2022年8月28日 19:00
秦基博、『ONE PIECE FILM RED』劇中歌は「Adoさんの歌声の魅力をイメージしながら作った」
ウタにとってもそうなんじゃないかなと思い、そのあたりを曲に込めました。
――曲を聴いていると、ルフィや海賊たちの冒険が目に浮かび、『ONE PIECE』の世界観もしっかり描かれているな、と。
そこは意識しました。『ONE PIECE』の世界の中で、ウタの歌として生まれてきたような楽曲にしたいなと思っていたので。ただ、映画を観ている人たちにとっても遠くなりすぎないようにしたかったので、風や海、歌声など、自分たちにもイメージできる言葉を入れています。それは同時に、『ONE PIECE』の世界に存在するものでもあるんですけど。
――「風のゆくえ」はエンディングでかかる楽曲であり、劇中歌としても2回流れる。登場場面が異なる分、制作のアプローチも難しそうですが。
そうですね。最初に流れるのは、子供時代のウタがシャンクスたちの前で歌い、みんなが喜んでくれていて、純粋に歌うことの喜びを感じているシーンですが、結末で流れるときはまた全然違う。心情が変わるので、ひとつの感情だけを捉えるというよりは、ウタというキャラクターのいろんな気持ちを掬い取って、ひとつの曲にできればいいなと思っていました。
――この映画に携わったことはどのような経験になりましたか?
「風のゆくえ」