2014年11月13日 15:40
まるで"ミニはやぶさ"……東大の超小型探査機「PROCYON」が報道公開
「はやぶさ2」と同じように1年かけて太陽のまわりを1周し、2015年12月に地球に再接近する。ここで地球スイングバイを行い、軌道を変えて、小惑星に向かう予定だ。目的地となる小惑星はまだ決まっていないが、すでにメインの候補として2つ、サブの候補として4つの天体が検討されているとのこと。
超小型衛星はサイズが小さいので、搭載できる観測装置も限られる。そんな制約の中で、気になるのは「どんなことができるのか?」「何か役に立つのか?」ということであるが、1つのメリットとして注目されているのは「よりリスクが大きなミッションにチャレンジできる」ことだ。
たとえばPROCYONでは小惑星のフライバイ観測を行うのだが、より近づくことが可能になる。大きなお金がかかっている通常の探査機だと、万が一にも小惑星にぶつけて壊すわけにはいかないので、距離を取る必要がある。通常はその距離は100km以上にもなるが、PROCYONは小惑星からわずか数10kmのところを通過する計画。
近くから観測できるので、小型の望遠鏡でも、高い分解能の画像が取得できるわけだ。
ただ、距離が近ければ近いほど、小惑星の撮影は難しくなる面もある。