2020年10月23日 19:30
目の疲れや集中力の低下も…中医学的ベストな“就寝時間”は何時?
その結果、きれいな血が作られず、さらには血が不足する「血虚(けっきょ)」を招いてしまいます。
23時以降は目を休め、肝を健やかに保って。
血が足りなかったり汚れたままだと、何が起きるのでしょうか。まず挙げられるのは冷えや肌の乾燥、貧血など、水分や熱、栄養が行き届かないことで起きる不調。血は目を使うときに必要なものなので、かすみ目や疲れ目といった目の症状も引き起こします。また、イライラしたり集中力が低下するなどのメンタルトラブルも、血虚が一因。血はこのように、心身の状態に深く関わっているのです。
肝の働きをスムーズにし、活き活きとした血で体を満たすには、遅くとも23時には眠りにつきたいもの。
寝付けないなら、横になって目を閉じるだけでもOKです。目を休め、血をムダに消耗しないようにしましょう。同時に、血を補う作用のあるレバーやごま、黒豆、しいたけなど赤や黒の食材を意識して摂ることをおすすめします。
冬至に向かって日照時間が短くなっていくという自然のリズムに則れば、秋は本来、徐々に睡眠時間が伸びていく季節。気候も良く、深い眠りを得やすいときです。この機会にぜひ、ご自身の眠りを見直してみてくださいね。