2016年3月28日 19:00
【インタビュー】二階堂ふみ×真木よう子 “いい女”が憧れる文士の狂気、理想の女性像
(Photo:cinemacafe.net)
女優に対して、誰かに「似ている」などと言うのが失礼なのは承知しているが、やはりこの2人、似ている気がする。顔や演技がではない。本能的に女優であること、そして、演じるということへの魂を焦がすような激しさが…。
真木よう子は「遠くはないと思いますね。“熱”という部分はどちらも持ってると思いますし、あふれるパワーみたいなものはすごく似てるし、きっと他人からはそう見えるのかなって」とうなずき、さらに付け加える。「そういえばウチの娘がね、写真を見て『ママ。このコ、ママとそっくりだね』って言ってたの(笑)」。二階堂ふみはその言葉に「それはとっても嬉しいです」と柔らかい笑みを浮かべた――。
二階堂ふみと真木よう子が、それぞれ金魚と幽霊という“人間ならざるもの”を演じた映画<a href="http://www.cinemacafe.net/special/6448/recent/">『蜜のあわれ』</a>がまもなく公開となる。老作家(大杉漣)をめぐり、互いを牽制し、さや当てを繰り広げ、やがてなぜか友情をはぐくむ。なんとも幻想的で美しく、儚い世界の中で、彼女たちは何を感じたのか?
原作は大正から昭和にかけて活躍した作家・室生犀星(むろうさいせい)