くらし情報『【インタビュー】二階堂ふみ×真木よう子  “いい女”が憧れる文士の狂気、理想の女性像』

2016年3月28日 19:00

【インタビュー】二階堂ふみ×真木よう子  “いい女”が憧れる文士の狂気、理想の女性像

「いや、もうホントに、5~6回、読んでも分からなくて、真っ白なまま現場に行きました。ゆり子について、石井監督に言われたのは、『生きてない。でも感情を持っている』ということ。『生きている人間が出すのとは違った複雑な感情でやってくれ…』と。正直、難しかったですね」。

映画の完成に二階堂さんは「感無量」と感慨を口にし、老作家と金魚の関係性に触れつつ、名だたる文豪たちの時代を生きた犀星の人生に思いを馳せる。

「犀星は長く生きた人ですが、太宰に芥川しかり、すごい作品を若いうちから生み出た文士たちは、自ら命を絶っている。映画の中でも、おじさまは芥川の死について『純粋に文学的な死だったと思う』と言ってるけど、それはあの時代の犀星の気持ちがそのまま出ていると思うし、いろんな死を見送りつつ、書き続けてきた犀星だからこそ、晩年にこういう作品を書くことができたんじゃないかって思います」。


真木さんも、完成した作品の中で、高良健吾が演じた若かりし芥川龍之介が登場するわずかな回想シーンが強烈に印象に残ったという。

「文学小説を1ページずつめくりながら読んでるような気持ちで見てましたね。言ってみれば、全ては作家の幻想のようなところでもあって…。

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