その他の節約貯金の方法では、交通機関を使わず移動してその分の交通費を貯める「交通費貯金」や、飲み物を買ったつもりなどで、貯金する「つもり貯金」が多く、中には、偶然新札が財布に入ったら貯金する「新札貯金」といったユニークな貯金もあった。節約貯金でいくら貯められたかを聞いたところ、最も多かったのは「10万円以上」で26.0%、次いで「1万~3万円未満」24.7%、「3~6万円」20.5%となった。最も多く貯めた人は「600万」だった(図2)。図2:節約貯金でいくら貯めましたか?最後に、節約貯金をして良かったこと、悪かったことをそれぞれ聞いた。良かったこと実家に帰る際の、交通費に使えたので良かった。(女性/25才/年収300~400万円未満)節約する習慣が身についた。(女性/28才/年収200~300万円未満)お財布の中身を把握できるようになった。(女性/22才以下/年収200万円未満)少しずつでも地道に続ければ結構貯まるので嬉しくなる。(女性/29才以上/年収200万円未満)貯金に対する意識ができたこと。自分が今までかなり浪費していたのを再確認させられた。(女性/26才/年収300~400万円未満)財布の中にお金がなくても、家の中にお金があるので、深夜に気軽にコンビニに行ける。(女性/29才以上/年収300~400万円未満)大きい金額になったらそれを貯金に回して貯蓄額が一気に増えるのがうれしい。(女性/28才/年収200~300万円未満)急な出費でも安心して支払えた。(女性/25才/年収300~400万円未満)500円玉貯金をして3カ月で5万溜まったが、全く貯金をしている感覚はなく負担がなかった。(女性/25才/年収200~300万円未満)すでに使ってしまったものとして気づかないうちに貯まっているので貯金をするときに臨時収入の気分になること。(女性/28才/年収400~500万円未満)悪かったこと500円を無理やり集めたために、逆に金欠になった。(女性/24才/年収200~300万円未満)貯金重視になりすぎて、普通に使えるお金が減った。でも貯金のペースは崩したくないと思って無理をしてたら、お金がないから遊ばなくなり、つまらない生活になってしまった。(女性/28才/年収200~300万円未満)貯金箱に入れすぎて、財布がスカスカになってしまいお店で会計に困ったことがある。(女性/26才/年収200~300万円未満)家計簿をつけたところ、お金を節約しようとしすぎて買い物自体が苦痛になってきた。(女性/25才/年収200万円未満)あと数円あれば小銭で支払えたのに、前日に貯金してしまっていたのでお札を出すことになる、ということが多々あった。(女性/26才/年収200~300万円未満)本当にお金がないときにすぐにそこからお金を使ってしまって貯まらなくなったとき。(女性/28才/年収400~500万円未満)ここまで貯めたんだからと、使わないようにする意識が働き、折角貯めたのに何を買うのにも使えなくなった。(男性/22才以下/年収300~400万円未満)COBS ONLINE会員アンケート「節約貯金についてのアンケート」より抜粋(期間:2009年10月14日~10月21日、節約貯金している:312名)完全版(画像などあり)を見る
2009年11月11日COBS ONLINEの男女会員1,020名に対して、2009年7月14日から7月24日にかけて「積み立て貯金に関するアンケート」を実施した。「現在、積み立て貯金を行っているか」を聞いたところ、「はい」と回答した人は全体の34.2%で349名で、男女比は男性87人、女性262人であった。以降、「現在、積み立て貯金をしている」と回答した349名の回答を調査する。「毎月いくら積み立てているか」と聞いたところ、「5~10万円未満」が一番多く26.6%、次いで「3~5万円未満」が22.6%となった。一方、「10万円以上」と回答した人も6.6%存在した(図1)また、「何の積み立てをしているか」を聞いたところ(複数回答)、「貯蓄型の積み立て(定額貯金)」が40.7%、「会社の積み立て(財形貯蓄)」が37.1%と2つ合わせて全体の77.8%を占める結果になった(図2)。「どのくらいの期間積み立てをしていますか?」について聞いたところ、「0~1年未満」が27.2%と一番多く、次いで「1~2年未満」が22.1%となった。また、「5年以上」と回答した人も13.2%いた(図3)。一方、「現在、総額いくら貯まっているか」と聞いたところ、「100~300万円未満」と回答した人が24.1%、「0~20万円未満」が30.4%となった(図4)。「今後、その積み立てを続けるかどうか」については「はい」と回答した人が圧倒的に多く90.0%となった(図5)。「今後、その積み立てを続けるかどうか」について「はい」と回答した人にその理由を聞くと下記のような回答が得られた。実施している積み立て:会社の積み立て(財形貯蓄など)/投信型の積み立て(株式累投など)住宅財形は税制上の優遇があるから。残ったお金で生活することは、自身の自立意識を促すことにつながるから(男性/O型/26歳/年収:500万円以上/茨城県/事務系専門職)実施している積み立て:会社の積み立て(財形貯蓄など)貯金では無理かと思い財形貯蓄にしました。安心できるので自分に合った方法だったと思います。(女性/O型/27歳/年収:400万~500万円未満/東京都/事務系専門職)実施している積み立て:貯蓄型の積み立て(定額貯金など)/会社の積み立て(財形貯蓄など)給料天引きだと、給料の初期値が低くなり、それに対応できるような生活を送るようになるので、結果、お金が良くたまると思うから。(男性/B型/24歳/年収:200万~300万円未満/岡山県/事務系専門職)実施している積み立て:保険の積み立て(養老保険など)/貯蓄型の積み立て(定額貯金など)/会社の積み立て(財形貯蓄など)/投信型の積み立て保険は、貯蓄もできるよう掛け捨てではなく満期にお金がほぼ戻ってくるものにしました。投資信託は日経が低いときに積み立てを開始。財形は天引きで貯蓄しやすいからしています。貯蓄は、普通預金においておくともったいないので。(女性/A型/24歳/年収:200万~300万円未満/京都府/営業職)実施している積み立て:投信型の積み立て(株式累投など)当時は株式バブルで余剰資金を投資するのがはやっていたから。定期預金もそれほど利率がよくなかったので選択肢に入れなかった。とはいえ個別の銘柄に投資するのは銘柄を勉強する時間がないから投信にした。(男性/B型/29歳/年収:300万~400万円未満/東京都/事務系専門職)実施している積み立て:デパートの積み立て1年で満期になってボーナスがもらえるので。その後も同じように貯めていけるけど、満期後の分のボーナスは出ない。(女性/O型/26歳/年収:400万~500万円未満/大阪府/技術職)実施している積み立て:会社の積み立て(財形貯蓄など)解約するのも面倒だし、良い制度だと思うので。今更、個人で選ぶより、会社の積み立てに乗っかった方が楽だと思うし、お得だと思うから。(女性/B型/27歳/年収:400万~500万円未満/東京都/技術職)実施している積み立て:貯蓄型の積み立て(定額貯金など)財形以外のお金は旅行や日々の生活費として消えていくので、財形だけは解約せず貯金し、将来いざという時のためにためておきたいから(女性/A型/23歳/年収:200万~300万円未満/大阪府/専門職)実施している積み立て:貯蓄型の積み立て(定額貯金など)とりあえず年金が心細いので、老後の資金にするから。また将来は海外へ移住する予定なので、その資金にも充当する予定。(男性/O型/30歳以上/年収:500万円以上/東京都/経営・コンサルタント系)実施している積み立て:貯蓄型の積み立て(定額貯金など)具体的に何に使うか決めてないけど、仕事をやめるにしても転職するにしても、職を失ったとしても、結婚するにしても300万はためておきたいと考えているから。(女性/B型/26歳/年収:300万~400万円未満/千葉県/専門職)実施している積み立て:貯蓄型の積み立て(定額貯金など)将来留学をしたいため、毎月定期の貯金をすることにしている。手元に置いておくと使ってしまうし、銀行に預けることが安全だと判断した。(女性/O型/24歳/年収:200万円未満/岡山県/専門職)実施している積み立て:貯蓄型の積み立て(定額貯金など)春に引っ越し費用工面のために2年分の積み立てを解約したので、残高が一気に減ってしまった。そこで、これからはせめて50万円たまるまでは解約しないように続けていきたい。(女性/AB型/23歳/年収:200万円未満/千葉県/販売職・サービス系)実施している積み立て:投信型の積み立て(株式累投など)使う予定のないお金だから、ないものとして考えているため。もし相場が良くなれば、一部解約するかもしれない。(女性/A型/26歳/年収:400万~500万円未満/千葉県/専門職)実施している積み立て:会社の積み立て(財形貯蓄など)もともと会社の財形貯蓄を利用する気は無かったが、最低1口は必ず入らないといけないため、入ってます。(女性/A型/25歳/年収:300万~400万円未満/兵庫県/営業職)実施している積み立て:貯蓄型の積み立て(定額貯金など)年数指定定期なので(現在2回目)来年の期限が切れるまでは続ける。続けないと、解約金が発生してしまうので、もったいない。(女性/A型/27歳/年収:200万円未満/愛知県/事務系専門職)実施している積み立て:貯蓄型の積み立て(定額貯金など)使う予定もないので、知らないうちにたまっていき、たまに記帳してみると「たまってる」とうれしくなるので。(女性/B型/23歳/年収:200万~300万円未満/福岡県/専門職)実施している積み立て:会社の積み立て(財形貯蓄など)/デパートの積み立て利率がよかったから。自分が毎月一定の額を貯蓄しているとすぐに引き出してしまったので自分で安易に引き落とせないシステムにした。(女性/B型/27歳/年収:400万~500万円未満/愛知県/事務系専門職)COBS ONLINE男女会員へのアンケート「積み立て貯金に関するアンケート」より抜粋(期間:2009年7月14日~7月24日、集計人数:1,020名のうち「現在、積み立て貯金をしている」という質問に「はい」と回答した349名)完全版(画像などあり)を見る
2009年08月07日COBS ONLINEの会員に対して、2009年6月2日から6月12日にかけて「貯金額」に関するアンケートを実施した(N=1,000)。■貯金をしている層は二極化傾向「現在の貯金額はいくらですか?」という質問をすると、「20万円未満」という回答が21.8%ともっとも多い結果となった(図1)。続いて「200~500万円未満」20.14%、「100~200万円未満」18.4%となり、貯金をしている層としていない層の差があることが分かった。なお、今回の結果では「家族と同居」と「一人暮らし」ではそれほど大きな差が出なかったが、「社宅・寮」に住んでいる人の方が「200~500万円未満」の枠を筆頭に、100万円以上の貯金額がある人計65.1%がもっとも多かった。一方、「友人等との共同生活」をしている人の貯金額は50万円未満の割合が計54.6%と多いが、これらの人々は金銭的余裕がないからこそ、ルームシェアをして家賃の負担を減らしているようである(図2)。毎月の貯金額を尋ねると、「4~6万円未満」が21.5%、「2~4万円未満」が20.4%とボリュームゾーンとなっている(図3)。また、まったく貯金していないと答えた人も11.0%いた。また、「目標とする貯金額はありますか」との問いには、61.0%の人が「ない」と答えている。(図4)。■貯金をする目的は、「いざというときのため」貯金をしている理由を尋ねると、「理由はとくになし」、「なんとなく」、「いざというときのために」などの表現が多く、漠然とした目的を挙げる回答が目立った。その他、具体的な目的を挙げた回答の中で多かったのは、「結婚資金」198件、「家を買う」61件等、「旅行」59件、「マンションを買う」10件、「留学」8件、などがあった。貯金をする目的をコメントで一部紹介する。●結婚資金。親に借りてまで結婚式をするのであれば、ちゃんと自立したことにならないと思っているため。(女性/25才/200~300万円未満)●将来、今より暮らし向きや給与がよくなるという確信が持てないから、何かあったときに困らないよう貯金をしている。あとは、結婚資金として。(女性/25才/400~500万円未満)●家を建てたいので、とりあえずの頭金くらいは作りたい。ただ、実際の費用がわからないので目標金額は適当に決めた。(女性/26才/200~300万円未満)●老後のバカンスのため。(男性/25才/500~600万円未満)●都内にマンションもしくは一軒家を買いたいから(女性/26才/700万円以上)●ちゃんとした生活を心がけようという自制心と、たまっていく感覚がうれしいから。(男性/24才/200~300万円未満)●マンションなどの大きな買い物をしたり、海外へ行ったり、ゆとりのある生活を幸せに過ごすため。(女性/23才/300~400万円未満)COBS ONLINE会員アンケート「貯金に関するアンケート」より抜粋(期間:2009年6月2日~12日、集計人数:1,000名)完全版(画像などあり)を見る
2009年06月24日兄の連れてきた婚約者は…
いきすぎた自然派ママがこわい
義父母がシンドイんです!