2018年7月15日 11:00
一般客OKなものも! 「世界三大映画祭」はここが違う!
映画を上映し、作品の審査や賞の授与を行う映画祭。今は東京や上海、モスクワ、インド…と、世界のさまざまな場所で開催されている。なかでも“世界三大映画祭”として名高い3つのイベントとしての特色や作品の傾向を、映画ライターのよしひろまさみちさんがガイドします。未来の名作&ヒット作をいち早く知ることができるので、しっかりとチェックしよう。ベルリン国際映画祭
初回:1951年開催:毎年2月
社会派のテーマが好まれる、新人監督が応募しやすい、作品が最も多様
「3つのなかで、一番、都会で開催される国際映画祭です。寛容さが特徴で、公式部門数が多く受賞作品は最も多様性があるし、新人監督のための部門や賞もある。そのため、将来の大物を発掘できる可能性があるので楽しいです。近年では、『人の望みの喜びよ』でスペシャルメンションを受賞した杉田真一監督が、その一人。
好まれるのは、社会派で重厚なもの。でも、一般客も会場に入って観ることができるため、娯楽的要素の強い作品も多くラインナップされています」。受賞者に贈られるトロフィーは、ベルリン市の紋章に描かれた熊の形をしていて、コンペティション部門における最高賞を金熊賞、監督賞を銀熊賞という。