くらし情報『『翔んで埼玉』の世界はこうして作られた! 美術・あべ木陽次氏の秘話』

2020年3月13日 08:00

『翔んで埼玉』の世界はこうして作られた! 美術・あべ木陽次氏の秘話

――みすぼらしい場面も、ただマイナスにしていくのではなく、みすぼらしさを足した感じですよね。

呆れるくらいみすぼらしいほうがいいだろうと。「いや、今そんなのないでしょう」と突っ込みたくなるくらいの。監督が、この映画の振り切り方としては、「埼玉春日部の村は縄文式でいいよね」って言ったんですよ。「縄文式でいいよ」って。それを聞いて、「あ、そういうことなんだ」と腑に落ちました。片やベルサイユ宮殿で、もう一方は縄文式。もう時代も超えちゃってるから、怒る人もいないだろうと。

○■東京と埼玉の真ん中の夢の町、池袋

――ベルサイユ宮殿と縄文式ですか(笑)。確かにそうでした。ほかに、ここは狙い通りいったと満足されているところを挙げるなら、どこのシーンの美術ですか?

池袋の屋上のところです。最初は屋上という設定ではなくて、池袋の街角といった設定だったんですけど、イメージとして屋上が浮かんだので、監督に「こんな感じはどうですか?」とTOBUとSEIBUとかの看板が見える屋上の絵を見せて、セットにしてもらったんです。――あそこもとても印象的でした。

東京と埼玉の真ん中の、埼玉県民のあこがれる夢の町にしたかったんです。

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