2022年10月23日 14:00
アルモドバル監督こだわりのファッション&インテリアの背景に迫る『ヒューマン・ボイス』新場面写真
を象徴することを意図しているのだ。
また、色とインテリアのデザインも監督にとって非常に重要なもので、「監督にとって、色使いは常にもう1つの物語の登場人物であり、本作において必要不可欠でした」と美術監督のアンチョン・ゴメスは話す。今回、映画撮影用のサウンドステージの中に組み立てられている一室が舞台になっているが、この風変わりなセットに命を吹き込むために、思考を凝らしたという。
「オープンに構築された空間のおかげで、物語全体を通してキャラクターを追うことができました。コクトーの演劇により忠実になるように、サウンドステージで映画を上映することは監督のこだわりでした」と回顧。この独自の世界観を実現するために、明るいモダンな家具から原色の家具まで、世界中からよりすぐりのコレクションを取り寄せたのだ。
「ロサンゼルス、パリ、イタリア、マドリッドから集めました。また、いつものように、監督のプライベートコレクションの作品も多数使用しました。
数々のインテリアたちは、主人公が直接関与していなくても、彼女はその一部であり、キャラクターとリンクしています」とコメント。
絵画に関しては、寝室にあるアルテミジア・ジェンティレスキの「眠れるヴィーナス(ヴィーナスとキューピッド)」