2023年9月2日 17:00
『アステロイド・シティ』スカーレット・ヨハンソン演じる映画スター、そのモチーフとなった2人とは?
脚本を書いたウェス監督は、“マリリン・モンロー”をモチーフにミッジをつくりあげていた。「彼女は映画スターでありながら、優れた舞台俳優のようになることをめざしていた。モンローのアクターズ・スタジオとの関係は、アクターズ・スタジオを象徴する一部となった」と語る。
スカレーット演じるミッジは、コメディ女優としての才能があふれている一方で、自身は役者として薬物に溺れて死ぬような、真逆の役を演じたいと思っていた。その願いに向かって、モーテルで台本を片手に練習する姿が本編でよく登場する。スターダムを駆け上がってもなおさらなる高みを目指す姿勢はマリリン・モンローとも重なる。
さらにウェス監督は、マリリン・モンローの最後の出演作『荒馬と女』について、「彼女が演じた役は観る者を西部へと連れ出してくれる。ニューヨーク市とのつながりや、グラマシー・パークの部屋もそうだけれど、同時に野生の馬の群れも想起させる」と称賛。
マリリン・モンローをモチーフとしたミッジは、1950年代アメリカの“アステロイド・シティ”に連れ出してくれるだろう。
スカーレット・ヨハンソンが“映画スター”を演じるうえでモチーフにした女優
一方、ミッジ・キャンベルを演じたスカーレット。