くらし情報『『ある男』『愚行録』の石川慶監督、日本映画界に新たな視点をもたらすその魅力とは』

2022年11月18日 10:00

『ある男』『愚行録』の石川慶監督、日本映画界に新たな視点をもたらすその魅力とは

近未来を舞台にしたSF映画ながらもけっしてSF的ではないルックで、現代の地続きにある未来に生きる一人の女性の選択と愛情を、やさしく描いている。

俳優の中からキャラクターを引き出す演出手法が深い人間ドラマを紡ぎだす

ヒューマンミステリー、音楽青春映画、SF映画……。一つのジャンルに囚われることなく、しかしどこか一貫した、ドライで澄んだ空気感を持つ石川慶監督の作品たち。物理学を学び、ポーランドで映画を学ぶという、日本映画界には珍しい出自が、これまでの日本映画界にはない感性を育み、その独特の空気感を作り上げたと言えるだろう。

じっくりとリハーサルを行って、俳優たちの中に芽生えたキャラクターの感情をすくい上げていく演出方法で、石川監督は俳優たちからも厚い信頼を得ているという。俳優たちの感覚を研ぎ澄まし、キャラクターを育てて物語を織り上げていく石川監督の作品は、どれも人間ドラマとしても見応えのあるものばかりだ。まずは最新作『ある男』を観て、そのドラマと空気感を味わってみてほしい。
『ある男』『愚行録』の石川慶監督、日本映画界に新たな視点をもたらすその魅力とは


(松弥々子)

■関連作品:
愚行録 2017年2月18日より全国にて公開
© 2016「愚行録」製作委員会
蜜蜂と遠雷 2019年10月4日より全国にて公開
(C)

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