2022年7月14日 19:30
依存症、低賃金、ハラスメント…サービス業界が抱える闇に迫る【英映画】
それらを映画にしたいと思うようになったきっかけはいつですか?
監督映画を作りたい気持ちはつねにあったので、何かあればメモに残したり、エピソードを頭の片隅に記憶したりしていました。ただ、自分に自信がなかったため、監督に挑戦できないままでいたというのが実際のところです。そんななか、大きなきっかけとなったのは、6年前に母の死を経験したこと。そこから、自分の夢を追求しようという思いに駆り立てられるようになりました。
僕がこの題材を取り上げたいと思った理由のひとつは、サービス業界にはエンターテインメントになりやすい要素が多いから。とにかくスリリングでエキサイティングですが、そのいっぽうで悲しいことも起きますよね。悲喜こもごも、いろんな出来事があるので、映画にしやすいと感じました。
―レストランを舞台に描いたほかの作品とは、かなり違う印象を受けましたが、意識されていたことは?
監督サービス業界やレストランについて描かれているこれまでの作品に関して言うと、僕はあまりリアルではないと感じていました。
だからこそ、みんなが共感できるほどリアルな映画を自分が作りたいなと。
本作で描いていることは、サービス業界だけでなく、金融や銀行、建築など、強いプレッシャーがかかりやすいさまざまな業界の人たちにも通じることなので、多くの方に共感してもらえるのではないかなと思っています。