2014年11月24日 08:00
関西オモシロ鉄道の旅 (29) 嵐電 - 魔界都市・京都の魅惑スポットを結ぶ路面電車
再びキャタピラ……もとい帷子ノ辻駅で乗り換え、今度は嵐山方面へ向かいます。嵐電はその名の通りといいますか、やはり嵐山をメインに考えているのでしょう。駅としてのつくりも、嵐山駅が一番立派です。着物の生地を取り入れた円柱がたくさん並ぶ中、電車は静々とホームに着きます。改札を出ると、そこはもう嵐山。
いうまでもなく、嵐山は京都の一大観光スポットです。秋のシーズン、休日ともなると、ものすごい人出でにぎわいます。筆者が訪れたのはまったくの平日だったのですが、それでも嵐山のメインストリートは、リタイヤ世代の人たちや外国からのお客さんを中心にたいへん混雑していました。
嵐山の定番紅葉スポットといえば宝厳院。ここは夜間にライトアップもされ、妖しいほどに美しいです。嵯峨野に向けて歩けば、化野念仏寺、清滝トンネルなど、当たり前に異界につながってそうな魅惑のスポットもたくさんあります。さすがは京都と、ここでも感じます。異界や魔界の香りがしない都市なんて、魅力が薄い気さえするんですよね、本当に。
冬には雪の金閣寺、春にはあまたの桜の名所、夏は絢爛豪華な祇園祭、そしていまは紅葉真っ盛り。嵐山以外にも、清水寺、南禅寺、東福寺と、全国レベルの有名紅葉スポットがそこここにあります。