2021年7月8日 19:00
「ゲイで幸せだ」LGBTQ+当事者が明かす人生を変えた出会い
その過程で、意見が食い違うことはありませんでしたか?
セドリック監督どういう流れでストーリーを展開させるかということや映画のトーンに関しては、最初から僕たちの意見は同じでしたね。もちろん、細かい部分やセリフの言い回しなどで話し合わなければいけないときも多少ありましたが、作品の方向性やアイディア、ユーモア、感情の部分などの本質的なところは一緒だったかなと。違いといっても、本当にちょっとしたことでした。ただ、フランスでは「悪魔はディテールに潜む」と言いますからね……。
マキシム監督そうだね(笑)。世界選手権の結果については意見が正反対にわかれましたが、それぐらいかなと思います。今回、僕たちが目指したのは、LGBTQ+のコミュニティの人たちだけではなく、誰もが楽しめる作品にすること。そのために、お互いにインスピレーションを与えながら、修正をかけていくことを心がけました。
結果的に、現実を裏切ることのない楽しい作品に仕上がったと思っています。
勝つことより大事なのは、一緒に体験すること
―映画のなかに、実際のチーム内で起きた出来事が反映されているシーンなどもありますか?
セドリック監督具体的なエピソードというのはありませんが、チームのスピリットや雰囲気というのは、そのまま活かされていると思います。