くらし情報『いま実現できている? 堀潤が“NHKの採用試験”で提案したこと』

2020年3月16日 19:00

いま実現できている? 堀潤が“NHKの採用試験”で提案したこと

――堀さんはジャーナリストとして活躍される一方で、ワークショップや著書を通して、発信者の育成も積極的になさっています。

それは単純に、僕一人ですべての現場をカバーするのが無理だからです。仲間を増やしたいんです。災害取材などは顕著ですが、写真1枚、たった一言でもいいので、SOSの出し方を知っておけば、きっと誰かが助けに来てくれます。そういう信頼感を作ることが現代の報道の役割なんじゃないかと考えています。

――堀さんは、「使命」を感じて、活動をなさっているのですか?

使命感はないですね(笑)。ただ、受信料で育てていただいたので、世に還元したいという思いはあります。NHKは視聴率や営業利益を気にせず必要な現場に駆けつけることができました。
いまでも自分のことを「フリーの公共放送人」と言っています。僕の取材スタンスは何も変わっていません。

――災害や貧困、弾圧など、目を覆いたくなるような現場にたくさん行かれています。しかも、「(国や地域など)大きな主語ではなく、小さな主語で真実を捉えよう」と、堀さんは渦中の個人に迫った取材をしています。悲惨な現実にしんどくなることはないのでしょうか。

もちろん、なりますよ。

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