2022年12月15日 20:00
1週間で撮れるのはたった12秒分…大人気アニメ『ひつじのショーン』の制作裏話【映画】
おもしろいジョークやドラマチックな感情表現をセリフなしでいかに伝えるか、ということに対して簡単な解決策はありません。だからこそ、僕たちはいつも頭を悩ませているのです。本作も初めは大変でしたが、それでも結果的にはおもしろいものができたと思っています。
―前作では1日に撮影できるのは約15秒分だったとうかがっていますが、今回はどのくらいの制作時間をかけて作られているのでしょうか。
監督1日でどのくらい撮れるかについては、クオリティにもよるので、テレビシリーズに比べると映画のほうが作業に時間がかかることが多いです。今回は約15人のアニメーターと一緒に作業を行ったので、チーム全体で考えると前作と同じくらいで、1日でだいたい15秒分くらいだったかなと思います。ちなみに、アニメーター単位で考えると、1週間で撮れる量というのは1人あたりわずか12秒ほどなんですよ。
劇中の隠しネタにも注目して見てほしい
―予想はしていましたが、それほどまでに時間がかかっているとは驚きです。
そのなかでも、特に苦労したシーンはどこですか?
監督大変だったのは、雪のなかでのチェイスシーン。スキーやそりに乗って追いかけていくところは、非常に大がかりでした。