くらし情報『深い愛に包まれた大人の女性を体現 長澤まさみが語る「雰囲気で伝える」こと』

2009年6月26日 00:14

深い愛に包まれた大人の女性を体現 長澤まさみが語る「雰囲気で伝える」こと

「何でだろう?」。台本に描かれる凉子に対して絶えず繰り返されたその問いかけは、やがて凉子自身が内に秘める思いと交差していく。母の遺したピアノを弾くシーンで見せる、悲しみを湛えた瞳がその全てを物語る。
「恋人の一也(良知真次))が死んでしまったとき、凉子は何でそうなってしまったのか分からない。答えをずっと探し、前向きに生きようとするけど見つからないまま、自分の中で堂々巡りをしていたと思うんです。ピアノを弾くシーンで、風が入ってきたときに『お母さん』と呼ぶ場面があるんですけど、何でこれがお母さんなんだろうと台本を読んだときは分からなくて。撮影前に監督に聞いたら、凉子にとって母親の形見であるピアノがお母さんなんだよ、凉子はいつもお母さんに自分の気持ちを訴えかけていると言われたんです。その答えにたどり着くまでに時間がかかりました。
でも、そう言われたときに自分の中で凉子の気持ちの筋道が立ったんです」。

言葉ではなく、雰囲気で見せる演技ということにかけては、父親役の佐々木蔵之介さんから学ぶものもあった。「蔵之介さんって目ヂカラがすごく力強いじゃないですか。よく視線を感じるなと思って見ると、ずっと見られているということもあったんですが(笑)。

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