2018年3月3日 16:00
チームナックスは「全員がパンダ状態」? 5人が結成21年目の愛、語る
音尾琢真
学生時代の先輩後輩で結成されたチームナックスで、一番若い音尾琢真さん。「何年経っても、学年の上下関係は変わらないんでしょうね。良くも悪くも(笑)」と苦笑するが、強烈な個性で突き進んでいく4人を静かに見守る、穏やかで冷静な、調和の人だ。
「もともと受け身なんだと思います。ただ、納得しないことには首を縦に振らない。芯は頑固で、それを囲むようにして、柔軟な素材をいろいろ取り揃えている感じです」
その芯にあるものとは、芝居への情熱だ。
「演出家の飴屋法水さんや小川絵梨子さんを筆頭に、芸術のために人生のすべてを注いでいるような方々と一緒に仕事をして、自分もそっちに行きたいと思ってしまったんですよね。ただ、そこについていくためには、一切の嘘も妥協も許されない。
生半可な覚悟はダメなんだと学ばせてもらいました」
目前に迫った3年ぶりとなるナックスの公演も同様。相応の覚悟をもって臨んでいる。
「他の作品と違うのは、メンバーやスタッフに対しての評価も全部ひっくるめて、自分のこととして感じるんです。それだけに覚悟の度合いは強まりますよね。21年かけて培ってきたものを見せられたらと思っています」