2021年12月14日 17:30
『世界で一番美しい少年』ビョルン・アンドレセン、初めて語られる出生の秘密
巨匠ルキノ・ヴィスコンティに見出され、『ベニスに死す』(71)で主人公を破滅に導く少年タジオを演じたビョルン・アンドレセンに迫ったドキュメンタリー『世界で一番美しい少年』。この度、彼の妹が兄と母親について知られざる秘密を語る本編映像がシネマカフェに到着した。
到着したのは、ビョルンとその妹が幼い頃の思い出や自身の母親について語る場面の本編映像。本作が描き出すビョルンの心の旅を語る上で欠かせないのが、彼が辿る実母バルブロについての記憶である。
この本編映像で、ビョルンのそばで語るのは妹のアニケ。アニケは、かつて学校の教師から渡された手紙を見ながら母の失踪当時のことをふり返る。2人は母と異なる父の間に11か月違いで生まれた“疑似双子”で、「子供時代を通じてとても近しい存在で、お互いどんな友達よりもずっと仲がよかった。本当にいつも一緒だった」とアニケは明かし、ビョルンも「1人でいた記憶がない。どんな時も2人だ」と語る。本作では、兄妹、そして母が一緒に写る膨大な写真やフィルム映像を通して、生前の母と過ごした濃密な日々が伝わってくる。
ビョルンは母親を最後に見た時のことについて、劇中で詳しく語る。