くらし情報『インテリヤンキーの愉快な地元生活 (11) 面白い仕事を長く続けられる。名古屋にいてむしろラッキーでした』

2014年10月2日 07:00

インテリヤンキーの愉快な地元生活 (11) 面白い仕事を長く続けられる。名古屋にいてむしろラッキーでした

名古屋市にある鶴舞公園周辺以外で暮らしたのは人生で5か月だけという鈴木彰さん(仮名、52歳)だ。

「大学を出て就職したのは京都に本社があるデザイン会社です。京都で2か月間の研修を受けて、東京支社に配属になりました。会社の寮がある行徳(千葉県市川市)から職場の茅場町(東京都中央区)まで東西線で通勤したのですが、3か月で辞めて名古屋に戻りました。さすがに同期で一番早くに辞めた人間でしたね」

退職の理由は、バブル経済期で忙しすぎる仕事の内容が「スーパーのチラシの一部分」を作るような作業ばかりだったこと、そして「朝のラッシュがひどすぎた」ことだ。

「背骨が折れそうになるほどのラッシュは、名古屋ではまずありえません。雨の日はみんな濡れた傘を持っているので最悪ですよね……。東京で生まれ育った人は慣れているのかもしれませんが、大学時代までは公園近くの一戸建ての実家でのびのびと暮らしてきた僕には無理です。
あれで通勤恐怖症みたいになってしまいました」

残業は月平均200時間という殺人的な労働環境の中、体調を崩す40代の先輩社員も続出していた。しかも、仕事内容は新人の自分とあまり変わらない。これでは明るい展望を描くのは難しい。

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