2016年7月1日 20:00
【インタビュー】中条あやみ、強く美しい“凛とした存在感”の所以は「負けず嫌い」
今考えると、すごく有難いこと。悔しさをばねに、上手くなりたいと思うようになったのが原動力でした」。
十代の女の子にしてみれば、くじけてしまったとしてもしたかがないほど衝撃的な経験。でも、それを糧にした中条さん。彼女が発する凛とした美しさは、そんな強さから来ているのかも。「ある意味での負けず嫌いなのかなと思います」。
そんな部分が、今回演じた“樫村さん”を彷彿させる。「樫村さんは内海君のことが好き。
相手にしてもらえないけど、打たれ強いから冷たくされても全然諦めない。そのうち、心境の変化もあって、女性特有の母性的な優しさも感じさせる。なかなか素敵な女性ですよね」。
樫村さんの恋の障害とも言える男の友情については、どう感じているだろうか。「女性の友情って複雑ですよね。でも、男性の友情ってシンプルな感じがするんです。私自身、性格が男の子っぽいので、生まれ変わったら男の子になりたいな。男子って楽しそうでいいなと思いました」。
男子って楽しそう。男の友情っていいな。老若男女が、そう素直に感じられるのが、まさに本作の魅力。何気ないひとことや、ちょっとした表情で垣間見せる友への思いやりに、少年の中に芽生え始めた男前な一面を大いに感じさせてくれるのだ。