2021年7月8日 19:40
「100日目に色々ありましたから」ワニ映画化、上田監督夫妻が今だから言えること
などと相談しながら調整していきました。
いまを生きる人を否定したくなかった
―そこはぜひ注目していただきたいですね。また、後半はオリジナルストーリーが展開されていますが、そのような構成にした理由を教えてください。
上田監督去年の4月に脚本の初稿があがったときは、原作が95%で後日談が5%くらいの割合でした。でも、その後コロナ禍が本格化したとき、「この先の物語を描かなければいけない。自分もその先が見たい」と思うようになったので、オリジナルの部分を増やしました。
―そのなかで、映画オリジナルキャラクターとしてカエルが登場しますが、カエルに込めた思いとは?
上田監督これだというのを監督の僕から言うと、それが正解みたいになってしまうので難しいですし、ひと言では言えませんが、まずは「新しい風を吹かせたかったから」というのは大きかったかもしれません。
特に、カエルは原作の世界観から少しはみ出しているようなキャラクターなので、もしかしたら抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、それを受け止めるのも受け止めないのも、どちらでもいいと思っています。
観る方の経験によっても、受け取り方が違ってくる部分ですからね。