2020年4月2日 20:20
良い未来に転がる!…実はピンとくるだけじゃない「直感力の磨き方」 #31
その結果コンラッドは入札に勝つことができ、世界でもっとも大きなホテルのひとつを所有することになりました。蓋を開けてみれば、その入札額はなんと次点の入札者よりたった200ドル高いだけのギリギリでした。この取引で、彼は最終的に200万ドル以上の純利益をあげたそうです(3)。
直感とは、あれこれ考えや分析を挟まずに答えを出す直接のカンのことです。意識と無意識のギャップを埋める架け橋で、英語ではガット・フィーリング(gut feeling)と言われますが、日本語で言う肚の感覚、つまり理由なく腹の底からわき起こる「ソレ!」みたいな感覚のことです。
直感力は誰にでも備わるもので、なにもジョブズやヒルトンに特別与えられたものではありません。とはいえ直感だけで決めるのは不安だし、誤ちを犯すリスクもあります。でも過去のデータと照らし合わせてもうまくいく保証が見えづらい。
そんな混沌とした今は膿出し、そして生み出しのタイミングだと思います。不要なものは削ぎ落とされて、本当に必要なものが見えてくるとき。そこで今こそ直感の持つ力も信頼してみませんか。社会的な引きこもりが推奨されるときだからこそ、一旦無作為に流れてくる情報を削ぎ落として野生の勘を磨きませんか。