2022年4月18日 17:30
マッツ・ミケルセンに沼落ち続出!魔法ワールド・007・マーベル・SWを制した北欧の至宝
である。第一線の製作陣がぜひとも使いたい名優、それがマッツなのだが、ニュートラルな状態で役に挑む姿勢のみならず、インタビューでのざっくばらんな語り口やラフな私服、日本のゲームデザイナー・小島秀夫との親交など、親しみやすさも人気の秘密。小島氏が監督したゲーム「DEATH STRANDING」にもノーマン・リーダスやレア・セドゥらと参加している。「現実世界で起きていることに注意を向けられるのもエンターテインメントなら、現実逃避をさせてくれるのもエンターテインメント」(シネマカフェ・インタビューより)と語るマッツは、確かに悪役のイメージが強いが、善良な市民にも、中年の危機を抱えた教師や、喪失を抱えた軍人にもなれる。どんな役柄であっても、観る者をその映画の世界へと瞬く間に放り込んでくれるのだ。
闇社会の底辺でもがくマッツ
『プッシャー2』(2004)
![マッツ・ミケルセンに沼落ち続出!魔法ワールド・007・マーベル・SWを制した北欧の至宝](https://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexpub%252Ffeed%252FCinemacafe%252F2022%252FCinemacafe_78381%252FCinemacafe_78381_37344fdc7ad447916232_6.jpg,small=600,quality=80,type=jpg)
レフン監督による『プッシャー』は3部作で、2作目はマッツが演じるトニーが主役。出所して麻薬密売人(プッシャー)から足を洗おうとするも、ギャングの父親の仕事を手伝うことになり泥沼に填まっていく。後頭部に「RESPECT」というタトゥーを彫ったスキンヘッドのトニーは、どこか間が抜けている。